日記

■2021年05月31日(月)  固定支出を下げる方が楽なんじゃないですかね
最低賃金「1500円以上に」 全労連が生活費から算出
労働側の主張としてはわからないでもないのですが、正直生計費から最低賃金を算出するという方式には違和感を感じます。
もちろん最低賃金というのは事業を行うにあたってのコスト面での制約のひとつであり、つまり人を使う場合にこれ以下の効率で使ってはいけないというか、そういうことをすると事業が成り立たなくなるわけです。
とはいえそれを生計費から求めるとすると、本来その最低賃金も生計費の算出基準になる消費者価格に影響を与えるわけであり、現状の1.5倍の最低賃金を実現した場合確実に消費者価格は上がります。するとその分最低賃金も上げなおさないといけないわけで、どこでバランスするかという問題になります。あるいは、最低賃金が上昇する分人員を削減して人件費の上昇を抑えることになります。
もちろん消費者価格の上昇自体はかねてから経済政策上も要求されていることであり、それをもたらすとすれば賃金が上昇することは望ましいのですが、一方で生計費を賃金のみで賄うという想定には相当無理があるのではないか、生計費自体を下げる考え方の方が実現しやすいのではないかと思わないでもありません。

■2021年05月31日(月)  皆さん相対性理論にはいろいろうらみがありますからね
宇宙の「最も詳細な暗黒物質マップ」が発表。しかし既存理論との矛盾も
いや、センセーショナルな言い方をした人がいたとして、それを真に受けるのもどうかと思いますけど。そもそも重力レンズ効果自体、一般相対性理論から導かれるものですしね。むしろ素粒子物理学あたりが間違っている可能性もある気がします。

■2021年05月31日(月)  一応因縁はある
400km離れた都市を結ぶ「ポータル」、リトアニア・ポーランド間に設置
まあ、同じ国の中ですしね。レイキャヴィクやロンドンは違いますけど。
1399年、ポーランド王配にしてリトアニア大公ヴワデスワフ・ヤギェウォはポーランド王に即位、これによりポーランド・リトアニア同君連合が形式上も成立します。この時期がポーランドの最盛期です。そして1569年、ロシアの軍事的脅威の下で、現在ウクライナ領になっている地域についてリトアニア領からポーランド領への変更への強硬な反対を抑えて、ルブリンに集まった両国の貴族がポーランド議会に結集することに合意、ポーランド国王兼リトアニア大公シギスムントがルブリン城で合同法に調印したのがいわゆるルブリン合同であり、これにより単一の統領(国王)と議会を戴くポーランド・リトアニア共和国が成立します。もっとも当時のことですから、王家や貴族と、せいぜい広域商人に影響する程度で、庶民には何の関係もなく、その後のブランデンブルグ・プロイセンとロシアによる分割(1795年の第三次ポーランド分割により全ポーランド・リトアニア領がプロイセン王、ロシア皇帝、ハプスブルグ皇帝に分割された)の方がよほど影響が大きかったのですが。ちなみにこの時点で、ルブリンとヴィリュニュスはハプスブルグ領とロシア領に泣き別れています。
設置場所がヴィリュニュスとルブリンというのは、まあ、そういった背景は考えているでしょう。

■2021年05月31日(月)  トンネル内で止まっている方が非常識なのですが
新名神でトラック追突、2人死亡 容疑者の運転手を逮捕
これは、もちろんトラックを運転していたのがうっかりさんという可能性もありますが、そもそも軽乗用車側が緊急停車時の措置を怠っていた可能性があります。さすがに死者が出ている時点で逮捕は仕方がありませんが、トンネル内で路肩に止まっている車両を発見できる状況だったのかどうかは検証して欲しいものです。
なお、車両の故障のような重大な事態を除き、高速自動車道やトンネル内での停車は禁止されています。そしてそうした緊急停車においては、運転者は速やかに後続の車両への警告を行うことになっています。発炎筒や三角表示板を車両後方に設置する、赤色の発光バトンを持って車両後方で指示を行うなどです。正直これがなされていて、トラックの運転者が気づかないということがあるのかどうか。
が、このような重大な安全確保において違反を行った罰則が反則金6000円に反則一点だそうな。懲役刑に即時免許取り消しでもおかしくないと思うのですが、もしかして昔は自動車が簡単に故障したため、厳しい罰則を適用し難かったのでしょうか。いずれにせよ現代の日本で走っている自動車は信頼性が高く、クラシックカーのような信頼性に欠ける車両を運用する人は、高速道路などを走る際はトランポを使うなりするものなので、このあたりこそ厳罰化すべきでしょうね。

■2021年05月31日(月)  あてがないならNIMBYでも誘致すればよい
テーマパーク断念、新交通も…揺らぐ横浜の米軍跡地開発
正直資金も含めて自前で頑張れないのなら大規模開発などするなという気がしますね。用途自由、環境アセスメント・規制免除の特権でもつけて電力会社にでも売り払ってはいかがでしょうか。きっと喜んで原発でも建ててくれますよ。

相鉄のディズニー級テーマパーク 横浜市が断念認める
まあ、埠頭のカジノと合わせてしばらく紛糾するんでしょうね。いっそ国大市大をまとめて移転してはどうでしょうか。新交通ではなく市営地下鉄を湘南台から瀬谷まで延伸してキャンパス内数カ所に駅を設ける。それで旧キャンパス用地を再開発する方が、捌けやすい気がします。

■2021年05月30日(日)  学校で変に個性を主張してどうするのやら
「ツーブロック禁止しないで!」 広がる校則見直し
時代遅れと見做されていることは承知ですが、せめて学校に滞在している間くらいネクタイ程度締めていられなくてどうするのかという気もします。ネクタイというのは今もって一定のTPOを象徴する服飾品であり、締めることが前提で、その中でいかに工夫するかがファッションになっているはずです。とにかく無難なもの、決まったものを締めていればよいというのは日本くらいのもので、ドレスコードの中でセンスを発揮する小道具なのです。その意味では、ネクタイは締めないといけないがネクタイは指定しないという方が、(ファッションマナー)教育に資するのではないでしょうか。体育の授業でネクタイは締めないという人もいるかもしれませんが、競技によってはネクタイ着用が当然であることもあります - 特に審判については。
髪型はまあ、おいそれと変えるわけにもいきませんし、モヒカンだろうがツーブロックだろうが懐かしのリーゼントヘアであろうが辮髪だろうがスキンヘッドだろうがどうこう言う筋合いではないですが、できれば整髪料は規制した方がよいと思います。ヘアメイクで何とかなる範囲については規制に従い、その上で下校後存分にヘアメイクなりを楽しむのが筋でしょう。少なくとも勤め人が職場で、モヒカンスタイルで整髪料で髪を突っ立てていたら、それはおかしいのであって、その代わり退勤後染め直してステージの上で絶叫していようが勤め先がどうこう言ってよい問題ではありません。稼ぐとなれば、その程度の妥協もできない人はそれが許される職場・職種を選ぶのが筋で、それこそ例えばパンクファッションの店員がいるから別の店を選ぶ程度の権利は利用者にだってあります。学校というのはある意味公共施設ではありますが、広場や公園ではないのです。ついでに言えば、ジャズのライブパフォーマンスならともかくパンクのライブパフォーマンスにスーツにネクタイで参加するのもマナー違反でしょう。それがTPOをわきまえるということです。
もっとも、そういった規則を遵守させると称して教員が生徒に過度に干渉することは望ましくありません。規則にあえて違反する生徒が子供じみているのは確かですが、その生徒に規則を守らせるために手段を択ばない教員も子供じみています。せいぜいが退学処分なり(選択肢のない義務教育においては)学習について代替手段を講じた上での登校禁止処分なり、その前段階としての警告なりに留まるべきで、スカートの長さを測るとか拘束して髪染めを強いるとかいうのは問題のある行為です。なお就学の権利については、それこそ学校以外のセクターがそういった規則ベースで集団行動を強いる学校という仕組みに依存しない機会を整備するべきでしょう。

■2021年05月30日(日)  そんなプロセスを動かす方が悪いと思う
M1 iPad Pro、RAM 16GB搭載でもアプリで使えるのは最大5GBと判明
正直iPad Proを使って何をすれば16GBも使うんだというか、そもそもスワップアウトのコストが大きいのだからアプリの占有メモリを抑えるのは当然だというか(というか、おそらくシステム側のライブラリについては緩和措置というかプロセス間メモリ共有のような措置が講じられているのでしょう)、そこまでしてiPadとMacBookを競合させようとしなくてもよいと思うのですけどね。多数のレイヤーでデコった大きなデータを扱いたい場合はせめてMacBook Proにしてくださいというのもありだと思うのですが。それともキーボードがついていてタッチモニタでないのはそんなに嫌ですか。

iOS|iPadOS 15ではアプリ毎にRAM 5GB以上使える可能性が浮上
約4GBが限界ではだめですかね。
というか、要求して空きがないとどうなるんでしょうか。うちのiPadはどうもそれで強制的にメモリブロックを吐き出させられてアプリが落ちているっぽい挙動をするのですが。おそらく何らかのエラーを返し、アプリ側でハンドルするのだと思いますが、システム系のプロセスがこの原因でブロックされてもまずいので、本来ディスクへのスワップアウトというのはそのあたりの対策だったはずです。でかいデータを編集中に動画編集ソフトや画像編集ソフトが強制的に終了されたら、ユーザーが悲鳴を上げると思うのですが。

■2021年05月30日(日)  観光ホテルを建てようってんじゃないと思うんですが
放火被害の富士山レストハウス、解体へ 再建は険しい道
それはまあ、あんなところで建築をするとなれば相当のコストはかかるでしょうが、とはいえ現に建物は建っているわけです。建築基準の変化の問題はあるでしょうが、昔建てられたものがなぜ今建てられないのかは、納得しがたい部分があります。しかも富士山の観光拠点であればそれなりに季節の良いごく短期間の使用に留まり、それ以外の時期は気象条件で破損しなければよいのです。逆にまっとうな建築物ですら冬越ししたらメンテナンスが必要になるのであれば、それは運営において考慮すべきコストでしょう。
もちろん現代の仮設建築技術だって進歩しているはずで、ワンシーズン終わったら撤収するという発想もあり得ると思います。
そのあたりも含めて、充分な検討が望まれます。

■2021年05月30日(日)  これぞ正しい防護製品です
宇宙服に着想、ヘルメット型マスク 商品化オファーは…
Excellent and brilliant!
まあ、そもそもコスト面から商品化には手を出しづらいと思います。形状として重そうで、コスプレイヤー以外には受けない気がしますし、首周りの密閉も装着感は良くなさそうです。フィルターの交換コストも馬鹿になりません。電源や可動部があるのでサポートも必要です。
とはいえ、この形が基本であることには間違いありません。後はコストと装着感が重要で、その上で軽量化でしょう。フィルター部が額にあるのは顔が見えるようにするためだと思いますが、記事にある通りデザイン面での工夫は可能だと思います。
もちろん、ストームトルーパーやダースベイダーのコスプレをするなら、全く問題にはなりません。まあでも、これだと個人の特定がしにくいので、入店拒否ですかね。

■2021年05月30日(日)  運行して欲しいなら運行権は買い取ろう
奥出雲おろち号、運行終了へ 知事ら「継続要望したい」
こういうところは相変わらず国鉄扱いのようで。頭腐ってませんかね。
これこれこういう事情だから終了するという説明はしたわけなので、ならばこうすれば運航してもらえるのか、例えば車両一編成の改装資金と運行費用を自治体側で出せば責任を持って継続するのかくらいは言って欲しいですが。本来は一編成分新造費用くらい出すべきですが、さすがに2023年秋に間に合わせるのは難しいでしょうし(既存設計ベースならばできなくもなさそうですが)、そうなるとまずは既存編成の改装で済ます線でしょう。旧式客車のトロッコ改装くらいなら、ベースとなる車両もノウハウもあるはずですが、JR西はそこまでして維持するメリットがないと言っているわけですから、そこはメリットがある自治体側が負担する。その上で、10年くらいを目途に新造も自治体負担で進める。こういう状況なので当初の赤字は避けられないでしょうが、そこは自治体側で背負い、JR西は運行とチケット販売だけ責任を持つことになります。その上で、ちゃんと客を集めて運行していれば10年後に運行だけなら黒字にできる、あるいは観光事業全体で事業継続の見通しが立つということを示すことが、JR西に対する地元自治体の責任です。
まあ、本当は地元自治体ではなく、住民有志の観光事業体が良いのですけど。

観光列車おろち号引退へ JR西「代わり考えていない」
路線の維持も含めて、地元自治体が思い切った負担を提案することを期待します。

■2021年05月29日(土)  更新制度自体は意味があると思うけど
免許更新は「懲役1週間、罰金3万円」 先生も疑問の声
中身がたいしたことがないのは当の学校の授業も変わらないと思いますが(つまり懲役12年、罰金は親が払う)、もちろん講習の内容がきちんと整備されていないというのは問題です。実社会寄りのトピックを講じるものがあってもよいとは思いますが、一応教員養成コースのカリキュラムに準じて、最新の指導要領の概説なり指導論なりを講じるような枠組みは決めておくべきです。学校ほど手取り足取りやる必要はなく、取り掛かる要点を示せばよいわけですが、講じられたことをどう職場で生かしてよいかわからないというのでは、研修に行った意味がありませんし、それでは免許更新の条件にはなりえません。
また、せめて更新年度の夏休み時期は課外活動指導を含む他のことから解放するべきです。また担任、特に中学三年の担任も避けるべきでしょう。UCRSで研修というほどうれしいものではないでしょうが、10年勤めて免許を更新してまで続けるというのなら、サバティカルくらいはあげるべきです。その間に免許を更新すればよいのですから。

■2021年05月29日(土)  有人試験機の失敗で百人単位の犠牲者を出してよい国柄なら別ですが
いまだ国産ワクチンゼロの日本 潰れていたチャンスの芽
人命を対価として新技術や新製品を開発することに一番批判的なのは、市民団体と報道機関だと思いますけどね。治験で死者や後遺症が出た場合にどんな報道になっていたか、興味深いところです。
もちろん市場規模を理由に投資を渋ることも問題ではあるわけで、不足する投資を国に頼ったりしたらどうなるかはわかりきっています。

■2021年05月29日(土)  半端な強権が一番たちが悪い
「協力金遅い」振り袖売って家賃に 酒提供始める店も
協力金が入らないからと言って通常営業に走るのはどうかと思いますが、できることしかできないならせめて強権くらい発動しておかないと緊急事態を宣言した意味はないと思います。政府と役所は強権発動の意味をもう少し考えるべきでしょう。当然ながら、緊急事態において債権の回収などあってはなりません。一方で、役務の提供は可能な限り平常通り行われるべきです。この程度はお触れ一通でタダで実現できますし、新規の役務提供については許可制としたところで色々と自粛している以上困る人はいないはずです(実際は新規学卒者とか新入生とか、本来状況が変わるべき人が困る)。それを止めるべきところを止めないから、自粛すると事業を継続できない、協力金の入金が遅れて現金がショートしたなどという話が出てくるのです。

■2021年05月29日(土)  コレジャナイ
ペルチェ素子のCPUクーラーで第11世代Core i9をガッツリ冷やす、RTX 3080搭載で大型ケースもカッコいい超ハイエンドPC「ZEFT G32-ZERO」
発想は正しいのですが、ペルチェクーラーはないでしょう。本体のみ60万円もするならなぜ普通にチラーを使わないのでしょうか。家庭用エアコンの熱交換器部分を持ってくれば数万円で実装できるはずなのですが。

■2021年05月29日(土)  選べないことの方が問題
“追跡広告”やりすぎ? アップルが擬人化CMで問うたこと
行動履歴の追跡に許可を取るべきかどうかという論点は、それこそ個人情報保護法制からの歴史のある話です。そこは、結局のところユーザーの選択に任せるしかないでしょう。ATTを選択の基準にするかどうかも含めてです。
むしろ問題は、広告が作り手側の利益になってしまっていることでしょう。テレビCM、公共交通機関の車内広告やアナウンス、新聞や雑誌の広告、運動競技場の広告パネルなど、制作費や運営費を稼ぐために広告は広く活用されています。その最も新しい形のひとつが、ネットで見かけるターゲッティング広告ということです。もちろんそうやって製作費を稼ぐことで、ユーザー側は低廉な費用でコンテンツやサービスを利用できるというメリットが出てきます。とはいえ公共交通機関やコミュニケーションサービスでの広告利用はやりすぎではないでしょうか。こういうものは、広告が嫌いなら使わないという選択肢がないわけで、広告や追跡の許可が利用条件に含まれている場合、プライバシーを売るか過度の不便を(下手をすると自分ならともかく他人に)強いるかということになります。広告業界が何を主張しようが無視するだけのことですが、プラットホーム自体が広告収益を前提とすることには大きな問題があります。せめて広告を受け入れるかお金を払うかの二者択一にして欲しいところですが、だいたい後者の選択肢がないのです。

■2021年05月29日(土)  予約して新機種を買うのが吉
あのパソコンが欲しいのに
まあ、メーカーが売りたいときに買うというのが正しいですね。だいたい一気に製造して在庫が捌けるまで再生産しないため(特に外注している部品)、売り出しの時期を逃すと納期未定になることもよくあります。もちろん店頭にあるものは在庫があるわけですが、このご時世店まで行きたくないというのは措いておくとしても、店頭在庫では機能や性能、色などに納得がいかないこともあります。すぐ買えるという常識がここまで崩壊した時期というのも珍しいかもしれません。
パソコンや関連製品が難しいのは、店頭での説明がほぼあてにならないことでしょうか。「大丈夫ですよ〜」なんて言われたので買ったらメモリが足りないとかCPRMに対応していないとかいうことがあるわけです。もちろん店員さんの問題というよりは使い道をちゃんと説明できない自分が悪いのです。もっとも店員さんが理解できない要求を出してアルカイックスマイルを浮かべられることもあるのですが、そういう話は量販店ではなく専門店に行けば済むのですが、結局未だによく知っている人が買う商品なのかもしれません。そんなものをみんながが使わないといけないような世の中というのも、やっかいです。

