日記

■2022年03月31日(木)  信用を再構築していたら何十年かかるかわからないと思いますが
お金の問題「ググる」代わりに地銀へ 横浜銀の新頭取が描く将来像
相談してもらえるような信用は、銀行にはないと思います。
ググるのはもちろん手軽だからというのもありますが、仲介業者の売らんかななバイアスの入らない多様なソースに接することができる可能性があるからです。不安に思う人、問題を感じる人ほど、迂闊に金融機関になど行ったら手数料を取って金融商品を売りつけられたりローンを背負う羽目になったりしかねないと警戒しているのではないでしょうか。できれば一次情報源に当たって、自分なりの見解を構築したうえでそういった販売窓口に出かけるのでないと、いいように騙されかねないと考えると思います。その一次情報が引っかかる可能性は、おそらく検索エンジンを使うのが一番効率的でしょう。常に関連する情報を集めている専門家への相談に比べて精度が低く効率が悪い可能性がありますが、その代わり専門家というフィルターを通さずに済みますし、行政機関や消費者団体のものも含むコメンタリーも豊富に出てきます。専門家が選んだ情報だけ鵜呑みにさせられるよりは身になると感じられてもおかしくないでしょう。特にある程度知的な訓練を受けた若い世代ほど、この傾向は強いと思います。銀行に相談に行くのなど、銀行慣れした疲れた社長か、この時点で65歳以上の年寄りだけではないでしょうか。

■2022年03月31日(木)  こういうのこそ人事評価の基準としてふさわしい気がしますが
新任教員、10年以内に特別支援学校で複数年経験を 文科省が通知
そもそもこういうのを教員免許更新の条件とするべきだと思うのですが。なんでたかが現場の無理解で有用な制度を廃止しようとしますかね。

■2022年03月31日(木)  受験者による試験問題の漏洩って犯罪なんでしょうか
共通テスト問題を流出、「公正な試験害した」 女子大学生を家裁送致
偽計業務妨害にしても拡大解釈が過ぎるのではないでしょうか。少年犯罪として補導対象という理解なら認められる余地はあるにせよ、「公正な試験害した」というのはいったい誰の業務を妨害した犯罪という解釈なのでしょう。可罰とはとても思えません。

■2022年03月31日(木)  戦争反対くらいしか思いつかなかったんだろうとは思いますが
反戦デモを「新たな戦い」に例示 防衛省、記者向けの資料で
内乱対応という意味合いでは十分理解できるのですが、そもそもそれは第一に警察庁や国家公安委員会の担当する事項ですし、自衛隊が出てくるというのはいったいどれほどの規模を想定しているのかと思わざるを得ません。かつての反安保デモや食料メーデーなどでも警察しか出ていません。日本の場合そもそも創設以降ですら自衛隊をその手の対応に使う発想自体が問題視されて、警察が相応の実働部隊を持っているわけで、機動隊で対応不可能というのは、数十万人が多数の要所を取り囲んで乱暴狼藉に及んでいるような状況でしょう。そこで反政府集団示威行動に及ぶ名目の例として反戦運動を外部に提示するというのは、迂闊としか思えません。海外の事例に触発されたのはわかりますが、立案者はよほど想像力に欠けているのでしょう。反政府運動なら、失業率上昇や物価上昇、感染症拡大防止のための移動規制への反対など、今時想定はいくらでも出てくるはずです。

■2022年03月31日(木)  今の経営陣はよほど嫌われたようですね
東芝、米ファンドがTOBで買収を検討 筆頭株主の米ファンドが賛同
こうなるからMBOしときゃよかったのになあ。まあ、筆頭株主といっても1割でしかないので、手の打ちようはまだありますけどね。ただ一度ベインのTOBを失敗させることがエフィッシモの保有株を買い取る条件になるので、経営陣はそこまでは株主として付き合わざるを得ません。そして筆頭株主に見放されるような無能な経営者では、先行きは明るくない気がします。

■2022年03月31日(木)  心がけで済むなら規制はいらないでしょうね
ジェネリック薬品、1千品目以上が承認書と異なる製造 自主点検結果
もちろんこういうことは、規制サイドとしてはあってはいけないわけです。出荷試験も含めて承認を受けた一定の手順を守ることで性能や安全性を確保しているわけですから、仮に事情があって手順を変えるにしても、変更した手順での性能や安全性について十分に検討を行い、規制サイドの承認を得ないといけません。製造などルーチン化した単純作業ですから、作業員や作業管理者がともすれば手順を守ることを怠りがちになることは容易に予想でき、意識啓発以上に手順の遵守の確保や遵守しやすく所定の効果を得ることができる手順の整備を行うことは事業経営者の責務でしょう。
一方で、これが後発医薬品製造特有の問題なのかどうかも検証するべきでしょう。製造に際して承認済みの手順を守るという点は先発医薬品であろうと同じはずだからです。もちろん、製造出荷がルーチン化するにつれて手順を守る意識が薄れる可能性についても、先発と後発に差はないはずです。

■2022年03月31日(木)  ブロック経済ならまだしも、今さら民族資本の国際展開でもないと思いますが
菅前首相による「料金引き下げ」後の通信行政が抱える課題と今後の展望
「国に戦略的視点はあるのか」
あるでしょうが、整理されてはいないというか、いささか縦割りになっているように思えます。
その一つは、移動体通信が広範なインフラストラクチャーであると考える視点です。この場合、一定の性能は必要ですが、まずは社会全体を網羅することが望まれます。つまり、財布が寂しいから回線使用料を払えないなどということがあってはまずいわけです。これが菅元首相に代表される視点であり、必要なら公営化も肯定されるでしょう。MVNOは泡沫事業者として無視されます。
もうひとつは通信を普通の事業にする視点です。つまり競争政策、自由化政策です。審議会の学識者委員を中心とした視点と言ってもいいでしょう。MVNOを重視した業界の裾野拡大、参入障壁の除去、競争条件の平準化を重視します。この場合SIMフリーやアンバンドリングを推進し、垂直統合や公営化はあり得ないことになります。
最後に、移動体通信事業の持続性を重視する視点です。これは通信官僚と業界関係者の視点ということになります。事業環境の安定性や継続的な事業内容の向上を重視し、過当競争や事業破綻による混乱や停滞を避けようとします。5Gを始めとした後継技術の安定的な普及や高性能端末の普及をキャリアの寡占の下で進め、MVNOは「格安」事業者として住み分け、ユーザーの身の程相応のほどほどの通信コストの中でバランスのとれた発展と秩序の維持を図ります。
社会インフラとして見るのであれば、国際競争力という視点は不要です。重要なのは全国を網羅した回線ネットワークですから、産業として国外を見ていく必要がありません。コストを無視できるのであればいわゆるガラパゴス化でもいいですし、統制できるのであれば外国資本でもいいのです。
自由競争でも、産業としての国際競争力、産業育成という視点は薄いでしょう。どこの国のどの事業者であろうと適切なコストで適切な役務や商品が供給されればいいわけです。
つまり産業の育成や国際競争力が問題になるのは、移動体通信を何らかの経済的覇権や支配の手段と考える場合だけです。この場合のみ、民族資本が広範な経営や技術における優位性を確保することが求められます。とはいえ、この視点はどうも古臭いように思います。そもそも国を単位とした産業の国際競争力という発想自体が、資本や開発力の観点からグローバリズムに劣位し、一方でそのグローバリズムは政治的な事情への脆弱さを露呈しています。比較劣位の産業は手放して共存せよというのが自由主義の結論であり、覇権国家としてブロック経済圏を作れというのが自給主義の結論です。ありうる将来はこのどちらかであり、国際競争力を持つ産業の政策的育成などという視点でやっていく余地はないように思います。

■2022年03月31日(木)  とりあえず後5年は別のことをする余力ができると思っている気がします
MacとAppleからみる、パーソナルテクノロジーのミライ
ミライというよりは、Appleはユーザーの選択肢を整理したのではないかと思っています。PCメーカーやAndroidスマホメーカーと比べたときのAppleの特色は、MacOS/iPadOS/iOSを乗せたハードウェアを提供する唯一のメーカーという点です。PCやAndroidスマホのメーカーは不得意分野を無視してもユーザーの利便を損ないませんが、Appleの場合は一社で少なくともクライアントコンピューティングの全ての需要を賄うことを事業の前提にしています。iPhone/iPad Air/iMac/MacBook Air/iPad Pro/MacBook Pro/Mac mini/Mac Studio/Mac Proというラインナップは、軽快なモバイル端末であるiPhone、コンテンツビューアーであるiPad Air、コンテンツプロダクション用のエントリーモデルとしてのiMacとMacBook Air、コンテンツプロダクションのミッドレンジモデルとしてのiPad Pro、Mac miniとMacBook Pro、ハイエンドモデルとしてのMac StudioとMac Proという形で性能のレンジを整理し、そこにタッチを中心にしたモバイルとしてのiPhoneとiPad、キーボードを前提としたモバイルであるMacBook、据え置き前提のiMac、据え置き前提だがモニタを選べるMac miniとMac Studio、性能はもちろん拡張性を重視したMac Proというラインを組み合わせたものに見えるわけです。M1 Ultra装備のMac Studioが現状オーバースペック気味であるとしても、そもそもAppleはMac Proを提供しているわけですから、拡張性を無くしたハイエンドモデルというのは十分ニーズがあるでしょう。だからといってMac Proを無くしてしまうわけにはいかないことも当然です。いくら払っても拡張性が必要というニーズもあるからです。松村氏がモバイルを重視するように、表示デバイスを柔軟に選択できてフットプリントの小さいデスクトップ、つまりモニタは複数使いたいからiMacではだめだがMac miniでは少々不足、Mac Proでは大きすぎる、あるいは無暗に高価だというニーズだってあるわけです。MacBookとMac mini/Mac Studioのラインの対立は十分合理的です。Mac miniのハイエンドモデルが更新されていないのは、M1 UltraではMac miniに収まらないということでしょう。またいくら同じM1シリーズといっても、おそらくノートと小筐体デスクトップではチューニングの前提が違います。iPadも含めて、タブレットとノートパソコンと小筐体デスクトップでは排熱設計や消費電力設計が全く違うでしょうし、おそらく詳細に比較検討すればチューニングの違いによる性能差が見えるのではないでしょうか。おそらくApple Silicon系プロセッサモデルへの置き換えが進むにつれて各ラインの構成は変わってくるでしょうが、ユーザーエクスペリエンスとしては当分今年のライン構成が必要十分であろうと思います。Apple Siliconの開発が一段落したことで、メインストリームのモデルの開発は当面現在の延長線上で行う、手間の少ない方向性が準備できたと思われます。ある程度失敗を見込んだ商品開発、新しい商品ラインを作り出す方向は、VRギアなり、もしかしたらヴィークルなりに集中できるということではないでしょうか。

■2022年03月31日(木)  事業廃止の上解散が望ましい
JBC解散へ 亀田氏との裁判に敗れ1億円賠償命令、財政難に
解散するけど事業は継続とはまた筋が良くありません。まず事業活動を即時全面的に停止し、清算のための破産管財人の選任を裁判所に申し立てるべきでしょう。また関係者は、債務を連帯して債権者に補償したうえで、背任容疑で取り調べを受けるべきでしょう。

■2022年03月31日(木)  イデオロギーの実現を目指すこと自体は皆さん同じだと思いますが
歴史家のみるウクライナ戦争
「我々は長い間、プーチンは我々とあまり変わらない、ただ政治的戦術に長けた人物だと考えていたが、それは間違いだった。今回の戦争から、彼はロシアのあるべき姿、ウクライナのあるべき姿について特定のイデオロギーに基づいて行動する人物だということが明らかになった。プーチンは合理的な考え方をする人物だと思っていたが、じつは我々に馴染みのない思想に染まっているのだ。」
特定のイデオロギーに基づいて行動する人物である点については全く異論在りませんが、彼の思想については実に現代世界が馴染みのあるものであり、我々とさほど変わらないと思います。バイデン米国大統領にしても、何とかいうウクライナ大統領にしても、プーチンロシア連邦大統領とさほど違うようには思えません。対立する主張さえなければ、おそらく意気投合するのではないでしょうか。
したがって、私たちは、プーチン氏が一定の政治的合理性に基づいて行動することを期待でき、ゆえにシナイダー教授による行動予測が相当程度の精度をもって実現されるであろうことを予期できます。むしろ彼の行動主義に引き回される官僚機構や民衆の方が予測不可能なので、プーチン氏が内政の手綱を握っているうちに、対応できないくらい迅速に軍事行動をもってモスクワを制圧してしまうか、官僚機構が先に絶望で凝り固まって個人としてのプーチン氏を排除してしまうように軍事的威圧をかけるべきではないでしょうか。

■2022年03月30日(水)  多分非常手段であることを否定する人はいない
ロシアのSWIFT排除 「経済合理性」を超えた非常手段
19世紀までならまだしも、今時経済合理性で国際紛争などできませんがね。
経済合理性というのはそれを基準にすることで大きなメリットがあると関係者が思っているときに限って意味があるので、常に主体から見限られる危険に曝されています。働いて給料を貰った方が得だからストライキなど止めろなどと言ったら、アクティヴィストはせせら笑うでしょう。当然、反応も経済合理性では図れません。金融システムを人質に取ることで世界経済を脅かしかねないから濫用するなというのはもっともですが、世界経済を脅かしてでも主張を貫徹しようとする主体が出現しうることは100年前に証明済みです。その結果カタストロフが発生したのであっても、カタストロフ後に諸主体がカタストロフを避けるように行動してきたとしても、そのこと自体は主体が経済合理性に制約されることを保証しません。

■2022年03月30日(水)  懲りるということを知らない田舎者
札幌市議会、30年冬季五輪招致決議を可決 「市民に夢と誇り生む」
まあ、周りに金の迷惑だけは掛けないで欲しいです。札幌市民の税金だけでやってください。
また、政府には余計なくちばしは挟まず、全てJOCと札幌市の問題で国は関係ない、人も金も出さないと言い切っていただきたいと思います。

■2022年03月30日(水)  新1000形は現役です!
「歌う電車」のあのメロディが自販機できける!京急本線横浜駅に設置
「京浜急行電鉄で長年親しまれた「京急1000形」」
こんなことを書いていますが、京急(新)1000形自体は立派な現役車種です。マイナーチェンジを経ながら2020年に第20次調達車が京浜急行電鉄に納入されています。ただし第3次調達車以降電気機器が変更され、その後の1次・2次調達車の改装により、全編成がメロディーを奏でなくなりました。
京浜急行には1000形電車がもう1種類あり、こちらが古いので単に1000形とか旧1000形などと呼ばれます。1960年以来長年親しまれて2010年をもって最後の編成が引退したのはこちらですが、抵抗制御ですのでそもそも歌いません。
というわけで、「長年親しまれている「京急1000形」」と書いていただきたかったところですが…「惜しみながら「京急1000形」の引退を見送った人にとってかつての音色をきける喜びはひとしおではないでしょうか。」というのは、旧1000形と勘違いしてないか?マニアもいる所で間違うと恥ずかしいですよ。

京急「歌う電車」の発車音「ドレミファインバータ」 自販機で復活
同じ件の報道です。「「ドレミファソ〜」と発車時に独特の音階を奏でていた京急電鉄の電車。引退し聞けなくなっていたあのメロディーが1日、自動販売機でよみがえった。」という文章は微妙で、引退したのではなく改造で音が出なくなったのですが、あの音を出していた機器は入替で引退した、そしてあの音自体もある意味引退したことも事実です。旧1000形と勘違いもしていないですし、電車が引退したとは明白には書いていないので、ぎりぎり間違っていないレベルです。

■2022年03月30日(水)  異なるネットワークを繋ぐのはブリッジかゲートウェイ
悩ましい自宅ネット回線選び、まずは知っておきたい基礎知識
基礎知識というなら、まず自宅からアクセス回線に出るところにあるのはブリッジではないでしょうか。確かに最近はルーターがあることが多いですが、ルーターとブリッジは本来異なるものです。なにしろルーターのネットワークインターフェースはひとつでもかまいませんが、ブリッジは最低二つないといけません。有線や無線の宅内ネットワークとアクセス回線という仕様の異なる、ネットワークも異なる系統を繋ぐのがブリッジです。論理として分けてゲートウェイでもいいかもしれません。しかし、ルーターではありません。
また「自宅」というのがどういう意味合いなのかにもよりますが、光回線でも戸建て向けのサービスと集合住宅向けのサービスとでは品質が異なります。このあたりは次回以降で確実に出てくると思いますが、帯域幅が同じでも、集合住宅向けサービスの方が速度が落ちやすいでしょう。低層建築であれば集合住宅でも戸建て向けのサービスを引き込むことができることがあるので、ネットの品質を気にする人は確認した方がいいと思います。集合住宅の場合共用スペースの収容機に光ファイバーを引き込み、そこから各戸に分配するため、回線事業者の最寄りの分岐から直接光ファイバーを引き込む戸建て向けサービスと比べて需要集中時の速度低下が激しくなりやすいわけです。また集合住宅向けの場合分配が有線イーサネットで100Mbpsなどということも無きにしも非ずで、その場合品質はかなり情けないことになります。まあ、それでも混雑時間帯の職場や学校よりはましなことも多いですが。回線事業者のサービスエリアを確認することはもちろんですが、快適な回線はまず家選びからということになります。建物内の線のしょぼいタワーマンションの高層階に入るとどうにもなりません。もちろん、敷地内の配線にうるさい管理組合や管理会社のいるマンションや大家がうるさい賃貸の場合、低層階であってもそもそも戸別に回線を引かせてもらえないこともあります。
またIPoEの場合でも、幹線での回線重畳方式や収容回線数によっては速度が大きく低下することがあります。回線事業者としては長距離を引く線の数は少ないほどありがたいので、どうにかして1系統の回線にいくつもの契約回線を詰め込みます。その最たる例が集合住宅向けサービスですが、引き込み線をたどっていった分岐元での重畳方式に問題があったり多数の回線を重畳していたりすると、混雑した場合ブリッジなりゲートウェイなりが待たされ、速度低下が起きます。IPの場合元々一つの回線系統にいくつものネットワークノードからパケットが流される想定のため、その手の重畳には技術的にも無理がありません。むしろPPPやPPPoEの方が変なことをやっています。とはいえ回線速度は混雑に伴って急速に低下します。さすがにコリジョンを起こすようなやり方はしていないと思うのですが…

■2022年03月30日(水)  まとめて何日取っているかも大事な気がしますが
有給休暇の取得率、日本は6年ぶりに60% 16地域中トップの国は何日取得?
所詮は平均で、取得率はおそらく最低を比較しないと意味がないとは思いますが。
給料を減らされない休みなどというおかしなとらえ方ではなく、使用者は年間就業日数から付与すべき有給休暇の日数を引いた以上の日数働かせてはならないというのが筋です。最低付与日数の50パーセントは計画的に取得させるべきですし、平均の取得率なら80パーセント程度は行くことを目指すべきでしょう。またフランスの日数はそもそも付与日数が多い上に取得率が高いことから来ているわけで、日本もまず繰り越しで40日などというしょぼい制度を止めて、勤続半年で最低10日の付与はまあいいとして、勤続期間に伴う最長の法定付与日数を勤続5年以内に40日にはするべきです。次期繰り越しを含めて60日程度になれば、30日を計画的に消化しても安心でしょう。また所定労働日数による区別も廃止するべきです。所定ではなく実績ベースとするべきで、就業時間に関わらず出勤40日で10日を付与するべきでしょう。定期的な休日ではなくまとまった期間勤務から外れることを想定するべきです。おそらくフランスの28日はその中の半分はまとめて取っています。

■2022年03月30日(水)  実のある数字なのか気になるところです
5Gの人口カバー率は2023年度末で95%に 総務省が「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」を発表
これ、まさかキャリアを全部合わせての数字じゃないでしょうね?昔からドコモでないとつながらないなんて話がありましたが。
規制当局としてインフラ整備などと言うのなら、サプライヤーによって事情が変わるなどということにならないようにしていただきたいものです。そのためには、まず端末を含めた機器の全バンド対応義務化と自動ローミングないしはネットワーク共有が必要ではないかと思います。

■2022年03月30日(水)  ダウンタイムもスケーラブル?
KyndrylとLenovoが提携拡大を発表、ハイブリッドクラウドやエッジで存在感示す
なんともタイミングが悪いというか、金融機関の商売を半日止めておいてスケーラブルも何もないと思います。存在感はある意味発揮できたわけですが、供給が柔軟な代わりにリスクも柔軟なのだとしたら使い勝手はむしろ悪いんじゃないのかなと思わないでもありません。

■2022年03月30日(水)  事業者が潰れても大問題にならないのはいい事
新電力、1年で14社倒産 撤退は計31社に 帝国データバンク調べ
そりゃ元々二重に利幅の薄い商売なんですから、潰れやすいでしょうよ。
二重にというのは、まず電力供給というのが設備投資ありきの商売だということです。いわゆる旧電力、大手は、発電所や配電ネットワークへの過去の投資に基づいた利権の上で儲けを出しています。新電力は利権の分を上手にけちる - 仮に発電所を持っていても配電網は他社頼みなので - ことで商売をしているわけですから、コストの上昇分は直撃を受けることになりやすいでしょう。もうひとつは、投資の裏付けがない分財務状況や信用状況が良くないということです。ちょっとした状況の変化で資金繰りが危うくなるわけですから、撤退にしろ倒産・清算にしろポジションの迅速な付け外しは不可欠です。
もちろん、こけたところでいくらでも代わりがある事業者なので、規制当局としても心置きなく破綻処理をすることができます。電力の安定供給に際しては、最悪の場合でも料金増だけで円滑な契約移転が進む仕組みを整えることと、同時破綻や連鎖破綻が生じない仕組みを整えることになります。
もっとも、それを利用者が認識することも大事で、そのためには複数事業者との電力供給契約の締結もできてしかるべきではないかと思います。実質的には配電ネットワークの選択の余地がないためあまり意味がないのですが、制度的にはできるということはそれはそれで大事ではないかと思います。制度として、個々の利用者が自前の系統連携設備を持ち、自分で受電設備の冗長化を計画できることが望ましいでしょう。

新電力会社が突然の撤退「損した気分」 倒産は7倍、どう備える?
正直、鉄道の廃線に比べればなんと長閑なことかと思います。鉄道が廃線になり、あるいはバス路線が廃止となれば、サービス自体が利用できなくなってしまいます。いつもの駅は入ることすらできなくなり、いつものバス停で待っていてもバスはやってきません。人によっては、長距離移動手段自体が奪われてしまいます。新電力が廃業したところで、電力の供給というサービス自体は別の会社が供給できます。供給先に電力を配る配電網も、その配電網に電気を送る発電所も、また仕様の異なる配電網の間で電気を変換する変電所や連携設備も、いつも通り動いています。利用者は廃業すると言ってきた電力供給事業者と供給停止期日を取り決め、供給先でサービスを提供している電力供給事業者を探して、契約するだけです。供給の切り替えすらも、新しい電力供給事業者がやってくれることもあります。なんと素晴らしいことでしょうか。
そんな素晴らしい世界を実現しているのが、発送電分離及び送電と独立した小口供給事業者制度です。小口供給事業者は送電事業者や発電事業者と契約を結んで送電設備の利用権を確保しまとまった量の電気を買い、それを個別の契約者に供給します。ただしこれは紙の上の話で、実際には発電所が送電ネットワークに電気を送り、送電ネットワークから供給先に電気が配分されるというだけで、電気自体には色もラベルもついていません。もちろん売れた電気の量で発電所が細かく給電量を調整するわけでもありません(そもそも技術的にそんなことは難しい)。帳簿上、発電事業者が小口供給事業者に何ワットの電気を売り、送電ネットワークに何ワットの電気を流し、送電事業者はこの発電所から何ワットの電気の供給を受け、供給先に何ワットの電気を供給し、小口供給事業者は発電所から何ワットの電気を買って契約者に何ワットの電気を供給したと書いてあるというだけの話です。そうした分離がなされているからこそ、ある小口電力供給事業者が廃業しても別の事業者との紙の上の約束だけで電気が供給されるようになっています。
小口電力供給事業者は、それぞれに利用者が気に入ってくれるような商品、つまり電力供給契約を設計します。もちろん安定供給は大前提ですので、発電所一個分の電力をまとめ買いすることで安く調達して、その分安い電力料金で利用者に供給したり、発電所側が提示する電力供給価格を比べてその時一番安いところから買うようにして電力料金を下げたり、一定の範囲内の電力消費を価格面で優遇して不意の大量供給に対応する仕組みを省略したり、今なら発電所の仕様を決めて契約して、再生可能電力を用いた発電所からだけ買うといった設計をするのです。
大手はとにかく需要をさばくために十分な発電所を整備しますから、たいていは発電所の能力が余ることになり、電力料金は高めになりがちです。もっともそのような余力を用いて、たいていのことでは供給が止まらない、供給不足が起きないようにしているわけですが。燃料のような消耗品が値上がりしても電気料金を上げるようなことにならないように余裕をもって料金を設定しますから、やはり高めになります。また送電事業者も大手の関係会社であり、少々の問題、例えばある系統で電線が木に接触して燃え上がったとか、風や雪の重みで切れたとかいうことがあっても問題ないように、複数の送電系統を用意したりしています。
それこそ今携帯電話が使えるくらいの範囲まで日本で電気が使えるようになったのが100年前くらいですが、当然その前から営々と、電力会社は送電網を整備してきたのです。地域の差なく安定して供給できるようになったのは、戦時中から戦後にかけての電力地域独占体制の確立があってのことです。それによって電力会社の経営が安定し、大きな投資を倒産の心配なく行えるようになり、また家庭のような小口の消費者向けに電力供給設備を整備する余力もできました。山間の農村まで送電線を引く余力もできました。山中のダムから幹線を引くのはわりにあっても、農村に給電線を引くのはなかなかわりがあわないのです。
しかし1980年くらいには、設備投資の拡大を前提にした地域独占体制ではユーザーニーズに応えられなくなってしまい、安定した電力供給を融通の利かない形態で割高な電力料金で使う形になってしまいました。いわゆるオイルショックで燃料価格が高騰し、そこから燃料価格が下がっても、リスクが明らかにある以上、独占的な発電事業者としては価格を下げることには不安が出てきます。止めたとは言えないのですから。そこを、小口電力供給事業者がそれぞれニーズに合わせた契約形態で給電を行う形で対応したわけです。これによって電力料金が下がったのは、もちろん大消費地に林立した小口電力供給事業者が価格競争を行ったこともありますが、消費者への安定した価格での安定供給という制約を発送電事業者から外すことで、リスク対応コストを下げたためです。価格の低減は一般に消費を増やしますから、発電事業を立ち上げたり送電ネットワークを拡充したりする動機も産まれます。
ただし、これではどうにもならないリスクがあります。再生可能エネルギーなら電力生産の不安定性、火力発電や原子力発電なら燃料費の変動、地熱の場合は熱源の消耗などがそうです。たまたま1990年代以降燃料価格は低い状況で、安定した火力や原子力のバックアップの元で、政策的な価格設定で再生可能エネルギーの供給を拡充する余力ができました。ただしその結果政策的な補助がないいわゆるベースロード電源の拡充・更新については消極的になってしまったことは否定できません。もちろん東日本大震災以来の原子力発電の停止も状況を悪化させています。つまり、安い燃料を使った火力だけでベースロード電源を賄ってきた状況でした。
その前提条件が覆ったのが2020年の冬で、季節的に再生可能エネルギーの供給が低下した状態で火力発電用燃料が高騰、その結果卸売り電力価格が高騰しました。リスクを無視することで価格を下げてきた新電力ですから、リスクが顕在化すれば事業は続けられなくなります。しかし、設備投資のハードルが低ければ、なにしろ送電能力も発電能力もあるものを買えばいいので実際ハードルが低いのですが、電力価格高騰という新しい状況に合わせた事業者が出現し、価格が高くなるとはいえ撤退によって生じた隙間を埋めていきます。電力の供給は途切れません。それが、電力自由化のもたらした果実です。

