■2024年06月09日(日)
Si vis pacem, para bellum
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「平和のため戦争に備えよ」 防衛の共同体へかじ 「もしトラ」にも まあ、フィンランドは本気で守らせるとロシア並みに怖いですからね。潰すにはチンギスハンくらいの実力がないといけないはずです。 もっとも、フィンランドはとりあえず戦争に負けたことはないけれど勝ったこともないはずです。二度目は組む相手を間違ったという感じですが、正直情勢や時期を見誤って、収拾の時期の見定めだけ上手という感じです。だから穴熊をやっているのが、平和も含めて一番強い。とはいえ本来そういう意味ではないんですね、この成句。喧嘩を吹っ掛けたら必ず負けるから攻めてこない、そうなる体制を整備するという意味です。防衛ではなく、攻め込まれたら反撃して攻め込んで全土を占領し属領にしないといけません。膠着して痛み分けがせいぜいではこうは言いません。もちろん冬戦争でのフィンランドのことです。 その意味で、結局EUもNATOもちゃんとは動かないのかなという気がします。さすがにロシアに負けるとは思いませんが、徹底的に勝って後顧の憂いを数十年無くすというところまではできず、再起を許してはずるずると長引かせそうです。その意味では、とにかくベルリンを落とすと覚悟したソ連に引きずられたのが対独戦の勝因ではあるのかもしれません。ウクライナを見ているとそう思えます。 | | |