■2021年05月28日(金)  業務命令で勤務扱いにしたらよいでしょうに
公務員に「ワクチン休暇」河野氏が発表 副反応の時も可
いや、なんで休暇なんでしょうか。副反応の場合はまあ、休暇なのかもしれませんが、正直この状況では労災による傷病休暇扱いでもよいくらいでしょう。そして接種など、ちゃんと業務命令を出して勤務扱いにすべきです。有休を取って行けなどと言うのは言語道断ですが、特別休暇にして仕事があるから接種に行けませんでは済まないわけで、日常の仕事は棚に上げてとりあえず接種に行ってこい、これも仕事だと言わないといけないのです。それがなんで職務専念義務だ人事院だという話になるのでしょうか。一瞬、接種のオペレーターとして協力する場合の特別休暇なのかと思いましたが、副反応がどうこうと言う以上そうではないでしょう。
下らないことを自慢げに会見で言わないでいただきたいものです。せめて、人事院と交渉したが力及ばず業務命令にできなかった、申し訳ないが業務を調整して特別休暇を取って欲しいくらいを言うものです。

■2021年05月28日(金)  小手先の対応はともかくイーブンな関係になるような制度設計が難しいのですが
メール禁止、密室は× 教員による性被害の根絶を模索
それはそうで、生徒や父兄が信頼するのは教員個人ではなく学校という事業体なのですから(などと言うと不愉快になる人がいそうですが)、仮に生徒側の事情で密室で相談をするにしても、教員側を複数にしてもよいし外部のしかるべき第三者がチェックできるカメラでも設置した部屋くらいは用意できるはずですし、ましてや教員が生徒個人のメールアドレスを把握する必要もありません。SMTPだのPOPだのというのは、端末と交信する部分がそうなっていればよいのであって、端末ではメールとして扱うことはできるが中間にエージェントあるいはゲートウェイを挟むことなど簡単です。どうやってもP2Pにならざるを得ない電話や某メッセージングアプリよりはよほど対応は楽でしょう。あるいはアプリ入りの端末を支給してもよいのです。性被害がどうこう言う前に、指導と称したハラスメントにはもっと敏感になるべきですし、生活全体の管理も含めてハラスメントの温床になりやすい制度は改めるべきです。
もっとも、日本の組織は全般的に監査が苦手なので、制度設計は相当難しいでしょう。

■2021年05月28日(金)  酔うのは構わないので集まるのだけ止めてください
酒飲むな?しらふで生きるかは自分で決める 町田康さん
もちろん内臓疾患や神経疾患などで酒を飲まないようにするべき状況というのはありますが、少なくとも新型コロナウイルス感染症対策の関係では、誰も酒を飲むななどとは言っていません。酒場に集まって喋り倒すのが悪いわけで、つまりは喫茶店に集まってコーヒーを飲みながら喋り倒したって同じく悪いのです。そこは間違えてはいけません。酒屋で酒を買って帰って家で飲むのは、家族の目が厳しくなければかまわないですし、それで一晩に三升飲んだって、ウイスキーを1.5L開けたってかまいません - 他の面で体に悪いとは思いますけど。
その上で、何に酔って生きるかはそれこそ自分で決めてよいと思います。エチルアルコールに酔うのもよし、紅茶やコーヒーに酔うのもよし、ケミカルに神経に効く物質を摂取しないことに酔うもよし、このご時世なのでしっかりディスタンスを取ったうえで、騒音の苦情が来ないところで気勢を上げて酔うもよしです。もちろん文化活動や権力とやらに酔ったってかまいません。エチルアルコールならずとも、酔わずにはやっていられない世の中であることは確かではあります。

■2021年05月28日(金)  別にサービスになどしなくてもパソコン一台でいいじゃないの
中部電力、室内換気を「見える化」 密防止へ新サービス
そうやって他人の家の中を覗き込もうとするのは、いい加減やめませんか?多機能センサー5台くらい、今時のパソコンとWi-Fiなら十分さばけるでしょうに。そんなに他人の建物の状況を調べたいですか?
また、当然ながら二酸化炭素濃度や気温、湿度などから換気の状態(特に滞留気体の排気状況)を推定する場合、一定の前提があります。いずれも現代のビルディングなら満たしていることばかりですが、小型建築物や古い建物では満たしていないことが少なくありません。最低限連続換気をしている状態であることが必要です。つまり空気が悪くなったら窓を開けるなどという言語道断の設計になっていない、外気を吸気ダクトから室内に流し込み、排気ダクトから排気する、それも強制吸気か強制排気でないといけません。

■2021年05月28日(金)  「生きていくため」でも他人に加害してよいわけではない
「生きていくため」時短応じない店 長引くがまんの日々
正直それこそ25平米あたり2人以上の人口密度なら、疫学的調査のみで工場からの有機水銀の排出が神経障害をもたらしたという主張程度の因果関係はあると思いますけど。もちろん適切な対応措置は取っているとは思いますが、それでも感染が発生した場合、個々の感染者だけでなく自治体の対応費用まで請求されることになりかねませんが、それでも開けるのでしょうか。

時短応じぬ飲食店でクラスター、従業員ら8人感染 岐阜
さて、どうなることやら。おそらく実施していて当然の安全衛生措置を怠ったということになると思うのですが。

■2021年05月28日(金)  そもそも飼育なんかしたいものですか
「犬・猫を飼わないという選択肢がもっと広がってほしい」 “預かりボランティア”として犬猫の命を救う人たち
いや、もちろん飼った挙句に捨てるよりはましなんですけども、そもそも余裕も必要も長期的な見通しもないのに動物を飼育するということに無理があると思うのですが。正直飼育する動物1頭につき年額60万円程度の畜頭税でも徴収すべきではないかという気がします。これであれば、納付がされないときは査察に入る理由ができますし、その結果動物愛護法に反するような飼育がおこなわれているときは対応もできるでしょう。官憲の査察が嫌なら、飼育などしなければよいわけです。もちろん頭あたり一億でもよいわけですが、世の中には動物を飼育して稼ぎを得ている人もいますので、ほどほどでよいのかなと思います。もっとも年に60万円も取ったら、肉や卵の価格は相当上がるでしょうけどね。
まあ、少なくとも道徳の授業で、動物の飼育というのが大変高度な専門的技能であって、専門家は高度な知見や設備を駆使して飼育を行っており、迂闊な扱いをすれば虐待になりかねないということは最低限教えるべきでしょう。その上で、本来はせめて普通自動車免許程度の資格を取らせるべきだと思います。夜店で金魚やヒヨコを買ってくるなど論外です。

■2021年05月28日(金)  やはり日本の学校というのは遅れているのでしょうか
コロナ下でも「吹奏楽!」 プロ機材でオンライン配信
いや、これ…オーディオテクニカさんの意気は買いますけど、根本的に指導者の無能ではないでしょうか。もちろん機材やセッティングを含めた運用というのは大事ですけども、今時の音楽家や音楽指導者が録音に通じていないなどということはもはや許されませんし、団体の指導者ともなればむしろ機材を持っている人を口説き落として進めるべき話でしょう。イベント自粛の状況になっている以上、録音に通じたアーティストやイベント関係のオーディオエンジニア、あるいはそれこそ録音の機会自体がなくなってしまって手が空いているレコーディングエンジニアだって少なくないと思います。花咲徳栄と言えばコンクールの常連校であり、外部指導者だって出入りしているはずです。コネがないとは思えません。YouTubeなど音質の面ではむしろプロ用機材などオーバースペックであり、むしろ機材はミキサーを除けばハイアマチュア向けでよく、マイクの配置や演奏体の並び方のようなスキルの部分が問われるはずです。
まさか今時、生演奏絶対主義のようなアナクロニズムもあるまいと思うのですが(至上主義ならよくありますが、録音を一度もしたことがないという音楽家はむしろ少ないはずです)。

■2021年05月28日(金)  オランダは大陸法系だと思ったのですがクラスアクション制度があるのでしょうか
石油大手に「脱炭素」迫る オランダで異例の判決
「石油供給網や消費者が出すCO2にもシェルの責任が及ぶとした。」
排出するなではなく排出させるなですか。まあ、RDSの場合石油供給だけが事業というわけではないので、ありといえばありなのですが、地裁レベルの判決なのでしょう。
日本でも公害裁判における立証責任の転換が当時相当異例の判決だったわけで、行政当局でも株主でもない環境保護団体が事業主体を訴える適格性も含めて、上級審で一度揉んだ方がよいとは思います。

■2021年05月28日(金)  自力で健全化するというなら札幌近郊線と札幌〜千歳空港間だけに縮小でしょうね
新幹線延伸で経営自立は「夢」? JR元社長語る理由
さすがに札幌〜函館間の新幹線だけでは経営の健全化すらできないと思います。また経営の多角化も、札幌周辺以外では成立しないでしょう。
北海道は九州の倍は面積がありますし、その上で人口は半分です。つまり札幌とそれ以外を長距離の路線が繋いでいる格好であり、しかも交通が分散した小規模集落を繋ぐ形であるため道内であれば鉄道の需要は低く、かつどうせ車を出すなら大規模な駐車場のある空港まで出てしまった方が都合がよいのです。これに当てはまらないのは札幌だけでしょう。また貨物も、苫小牧や釧路あたりに出れば貨物船なりフェリーなりがありますから、そこまでトラックで運んでしまった方がましかもしれません。もっとも貨物はまだしも設備改善による効率化の余地があるとは思いますが、とはいえ大消費地が東京であり、その間に東北本線や東北新幹線という相応に旅客需要の高い路線があるため、消費地まで一気に運ぶならトラックを使う方が効率が良いのが現状でしょう。

■2021年05月27日(木)  声を上げるだけじゃダメなわけですが
大坂なおみ、全仏で会見拒否表明
いや、そういうのはプロ選手、つまり賞金稼ぎとしてはどうなんでしょうか。大会の主催者は試合の報道や記者会見までセットにしてメディアから開催費用(賞金を含む)を稼いでいるわけで(イベントの胴元なんてそういうものです)、拒否はともかくも罰金まで問題視したらおかしいと思います。むしろ応じないからと罰金をあらかじめ満額払うくらいが正しいのではないでしょうか。もちろん今の罰金の額では記者会見の拒否が広範な問題になれば大会の開催にも影響しかねないので、罰金の引き上げなり参加拒否なりという話は出てくると思います。
まあ、選手側が現在のプロテニス大会を魅力的と思えなくなっているという可能性はあるので、場合によっては選手主導の競技団体設立まで進む話ではあるでしょう。報道記者が傍若無人だという話は昔からあり、うまく立ち回ればファンの支援も受けられる話ではあると思います。
とはいえ、カリスマのあるオーガナイザーとしてはともかく、個人であるプロ選手としては記者会見拒否はどうかと思います。大坂氏がプロモーターに向けて一皮むけられるかどうかが問われるのではないでしょうか。

大坂なおみ選手のこと
「だから、「大金をもらっているのだが、大人の振る舞いをせよ」というのは暴論である。」
とはいえ運動競技大会というのは大人が参加することが前提になっているとは言えるのではないでしょうかね。子供を参加させておいて大人の振る舞いを迫るのは暴論だとは思いますが、記者会見拒否に対して罰則をもって禁止しているということは、拒否するような選手の参加はお断りということでしょう。それ自体は仕組みとしての合理性はあって、その上で選手やファン、ランキングオーソリティーを含む関係者がそのような競技会の仕組みについて権威を認めるかどうかということでしかありません。

「 最後に、トゥイッター(日本語はツイッター)やSNSあるいはfacebookで意見を表明することが流行しているが、正式な要望書は文書かメイルで発出すべきである。今は一国の首相でも政府の重要決定を先取りする形でfacebookにメッセージを書き込むが、これは感心しない。」
これはもっともであって、「メイル」だってよくありません。FAXだって代替策でしかなく、本来は文書であるべきです。そして文書をセキュアに送付・配布する仕組みは、とっくに存在します。
もちろん、その文書への導線としてSNSなりを使う(でないと文書が発出されたこと自体を広報できない)というのはひとつの在り方ではあるのですが、今度はそういう仕組みを利用した不適切な言論やセキュリティトラップが出てきそうではあります。

■2021年05月27日(木)  指導の仕方と教材が悪いんじゃないだろうか
PC1人1台で学力低下? 「最低レベル」日本を救う道
もちろんタブレットやノートパソコンと紙の本やノートは使い勝手が違います。
その前提の上で、この記事で触れられている報告のデータは、ITを使った指導と従来の指導を同じ条件で比較していないのではないかという気がします。自分でゼロから教材を作れるような教師なら別ですが、既存のIT教材を使う場合、どうしてもその教材に合わせた指導を強いられます。これは紙の本なりの教材を使った場合も同じで、それこそドリルばかりやらせていると同様に読解力は下がると思います。また数学の学力が下がる理由はわかりませんが、ソフトウェアとしての教材が改善されることで変わってくる可能性はあると思います。
個人的には、タブレットやノートパソコンの学習指導における最大の欠点は、メインのテキストしか見られないことだと思います。今時紙ベースの指導で、教科書しか読ませないような教師はいないでしょう。読解力や理解力を身につけさせる場合は、補助教材も同時に使うのが普通だと思います。しかし現在のIT系教育ソフトは、整理された形で関係資料を表示してしまい、複数の資料を切り替えて比べながら読んでいくという発想がありません。表示能力としても一つのドキュメントを表示するのが精いっぱいで、切り替えるとしてもタブ操作になります。しかもメモを取るのすら不便ですし、一度電子機器に慣れてしまうと、紙に抜き書きをするというのは大変面倒に感じます。そのあたりが問題につながっている可能性は、あると思います。

■2021年05月27日(木)  ちゃんと交渉して買えばよいと思うのですが
土地規制法案、私権制限への懸念消えず あいまいな根拠
また妙な規制が出てきましたね。どのみち広さは十分ではないのですから、納得ずくで買い取ったうえで中が見えにくいように対応すればよいと思うのですが。規制すればよいというのは、どうも貧乏くさいです。もちろん立ち退いてくれない住民もいるはずで、その点は配慮が必要でしょうけど。

土地規制法案、与党きょう採決方針 野党は受け入れず
本当に、こういうところだけ規制でごまかしたがるんですよね。

■2021年05月26日(水)  誰にメリットがあるのやら
結局は外圧? 日本のサステナブルファイナンスはどう根付くのか
そもそも日本の金融業界自体が構造として持続可能でないので根付かないってのはありですかね。
いや、サステイナブルファイナンスと言われると、これまでのバブル頼みの持続性のない金融から、低成長下でも持続可能な金融への移行のように見えるのです。実際にはSAGs向けの金融というだけでしかないので、肩透かしなわけですが。そもそもSAGsって金融の対象になるほど儲かるのでしょうか。政府事業として一定期間の環境投資を低利などの好条件で行う、あるいは一定の基準を満たした融資について貸し手に政府保証を提供するというなら理解できますけど、金融機関がサステイナブルでもリスクの高い案件に金を突っ込むのは健全なのでしょうかね。

■2021年05月25日(火)  大人げない
「器物破損の罪です!」「愉快犯は許せません!」 川崎麻世、買ったばかりの愛車を傷つけられショック
正直お気の毒だとは思いますが、とはいえ傷つけられたくないならそれなりの扱いをすべきで、傷をつけられて切れるような大事な車を愉快犯の手の届くところに駐車するのだって悪いとは思います。ましてSNSでブチ切れ投稿をする筋合いというのはないでしょう。このあたりが、それこそトランプさんが出てくる素地のひとつなんだと思います。

■2021年05月25日(火)  まあ、ヤフーが外貨投資部門を持っていても仕方ない気はしますが
GMOフィナンシャル、FX事業営むヤフー子会社を買収 289億円
これのどこが「金融機関のデジタル活用」なのか、謎ですが。ただの報知記事です。
最低限、GMOがYahooと協力していく一環としての事業買収なのか、Yahooが先の見込めない事業をGMOに売り飛ばしたという話なのか(もちろんGMO傘下で発展する可能性はある)の分析くらいは欲しいところです。GMO側のアナウンスやYJFXのアナウンスだと、YahooがYJFXを見限ったように見えます。