新電力も×、大手も×…「電力難」の企業、前年比7倍の4098件に
契約ができている時点で「難」ではないでしょう。通常の契約プランの想定を超えて燃料価格が上がっているわけですから、市場経済においてそんな条件で契約しようという売り手はいないでしょう。その代わり、言うなればこれまでは安い価格で電力供給を受けられていたわけで、電力価格の上昇を売値に転嫁できないなら安くなった分で電力価格が上がった場合について保険でもかけておけばよかったのです。

「最後のとりで」に電力難の企業が殺到 前年比7倍の4098件に
上記と同じURLですが、記事が差し替えられています。さすがにおかしいと思ったのかもしれませんが、姑息ですね。元の記事を残したうえで、訂正記事を出すのが筋だと思います。

■2022年03月30日(水)  実質的な意味はないとは思いますが
「画像をパクるなら、きちんとやれよ」。KFCが数億画素級のチキン画像を無償公開
KFCが2億画素級の高画質チキン画像を無料配布 「あげるけど、行儀よくお願いね」
洒落込みの宣伝にしても、こういうのはセンスがあると思います。
さすがにメニューを見たい人が困るので低解像度の画像データを出さないわけにもいかないでしょうし、チラシあたりからぶっこ抜いた画像を使うような零細企業がわざわざ高解像度の画像を使うとも思えませんが、取得コストをあまり気にしない趣味人が活用して宣伝になる可能性は低くないでしょう。そもそもニュースバリューのある立場を使った面も含めて、もちろんサーバービジーも含めて、ネットを上手に使った宣伝の好例だと思います。

■2022年03月30日(水)  教員も生徒もどこまでついてくるかという気はします
高校の新必修「歴史総合」は脱・暗記へ 教科書著者が語る問いの意味
理念はなかなかいいと思うのですが、近代学校制度に適合するのかは疑問です。客観的知識の暗記の代わりに教員個人の思想の暗記になったらそれこそ問題でしょう。生徒をどう教科内容に参画させていくかが問われると思います。
正直、インテリの側で教育の議論を独占していても非建設的な気もします。教員がおかしな指導をするくらいならまだしも、生徒にそっぽを向かれないといいですね。

■2022年03月30日(水)  犯罪団体の資金源にならないといいですが
後を絶たないチケットの不正転売 警視庁、仲介サイトに監視を要請
不正というよりは違法でしょうね。別に発行を受けたチケットを譲渡したりその対価を受け取ったりすること自体は不正なものではありえず、一定の類型が発行者や法律によって規制されているということでしょうから。正直原理的に後を絶たないことは当然だと思います。
とはいえ違法となれば警察は取り締まらないわけにもいきません。取引が地下化するだけだとは思いますが、それこそ仲介者や決済業者も含めて取引に際して主体が明確になる状況での監視はするべきでしょう。つまりペイだのを使うと決済業者に決済を断られたり身バレして検挙されたりするわけです。現金決済の場合でも、まとまった額の紙幣や硬貨を手に入れようとすると疑われて警察に尋問されるような形もあり得ると思います。それはそれで、代替通貨を使う形もなにがしかあり得るでしょうけど。

■2022年03月30日(水)  刑事犯というよりは病人では?
「クッションかと…」泥酔して犬をたたきつけて死なせた男に有罪判決
まあ、クッションの一種であることは否定しにくいですが。自宅で部屋にあるクッションを叩きつけて問題があるかというと、あまりないわけですし。
ただ、こういう行為に及ぶ人はそれこそ泥酔してドメスティックバイオレンスに及ぶということなので、向精神薬類服用に関わる抑制喪失について精神科なりの治療なりを受けるべきではないかと思います。

■2022年03月29日(火)  国会の委任も受けず何をしに行くのやら
古川法相、ポーランドに出発へ 政府専用機を使って避難民移送案も
大臣如きが何しに行くんでしょうかね。少なくとも避難民の移送は法務大臣の判断できる事項ではないでしょうし、実務的な制度の抜け穴を探す判断なら実務官僚で十分でしょう。全権代表が必要な交渉だとしても、国会を無視して合意を取りまとめてきていい話とも思えません。

古川法相のポーランド派遣を取りやめ 新型コロナ濃厚接触者のため
身近な人が発症したんでしょうか。
詳細が不明でなんともおかしな印象を受けます。かえって行かなくてよかったような気もしなくもありませんが、何か理由をつけて飛行機だけ送るわけには…いかないんでしょうね。副大臣だと外交の場合格が落ちることになりかねませんが、正直法務大臣を送って何を決められるわけでもないと思いますし、実務面では法制局長官あたりを送ってもいいような気がします。

古川禎久法務大臣がコロナ感染 ポーランド訪問取りやめ療養中
濃厚接触というのは家人の感染が確認されたためだったようですね。
ところで野党は、こんな状況、かつ外国に派遣されようとしている時期に感染するような振る舞いに及ぶなど公職にある者やその家族として成っていない、責任を取って辞任するか、即時解任して後任を選ぶか、任命責任を取って内閣総辞職し組閣をやり直すべきだとは批判しないのでしょうか。平公務員ならまだしも、長だの大臣だのが病気になるなどとんだ不始末だと思うのですが。

■2022年03月29日(火)  これで導入機関が増えるようなら他院の診療記録を参照するメリットを医師が認めていないということになりますかね
利用促進策…なの? 低迷の「マイナ保険証」、4月に患者負担増
医療機関側の対応が必要という点では促進策と言えると思います。少なくとも、患者側がマイナ保険証に切り替えても医療機関が対応していない限り使いようがありません。これは保険証としてマイナンバーカードの利用を義務付ける場合でも同じことです。制度側で未対応の医療機関にペナルティを科せるならともかく、点数相応の医療費が収入になる制度なのですから、導入メリットを出そうとすれば利用者負担は増えるのが相当です。
もっとも、促進策として機能するかどうかは微妙ではあるでしょう。受診の頻度にもよりますが、患者側の不対応医療機関の選好や機関側の不対応でも充実した診療を行うという宣伝を促すことにもなりかねません。

■2022年03月29日(火)  そもそも投資が引き合うのかという話もありそうな
アップル、米国内への投資を加速か。ウクライナ侵攻など「グローバリゼーションの終わり」受けて
根拠があるのかと思ったら投資アナリストのスペキュレーションでしかないようですが。
調達はもちろん問題ですが、Appleはこのところ販売でも国境の障壁に直面している印象があります。典型的なのはEUでのトラブルで、サービスだけでなく、米国モデルをそのまま売れるのかという問題も出ているでしょう。いくら米国の購買力が高いとはいえ、製造への投資に見合った販売収益が得られると判断するかどうかが分かれ目ではないでしょうか。当分米州はまだしも米国での製造拠点やサプライチェーン構築への投資というと、限定的ではないかという気がします。特に部品レベルでは、実際に製造ノウハウを持っているインテルとは違います。

■2022年03月29日(火)  「めんどい事」を避けて車両に乗れるのはいかがなものか
「VanMoof X3」2週間試乗レビュー、自転車のめんどい事をスマートに削り取った最高のE-bikeでした
どうも最近車両絡みの言説を見聞きすると、それは点検と点検記録提出保存義務が必要ではないかと思えます。厳格な点検なしにさっと乗り始められる車両というのは、極めて故障や事故の可能性が高い危険なものなのではないでしょうか。レンタルバイクにしても、無人のステーションに放置されるようなものではだめで、運用者による数時間ごとの十分な点検と搭乗者による走行前の簡易点検、そしてその結果の確認が必要であるように思います。もちろん確認といっても別にスマホで送信して遠隔地にいるオペレーターなり、運用者が責任を取れるのであればコンピューターが確認するのでもいいわけですが、何らかの形で都度点検結果を確認して承認しない限り使えてしまってはまずいように思います。まして個人所有の車両など、原則として機材として不備があるとみなし、不備がないことについて十分な証明がなされなければ危険運転扱いする方が正しいと思います。時速6km以上の速度が出るものならばそんなものでしょうし、搭乗時の総重量が40kgを超える場合は本来移動速度は時速2km以下に制限されるべきでしょう。
まあ、駐車時のセキュリティとかオートマティックシフトチェンジとかの面倒はない方がいいですけどね。

■2022年03月29日(火)  絵も音も嘘ばっかり、信じるに値しないという状況では?
荻上チキさんと考える テキストメディアの課題と「音声」の可能性
カジュアルなメディアとしてはテキストメディアが音声や動画に伍していくのは厳しいかもしれません。一方で、テキストメディアのオーソリティーが高まっていくことは十分あり得るでしょう。何らかの形でオーソライズされたテキストメディア経由の情報が特権的なオーソリティーを持つ、それにアクセスできる人がコミュニケーションにおいて特権的な地位を持つという形です。例としては官報に近いものになるかと思います。仮に動画や音声として流れたとしても、立法府や行政府の活動に関わる権威ある情報は官報という形で流れます。大臣や知事、市長の公式チャンネルで動画として情報が流れたとしても、一定の情報については官報や公報に掲載されなければ効力をもたないものです。ネットにしろ電波放送にしろ、素性の確認は極めて困難です。ネットでの動画配信の利用でなりすましに引っかかる危険性は言うまでもなく、電波放送も流した内容の権威を低下させ続けてきました。辛うじてテキストメディアというよりは公式文書のみが、発行主体の検証を含めた信憑性の確保を維持している状況だと思います。そして、その信憑性のソースにアクセスできるかどうかで、発言者の信憑性が判断されるのではないでしょうか。素性を検証できないチャンネルでオープンで垂れ流されている情報にしかアクセスできない人の言うことには信憑性がないといった話です。
その意味で、音声にはオーソライズドコミュニケーションの手段としての可能性は皆無と言っていいでしょう。それこそ「責任者」が非公式のチャンネルで流した情報が公式の権威によって嘘だ、不当だと否定されているのです。発する人によって権威が与えられる音声情報は、権威の裏付けを失ったというべきです。

■2022年03月29日(火)  「経産省「ロボットフレンドリーな環境」実現目指す取組みで官庁事務ロボットの実用化開始」だったらいいな
経産省「ロボットフレンドリーな環境」実現目指す取組みで惣菜製造ロボットの実用化開始
「ロボットフレンドリー」などというと妙に不愉快ですね。ヒューマンエクスクルーシブというのが適切だと思います。現場に人間は一人もいない、ロボットが24時間黙々と動き続けるというのがあるべき姿でしょう。建設業や官庁事務所も含めて、ブラックな現場、24時間対応が必要な状況というのはそうする方向であるべきです。
人間は何をするのかというと、まあ、何もしないのがいいのじゃないでしょうか。ベッドに縛り付けてロボットがひたすら給仕して、あやしておくのが一番平和でしょう。多分。

■2022年03月29日(火)  結局労働集約的生産制度が悪いということでしょうか
無理な早起きは三文の損に。東京医科大が朝型/夜型と生産性に関する研究結果を発表
「早起きは三文の得」という諺は、早起きして家の前を見回っておけば他人に家の前に鹿の死体を置かれて罰金三文を払う羽目にならずに済む、つまり他人に先んじて行動するのが得だという意味です。早起きすると体調が良くなり生産性が上がるから得などという意味ではありません。
もちろん、他人の都合に合わせずに自分の生活リズムで活動できることは望ましいことでしょう。早起きをせざるを得ないのは8時半なり9時なりに担当する機械の前にいる必要があるか、朝会か打ち合わせが入っているからですから、任意の時間に作業を開始して一定時間従事すればよい、他人と時間を合わせて打ち合わせなどしないということになればその方がいいわけです。

■2022年03月29日(火)  そんな乗り方をして気分が下がりませんか?
ハンヴィーに似合いそうなゴツい小型スピーカーを買いました
いやまあ、あれは確かにデザインとしてはハンヴィーにおいて違和感はないのかもしれませんが、そもそもハンヴィーの使い方を間違えていると思います。
ハンヴィーというのは、弾片防御できる野戦服やヘルメットに騒音遮断機能付きのインカムを装着して乗るものです。日本の夏は暑いかもしれませんが、それを気にしてはいけません。むしろGIになりきって重装備に汗ひとつかかないのが正しいのです。車内でスピーカーで音楽などかけたら、敵にりゅう弾砲か機関銃を撃ち込んでくれと言っているようなものです。当直を終えて酒保に送ってもらって酒を飲みながら踊り子さんを見ている二等兵じゃあるまいし、エンジン音や通信の音よりなお目立つ音楽などかけている場合ではありません。

■2022年03月29日(火)  市場を食っておいて阻害していないなどと言うべきでない
ストリーミングは、アーティストの利益を阻害しているのか? 寡占から多様化へ
正直こういう話は今さらどうこう言っても平行線なので、アーティストだけでなくプロダクションも含めてエコシステムをどう構築するか、どう構築すればそれぞれ納得できるかという話です。プロダクションやレーベルと付き合う形で進めていきたい人にとっては、自分を売ってくれるプロダクションの利益を掠め取った挙句に配信データは勝手に作れと言うストリーミングサービスは付き合いたくない相手でしょう。一方プロダクションの濃密な人間関係に馴染めない人や制作の全体を自分でコントロールしたい人はパッケージして登録すればいいストリーミングサービスが良いでしょうし、配信システムも含めて自分でコントロールしたい人はストリーミングサービスすら邪魔で、十分な数のオーディエンスにアクセスできる広告屋だけがいればいいわけです。こっちの水は甘いよと言ったところで、そんな砂糖水など飲めるかと思う人にリーチなどできません。その意味で「アーティストの利益を阻害しているのか?」という問題設定自体がナンセンスです。逆に言えば、放送とパッケージドコンテンツの作成を軸にしたプロダクションシステムにもアーティストの利益を阻害している面はあります。
そこでストリーミングによって古いマーケットを損なうことなく新しいマーケットを作り出せていればパイの食い合いなどという問題は出てこないわけで、トータルとして成長はしても古いマーケットを損なっているストリーミングは、その範囲においてアーティストの一部の利益を損なっています。それは、録音メディアと放送に基盤を置く音楽産業が市場全体を成長させはしたもののライブパフォーマンスと楽譜出版と音楽教授に基盤を置く音楽産業を損なったのと同じことです。どのみち利益を損なっているのですから、それで落ち零れたくなければ適応せよと言うべきであり、おためごかしの説得などするべきではありません。

クリエイター必見? 締め切りを守るためのお守り「締切守」を所沢で入手 果たして効果は
正直こちら、つまり自主的に配信するストリーミングサービスならどこぞの伝統的メディア事業者みたいにメディアの都合で締め切りを設定して追い詰めるようなことはなく、自分のペースで十分な稼ぎが得られますよと主張する方が、クリエーターに響きそうな気がしますがね。それで自律を損なってアウトプットを出さずにいるとそもそも収入がなくなるわけですが、オールドメディアでもそもそも原稿を上げないと収入がなくなるのは変わらないでしょう。怖い編集者が尻を叩いてくれるだけです。
なおいくらカドカワ様の肝入りとは言っても、所詮神頼みでしかないので、意識改革以上の霊験はあるわけがありません。

■2022年03月29日(火)  ただの政府の無策ですけどね
混乱続く国際物流にストの影 コロナ、ウクライナ侵攻で拍車
そもそもストライキにならないように政府なりが仲裁すればいいだけの話なので、今さらストライキは困るなどと言っている方が間が抜けています。労働側にしろ資本側にしろ強硬な手段に出るときはそれなりに理由があるわけですから、そんな事情が起きにくいように予防線を張っておくのは運輸規制当局や労働保護規制当局の仕事でしょう。まして労使対立に外的要因の影響が大きいなら、労使交渉を穏便に進められるように影響の緩和を図ることも政府の責任です。それもせずに当事者の問題だと言い張るなら、混乱は政府としては無視できる、関与する気はないし市民生活への影響も抑止できると言っていることに他なりません。
もっとも、今時、賃労働者のストライキで顧客に迷惑をかけるような経営者に問題があるとは思います。労働協約改訂のための労使交渉は定期的にあるわけですから、次回に向けて経営状況の推移を見ながら準備をしておくのは経営者がやっていて当然のことです。経営状況が急変したから労働側に労働条件の不利益変更を丸呑みして欲しいなどというのは、世間知らずにもほどがあります。労使交渉なんかやったことがないIT長者でもあるまいし、実務的にも学術的な事例研究としても積み重ねは十分あるはずです。大きな鉄道会社の経営に関わるような知的専門職が知らないでは済まされません。

■2022年03月29日(火)  資本移動規制をすぐに敷けるとでも言うのでしょうか
円安加速に松野官房長官 「急速な変動は望ましくない」
まさか今さら国際金融のトリレンマを知らないなどとは言わないで欲しいものですが、資本移動に国際的な開放の枠組みがあり、弄ることが難しい以上、国際為替相場と金利のような金融政策の両方について同時に安定を追及することはできません。長期にしろ短期にしろ国際為替相場を安定させるための金融政策の急激な変動の方がよほど望ましくない以上、国際為替相場の安定を放棄する、つまり当面は円安を容認するしかないと思うのですが。

現在の円安「適切な水準ではない」 経済同友会の桜田代表幹事が懸念
円為替自体は妥当な水準なんではないでしょうかね。本来、通貨需給に基づいて市場が適切な水準を実現するものなのですし。
企業活動や経済活動において適切な水準かどうかは別です。ただし、それは通貨為替の水準を説明する論点ではないでしょう。むしろ企業活動や経済活動が、通貨為替の水準を所与として調整に進むべきものです。
また、財務大臣は少なくとも「通貨為替は上がったり下がったりするものだ」と言っていればいいわけで、安いのがおかしいとか高いのがおかしいとか、望ましい為替水準がこうだとかはコメントするべきではないと思います。円買いをするにしても、手持ちのドルで十分かどうかは問題になります。手持ちがなければどこかから持ってこないといけないわけですが、外貨だけに簡単とは言えません。円売りドル買いして円相場を下げるのなら簡単でしょうけどね。

円安でもやめられない 異例の金利抑制策の本当の理由
1ドル130円のどこが円が安いのかと思いますけど。
金融政策には確かに問題はあって、証券市場にばかり金が余っているわけです。日銀は東証の手先という批判なら、あながち間違っていないかもしれません。ただし、現行制度下では日銀は市中銀行の類以外に直接金融を行うことができないはずです。政府が財政政策に妙に消極的で、一見拡大策に見えても金貸し主体で支給や支出を締めているのでは、日銀としては打てる手はさしてありません。市場金利ベースの金融政策が効力を失っているにしても、日銀の舞台は金融市場にしかないのです。むしろ根本的な問題は財務省にあるでしょう。円安でも売り手が儲かる価格で財や役務を買うべきではないでしょうか。

■2022年03月29日(火)  法学部と経済学部だけ切り離して残りの東大を移転する方がましだと思えますが
福島に国の新研究機構、来年4月設立へ 第一原発周辺が有力
名が体を表すのだとすれば筋が良くありません。理化学研究所のような総合研究所や、産業技術総合研究所のような寄り合い所帯ならともかく、この時点での設置目的がテーマがなんだかわからない研究と教育、技術開発支援というのでは、いくら目的を設定すると穏便に福島県沿岸部に集約することが難しいのだとしても、工業団地以上のものにならないことが強く予想されます。もちろん個々の立地者に最低でも年額数百億円の交付金を支給するのであれば、工業団地形式でもうまくいくとは思いますが、その場合チーム単位の立地になるため、永続性に欠け、シナージーも大学程度にしか期待できないということになります。もちろんインフラ以外の部分でのチーム間の機材の共用など当分期待してはいけません。研究者主導のボトムアップならともかく、政官主導のトップダウンでは強固な目的設定なしに連携は期待できません。

■2022年03月29日(火)  国家はもちろん社会には自由はない
戦争の下、国家は個人を領有する 私は自由を信仰する 李琴峰さん
個人にしろ社団にしろいろいろ状況に流されて争いに至るのは仕方ないものです。社団同士の争いというのは意思決定が多重であることもあって大事になりがちですが、だからといって争わなければいいというわけにはいきません。
とはいえ、そこで社団に領有されていたとしても、社団が争うことと個人がそこに与することとは別だと思います。もちろん自分の意思で与することは権利ではありますが、与しないこともまた権利であり、そして相争う人たちの傍にいれば巻き込まれるのが当たり前ですから、さっさと逃げ出すのが常識というものです。個人は逃げようのない関係性にとらわれているべきではなく、コネだろうと土地だろうと捨てて逃げだすべきです。移動性こそが自由であり、そこに居る、そこに留まるというのは自由ではありません。他人を巻き込んで争い、争う相手を制圧することも辞さないのであれば自由かもしれませんが、普通は株でも土地でも売り払って移動してしまうのが一番無難だと思います。個人はそれができるべく、強くあるべきでしょう。
しかし、正直国籍制度はそれを阻んでいると思います。外国人滞在制度や移民制度もそうですが、そもそも国籍制度自体が、国家として保護する代わりにこの国家に与するという形を強要します。領域に対する主権のひとつの表れとして、国家は実効支配している領域への非国民の滞在を禁止しています。個人は、国民であるか、あるいはその国家や友好国の保護下にある場合に限って、支配領域への滞在を許されます。逆に言えば、個人は国家の支配領域への滞在に際して、国民ないしはその国家の被保護者として、あるいは友好国の被保護者であることを通じて、その国家とそこの秩序に敵対しないことを、その国家と秩序に与するという宣誓を通じて表明しなければなりません。もちろんそれは、個人が秩序と思いのままに距離を取るような制度を実現できていないからではあるのですが、結果として秩序へのフリーライドを防ぐために秩序への忠誠 - 服従ですらなく - を宣誓する羽目になるのです。

個人の自由を飲み込む戦争、そして国家 芥川賞作家の李琴峰さん
その上で、外国の干渉からの保護を含む様々な保護を口実に個人の自由を飲み込もうとする社団や社会の意図に気づくことこそが、自由な個人の前提条件だと思います。

■2022年03月28日(月)  2013年からならそもそも組織の棚卸のタイミング
理研で有期雇用の研究者が雇い止めに? 労組側は約600人と試算
正直理研は研究チームをダイナミックに組み替えていく前提の組織なのですから、10年で雇い止めならただの研究チームの棚卸だと思うのですが。
もちろん研究計画自体とタイミングがずれているというなら経営上の問題ではあるでしょうし、人を替えて同じテーマをずるずると続けているとすれば問題でしょうが、そういった場合はむしろリーダーやディレクターを解任してチームを解散するべき問題でしょう。基礎研究とはいえテーマを単位としたプロジェクト制なのですから、10年も同じチームでやっている方がおかしいのです。成果を上げている場合でも、プロジェクト開始後10年以内に産総研や高エネ研のような特定目的の研究機関、大学の付置研究所などへの移管や、会社組織にして事業化するようなことを考えるべきです。

■2022年03月28日(月)  人手足りぬは工夫が足りぬ
人手不足に悩む農家、「1日だけ働く」社長が見つけた解決策
人手が足りないなどというのは現場の工夫が足りていないだけ、余計な作業をしているだけです。現状の人員で手に余る業務はなくしましょう。どうしてもしなければならない業務なら人手に頼らず自動化・機械化しましょう。

■2022年03月28日(月)  むしろ積極的な円安誘導を
円急落招いた、異例の「連続指し値オペ」 黒田ライン割れで日銀は
昔は国内生産コストを過大評価することで輸出を妨げる円高の方が嫌われたものですが。問題は為替レート変動よりも個別の資源価格高騰でしょう。また為替レート変化による資源取引価格上昇は資源再生コストや輸入エネルギー代替コストの合理化につながりえます。FITなどという無理をしなくても再生可能エネルギーの供給安定化投資が成立するかもしれません。
まずもって、外国為替レートというのは変動するものです。それよりもむしろ低金利政策が大事だという考え方自体は間違っていないと思います。ただし指値オペのアナウンスメント効果が限定的だった点は日銀が低金利政策を続けることへの信頼が弱まっていることを示す点で重大です。「連続指値オペ」ではなく、金利維持が必要な間指値オペを継続することが重要でしょう。1ドル360円までは円が下がってよいものと思います。また政府および日銀はその容認を明言することによって産業の円安対応を促進するべきです。

■2022年03月28日(月)  ロシアの人が迷惑するのもウクライナの人が迷惑するのも自業自得だ
ウクライナ・マリウポリのレトロPC博物館、戦火により破壊。500以上の歴史的コレクションが失われる
戦争ですから仕方がありません。どんな貴重なものも、戦争目的から見れば軽いものなのです。むしろコレクションされ記載が間に合ったことを僥倖と思うべきでしょう。
ロシアに迂闊に喧嘩を売ったり抗戦を呼びかけたりするウクライナの独裁者に呪いあれという気がします。

■2022年03月28日(月)  危険じゃないんだろうか
近未来ちょっと来たー!! SHOEIから「HUD内蔵ヘルメット」が出るぞぉぉ! 「スカウターみたい」でかっこいい
運転者の視界に情報を投影などしていいのでしょうか。戦闘機の有視界戦闘のようにレーダー併用で敵機さえ見ていればいいというのならともかく、自動二輪車で運転者の視界を遮れば接触事故の可能性につながります。テスラの走行中ゲーム機能もそうですが、地図や計器を注視しながら走行するような機能を実装するのはどうかと思います。

■2022年03月28日(月)  結局コンビニで買ったグッズを捨てていくのが増えるだけだと思いますが
ホテルのアメニティーはなくなるの? 4月のプラスチック資源循環法施行にむけた各社の取り組み
清掃不要でポイント還元というのがしょぼいですね。チェックアウト時に現金でキックバックして欲しいものです。当たり前だと思うのですが、連泊するのに必要以上に部屋に入ってきて欲しくなどないわけで、清掃不要サインを実質化することはむしろ望ましいでしょう。Sorry, do NOT disturb me!を貼りだしているのに掃除とベッドメークをしていかれるのは気分が良くありません。何もしないで部屋の様子だけ確認に来るのでは格好がつかないのだろうと思って我慢しているのです。
一方で歯ブラシの類は客が持ってこいというのは酷い気がします。もちろん持って行けるなら持っていきますし、個人的にはホテルのアメニティーの歯ブラシやシェーバーなど使ったことがほぼありませんが、軽装で旅行したい人にとってはコンビニで買えと言われてもじゃあチェックアウト時にごみとして捨てるのかという話になります。
リサイクルを言うのなら、複合素材の使用を全面禁止し、市町村に廃棄物の無差別引き取り義務を課して欲しいと思います。とにかく処理できないから捨てないで、分別は自分で考えてでは、協力する気が失せます。捨てられないものは作らせないというのが正しいでしょう。

使い捨てプラ製品、4月から削減義務化 有料化になぜ企業足踏み?
見える化するという意味では、有料化が一番いいとは思いますけどね。ただ利用縮小や当面のトラブル対応のコスト増を避けたい業者側への配慮は、政策としてはあってしかるべきだと思います。
そもそも有料化と言うなら、出荷段階で税でもかけて無償提供ができないようにしてしまうのが一番いいはずです。無償供与品だけではなく使い捨てプラスチック製品全体が問題なわけですし、それこそプラスチックスプーン1個につき千円も税金をかければ、樹脂加工業が衰退する代わりに使い捨てなどなくなるのではないでしょうかね。

■2022年03月28日(月)  オートKVMがどれだけ必要かはともかくとして
KVMやUSB PD対応のデル製31.5型4Kモニター「U3223QZ」
ありだとは思うのですが、個人的にはコレジャナイと思います。モニタ経由でキーボードやマウスを繋ぐというのはいいのです。デスクトップでもない限り本体は机の下に置くことも多いですから、モニタがUSBハブになるというのは合理的です。またスピーカーが個別に扱えるというのも便利ではあるでしょう。
ただ、本体を繋ぎ替えるという発想がどこまで必要かは疑問です。クラスタサーバーの非常用コンソールというならともかく、複数の本体をKVMで行き来するような使い方は常用できません。固定設置型のPCを持っている人が自席でノートパソコンを起動するとすれば、ノートパソコンと固定設置型の間でデータを同期する時程度です。この場合、両方で最低限表示が見えていないと意味がありません。むしろホームネットワークに繋いで共有フォルダが見えるなり、リモート接続するなりするものでしょう。もちろん、そんなフラジルでダイレクトな接続は危険だから禁止されている事務所もあると思いますが、その場合ノートパソコンのみで作業をすることになるはずで、切り替えはそもそも必要ないはずです。
また、少なくとも日本のビジネス用途にスピーカーは厳禁です。電話ブースみたいに会議の時だけ使うならまだしも、机の上にスピーカーがあっても、声が混ざるだけでメリットは皆無です。ヘッドセット用のジャックがあれば済むだけのことです。これなら、自分の声が周囲に駄々洩れるだけのことですから、電話と同じでしょう。

■2022年03月26日(土)  わかる人だけわかればいい類だろうとは思います
10.1型で14コアCPU/メモリ32GB/最大16TB SSDを搭載できる狂気仕様の「GPD WIN Max 2」が予告
UMPCという意味では確かに狂気仕様です。別に主記憶やストレージが大きい分には便利で済むのですが、ゲーミングPCだとしてもハイエンドCPUを乗せてどのくらいの時間連続動作するのかというところが問題です。単にハイバネーション機能付き運搬可能PCなら17インチモニタでいいのですから。
とはいえ、作れるものなら作るということなら、漢気とは言えます。例え動かすには臍の緒必須であっても、空港での待ち時間に清掃用のコンセントに繋いでゲームを楽しむくらいの使い方はできます。それなら、ノートパソコンに加えて機内持ち込み荷物に突っ込むくらいはできるのです。クラウドファンディングで数量限定の実質量産試作扱い程度はできるでしょう。

■2022年03月26日(土)  60にもなって集合住宅に住んでいる方が悪いのでは
家のインターネットにローカル5Gの基地局いかがですか
「光を敷けない集合住宅を設計したデベロッパーは反省しなさい」
それはその通りで、電線と電話線と水道管とガス管くらいしか通らないパイプスペースや上階の足音や隣の戸の開けたての音が聞こえるような建物を設計したディヴェロッパーにはただで建て直しを要求したいくらいですが、それはそれとしてファイバーが引けないというのは現状の光回線用ファイバーケーブルの配線方法がけち臭いだけであって、大容量ファイバーをフロアごとに用意して周波数多重化したうえでフロアでスプリッターにかければそこまできついことにならないはずです。どうせ電柱の上ではある程度周波数多重化しているわけですから。そこを屋内設備の費用をケチって各戸配線で小容量ファイバーの安くて曲がらないのを使ったりするから、引き回しができないのではないでしょうか。それに、電電公社が電話線の延長でやろうとしていた光電話回線ならともかく、IPを前提で設計すれば引き込みのところで多重化は簡単にできるはずです。ブリッジがマルチプレクサーになるだけのことですし、混信防止だって個別のゲートウェイと接続プロバイダーの間でIPSecでも使えば解決します。なにもラストワンマイルをローカル5Gにしなくたって解決策はあるのです。
もっとも2000年くらいからの施工の事務用建築物になると、始めからパイプスペースに多数のネットワークケーブルを引き回す想定でスペースが確保してあるので、その時期に細い竪管で設計してしまったというのは馬鹿かケチかという話ではあります。正直その意味で、屋内配線というのは特に通信線と電源線は罪深くて、鉄塔でも建ててそこから各戸に直接配線していれば、見栄えが良くない代わりに変更は簡単だったのにということになります。建て直しでもフットプリントを増やすわけにはいきませんし、建築基準の関係で建て直せばほぼ確実に柱や壁が太く、各戸の面積が小さくなりますから、その上パイプスペースを増やしてさらに専有面積を減らすわけにはいかないでしょう。無線を使ったラストワンマイルというのは、その弥縫手段に過ぎません。
また集合住宅というのは子供が生まれるまで済むところで、分譲であっても子供が生まれたら売り払って戸建てに転居することが想定されています。2000年ごろでも、35年ローンを払い終えるまで住むなどというのは、設計者の想定外でしょう。であれば各戸の通信回線の容量はせいぜい夫婦のテレワークでいいわけです。まあそれでも、1990年代末の光回線サービスの前提だと、集合ブリッジからの各戸配線のケーブルがしょぼくて各戸100Mbpsのベストエフォートなんてことになるのですが。これでは、LTEにすら劣ります。
そのように問題があることは明らかなのですから、適当に誤魔化すのは止めて、集合住宅の分譲・区分所有という制度を廃止し、集合住宅は定期借家権制度の下でのみ運用するべきでしょう。25歳で夫婦で借りたとして、10年の定期借家権で35歳までに頭金を作って戸建てに転居すればいいのです。戸建てであれば、建売でもあたりに憚ることなく改築ができますし、通常地下配線ではなく架空配線なので、もし欲しいならフレッツ光クロスをフルスペックだって、あるいはさらに多重化したって引けるはずです。リンクアグリゲーションを使えば16回線束ねて100Gbpsベストエフォートで運用することもできるでしょう。まあ、月12万円ほどかかるはずですが。集合住宅も、建て主の所有なら区分所有と異なり権利関係が錯綜することもありません。建て主リスクで改築でも建て直しでもできます。

■2022年03月26日(土)  公開株式会社はもう終わりではないか
液晶大手JDI、誕生から10年で「中小企業」に 株主総会で決議
もちろん株主や債権者が納得すればそれはそれで構わないわけです。各社の不良資産を集めて設立されたわけですから、減資は必須だったと思います。生産能力や市場占有率、売上高さえあれば、資本金や資産価額、人員規模の面での大企業であることには意味はないでしょう。例えばドイツの大手企業には、株式会社に相当するAG以外にも、GmbHという非公開有限責任会社が含まれます。形式的な面での大会社たる株式会社を優良とする観念は、ここらで捨てるべきでしょう。
公開株式会社という支配証券と配当証券をいい加減にミックスした無保証資産に支配の責任も弁えない泡沫投資家がタダ乗りする仕組みは、支配権と社債に整理されるべきだと思います。支配権を上場するにしても発行数は限定されたものとし、資本調達は固定配当付き無期限無保証社債で行うべきでしょう。発行者は固定配当を払うのが嫌になったら買い付けて償却すればいいわけですし、保有者は上場さえされていれば現金化が可能で、かつ配当が固定されている分価格算定も容易で透明性があります。公的所有などという幻想は追うべきではないでしょう。

■2022年03月26日(土)  金融機関には責任能力という概念はないらしい
全国各地の地銀でシステム障害、ATM使えず 復旧のめどは未定
事業継続性とか危機対応計画とかはどこに行っているのでしょうか。ポカをするサービスベンダーもサービスベンダーですが、うかうかと乗って対応能力を失うクライアントも感心できません。信用を売っているという自覚はないのでしょうか。

預金引き出し手作業で システム障害で地銀・ローソン銀ATM使えず
当たり前のことで、そんなことが起こるようなシステムを導入した経営者に責任がありますし、そのフォローするために就業時間中必死に作業をするのは従業員の義務であり、迷惑に感じて、もしかしてそれが理由で預金を引き揚げるのは預金者として当然のことです。

地銀・ローソン銀のシステム障害ほぼ復旧 電源系統に障害、詳細不明
IBMやその手下がポカをやったとして、各地銀は「詳しい理由はわかっていない。」で済ませていいような契約を結んでいたのでしょうか。あるいは今回の計画外停止は、SLAに適合していたのでしょうか。もしSLA上是認されるべき事態だとしたら、なぜ発生時に混乱を防止するような対策を講じておかなかったのでしょうか。
他人に任せるということは、任せた他人が問題を起こしたときにその責任を引き受けるということです。たまにATMが動かなくなってもいい、ネット窓口が止まってもいい、その際どうしても手続きをしたかったら支店まで来てくださいと言うなら、まず堂々とそう言うべきです。不安な点をわかりにくく書いておくのではなく、不意に計画外の停止をすることがあり、その際口座へのアクセスは支店窓口になりますときっちり書いておくべきです。

地銀のシステム障害、原因は「点検作業」 バックアップも機能せず
大変恥ずかしい話だと思いますが、それは点検作業で不慮にシステムを止めるトラブルを起こしたことと合わせて、そんなことを起こすようなところに運営を委託したということもです。システム屋を見る目がなかったと言わざるを得ませんし、銀行が普段主張しているほど大事な基盤的業務なら、そんな粗相はあってはなりません。スマホ手続がこけるのもたいがいですが、ATMがこけるのではなおさらです。それとも、地銀は今時、ATMなし、リモート作業なし、コンピューター連携なしで業務ができるとでも言うのでしょうか。危機管理が全くできていません。

金融庁、日本IBMに報告命令 地銀システム障害めぐり原因確認へ
これは全く当然の措置で、合わせて地銀に日本IBMの提案を採用した際の検討経緯も調査させるべきでしょう。どこぞの空港の業務委託先からの個人情報漏洩事案もそうですが、インフラ整備や危機対応計画、事業継続計画、機密情報保全策などは、事案発生の際の影響が大きい分野については監督官庁への定期的な報告とその内容に応じた指導の対象であるべきです。

金融庁「甘く見られた」 地銀システム障害、明かされなかった報告書
そりゃ、金融庁が怒るのは当然です。この前の三井住友もそうですが、とにかく外部を馬鹿にしていないかと思えるような対応が最近目立ちます。
逆に、地銀側はばかにされる方が当然です。本来発注時にお粗末なことが起きないように運用体制をチェックする立場にあるのに、さっぱりできていなかったわけですから。お粗末なことをやったIBMにも問題は当然ありますが、そんなところに委託していた、委託できるような仕様書を作ってしまったという時点で、見る目がなかったことが明らかです。

■2022年03月26日(土)  いつまでもあると思うな買い手と需要
生乳廃棄のおそれ再び 長期休校の度に消費キャンペーン起きる背景は
なんというか、安易に生産調整や安定需要によりかかるからおかしなことになるのだと思います。生産者が個別に自己リスクで生産を計画したのであれば、機会損失だろうが廃棄や安売りだろうが納得するしかないわけですが、公的需要だ増産補助金だ休校だ買取価格低減だと役所の都合で振り回すと、生産者としては恨むわけです。本来は、今これだけ需要があるから大丈夫などと事業計画を立てては駄目で、予測が外れたときの対応策を考えておかないといけないのです。売り渡し価格にはその場合の保険金分も上乗せされるわけで、役所や大手加工業者がユーザー目線とやらでいい加減な買い叩きをすれば、大口であるだけに恨まれるわけです。売り手の自己責任だの消費キャンペーンだのと言ったら、普通はその先売ってくれなくなりますからね。先物でヘッジなどと言う前に、需要安定化を政策的に図ることが求められます。
まあ、こういうことがあったので、酪農家も一つ賢くはなったでしょう。安定需要だからとそれによりかからず、需要の調整に耐えられる範囲で、調整を持ちこたえられる価格で販売するようになっていくのではないでしょうか。「廃棄は絶対やりたくない」などと歴史に学ばず甘っちょろいことを言っているだけの酪農家は経営の見直しを迫られるはずです。それは例えば乳製品製造との複合経営ということになっていくかもしれませんし、生産調整基金や中長期的な購入量・売り渡し価格保証契約の確保になるのかもしれません。自分で出荷先や出荷量を調整できることこそ自由市場における生産者のメリットですし、そこを活かしてモノカルチャーを強いてコスト削減ばかり強いる需要家に対抗していってほしいと思います。

■2022年03月26日(土)  昔小説で、ハードタイプのバックパックにPC-9801を仕込んだシステムが出てきたなあ
ポータブルMac miniを自作した猛者現わる。タッチスクリーン操作も可能に
まあ、後はMac miniの電源入力がUSB PDになってくれればモバイルバッテリーを組み込むのにというところでしょうか。別に個人の楽しみなのでケチを付けても仕方がないわけですが、樹脂だとしても3Dプリントするよりはモールドした方がいい気もするんですけどね。もっともモールドの型は3Dプリントすることになりそうな気もするので、それなら枠自体を3Dプリントすれば十分ではあるのかもしれません。
もちろん、タッチであるかどうかはともかくとして、なにしろMac miniですから、24インチモニタとキーボードと一緒にトランクに詰めて携行することは十分にあり得ます。税関で携行品と信じてもらえなくて、関税を取られるかもしれませんが。12インチくらいのモバイルディスプレイと組み合わせるなら、ハードケースに入れることもできるでしょう。昔はハードディスクだったので、そんなことをすると起動不能になりかねませんでしたが、今はSSDですから、問題が出ても筐体を開けて部品を嵌め直せば済みます。
でも、そのうちMac studioと100V出力対応のポータブル電源を組み合わせてバックパックに仕込む人が出てくるかもしれませんね。

■2022年03月26日(土)  カジュアルにすればいいというのはマナーではない
卒業式はリクルートスーツ、なぜ規定が 署名始めた私たちのモヤモヤ
なぜか。フォーマルというのはそういうものだからです。フォーマルはそもそも、公的な式典での礼装規定に由来します。その枠の中で装いを競うものであり、勝手な格好をしていいというものではないのです。「式典であることを踏まえた良識ある服」ではフォーマルになりません。そこをカジュアル文化の発想で外そうとすれば、話は合わないでしょう。受勲式にデザイナーズブランドのTシャツとジーパンで出席したらマナー違反になるように、卒業式にカジュアルジャケットは問題があるでしょう。それくらいなら、むしろ卒業式に出ないことを選択するべきです。服装規定、ドレスコードとはそういうものであり、教育機関としては、しかるべき場でドレスコードに従った服装をする良識を身につけさせることも、意図してはいないにせよそこでぎりぎりの線を突いたファッションを追及する教養を身につけることも、合理的な判断だと思います。それをしたくないなら、学校主催の卒業式など無視して、学生主導で教員を招いて卒業祝賀会でもするべきでしょう。
もっとも、フォーマルというのは存外融通がきくもので、写真ではバチェラーガウンを着ていますけれども、そこさえ押さえていれば肩回りだけシャツっぽいものを着るのでもかまわないとか、ガウンで見えないジャケットに穴が空いていても接ぎが当たっていてもかまわないというのもまたフォーマルです。もちろんガウンを脱ぐ場面があるのであれば、その下に着るものも規定に沿わないといけませんが、表面的に、かつ形式的に規定に合致していれば、見えないところ、決まっていない部分がどうであっても許される面があります。その上で選んだ服装が周囲から喝さいを受けるか眉を顰められるかということで、学校の校則でもあるまいし活用できる裁量の余地を残すことは、ドレスコードを決める側のセンスではあるでしょう。
参加者側が過度にカジュアルを求める背景には、主催者側がドレスコードを均一化の手段と見做している点が透けて見えるという面があるのではないでしょうか。場における装いのルールとして、そのルールの中での解釈を認める姿勢であれば、それこそ今の制服着こなしブーム程度に受け入れて活用する素地はあると思います。

■2022年03月25日(金)  あって当然の暗黒面ですが
TikTokの元モデレーターら、延々と不快動画見せられた「精神的苦痛」で訴訟起こす
仕事だとは言っても受忍限度というものはあるでしょうね。
なんというか、そこまでのリスクを背負ってもやるほど、ファイル共有サービスというのは儲かるんでしょうか。

■2022年03月25日(金)  複製をつくるという発想
ミレー「種をまく人」のクローン文化財公開中 凹凸まで忠実に再現
これ、ベンヤミンが知ったらどう言うのでしょうね。ネガティブに評価はしないと思いますが、複製でありオリジナルではないと明言することでオリジナルのアウラは損なわれない、あるいは弥増すと考えるのか、やはり複製を可能にすることでアウラが消滅すると考えるのか。もちろん、そうやってオリジナル性が曖昧になること自体には必ずしも否定的ではないのですが、複製によって作品を手元に近づけているという点で大衆的だとは言いそうな気がします。

■2022年03月25日(金)  セベルスターリだけでなく投資家も犠牲になってはいる
ロシアの鉄鋼大手「技術的デフォルト」か 外資建て債務の利子払えず
まあ、なるのが当然なので、投資家の皆さんには残念でしたとしか言いようがありません。そんな変なリスクがあることなんか想像もしなかったでしょうしね。もちろんそれでロシア企業の投資適格性が下落することは、制裁をかけた側としてはそうなるものとしてやっているわけで、投資家を犠牲にして制裁をかけているということにもなります。
この手のリスクは保険でもかけておくしかないと思うので、当分素人の外国投資は冷え込むのかもしれません。例えば三井物産あたりであれば、それこそイランイスラム革命で油田開発投資を吹っ飛ばされた経験があるので、覚悟もあればできるだけの保険もかけていると思うのですが、それをやったうえで利益を出せる投資ファンドは多くないと思いますし、デフォルトリスクを引き受ける覚悟のある投資家も多くない気がします。まあ、安全ですよと売り込む詐欺はいつの時代もあるのですが。

■2022年03月25日(金)  大丈夫です - まだソ連崩壊から30年しか経っていません
ロシアがGoogle ニュースへのアクセスを禁止
「ロシアに住む一般人が正しい情報を得られなくなるのでは…という危惧も、同時に抱いてしまいます。」
何が正しいかなど政治的な問題でしかありませんから、明らかにアメリカサイドのバイアスがかかっているメディアをブロックすること自体は是非を問いにくいと思います。むしろGoogle Newsをブロックすることで正しい情報が得られなくなると危惧する方が、何様のつもりだという気がします。
その上で、共産圏の方々には西側のニュースを官憲に見つからないように入手するノウハウがありましたので、50歳以上の人は問題を感じないのではないでしょうか。またその手のノウハウは若い人にも迅速に広がると思います。その手のノウハウの必要性を感じたことがない日本人が心配する必要はないでしょう。

■2022年03月25日(金)  なぜドライビングライセンスに拘ったんだろう
「iPhoneをデジタル免許証に」が米アリゾナ州で初の導入。他の州にも広がる見通し
電子デバイスを認証手段に使う場合の問題としては典型的で、リーダーがないと役に立たないんですよね。せめて州内の警察機構にはリーダーを撒いておいてくれないと、うっかりiPhoneだけ持って車で出かけて免許不携帯で検挙されることになりかねません。正直、iPhoneを買う際に住所と顔写真込みで本人確認して会員登録させて、デバイス側に行使する人の本人確認を仕込んで表示で何とかするわけにはいかなかったのかと思います。

■2022年03月25日(金)  リアル巻物は結構でかくて太い
サムスン、巻取りスマートフォンを年内投入か Galaxy Zシリーズもアプデの噂
折り畳みなんだか巻き取りなんだかはっきりして欲しいものですが、まあ、巻き取りなんでしょう。とはいえ以前ニュースが流れたような薄型モニタが本体から引っ張り出せるという形式だと、巻き取りとは言えない気がします。巻き取りというなら、マジックペンみたいな円筒状の筐体から相応の長さを引き出せるのでないといけません。だいたい20cmの長さの円筒からなら28cmくらい引き出せることが望ましいでしょう。これだと、ジャケットの内ポケットに差しておいて、B5サイズの表示が得られる計算です。
もっとも、リアル巻物サイズだとポケットには入らず、ポーチにでも入れるんでしょうね。多分幅35cm程度はあるでしょうし、直径も5cmはあるでしょうから。

■2022年03月24日(木)  読経というのは儀式でもあるわけなので
ギターかき鳴らし唱えるお経「木魚よりリズミカル」 原点はミスチル
まあ、グレゴリオ聖歌やマントラのCDが出るご時世ですので、お経をギターで弾き語りしたってかまわないとは思います。説教としてのお経は別にどういうスタイルで読み上げてもいいですし、パフォーマンスとしてのお経もそうでしょう。それこそお経の現代語訳をキーボード伴奏で歌うというスタイルだってあっていいのです。
ただし、儀式としての読経はそういうものではないと思います。儀式というものに意味があるかどうかは別の議論ではあるにせよ、お経を一定の様式で読み上げるというのが、宗教儀式なり、あるいは僧侶育成の方法論や習俗として確立していることは否定できません。そういう論拠からの反論に真摯に答えていくことが、パフォーマーの側の責任だと思います。

■2022年03月24日(木)  大会は何のためにするのか
「中学生まで全国大会はいらない」為末大さん ヒントは駅のホームに
正直、子供が運動競技をすること、指導者や支援者としてそれに関わることをどう評価するかだと思います。指導者としては全国大会があるに越したことはないと思います。そこで勝利を上げれば明確な実績になるからです。また支援者としても、わかりやすい明確な目標があるに越したことはないでしょう。とはいえ、子供本人にとってはそうではないというのは確かに言えると思います。これはそれこそ高校でも同じで、大会に出るための競技活動に教育的意味はないでしょう。スポーツエリートを見出したいなら別の方法もあります。ドロップアウトしないという確信が持て、ドロップアウトさせない指導ができるなら、指導者が抱え込んで幼少時から長期的な指導してもいいのです。スポーツエリートに芸人以上の経済的価値はないのですから、その費用は最小限の公的負担に留めるべきですし、原則民営が望ましいでしょう。

■2022年03月24日(木)  超小規模校を適切なコストで運営する形も検討するべきではないかと
「学び直し」ニーズが見えにくい?公立夜間中学、開設ためらう自治体
まず学校に行かないと学びができない、他人に教わらないと学びができないというのが変だと思うのですが、だからと言って学ぶのは自己負担という発想もおかしいでしょう。
一方で、現状システマティックに中卒の資格を与える仕組みは学校教育法に定められた学校だけであり、その意味で一定のニーズはあると思います。大人数を相対的に低コストで教えるという学校制度の発想には馴染まないところがあるものの、中学レベルであれば複数の教科を担当することは決して難しくありませんので、給与面で優遇した少数の教員で運営する方向性もあり得るのではないかと思います。もっとも、教員の業務評価の制度次第では次がなくなってしまう恐れもありますので、人事制度を設計する上での注意は必要でしょう。例えば学校経営者と独立にカリキュラム編成や実施に権限と責任を持つ教務統括でも設置し、これについては全教科の教員免許を要求すれば、キャリアプランの一環として、広く全教科の指導を身に着け、指導を実践したうえで教科教育を企画立案し実施を主導する専門職に進む形が開けるのではないでしょうか。
もちろん、ここまでになると設置基準が絡んできますので、文科省マターになります。