■2021年05月25日(火)  自分がタバコが吸いたいだけじゃないのか
外国人にも人気の「缶コーヒー」が、なぜ2017年から低迷しているのか
今回はディベートにもなっていませんでした。
いや、2017年あたりに缶コーヒーの売り上げに影響するような何かがあったのではないかという想定まではまあ、理屈としてよいのです。で、それが禁煙運動の広がりではないかと、持ち出すところまではよい。
しかし、その関係性を実証することなく「だけど明日があるさ」と締めてしまうのは、酷いと思います。もちろん新しい消費者セグメントを開拓するのは定石ではありますが、そんなことの具体策を記事に書くくらいなら飲料メーカーに企画を持ち込んだ方がよいでしょうし、当たり障りのないアイデアを提示しておくのは締めとしてありです。しかし、缶コーヒーと紙巻きたばこの消費者層が重なっているから禁煙運動が缶コーヒーの消費減に影響しているというのは、実証するデータがなければあまりにも乱暴です。なんというか、問題設定まではしたんだけども検証以降がグダグダになってしまった卒論とでも言うのでしょうか。これでは「なぜ2017年から低迷しているのか」というタイトルに悖ります。缶コーヒーの流通には自動販売機、缶単位の店売り、スーパーなどでの箱売りといったセグメントがありますが、どのセグメントがどう変化しているのかすら提示されていません。
指摘のある通り、単純に保存の効く自販機飲料が低迷しているとかPETボトル飲料に市場を奪われたとかいう話ではないのでしょう。本来茶やコーヒーというのは淹れたてを飲むもので、保存容器に入れて持ち歩く、あるいはその状態で数日以上の単位で保存するというのは馬鹿げているわけですが、それに真っ向から取り組んできたのが日本の清涼飲料業界です。このため、日本は世界に冠たる飲料自販機の天国となりました。コーヒーに限れば自宅では飲むことのできない飲み物を紛い物とはいえ100円で飲めるで通じる環境に助けられた部分もあったでしょうが、1980年代にペーパーフィルター方式のコーヒードリップグッズが普及してくるまで、コーヒーと言えばまず缶コーヒーとインスタントコーヒーでした。そのため、1990年代にはインスタントコーヒーと合わせて缶コーヒー絶滅論まで出たくらいです。ドリップマシーンや簡易エスプレッソマシーン、ウォーターベンダーへの移行の働きかけもあり、これはネスレなどの海外勢が中心で、コンビニ淹れたてコーヒーなどはこの系譜上にあるものですが、そうした動きにもかかわらず、コスト面で自販機のワンコインに近づいたとはいえ、追いついた印象はありません。というか、むしろ喫茶店対抗になっているのではないかという気がするくらいです。外国の方が本当にコーヒーだと思って褒めているのかは疑問ですが、飲み物としてはよくできているのでしょうし、実際頑張ってはいるのでしょう。
もっとも、個人的には紙パックのコーヒーミルク以外は目の前で淹れたのではないものは飲まないのですけど。コーヒー飲料という扱いではなく、水分と糖分の摂取、つまり水を飲みながら砂糖を舐めている扱いです。とはいえ、たまに出先で出てくると、それなりに香りもして、保存状態の悪い豆で不適切な手順で淹れたコーヒーよりはよほどおいしいとは思います。
とはいえ、タバコを止めた分コーヒーを飲むようになったというならともかく、たばこ休憩をしないから缶コーヒーの需要が減ったと言われても説得力を感じません。もちろん禁煙で休憩のきっかけがなくなって作業に集中して効率が向上したなら結構なことですし、逆に休憩を取らなくなり、集中が切れた状態で漫然と作業に従事して効率が落ちたというならそれもありうるとは思います。しかし、後者なら自販機休憩くらい取りそうなものですし、アシスタントの淹れてくれるコーヒーに走ったならそちらが増える相関くらいありそうなものです。
正直、いつぞの水商売論と同じで、無理矢理気に入らない禁煙運動の批判に結びつけているだけではないのか、という印象しか抱けません。それならそれでディベートとしてちゃんと落とすくらいはして欲しいのですが、この記事についてはそれすらできていません。

■2021年05月24日(月)  意味不明の一人親方を除外する労災保険
労災の特別加入「おかしい」 ウーバー労組が反対表明
このあたり、制度がどうなっているのかわかりにくいのですが、少なくとも建設の絡む場合は、下請けの労災保険は委託側で加入することになっていたと思います。ただ、適用が賃労働者に限られるようで、一人親方だと対象にならないようですね。
一方で、建設以外の業務受託において受託側で労災保険に加入している事例も知ってはいるため、委託側での労災保険加入は建設業に限っての特別な制度なのかもしれません。
しかし、なんでまた、賃労働者に限定したんでしょうかね?労災保険が労働災害における治療費負担を確保するとともに作業管理において労働安全の制度的な実現へのモチベーションとなることを目指している以上、資本側だろうが労働側だろうが、現場で活動する人を包括するものであるべきでしょう。

■2021年05月24日(月)  炭酸と炭素の物性は非常に異なる
シャープ、ドライアイス代わりに使える「適温蓄冷材」。液晶技術応用
「ドライアイスは、液化炭素ガスの付属により、夏場を中心に品薄が続いているほか、温室効果ガス排出削減への機運の高まりもあって、代替となる蓄冷材が求められており、新しい適温蓄冷材の活用が期待される。」
だから言ったでしょうに。炭酸ガスをカーボンなんて略すからこんなおかしな表記が出てくるのです(まあ、実際は「たんさん」を「たんそ」と入力ミスしたのでしょうけど)。「液化炭酸ガス」であり、その後ろの「付属」はおそらく「不足」の誤記だと思いますが、液化炭酸ガスなら沸点は一気圧で-78℃ですが、炭素の場合10MPa (ほぼ100気圧)で4300℃、一気圧の場合3600℃で直接固体になります。
ちなみに「例と食品」も「冷凍食品」の入力ミスでしょうね。
ところで、昇華して消えてしまうドライアイスならともかく、低温保冷材は使い終わった後の処分が若干厄介です。現状家庭用冷凍庫の性能では-18℃までの到達が標榜されているのみであり、-25℃というと業務用の急速冷凍庫や低温倉庫レベルになってしまいます。保持温度の-20℃程度というのは-18℃と同じで食品の保存性において都合のよい温度であり、これを実現するにはより低い温度で蓄冷する必要があることはわかるのですが、はっきり言って燃せるゴミとはいえ捨てるのも面倒なので、そこも何とかして欲しいものです。

■2021年05月24日(月)  多分命の値段は日本が一番高いのです
ロープウェー落下、13人死亡 イタリア北部のリゾート
こういう欧州のリゾート地には国際会議の曰くがあるものですが、イタリアでストレーザと言えばストレーザ戦線となることは言うまでもありません。ファシストイタリアが英仏と協調していた最後の外交で、この後アビシニア侵攻でドイツの派兵と支援を取り付けたファシストイタリアは枢軸側に立つことになり、1940年5月のドイツのフランス侵攻において、フランス政府によるパリ放棄の余勢をかう形でフランスに宣戦を布告して侵攻するも、辛うじて旧サヴォイア公国領を奪回したところで休戦が成立します。

■2021年05月23日(日)  労働にしろ労働者にしろモノである
逃げ出した外国人を雇いたい 実習生を頼る「野菜王国」
こうした方向性が、労働の権利義務の主体である日本国民の日本という方向性、全ての産業は日本国民である従業者に健康で文化的な最低限度の生活を保障する生産性を実現しなければならないという方向性と対立することは明らかです。安価な、手軽な(すなわち自身の事業の生産性に見合った)労働力として外国人を使おうという発想については、一時的失踪に至らしめた雇用主との違いが見られません。
もちろん一時的緊急的な処方としては、破綻した労働移入を正常な労使関係の元に回収再建するという考え方は取りえます。とはいえ、短期の視点で導入しうる低コストな労働力という発想である以上、条件が揃えば同様の関係性の破綻は発生しえます。今のところそのような問題への唯一の対応策は、労働関係が破綻した場合の労働者の送還です。一方で、そもそも期間中に破綻することを前提としていない制度となってしまっている点は、当然問題ではあります。

■2021年05月20日(木)  お互い押し付け合っても仕方ないですけどね
「そんな段階ではない」 テレワーク要請の西村氏に反論
そりゃそうでしょうね。そもそも国家公務員すら、テレワークへの全面移行ができていないわけですし。ここ一年でやれることをやってきて、それでもどうしても支障がある、一年やそこらで方法論の面で対応ができるわけでもなく、具体的な支援があるわけでもない、自分たちも取引先も限界にきている、その上財務的な支援は全くおぼつかないでは、能天気にテレワークなどと言われれば反論はしたくなるでしょう。
もっともワクチンさえあればというのはばかげているのであって、そもそも満員電車もなくなっていなければ休日の渋滞だってなくならない、居酒屋も食堂も開ければ需要があるで感染を抑え込めるわけがありませんし、ワクチン自体本来行うべき手順を大分とばして出しているものですから、どこまで効果が出るかどうかもわからないし副作用についても未知の部分があります。またワクチンの手配だって手の及ぶ範囲ではやっている。だからこそのおこもり、テレワーク要請ではあります。事業を続けたいから、お金を稼がないといけないからとにかくワクチン接種を進めろでは、政府だって困惑します。対応能力のない人をせっついたって物事は進まないということは、経済界も理解しないといけないと思います。

■2021年05月20日(木)  赤坂に電話すればいいわけですが
「バイデン大統領から手紙が…」 困惑する日本の高齢者
いやまあ、そういうときのために駐日アメリカ合衆国大使館というものがあるわけで、それなら東京に電話をかけるだけで済むのですけどね。
まあ、大使館のほうでも報道はチェックしていると思うので、小切手の処理が落ち着いたらなにがしかアクションがあると思います。さすがに、国際郵便で小切手を送り返せとまでは言ってこないでしょう。

■2021年05月20日(木)  むしろあそこまで変えずともよかっただろうにという気がするのです
「サポート切れ」のブラウザー ワクチン予約に影響も
「インターネット・エクスプローラー(IE)の国内の利用者は少なくない。」
というより、昔のIE対応Webサイトがいまだに使われている面があります。IE同様にWindowsに同梱されているEdgeは比較的新しいブラウザであるため対応状況が良くなく、他のブラウザもメジャーになったのが比較的最近であるため古いサイトの対応が追い付いていません。
もちろん、ブラウザを乗り換えると操作感が大きく変わるため、IEを使い続けたいユーザーも一定数います。HTMLレンダラーはともかく、アプリケーションソフトウェアとしての操作感を維持することは可能だったのではないかと思うのですが、ソフト屋さんはなぜか、こっちのほうがよいと称して一新したがるのです。

■2021年05月20日(木)  マルウェアの定義次第のところもあると思いますが
クレイグ・フェデリギ、フォートナイト訴訟で「Macにもマルウェアはたくさんある」と発言
「かつてアップルがMacにおけるマルウェアの(Windowsに比べての)少なさをアピールしていたことを考えると、意外なことと言えるでしょう。」
そうでもないでしょう。AppleがMacにはWindowsに比べてマルウェアが少ないと言っていたのは、それこそ10年以上前の話です。その間OSのアップデートも行われていたとはいえ、基本的には互換性が保たれてきたわけですから、MacOSのようなばらして解析することも難しくないハードウェア上で動くOSにマルウェアが対応してくることは不思議とは言えません。そしてMicrosoftがStore経由でのアプリケーションソフトウェア配布について、マルウェア対策を口にしたのも10年以上前です。
もっとも、その安全策のおかげで、iOSが極めてつまらない、使い勝手の悪いシステムになっていることも否定できません。籠城も結構ですが、rm -r .でストレージが全部とぶ程度の柔軟性はあって欲しいと思います。

■2021年05月19日(水)  竹下といい、今時の自民党の国会議員はバカか?
細田氏「国に頼るなんて沖縄らしくない」 コロナ対策で
県にそういう強制権があるかというのが問題で、それで緊急事態宣言の発出を求めているわけで、独自でやったらいいというのはないと思います。
もちろん、この際なので国会で地方自治法を改正して、総務省や警察庁、国家公安委員会あたりの地方自治体監督権を廃止し、地方自治体の自律性を強化するというなら別ですけど。当然、法律が定めるのは最低基準ということになるわけで、上乗せであれば、刑事罰でも強制措置でも課税でも、地方自治体が任意に設定できるということになります。もちろん県内に配備されている自衛隊部隊の指揮権も必要に応じて県知事が握るということになるでしょう。

「沖縄県民らしくない」発言 「差別的」立憲・屋良氏
あれは差別発言だろうというのは大変もっともなご意見なのですが、とはいえそれを衆議院議院運営委員会で質問するべきだったのかは気になります。つまり、東京地裁に差別発言によって精神的苦痛を受けたとして賠償訴訟を提起する方がよかったのではないでしょうか。もちろん細田氏自身が衆議院の議員(2021年5月時点で10期目らしい)ではあるわけで、議員として懲罰ないしは除名の議案を提案するならよいでしょうが、さすがに今の衆議院でこれは無理というか、出せても成立しないでしょう。また閣僚なりに質問しても、記事の通りすっとぼけられるだけです。審議時間の無駄なので、もう少し意味のある方法を使った方がよいと思います。

■2021年05月19日(水)  見栄っ張りで貧乏くさい
練習日の週末がこわい「早死にする」と感じた保護者負担
「「親の負担は何もない」と言われた。」
欧米でこれをやると多分親がチームを訴えると思いますが。保護者負担はあってもよいですが、何を求められるかを明確にするのが当然です。費用負担がないから負担はないなどという理屈は通じません。
そのあたりをなあなあでごまかしてしまっている、それが全体に及んでいるのが日本人の見栄っ張りという奴でしょうね。本来は、相互に権利も義務も明確にするのがメンバーシップなんですけど。「子どもとスポーツ」だけの問題ではありません。
まあそのへん、「何があるかわからないしみんなで支えよう」という貧乏臭さでもあります。

過度な負担「やめよう」 勇気あるお父さん、切り込んで
まあ、実際やらされる方はたまったもんじゃないし、それが母親に偏りがちであることは否定できません。送り迎えするような時間帯に男親がいないことは普通にありましたし。
とはいえ、本来それが性別役割分担の中で解決されてきた問題であることは否定できず、その基盤が失われ、共稼ぎが当たり前になっているのに、子育てを含めて家族の家事の部分で意識が変わらないでいるわけです。女親が負担に感じていても、下手に男親が教育熱心ではあるがその負担感を共有していなければ、解消はしにくいでしょう。本来中流であればそのためのベビーシッターなり家事使用人なりを雇えてしかるべきですし、チームでサポートの人手を雇い、その費用は親が負担する形だってありなのですが、自分で手を出すことが(汗を流すことが)愛だとか、お金で解決することがみっともないとかいう話になるのは、親の労働力はタダだという認識があるのでしょう。

■2021年05月19日(水)  機関投資家や投資事業家向け債券をどう設計しようと自由ではあるわけですが
目標未達なら環境団体に寄付 ANAHDが新社債を発行
一瞬応募が目標に達しなかったら集まった額を寄付するのかと思いました。
いかにも英米らしいというか、間の抜けた債券商品企画があったものですね。基準がSLBPというらしいですが、この場合いわゆるサステイナビリティに関わる目標を達成できなかった場合のペナルティを自主的に設定しているわけです。まあ、環境保護団体なり篤志の個人なりが発行事業体のサステイナビリティ目標を参考にして資金を投じる契機にはなるのでしょうけど、ひょっとして事業改善融資主体の環境保護団体などというものが世の中にはあるのでしょうか。いや、もちろんそのような事業を選択して投資する投資組合の類はあってもよいわけですが、どこに上場するんだこれ…だいたい、ペナルティがしょぼくないかね…なんかあったらペナルティを払ってごまかそうと思ってるようにしか見えない…

■2021年05月19日(水)  自動車の登録番号と同じでいいと思うけど
格安スマホにも番号割り当て検討、大手通さず 総務省
いや、そもそもMNPをしている時点で業者が電話番号を再販売する仕組みは破綻していると思いますけど。車のナンバーと同じで、個人が取得することを前提とし、仲介業者を許容する仕組みでないと、筋が通らないと思います。不正利用防止についても、MNPを受け入れる際のチェックは可能でしょう。
なんなら自動車と同じで、携帯電話の番号ごとに、届出者に税金でもかけたらいかがでしょうか。

■2021年05月19日(水)  無茶ぶりだけしてくる上司や取引先って困りますよね
バッハ会長、医療スタッフ支援を表明 改めて開催に意欲
せっかくなら、各国から医師20万人、看護師200万人を確保した、7月には派遣するとでも言って欲しかったですが。それでこそ、日本の「閉鎖的な医療サービスシステム」を国際的な基準に平準化できるというものです。
そのあたりは冗談として、正直IOCが医療スタッフを支援といったところで何ができるのかという気はします。まあ、選手と観客全員にワクチンを確保するくらいはできるかもしれませんが(もっとも支払いのツケは日本に来るでしょうけど)、それを無資格者が取り扱えるようなところまでサポートしないと無駄になりかねませんし、一方で資格制度にそんな風穴を開けようとしたら医療関係者から非難の大合唱でしょう。どうせ解決するのは現場だからというのが見え見えなのです。

■2021年05月19日(水)  安易に「英国警察」などと書くのは良くない
購入した中古PCを警察署で受け取ったところ…… もとハイテク犯罪対策課のESET職員のはなし
まあ、出てくることもある、迂闊な故買商もいるということではあります。
ただ、「英国警察」なんてものがあったかな…と思ったのです。イングランドで警察というと通称スコットランドヤードが有名ですが、あれは日本で言えば警視庁に当たる組織で、グレーターロンドンにおける「ロンドン市(シティオブロンドン)以外」を管轄します。記事投稿者は配送先住所を書いていますが、それによるとドーセット州にお勤めだったようで、そうであればドーセット警察ということになります。もちろん例えば総称としてJapanese Policeとは言えるわけですが、その場合日本語としては「日本の警察に勤務していた」になるのであり、「日本警察に勤務していた」とはなりません。警視庁や神奈川県警はありますし、警察庁という国レベルの警察行政管理組織もありますが、日本警察という組織はなく、当然勤務することもできないのです。イギリスであれば行政管理組織は内務省ですし、実働組織はロンドン警視庁、ロンドン市警察、州レベルの自治体警察になります。