■2022年03月24日(木)  社外の株主に反対されそうな経営改革って何をするつもりでしょうかね
トヨタ系販売大手ATグループ、上場廃止へ 名証2部
まあ、そのうちどっかに再上場する気ではあるのでしょう。とはいえ、上場によって経営が安定しなくなるという考え方は、株式会社の経営としてどうなのかという気もします。他人に相談できない、相談したら反対されるような経営をすると明言しているのに等しいからで、上場廃止によって証券取引所の規制が及ばなくなる以上、それこそ企業アナリストや金融機関、関係行政当局の厳しい監視が望まれる気がします。

■2022年03月24日(木)  戦闘参加者やそれがいる施設は攻撃してかまわない
WHO、ウクライナでの原発事故を警戒 「悲惨な結果をもたらす」
『医療施設や医療関係者が兵站のような間接的なものを含めて軍事行動に関与していなければ』という前提の限りでは、「医療施設や医療従事者は標的ではないし、絶対にそうあってはならない」でしょうね。つまり医療施設や医療従事者の側に、標章の掲示や(戦闘行動参加中の)戦闘員の排除、戦闘行動への従事の拒絶が必要です。
これは原発でも同じで、敵の戦闘員が施設内におらず、包囲された場合包囲した側の求めに従って施設を停止し管理権を引き渡すことが求められます。もちろん、施設側が合理的な範囲内でその要求に従っている限り、攻撃は控えるべきではあるでしょうが。
いずれにせよ、都市には通常軍隊や国家警察がいるものですし、重要施設も軍や相当する警備員がいるでしょう。また都市住民や施設職員が抗戦の意思を示す限り、そこは保護を受けることはできません。ロシア人は出て行けと軍隊の進路を塞いで、自分は非戦闘員だと言い張るわけにはいきません。

■2022年03月23日(水)  さすがはリクルート、目の付け所が酷い
家族の誕生日も掲載 副署長が署員向けに新聞作り、理由は働き方改革
マイ定時ポイントは子供っぽいことを除けば方法ではあるとして、ヨコノツナガリとか家族の誕生日を言いふらすとかいうのは働き方改革としてはアウトでしょう。

■2022年03月23日(水)  現品を検査してもチェックにはならないと思う
費用1万円のHP量産、108万円と申請か IT補助金詐取事件
証明書通りの額を貰ってないとか、キックバックしているということだと、補助金詐欺ではあるでしょうね。
ただ、ホームページを見てその値段がわかるほど、ホームページ制作というのは透明なものではないと思いますが。それこそ貨幣払いを禁止して銀行の口座間送金証明と向こう20年くらいの口座取引記録提出義務を従業員まで含めて付けるのでないと、チェックにならないと思います。

■2022年03月23日(水)  こういう体たらくなのにロシアを虚仮にしたからプーチンに舐められているのでは?
武器提供に経済制裁…止まらない「プーチンの戦争」に苦悩のEU
それは、実力行使まではしてこないと思えば止まりはしないでしょうね。経済制裁だけでなく、ペテルスブルグあたりに模擬爆弾の一発くらいは落とすべきではないかと思います。
国家主権の侵害を気にしていないという点で、EUの基準でロシアが蛮国であることは現状明らかですので、その蛮国に脅せば始めた戦争を中途半端に止めてくれるなどと期待するものではありません。あちらにだって都合も誇りもあるのですから、散々こちらを馬鹿にしてきた連中が拳を振り上げるだけでそれ以上は出てこないと考えれば、止まる理由の方がないのです。EUは、我々はゲルマン人の侵入になすがままにされたローマ人ではないと、拳を相手に叩きつけることで示すしかないと思います。

■2022年03月23日(水)  判断自体は「合憲」ですけどね
夫婦同姓訴訟、最高裁判事5人中2人は「違憲」と指摘 賠償は認めず
そりゃまあ、判例変更となれば小法廷での言い渡しはできませんからね。結論としてはあくまでも合憲です。
夫婦というのは当人の主観の問題ではなくあくまでも客観的な制度です。日本では夫婦というのは民法と戸籍法に適合したものだけを言うのであって、「事実上の」とつくものは個別的な制度の上で便宜的に夫婦と扱っているにすぎません。男女のカップルだから夫婦だ、あるいは生計を一にし同居して共同生活しているから夫婦だとは言えないと思います。この基準では夫婦と周囲が認めにくい場合があるから、戸籍などというもので婚姻関係を記録しているわけで、別姓だと戸籍を一にしていても夫婦と思われない局面もあるでしょう。税制上などでの優遇措置についてはむしろ論外です。認めて欲しいなら、居住地の近所の人を招いて披露宴でもしたらいいでしょう。
その上で、夫婦に限らず家族を単位とした保護制度は廃止してくべき、民法家族編親族編(今はそう言わないか)は廃止するべきだと思います。24条は婚姻と表現される人的結合を家制度から解放するという趣旨で読むべきで、婚姻自体を憲法上保護するものと読むことはおかしいと思います。全部社団法人で十分でしょう。

■2022年03月23日(水)  街頭演説自体が問題ではないのか
ヤジ排除と「表現の不自由展・その後」共通する問題 京大・毛利教授
そもそも街頭というのは演説会場でしょうか。
演説会場でヤジを飛ばそうがそういうものだとわかっている人しか来ていないで済ませられるでしょうが(議会の議場だってそうでしょう)、街頭でヤジを飛ばすなどということが、あるいはヤジを飛ばされるような行為をするということが、認められるのが正しいのかという気はします。
もちろん街頭というか町の広場での演説は原初の政治的表現の形態ですが、それは歩行者も車両もそれほどいなかった頃の話です。市庁舎前広場ならまだしも、例えば駅の出入り口でパフォーマンスをし、あるいはそれに群がり、ヤジを飛ばすことが表現の自由に値するかどうかは、むしろ議論の余地が生まれてきていると思います。

警察官によるヤジ排除は適法か 問われる表現の自由 25日判決
ヤジというよりも、「警察官職務執行法に基づき、トラブルや犯罪の予防のため原告を移動させた」ことの是非だと思います。正直首相警護要員が首相に対して批判的なヤジを飛ばす聴衆を警護対象に対する脅威と見做しておかしいという気があまりしません。もちろん演説をすればヤジを飛ばされたり怪我をしない程度のものを投げつけられたりする可能性はあるわけで、そもそも警護をせざるを得ない内閣総理大臣たるもの、街頭演説のような危険な行為をしないで欲しいというのが警護側の正直なところではないかと思うのですが。

北海道警のヤジ排除「表現の自由侵害」  道に賠償命令 札幌地裁
「ヤジは表現の自由だと認めてくれた」北海道警ヤジ排除訴訟の原告ら
うーん、公共の場でわめくのは権利だ、それにヤジを飛ばすのも権利だと言われると、納得しがたい部分がありますが。まだしも門を出たら言葉を発してはならないの方が納得できる気がしますけどね。まあ、わめく権利がある以上ヤジを飛ばす権利があるというのは妥当ですが。
それと、警察官は首相警護についていたのではないでしょうか。もしそうなら、警護対象に危害を加える可能性のある人物を遠ざけることは任務の一環ではないかと思います。批判的なヤジを飛ばすというのは、危害を加える可能性があると判断されても仕方がない行為ではないのでしょうか。
まあ、控訴が妥当な事例ではあるでしょう。

道警ヤジ排除訴訟、控訴しないで 原告2人が知事に要請
原告の都合はわかりますが、さすがに地裁判決で確定するのはまずいというか、判例として問題があるでしょう。上告棄却にせよ差し戻しにせよ、合憲性の争いだけであれば、賠償訴訟ですから飛越上告で大法廷に係属してもおかしくない事例だと思います。

ところでこれ、よりによって選挙演説中に本人が射殺されたわけですが、どうなるんですかね。

■2022年03月23日(水)  何の変哲もない横領
アップル元従業員、10年かけて1000万ドル以上を騙し取る。バイヤーの立場を悪用
なんというか、ずいぶんと古典的な横領ですね。解雇だけで済ましたというのは、Appleとしては民事の立証すら裁判費用の無駄と判断されたのでしょうか。
電信・郵便詐欺は日本における公務執行妨害みたいなものらしく、とにかく起訴する名目として多用されると聞いたことがあります。この罪がついているということは連邦法違反で起訴されたわけですが、脱税がついているということは、カリフォルニア州法違反でも訴追されるかもしれないですね。

■2022年03月23日(水)  戦争においては法治主義は棚上げになるらしい
米政府、ロシアにファーウェイと同様の経済制裁を検討か。App StoreやGoogle Playが使えなくなる?
正直これができるのだとすれば、アメリカの法律というのは大変いい加減なもので法治主義の名に値しないと言わざるを得ません。特定の企業について自国の製品や技術を使わせないという法律があるとして、それである国の企業を一括して指定できるとしたら、制裁としてまったく抑制が効いていません。専横というしかないでしょう。

■2022年03月23日(水)  民主的ってなんだ
SNSは民主化より独裁を強化する? プーチン氏の言論統制の行方
それはまあ、SNSは演説と同じで、付和雷同を産むための道具ですから。
適切なコメントをつけるというのは結構大変な作業なのですが、それを保障する機能を持たずに発言のリンク機能だけを提供しているのがSNSです。つまり共感や反感を表明するためのものでしかありません。一方で、その敷居の低さが権威に対抗する共感を呼び起こす手段をも提供しています。つまり参入障壁が低いという意味では平等主義的かもしれませんが、大衆統制によってしか制御ができないという意味では民主的とは言えません。
どうも集まればいい、集まることが重要だという意見が結構昔から散見されるのですが、討論を交わす(つまり自分の主張を正当化してその場を都合のいい形でまとめるためのディベートではなく「有益な」討議を交わすための)訓練を経ていない人が集まっても危険なだけだと思います。だからと言ってプラトンに走るかどうかはまた別ですけどね。

■2022年03月22日(火)  笊サービスに絆創膏を貼ったところで改善などしない
Twitter、迷惑な「巻き込まれリプ」から離脱できる機能をテスト中か
離脱機能以前に、そういう事態が起こること自体がイメージを低下させるとは思わないのでしょうか。所詮笊サービスの穴に一カ所絆創膏を貼ったところでたいした改善にはなりません。ビジネスモデル自体の不備を認めて廃業してはいかがでしょうか。

■2022年03月22日(火)  なぜ小学校で教科教育が専門化するのか
小学校の「教科担任制」4月から 先行した現場で見た効果とハードル
正直学校の機能から考えればありではあると思います。あくまでも知的能力や運動能力を培う場であり、中立的な教養を教えるという名目から考えれば、教科担任制でおかしくはないでしょう。
とはいえ、なぜここ50年ほどで学級担任制度において教科教育が負担と感じられるようになったのかは、十分に検証するべきだと思います。本来小学校というのは、学級担任が全教科教えられる程度の内容を担当するものと想定されていたわけです。より発展的な内容は中学校で、教科担任制度の下で教えられるというのが小学校と中学校を分離した前提です。そうでなければ、9年一貫制なり、それこそ高校まで12年一貫制だってよいことになります。教科担任制を採用するというのは、学級担任制度の敗北、ないしは制度疲労のような無効化ではないでしょうか。

■2022年03月22日(火)  JRと首都圏私鉄が全面休業・業務停止すれば済まないかね
経産相「このままでは広範囲の停電」 緊急の会見で節電を呼びかけ
寒気が来て灯油代が上がって電力供給まで不安になったら個人には対応のしようがないでしょうが。
切り詰められるのは事業用電力だけだと思いますので、役所の事務も国の事務も止めたらいいのではないでしょうか。もちろん国会も休会して、電源は極力落とす。内閣官邸もとりあえず岡山か愛媛あたりに避難して全部電源を落とす。なんなら、鉄道も首都圏は全部電源を落としてはいかがでしょうか。数メガワットは浮きそうに思いますが。もちろんテレビ放送も落としましょう。FMラジオだけで十分でしょうし、流すのもニュースと政府広報だけでいいでしょう。
生活は止めるわけにいきませんが、業務は金銭的な補償ができるのであれば一日や二日は止めていいし、臨時に別拠点からしたっていいのです。

■2022年03月21日(月)  オカルトにオカルトを重ねても意味がありませんがね
「人の痛み」国境も越えるはず 西本智実が信じる科学と音楽の共鳴
まあ、音の認知的な影響というのは拙速でおかしな理屈も多いのですが。ピタゴラス派にしても、波動現象としての音の数学的な基礎付けと和音という概念の数学的明確化は成し遂げたものの、例えば音律については、相当変な主張もしています。しかもこれはプラトンやアリストテレス、プトレマイオスあたりを経由して西洋中世まで影響を与えています。またピタゴラス派の音律生成理論と同等の技法は中国古代哲学においても考案されています。また現代に至るまでにピッチは地域的にも時代的にも様々で、それこそベートーヴェンの時代のウィーンのピッチと現代のピッチは違っています。和音の概念や範囲自体、西洋ではバロック音楽以降絶えず揺り動かされてきましたし、音楽学自体が西洋音楽学を基盤としつつも様々な起源の音楽文化によって揺さぶられてきました。そこを無視して西洋古典音楽的基盤だけに基づいて脳科学の精神科学の言っても今さらナンセンスでしょう。ましてや脳科学にしろ精神科学にしろ、高次脳機能の部分は相当に文学に寄ったナンセンスです。文学的に「精神活動」と呼ばれるものが脳の生理的機能を基盤として理解されるには、どう楽観的に見ても、後百年は最低でもかかるのではないでしょうか。ロジックの部分はコンピューターでエミュレートできたとしても、そのロジック自体が生理機能から遊離した抽象的なものです。それは例えばAIの発達史を見ればわかることです。また論理から精神活動を理解することがどれだけおかしなことかは、言語学における統一仮説を概観すれば簡単にわかることでしょう。
とはいえ、音楽の感受が一部であっても人の生理や認知に基盤を置いていることは間違いないでしょう。それこそなぜヒトが波長が2:1の振動を比べて(協和音ですらなく)同じ音だと感じるのかを含めて、説明していくことは必要だと思います。もっとも、音律の生成から言えば1オクターブ8音ではなく2オクターブ15音が基本です。これは楽器(例えばテトラコルドや律管)の調律から導かれるものですが、ピタゴラス派を参照する以上、そうでないと話が通りません。ただし、1オクターブを12半音に分割する半音階は、少なくとも相当の普遍性を持つようではありますし、1オクターブを単位とするのも普遍的なようではあります。

■2022年03月21日(月)  誤記といえども嘘は良くない
インテルMacのBoot Campが更新、Mac Studioサポート。ただし空間オーディオなどは使えず
ええと、これはMac StudioというのがStudio Displayの誤記でしょうかね。Mac StudioはあくまでもM1 Macですので、Boot Campは関係ないはずです。
Boot Campは、個人的な印象は非常によくありません。前任者がどうも趣味で入れたらしい機材を使ったことがありますが、Macのボディだけ使ってわざわざWindowsを動かさずとも、普通にWindows PCを使えば済むと思いますし、ソフトウェアがMacOSでないのにMacのボディを使う必然性も感じられず、Windowsの操作とボディの機能が符合していないためどうも使いにくいものでした。別にAnti-Macというわけではなくて、Macだって持っているのですが、MacのボディとMacOSはセットで作られているものなので、OSだけWindowsに挿げ替えても合わないと思います。まだしも逆、つまりWindows PCの上でMacOSを使う方がましでしょう。

■2022年03月20日(日)  一張羅ならぬ唯一の機材というわけにはいかないのでしょう
ニコン Z 9で撮る日常
堕落かと思ったら、貸し出しがあったのではレビューを書かないわけにはいきませんね。商用はともかく創作用の機材は別にキャノン派というわけではない人ですから、使う機会があれば使うのはもっともです。事程左様に、機材の貸し出しを受けるようなプロの試用レビューというのは信用してはいけません。感想を聞きたいなら、特にハイエンド機種であるほど、お持ちですかと訊かないといけないのです。持っていないとすれば、その人にとってその機材は値段に見合った使い出がないということです。それが何らかの不備であれその人の用途に合わなかったのであれ、誰にでも合うものではないということなので、クレジットカードを握りしめてカメラ量販店に走る前に、レンタルショップやショールームに行って試してみることができないか訊くくらいの慎重さを発揮するべきでしょう。ちなみに、プロというのは道具に対して一般的にシビアです。しかし彼らは、カメラ業界の手先、カメラ業界と密接につながった写真業界の一員です。財布の太った素人が無駄遣いする分にはかえって業界が発展するくらいには思っています。親身になった中立的な助言などというものを期待してはいけません。特に値段分は使いこなせないから買わなかったような機種については、いいよと勧めておいて、いざ問題が出ると、それはあなたの腕が悪いんでしょうくらいは平気で言ってきます。高価格品がタンスの肥やしになる分には、メーカーも勧めたプロも困りません。逆におおむね信用していいのはエントリークラスを買うのを止められた場合で、プロがそれじゃあなたの撮りたい写真は撮れないよと言った場合、何らかの性能上の問題がある可能性は低くありません。でも、自分で評価できるようになるまで目を鍛えるのが一番いいんですけどね。
それはさておき、使わせていただいている状況でも重いのこんなにボタンがあったところで使う機能は限られているのとわりと言いたいことを言っているわけですが、それでも
「ちなみに写真に写るのが商売のプロフェッショナルなモデルさんとか俳優さんの中には、サイレント撮影では撮られた時のタイミングがわからないと不満をおっしゃる方もいますので、このあたりは設定で使い分けたいところです。」
などというのはやはり撮っている人ならではということでしょう。フラッシュを焚いてもいいわけですが、屋外でそっぽでも向いたらわかりませんし、耳でわかるのに越したことはないのだと思います。
個人的には、機能を増やす場合、設計者にはボタンを増やすよりもセレクターと決定ボタンで機能セットなり特定の機能の切り替えなりをする操作にすることを考えて欲しいと思います。また、呼び出したモードでメニュー呼び出しのような基本操作が使えなくなるのはやめていただきたいものです。うちのミラーレスは拡大範囲枠表示モードだとメニューが呼び出せないというか、ショートカットメニューが使えなくなるのです。腕力や持久力は鍛えれば済みますが、ボタンの割り当てが勝手に変わるのは直せません。

■2022年03月19日(土)  一般社団法人ではなく会社なら出資者支配が当然
株主優先から「みんなの資本主義」へ 企業統治をどう問い直すか
フリードマンの主張はともかく、この手の話が経営者目線なのが変だと思います。もちろん株式会社など、経営者主導なのか株主主導なのかあいまいな鵺的な部分が多分にあるわけですが、本来株式会社の運営方針というのは、株主の判断を通じて経営者に降りてくるもののはずです。それが株主の金銭的利益、つまり会社現金資産の増加や配当の増加、株価上昇の重視であれ、あるいは他のステークホルダーとのフェアな関係の重視であれ、経営者とは株主の代理人としてその判断を実施する者でしかありません。仮にいわゆる経営者支配が成立しているとしても、株主の判断を無視してその利益を損なえば背任です。つまり、株主が経営者を統制するところからが企業統治です。その意味で、株主優先というのは会社の基本原則であり、絶対に変えられません。もし制度として経営者主導に変えるとすれば、まず株式を社債に転換するのが筋です。

■2022年03月19日(土)  だいたいにおいて短いと困るケーブル
周辺機器接続用としてのThunderbolt 4ケーブル
いや、80cmで苦労するのは机の下にタワーを置いているからもあるんじゃないかと思うんですが…もちろんミニタワーを机の下に置いていたころに同じような苦労はしていたわけですが。
とはいえ、通信仕様が高度化するにつれてケーブル長に制約が生じてくるのは、止むを得ないこととはいえ厄介な話です。かといってアクティブケーブルやシールドを強化したケーブルだと覿面に値段が高くなりますし、だいたいにおいてごつくなって取り回しが悪くなります。大昔にごつくて高いSCSIケーブルに泣いた経験もあります。あれも高速化に連れて長さや合計長が短くなってくるんですよね。どうせ硬くなるならいっそ光ファイバーになってしまえという気もするのですが、迂闊に曲げると折れるとか、コストが高いとかで、当分実用にはならないのでしょう。

■2022年03月19日(土)  さすがに金利誘導には早いと思います
物価高なのに動けぬ日銀 金融緩和を維持 スタグフレーションの影も
そもそもエネルギー価格以外は問題になるほどの物価高になっている気がしないのですが。また現在の物価上昇はコストプッシュであり、かつ為替レートよりもむしろ供給不安による市場価格高騰ですから、金利を弄った場合一時的に調整できても価格上昇傾向が続くと見ます。一方で資産価格の低落は確実に出るでしょうから、通貨管理当局として利上げの意味があるのかと疑問に思うのは仕方ないでしょう。まあ、どのみち金利を低く保っていても投資が出ていないので、上げても資産価格が暴落して金融が混乱する程度だとは思いますが、一応、金融を混乱させると、融資頼みの小規模事業に悪影響が出る可能性はあります。また金利変動型融資を受けている個人も影響は受けるでしょう。本来その手の調整は財政政策と組み合わせてするものですが、内閣も国会もその面で麻痺しているのでは、日銀も悩ましいことだろうと思います。
ただ、国債以外の金融資産の放出は、国債増発による財政政策の余地を生み出すためにも、確かに考えた方がいいと思います。特にインデックスファンドは、パッシブ投資の手段という以外の意味がありませんので、売り払って国債を買い入れるべきでしょう。株式市場の高騰よりも債券市場の高騰の方がまだしもましですし、どうせ現物投資に回らないなら株価など下がってかまわないわけです。

■2022年03月18日(金)  被告が持ち出したにしてもばかばかしい論点ではないかと
形のない「アイデア」めぐり公判5年弱 情報漏洩事件、司法判断は
愛知製鋼の元役員らに無罪 営業秘密漏洩事件で名古屋地裁
「飯より研究が好き」5年近くの公判、技術者が勝ち取った無罪
そもそも論点が違わないでしょうか。情報漏洩というなら、漏洩を防止したい側(この場合愛知製鋼)がそもそも漏洩を防止する策を十分に講じていたかどうかが問題になります。漏洩防止のための規則の制定はもちろん、機密に当たる事項の指定、業務において部外者と話をする場合の守秘契約の締結などが正しくなされていて、初めて営業秘密侵害が成り立つはずです。そもそも漏洩者が漏洩の意図なく部外者に話してしまうようでは、この前提が成り立っていたかどうかがまず疑わしいでしょう。誰が開発を主導したとか、形があるかどうかとかいう点は問題とは思えません。もちろん技術屋には自分の仕事についてぺらぺら話してしまううっかりした人物もいるのですが、そんな人を部外者と話すような場に出す時点で不注意です。ホワイトボードという時点で会社同士の非公式な話し合いの場であることが強く疑われますから、話す内容全般について機密性の有無を事前確認していなければそもそも機密であるという認識が形成されていない以上侵害自体が成り立ちません。

■2022年03月18日(金)  今回は「バルス」に成功したようです
確定申告システム「e-Tax」で障害 4月15日まで期限延長も
e-Tax接続障害、利用者増でシステムに過負荷 延長申請の期限は4月15日に
いや、これ、恥ずかしいでしょう。もちろんありうる事態ではあるのですが、いくら何でも「バルス」に負けるほど間が抜けてはいないだろうと思ったら、本当に負けているとは。しかも、通信回線絡みならまだしもDBサーバーの応答性とか。確定申告なんて納税義務者の母数はわかっているのですから、コストを度外視すれば見積もりは簡単でしょうが。税務申告などというクリティカルなシステムをケチってどうするのでしょうか。

■2022年03月18日(金)  そもそも芸術院を廃止するべき
日本芸術院改革、ちばてつやさん・つげ義春さんら会員選出の一方で…
そもそも公認の会員制特権クラブなのですから、身内だけで選ぶ方が当然です。存在意義はないので、行政改革の一環として日本芸術院自体を廃止するべきです。大事な機能は審議会で十分代替できるでしょう。

■2022年03月18日(金)  管理したくなければ税金を払えばいい
税務調査の「大転換」 悪意ない人も対象に?
それ以前に、申告時点で証明書類を提出させないという制度を替えるべきでしょう。裏取りならともかく、発行者の存在確認の機械的なチェックであればそれこそ適格領収明細書でも制定してその裏付けのあるもののみ経費と認めるようにすれば済むことです。海外でも様式を持ち込んで手数料を払えば対応してくれる業者は多いでしょう。また適格領収明細書を発行した場合発行者に控えも提出させ、自動的に突き合せれば、日本で申告義務のない業者が発行した場合を除き裏取りまで可能でしょうし、海外発行の場合もそれこそ入国時に税関で認証してもらえば効率化は図れるはずです。
もっとも、悪意のない人が対象になるのは、経費控除を申告している場合に限られるのだと思います。つまり、収入だけ正しく申告するなら調査の対象にはならないでしょう。また青や法人税務の場合は資料の保存不備自体が会計基準から見ても問題ですので、やる方がバカで、基本的には個人の白だけの問題と思います。であれば経費の申告を撤回して税金を払えばいいだけのことで、そもそも悪意があろうがなかろうが税務当局が納得するだけの証拠のない経費を申告する方が問題です。この意味ではあくまでも運用の適正化に留まる内容だと思います。経費として認めて欲しいのであればあくまでも適正に税務を行うべきで、いい加減な申告で所得を減らす行為は悪意ありと言われても仕方ありません。

■2022年03月18日(金)  Studio Displayを使うような用途にM1 ProのStudioが必要か?
このパワーは正直欲しくなるMac StudioとStudio Display
欲しいのであれば買えばいいと思うのですが。Mac Proを買える人なら値段も気にならないでしょう。
Mac Proに匹敵する性能で小さなフットプリントというのはその通りだと思います。ただし、Mac ProのProたる所以は処理性能だけではなく拡張カードによる拡張性もあるわけで、拡張性が必要ない需要がStudioとして分離されたと言うべきでしょう。なんでもかんでもUSBというわけにはいかないのです。なんかいつぞタブレットに外付けSSDをつけている記事を見たことがありますが、Mac StudioにKVM以外を繋ぐ行為はそれと同じと見做すべきでしょうし、KMはできればBTで使うべきなのでしょう。もっとも個人的には2.5Gbイーサネットだけ繋げばいいだろうと思うのですが。いやまあ、VDEとしてカメラまでつながるのかは知りませんけどね。
ところでStudio Displayですが、Mac miniとMacBook Proを両方持っているという人は少ないのでしょうか。つまり、Studio Displayの特徴を生かせる用途であればMacBook Proでいいわけで、それならMac StudioのM1 Proモデルなんか必要ないと思うんですよね。ゴリゴリ演算処理をしているマシンでテレビ会議をする人なんているんでしょうか。
しかし、Appleはいつまでモニタをケーブルでつないでいるつもりなのでしょうか。モニタの接続がノイズに弱く、シールドでケーブルが太くなりがちでケーブル長に制約が出るのはよく知られていることで、曲げるのが大変とか、5mも延ばすとブースターなりリピーターなりメディアコンバーターなりが、特に高解像度で必要になると思います。一方で、いくらフットプリントが小さくても、本体というのは邪魔です。本体を棚の上なり中において、机の上にはモニタ(と内蔵された音声入出力と画像入力)とそこにつながったKMとメディアリーダー/ライターだけがあることが望ましいでしょう。つまりThunderboltのような臍の緒でつなぐのではなく、高速無線通信でつなぐメリットが大きいのです。私みたいにやたらとVDEを使って仮想端末の窓を何枚も開いているなら別ですが、普通は本体1台にモニタが10台はないでしょうし、Studio Displayの発想として複数台接続は想定外に思えますから、距離3mくらいの無線通信での接続はあり得るのではないでしょうか。

■2022年03月18日(金)  それは精神病です
シニアも犬猫を飼いたい! 飼い主の「もしも」に備える仕組み
犬猫(に限りませんが)を飼いたいなどと思った場合は、まず精神科に行って不安神経症の治療を受けるべきだと思います。どうしてもこの手の制度を使ってまで愛玩動物の飼育をしたいと思うなら、入院治療を受けるべき事例でしょう。

■2022年03月18日(金)  キャンペーンやアクティヴィティーの論理的必然
なぜ20世紀社会主義は狂気の独裁者を生み出したのか
この条件ですが、近代資本主義国についても、該当しないのは1だけで、それも労働者啓蒙主義と共産党が国家統合思想と官僚組織に代わるだけだと思うのですが。そもそも啓蒙君主制の影響を言うなら、18世紀以降の西欧諸地域の革命思想はいずれもその影響を受けていますし、その影響を脱する方向性を示したのはアナーキズムと現代リバータリアニズム程度だと思います。
もちろんこうした条件が狂気の独裁者なるものを生み出すというのはそうだろうと思いますし、そのいい例がFDRを始めとした多くの米国大統領であり、英国首相であり、その他の国の、あるいは地方の政権トップたちではないでしょうか。また軍隊組織を真似て事業組織を編成したのは企業経営者たちも同じであり、その結果が現在のトップダウン企業官僚組織や有機的組織論につながり、経営者支配や経営者独裁が発生していると思います。これは、経営者が現に経営者であるがゆえに支配の正当性を持つとする点において、創業者一族による企業支配よりもはるかに悪質です。また市民運動組織も、解体するのでなければこの種の軍隊的独裁ないしは寡占支配の形態に移行していく傾向があります。そしてその現代的形態が、1970年代から称揚された組織トップの無責任独裁主義でしょう。正直リベラリズムに基づく改革運動がこうした独裁者たちに率いられる小帝国が絡み合う状況を生み出したと思わざるを得ません。
リベラルを標榜するサイトでこういう論を展開することに、非常に違和感を感じます。

■2022年03月18日(金)  役所主導で進めてもらっていて批判もないものだと思います
平日午前9時〜午後5時…日本に逃れたウクライナ人向け窓口に批判
利用者目線はわかるんですが…
それで24時間対応にしたツケはどこが払うんでしょうか。税金ですか?それともブラック下請けですか?それとも収監して終日お持て成ししますか?これはどうも、入管が気の毒な気がします。まあ、ちゃんと考えろという話はあるわけですが、それこそCOVID-19対応と同じで、短期間で立ち上げるにはやれることからやっていくしかないのかなと思わないでもありません。

■2022年03月18日(金)  夢見る報道陣という害悪
廃棄物だったプラごみ、「お宝」に変わるカラクリ ベトナムの最前線
単にコストが低いから成り立っているだけじゃないでしょうか。先進国に持ち込んで成り立つモデルかどうかは、精査が必要です。その際問題になるのは、再生に必要なコスト、主に人件費です。適切な品質の再生プラスチックをいかに廉価に供給するかでビジネスとして成り立つかどうかが決まるので、例えば分別や洗浄に必要な人件費が下がることが重要でしょう。適切に分別して洗浄してしまえば、後は砕いて溶かして固める+アルファ程度ですから。また、万が一排出物規制が緩くてコストを下げられるなどという話だったらリサイクルが環境問題を引き起こしかねません。
もちろん、自己責任でやってみる分には止めませんけどね。

■2022年03月18日(金)  意図的に経緯を捻じ曲げるのはいい加減にして欲しい
方向感を失った日銀の異次元緩和、現体制は「現状維持」で逃げきりか
「主要国の政府や中央銀行はいま、世界金融危機(リーマン・ショック)をもしのぐ厳しい局面に直面し、政策の方向転換や見直しを急いでいる。」
この説明がそもそもおかしいわけで、世界金融危機を始めとした金融の混乱と景気後退への対応として緩和策を打ち出し、それをようやく一昨年あたりから方向転換しつつあったのが、中国だコロナだロシアだどこぞの政府転覆だといった厳しい局面に直面してサイドの方向転換の仕方に戸惑い、その見直しを急ぐ中でコストプッシュインフレ抑制とデマンド維持・拡大のバランスに苦慮しているのです。日本の場合ようやく消費者物価が上がり始めたと思ったらデマンドプルではなくコストプッシュだったという状況なので、現状維持は必ずしも間違っているとは言えません。またここで異次元緩和を止めて株式市場を冷え込ませれば、それこそスタグフレーションの引き金を引きかねないという懸念もあるでしょう。むしろ政策投資部門の回収優先の投資政策に問題があります。

■2022年03月18日(金)  結局一番良く使われるシュガーコーティングの地位にあるからなあ
Win 11エクスプローラー内にMSが広告表示、ミスなれど社内テスト中と認める
また微妙な…
まあ、邪魔であることは議論の余地がありません。エクスプローラーなど、とにかくフォルダ内のファイルだけ(後はせいぜいフォルダツリー)が表示されていればいい類なので、何であろうと広告など表示されないに越したことがないでしょう。
とはいえ、マネタイズなりオプションソフトウェアへの誘導なりを実装したい気持ちはわからないでもないんですよね。あの使いもしないオプションソフトウェアインストーラーのショートカットや報知で埋め尽くされたスタートメニュー(最初にするのがその邪魔なアイコンのピン留め外し)の自然な発展形とは言えるわけで、エクスプローラーなど使わずFile Managerでも使えばいいかという気もしないでもありません。まあ、あっちはあっちでユーザーのホーム関係のサポートが全くないので、知らない人が使うと「ドキュメントはどこ行った!」ということになるのですが。
ちなみにエクスプローラーと言うと、Win98のころの「Internetじゃない方」が未だに思い浮かぶのですが、「Internetの方」はすでに廃止されましたので、だいぶ紛らわしくなくなりました。ファイルシステムをごてごてと糊塗する要のソフトウェアなので、特にフォルダツリーの部分がごちゃごちゃしていて説明に困ります。とはいえこれは仕方ないのでしょう。

■2022年03月18日(金)  キットモニタとしては高いよな
AppleのStudio Display最速レビュー Windowsでも使ってみた
「どこから見ても反射がない、画面が消えてもおっさんが映り込まないという点では、圧倒的に快適だ。」
これは大事ですね。正直この手の映り込みが嫌なので電源を落とさない部分もあるわけでして。
とはいえ、複合入出力デバイスとしてはともかく、モニタとしては、中途半端な印象を受けます。これはカメラやその関係の機能を使わないからで、据え置きMacをノートパソコンのように使いたい人にとっては悪くない選択肢なのでしょう。その意味ではMac Studioのキットモニタという位置付けではあるのでしょう。しかし、個人的には例え本体からケーブルが三本伸びようと、モニタはモニタでしかない方がうれしいです。カメラを買うときにズームレンズキットなど(そのマウントで初めて買う場合でもなければ)買わないように、Mac Studioを買うとしてもこのモニタは買わない気がします。

■2022年03月18日(金)  MacBookやiMacを買ったことがない人向け
「静かさ」も魅力 Mac Studioは卓上のモンスターだ
いや、高さはでかいですけどね。
それはさておき、クーラーと筐体が専用設計なのですから、あれだけでかくなって排熱が悪いのでは困ります。とはいえそこをちゃんと計算してサイズを決めてきたところは、コンセプトも設計もしっかりしていたのでしょう。基本的には伝熱体の体積と表面積が大きいほどエアフローを小さく、排気温度を低くできるはずです。その上で、卓上電気ファンヒーターにしないためにはあのサイズが必要と言う判断になったのでしょう。ちなみにアルミクーラーの下位機種よりも1kgほど重いらしいですね。
従来のMac miniの用途ではオーバースペック気味とはいえ、拡張性が必要ないMac Proという需要は確実にあるはずです。高密度配置して動作に問題がないかどうかはテスト例を知りませんが、排気温度に気を使っているということは、机の上に置く程度のエアフローを確保しておけば、棚に50台くらい突っ込んでクラスタリングするような用途にも使えるのではないでしょうか。今時GPUは表示以外にも使うわけですし、VDEで無駄が出ることは少ないでしょう。OSが世代を経るごとに重くなっていく件は、まあ、所詮5年も経たずに使い捨てる機材ですからね。
個人的には、iMacよりはよほど好感が持てます。MacBookシリーズはわざわざMacを持ち出して手元で使いたいという趣味人のためのものだとして、自己責任でない無難なUNIXサーバーやデスクトップ環境付きなんちゃってHPCとしてMacを使いたい層はいます。WindowsのなんちゃってLinuxではだめなのです。ましてうっかりするとデスクトップ環境の構築にすら失敗するPC Unix各種ディストリビューションでは自分も周囲も納得できない。そんな人にとって、とりあえずブラックボックスでサーバーとして使えるデスクトップMacは適切な選択肢です。
もっとも、VDEが落ちるとかなり情けないことになるんですけどね。255チャンネル対応くらいの公認KVMセレクターを出してくれないものでしょうか。多分Studio2台分くらいのサイズで収まると思うのですが。

ところで
圧倒的高性能で静かなMac StudioとStudio Displayを試す
このネタ美味しそうですね。何本記事を書いたのでしょうか。

■2022年03月18日(金)  修理していないものとは何かが違うんだろうなあ
macOS 12.3更新でロジックボード交換済みMacが文鎮化したとの複数報告
修理済み品だけに起こるというのが面白いですね。何かチェックでミスでもやってるんでしょうか。

■2022年03月17日(木)  しょうがないからタッチとコンバーチブルで個性化を図っているPCメーカーとは違いますからね
ついに? 将来のiPadOSで、アプリのウィンドウ表示がキーボード接続時限定で可能となる噂
まあ、iPadとMacBookの区別ですかね。違いというとスクリーンタッチくらいかなあ。
ただ、Appleはまだ一部PCメーカーと異なりノートパソコンとタッチ式スレートデバイスの区別を捨てていないように思います。この点でガジェット系のライターの言説には胡散臭いものを感じます。今のところ明らかなのは、スレートデバイスでもiPhoneとiPadは違うものだと、iPadがどうもでかいiPhoneからコンセプトとして分化したという点くらいでしょう。iPhone-iPod系とそれ以外を分けたうえで、リッチコンテンツ消費にフォーカスしたiPadとコンテンツ制作に重点を置いたMac系を分ける方向に進む可能性もあります。ただその場合、MacBook Proを廃止してMac Studioをハイアマチュア向けのワークステーションと位置付け、ミドルレンジ以下のMacBookをiMacと並べてコンテンツ制作系のエントリーモデルとする可能性があります。

■2022年03月17日(木)  だから予算案を内閣に提出させるべきでないと思うのですが
「肥満予防」は人道支援? ロシア事業予算で野党が見直し要求
まあ、役所の論理だと撤回する必要はないということになるんでしょうね。本来一時的に棚上げにしたうえで適当なところで補正予算を出すべきだとは思いますが、多分仮計上したうえで棚上げにする手続というのが予算審議のレベルではないと思います。執行において執行を棚上げにすること自体は可能なはずですが、それだと国会としてはその予算の執行を認めた形になります。
もちろん、補正予算のために臨時国会を開くのも嫌なのでしょうけど。

■2022年03月17日(木)  報知のコストばかり慮っているから得体の知れない情報ソースに騙される人が出るんじゃないのかなあ
FacebookとYouTube、ウクライナ大統領が降伏を呼びかけるディープフェイク動画を削除
いやまあ、UGCの配信などという非公式な手段でそこまで深刻な話を報知すると思う方が、どこかおかしいと思うのですが。敵の輸送機が「セイフハスデニコウフクセリスミヤカニテイコウヲヤムベシ」というチラシを撒いてそれを信じるとか、そういうレベルでしょう。それとも最近は、政治家がそういう公だか私だか判別の付かない手段で報知を行う例が増えているので、非公式なチャンネルでの報知を信じてしまう人が出ているのでしょうか。だから安上がりだからと言って発信元を確認できないような手段で報知をすべきでないと思うのですが。

■2022年03月17日(木)  中国はまた毛沢東思想に還るのか
不妊治療助成に学生出産奨励……、政治家の「産めよ増やせよ」が「女に死ねというのか」と炎上
いや、労働人口減少以前に、これ以上中国やインドの人口が増えると世界の迷惑なんですけど?日本だって半減が望ましいと思うのですが。労働人口については、それこそ日本と同じで、年寄りが効率よく死ぬまで稼げばいいだけの話でしょう。その上で、高学歴の若者が十分な高度能力を身に着けて社会に出てくるタイミングで、低賃金の単純労働、労働集約産業をシャットダウンしていけばいいでしょうに。そのためのAIであり自動化でしょうが。いやまあ、社会主義自体が労働集約的な発想しかないので、そういう発想がないのかもしれませんけどね。

■2022年03月17日(木)  安楽死以前に飼育展示こそ問題
ウサギ15匹を安楽死 「ひどい」批判殺到の動物園と獣医が思うこと
反対多い「安楽死」に悩む動物園 ライオン「ナイル」が問うた死生観
責任を持って飼うとは殺処分も含めて自分で判断するということです。少なくとも感染症にり患している動物を他人に譲渡するわけにはいきませんし、治療にも経済的なもの以上に飼育条件上の限界があります。老衰となれば飼育されている動物自身の負担も少なくありません。
とはいえ、生物の飼育に人間が責任を持つこと自体に原理上の矛盾はあります。生態が異なる生物を人間の環境に引き込むわけですから、無理は出るのです。原則として産業上必要でない限りそんなことはするべきではありません。愛玩などもってのほかです。その意味で、大学・研究機関以外での食用ないしは労役以外の目的での飼育は禁止されているべきだと思いますし、例外を認めるにしても研究機関と同じ基準で飼育者と飼育設備について認定を義務付けるべきだと思います。ましてや動物を一般に展示するなど断じて許されていいことではありません。

■2022年03月16日(水)  連絡手段の改善で何とかしようという発想がそもそも時代遅れ
勉強だけではないITへ コロナ休業の学校と子供たちの課題
たしかに発症とかの連絡は時間を問わないんですけどね。
正直、それでも登校させよう、登校できる状況ならさせてほしいと、父兄は思うのでしょうか。不確定性には早めに対応するべきで、リスクがあるなら代替策を講じてしまうべきだと思うのですが。つまり、いつ休校の連絡が来るかわからないなら先手を取って自宅学習させてしまえということです。たまの風邪ひきでもあるまいし、いきなり子供の学校が休校だから休みますとか遅れますとか言われて、いつでもはいそうですかと認めてくれる職場がどれだけあるものやら。度重なると、本人の責任ではないとわかっていても、苦情のひとつも言いたくなるのが管理職でしょう。もういいから内勤扱いでリモートできるポジションに配転するくらいは言われるかもしれませんし、そこまで行かなくても仕事を干されるかもしれません。
もちろんITが省力化につながる面はあるのですが、問題は多くの場合そのIT化を担当するのも先生だということです。面倒なことは全部秘書か担当部署がやってくれる民間企業の上級管理職みたいなわけにはいきません。持ち帰らせたデバイスの管理や紛失や忘れ物への対応、連絡を見落とした父兄に対応したり、それを防ごうと確認機能を設ければ未確認の父兄にリマインダーを出したりするのも、少なからず先生が担うことになりかねません。このあたりならまだしもですが、必要な機能を持ったサービスの導入検討までも先生にのしかかる状況が見受けられます。わけのわからない専門用語を爆発させる間抜けな営業の話を聞いて、あんたの話はさっぱり分からんと駄目出しをする作業を、多忙な教務の傍らしないといけないのです。さらにSEの需要調査にも応じないといけません。いくらIT導入が自分事でも嘆きたくなるのは仕方ないのではないでしょうか。
このあたりはリテラシーがどうこうという話とは別と考えるべきで、一週間くらい時間があって自分主導でそういったサービスを検討するならともかく、管理職と業者に振り回されるような検討では思うようにいかないのが普通でしょう。それは父兄とて同じで、いきなり省力化のためIT化などと言われても、職場で経営者主導でまともに使えもしないシステムが導入された嫌な思い出が頭をよぎり、反射的な嫌悪感で冷や汗をかくのが関の山です。
それと、勉強がわからないから友達に訊くって、友達に訊いてわかるものなのでしょうか。もちろん親に訊いてわかると思うほど最近の子供は能天気ではないと思いますが、よほど勉強ができて説明能力のある知り合いがいるというならともかく、友達に訊いても相手もわからないか、相手の説明を聞いてもちんぷんかんぷんというのが関の山でしょう。おそらく教科書なり副読本なりをちゃんと読むか、先生に訊くのが一番わかりやすいはずです。でなければ、検索をかけるか、そういった質問を相手にしてくれるサービスに問い合わせることです。アルバイトでも善意か下心有りのボランティアでも、学校の課題程度なら回答があるでしょう。それこそが、ネットの活用です。

■2022年03月16日(水)  CEOの弁解如きをBloombergが真に受けたのか?
Arm、Nvidiaによる買収交渉断念で最大1000人をレイオフするとの報
こういうことになる理由がよくわかりません。買収とん挫の流れで余剰と言うからには買収や協業に関わる仕事をしていたようにも思われますが、それが従業員の1割強というのは、6500人も従業員がいる企業でありうるようには思えません。また何かの事業に充てるために確保していた人員ならば増資でもしてソフトバンクが資金を出せばいいだけのことです(その資金によって部門が戦力化されれば、Armの上場時の価値が増すはずです)。つまり、レイオフはソフトバンクが出資を拒否したことによってArmが渋っていた不採算部門の整理を余儀なくされたと読むべきで、Nvidiaによる買収とは関連が薄いのだと思います。ハースCEOが失敗を糊塗しようとして屁理屈をつけただけでしょう。

■2022年03月16日(水)  部長級までの決済権者は懲戒されてしかるべき事例
認可前なのに受験料など値上げ、140万円誤徴収 「手続きに誤り」
そもそも役人が手続をミスったらダメなわけで、これは自分事とか結果重視とかの弊害ではないでしょうか。ましてや議会での議決や知事の認可と言えば、会社で言えば株主総会決議や取締役会決議、社長決裁が必要な重大案件です。研修未了の下っ端が勝手にやる案件でもないわけですし、課長クラスの管理職のやることとしてはなんともお粗末で資質を疑わざるを得ませんし、そういった管理職を育ててしまう構造も改めるべきです。返せばいいという問題ではありません。

■2022年03月16日(水)  頑張って実力でひっくり返してくださいね
高市早苗氏「連絡ない」 原油高チーム立ち上げで茂木幹事長に不満
干されかけてますかね。マスコミ相手に愚痴ってるだけなら害はないので、おそらく幹事長サイドからは、棚上げにしておいても大勢に影響ないと侮られているように見えます。正直人徳も見識もないようなので、役人でもしていた方がましだったというか、政党政治に足を踏み込むべきではなかったのではないかと思うのですが。
もっとも、政調会長というポストに祀り上げて幹事長が勝手に無視しているように状況を見せている時点で、岸田総裁が狸の可能性もあります。そうなのか、それともコントロールできていないのかはちゃんと見ていく必要がある気がします。

5千円給付金「白紙に戻して再検討」 自民・高市氏が考え示す
もちろん政調会長としてそういうことを発言するのは注目に値することですが、自由民主党政務調査会が棚上げにされていないかは注目するべきですし、会長が調査会を自身の意思に基づいて切り回せるのかも問題でしょう。政調会の上というと総裁でしょうけれど、その総裁としては話を聞く分には角が立たず、聞くだけで無視したっていいわけですし。

■2022年03月16日(水)  揺れました
23:36の地震、揺れとしては結構大きかったようですが、津波は1mで済んでいるようです。
2分ほど揺れが続き、一旦揺れが止まって、地震警報が流れているかどうかを確かめにいったん外を見て、戻ってきたところでより大きい揺れが数分に渡って来ました。初期微動と主揺動という気がしないので、連続して2回の地震が発生したのではないでしょうか。tenki.jpで23:34と23:36とあるのがそれだと思います。
もっとも地盤がしっかりしているせいか、積んであった古雑誌が崩れた程度です。震度は、実感では2か3、4はないと思います。

■2022年03月16日(水)  状況はわかりますが錯乱したのでなければ計画デフォルトでしょう
ロシア国債、強まるデフォルトの懸念 ルーブル払いにこだわる理由は
ロシアのデフォルトが及ぼす影響は 民間の信用に傷、連鎖への不安
なんというか、今時外貨建て外債を発行しているような国が戦争などするなという感じですね。債券というのは信用証券ですから、その格付けは発行に当たって行った約束を守るかどうかについての信用性について行うことになります。外貨建て債券で発行条件に示された通貨で支払いを行わないのは、約束違反、つまりこの場合デフォルトと判断されても仕方ありません。だからこそ、外貨建て国債というのは国家財政や経済力が弱い弱小国が発行するものとされています。発行時点で自国市場で国債を消化できず、また自国通貨建てでは為替リスクが高いためにまともな値段で外債を買ってもらえない政府が発行するのです。
投資家保護の観点から言えば、外貨建て外国債というのはハイリスク証券であり、デフォルトしたところで自己責任です。取り立てのしようもありません。とはいえデフォルトなど起こせば、相当期間、外債は引き受けてもらえません。今さらロシア政府の国債を引き受ける第三国市場などないでしょうし、国内だけで経済が回る、あるいは外貨は輸出で稼ぐというなら、別に信用棄損など怖くはないのですが、それができるなら外貨建て国債など発行しないように思います。まあ、問題になっているのは既発債の利払いであり、今は外貨建て外債に頼らなくても回るのかもしれませんが、それならそれで普通は信用リスクにつながる外貨建て外債は回収してしまうものです。それをせずに発行条件の変更を主張している時点で、ロシア政府としては踏み倒しを計画している(た)と言わざるを得ません。
ついでに言えば、ロシアのような外貨建て外債を発行している国と、国内市場で自国通貨建て国債を消化して財政を回せている日本とを一緒にしないで欲しいものです。現在外貨建て国債と呼ばれているものは、円建て日本国債を投資対象とした外貨建て投資信託証券でしかありません。この場合為替リスクを被るのは投資信託の基金であり、基金の目減りを介しての投資家であって、日本政府はあくまでも円で利払いや償還を行います。発行主体が発行条件の変更を主張している外貨建てロシア国債とは事情が異なります。

■2022年03月16日(水)  脇が甘すぎると言うしかない
維新・共産が「バラマキ」批判 参院選前の年金生活者に臨時給付案
維新はともかく左派政党がバラマキ批判をしてどうするのでしょうか。
もちろん十分な水準の給付ではなく5000円という非常にしょぼいというか子供の小遣いみたいな額の臨時給付でごまかそうという発想は馬鹿げていますが、それに対して上げ足を取られるような言説をする時点でこの穀田とかいう人は広報や説得係を担当する資格がありません。国対委員長などという他人を説得するポストはさっさと辞任するべきです。支給をバラマキ呼ばわりしていると聞いたら、当の支給を受ける人がどういう印象を持つか想像できないのでしょうか。他人への共感性に欠けるのは観念左派を含む日本エリートの特徴と言っていいですが、30年遅れで行革派に追随するような言い方よりもましな言い方というのはあるのです。これではアベシンゾーの方がましというものです。

立憲・小川淳也氏「公金で高齢者買収」 参院選前の5千円給付案
5000円一回限りの支給で買収されると言い出す方の神経も疑いますが、それで買収を疑わざるを得ないほど年金受給者が切羽詰まっているというなら、野党側にいくらでもやりようがあるはずでしょう。記者会見でこういう下らない事を言うというのは、どういう見識なのでしょうか。