■2021年05月19日(水)  絶対値として安くない
M1搭載iMacは正直「安い」スペックなどから類推できない価値とは
販促企画であり、貶すわけにはいかないというのはわかるのですけども。
コストパフォーマンスが良いのはわかるのですが、正直Appleらしい中途半端な価格設定であり、「安い」とは言えないと思います。どこからが安いかは色々基準があると思いますが、日本で業務に使う場合であればまず税込み10万を切るべきです。そのために性能面で妥協するべきかどうかは考え方の問題ですが、絶対的な値として税法上消耗品扱いにできないような価格は安くありません。どれだけコストパフォーマンスが良くても、同価格帯の他の機種よりも性能が良くても、高度なエクスペリエンスを期待できるとしても、それらは問題ではないのです。もちろん法定耐用年数である4年かけて償却するような機材といった条件が整えば、性能に見合った支出はできるのですが、今度はどの程度の性能が必要かという話になります。Mac Proあたりならともかく、iMacでやるようなことに過度に性能を求める人がどれだけいるでしょうか。
もちろんPCであれば、低価格帯は他社がやってくれるという考え方ができます。それがマルチベンダーであるPCのエコシステムの特徴です。しかしMacはAppleしか供給していません。低価格帯の製品を提供することも含めて、Appleが担うことになります。それをしなければ、Macは贅沢品という受け取られ方をします。
贅沢品で結構というのもまた方針ではあります。しかし、それにしてはiMacはチープです。贅沢品を買いたいなら、MacBook Proに行くでしょう。
性能に関してポリシーがあって、そのためには一定以上の価格にならざるを得ないのだとしても、高級品というにはしょぼく、手軽に買えるというほど安くないのでは、製品レンジや価格戦略として間違った、中途半端な価格設定と言わざるを得ません。

■2021年05月19日(水)  ネタはまじめにやらないとだめですが
バイク用ジーンズは「炙っても」「引きずっても」ホントに大丈夫か? をガチ検証 「またマジでやりやがった……!」
いや、ハンターカブを人ごと水没させたらバイクが無事だとしても人が死ぬように、ジーンズパンツを人が履いた状態でテストするのはどうなんですかね?まあ、ジーンズパンツが壊れなくても中の足が傷つくことはあり得るので、もっともと言えばもっともなんですが…
でまあ、熱いのは仕方ないし、どうせうっかり高温部に触ってしまったり、それこそこけて滑ったときに摩擦熱に耐えきれるかという話なので、まあ10秒というのは妥当な線だと思います。
一方で擦ったときの破損のテストは、どうも不十分に見えます。何しろバイクです。原付ですら時速50km、普通であれば時速60〜100kmでしょう。この速度で擦ったときに速度が十分下がるまで耐えきり、かつ人体を保護できないといけません。つまり人が引っ張った程度ではだめなわけで、グラインダーを回してお尻を押し付けてもらわないといけないと思います。もちろん、このレベルの試験は製造元がやっているはずですけどね。

■2021年05月19日(水)  見直ししてないだろ
「Windows 10 バージョン21H1」(May 2021 Update)製品版が提供開始
いや、この記事自体はいいのです。しかし、記事リストの
「Windows 10大賀タップデート:」
これはなんなのでしょうか。いや、「oogatappude-to」なのはわかりますけど、IT系だからと言って昨今のプログラマーのいい加減なところまで真似する必要はないのですよ?本文の部分がちゃんとしていることから見てライターではなく編集のポカだと思いますが、答案を提出する前に見直せと、小学生のころに教わってませんか?名前を書かなかったら零点ですからね。

■2021年05月19日(水)  少なくとも日本じゃ10畳の個室オフィスなんか用意できないでしょうけど
Googleが「魔法の窓」3D対面装置Project Starline発表。立体視ディスプレイで実在感
まあ、デバイスの性能を発揮させることの方が難しそうですけど。実験用のLANの上ならともかく、外部の通信ネットワークの帯域は今のところピーク時10Gbps、実効レートは3Gbps程度でしょうか、さらに遅延も激しいわけで、そこをすっ飛ばしてデバイスだけ出したところで意味がありません。
後は、板型デバイスやその模倣がいつまで有効かという話もあるとは思います。そもそも相手が振り返ったのに顔が正面を向くように回転してしまうような話であれば、顔は自分の方を向いているのにローカルに違う相手と喋っているような状況が発生しかねないわけです。その手の通話手段というと昔はホログラムだったものが今は普通にウインドウが出る感じになっていますが、そろそろテレビというモデルは賞味期限切れではないでしょうか。巨大な個室に巨大な表示機器とサラウンドスピーカー(とマイクシステム)を配置するという一人用ホームシアター的発想は、さすがにそろそろ馬鹿げてきたのではないかという気がします。

■2021年05月19日(水)  それはMacである必要があるのだろうか
最大40コアAppleシリコン搭載Mac ProとハイエンドMac miniが開発中の噂
「フルスペック574万円を超える?」
そりゃまあ、次期と言わずとも2023年中にはMac Proのフルスペックを超えるようにならないと所詮ARMベースの廉価品と謗られかねませんから、積み増しはしてくるでしょう。ハイエンドモデルの場合I/Oやバスの規模拡大も必要なので、年内にハイエンドモデルというのは厳しいかもしれませんが、実現する方向ではあるはずです。
ただ、Mac Proに600万円もかけて元が取れる事業ってどれだけあるんでしょうかね。もちろん処理性能としてそれだけ必要な業務というのはあると思いますが、Mac Proというのはあくまでもワークステーションです。サーバーではありません。つまり、この価格帯のMac Proを導入する場合オペレーター一人でおそらく一千万弱の投資を、人件費とは別におそらく二年程度、酷いときは一年で償却しないといけないことになります。オペレーターの人件費も入れれば五千万円程度、業務補助あたりを含めた諸経費を入れると億に達しかねません。もちろん高品位動画の編集などはそれだけの性能が必要かもしれませんが、ではその性能を突っ込んで元が取れるのか。良いものを使えばそれだけ効率が良くなるという理屈を通せるものなら、それこそ世の中のアニメスタジオはオペレーターに一人一台SX-Auroraを買っているでしょう。

次期MacBook Pro、初夏に発売か。RAMは最大64GBのうわさ
でまあ、ハイエンドでもこちらはだいぶ格が落ちるわけで、PC系でもハイエンドのワークステーションとなれば三桁の大台には乗っています。さすがに消費電力や発熱の問題でノートはなかった気がしますが、熱の問題さえ解決すれば早晩登場するものでしょう。
とはいえ、ノートと言っても今どきのハイエンドで64GBはちょっと情けないのではないかと思います。もちろん何に使うのかという話で、だいたいの用途であれば16GBで足りますし、32GBあれば枯渇は考えられないわけですが、「だいたい」で済まない用途の場合256GB、できれば512GBは欲しいはずです。もうこうなるとストレージの容量みたいな数字になりますけど、2021年現在なら主記憶512GB、内蔵ストレージ10TBくらいがワークステーション用途でのハイエンドでしょう。Proというならそれくらいは目指してほしいものです。

■2021年05月18日(火)  どのみちみんな社会主義にインスパイアされているという点で資本主義には進取の姿勢が欠けるわけですが
退職金4000万円上乗せ! パナの「50代狙い撃ちリストラ」は“正解”なのか
もちろん終身雇用制度は、役所と企業官僚制を確立できるような垂直統合型大企業に限られた特権的な制度ではあったわけです。
その一方で、社会主義への憧れを断ち切るのはまあ悪いとまでは言えないのですが、それを言うなら計画経済自体が20世紀初めの資本主義の発展の中で出てきたものであることも、また企業官僚制がやはり時代なりの背景を持ったものであることも言うべきでしょう。そもそもソ連の五か年計画にしたところで、第一次大戦中のドイツの統制経済の試行をベースにしています。そしてこれを立案したのは、帝国の経済運営の中枢にいた大企業の経営者たちです。つまり当時の資本主義の粋が全産業を横断する計画と統制です。もちろん、カルテル闘争時代のアメリカ合衆国にも同じく生産統制の発想が現れていますし、これに先立って大規模産業組織、つまりコーポレーションにおける経営計画の試みがあったことは言うまでもありません。また雇用の安定自体は19世紀から一貫して労働側の主張ではあったのです。それを雇用側がメリットとして取り込んでしまったのは、ホワイトカラーとブルーカラーの、あるいはビジネスマンとオフィスワーカーの労働組織の統合を含めて、色々な意味で社会主義の影響でしょうけどね(官僚や軍人、経営者の間で流行していたソ連型だけとは限らない)。
その上で、1930年代の政府による企業統制や1960年代の産業組織論を経て、1980年代に新自由主義への大展開があったわけです。この観点から言えば、企業の統合や分社化による子会社(と経営管理ポスト)の創設という20世紀資本主義の論理が、敵対的スピンアウトやダイナミックな会社売買(垂直統合的な企業買収とLBOや事業ポートフォリオの再編成的な企業売買は異なると思います)に置き換わったとも言えるわけで、資本主義といっても組織論の上では全く変わってしまっています。何でもかんでも社会主義の悪い面と非難すればよいというものではありません。もちろん、ダイヤモンドの編集部や寄稿者の意見が正しいというわけでもないと思います。そもそも1960年代に終身雇用や電産型賃金体系を誉めそやして今読めば噴飯物の通俗産業講話や民衆道徳的組織童話を量産していたのもダイヤモンド社なのですから(講話や童話自体は今も粗製乱造していますけどね)。また組織構造のフラット化やアジャイルな組織再編の継続といった発想も、ソ連型社会主義が体制化した1950年代以降の反体制的コミュニティ思想(これも一種の社会主義ないしは非マルクス系の共産主義)に起源します。
電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも社会主義の悪影響だというところまでアメリカナイズされているようでは(どうもアメリカでは経済専門家ですら社会主義の定義を理解していないらしいことが、例えば現代貨幣理論入門あたりを読むとわかります)、ディベート技術指導者としてはともかく、経営評論家としては落第です。The Timesの編集者にすら嘲笑されかねませんので、ヨーロッパのまともな大学の人文学部で学びなおした方がよいと思います。
ついでに言えば、松下電器/パナソニックの変遷は、米国フォード社の社史を紐解けばわかるのではないかという気がします。

■2021年05月18日(火)  Too slow but not too late
奨学金貸与時の保証人枠組み「見直しも」 文科相
高学歴者の活用の場が広がっていることからいって、正直返済義務や免除制度を廃止して欲しいとは思います。とはいえ、保証人の設定が不要になるだけでも改善ではあります。それこそ衆院選前の改正を望みたいところですが、そうもいかないでしょうね。

■2021年05月18日(火)  従業員教育とかでよくあったなあ
米アマゾン、倉庫の災害削減のため従業員に「瞑想」の時間と場所を提供
日本人はどうこう言う資格はないんですけどね。そういうのを誉めそやしていたわけですし。
もっとも、Amazonは自動化を徹底的に推し進め、人員削減、無人工場化を図った方がよいと思います。基礎技術はすでにできており、単純に開発にかけた金と時間のかけ算の問題なので、人間の労働を搾取するよりは自動化して技術を外部に供給してお金を取った方がましでしょう。その上で短期的には、管理人員の増強策で臨むべきではないかと思います。

アマゾンの倉庫内の禅ブース「AmaZen」で、労働者はメンタルヘルスを回復
日本人であればこの素晴らしい知日派的な労働管理を絶賛し全面的に導入するべきでしょう。私は自分が日本国民モドキではあっても日本人だとは思っていないので、こういうのは馬鹿にしますけど。イギリス系社会主義的プロパガンダのバイアスを取り除いて考えれば、労働というのはこういうものでしょう。

■2021年05月18日(火)  接種を受けたことが公的に証明できなければ意味がない
ワクチンの架空予約 加藤官房長官「悪質なケースは法的措置も視野」
正直この段階で架空予約を試みる人は、愉快犯でなければそれなりに切羽詰まった必要のある人だと思いますけどね。予約だけ取ったところで会場で接種券番号と予約内容の照合ぐらいするでしょうし、接種証明を発行する時点で身元が分かるでしょう。そもそも架空予約して接種を受けたところで、接種証明が出ないような気がします。接種と接種証明がセットになってようやく、社会人として意味のある状態になるわけで、接種だけ受けて証明はいらない人というのは世捨て人の類でしょうし、そんな人は遊びでもなければわざわざ架空予約なんかしないでしょう。
もちろん会場で確認して接種を拒否した場合ワクチンが余るわけですが、なんなら一千万円くらい取って特別に接種を実施してあげてもよいでしょうし、受付時間を早めに設定して、余るとわかった時点で適切な対象を呼びつけたってよいわけです。
法的措置とか個人情報の把握とかいきり立ったことを口にする前に、そのあたりは考えたのでしょうか。正直頭が悪いのもいい加減にして欲しいと思います。
ついでに言えば、最初の接種が受け付け予約のピークになることなどイベント予約の事例を見ていればわかりきっていることで、NTT東西の体たらくはともかく、対策を講じる余地はいくらでもあったはずです。わかりきっていることについてち密に対策を立てられないというのは、政治家やベンチャー経営者ならともかく官僚制のメンバーとしては落第です。

■2021年05月18日(火)  割引したけりゃ自分でしろ
端末割引「上限2万円」が日本の5Gスマホ普及を阻害──Appleが総務省に見直しを提言
どうしても割引販売をやりたいがApple自身がやるのは嫌だ、キャリア負担でして欲しいというなら、Appleがキャリアのロゴ入り製品を受注すればよいのだと思いますけど。請負生産したものを発注主がいくらで売ろうが請負業者の知ったことではないですし、不正競争防止法の範囲内で回線込々の価格をいくらにしようが、そもそも定価自体発注主が決めるものなのですから、問題もないでしょう。
そもそも価格設定が高すぎるのです。この値段なら売れるというなら自腹を切ってその値段にすればよいでしょうに。
また、5G端末に買い替えて5G回線契約をするのはユーザー負担というのも切り替えメリットを阻害しているでしょう。

■2021年05月18日(火)  箔付けも役に立たなかったと
嘉穂劇場の運営NPOが解散へ 飯塚市に譲渡見通し
まあ、NPOといっても維持費もかかれば人件費もかかりますからね。人件費はともかく、維持費くらいは政策的になんとかならなかったのかという気はします。改修費が出ないということですが、一時的な費用であればそれなりに何とかする方法はあったはずで、そもそも維持費に事欠いていたということなのだと思います。
もっとも需要のないものを処分できるというのが民間での経営のメリットでもあるので、あまり問題視しても仕方ないとは言えるでしょう。失われると騒ぐならば騒ぐ人が再建・維持するべきなのですから。国の文化財というのが問題ではありますけど。文化財の指定で箔をつけても維持費を出せないと維持できないのは当然で、なんとか遺産も含めて、箔だけつけて放り出す保護策はそろそろ限界かもしれません。

■2021年05月17日(月)  誰に主張したいのでしょうか
「主張」は必要 元パラ代表の上原大祐さんに聞く
「障害者なんだから事前に連絡しろよというのは、差別意識の表れ。連絡が必要なのは仕方がないというのも、『自分ごと』として考えられていない。自分が海外旅行をするときに、レストランや駅など行く先々に、『日本語しかできないのですが』と連絡するでしょうか。『日本語に対応できるスタッフはいません』と言われたら、行くことを諦めるでしょうか。想像力が足りていません。事前の連絡が必要なら、日本語ができない車いすの外国人観光客は、日本を旅行できないということにもなります」
これは全く納得できません。そもそもふらっと連絡なしに駅に行って列車に乗れるというのは、当然のことではありません。現在の日本の鉄道という制度がそのように設計されているだけのことです。もちろん不便を想像する能力というのは必要であり、それが事業を改善するきっかけとなることもよくあります。しかし、利用者とは役務の提供者との関係性に基づいて役務の提供を受ける立場でしかなく、五月に食堂に行ってカキを食べたいと言っても、時季外れだからないと言われればそれでおしまいなのです。また主張することは構いませんが、それは役務提供者に対して行うものであり、公衆に対して愚痴を言ったら否定的な反応も返ってくるというのは当然です。他人に何とかしてもらうのではなく自分で何とかすることが求められており、しかるべき役務の提供を事前に申し入れて調整するというのもその手段です。レストランに予約を入れるようなものです。もちろん、ご自身で鉄道事業を立ち上げ、あるいは買収して経営権を握り、不便な点を改善するのもよいでしょう。もちろん鉄道など使わず、運転手や補助者を雇って移動するという方法だってあります。しかし、善意に基づいて同意して欲しいと呼びかけることはばかげています。「障害者なのだから事前に連絡しろ」という反論には対抗しえても、「想定していないサービスなのだから事前に連絡を入れて調整するべき」とか「障害者のサポートまで手掛けるコストは払えない」という反論には対抗できません。

■2021年05月17日(月)  最近の大学教員は何とも情けない
オンライン授業「カメラをオンに」 応じた学生は1%
いや、講義なんてそんなものでしょう。先生方がどう考えて工夫しておられるにせよ、学生が欲しいのは卒業単位なり資格のための単位なり認定される際の評価なりであり、また目的から言って内容が身に付いてさえいれば講義への参加状況はどうでもよいはずです。もちろん安くない授業料を払って講義に登録しておいてその態度はどうなんだという話はありますが、そもそもここまで出版や情報提供が活発になってしまうと講義の希少価値というのはなくなりますし、経験的に、サボって教科書を読んでいる方がましな講義もそれなりにあります。受講者が教員の都合で動いてくれるとは思わない方がよいでしょう。
でもって、技術的な問題で躓くというのは、白亜の塔の住人としてあってはならないことであり、それに甘んじて恥じないならさっさと講義の義務のないポストに異動するべきです。とはいえそんな機能使ったことがない、そんなソフト使ったことがないというのはあるのでしょうし、準備の期間と機会くらいは与えるべきでしょうけどね。それでも、それこそレクチャーやサポートがないと最低限の使い方すらできるようになれないというのは、調査くらいは最低限出来てしかるべき知的専門職として恥ずかしいことですし、安くない給料を貰っているのですから、解説書の一冊や二冊は買ってしかるべきです。