■2022年03月16日(水)  そもそも学級担任制度を前提とした教育制度に継続性はあるのか
妊娠の時期も保護者の顔色次第 「使い捨て」される若手教員の現実
正直当たり前と言えば当たり前のことで、担任という業務がありその分担が職務における前提である以上、それに応じられなければ待遇を下げるか解雇するかではあります。一度教員職として採用した以上、教員職として雇用を継続するうえでそこを甘やかす必然性は感じません。
ただし、現在の担任制度が極めて負担が過大なものであることは注意しないといけないでしょう。業務組織として、事業継続性のある形に是正することが望まれます。担任制度自体を廃止することも検討するべきですし、無暗に学校として責任を引き受けてくることも改めるべきです。非行を取り締まるのは警察の責任であり、馬鹿な子に対応するのは親の責任です。学校として業務時間外に何かに対応する必要はありませんし、するべきでもありません。
また、向き不向きがあるのに担任を強要する仕組みの中に居続けないといけないというのもおかしな話でしょう。そこまで担任業務が重要なら、担任を専門に担当する教員を正規雇用とし、教科は全員時間講師で行うべきです。当然、担任業務に特化した資格や経歴を要求しなければなりません。また正規雇用かどうかとは別に、相当の理由無くして本人の意思に反して時間講師を解雇しない制度にもするべきでしょう。単純に授業のコマ数と担当時間の問題ですから、評価を除けば透明性を持った運用ができるはずです。
もっとも、小学校ならまだしも、学級担任専門などという教員が無駄遣いと言われないようには思えませんが。生徒にとっても、授業時間ですら退屈なのに、集会やホームルームなど時間の無駄としか思えないはずです。

■2022年03月16日(水)  悩むことなど形式程度だと思いますが
ウクライナが国会での大統領オンライン演説を打診、実現可能性は?
ゼレンスキー氏の国会演説、実現に壁 設備は大丈夫?議事録に残す?
一応国会での他国使節等の演説の前例はあるようです。ただし、単に国会議員列席の議場で話しているというだけですので、ただのイベントであり、議事ではないと思います。つまり、各院の議事、すなわち討議や投票ではなく、記録を取るのは構わないでしょうがそれを議事録とは言わないと思います。機材があるかどうかというのは確かに問題でしょうが、別に一方的にしゃべるだけですので、一時的に格安のWi-Fiルーターを短期間の契約で調達したモバイルアクセスポイント経由で引っ張ってもいい気がします。直接ネット配信するというのであればセキュリティ対策が必要でしょうが、単に動画を議場でスクリーン再生するだけなら、国会内のネットワークと切り離されていればいいのです。議事ではないので、体裁としては内閣や議院運営委員会主催の演説会に両院議員を招待する形でもよく、そうであれば形式というのは要件に拘らずに時宜を得た適切な形にできるでしょう。
もっとも、国会での演説というのは確かにステータスは高いでしょうが、単なる儀礼でしかありません。政府広報扱いで時間を買い切って全局で放送する方が実質がある気がします。もちろん国会が友好国の代表として公式に招待した演説であれば、政権の国際的承認につながるわけで、他国の侵略により正統性を脅かされている政権としては心強いでしょうが、残念ながら日本の国会には、他国の侵略に脅かされる友好国に援助を決定するだけの権威や基盤がありません。平和運動や護憲派を振り切ってウクライナに実効性のある援助を行うだけの決定力はありません。おそらくマスコミを買収してロシア批判のヒステリーを扇動する方がましです。

ゼレンスキー氏、各国議会へ演説行脚 引き出したい強力な軍事支援
まあ、こういうことですよね。日本がうてる有力な支援は、物的支援ではなく、沿海州および極東ロシア領への攻撃と樺太と千島への侵攻だと思います。
とはいえ、この手のアピールが必要としていることはわかるのですが、どうも20世紀前半の民族主義系独裁者を連想してしまいます。

■2022年03月16日(水)  強硬措置を取ってくれないとユーザーとしっかり全バンド対応しているメーカーが浮かばれません
スマホの「対応バンド」問題、総務省は強硬措置を取れるのか
正直規制サイドにそろそろ強硬措置を取ってもらわないと困ります。本来規格品というのはフルスペックが基準となるべきです。一部のバンドしか対応していない不完全品は、規格外の動作は起こさないとは言っても規格非対応品でしかありません。そろそろ、既定されたすべてのバンドに対応した機種のみを規格準拠品とするべき時期でしょう。その上で、同一部品の大量供給によってコストダウンを図るなり、機能を削減していることを明記して訳アリ格安品を供給するなりとして欲しいものです。安かろう悪かろう自体は消費者保護の問題でしかありません。規格に違反しておらず、かつ規格に全面的に対応していない点が明記されていれば済むことです。

■2022年03月16日(水)  同人誌即売マーケットとしては悪くないでしょうね
InstagramもNFTを導入へ。ザッカーバーグ氏がSXSWで表明
インスタはまあ、わかりますね。NFTは限定品を売るためのものなので、本来個性販売仲介サービスとの相性はいいと思います。ただし、限定であることに対して付加価値付けを行う以上、真正性の確保は最低限必要です。買い手が真正かつ限定であることに価値を見出してくれないと、意味がありません。こうした自己の名において行う保証行為は、当然、無名性を含意する自由なコミュニケーションとは対極に近い概念になります。まあ、あんなところに自由などというものはないのですが。
問題は、買い手にとって、限定品を買う場として自己情報暴露のリスクが高いことでしょう。同人誌即売市場のような一定の顕名性を前提にした仲良し同士の空間としては成り立つでしょうが、資本主義において前提とされる無名の参加者による均一な商品の自由な市場とは相性が良くありません。もちろん真正性や限定性(恣意的に作り出された極端な希少性)による価値付けは本質的に仲間内においてのみ成り立つので(死んだ人のコレクションを遺族が持てあますようなもので、価値観を共有できない人にとってはただのゴミです)、会員制であることが即問題になるとは言えないのですが、インスタの類においてはそういったタグ付けによるコミュニティーがシステム全体の会員制度の内側の緩いまとまりでしかなく、容易に外部から侵犯され、いわば個人情報や内輪の内緒話が暴露されてしまいます。つまり会員制組織の持つ外部への秘匿性が機能しません。これでは安心してオタク話に興じることも難しいでしょう。

■2022年03月16日(水)  親方日の丸にすればいいってものじゃない
番組審議会 放送の自律へ、議論もっと可視化を 田玉恵美
これを主張するなら、制作サイドは人的会社に留まるべきでしょうし、給料を払って人を雇って番組を制作するのも止めるべきでしょう。局が枠を埋めるために番組を作るのではなく、また経営者が自己主張するために番組を作るのでもなく、倫理的にも資金的にも自立した製作者集団がその責任において番組を制作し、制作や放映の資金を募り、局から枠を買うことが望まれます。

■2022年03月15日(火)  税金を取る必要の方がないでしょう
稼ぎ頭の新千歳で利用激減 北海道エアポート、1億円へ減資し税軽減
国策インフラ事業の面を否定できないのですし、国からの財務的な支援を出す時点で、減資して節税などと言わず特例非課税でもいい気がします。空港というインフラを潰すわけにはいかないというなら、そう考えるべきでしょう。複数の空港を連携しての資源の効率的な運用を行うための運営組織統合・民営化であれば、それでもいいはずです。逆に、状況に応じて適切に整理するために民営化したのだというなら、政府支援自体が問題です。

■2022年03月15日(火)  風評被害対策というならちゃんと売るところまでやって欲しい
ヒラメやアワビを処理水で飼育 福島第一原発で試験、風評対策狙う
やるのは構いませんが、これでは規模として意味がないでしょう。ちゃんと売るところまでやらないとだめですし、それにはこの規模では意味がありません。最低トンを単位として量れる程度を継続的に出荷できるべきです。飼育して食べて問題がないからではOKとは言えません。それこそ東京卸売市場で処理水鮃なり処理水鮑なりとして通常のヒラメやアワビと同水準の値付け・取引がなされ、通常のものと同じように流通するのが基準であるべきです。データがなんと言おうと、不安や懸念は払しょくできません。

■2022年03月15日(火)  天に唾する行為ですが
言葉遊びは沼に注意 記事を読んでいなくても、パッと分かる見出しに
当たり前のことだと思いますが、それができていない記事は新聞各社にも多いですね。もちろん朝日新聞もです。
ちなみに「優秀作」とやらは…標語作ってんじゃないんだよ。

■2022年03月15日(火)  確定申告がうざいのは節税しようとする時だけ
Idus Martiaeです。
ところでこの作品で日本の確定申告がどうのと書かれていますが、自営業者にとって憂鬱なものであることはわかるにせよ、申告所得税自体はアメリカにもあります。締切日はもう一ヶ月後ですが、こちらは所得税や事業税の納税者である限り、日本と異なり申告必須です。アメリカ在住者にとっては別に怖いものでも何でもないでしょう。その後不審を抱かれた場合の税務調査も、日米でそう変わるものでもないでしょう。自前で飲み食いして経費に上げない分には問題ありません。もしかして宗教法人なり施設なりの管理者としての事業税申告はあるのかもしれませんが、こちらは必須ですし、怪しげな大食いの領収書を経費として申告しなければいいだけのことです。もちろん納税申告の様式には独特の規則や用語が使われていますので、慣れないと面倒ですけどね。

■2022年03月14日(月)  一時の不利益も覚悟せずに子供を作るのはどうなのか
“男のくせに育休なんて”──育児参加する男性への「パタハラ」 2022年4月の改正育児・介護休業法との関係は?
もちろん、男性であっても育児休暇取得を積極的に妨害する行為は問題です。
とはいえ、女性も含めて、昇格や昇進のタイミングでの産休・育休取得や元と同格のポストならまだしも元のポストへの復帰は難しい気がします。まず日本の業務運営というのは担当者が休むことを想定していません。一日二日ならまだしも、一ヶ月以上となると補充を考えるレベルであり、補充した以上元の人はそのポストには戻りにくいのです。また同格ポストにしても、平ならともかく管理職となると一定の業務知識が前提になり、少なくとも心得経由での復帰以外の形は考えにくいでしょう。従業員の側でもそれを前提にして、事前の十分な引継ぎ調整と一段階程度の降格は想定しておくべきであるように思われます。むしろ長期休業で1ランク落ちても問題なく1年程度の慣らし期間で通常のコースに復帰できるくらいの能力が望まれます。

■2022年03月13日(日)  会社を刑務所に入れることはできない
ロシア治安機関、アップルとGoogleに「野党支援アプリを削除しなければ刑務所に入れる」と脅迫したとの報道
刑務所に入れられるのは従業員だけですけどね。

■2022年03月13日(日)  それはソリューションでしょうか
留学か出産か、女性だけ選ばされるのは 若手官僚らの声、制度動かす
まあ、現行の人事制度を前提にする限り、長期勤続職員育成の時期と女性の出産の時期が重なることは必然で、女性にばかり難しい選択を迫る結果になってしまいます。
とはいえ、20代半ばまでを職員として採用して長期の育成や熟練を経て65歳まで勤めるという制度の方が変なのではないでしょうか。育成はまだしもそこまで長期の熟練が必要な仕事かという気はしますし、勤務期間中に3年も留学研修をさせるという制度は発展途上国的です。先進国ならば、海外での就学の枠やコストをどうするかという問題はあるにせよ、本来辞令ではなく退職して個人として行くべきではないでしょうか。回転扉が是か非かという問題はあるにせよ、留学や出向という形での人事交流ではなく、個人が自らの意思でポストを移る形での交流が望ましくはないでしょうか。もちろんその際に就業経歴の中断がマイナス評価されてはいけないと思います。関連業務の経験の要求は民間の求人では普通にありますし、最新の業務知識が必要ならそれも確認の手立てはあります。就業経歴が一貫していることを要求するのは、仲間内の信頼感を求めているだけではないでしょうか。それこそ、経産省で5年勤めて妊娠を機に退職、3年出産と育児の傍らリカレント教育を受けて30歳で国交省や総務省のポストに応募というキャリアだってあっていいと思うのですが。

■2022年03月13日(日)  人間とはそういうもの
選手の中傷なぜ起きる SNSが可視化した独りよがりな「正義感」
「なぜ頑張っているアスリートに対して、SNSでそのような誹謗中傷が投稿されるのか――これを読んでいる多くの人が、そう考えたに違いない。」
頑張っているから中傷を受けるいわれはないなどということはないと思いますし、そう思っている人はむしろ少数派ではないでしょうか。それこそ国際競技会で、日本選手を堂々とは言えない手段で負かした外国選手を中傷せずにいられる人はどれだけいるでしょうか。米国で活躍する日本出身の研究者が自分は米国人だと言ったときに落胆しない人はどれだけいるでしょうか。中傷を投げつける心象は、がんばれニッポンと叫ぶ心象と通底すると思います。
もちろん、私的空間という認識や無名性が表立った中傷行為の敷居を下げ、かつその私的な空間を共有する=曝すSNSの性質が問題を拡大していることは確かです。

■2022年03月12日(土)  できもしないことを言うのは止めた方が良くありませんかね
処理水の海洋放出「風評被害生じさせない」 岸田首相が被災地を視察
無理だと思いますけど。根拠程度では流布を押さえられないから風評なわけですし。
まあ、被害を生じさせない方法というのはあって、漁獲を全て国が十分な値段で買い上げてしまえばいいわけです。処分の方法は別途考えればよく、風評を気にしないならそれこそ給食や職員食堂に出してもいいでしょう。本来処理水の海洋放出が漁業資源の安全性に影響を与えないなら、それでいいのです。何かといっては関係者が問題を怪しい食品が供されたためだと主張してクレームをつけてくるかもしれませんが、それこそ安全性の問題はないと徹底的に戦えば済む話で、地元事業者はともかく国にはその力があります。

■2022年03月12日(土)  むしろ席を立てる程度の付き合いでよかった気がします
「お子さんはまだ?」「治療したら?」 止まない質問に席を立った私
これは言ったらプーチンよりも憎まれるのが当然の質問でしょうね。女性に言うのは当然アウトですが、男性に言うのだってアウトです。まあ、言われた方が婉曲に子供は「いない」と言ったのが失敗ではあるでしょうが、「いらない」と言ったらそもそも場が白けるか、やはり「なんで?」と訊かれるでしょう。自分はフツーだと思っている人というのはそのくらいイノセントで残酷なので、方向性を限定しにくい人づきあいというのはしないのが吉です。
もっとも仕事の関係での付き合いでそういう話が出ると強硬な対応がしにくいので、その意味ではハラスメントにうるさくなった状況は都合が良いとすら思えます。

焦って意識してしまう出産適齢期 結婚したくないわけじゃないけれど
生物として出産のリスクが少ない時期があるというのは仕方がないので、女性の活用とか自己充実と、ある意味自己充実の頂点としての結婚なり出産なり子育てなりというなら、本来そこを外すようにライフイベントを設計するべきではあるでしょう。子育てについて相当の支援が行われるべきであるにせよ、新生児の出生に関わったカップルを単位として一定の責任の負担なり介護に関わる拘束を受けるなりのことは、人生設計として前提にするのが筋です。男性も含めて、子育て以外の自己充実やキャリア構築は18-50歳の時期を外すと考えるのが筋でしょう。それができない、あるいはしたくないなら、結婚はともかく出産や子育てはあきらめるくらいの感覚であるべきですし、どこに就職して何をして稼ぐかよりも、結婚して出産するかどうかをまず18歳で決めるというのが合理的でしょう。青年期の自己充実という思想と繁殖適性期の子育てという思想はそれ自体が相容れません。まあ、技術的には今は解決法があって、適切な時期に卵子を凍結保存し、子育てに従事するのが適当な時期に人工授精に、必要なら人工子宮なども組み合わせて子供を作るのでもいいわけですが。ともあれ、人生設計とかキャリアプランなどとほざくのであれば、中学生くらいからその程度の長期で考えるべきです。

■2022年03月12日(土)  防犯対策をして管理するより火災賠償保険をがっちりかけて周りが焼けたら賠償金を保険で充当する方が安いこともあり得ますけど
「心霊スポット」の廃業ホテルで火災、放火か 岐阜・養老町
放火というか、誰か忍び込んで煮炊きでもして失火したんじゃないですかね。機能が止まっているのだとすると、防火設備も動かないわけですし。とはいえ管理者も、それで売れるようになるというならともかく、お金をかけて管理するくらいなら誰かただで引き取ってくれないかなとか思っていそうですが。そもそもディベロッパーですら見放す物件なんでしょうし。

■2022年03月12日(土)  この段階でこける政権ならとっくにこけているでしょうね
プーチン氏支持率77%、侵攻前から10Pアップ 政府系世論調査
政府系調査機関の発表ということもありますし、影響が出ているとはいえまだ外国の干渉に対する反発が表面に出ていておかしくない時期でもあります。この後、撤退した外国企業に対する抗議運動が出てくる可能性もあるでしょう。また物資の流通停止やインフレについても、当分統制で対応する余地はあります。ロシア民衆が平和と正義に目覚め大衆行動でプーチン政権を打倒するといった妄想は、抱かない方が良いと思います。一方で孤立に対する不安は出てきているはずで、そこを上手に刺激していくことが、ロシアに対する情報戦になるように思います。

■2022年03月11日(金)  所詮不正義と不正義のしのぎ合いか
米政府、中国半導体最大手がロシアに供給すれば「閉鎖に追い込む」と警告
こういうのは、ロシアが原発を占拠しようとするのは駄目で、アメリカがパテントやマーケットアクセスをかたにとるのはいいのかという気はします。

■2022年03月11日(金)  さすがに組織としてロシア政府転覆を使嗾したり計画したりはしていないと思いますが
インスタ運営のメタは「過激派組織」 ロシアの検察当局が認定
全面的に間違っているとは言えないところが笑えてしまうというか、あそこにしろTで始まるところやGやAで始まるところも、政治活動自体についてはともかく、コミュニケーションの在り方などについては結構な過激派組織でしょうね。特に古手の幹部など、無政府主義的な発想をする人が集まりやすかったはずですし、カルト的な一面もあります。だいたいにおいて今の大手IT企業というのは非政治的というよりは反政治的なところがあります。だからと言って、ウクライナに連帯をなどと主張する企業も信用などできません。それはそれで政治的表明だからです。非政治的というなら、我々は商人であると言い続けることが誠意ある言行です。別に核ミサイルを双方に売る必要はありませんが、撤退するならリスクがあるからと言わないと、中立とは言えません。
とはいえ、さすがに現状で過激派暴力組織というのは当たらず、意図的にそういう組織をほう助しているあたりでしょう。その意味では敵国諜報機関の手先と言われたら、ロシアから見れば極めて適切ではないかと思います。

ロシア兵への暴力呼びかける投稿、メタが「容認」 ロシアは対抗措置
ロシア、Meta(旧Facebook)を刑事訴訟 「ロシアの侵略者に死を」非削除のポリシー変更で
というわけで刑事訴追されたわけですが、海賊版閲覧サービスをホストしたという理由でレンタルサーバーなどが訴追されるご時世なので、まあ、事業リスクのうちかなとは思います。
ところで、被告人を刑事訴訟するというサ変動詞は現代日本語としてありましたっけ?刑事訴追するなら確実にあるのですが。

ロシア、米Metaを過激派認定。FacebookとInstagramを禁止するもWhatsAppは除外
「ただし、そのサービスを利用している一般ユーザーがただちに過激派として非難されることはないとも伝えています。」
一般ユーザーの方がよほど過激派扱いに相応しいと思うのですが。もちろん過激派活動には使っていない人が大部分だとは思うのですが、事業者だって過激派を直接ほう助したわけではないでしょうに。

■2022年03月11日(金)  あかいあくま登場
Fate/strange Fake 7
「ロード・エルメロイII世の冒険」と合わせてあかいあくまが出てますね。確かに聖杯戦争絡みのキーパーソンですが、なんかポカやらされるんじゃないですかね。イシュタル様もいるので、絶対何かぶっこんでくるでしょう。
一時人格だけ退場したフラット君ですが、エピローグでスヴィンが何か言っているので、師匠のアイアンクローでフラット君復帰…はさすがに師匠の方が死にそうですが、グレイによる師匠の念か遠話のこもったロンゴミニアドの一撃で我に返るくらいはあるかもしれません。まあ、別の方法で元に戻ってロンドンに戻ったところで師匠の折檻は免れないと思いますが。ロードを退任させてもらえる様子もなく義妹の手回しでロンドンで謹慎させられている師匠ですが、不肖の元弟子たちが勝手をやっている以上、登場のチャンスは残っていそうです。
ところで、スヴィンやイヴェットとあかいあくまの共闘はこれが初のような気がします。「冒険」はあかいあくまことコンサルタントがメインキャラクターの一人なので、そのうち出てきて共闘するかもしれません。もっとも「事件簿」時点でイヴェットはエルメロイ教室「所属」の学生ではなく、教室主催講義の聴講生のはずです。ちゃっかりロードの愛人(自称)の座に収まっているとはいえ、メルアステア派のスパイというか偽装連絡員です。あのロードならつきまとってくる聴講生を典位を取るまで指導するくらいはやりそうですし、そうなると教え子扱いされていることもありそうですが、ロード・エルメロイII世シリーズではあくまでもメルアステア派の関係者です。並行世界線なので派閥を乗り換えているのかもしれませんが、これではさすがに令呪はもらえないでしょう。
ちなみに冒頭こっそりロード・トランべリオの名前が出ていますが、マクダネルさんかどうかはわかりません。ところで、トランベリオ家の先代はなんでまた、マクダネルなどというスコティッシュかアイリッシュの家名のような名前を付けたんでしょうかね。元がアラン島あたりのドルイドあたりとかいうネタなんでしょうか。あるいは先代がドナルドさんでスコットランド趣味だったんでしょうか。
作中ロサンゼルスが灰燼に帰していますが、実在の特定の都市が狙い撃ちされたのは珍しい気がします。なのに北極にあいた大穴の方が大ニュースになっている時点で、ロサンゼルスが浮かばれません。もっとも、ロサンゼルスも魔都のひとつではあり、よく怪異が出てくることで知られてもいます。豪邸に血塗れの馬の首が出ることもあるらしいですが、あれは怪異ではないようですね。東京ほど怪獣が頻繁に出没するわけではないですけど。

■2022年03月11日(金)  不用意にロシアの逆鱗に触れたのが悪い気もしますが
ウクライナ経済顧問「国内の半数機能しなくなった」 被害は11兆円
迷惑な話だとは思いますが、攻めてきてしまったものは仕方がないので、とりあえず耐えるしかないのではないかと。勝ってから賠償なりでロシアから取り上げてください。負けても、ロシアが自国の一部なり衛星国なりとして再建してくれるかもしれません。まあ、氾濫防止の河川敷みたいにいざというとき防衛部隊を展開するために更地のままかもしれませんが。
それにしても、今一つドクトリンやストラテジーが読めません。ウクライナ筋やNATO公式報道の言うような、ディスインフォメーションで時間を稼いでいるうちに武力で現政権を打倒し傀儡政権を樹立するという筋は合理的ではありますが、そのわりには無駄なところで時間も戦力も浪費しているように見えます。真面目にやっていたら、とっくにキエフを包囲して西側国境まで達する部隊が出ていてもおかしくないように思います。反抗の機運が芽生えないように擂り潰して更地にするという線もあるでしょうが、今時合理的な期間内で通常戦力でそれができるとも思えません。殲滅戦争というのはもっと効率的にやるものでしょう。反抗的なコサックどもを追い出してルーシの正統な子孫の手にキエフを取り戻すというのであれば、やはり散弾銃でのマンハンティングみたいな攻撃を延々と続けるよりましなやり方というものがあります。色々足りてないにしても、そこを見誤るほど軍部が間抜けだとも思っていませんでしたし、さすがに殿がご乱心したとしても、あの殿の下で失敗して無事でいられると思うほど能天気な高級軍人もいないでしょう。まして徹底的に失敗すれば巻き添えでA級戦犯です。
さて、次の安保理では双方どんな猿芝居を見せるのでしょうか。まだ猿芝居の出し合いをしている段階で、決定的な状況ではないようですが。

「人口の9割が貧困に陥る可能性」ウクライナめぐりUNDPが報告書
耐えて連合軍としてロシアを征服し、貧困をロシア民衆に転嫁してください。プーチンの指導の下平和を脅かした国の主権を侵害したロシア国民は農奴的状況下で徹底的に搾り取られるべきです。
などということをやっているとそのうちまた攻められるわけですが。国を解体しようが全国民を奴隷的拘束の下に置こうが長期間巨額の賠償金を課そうが恨みを買うだけなのはここ100年くらいでわかりきっていますからね。

■2022年03月10日(木)  逆なら歓迎なんですけどね
全中、部活以外のチームも参加可能に プロユースや民間クラブに門戸
いやこれ、歴史的経緯から中体連が優位にあるのは理解できなくもないですが、できればクラブチーム側で競技会を組織して学校チームが参加する形にならなかったかなとは思います。学校をベースとした課外活動の連携交流という形はもはや歪みを産むものでしかないでしょう。中学生や高校生の頃に競技会の応援に組織された悪印象はともかく、同じ歪むなら3年間外に出ようがない学校よりは諦めれば済むクラブチームの方がましだと思います。校外での交流や活動は原則として民間に任せることにして、学校の役割は授業に縮小するべきです。

■2022年03月10日(木)  停戦の実施が難しいのは軍事常識ですが
停戦合意したはずが産科病院に爆撃 人道回廊地域なのに攻撃やまず
まあ、期間限定はまだしも部分停戦というのはなかなか難しいものではあります。とはいえ経緯はともかく実施できない部隊を抱えて上から難しい課題が降ってくるとなると、指揮官は相当苦労していそうです。ロシア政府が守る必要はないと指示しているなら別ですが、さすがにそれではすまないことは指揮官教育なり士官教育なりで学ぶはずで、指導者責任では済まないことは第二次世界大戦の戦後処理におけるBC級戦犯の処分で明らかです。勝てば官軍でも済まない状況になりつつあるのは、それこそユーゴスラヴィア内戦に絡んだ国際戦犯法廷以降の推移から明らかでしょう。そこで勝てば官軍と言うためには、少なくともフランスを征服して中国も取り込んで安保理で常任理事国のマジョリティを取るくらいしないといけないと思います。
まさかそこまで馬鹿だとは思いたくないのですけどね。

■2022年03月10日(木)  応募者の増加よりも養成の充実を目指すべきでは
警察手帳を出し「ちょっと署まで…」 ユニークな採用ポスターの狙い
また自衛隊みたいなことを…
役所のこういう、選良を目指して競争率を確保しようとする姿勢はいささか疑問に思います。確かにモチベーションにしろ資質にしろ選んだほうが楽でしょうが、逆に言えば競争率5倍でも5人受けて4人は落とすわけです。せっかく応募してくれた人にその扱いはどうなのか。そのわりには不祥事も相次いでいるわけで、民間と比べて目立ちやすいにせよ、競争率相応の発生率になっているのか疑問に感じます。全体として、資質を過度に問題にしない育成課程が求められているのではないでしょうか。もちろん体格などの要件は訓練では対応しにくい面がありますが、それは受験の前に募集要項で本人側が判断できます。また身元絡みの資質は、確認を応募者側に任せるわけにはいかないでしょうし、訓練でどうなるものでもありません。しかしそれ以外は、それこそでもしかを立派な警察官に育て上げてこその養成だという気がします。少子化というなら、人的資源を無駄遣いする余裕はなくなっているわけで、試験で落とすなどある意味究極の無駄遣いです。就職先としてよほどの魅力がない限り、受けても採用されないとなると受験者自体が減ります。そして公務員としての仕事に魅力を付与しようとすれば民間との処遇のバランスが崩れがちです。資質を問題としない養成を実現できれば、今はその資質に含まれるであろう不正行為や権力の濫用に走らない警察官も実現される可能性が高いと思うのですが、どんなものでしょうかね。

■2022年03月10日(木)  設備増強には金がかかる
今、日本に到着すると・・・
対する問いとしては、空港利用料は上がってよいのかということでしょう。もちろん、今なら数か月程度のスパンでPCR検査の体制を拡充することはできます。しかしそのためには設備投資が必要で、これは空港会社側が行うとなれば空港利用料の上昇、つまり運賃の増加を引き起こします。もちろんビジネス客(シートクラスでなく旅行の目的として)の場合は移動は必要なのですから少々高くなっても使うでしょうが、少なくとも観光客にとっての魅力は減ります。仮にそれは必要があって検査を押し付けているのだから、利用者が間接的にでも負担するのはおかしいと言うなら、政策として、入国の利便性を高める便益が投入コストに見合ったものかどうかという判断になります。
正直、個人的には、空港の入国受け入れ態勢はむしろ現状を維持するべきだと思います。人の移動を前提とした社会よりは、移動することを前提としない社会の方が望ましいと思います。移動してよいのはモノだけです。人が安易に移動した結果、色々と問題が出ているわけですから、移動するのはできれば搭乗員だけの方が良いのです。

■2022年03月09日(水)  若々しいのはいいけど大根脚は違うと思う
女子高生 制服路上観察,
膝の上下…が勝負!
これは非常に納得がいきます。通常スカートが膝下の長さなのはそもそもそこを見せないようにしたいからでしょう。細くなって骨が浮き出た脛だけを見せて、他はシルエットをごまかすわけです。逆に見せる立場からすればそこをアピールしたいということになるのはわかりますし、膝を中心に上下各10cmの範囲が見えるようなファッションというのはありだと思います。
とはいえ、どうも都市部のこの年代の風俗を見ていると、ショーツが見えるとまでは言わないまでも太ももを過剰に見せている、それも脛や胴体とのバランスで均衡が取れているならともかく、どう見ても太いだろうという例が多く、これ、見せてみっともなくないのかなと思うことがあります。10代後半だと「太ももやふくらはぎは太い」というのはまあ、そんなものかなと思わないでもないというか、見せたくないのは納得できます。ならばスカートは膝上、ソックスは膝下のハイソックスにするというのは合理的でしょう。身だしなみとかしかるべき服装という視点を棚に上げて一種のストリートファッション、服装の規制が緩やかな場で自己表現として着る服として考えるのであれば、膝上ミニスカートとハイソックスという選択はありだと思います。
まあ、社会人女性を見過ぎたせいか、ミニスカートにハイソックスという格好は頭が悪そうに見えるんですけどね。スカートはシルエットがルーズになるので、シルエットが抽象的になるストレートのパンツとボックス型のショートジャケットが格好良く見えるわけですが、この点は理解は得られないかなとも思います。
ちなみに男性ファッションとしては、街歩きでのショートジャケットやジャンパーは貧乏くさくて嫌いです。冬場はロングコートでないなら街歩きでは着ない方がましでしょうし、フロックコートのリバイバルを望みます。また半袖は断固却下です。そもそもジャケットの袖からシャツのカフスが見えていないなどありえません。シャツの襟とカフスは見えていてしかるべきです。もちろん、ロングコートを着て藪漕ぎはしませんけどね。

放課後、どこで遊ぶにしても制服しか着れないわけだし
家の近くに遊び場などないでしょうし、学校の友達と遊ぶ以上当然の発想だとは思うのですが、これは制服という衣装の解釈を誤っていると言わざるを得ません。セーフクならともかく制服の場合、特定の集団に属することを発散しているわけなので、それが遊び場にいるというのは大変おかしなことです。会社員であれば、会社のバッジをつけて私的に遊び場に行くのはご法度です。もちろん警察官や自衛官のような制服のある職業の人もそうです。万が一ばれれば、懲戒処分もあり得ます。つまり制服を着ている以上制服に相応しい行動を心がけないといけないのです。まあ、このあたりは学校や父兄の感覚がおかしい部分も大きく、おそらく本来は帰りに寄り道して遊んでほしくないから制服で登下校させるのではないかと思うのですが、その結果制服で遊び場に繰り出すという本末転倒な事態が生じています。いっそロッカールームを設置し、登校後に制服に着替えさせる方がましなのではないでしょうか。どうせいくら取り締まろうが、遊び場には行くわけですし。オンとオフをはっきり区別させて、オフは学校は関係ない、責任を持たないとした方がいいと思います。

服飾文化の社会通念に照らすと、制服の下にハーフパンツを重ね穿きするのは、異種混交であり、フォーマルウェアのルールを逸脱していることはいうまでもありません。
これは著者側の見解ですが、まあ、だったらパンツスタイルにすればいいだろうという意味ではその通りです。もっとも女性のパンツルックはせいぜいがビジネスであって、フォーマルではないのですが(ミニのプリーツスカートも英国のスコットランド関係者を除きもちろんフォーマルではありません)。フォーマルが指定された場所にパンツスーツで出かけたら顰蹙ものでしょう。とはいえ、ファッションとしてはあり得ないものではないと思います。なにしろスカートの下にタイツやパンティストッキングを履くのは構わないわけですね。あれは分類としてはソックスになるようですが、シルエットの調整や保温のために履いていることは変わりません。またカジュアルファッションにおいては、スカートはボトムスというよりは装飾として扱われるようになっている部分があるように思います。つまりベルトの一種になっているのではないでしょうか。

フォーマルの証ともいうべき、襟のあるジャケットやシャツが
いや、どれもカジュアルでも着るんですがね。20世紀初めの写真を見ると、路地裏にピークトラペルのよれよれしたジャケットを着たおっさんやあんちゃんがたむろしてますが。まあ、ラペルというのは余分な装飾か、せいぜいタイをして首元を締めるための部分ですので、本来は襟なしシャツを着て踝上丈くらいのロングパンツやロングスカートを履いているのがカジュアルではあります。とはいえ労働者階級と言えど、都市民はそれではすまないのです。

乗りつつ冷めている、あるいはルールを知っていてあえて外す
もちろん著者の言う通り今に限った話ではありませんが、そもそも先鋭的なフォーマルファッションというのはそういうものです。アイテムにしろ印象にしろ完全に変えてしまったらフォーマルとして成り立ちません。そのあたりは、それこそブランメルあたりも説いていることです。フォーマルをルール通りに着こなしたらダサいのです。とはいえ、首元を緩めるとかいうのは着崩すでしょうね。本来ボタンを外すのもそうではないかと思うのですが、一応フォーマルとして燕尾服という、そもそもベストを見せるためにジャケットの前は閉じない服があるので、ジャケットに関しては前開きもありなのでしょう。またジャケットの一番下のボタンは留めないというのも、一般的な着こなしのルールです。その意味ではあの詰襟学生服というのは非常に問題で、むしろあれと軍服の類だけが、ジャケットのボタンを全て留めるルールです。フォーマルのエントランスとしての制服としては、問題があります。

彼らにとってフォーマルウェアは日常着なのだ
というよりは、大人がフォーマルウェアを日常着と考えるように仕向けてしまったというのが正しいでしょう。本来それを着るべき場所ではしかるべく振る舞うよう仕向けるためのフォーマルウェアですが、四六時中、それも他人に見られるべき全ての場でそれを着るとなると、もはやそれは日常着であり、それをアレンジしてファッションセンスなりをアピールするのは、それこそ戦前軍服の着崩しやアレンジが軍人の間で流行ったことからもわかります。また旧制高校生なども、制服をきっちり着るのは野暮という感性があったと思います。制服という観点からは、夏服と冬服に加えて直行して礼服と平服と作業服のカテゴリーを設けるべきかもしれません。例えば全校集会では必ず礼服着用、作業以外の授業では平服着用とした場合に、礼服に過度な着崩しをする子は少ないだろうと思います。いやまあ、礼服を着ていてもだれるようなスピーチを聞かされるとだめかもしれませんが。

長すぎるスカート丈規則は、かつてのベルリンの壁や米国禁酒法と同じ
まあ、それはそうなんですが。とはいえ、フォーマルでミニなんか履いたら目をひそめられるのは今でも同じですからね。その意味では始終フォーマルで行動させることでフォーマルのカジュアル化を促進してしまっていると理解すべきような気がします。カジュアルやストリートファッションでミニ丈のプロポーションが認められるとしても、男性の半ズボンが現代の一般的なフォーマルでは認められないのと同じで、ミニスカートも膝下スカートもフォーマルでは認められません。せいぜい庶民的なダンスパーティーまでです。その意味で、踝丈より短いボトムスを前提にプロポーションを構成する時点で、それはフォーマルではないのです。その意味で、制服をフォーマルに近い意匠と位置付ける視点からは、膝上スカートで下着が見えなければいいという発想には問題があります。そこは、フォーマルという観念と常に着用している衣装という視点との間で調整が図られないといけません。
ちなみに過去でも、乗馬ズボン、つまりキュロットはロングストッキングやロングブーツと組み合わせて履くもので、素足を出すなどありえませんでした。素足を出していたフォーマルというと、5世紀くらいのローマ軍人の、チュニックにサンダル履き軍装あたりまでではないでしょうか。乗馬戦闘が主流の北方蛮族はこの時期でもロングパンツの着用が普通で、これは文明人から野蛮なダサい格好と言われていたようです。歩兵が軽装、時には裸で部分鎧を着用し盾を持つのはたいていの文化圏で共通します。そのローマでも、あるいは中国でも、偉い人のフォーマルというのは長い裾なのが当たり前で、脛を見せるなど考えられなかったようです。
またカーディガンはジャケットの中に着るものではないという主張もありますが、そもそもベストは今のカーディガンに近いアイテムでした。現在のジャケットのシルエットが確立した19世紀後半には袖なしが普通になり、ジャケットと組み合わせることが前提になり、ジャケットを脱いだ形がフォーマルを着慣れていない人たちの着崩しになります。つまり映画でよく見るジャケットを脱いでベストとシャツを丸出しにしている風俗は、フォーマルでは絶対やってはいけない着崩しです。その代わりとして、ジャケット(とベスト)を脱いだ状態でジャケットの代わりに着るものとしてカーディガンがあるわけで、その意味ではカーディガンの上からジャケットを着ることには問題があります。それにカーディガンはそもそも部屋着で、外出時に一番外側に着るものとは言えません。とはいえ防寒のためにジャケットの下に保温性の高い服を着こむというのはごく普通にある風俗なので、特にジャケットとジャンパーの区別などついていない人にはそんなルールは意味がないでしょう。

制服は歩く広告塔
こんなことを言うのなら、それを着崩されるような状況で、つまり校外で着せることは止めるべきです。指導すれば従うなどというのはバカの考えることで、センスのいい子ほど自己主張に従って着こなします。それは規則通り着ている子も同じで、むしろ規則通り着ることで自分の立ち位置をアピールしていると考えるべきです。それを一定の範囲に収めたいなら、常に監視の下に置かないといけません。ただしそれを一日中やられると、とくに監視下に置かれる利益のない(服装規定違反で減棒されたら生活に困る俸給取りではない)若者は必ずはみ出します。緩急をつけるべきですし、それはよく学校で言われる生活のリズムといった発想とも合致するはずです。

問題は服装マナーを教わる機会がないこと
というより、日本社会自体にTPOをベースにした服装マナーを重視する基盤がありません。一張羅でいいというのが基本です。だから、会社員が始終よれたスーツを着て、仕事をしては飲み屋でくだをまいているのです。いわば常に仕事用の半纏と丸首シャツとステテコを着ている下町の職人親父の風俗であり、この点では会社のロッカールームで制服と出勤着を着替える制服組女性会社員の方がしっかりしていますし、その目が気になる私服組女性会社員もオンとオフの切り替えをきっちりつけます。個人的にも、退勤後に剣型ネクタイをしているのはおかしいというアメリカ東海岸の方の指摘には日本のファッションのルーズさを思い知らされた気がしました。そこでネクタイを外すか蝶ネクタイに替えるかはともかく、誰にどう見られるかを意識するという意味での服装マナーは小学校の段階からきっちり教えるべきですし、とにかくフォーマルっぽい服を着せておけばよい的な親の服装センスも指導の対象にするべきでしょう。仲間や他校の生徒に見られることを意識できるなら、就職の面接で面接官から見られることや、客先で顧客から見られることも意識できるし、ポイントさえ理解すれば実践できるはずです。身分制度があったころはその区分もはっきりしていたようですが、明治以降急速にだらしなくなりました。文化人や芸能人のようなファッションリーダーがそう振る舞い、それに対する対抗文化がなかったこともあるのでしょう。

高校は高等教育を受けるところ
旧制高校のような前期高等教育ならまだしも、現在の高等学校は後期中等教育でしかありません。今は違うのかもしれませんが、とにかくお仕着せで卒業資格取得まで引っ張って行く中等教育までと、自分で考えないと始まらない高等教育を一緒にしないでください。それと、高校レベルでも、アメリカならアイビーリーグに毎年何人も進学者を出すような高校(フォーマルに近い服をアレンジするセンス)と、コミュニティカレッジにすら進学は稀という高校(そもそもフォーマルなど着ない)とでは事情が違います。当然求められるファッションセンスも違います。イートン校の学生の写真が出てきますが、あれは上層中流階級の基準でしかありません。そこに、文化教養層の社交パーティーや大企業の経営管理職の会合で求められるセンスだけを押し込んでも仕方ないのです。正直、文化勲章の授章式でもおろしたての仕事着を着て胸を張るセンスが、底辺校にこそ求められると思いますし、それはフォーマルというかスクエアファッションを基盤とした制服文化とは違うと思うのですけどね。
もっとも、西洋の場合日曜ごとの教会での集会という日中向けのフォーマルを着る場があり、日頃着た切り雀の労働者でも、その時だけはフォーマルに近いファッションをする習慣があります。逆に言えば教会など行かなくなった現代は、その規範が緩んでいるわけですが、例えば試験は正装で受けるとか、全寮制の学校で朝の点呼はジャケットを着ないといけないが授業中はジャケットを脱いでいてもよいといった形で、メリハリをつけていると聞きます。仮にもフォーマルを着るセンスというなら、そういう考え方が大事な気がします。おそらくひとつ大事なのは、デイタイムのファッションと夜会服は別ということで、明治の帝国議会のようにフロックコートとモーニングと燕尾服が同居しているような状況は絶対に作ってはいけません。ビジネスシーンに燕尾服などフォーマルの規範から言えばありえず、まだタートルネックセーターにトラベルジャケットの方がましでしょう。そのように、場に即した規範から見られることを意識させる(これは、同世代の視線を意識することにも通じる)ことが、着こなしのルールを身につけさせる、そして敢えて言えばそれを上手に破らせる、基盤になるのではないでしょうか。

校門を出るや否や私服に着替えているはず
いや、こうでないのがむしろおかしいと思うのですが。むしろ学校は、それを身につけさせるべきでしょう。その上で、世間も子供が問題を起こしたら学校に通報するなどという馬鹿げた行為は止めるべきで、学校も、通報があっても、学校の外、授業外でのことなど知らないと突っぱねるべきです。
もっとも、制服という一定のファッションジャンルが確立した点は、確かにアパレルメーカーにとっては福音です。こういう方向性で服を作っていれば一定数の需要があると示されたわけですから、学校側・父兄側と生徒側の間で蝙蝠を強いられるにせよ、食ってはいけるわけです。正直恥ずかしい仕事だとは思いますが、食えるというのは大事なことです。ただし、制服というのが親が買って与えるものであり、しかも普段着に比べてなかなかに高価なものだということは認識して欲しいと思います。もちろん素材や縫製は相当高度なものが使われており、率直に言って社会人向けのリクルートスーツよりよほどしっかりした品です。汚れに強く丸洗いができて解れにくい、そんな私服は今時ほぼ見かけません。値段不相応だとは絶対に言えません。とはいえ、社会人がこれが服に出す値段かと首をひねるような額が妥当かと言われると、疑問を抱かざるを得ません。どうせ子供の着る服ですので、1万円くらいで1シーズンで買い替えるくらいにならないものでしょうか。3ヶ月も着たらよれよれぼろぼろで構いませんから。どうせそのころには衣替えです。
それと、フォーマル回帰は現在のファッション一般の傾向としてある気がします。特に、上層がカジュアル化するのに対して下層がフォーマル化している気がします。例えばビジネスカジュアルやクールビズなども、上層には浸透していますが、下層には結局浸透しないままでした。これは、一方で制服に代表されるそれさえ着ていればいい服が社会的立場を示すものとして一般化し(ユニフォームとしてお仕着せを着る仕事はここ100年で激増しました: 接客業の制服なども服飾上重要な画期を為しています)、一方で下層にはそもそもビジネスで着られる服自体がビジネスウェア以外ないからではないかと思います。海外の学生が普段何を着ているかというと、欧州あたりではセーターか厚手のシャツにジーンズのロングパンツです。シルエットこそ昔のベルボトムからスキニーに変わりましたが、たいていの人はこれを一生着ているので、カリフォルニアあたりのファッションはビジネスファッションでもこれです。スティーブ・ジョブズなど好例でしょう。一方北部のビジネスファッションのマナーは今でもビジネススーツで、ネクタイが省略されて首元を開く程度です。これはビル・ゲイツやジャック・ドーシーあたりでしょうか。ジャック・ドーシーの場合世代差の可能性も高いですが、カジュアルな服装がビジネスファッションとして受け入れられる素地があるのです。面白いのは、大学教授でもスーツを着る人とジーパンで通す人がいる点で、両者がこだわりなく議論を交わしているシーンは興味深いものです。一方日本はというと、よほど柔らかい業種でもない限り、ジーパンはビジネスファッションとしてあり得ません。「いい方のジーパン」という表現があり、これは仕事もジーパンにTシャツでする技術者が、結婚式に参列するためにおろしたてのネルシャツとジーパンを着てきたという話なのですが、これを押し通せる猛者でもない限り、クールビズなどしようがないのでしょう。まあ、ニュージーランドの例で、結婚式で参列者が全員ブラックスーツにサングラスなものだからギャングの集会みたいだったという話もあるので、フォーマルならいいというわけでもないのですが。

ベーシックな形だが機能的で新しい生活着
制服としてはこれが正しいと思います。ただし、これはフォーマルウェアの定義ではありません。フォーマルウェアはあくまでも儀礼的な服です。ビジネススーツだって本来はフォーマルではなく、フォーマルと呼ばれるのは現状男性についてモーニングスーツ(セレモニアルシーン)、タキシードないしはディナージャケット(夜会シーン)、女性でアフタヌーンドレス(セレモニアルシーン)、イブニングドレス(夜会シーン)です。訪問のための外出というのはれっきとしたセレモニアルシーンであり、モーニングスーツやアフタヌーンドレスを着るのが筋ですが(和装だって羽織袴を着けたり訪問着という女性向け着物のジャンルがあったりするわけです)、これは生活着ではありません。これらをきて買い物や洗濯、帳簿つけや勉強をすることは想定されていません。その意味で、学校の制服というのはフォーマルウェアではなくせいぜいがビジネスウェアです。それこそイートンの生徒でも、セレモニーはまだしも、パーティーにタキシードではなくイートンの制服で現れたら、顰蹙を買うでしょう。
とはいえ、ビジネスウェアにおいては一定の形式を踏まえるべきで、そこには清潔感や端正さが求められるのは確かです。それと現代高校生流の着崩しとが相容れないことは明らかです。それは膝上プリーツスカートを含めてそうであるわけで(まあ、踝スカートがどうかは議論の余地がありますが、膝下丈のプリーツスカートを踝丈で履くのは違うでしょうね)、一般的服装規定として押し付ける形から外れるとしても、そういった規範に即した装いを身につけさせることは必要でしょう。なお、ビジネスウェアとしてミニスカートが絶対になしであることは確実です。事務所での顧客応接を担当するポストの面接にミニスカートで来る女性がいたら、躊躇なく落とします。その意味で、あのタイトミニの制服やビジネススーツはビジネスにそぐわないエロ衣装と言わざるを得ません。その一方で、高校生にとって日常である授業を中心とした普段の学校生活において過剰に格式ばった振る舞いを期待できないことも確かで、そこにビジネスウェアの規範を持ち込んでも生徒の方は掻い潜ってくるだけでしょう。そもそも指導する教師のファッションセンスの方がよほど問題があるわけで、生徒が納得できる状況を作り上げることこそが求められます。それこそ高校に行って制服を着ること自体がステータスだった時代とは違いますし、あるいはモラトリアム世代として制服に反発していた時代とも違うわけです。

制服が日本人の気質を作る
これはどうでしょうか。翻って言えば、制服を想定通りに着こなさずに網をくぐることばかり考えている高校生は日本人として問題があると言っていることになりますが、そんな高校生も、就職すればそれなりの社会人になっています。学校が生徒をキャストするなどという発想は、見当外れも良いところではないでしょうか。
また、そうやってキャストしようという姿勢が、日本の現代的ビジネスへの対応を阻害しているわけです。そこは、制服っぽい服と制服、ファッションとしてのセーフクとユニフォームの違う点でもあります。制服業界がセーフクビジネスに消極的なのも、ビジネスモデルの違いと共にそこの差をきっちり感じ取っているからではないかと思います。もし著者の言うように制服が日本人の気質を作っているのだとしたら、まずはセクハラ対策として、学校向け制服ビジネスはさっさと潰すべきでしょう。

■2022年03月09日(水)  さあ、侵略だ
「サハリン2」継続か撤退か、割れる経済界 欧州は「脱ロシア」急ぐ
コンソーシアムからは撤退するが英国と共同で樺太を占領して手元に収めるという話にはならないですかね。あそこだって固有の領土でしょうに。

■2022年03月09日(水)  カニが食えなくなるから戦争反対。正しいですね。
ウクライナ情勢、日本の食卓に影 「カニの取り合い始まっている」
まあ、こう言うしかありません。耐えろ。
カニは食べない。キャビアも食べない。いくらも食べない。サーモンも食べない。そうしてモスクワのクマのプーさんを締め上げることこそ、庶民が現状できるこの戦争への協力です。
まあでも、こういう困惑はわかりはします。なにしろ国際物流が混乱していますので、そうなるから戦争は止めてくれという話なのが正直なところです。別にウクライナの民主主義とやらはどうでもいいのです。北極・ロシア領空経由の航空路こそ、高速貨物輸送におけるマラッカ海峡なのですから。

■2022年03月09日(水)  外野は呑気なものです
ウクライナに軍事侵攻したロシアへの抗議の声高まる
ただのヒステリーと大勢への阿りにしか見えませんが。そもそも抗議などしても意味がないでしょう。もっとも、むしろ意味がないからできるのでしょうが。例えば台湾沖に出兵した日本政府に対して、あるいは日本を占領している中共軍に対して、結集する人がどれだけいるやらという気がします。

■2022年03月08日(火)  何を偽ったんでしょうか
新型コロナ対策の支援金でレアなポケモンカード買った男、詐欺で懲役3年の刑
「Oudomsine氏は2020年7月に、2018年から運営している従業員10人の会社の代表と身分を偽って企業支援金の申請書を提出しました。」
なにか「Oudomsine氏のような詐欺師は私腹を肥やすためにこの取り組みを悪用した」ことは間違いないのでしょうが、どう悪用したのかがこの記事だと不明です。いやまあ、ポケモンカードを買ったらしいというのはわかるのですが、詐欺であるとして、だました部分が、1.経営者でないのに経営者だとして手続を行った、2.従業員に給料を支給するために受けた給付を他の用途に転用した、3.そもそも給料を支給するために給付を受ける必要がなかった、のどれであるかがわかりません。身分を偽ってというなら1だと思いますが、だとすれば法人登録を確認しなかった支給当局のミスでしょう。2は状況を調べないとわかりませんし、3も経営状況を調べる必要がありますから、迅速な支給のために調査が後回しにされても不思議ではありません。まあ、3で支給を受けるために業況を偽ったのだとすれば会計報告の時点で発覚するはずなので、2が判明するのに時間がかかったのかなと思わないでもありませんが、そもそも経営者でない人が経営者と偽って申請を出したのだとすれば、2ですら早々に発覚しそうな気がします。もしかして、入金先を偽って申請を出したということなのでしょうか。さすがに小切手だと受取人指定にくらいはするものでしょうし、その場合換金するところでばれそうに思います。