■2021年05月16日(日)  代替サービスを考え付くまで閉めておいた方が良くないでしょうか
歌劇場に響く「おかえり」 欧州で音楽祭や映画祭が復活
予断を許さないと思うのですが、復活して状況が悪化したらどうするんでしょうかね。
いやまあ、個人的には、せっかく人の集まるイベントを規制する理由ができたのに、もったいなくないですかという気がするのですが。集まる、集めるという時点で、集まる機会を逸した人にとっては不公平であるわけで、ダフ屋が活躍するようなイベントであればなおさらでしょう。十分な数のチケットは発行できない、でもダフ屋による調整過程は認めない、リアルなイベントの偏重の前にやることがあるような気がするのですが。

英国、喫茶店に戻ったにぎわい 屋内営業解禁、映画館も
秋にどうなっていることやら。

■2021年05月16日(日)  観光査証で入国して査証を切り替えることなく就労するのはそもそも犯罪でしょう
日本生まれの子 見知らぬ「祖国」へ送還 入管法とは
そもそも送還される時点で滞在要件を満たしていないわけで、本来そのようなリスクを子に負わせた両親に責任があります。イランから観光査証で入国して就労するという時点で違法行為であり、当然期限切れ後の滞在や就労も違法行為です。もちろん観光査証と就労を手配した日本側の責任者は違法な行為として処罰されてしかるべきですが、本来入国の時点で法を犯す意思があったケースについて、人権侵害やお慈悲を云々することはおかしいと思います。もちろん法の不知はこれを罰すという話だってあります。入国してすぐに難民申請を行ったが拒否されて身動きが取れなくなった場合や問題のある解雇によって就労査証が切れた場合、就労査証の有効期限が切れたが出国後再申請することが難しい場合などと一緒にされては困ります。
もちろん就労査証発行や更新、難民認定の基準の緩和の主張はあってよいと思います。しかし、外国人は滞在資格の範囲内において日本政府の保護を受けるのであって、滞在資格がない、あるいは滞在資格を失うべき事情があるのに滞在している不法滞在者が現に滞在しているという事実のみに基づいて日本政府の保護を申請することは、認め難いと思います。それは現行の基準が厳しいのとは別の話です。また緩和を主張し、かつ滞在資格に関わらず現に滞在している外国人に対して継続して滞在することを認めるべきとする主張を擁護するような報道をするならば、事実報道以前にそのような外国人に対して保護を提供するべきでしょう。事実報道に名を借りて正直言って悪質としか言えない違法行為の擁護を正当化するような行為は、恥ずべきことです。

■2021年05月16日(日)  一応法的な裏付けのある公的な事業ですよね?
「献血は不要不急ではない」 在宅増で減少、不足の恐れ
いや、それこそ臨時の立法で、国および地方公共団体の公務員で出勤した者に、二週間に一回以上のペースでの献血と合わせてPCR検査あたりを義務付けてはいかがでしょうか。また新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける方にも、接種前に献血することを義務付けるとよいと思います。接種がなければ接種証明が出ませんので、義務的に人と会わないといけない、公共施設に出入りするといった人は、拒否するわけにはいかないでしょう。逆に感染源になる可能性が少ない面会目的の外出の機会が少ない人は、この際接種を控えても問題はないはずです。
急場の対策というのは総合的に打たないといけないものであり、いい加減総合的な見積もりに基づいた対策ができてしかるべきでしょう。ここまで長引くとは思いませんでした、不測の事態ですでは通じないと考えるべきです。

■2021年05月16日(日)  ドライバーのモラルに訴えても限度というものはあるでしょう
忍者にならざるを得ない国、日本 横断歩道渡れないんで
岡山トヨペット「一億総忍者の国」はYouTube掲載
いやまあ、正直今時、車道に横断歩道をプリントして歩行者優先というのがおかしいとは思いますけど。それでは危険な状況というなら、速度規制を時速5kmくらいにすればよいのです。それ以上では走れないとなれば、車両はもっと設備の充実した、速度規制の緩い道路を走るでしょう。地元民は、とにかく幹線まで低速で出ればよいだけの話です。
とはいえ、忍者ネタもありとして、道路の横断というのがなかなか危険な行為になっていることは事実です。それに関わる売り手としての対応というなら、なかなか面白いと思います。もちろん、各種の設備が車両に乗っている人の利用を前提として分布している点も含めて、改善の余地はいくらでもあるでしょう。歩行者が横断できない車道というのは、大変迷惑です。横断のための設備だって、ついそこでないところでガードを乗り越えてでも横断を目論んでしまう、あるいは車両から下車するのを厭って軽車両が歩道を逆走してしまう程度には少ない、あるいは不便であるわけです。片側三車線ならまだしも最寄りの横断歩道なり地下道なりを使う気になりますが、片側一車線で路肩も歩道もまともにないような道路ではだめでしょう。歩道を含めて幅員25m以下の道路は速度上限を時速5km程度にするのがよいと思いますし、それ以上の速度上限の道路を作るなら、25m程度の幅は確保するべきです。

■2021年05月16日(日)  パーソナル「コンピューター」は残る
Webごしのアプリ
まあ、それはそれでホスト・端末システムへの復帰であり(この方向性はWebアプリだけでなく、バーチャル某、例えばVDIのような形でも見られます)、ローカル環境でアプリケーションを動かすのはお仕着せのアプリでは不足を感じる人だけになって、逆説的にプログラミングの民主化が成し遂げられることになります。現在は、お仕着せで十分で自分でプログラミングをする動機のない人とお仕着せに頼っていては何もできない人の間で対立があるわけで、パソコンが自分でプログラミングをやる人のための道具として戻ってくるならば、それはそれでよいことでしょう。
とはいえ、「クラウド」でまとめてしまってよいものかどうかは議論が残ります。特定の決まったアプリを動かすだけなら、それに同時使用ユーザー数の見積もりをかけて想定される負荷を推定できますが、クラウド上で自作のアプリケーションプログラムを動かせるとなると、リスクが高くなります。むしろそういうものは排除し、あるいは価格の高い特別なサービスとして提供して、基本的な動作確認は手元の「パソコン」でしてもらうという話は出てくるでしょう。その意味で、Webアプリの端末ではない「パーソナルコンピューター」自体の需要はそれなりに残るのではないかと思います。願わくば、そうした「パーソナルコンピューター」を用いてWebアプリに代わるより優れたアプリケーション実装環境が現れてほしいものです。

■2021年05月16日(日)  公的機関がイベントの後援を行うことは思想信条の自由を侵害すると考えるべき
「政権に批判的」だと後援不可 前川喜平氏と表現の自由
もちろん公的機関はイベントを後援することは慎むべきですし、後援するかしないかを内容に即して決めることも問題があります。当然適正に出された施設の利用申請をイベントの内容の如何で拒否することも本来問題があります。またイベントを行う人は、公的機関からの後援など得ずとも実施できるだけの体制を整えるべきです。差別主義も含めて、思想信条の自由の範疇です。イベントも含めた自由を行使する上での考え方に対してカウンターインフォメーションをするために、独立した報道機関というのもあるわけです。その一方で、治安警察権というものもあり、イベントでおだを上げて迷惑行為や治安紊乱行為に及ぶことは許されません。街頭活動や大衆示威行動、路上パレードなどその例です。

■2021年05月16日(日)  建設国債が償還済なら財務的には余裕ができるはずなのですが
橋、迫られるリストラ 3割が耐用年数に、延命か廃止か
もちろん、橋を工事するとその間橋が使えなくなってしまうという話はあります。それならとりあえず新しい橋を架けた方が、不便は少ないわけです。
とはいえ、とにかく新設だと予算が通るという制度は問題ではあるでしょう。小規模な自治体だとそもそも検討能力が限られるため、保守も含めて国土交通省が技術面でもサポートするような仕組みはあった方がよいと思います。大学であれ施工業者であれ手弁当でやってくれるわけではありませんし、予算獲得のための提案の段階でできることには限りがあると思います。

■2021年05月16日(日)  建築など技術で十分
建築は誰のために 伊東豊雄と渋谷・コロナ禍・東京五輪
建築など施主のために規則を守ってでよいと思います。変に思想じみたことを考えるから、生だの連帯だのとかえって息苦しいことになります。もちろんデザイナーの考えで変に装飾をするのも良くないでしょう。

■2021年05月15日(土)  明らかに瑕疵のある物件を資産としてどう処分するか
階段崩落、業者が自己破産
まあ、法務倒産による賠償逃れは疑われるでしょうが、手だとは思います。とはいえ、債権者団から旧経営陣が管理義務懈怠で訴えられかねない気がします。

■2021年05月15日(土)  それで売れるんだからしょうがない
民意とすれ違う聖火リレー、止められないテレビの美談報道とネット反応の転換期
前回に続きIT大作戦ではなくジジイの繰り言になっているわけですが、どういう発注が行っているのでしょうか。辛うじてネット反応の部分が引っ掛かりますが、行動心理や世論などITではないでしょう(民意の操作なら別の意味でインフォメーションテクノロジーかもしれませんが)。
五輪関連イベントなど古代ローマでアエディリスやポンティフェクス・マクシムスがイベントをやるのと同じで、民心の慰撫を兼ねたサーカスでしかないのですが、やる方にとっては事前の拠出をするだけの意味があるわけで、儲からない、害があるからと言って、止めるわけにもいかないでしょう。むしろ無理やりにでも盛り上がっている風をでっちあげるのがマスメディアのはず、そんなことはインテリであればわかっているわけです。今の五輪推進が分断を露わにしているというのはまあそうでしょうが、むしろ民意を醸成するはずのマスメディアが寄ってたかって推進してその方向に民意が醸成されない、むしろ推進派から脱落するところが出てきているという状況の方が深刻だと思いますし、ネット世論の反発が個人や個別団体に向かい、しかもネットでのコミュニケーション様式がそれを増幅していることも問題です。正直、そんなに反対なら公式スポンサーの商品ボイコットあたりを呼びかけでもすればよいと思うのですけどね。
感動を消費させるのだって近代においては立派な商売であるわけで、それが商業的に有効な手法である限り、褒められたものではなくとも止められはしないでしょう。商業的に成り立たなくなるならそれこそ民度が上がったということなのでしょうし、反応でセグメントが大きく割れるなら商売のグラニュラリティを変えれば済むだけの話です。その上でセグメントの間をどう調整していくかというのは、もはやマスメディアのやることではないのでしょう。

■2021年05月15日(土)  働き方改革が泣くでしょうね
自民議員から「金曜の宣言決定やめて」 土日返上に苦情
これは確かにその通りですね。金曜ないしは土曜開始でも水曜日には出してほしいと思います。

■2021年05月14日(金)  華ときらめくパネルなりけり
太陽光パネル普及、期待は屋根 小泉環境相「徹底的に」
まずは政府施設と皇居の屋根や庭にパネルを敷き詰めてはいかがでしょうか。本当は、とにかく市街化地域や商業地域に50m程度の高さの天井を設け、そこに敷いてしまうのが良いわけです。住民の日照権など気にすべきではありません。もちろん公園も、植栽は全て抜いて発電施設に変えないといけません。

■2021年05月13日(木)  失策で発生した損失は全額被って欲しい
ワクチン予約の混乱「僕の失敗です」 河野大臣が陳謝
陳謝では失敗をごまかしているだけなので、そこは失敗による損失を機会損失も含めてちゃんと算定し、予算化して補償したうえで、それを全額責任者が被るべきです。別に100年債だってかまわないですし、それこそどこかで破綻したって良いのですが、リスクのあることを決断する以上失敗したときに実質的な責任は取らないといけない。国の財産や被害者に負担を押し付けていては、失敗する人ばかり得してしまいます。

■2021年05月13日(木)  むきみさん、中間テスト赤点で補習確定
中古のモトコンポにはオリジナルと違うところが「3つ」あった!
残念ながら、最後の最後にケアレスミスがあり減点です。記事中の式は
Pb + PbO2 + H2SO4 → 2PbSO4 + 2H2O
となっていますが、数えてみればわかる通りH2とSO4の数が両辺で合いません(左辺が鉛2個、酸素2個、水素2個、SO4が1個、右辺が鉛2個、SO4が2個、水素4個、酸素2個)。正しくは
Pb + PbO2 + 2H2SO4 → 2PbSO4 + 2H2O
です。高等学校の理科のテストで同じミスをすると相当の減点の対象になりますので、気を付けましょう。もちろんライターの皆さんは、知ったかぶりをしてケアレスミスをするとプロ失格と批判されますので、気を付けるべきです。そして編集部も、この手のケアレスミスを直さずに原稿を通すと仕事をしていないとみなされますので、ちゃんとしましょう。

■2021年05月13日(木)  どう見てもエコじゃないんですけど
開発に20年 東海道新幹線に光ファイバー架線導入
ああ、まあ、切れてからでは遅いですもんね。
とはいえ、摩耗や引張強度の減衰に相当の擾乱要因があり、設置後の時間による管理が不可能だというなら仕方ありませんが、正直劣化の度合いをリアルタイムで検出するというのは、とにかくギリギリまで使おうという類の貧乏くささを感じます。トロリー線などほぼ純粋な銅なのですから(交流給電の新幹線のばあい被覆があるかもしれませんが、剥けばただの銅です)、交換しても再生は容易なはずで、むしろ光ファイバーなど埋め込んだ複合材料の方が処理が面倒ではないでしょうか。20年の時間と予算をかけてなんでまたそんなエコでないものを研究開発していたのか、不思議に思います。

■2021年05月13日(木)  事例とその場しのぎの対処に詳しいだけとしか思えませんが
「監視国家」より「無管理」が問題 デジタル法の意義は
そんな話はないんで、そもそも所得であれば本来データはあるはず、というか低所得でない人のデータはあるはずです。もちろん、税務署にです。所得の情報が所得税賦課以外の目的に転用されるとなると問題ではありますが、そもそも一月一日時点で居住する自治体に所得データを提供して住民税をかけているわけで、国会との調整がちゃんとできていれば一度限りの転用は可能だったでしょうし、その上で所得税の確定申告なり源泉徴収なりをしていない人について支給をすれば済んだはずです。もちろん確定申告が終わったからといって前年のデータを破棄したはずもなく、5年程度は保管されます。まあ、あの時点では確定申告が終わっていなかったので2019年のデータになりますが、ある程度割り切ってしまえば実施は可能でしたし、漏れがあれば申請で済んだはずです。
また個人情報保護の水準も、本来制度的に外部監査を受けるべき事項であり、それを前提に個人情報保護法で最低限の水準が規定されるものです。デジタル庁だのデジタル法だのをでっちあげて対処するようなものではありません。というか、個人情報の保護自体はデジタルであるとかないとかとは関係ないものです。HTMLフォームであろうがアンケートDMであろうが同じように利用条件の提示や承諾が必要な類です。
もちろん新型コロナウイルスワクチンの接種にしても、データ自体は戸籍なり住民票なりという形で基礎自治体にあり、しかも今時はあらかたコンピューター化されています。中小企業の帳簿よりもよほどアクセスは楽です。
先日のハードディスク処理も、個人情報保護というよりは保有データを記録したメディアの処分についての手順と監査の不備であって、それこそいつぞの兵庫県庁の水道栓閉め忘れ事件と同じで、手順通りに実施していれば起きずに済んだし、手順通りに二人で確認していれば起きずに済んだものです。全体的にauditが手薄になっているのは、そもそも役所にauditを受ける習慣がなく、受けるように決められても面倒くさがっていい加減に済ます、経費節減では判断の多重化とともに真っ先に削減対象になるような風土だからです。もちろん自動化やセンサーの設置、つまりITによってauditのコストは削減できるかもしれませんが、IT以前に手順をコンピューターにわかるくらいきちんと決める、決めたら守る、守っているかどうか確認するという意識がなくてはどこぞのパイプラインの制御設備のように穴ができること必然です。
現状を無管理などと言うのは、他人を動かすという政治や行政の前提条件を認識していないということです。それは、同じフォーマットやプロトコルでアクセスできる相互接続されたコンピューターのデータベースに入っている情報をクラッキングする方が、動いてくれるように筋を通すよりもよほど楽でしょう。情報利用の効率化とはそういうことです。また国会審議での遅延にしても、国会を常時開会として意思疎通をしっかりしておけば、法案提出後24時間程度で採決まで持ち込むことは可能です。参議院での審議まで入れても48時間はかからないでしょう。それを極力開かないとか相手にしないとかやっているから、与党にすらまともな支援が得られず、質疑応答のたびに野党から下らない吊し上げを食らい、議事妨害まで受けるのです。議員と政権担当者の無能を制度のせいにしないで欲しいものですし、まして統合すればそれでいいなどというのは安易に過ぎます。
もちろん個人情報保護にしても、個人が自身の情報を出すことに対して適切な判断ができるのであれば、本来過度の保護は必要ないわけです。それを情報の利用効率ばかり重視してやたらと名簿を作っては配り、そのせいで個人情報を提供することへの懸念が麻痺してしまうから、保護が必要になるのです。本来、不便でもいいから情報提供はしない、そんな無用の情報提供をさせるようなサービスが必要なら自分で代替サービスを開発するというのが、まっとうな個人です。

■2021年05月13日(木)  悪いのは人のほうですけどね
「酒が悪者にされたみたい」 酒提供自粛、対応急ぐ店
誰も酒を飲むこと自体が悪いとは言っていませんし、酒屋で買うことはできるんですけどね。
短期的に悪いのは、店というパブリックな、つまり人が集まることが前提になっている場所で酒を飲んで結果として喋ることです。もちろん一定の水準を超えて密に人が集まることが問題だという話が元にあるわけです。どう対策してもリスク自体は十分には減らない。それは自宅でもそうで、家族が外から持ち込んだら家の中で感染するでしょう。本当は、家族が別々にアパートでも借りて、顔も合わせずに住むのが良いのです。とはいえそうできるとはさすがに政府が思っていないわけで、家族のように固定したメンバーで顔を合わせる関係は維持する、その上でその中に感染者が出るリスクはできるだけ下げたいので、どう行動しているか分かったものじゃない他人と会うような場は極力避けて、そのような場もまずは閉じましょうということでしょう。それを集めないと商売にならない、対策はするから集めさせろという考え方がまず間違っていると思います(もちろん集まって喋らないとストレスが溜まるなどという主張はさらに論外です: 電話でもしていなさい)。そこはもう、パブリックという概念自体が当座感染症への緊急対応の必要性に負けたのだとあきらめるしかありません。その意味で、議場に集まってマスクをして「総理!総理!」などと喚いている様こそ時代遅れの滑稽な話です。
その上で、じゃあどうやって生活資金を稼ぎ、あるいは生産手段を維持したまま終息まで耐えきればよいのかという話はもちろんあります。賃労働者の方はあまり認識がないのかもしれませんが、家計における租税公課家賃光熱費をちゃんと計算すればわかる通り、何もしなくても支払いは発生します。ついでに言えば、仕事をさせなくたって雇用関係があれば賃金は発生します。しかもこの場合、何もしていないと言っても怠けているわけではない、むしろ支払い発生のリスクやコストに耐えて事業を閉じているわけです。そして、いくらなんでも一年を超える事業休止に耐えられる準備資金など非現実的で、雇用の一時的整理が発生することは当然ですし、さらに二か月の休止にすら耐えられない脆弱な財務体質の事業が多数に上っているわけです。まあ、金利収入でそこまで維持できるのであればそもそも働かないという話でもありますね。その金利収入自体、入ってこない、金利が低下したという事情でもありますし。事業転換自体言うほど簡単なものではなく、本来十分稼げる状況で、将来性の面から新しい業態や事業を模索していくことが想定されています。その前提が成り立たず、従来の収入が立たれた状況で新規の業態なり事業なりへの投資を迫られるわけです。自助努力の方向性は相当減ってしまっている状況なのです。もちろん、自助努力と言われてとにかく現状の業態を維持する発想になってしまうことも問題ではあるのですが、手軽に明日から始められる新商売なんてものはないのですから仕方ありません。それができるというなら、まず役所が範を示すべきで、さっさと物理的に窓口に出向かなくても、職員を集めなくても、事務を動かせるようにするのが筋です。

禁酒時代の「ビール」ならぬ「ヒール」 皮肉こもり人気
いやこの手の頓智はやらない方がよいと思いますが。酒じゃないから出していい、酒を出していないから営業していいという発想が馬鹿げていますし、ノンアルのネタドリンクを作るにしてもそれは今ではないだろうと思います。蔓延が収束してから、あの時は酷かったよねと皮肉を利かせたドリンクでも作って売ればよいでしょう。店も心置きなくネタ提供ができますし、客だって提供されたネタを元に苦労話で盛り上がればよいのです。繰り返しになりますが、そもそも酒自体は禁止されていません。飲食店で提供することが禁止されただけです。酒屋で買って帰って自宅で鯨飲して泥酔して寝てしまう分には、同居の家族以外は誰も止めません。飲食店でお酒を飲んでお喋りをすることが問題なのです。

卸業者「実質の禁酒令」 倉庫には山積みの生ビール
これは、酒が禁止されているとかいうよりも、メーカーや卸業者、酒販店に売れないという将来を確信させることのできなかったことが問題です。それこそ去年の夏ごろならともかく、今頃になって年初めくらいに仕込んだビールの卸在庫が問題になっている時点で、生ビールなどというどう見ても生活必需品でない、嗜好品の製造を止められず、このために製造業者や流通業者を稼働させて感染のリスクを増やし、さらに事業を休止して補助金を受けるという選択肢を選ばせられなかった点が、政策上の失敗点です。感染蔓延が収まって外食産業が復活したときに、半年くらい生ビールの供給がなくても、瓶詰や缶詰のビールであればあるはずです。もしないにしても、値段が上がって消費が下がるだけで、かえって生産量が復旧したときに値段が下がって割安感から消費が増えることすらあり得ます。もちろん生産休止というのは設備を止めるということで、復旧には半年どころではなく、一年、あるいはそれ以上かかるかもしれません。原料需要の減退も問題です(消費者向けの生産は規制されないわけですから原料流通がゼロにはならないという考え方もできますが)。春に外食産業が復活したら、一年以上生ビールが飲めない、生以外のビールの供給もない状態が続くかもしれません。それでも、大量の足の速い在庫を抱えて業務用酒販店や卸、メーカーが倒産するよりはましなはずです。
「卸業者「実質の禁酒令」」などと戯言を言っている場合ではないのです。

■2021年05月13日(木)  お雛様を二体並べても同性婚にはならない気がする
10秒で絆
同性結婚の雛人形はよかったですが、そもそも雛人形自体が歴史的性役割分担の観念の上に成立しているものです。それが同性結婚になってしまったら、全体としては雛人形とは言わないでしょうね。
とはいえ、雛人形の基盤になっている日本人形にはモチーフ以上の性別感覚はなく、確か歌舞伎の女形の人形などもあるはずです。まずは展示向けの芸術作品として、そういったものが出てくるあたりではないかと思います。もちろん人形屋さんも受注生産には応じると思うので、オーサさんがこういう感じでと同性婚的夫婦人形あたりの発注を出すのもありだと思います。まあ、日本人形は姿勢や服装にストーリー性がある感じなので、同性婚的夫婦人形にするにはその部分を製作者としっかり打ち合わせ、発注者と制作者のイマジネーションを発揮しないといけない気はします。

■2021年05月12日(水)  なぜ「宝島社」が政治的な意見広告をするのか
「ワクチンもない…政治に殺される」 宝島社広告の意図
会社風情が偉そうなことを言うなという気はします。社長さんや取締役一同のポケットマネーで出したというならありだと思うのですが。

■2021年05月12日(水)  対応能力が褒められたものじゃないというのは同意します
前統幕長「危機管理として失敗」 ワクチン対応を批判
この人も言わないでもいいことを言いますね。危機管理がどうとか言うなら、イージスアショア導入時点でブースターの落下対策の必要性を聞いていなかったなどというのは業務能力としていかがなものかと思うのですが。陸上自衛隊の演習地に隣接する町内会の会長さんにでも聞いてみれば、是非などすぐに明らかになったはずでしょうに。
とはいえ、イージスアショア中止と同じく、そもそも手順がなっていない、計画性に欠ける、場当たりだという話は正直同感です。これが昨年5月時点ならまだ仕方ないのでしょうが、さすがに今の時点で現状はあまりに情けないと思います。もちろん、前内閣も含めて、新しい感染症の大流行なんて聞いてない、不測の事態だと主張するのでしょうけど…東京五輪組織委員会の弁解としては、それでいいんですけどね。実際、前内閣のころから政策目標としてきっちり決めていた移動体公衆通信料金の値下げはきっちり実現させましたから、自分で決めていけることについては無能ではないとは思うのです。

■2021年05月12日(水)  需給予測は難しいのですよ
必要量が届かないワクチン 見込み発注したら今度は余る
このあたりは流通や運輸にノウハウのある話ですが、やはり難しいです。正直和光市の担当者を責める事情が全くありません。もっともこれを突き詰めると「不足の経済学」になりかねないわけです。
とはいえ需要の方は相当早くにわかっているわけで、真面目に効率化したいなら供給と運送の情報をちゃんと押さえないといけないという話なのだと思います。

■2021年05月11日(火)  ブルマじゃなくなってるのは知ってるから検索したのにねえ
いまの高校生の体操服ってどんなんだろう・・・と検索してみるとブルマばっかでてきて、いやそうじゃない、とメンタルが死
そりゃ死にますよね。まあ、ネットの検索というのはそのあたり仕方がないです。コメントにあるように、いろいろ工夫すればヒットはします。後は、スポーツウェアのメーカーあたりにはあるんですかね。もっとも受注生産なので、会社の紹介あたりからたどることになるでしょうけど。

■2021年05月11日(火)  喧嘩売ってるようには見える
「会食しません」「カラオケしません」学生に誓約求める
告知だと認識してもらえないため誓約書という形になったのだと思いますが、いい筋には見えません。そもそも誓約を拒否した場合入構を拒否するという話になるのですが、オンライン授業などの代替策を講じていない限り履修権の侵害になります。もう少し角の立ちにくい形を考えられなかったのでしょうか。

■2021年05月11日(火)  まず出頭しなさいよ
ミャンマー記者、不法入国容疑で逮捕 タイで報道続ける
危険になった地域を脱出はよいのですが、その場合速やかに脱出先の地域を管轄する官公署に入域の趣旨説明をして保護を求めるのが筋です。それをしないから不法入国容疑で検挙などされるわけで、あまり同情する気になれません。
もちろん保護を求めた場合でも拒否されて送還される可能性はあるわけですが、そのあたりはちゃんと見通しを立てて逃げるべきで、何もタイに逃げる必要はなく、ラオスを突っ切ってベトナムに逃げるなり、バングラデシュに逃げるなりしたって良かったわけです。またなるべく近くで調査報道を続けたかったとしても、それなら現地官憲の承認は取るべきで、手続なく入国して居座って勝手に行動するというのは、あまりにも法秩序を馬鹿にした行為です。緊急避難としての密入国自体は許容しうるとしても、それは現地官憲に即時保護を求めることが前提です。
まあ、筋としては保護を求められたら亡命者なり難民なりの要件は満たす可能性が高いので、強制送還せずにタイ国内で不法入国容疑で処罰するのが無難だと思いますが、ミャンマー側から引き渡し要請があるかどうか、あった場合タイがどう対応するかでタイ政府のミャンマーに対する姿勢がわかる部分があるとは思います。不法入国自体はミャンマーでの犯罪ではないので、反政府活動容疑などで引き渡しを求めてくるかと思うのですが、これに対して当人が保護を求めた場合、多分保護しないと国際的に顰蹙を買います。また他国で犯罪容疑をかけられた自国民の保護を名目に引き渡しを求められた場合でも、同じことが言えます。

■2021年05月11日(火)  分裂期の細胞を見れば一発だと思うんですけどそうもいかないだろうなあ
キャビア、お手頃に?チョウザメの性判別に「時短」新案
いやまあ、原理的には性染色体に特異的に反応するような判定手順を構築すればよいというのはわかりますがね。PCRだとDNA増幅に時間がかかるわけですが、そこを、分裂期でない染色体について増幅せずに判定するにはどうしたらよいかということなのでしょう。

■2021年05月11日(火)  これでは民間活力などというキャッチフレーズが恥ずかしくなりますね
救急搬送用「ドーム」誕生 医療従事者の感染リスク減へ
そもそも民間は何をやっているのでしょうか。こういう発想で物を作るのであれば樹脂素材を扱う企業や医療器具メーカーで十分可能なはずで、現場のニーズを把握、推測して製品を開発し、認証まで取ってセールスに回るのが本分でしょう。それが大学病院とはいえ患者への対応に忙しいはずの病院主導に見える状況というのは、商売というものがわかっていない気がします。

■2021年05月10日(月)  ミリタリージャケットでも課金なのでしょうか
ジャケット着て来た人には課金 ユーモアでクールビズ
キャンペーンとしてはありだと思います。一定の場で任意のドレスコードを指定し、違反者に罰金というのは、半分ジョークのキャンペーンとして可能でしょう。
ところでクールビズ推進とのことですが、例えばミリタリージャケットやハンティングジャケット、作業着のような、カジュアルファッションだけどもなんか暑そうなジャケットを着てきた場合というのはどうなるのでしょうか。営業さん限定とのことですが、技術営業など作業着で客先を回ることもあるはずで、洒落で罰金を払って楽しんでくれればよいですが、勤務先の安全確保の指示との対立で困ってしまうと少し気の毒な気もします。まあ、任意でと書いてあるのでそこは緩く回すのでしょうけど。
ドレスコードの明示という習慣は、できれば普及して欲しいと思います。ノータイにTシャツでレストランに入って咎められないのが日本の習慣とは言っても、またドレスコードの指定が階層分化を助長してきた面があるとはいっても、さすがにこういう場ではこういう格好をするという常識が成立しないのは困ります。その上で、捻ったドレスコードを指定して茶化したり楽しんだり、あるいは言葉尻を捉えて迂回してみたりすればよいわけで、どんな服を来て行って良いかわからないからとりあえずブラックスーツとか、半袖シャツで汗を垂らしながら客先訪問とか(クールビズならファッションだけでなく実際に涼しくしていただきたい)は、おかしいという認識を作るべきだと思います。

■2021年05月10日(月)  料金別納で切手を捨てる方がエコではないかなあ
ゴミになる切手1億7千万円分を換金 元局員に実刑判決
そもそも理屈としては料金別納こそが本来の発送時払いで、切手を貼付して払う方がオプショナルだと思うのですが。そうであれば料金別納での発送があったときに同額の切手を廃棄する必要などないはずです。おそらく会計処理として、料金別納を切手の売り上げとして処理していたためだと思うのですが、今時そんな変な処理をする必要というのは低いはずで、人力処理をしていた時代の便宜がそのまま残っているというところでしょうか。

■2021年05月10日(月)  そこで医官に限って自衛隊の利点を捨ててどうするのだか
ワクチン1日1万人は「降ってわいた話」 自民内に懸念
いや、誰が医官や看護資格なり衛生資格なり持ちでないとダメなんて言ったのでしょうか。たかが法律の問題でしかないわけで、医師法なりを緊急措置法で上書きして、医官の監督の下で一般隊員に処置を認めればいいだけのことでしょう(当然国会審議が前提になりますが)。今時予防接種の類の手順などしっかりルーチン化されていますし、この場合薬品などの確認だって集中して合理化できます。何をやるか分かったもんじゃない(それだけに本来不測の事態への対応能力は高い)民間の医療機関でもあるまいし、ちゃんとした機材と手順書さえ用意しておけば、陸上自衛隊の隊員の皆さんが十分に実施できます。当然大会場数カ所などという話である必要もないわけで、一カ所につき大隊か中隊単位で県当たり一日数カ所の会場を抑えれば一日一万人程度は問題なく実施できると思うのですけどね。
正直そこまで考えてから現場に投げるものなので、とにかく自衛隊を動員すればいいだろう的な発想で指示だけ出して現場任せでは、それは現場から懸念は出るものです。降って湧いたから問題なのではなく、どのような枠なら実施できるか合理的な制度構築をせずに現場にぶん投げたのが問題なのです。
なおこれは、限定された薬品の投与のみという極めて限られた医療行為について、陸上自衛隊という、日頃から指揮統制下での行動について高いレベルの訓練を実施している組織だからこそ(なにしろ用意周到頑迷固陋などと評されるくらいです)、医官の監督で千人規模の無資格作業者を動員しての実施という話になるのであって(もちろん陸上自衛隊の隊員であれば応急措置程度は習得しているはずではありますが)、軍隊から見ればとても水準に達しない程度の統制下での行動しかできない民間人や、実施計画の立案や徹底の能力が極めて低い民間団体や官庁が主体の場合とても怖くて任せられませんし(だいたいケチったりサボったりしていい加減なことをやって問題を起こすのです)、自衛隊でも航空自衛隊(こっちは勇猛果敢支離滅裂だそうで)だと少し不安になります。

5/20追記
ここしばらくで接種において作業を誤った例が少なからず報告されているのですが、準備不足ではある程度仕方ないにせよ、もうちょっとこう、マニュアル化とかできないものですかね。あるいは、せめて希釈しないで済むような形で配布するか。まあ、私も一応ケミ系はやるわけで、プロなら希釈で手順を間違うなよとは思います。しかし一回分をパッケージにして手間を省き間違いを防止するというのは、ごく当たり前のやり方なのであって、できれば製薬会社にはそこまで作り込んで出荷して欲しかったと思います。
いやまあ、パッケージがエコじゃないと言われるとその通りなんですけど。

■2021年05月10日(月)  対ドル価格急落しないだろうなあ?
SpaceX、 暗号通貨「Dogecoin」で費用をまかなう月周回衛星打上げミッションを発表
当然ですが、出資はDogecoinで行われても、SpaceX社はそれをドルに両替して使うことになります。Dogecoinで資材や役務を売ってくれる会社はほとんどないでしょうし、従業員がDogecoinで給与を受け取ったとしても、どのみちドルに両替をしないと同じ理由でほぼ意味がありません。
アピールとしてはありでしょうが、Dogecoinしか使えない大規模ショッピングモールでも開業した方が、普及としてはましなのではないかと思います。

■2021年05月10日(月)  マルウェアのゼロディフェクトは可能かどうか
アップル、ZoomにiPad画面分割時のカメラ使用を特別許可していたと判明
まあ、隠し機能というのはあるものですし、それが限定的に外部に提供されることもあることではあります。それこそ、複数のアプリがその機能を同時に利用しようとした場合問題が起こるということだってあり得ます。
とはいえ、聞こえは悪いですね。事情はあるとしても、そもそも公式な窓口が用意されていないという時点で、Appleの要人に会うコネのない人は排除されてしまいます。この点は、公平さを疑わせることになりかねません。まあ、コントロールの下で安全を実現しようとするとこの手の問題はどうしても起こるので、Appleには散々困った挙句に新技術でも開発して、重荷を降ろしてほしいと思います。