■2022年03月08日(火)  そこにいることがおかしいのにそれで生きていけないと言われても
仮放免の外国人「生きていけない」 7割が無収入、16%は1日1食
それこそ支援団体とやらが何とかするべきことで、だからどうしたと思えます。
そもそも仮放免になっているという時点で、入国管理法違反で収容なり送還なりの対象になっているわけで、素直に送還に応じていれば行動の制限というのはかからないはずです。難民申請3回目ということは、これまでの2回は認定が出ていないわけですから、法に基づく決定の下で出国していないといけません。無収入なのはむしろ当然です。ふらっと外国にやってきて、資産もないのに普通に暮らせるなどと思う方が間違っています。その上で、滞在不許可の決定が不当だというなら、滞在させてくれるところに行くなり、強制送還にさえならなければなんとかなる程度の資産を手元に置くなりしておくべきです。

■2022年03月08日(火)  なにせ天職ですから
欲しいのは「戦士」?女性研究者の壁 「リケジョ」がなくなる日は
職業研究者と限定するなら、人並みの幸せなどと言って結婚したり子供を作ったりする人はなる資格がないという主張自体は理不尽とまでは言えないと思います。ただしその場合は、男性もそうであることが前提です。人生の全てを投げ打ち、定年退職まで6畳一間の官舎で独身生活、食事は三食官舎か大学の食堂の一番安いメニューをそそくさとかき込むことを性別を問わず全員に要求するなら、大学院に行きたいなどと言い出したら両親が先を悲観して孫の顔を見せて欲しいと反対するようなら、それはそれで間違ってはいないでしょう。どうせ博士の就職先などないのですから、それで就業人口が減ってくれた方が良いと思います。修士まで頑張って民間に就職し、社内の開発技術者育成コースなり調査員育成コースなりに乗れば済むことでしょう。博士のタイトルなどその程度のものです。底辺大学が人手不足で廃止を余儀なくされることこそ、適正解でしょう。
とはいえ、研究職がそこまでブラックであっていいのかという議論は当然あり得ます。やりがい搾取そのものですので、いくら学術研究がそれだけの巨大なモチベーションをもって搾取に耐えて先を目指していける天職であるとはいえ、人間の扱いとしてどうなんだとは言えるわけです。ブラックな環境だと根性も歪みがちですし。もっとも、ブラック労働に耐えて学位を取って、とどのつまりは任期制ポストを転々として終わるのと、教授のしごきと搾取に耐えて学位さえ取れば教授の押しでどこかのコミュニティカレッジに教員職を得られるというのが、どちらがいいかはわかりませんけど。そもそも補助員を使うと言っても、その補助員の給料は最低賃金レベルです。欧州ならともかくプロフェッションとしても確立されていません。そういうパートのおばちゃんの労働で支えられる研究でいいのかどうかも、考えるべきでしょう。

■2022年03月08日(火)  乗っ取られる方に問題があるなあ
Anonymousが露TVをジャック ウクライナでの戦闘の様子を放送
Anonymous、ロシア国営TVなどの配信チャンネル乗っ取りウクライナでの戦闘映像流す
電波で垂れ流している部分にまで影響が出たというのは恥ずかしいですね。安いから配信基幹網もインターネット経由でいいという風潮にはいい薬でしょう。

■2022年03月08日(火)  コミーが出たよ
イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ
この記事だけ見ると、日本企業が値上げをしてこなかったように見えますが、そんなことはありません。きっかけさえあれば狂乱物価などと呼ばれるレベルで値上げに走ります。つまり、この30年間は消費財については価格システムが安定していたというだけのことです。
もっとも、何かというと値下げに走る根性は確かになくもありません。またある店だけ値上げすればその店は顧客を失いかねず、そのことが例えばコスト耐性の高い大規模流通業に有利に働いてきた、このため地場の小売業が衰退を続けてきたことも間違いないでしょう。全国展開するスーパーマーケットグループなどその最たるものですが、それだけに、どうも顧客への唯一のアピールポイントらしい地域一の低価格を手放す気はないように思います。そもそも従業員を最低賃金でこき使ってと言いますが、地域に雇用の選択肢がない、経験不問で敷居の低い雇用はなおさらという雇われる側の事情もあるでしょうし、雇う側も一定のレベルにするマニュアルはできているので、人が入れ替わっても大して困らないから賃金を上げてまで引き留める理由がないのではないでしょうか。記事中で揶揄されている日商の言い分も、言い換えれば賃金を上げるほどの労働生産性はないと言っているわけです。どうやら消費もまだまだ冷え込む余地は残っているようで、値上げなどしたら顧客が離れるという雇用側の言い分にも理はあるようです。そんな状況で一山いくらの最底辺労働力にコストを注ぎ込みたい経営者などそうそういないでしょう。そこで余力のあるうちに値上げと抱き合わせでも賃金を上昇させるか、それとも大衆消費がSDGsやら国内農業の保護やら食品安全やらを気にできる状況でなくなるまで、通信や教育、娯楽のようななくても死なないものに支出する余力がなくなるまで消費を冷え込ませるかは、好き好きだと思います。
この手の話を議論するなら、そもそもこの場合ならイオンの価格構造まで分析して初めてちゃんと議論ができます。記事中の内容では、それこそその調達力の優位をもってすら現状の人員規模での賃金上昇分を確保できないのかどうかは証明できていません。日商などできないと言っているわけですから、言うなら反証は必要なのです。7ページも使って風土が悪い、民族性が悪いと精神論に、それも10年は前に言いつくされた口上に終始するのでは、それこそ安さこそ正義と自転車操業を選んだ先達を笑えません。

■2022年03月08日(火)  もういっそ学校という枠の義務付けを廃止してしまった方が
「身だしなみ校則は人権侵害」 父親の弁護士が民事調停を申し立て
公立中学だと行かないというわけにはいきにくいんですよね。他の選択肢があればいいわけですが、通える範囲に都合のいい市立中学があるとも限りませんし、一般的に校則は私立中学の方が厳しいでしょう。
正直、学校というシステム自体を改善する方向性は手詰まりだと思います。学校を卒業したら義務教育修了という制度を止めて、義務教育修了認定試験の予備校として位置づけなおすべきではないでしょうか。それなら、学校では不適当だという人は別の手段を講じればよいですし、親から適宜実施状況の報告を受けた上で、既定の年限までに認定を得られなかった場合は善後策を講じる形も取れるでしょう。もちろん無償の義務教育というニーズはあるわけですから、それは満たしておくべきですが、その場合内容は認定試験に合格できる標準的な範囲に留めておけば済みます。また私立学校も、標準的な範囲に何を積み増すかという個性化の方策を取りやすくなるのではないでしょうか。

■2022年03月07日(月)  自由主義者としてはもっともな言い分
マスク氏、Starlinkは「銃を突きつけられでもしなければ」ロシアメディアを遮断せず
正直これ自体はまっとうな話で、政府と独立した民間企業は公権力の執行に基づかなければ定款にうたわれている事業を制約される筋合いはないでしょう。メディアのプロパガンダの有無についても、程度問題だというのはひとつの見識ではあります。土管屋は土管屋らしくという意味では間違っていません。
とはいえ、プロパガンダは程度問題という発想で自社の情報を流しているのだとすると、規制に引っかかる可能性は多分にあります。証券取引規制も消費者保護も、企業がプロパガンダだけを垂れ流すことを認めていないからです。流れている情報を信じないのは勝手ですが、偏った情報を流していると規制当局に判断された場合、当然ながら公権力が発動されます。

■2022年03月06日(日)  だって邪魔なんだもの
8年前も戦火が迫った街 無慈悲な砲撃「地上から消そうとしている」
まあ、都市というものは自軍の補給拠点になるのでもなければ非常に邪魔なものですので、都市自体を消滅させようとしていることはあり得るのですが、
「市を明け渡させるため意図的に住民施設を狙っている。」
これはおかしいでしょう。もちろん都市住民を退去させるために民間施設を攻撃することはあり得るのですが、そのまま攻撃を続けていたら都市住民は逃げられません。適当なところで一時的に攻撃を止めて都市行政当局の代表に退去を迫るか、攻撃自体を散発的にしてそこそこ安全に逃げられる状況を作り出すものです。もっとも、都市を占拠する目的で退去を求めるのだとすれば、住民が散発的に逃げ出すような状況を作っては都市が空になったという法的な確信が得られません。行政当局に退去を決断させ、援助してでも相当数を退去させて行政当局に都市が空になったと宣言させて、都市の中に残っているとすればそれは不幸にも戦闘に巻き込まれた無辜の住民ではなく軍に抵抗する山賊だという口実を作り出さないといけないのです。そうでないと、都市を占拠して好き勝手にしようとしても、民間の設備だとか非戦闘員だとかいう抗議に付き合わないといけません。普通軍指導部というのは、その手の面倒事は嫌うものです。

■2022年03月05日(土)  一見普通に見える変な形のレンズ
第41回:デジタル時代だからこそ考える、超大口径レンズの必然
NOKTON 50mm F1 Aspherical VM、記事中の全体を見た写真を見るとフツーのレンズに見えます。しかし、その下の写真にあるノクティルックスM 50mm F1とよく見比べると、マウント部の大きさが大きく違うことがわかります。つまりその分、NOKTON 50mm F1 Aspherical VMの方が太いわけです。それでボディにつけてみると…真俯瞰の写真を見る限り、マウント部で折れそうなんですがね。Mマウントは現在の傾向から言ってけして大口径のマウントとは言えませんが、それでもこの見え方は尋常ではないと思います。

■2022年03月04日(金)  進歩が止まるか互換性の確保に失敗するかだと思いますが
AMD、ARM、インテルが「チップレット」標準化に向け前進
AMD、Arm、Intelら、チップレットの標準規格「UCIe」を発表
成功しそうな気がさっぱりしません。よしんば標準化でコストダウンが見込めるとして、パッケージングのところとはいえ多品種化することでコストアップする可能性もある気がします。100個から注文できるカスタムチップとでもいうならありかもしれませんが、さすがにチップレットでそれは無理でしょう。まだしもチップ間のインターコネクトの高速化の方がメリットがありそうです。

■2022年03月04日(金)  人権や国家主権の侵害は忌むべきなのですが
「犯罪者の気分」在日ロシア人に中傷、政府批判できない事情の人も
個人として不当な扱いをされている点については問題だと思いますが、正直現在のロシア政府を拒否できていない時点で不利益を受けることを全て不当とまでは言えないように思います。個人として現在のロシア政府を否認する意思を示すのであれば、それこそ政治的迫害を受ける者として保護も考えるべきだと思いますが、この状況で政府のやることだ、関係ないで済むのかどうか。もちろん基本的に政府の行動と個々の国民は無関係ですし、増して私刑的な行為は良くはないのですが、「わけのわからないこと」をやった国への恐怖に由来するその国民への感情的反感を否定することは、難しく感じます。そうとでも思わないと、どう見ても個々の国民に危害を加えることになる軍事行動や制裁などできません。政府と個々の国民が別扱いされるのと同様に、国家の主権と政治指導者も区別されるべきですが、今のところその方法論は確立できていません。
などと言いつつ、自分が外国滞在中に日本政府があほなことをやったらジャップゴーホームとか日本鬼子とか言われるんだろうなと、悲しく思うわけです。

■2022年03月04日(金)  三国志になど学んでいたら滅亡必須
「三国志」に学ぶ日本外交の活路
この人、実力も信義もない陣営が是々非々で振る舞う危険というのを認識できないのでしょうか。まず自分が、歴史において蜀漢が魏の侵攻によって崩壊し、その後呉も晋の侵攻によって崩壊したことに思いを致すべきです。もちろん後漢末の諸勢力が三国と称される諸陣営に糾合され、最終的に晋の統一に至ったことにもです。
事態の推移の可能性を知るために歴史的事実を調べるならともかく - その意味では国防と国際的地位の確保における戦略レベルの話にすぎない孫子よりは春秋や戦国策、三国志(演義ではなく)、南史や北史、新旧五代史あたりに着目することは間違いではないと思いますが - それを政策の規範にすることは馬鹿げています。仮に正史から批判的に抽出した行動原則であるとしても、政治における行動原則とは行動を正当化するためのものでしかないことが前提です。

■2022年03月04日(金)  占拠して悪いとも思えませんが
ロシア軍、火災起きたザポリージャ原発を占拠か ロイター通信報じる
ロシア側としては動かしたままウクライナ側に管理させておく方が危険と思ってもおかしくはないでしょう。戦争である以上危険なものがあるところで戦闘を行う状況はあって当然で、本来その危険なものを戦争においてどう管理するか、制度を作っておく程度のことをしておくべきだったのです。それができていない時点で懈怠であって、危険を云々する権利はありません。せいぜい放射性物質が飛散した場合の対処法でも考えておくしかないのです。
一応原子力発電所の攻撃は交戦法規違反ではありますが、厳密にはこれは軍事目標でないと明示できている場合に限ります。つまり、ロシア軍指揮官が原子力発電所の現場管理者に発電所の引き渡しを求め、現場管理者がこれを拒否した場合、民用物とは言い切れないと思います。また破損などについて相当の配慮を行ったうえでの占拠のための行動であれば、やはり交戦法規違反とは言い切れないように思います。これは、都市においても敵国軍隊が駐留し、あるいは抗戦の意思を示した場合、必ずしも保護を受けられるとは限らないのと同じです。当たり前のことですが、敵国の核兵器への攻撃は交戦法規違反を構成しえません。同様に抵抗の意思を示した都市や民用の施設は野戦陣地などと見做されても仕方ありません。また暴力的手段を含めた抵抗の意思を示した非戦闘員は、良くて戦闘員、悪ければ山賊です。

■2022年03月04日(金)  まず刑事訴追を、議会での追及はその後
明石市長、ツイッターで企業の税額を勝手に公開 「今後気をつける」
議会でならまだしも、Twitterはないでしょうよ。責任については、刑事告発にしろ自首にしろ有罪判決を受けた上で、適切な解職処分を受けるのが筋です。事実関係がはっきりしていて罪状や量刑に異論がないのであれば一ヶ月もかからずに一審判決まで持っていけるはずですから、主張にあるまじき不見識程度であればそれで十分でしょう。かえって辞職でごまかされる方が問題です。

■2022年03月04日(金)  小回りもブレーキもきかないのに時速4kmで突っ込んでこられたら危ないでしょうが
電動キック免許不要、自動運転レベル4も 道交法改正案を閣議決定
歩道も走れる電動キックボード、「自転車並み」ルールで大丈夫?
交通ルール遵守をプログラムできることが建前の自動運転はともかく、車道走行や二段階右折すらおぼつかない無免許者の使う交通手段の幅を広げて大丈夫なわけがないと思います。少なくとも軽車両専用車線やそれをまたぐ歩道橋なり地下道なりが十分にない都市内については不適当でしょう。
また、自転車でつとに問題になっていますが、自動車運転免許を返上したお年寄りが軽車両を運転すれば、多くの場合走行が安定せず危険です。あの高齢者が運転していたり重量過大だったりする自転車のふらついた走行を見て安全だと思う方が異常です。

■2022年03月04日(金)  一週間遅い
自公と国民民主3党首が会談 国民玉木氏、トリガー発動異例の要望
わざわざ会談して揮発油税減免のトリガー発動の要請とはしょぼいことです。もちろん石油関連の価格上昇が問題でないとは言いませんが、ならば国内の石油供給価格を固定するよう提案するべきで、揮発油税減免はあくまでもその手段の一つにしかすぎません。
そもそも揮発油税減免ではもはや一時的な効果しか得られないことは明白で、トリガー条項の解除ではガソリンでリッター150円まで落とすのが精いっぱい、課税額を地方揮発油税も含めてリッターゼロ円にしてもガソリン価格は100円まで落ちません。しかも価格上昇が国内需給の混乱ではなく国際的な供給ひっ迫とその見込みによるものなので、供給制約が解けない限り価格は上昇し続けます。つまりガソリン価格が一旦リッター100円に下がってからずるずると上がっていくわけです。問題は価格低減ではなく価格安定ですから、当面経済運営を維持するために適切な価格に固定する、そのためにはどうするべきかというのが適切な問題設定です。価格上昇前のリッター140円に固定するとして、オプションとして揮発油税を減免するか、供給を統制するかという話なのです。
また陸上運輸のコストを低く保つことも重要ですが、石油価格上昇では灯油や重油の価格も熱源や動力源のコスト上昇という形で影響します。これについては春になるため楽観できなくもありませんが、特に重油価格については電気料金という形も含めて無視できない影響が残ります。今日原発を作って明日から発電を始めるというわけにはいかないのですから、エネルギーコストについてガソリンだけ、その税額だけを問題にしても仕方がありません。

■2022年03月04日(金)  そんなに頻繁に充電しないとだめなの?
ボルボ、EVワイヤレス充電の実用化見据え電気タクシーの待機スペースでテスト開始
いや、そもそも電気自動車って、ワイヤレスでないと不便なほど頻繁に充電するものなんでしょうか。それともスウェーデンでは自宅に給油設備があるのが一般的なんでしょうか。少なくとも日本では、給油設備でガソリンなり軽油なり、一般的なタクシーでは液化可燃ガスなりを補充するので不便だという話は聞いたことがありません。つまり現在は充電ステーションの密度が低いため自宅で充電するしかなくても、充電ステーションが現在のガソリンスタンド並みの密度で整備されれば、自宅で充電する必要は低下するはずです。また現在の自宅充電のメリットの一つに充電に時間がかかる、つまり一定時間駐車することが前提の自宅で充電できると都合がいいという問題がありますが、この場合、タクシーの待機スペースで充電できてもあまり意味がないでしょう。何しろそんなところに一時間も駐車していたら商売上がったりです。給油同様に数分で満充電になるような急速充電の能力こそが必要であり、その場合受電効率が良くはないワイヤレスはむしろ不利ではないでしょうか。

■2022年03月04日(金)  何かの皮肉でなければそれこそ都合のよい事実だけ張り合わせているのでは
素晴らしきデフレの世界 - マーク・モビアス
投資屋の言うことなどおおむね信じてはいけないわけですが、この人はどう見てもジャンクボンドの投機屋です。投機に理論がなく、結果、つまり行動の前後の貨幣保有残高の増減のみが正当性を示すのと同じで、少なくともこの本の日本語版への前書きは支離滅裂です。同業者によるインフレ賛美の支離滅裂さを皮肉る目的であるならなんとなく成功しているような気がしないでもありませんが、どうにも昔投機屋連中が金融商品を使った鞘取りによって経済が大きく成長すると言っていたのと同じレベルの話のように思えます。

「紙幣は「永遠に流通する」ものと言われるが、失敗に終わった制度でもあることを歴史が教えている。」
ここ22ページですでにダウトで、そもそも貨幣の交換比率の話ばかりして、各種の貨幣と現物の交換比率はどうだったのか、あるいは貨幣と素材の交換比率がどうだったのかを検証していません。この手の検証に使える研究は、今ならそれなりにあるものです。例えばランダルのMMT本は現物貨幣であってもインフレが発生していることを論証していますし、いわゆる価格革命も金属貨幣についてのインフレーションの事例です。つまり悪貨が良貨を駆逐するから失敗だというなら、そもそも貨幣制度自体が成功した試しがないことを歴史が示していることになります。これでは学校の道徳経済思想と同レベルです。
結局のところ、価値保存手段としての貨幣(現物の値上がりの防止)にばかり着目して、貨幣の退蔵の問題や本来の決済手段としての利便性を無視するのでは、それはデフレの方が望ましいでしょう。何がどういう経緯でインフレターゲットなどというものが提唱されるようになったのかの経緯を全く無視しています。

■2022年03月04日(金)  補助事業のやり方を間違っている
塾代月1万円助成、小学5・6年生にも拡大へ 大阪市が23年度から
あほかと言うしかありません。補習費を補助金として出すくらいなら、学校で補習授業を開講する人員を配置するなり、進度別教育に舵を切るなりする方がましだと思いますが。

■2022年03月04日(金)  そりゃくれるものなら大抵のものは欲しいでしょうけど
政府、ウクライナに防衛装備品を供与で調整 防弾チョッキなど想定
防弾チョッキを送るよりも国後に上陸する方がよほど助けになると思うのですが。
それと、防弾チョッキやヘルメットも足りていないのかもしれませんが、機関銃と弾と燃料でも送った方がよほど助かるのではないでしょうかね。
まあ、一番必要なのは、避難用の大型旅客機ではないかと思うのですが。

自衛隊保有のドローンなど、ウクライナに提供へ 追加支援の要請受け
少しはましなものをあげる気になったようです。
もっとも、それこそ2月の段階で88式地対艦ミサイルを供与していても良かったのかもしれません。あれなら多分C-130輸送機やボーイング747-400Fで運べるのでしょうし。確実に武器輸出三原則に引っかかりますけど。

■2022年03月04日(金)  3700人で14億ってそりゃひどく買い叩いたものです
原発避難で東電の賠償確定、計14億円 国の責任は今夏判断 最高裁
えーと、安すぎませんか?桁が三つは足りないと思うのですが。東電はどうでもいいのですが、安い電気料金で東北の住民を搾取した関東人や首都圏企業による賠償金としては、50年分を一括して電気料金として払ってもらうくらいでちょうどいいと思うのですが。

■2022年03月03日(木)  銃を置け、さもなくば我々も銃を取る
国連総会に響いた40秒の拍手 「銃を置け、対話と外交の扉を開け」
これを言うなら交戦しているウクライナも同じでしょう。ロシアがウクライナに攻め込んだからロシアは撤退すべきだという話をしているのであって、銃を置くとか対話と外交とかいう話は本質とは異なります。それこそロシアとしては、ウクライナは一貫して対話と外交を拒否してきたと言っているのですから。
決議の本質は、ロシアを非難することではなく、撤退しなければロシアを平和と国際協調の敵とみなし、決議に賛同した国の軍事行動をもってしてでもロシアの侵略行為を排除する、公敵として滅びたくなければ即刻撤退せよと脅すものでなければなりません。安全保障理事会にその領導役ができないなら、加盟国は国際連合という枠組みの外での協調軍事行動をもってしても目的を達成するというのが、総会での意思表明の意味するところでなければなりません。そうでなければ、こうした問題での総会の決議に意味などありません。

■2022年03月02日(水)  意外にまともにできるもんだ
ハイナンジーファン鳥皮パリパリトッピングほうれん草ともやしの湯掻きと糸切り大根とニンジン、胡麻油と紹興酒、ニンニクと長ネギスライス、醤油味醂ソース+豚ヒレ肉のあっさり煮込み(クラシル)+塩味鶏スープもやしと細切り大根入り、ネギ散らし
成功しました。ハイナンジーファンの付け合わせとソースはでっち上げだったんですがね。ハイナンジーファンだって初めて使う圧力鍋を錘なしでした。時間は守りましたが、炒めるときはともかく煮るときの火加減はいい加減なので、よくちゃんとできたものです。

■2022年03月01日(火)  あれはあれで足が疲れるような気もしますが
低着圧ストッキングがエコノミークラス症候群を軽減する可能性。東京医科大が発表
これ、結構前からこういう話がありませんでしたっけ?
着圧の高いストッキングは姿勢保持をサポートしてくれますが、確か履いていると疲れやすい印象があった気がします。脱いで風呂で脚をマッサージしたときの解放感がなかなか良かったなあ、という…
まあ、ファッションの面からは、ショートソックスが流行るよりはよほどいいと思います。男性の踝や毛脛など見たくもありません。

■2022年03月01日(火)  そのテクニカルな発想は問題
【2022年提出 確定申告】減価償却が面倒、10万円未満の自作PCのパーツは消耗品扱いで経費?
そもそもパソコンの調達費用を経費として控除の申告をしようというのが間違っている気がしますが。消耗品という概念は原則としてその場で消尽する資材、原材料やそれに準じるものを指すのであって、部品であれ一体として耐久消費財を構成する場合に適用しようとするのは拡大解釈のしすぎです。むしろ、減価償却の対象となる資産の部品を交換したら資産価値が増えると思わないといけません。つまり固定資産として計上して固定資産税を払い、かつ修理をすればその資産価値が増え、固定資産税が増えるのが相当です。
減価償却資産の固定資産としての計上は実質的に任意なので、事業に用いないものとして取得や維持の経費の控除を申請しなければ、わざわざ固定資産として税金を払えと言われることは少ないと思います。逆に所得税の申告において控除の申請をしておいて固定資産として計上しなかった場合は、税務会計上問題があると思います。

■2022年03月01日(火)  記事消滅はねえ
エンガジェット日本版 終了について編集部より皆様へ
メディアとしての終了は仕方ないのですが、「発表文にある通り2022年5月1日以降、本サイトへアクセスすると米Engadgetのトップページにリダイレクトされ、これまで日本版に掲載してきた記事はすべてご参照いただけなくなります。」というのは非常に問題です。もちろんサーバーなどを維持し続けるわけにもいかないことは理解できます。ドメインひとつとっても維持費はかかるのです。とはいえ、他人に見せるために公表した記事が消滅するというのはなかなかに由々しき事態です。
それこそググ様あたりでいいので、維持できなくなったコンテンツについて無償で寄託を受けるような事業を提供できないものでしょうか。後日別の形で出版することもあり得るでしょうから、任意で構わないと思いますが、サイトの閉鎖時点でその計画がない場合に将来にわたってコンテンツの独占的取り扱いの権利を対価なく放棄というか消滅させ、当座維持のためのリソースを提供できる機関にコンテンツを寄託し、かつバックアップが拡散していくような仕組みを作ることが望ましいと思います。忘れられる権利の問題はありますが、サイトが閉鎖される場合そのコンテンツはそういった問題がある程度解決済みのものであり、かつそのコンテンツ集合に新たな要素が付け加わることはあり得ないと思えば、この権利に関わるリスクは、アクティブなサイトに比べて無視できるのではないでしょうか。

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