■2021年05月10日(月)  気にしなきゃいいだけではあるんだけどね
スーパーシティ構想 危うさ潜む個人データ活用
選択肢としてはありだと思うのですが、それが標準になるのは願い下げです。アーミッシュだっていていいじゃないかと思うのですが、でも最近はアーミッシュも車に乗るらしいんですよね。さすがに馬車だと顰蹙を買うようになったためか、堕落したのかはわかりませんけど。
とはいえ、個人データ活用はそれが広範に広がるほどそれを利用した事業にとって効果が高くなるので、都市で閉じた、あるいは少数の都市に限定されたものにしておくことはむずかしいように思います。その点で、大阪市あたりで全域に展開が進むかどうかというのは注目しておくべきでしょう。慣れて受け入れて利便を享受するのか、それとも拒否するのか。拒否するにしても、反対派が議会を制圧して廃止するのか、それとも大阪市にぺんぺん草が生え、USJだけが未来都市モチーフのテーマパークとして残るのか。個人的にはぺんぺん草が生えた挙句に旧大阪市域が創価学会の宗教都市になると面白いのですが、そうなるとしたらリニア大阪駅の開業前にして欲しいですね。
まあ拒否の場合、スーパーシティ構想自体が当面とん挫することになるでしょう。

■2021年05月10日(月)  Windowsは変わらないのがいいところ
「Windows 10X」中止が与える影響と「Surface Neo」の今後
「思えば、MicrosoftがWindowsそのものに変更を加えて「“モダン”なOSを作る」という目標を掲げてから10年以上の月日が経過している。」
言うまでもなく、この目標のもたらした結果がWindows 8、Windows Phoneという黒歴史です。もちろんWindows 10Sも黒歴史と言ってよいでしょう。おそらくユーザーのマジョリティはモダンなUIになっても仕方なくついてくるでしょうし(そもそもWindows 10のレベルであってもWindows XPから操作感が変わることにはまだ抵抗が強い)、慣れればそのほうがシンプルと感じる可能性はありますが、用途が全く異なるスマートフォンならともかく、PCではあのUIとストアシステムへの拘束は強すぎ、アーリーアダプターを含めた発言力の強いユーザー層がついてきません。iOSのジェイルブレークやサードパーティーストアといった動向を見ても明らかです。
もちろん、内部構造は相当に変わっています。旧来のAPIは64bit対応でももはやラッパーと言ってよいでしょう。デバイスドライバーも、32bitですら、Windows 10へのバージョンアップの時点で相当数が脱落してしまっています。モデル自体はWDMなのに動かないのです。
それでも、UIの変更やセキュリティシステムの強化は受け入れられません。まあ、変えるのはあきらめた方がいいんじゃないですかね。

■2021年05月10日(月)  命の値段が軽いとも言うのですけどね
また訪ねたい海外の思い出「ジョイテツ! in the World」vol.05 タイ編(その1)
「ふだんから鉄道を撮影している僕たちのほうがオロオロしてしまいますが、何かとマナーで束縛しあう日本の社会を思い出して、なぜか「自己責任って素敵だな」と思っちゃいました。」
まあ、素朴で結構なのですが、失敗するとこうなります。
ところでタイと言えば、記事中の地図を見ればわかる通り最近何かと話題になるミャンマーの隣、そしてここしばらくクーデターのメッカのひとつでもあります。2006年の反タクシン政権クーデター以来軍と国家上層部、都市中産階級と都市下層階級および農村とが対立し続けており、民衆派が選挙で勝つたびに数年でクーデターが起こる有様です。民政復帰したとたんに民衆派が軍の粛清に乗り出そうとするからという面もあるのですが、まあ、国王という重しがある点が異なるにせよ、ミャンマーもそういう時期に入った感じではあります。

■2021年05月10日(月)  オリジナルのコーラってきっついからなあ
介護会社発、健康志向の手作りコーラ「高齢者雇用にも」
いや、これあれですよね。ルートビアの炭酸割。もちろんコーラというのは赤と黒とか赤と青とかばかりではないわけで、土着的なハーブ系の清涼飲料から商品化されて残ったのがあのメジャーな奴らです。どうも元々はコーラの実(本来檳榔樹のような嗜好品らしい)のエキスを入れることからコーラだったらしいですが、入れる習慣が持続せず、もはやルートビアの一種と言えます。メジャーな商品の中で薬臭い奴というとドクターペッパーですが、マイナーな商品はさらにきついことが多く、ルートビアと称して売っているものを見る限りそちらが素朴な形態という気がします。とはいえ癖が強いわけで、健康志向と言ってもあまり普及する気がしません。

■2021年05月09日(日)  これはいい感じですね
3画面になるモバイルディスプレイを購入、1.25kgでも持ち運ぶほど便利でした
これはありです。まあ、細ベゼルだとメインのディスプレイを隠してしまうかもしれないとか、1.25kgだとノートパソコンのヒンジがいかれるかもしれないといった懸念はありますが、発想にしろ構成にしろ非常にまっとうですし、値段も手ごろです。もっともHDMIが2系統ついているノートパソコンというのはあまり見かけない気がするので、3台目のディスプレイをどうやってつなぐかについてはあらかじめ考えておくべきでしょう。
まあ、何か二人分くらい席を占有するよねとか、向かい合わせの二人席だと脇を通っていく人に引っかけられるかもしれないとかいう問題はありそうですが、さすがにこのご時世、一人でカウンター席三人分を占領したり4人席を一人で占有したりする程度で苦情を言ってくる飲食店はないと思います。新幹線のシートも、今であればなんとか、ディスタンス分で使えそうな気がします。もちろん三人席を占有して中央のシートで使えれば申し分ありません。問題は、最近流行っているらしいブースタイプのシェアオフィスでしょうか。ノートパソコンの隣にマウスを置くとギリギリになっていた記憶があるので、ちょっと高くて広い方を頼む必要が出てくるかもしれません。とはいえどうせ大画面を使うのは作業に集中する時なので、時間単価の高いシェアオフィスは電話の時だけ使えばよいのです。

■2021年05月09日(日)  ケチっただろう
米最大のパイプライン、操業停止 ランサムウェア攻撃で
どこから入って来たんでしょうかね。この前の浄水施設の件もそうですが、安全を確保すべきインフラストラクチャーでインターネットにつながったシステムを使うことはリスクです。見張りが立っていないところで枝を付けられてという事態までは完全に防げないと達観したうえで、できることはしておかないといけません。制御系統のインターネットからの(もしかすると論理的な)隔離もそうです。また隔離されている制御システムに他のパソコンにつないだUSBメモリあたりを不用意に取り付けることもご法度です。

民間頼りのセキュリティー、脆弱さ露呈 米サイバー攻撃
いや、ただの規制のポカじゃないのかなあ。それこそどこの国でも、原子炉の制御システムをネットにつなぐ、あるいは相互連携をネット経由でするなど考えられないと思うのですが(どうも一時期構想があったらしいですがネットで自律的に広がるワームが出てとん挫したのだと思います)、通常インフラ企業は余計なセキュリティを入れたがらず、当然通信線を引くよりもネットや携帯電話回線のデータ通信を経由した方が安上がりになるため、規制がないとこういうポカをします。

サイバー攻撃受けた米パイプライン 全面復旧は見通せず
サイバー攻撃で停止の米パイプライン、一部で操業再開
サイバー攻撃受けた米石油パイプライン、操業再開
まあ、復旧に要した時間は妥当なものだとは思うのですが、これに懲りたらちゃんと安全にコストをかけてほしいと思います。その結果米国東海岸でガソリン価格が上昇するかもしれませんが、仕方ないでしょう。

米サイバー攻撃、ハッカー集団による犯行 ロシアと関連
バイデン氏「国家の情報セキュリティ改善の大統領令」に署名。デバイスへのラベリングなど検討
そもそもネットにつなぐ必然性のないものはクローズドネットワークで運用するのが良いと思うのですが、ソフトウェアでは対策にならないのではないでしょうかね。また、事務機ならともかく、制御用のコンピューターがランサムウェアの被害を受けるような状況というのは論外です。まさか大学時代の後輩でもあるまいし、制御用ネットワークにつながっているパソコンに制御とは関係ないファイルを導入して開いたなどという話ではないと思いたいですが。でもゲームとワードとエクセルはほっとくと勝手に入れる人が出るんですよね。'90sでもあるまいし、なんでもかんでも1台のパソコンでやらないといけないほど貧乏なわけはないと思うのです。

ハッカーに身代金4.8億円 米パイプライン会社支払う
そりゃまあ、身から出た錆ですし、むしられた挙句に犯罪者のほう助で有罪判決を受けるくらいは覚悟してもらわないといけません。インフラ商売をするというのはそういうことです。
もっとも、そういう甘いセキュリティでケチって可能になった料金値下げの恩恵を受けてきた消費者に問題がないかというと、そうは言いにくいと思います。もちろん、それまでインフラ企業が行ってきた安全投資を無駄と切り捨てた規制緩和論者は、責任の一端を負うべきでしょう。そこも含めて消費者が判断できなければならないというのが新自由主義ですし、規制緩和・自由化でいろいろと便利になったという側面はあるのですが、一方でリスクをカバーするコストをかけられなくなっていることも事実です。まあ、22世紀になるころには問題がなくなっているかもしれませんが、今のところ愚民思想の指摘を乗り越えるところまでは来れていません。

■2021年05月08日(土)  そうやって間をとろうとするからいつまでも緊急事態が終わらない面もあると思う
「定食屋になるしか…」酒の提供自粛、街の嘆きと苦悩
いやまあ、当分昼営業で回転重視にしたらいいと思いますが。定食のトレイと一緒に10分の砂時計でも出して。
そもそも、酒類の販売単位を60L樽にでもしたらよいのではないでしょうか。これ以下で売ったら一つ1万円の罰金をかけるとでもすれば、個人でも店でものんびり酒を出すのは難しくなるでしょう。料理用は「酒でない」酒があるわけですし。もちろん、そんなことをやっても酒吉は料理用酒でも薬用アルコールでも工業用アルコールでも飲むわけですが、隠れてこっそり飲むようになるので、感染の心配はだいぶ減ると思います。
もっとも、ノンアルビールじゃ意味がないというのは同感です。それなら飲まない方がましですし、居酒屋に行く意味だってありません。せいぜい、各種ミネラルウォーターを取りそろえたウォーターバーに一人で行くくらいでしょうか。
酒も飲めない湿気た世の中はさっさと終わって欲しいので、そのためにも感染拡大防止にご協力いただきたいものです。

■2021年05月08日(土)  このあたりはACLUの見解が知りたいですね
フロイドさん事件、連邦法違反罪でも起訴 新たな裁判へ
いや…これは…二重の危険じゃないんですかね?もちろんアメリカ合衆国で州法と連邦法では管轄が違うことは知っていますし、それを一つの裁判にするという発想は難しいだろうと思います。とはいえ、ミネアポリス市警ならともかく(元)警察官個人が同じ行為で二度刑事で訴えられるというのは、どうにも違和感があります。まあ、刑が加算されることはないということなので、手間がかかるだけで刑が増えるわけじゃないという話なのでしょうか。まさか、職務上の過剰な暴力行使による致傷・致死と公務における市民権の不当な侵害行為では類型が違うから起訴できるなんて話ではないと思いたいですが。

■2021年05月08日(土)  ネタ系無駄遣いには違いはない
戦え!電ドラボール! タイヤ交換最速伝説
いやまあ、人増やして仕事増やしてお金稼いでそのお金で車の整備は外注するというのが正攻法ではあるんですけどね?世の中、自動車整備士という職業だってあるわけですし。
でもまあ、楽しそうだから、効率なんてどうでもいいわけです。さすがにレースチームの整備士並みにタイヤの固定に習熟する話でもないと思うので(でも埋め込みのモータージャッキはマニアならガレージに設置したいのではないでしょうか)、出先でパンクしたときの対処を想定しながらタイヤ交換の工具を物色してみる。まあ、そういうシリーズですよね。

■2021年05月08日(土)  効率向上の代は見えにくいですからねえ
大きなノートパソコンの大きな存在意義
この主張はもっともで、雇った以上最大のパフォーマンスを発揮できるような環境を整えることが望ましいのですが、正直経営者としては判断が難しいと思います。何しろ現に仕事ができているわけで、そこにもう一人投入したときの生産力向上は単純に見積もれますが(ただし見積もりが正しいとは限らない)、設備を投入したときの生産効率向上というのは見積もりが難しいものです。短期的には効率が低下することもままありますし、PCなんか環境の移行で一日や二日吹っ飛びかねません。設備に人が張り付くような職場であればかえってそのあたりの見積もりにもノウハウがあるのですが、人が中心の職場ほど設備投資による生産性向上の見積もりのノウハウはないものです。
また、生産能力を向上させて余剰が出てしまっても困ることがあります。余剰が出た分の仕事が同じ価格であればよいのですが、人日単価が下がる、仕事がそもそもないといった形で出てしまうと、人員削減でもしないと立ちいかないということになりかねません(一種の過剰在庫ですね)。
それよりは、現状維持の方が先が見通せるわけです。まあ、ブラックになりがちなんですが。
それでですね、山田さん。おなじ掲載紙でこういう記事が掲載されているわけなんで、「決定的だったのは、そもそも17型はリビングの机に置けそうにないという点だった。」というご意見へのコメントもあってしかるべきだと思うのですよ。そう、LG gram 17へのコメントです。物件が持ち家なのか賃貸なのかわかりませんが、リビングのテーブルと言うのが実用性や見栄でそれなりに大きなものである以上、単にもっと大きなテーブルを買えばよいだろうでは済まないはずです。おそらくより広いリビングか、書斎にできる数の寝室を持った物件への転居が必要になります。賃貸でも転居となれば所要額はおそらく30万円程度、持ち家の場合売却額を差し引いても一千万円にはなります。それに30万円程度のPCや敷設し直しのネット設備、家具のコストがかかるわけで、まあ、100万〜1000万越えの案件になります。それを会社は、あるいは従業員個人は、生産効率向上の対価として出すべきでしょうか。特殊例という話はないのであって、上記記事のような事例の方が一般的なはずです。

■2021年05月07日(金)  なんか良心的兵役忌避の理屈がクローズアップされてきそうだなあ
阪神スポンサーの上新電機が過去最高益、優勝ならセール
上新電機さんは最高益おめでとうございます。とはいえ、利益率を見ると目を覆わんばかりで、売り上げ4500億円に対して純利益88億円で、もはや家電販売は薄利多売なんだなあという感じです。
ところで、スポンサーって何だろうと思ったのですが、21世紀になって阪神タイガースはスポンサー制度を導入していたのですね。これなら大手を振って優勝セールをすることができます。スポンサーもファンには違いないので、しっかり球団を応援してあげて、その上で利用して利益を上げて欲しいと思いますが、従業員も社員とか言うなら、もしかして他球団ファンの従業員もいるかもしれないとは考えなかったのでしょうかね。それこそブルーウェーブのファンがタイガース袢纏姿でタイガースの優勝セールの売り子をやらされたら相当気分が複雑だと思うのですが。ハラスメントの類型ではないのでしょうかね。

■2021年05月07日(金)  伝統的手作りは高いですよ
値段をゲスできない
これはguessでしょうか。つまり推し量る、見積もる、推定する。この場合は想像するでもよいかもしれません。まあ、物の値段なんて慣れないとわからないものです。特に雛人形のような、製造側で手作りすることに血道を上げてしまっているようなものは、機械で製造するものと比べて極端に製造コストが高くなります。伝統意匠の人形とだけ思っていると値段で引いてしまうので、気を付けないといけません。

■2021年05月07日(金)  どうも東洋経済新報社は玉石混交で
MMTは何が間違いなのか?―進歩主義的なマクロ経済政策の可能性
なんかアマゾンでリコメンドされました。
えーと、コメント欄に詳細な書評を書いている人がいるのですが、それ以前に。
書影の帯に「全米で大論争 財政赤字は悪なのか? 米金融政策の権威で「経済の金融化」研究の第一人者による話題の論考」と書かれています。おそらく出版社の編集担当者がつけたのだと思いますが、この本がMMT批判であるならば大変おかしな煽り文句です。まず「財政赤字は悪ではない」というのがMMT派の経済学者の多くの立場です。これに着目して批判するなら「財政赤字は悪だ」と書かないといけません。しかし、エプシュタイン教授は経歴を見る限り左派ないしは主流派の経済学者であり、右派と異なり財政赤字を絶対悪とする立場ではない気がします(左派であって財政赤字を問題視するのは日本の政治家とニューレフト系だけです)。だとすると「MMT論者の言うように財政赤字は悪ではないのだろうか」という問いを立て、やはり悪ではないのだと立証する流れかもしれないのですが、帯の煽り文句でそれはないように思います。編集側に財政赤字は悪であるという固定観念があって出てきた問題意識かもしれませんが、そもそもMMTが財政赤字を問題視しない(むしろ軽度に赤字になる方が当然で黒字になるのはバブル退治の時だけ)ことをわかっていて、その上で本文をちゃんと読んでこれかという気がします。
なお、MMTについてそれなりにちゃんと読むのであれば、書評でも挙げられている「MMT 現代貨幣理論入門」ということになるのですが、正直この本も、ひょっとしてわかってやっているネタ本ではないのかと思いたくなる程度には経済や経済史についての勘違いが見受けられます(ついでに言えば文体も軽い感じです)。米国学術界はレベルが下がったと思うべきなのか、それとも金融派生商品を高度に理論化することに血道を上げてしまう国はどうもものの考え方が違うらしい(ちなみにその理論をわかりもしないのに押し頂いて博打に精を出すどこぞの国の金融系高等賃労働者はさらに情けない)と思えばよいのか、悩ましいです。

■2021年05月07日(金)  名前をブランドにする方が悪いと思う
デザイナーの氏名ブランドがピンチ 相次ぐ商標登録不可
エアロスミス愛用ブランドも登録不可 デザイナーに聞く
いや、固有名詞というのは本来、よほど独創的で他と識別可能なものでない限り商標として登録できたらまずいものだと思いますが。よく屋号で人名に事業を組み合わせたものがありますが、正直区別がつかず、困る例が出てきています。もちろん150年くらい前ならそうそう被ることはなかったのかもしれませんし、出自も含めて周知なので名称が被っていても業種が違えばああ、あれはあっちの菊池さんねとかいうことになったのかもしれませんが、今はむしろ商標権を確保しておかない(というかしていても)と同名の競合が出かねない状況になっています。そんな状況で安易な商標登録など認めたらまずいでしょう。むしろ全世界のKIKUCHI-KENさんの了承を過去および将来にわたって得たことを立証しない限り、登録を拒絶するのが筋だと思います。キクチさんには、是非不正競争や営業妨害で競合の悪意を立証していただきたいと思います。

■2021年05月07日(金)  そもそもEUじゃなかったと思うのですが
あわや英仏戦争? 海峡の島の漁業権めぐり英海軍も出動
まあ、あそこの漁業権、航行権をめぐる確執は300年ほども歴史がありますからねえ。揉めてなければ仲はいいのですが、揉めるとこんなことになります。一応英王冠領ではあるのですが、外交を委任しているものの英国領ではなく、EUにも加盟していなかったはずで、そうなると英国がEUを離脱する協定というのがチャネル諸島に関して効力を持つのかどうか。もちろん条約に署名するのは連合王国国王陛下であり、また交渉をするのは女王陛下の政府であるわけですが、EUに加盟していたのは連合王国議会を最高機関とする連合王国であり、女王エリザベス二世陛下を首長とする英連邦でも代官領でもないわけです。フランスもいい加減なことは言わないと思うので、離脱協定にチャネル諸島に関する条項があるのだろうとは思いますし、電力の供給を受けている時点で陛下とフランス共和国の間になんらかの合意はあるはずで、そこで揉めているのかもしれません。とはいえヨーロッパの漁業者というのは伝統的に風儀が悪いからなあ。
ところで漁船が掲揚しているのはフランス国旗ではなくノルマンディーの、それもノルマン王家の旗だと思うのですが、この漁民はフランス共和国に反乱でも起こすのでしょうか。カペー家以降のノルマンの旗はフルール・ド・リスでしょう。ちなみにノルマン王家の当主は当然ながら今はエリザベス二世陛下です。

■2021年05月07日(金)  愛だ仲間だ理想だと言っているうちは世界連邦などありえない
交戦権放棄の“平和憲法”を礎に
交戦権の放棄はよいのですが、国際連合への交戦権の寄託に失敗した以上、それは現に行使していないという事実のみによって示されるのであって、将来にわたって行使されないことを保証もしなければ、相互主義の下で外交の相手方が放棄に応じなければならない理由にもなりません。
もちろん自然人たる個人の保護を保障する国際的枠組みというのはあることが望ましいでしょう。その一環として、「環境」悪化の防止のための枠組みというのもあり得ます。しかしながらそれすらも、総論では合意しつつも、各論について国家や集団の利害での対立があります。そういった環境保護の国際的枠組み自体が先進国の経済的地位の固定化を目論むものだという批判だってあります。あるいはナショナルな規制を迂回する多国籍企業、多国籍事業家の問題にしても、合意を見いだせていません。そもそも規制自体が強権の行使であり、その発動権をどんな主体が持ち、あるいは実際の行使がどのような主体によっていかなる手続によって行われるかについて、対立があります。
そもそも武力の行使というのは存立の保障がない場合の最後の手段であり、その放棄は現状それを強要できるほどの強力な武力の行使の可能性と一体です。現行日本国憲法制定時の連合軍もそうですし、ドイツなど交渉当事者となりうる統一政府の存在を否認され、連合軍に実力で国土を踏みにじられて武装解除を強要されました。大日本帝国が中華民国の存在を無視し、スリランカ共和国政府がタミル人を迫害していた事実も記憶に新しいものです。
その状況で世界連邦など、現秩序の固定化の目論見でなければただの夢想に過ぎません。国境などアナクロニズムだというのは構いませんが、国境で区切ることで成立している国家という強権制度によって秩序が維持されており、いわばオートバイに乗ったアフリカの山賊が襲ってくるのを妨げているのが、一方的に宣言されたボーダーを超えてテリトリーに入った者に実現している秩序への服従を実力で強要する、従わなければ殺害もいとわない国家という暴力システムであることは、否定のしようがありません。その暴力を世界連邦に移譲するとして、では暴力がいかなる理念に基づいて行使されるべきか、そこについて私たちの間にはいかなる合意もありません。あるのは平和、民主、尊重といったお題目だけです。その状況で平和だ世界連邦だと言ったところで、鼻で笑われて終わりです。

■2021年05月06日(木)  読めばできるというならやらせてみればよい
ワクチンの知財保護の一時免除を支持 米バイデン政権
EU「短期解決策にならず」 米のワクチン特許免除案に
いやまあ、提案している国が特許料さえ取られなければ自前で作れると言っているのであれば、とりあえず一年やらせてみたらよいと思います。どうせ既存の生産設備を転用する場合でも、ちゃんと生産できているかどうかを確かめるには半年やそこらはかかるのですから。また確実に生産の能力を持っている会社が特許料や独占権のために生産を行えないというなら、それは短期で調整できてしかるべきです。結局のところ遊休している生産設備を動員する方法の問題で、権利を持っている製薬会社がお金を借りてその工場を買うなり借りるなりして生産しても、工場に自力生産を促して特許料の清算は後から考えてもあまり変わりません。お金の問題なら、後からでも誰か(別にアメリカ合衆国政府でもよいですし、WHOに何か国かで資金を持ち寄ってもよいでしょう)は払えます。
逆に、スターターを導入しないといけないとか、特許文書から読める以上の技術導入が必要とか、外国の投資が必要というのであれば、それはやっても仕方ありません。

ワクチンの特許放棄「魔法ではない」 米国に独仏が反発
もちろん魔法なんかではないわけで、特許権の行使を控えたところで明日からワクチンの自前供給ができるなんてことはないわけです。現状のワクチン供給の制約にはほとんど影響なく、おそらく製造が軌道に乗ったところでワクチンが余る事態になります。そして供給過剰と原価の安いジェネリックの供給により、製薬会社が元を取れなくなる可能性もあるでしょう。
とはいえ、民心の安定化はまた別です。やれることはすべてやっている、落ち着いて今少し耐えてくれと言えるかどうかは、政権担当者にとってそれなりに重要なことです。そして、ワクチンを供給している製薬会社は現在、意図的に供給を絞って先進国優先でいい値を付けたところから供給しているとか、非常時ですら特許で囲い込んで製品と技術の独占を図っていると思われているわけです。そして、そんな製薬会社に命を握られていない、自前で調達する手段ができるというのは、製薬会社の危機認識と公共の安全への姿勢とともに、民心に安心をもたらすことができるでしょう。
まあ、正直そう簡単に製造ができるとも思えず、また金寄こせとか人寄こせ、無償で技術指導をしろとか言ってくるというのはまっとうな観測なのですが、それこそあらかじめ、建設費は出さない(メーカーの工場を増設する方が効率的)、人も出さない(製造現場から人を引き抜けない)と言っておけば、事情が変わっても余裕がない、意味がないでしばらく引き延ばせるでしょう。

■2021年05月06日(木)  日本の大臣じゃないんだからさ
寝ている間にパワポ資料ができている 夜中に働いてくれる「Timewitch」登場
いやその程度自分で作れよ…ビジネスパーソンというのは自分の仕事は自分でやる人のことで、日本の国務大臣のように官僚の作った作文を読み上げているだけの人ではないでしょう。ましてびっくり箱みたいな資料を使って報道機関向けの発表をするような人は、秘書室がやばい部分の削除を含めて相応のものを作ってくれるようになっているはずです。
もちろん起業したんだからそれなりの目算があってのことだと思うのですが、儲かると思えてしまうような状況っておかしくないですか?

■2021年05月06日(木)  リスクの網羅的把握は大事なのです
社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった5
30ページあたりから事業継続計画(BCP)や緊急時対応計画(CP)の話が出てきますが、実際この一年ほどは、それが問われた時期でもあったと思います。BCPやCPというと災害対応(DR)を連想することが多いですが、不祥事の発覚や感染症、あるいは財務的な危機や取引先の事業停止、果ては電話会社のトラブルによる通信回線の途絶もリスクの一環です。外出禁止の話が出ているので、どう見てもコロナネタですね。とはいえ社内でのインフルエンザの蔓延などというのも感染症リスクのひとつで、防止策とともに、そうなったときに従業員はどう対応すべきか、組織としてどう対応するかという話も対応計画として取りまとめ、必要なら従業員教育を実施しておく、部署レベルに降ろして対応策を検討させておくといった必要があります。
そしてその前提になるのがリスクの網羅的な把握で、隕石が落ちてくる(36ページ)ことも含めてリスクを把握し、発生確率や重要性により優先順位(高い確率で発生し事業に大きな影響を与えるものを優先)や方向性(バックアップを整備しておく、対症療法を行う、とりあえず業務を止めて様子を見る、無視するなど)を決めていくことになります。もっとも身の丈に合わない対策などする必要はないわけで、小規模な事業で違約金支払いのリスクが大きくないならとにかく休業して様子を見る、ただし休業中の補償や事業継続資金は、当座の支払い分の現金も含めて確保しておくというのだって良いわけです。
それにしても、ネタが尽きない一年でよかったですね。いや、良くはないんですけどね。

■2021年05月06日(木)  腐敗対策の方が大変そう
減紙続く新聞
いやあれ、邪魔というか、正直販売店による定期購読勧誘だけは廃止して欲しいのですけど。
もちろん十分な価格で調達した記事を低価格で配信するチャンネルとしての「新聞社」の便益は認めますが、正直今の新聞社の規模でやっていけるとは思いません。チャンネルとしての新聞社と記事を作成するプロダクションとしての報道パートナーシップ、記事企画作成パートナーシップに分けた上で、複数の新聞社がプロダクションから記事を買う程度の形には、変わらざるを得ないと思います。この場合新聞社としての個性が失われかねないことになりますが、購入・掲載する記事の選別やレイアウトにおいて個性を出していくことになるのでしょう。一方でプロダクションはチャンネルや出資者の支配を許さないように形態に相当の配慮が必要でしょう。持ち分会社ではなく法人格のあるパートナーシップが望ましいですし、当然法人パートナーは認められるべきではないでしょう。とはいえ安価な記事を百貨店から買うのが買い手にとっては楽ということになりかねないので、自制が求められるとはいえ、何か仕組み的な規制は欲しいところです。とはいえニッチで稼ぐ手段まで奪ったら経営難になりかねないわけで、そこは記者の方がアイデアを出せないかとは思うのですけどね。
ところで、シンガポールではこんなありさまだそうで、非営利法人ならまだしもですが、国の補助金を受けるようなことにならないとよいのですけどね。

■2021年05月06日(木)  八つ当たりもいいところだなあ
マスク不着用や外飲み「法律で制限を」 松井・大阪市長
なんなら大阪市長と市議会が市民を代表して防衛大臣か内閣総理大臣に市政の全権を委譲します?緊急事態における私権制限って、そういうことだと思いますけど。ただまあ、治安警察権は大阪府にあるので、大阪府全体を陸上自衛隊の軍政下において、大阪府警も自衛隊に吸収するんですかね。
まあ、大阪市みたいな人口密度の高いところでマスクを付けずに外出されると困るのでしょうし、この状況で自宅以外で飲み会をされると困るのでしょうけど、それで私権制限と言うならまず市長が独裁をするから総務省と大阪府は茶々を入れるなと言うべきであって、法律でバックアップしろはないのです。柔軟に規制の付け外しができるなら別ですが、必要がなくなっても恐怖政治をやりかねないという程度には大阪市政も国家行政も信用されていないのであって、市長がすべきことは市民に馬鹿をやらないよう十分納得させること、そして国家から自立した権力として大阪市政を確立することです。

■2021年05月06日(木)  Twitterで?
Twitterが「不快コメントの投稿前に再考を促す」通知を英語圏で導入開始
いやまあ、趣旨は分かりますけど、正直余計なお世話というかパターナリスティックで不愉快というか…まあ、中学生の英語学習用にはいいのかもしれませんけど。
というか、そんなことをするなら入力インターフェースをディクテーションにしたらいいと思うんだけどな。それで、受け付けた秘書キャラが「社長、いささか刺激的な表現ではないかと思うのですが再考されませんか?」なんて言ったら、たいていの人は考え直すんじゃないでしょうか。

■2021年05月06日(木)  元々高いから気にしないんじゃないの?
松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが40円値上げしたことで動揺しているのは自分だけかもしれない
いやまあ、ワンコインメニューだったのがそうでなくなったら気にする人も多かったかもしれませんが、松屋で590円のメニューを頼む時点で普通は値段の差を気にしない人なんじゃないですかね。牛丼屋なら、500円玉一枚で済ませるのがむしろ普通の感覚でしょう。私は済ませたことがありませんが。

■2021年05月06日(木)  安くない、安くないぞお
楽天モバイルがiPhoneの取り扱いを開始。総務省は割引規制を見直してはどうか
日本の携帯電話料金が十分安くなった(これ以上安くする必要はない)という主張については、明らかに誤っています。クレカがあってすら月三千円制限付きというのは、日本の物価水準からみて高すぎます。一切の通信料・速度制限なしでショップで月千円までは下げるべきです。また現在の地域代理店制度も基本的に禁止するべきで、末端の再販業者が個別にSIMをまとめ買いして再販する形態を整備すべきです。
その点はともかくとして、端末割引禁止というのが過渡的な規制であることは確かでしょう。また楽天優遇策としてあり得るという主張は私も同意します。とはいえ5G端末・契約普及というのは、それこそ契約をネットワークごとにするのを禁止したって良いわけで、せいぜい端末代とSIM再発行手数料程度で契約変更なしで乗り換えられる、今までの契約が5Gネットワークでも通用するという策だって良いわけですから、ことさらに4G端末の排除を進める理由はありません。5Gと言ったって、メリットも感じられないのに端末を買い替えさせる方がおかしいのです。また割引にしても、そもそも定価などというものを設定してキャッシュバックを原資に店頭割引するのがおかしいわけで、キャリアの再販価格維持やその一環としての割引価格は禁止のままで、卸値の方を下げてもよいはずです。そういった話はあるにしても、店が端末価格を武器に回線を売れない制度というのは、過渡的なものだとは思います。正直総務省サイドの回線価格の値下げとそれに見合ったコストの組織の構築という路線に対して、キャリアが散々抜け道を探して端末バンドル販売と回線利用料金の標準価格の維持を図ったものだからこんな規制になったのだと思いますし、例えそれがキャリアが事業を維持できなくなるようなレベルだとしても、例えばユニバーサルサービス義務の撤廃なりを交渉し、あるいはキャリア間での設備共用化による設備コスト削減のような方策に進むことができなかった(まあ、ドコモ有利になるから嫌だという他社の考え方も理解はできますが)キャリアの責任が大きいとは思いますが、そのあたりが改められた時点で割引規制は店舗レベルで撤廃されてしかるべきでしょうし、やはり過渡的な施策として楽天への時限的な端末割引許可はあってもよいと思います。
また端末需要が増えることでの端末価格低減はおそらくあるのですが、そもそも原価が10万円程度するようなもの、それも実用上たいして使用感が変わるわけでもないものを2年で買い替えるような発想がおかしいのです。4Gまでは端末値引きで大量の端末買い替え需要を掘り起こしてきたわけですが、逆にこの程度の価格、この程度の年間売り上げが正常とも言えます。本来それに合わせて事業モデルを考えるべきで、それで元が取れるわけでもない頻繁なモデルチェンジによる新製品キャンペーン体質を改める機会と言うべきだと思います。まあ、そもそも体質改善よりも携帯電話端末製造販売事業から撤退するというところも出るのでしょうけどね。

■2021年05月06日(木)  なぜ日本はこんな恥ずかしい名前の駅が増えるんだろうか
行政機関でテレワーク! さいたま新都心合同庁舎にテレワーク設備、JR東日本が設置
いやまあ、さいたま新都心なんて、埼玉県民の東京への劣等感が実によく出ている名前だとは思っていたわけですが。
そんなところに合同庁舎を作った挙句に経費節減にレンタルオフィス業者に貸し出すというのは、どうなんでしょうかね。まあでも、合同庁舎に来た出入り業者が遠慮なく会社との打ち合わせができるようにということなのでしょうか。よくエレベーターホールなどで携帯電話で喋っていますが、丸っと聞こえてしまうわけで、不用心だとは思っていました。とはいえ、それであのバカ高いブース利用料を分捕って分け前に与るというのは、感心できません。
正直駅近とはいえ、さいたま新都心では微妙に不便です。あまり立ち寄り先がありそうな気がしませんし、だとすると結局在来線の近郊路線から新幹線に乗り換える隙間時間の利用になって、つまりは大宮駅でないと都合が悪いわけです。そっちは駅中にブースがあるのでしょうけどね。

■2021年05月06日(木)  東京証券取引所としてはどうなのやら
大企業が減資、もうタブーじゃない 節税めざすわけ
もちろん株主が同意していれば減資自体はあってかまわないわけですが、東証一部上場企業としてどうなのかという話はあります。正直ペナルティはあってしかるべきと思いますし、格付け機関からの格下げ査定なり、あるいは上場廃止なりがあってもよいのではないでしょうか。

■2021年05月05日(水)  BIでいいのか?
井上智弘さんがまたなんか書いてるなという感じで「毎年120万円を配れば日本が幸せになる」を読んだのですが、目新しいという感じではないですね。まあ、デマンドサイドが景気を牽引する点は同意できますし、そもそも金融政策ではだめで、市場活性化策として、消費者に選択権を与えることで最適な経済活性化がなされ、かつ消費マインドを更新することもできる、締めあげて間接的に人を殺す心配もないという話ではあるわけです。
とはいえなぜ政府が一人一定額お金を配ることに固執するのでしょうか。もちろんBIがそういう政策であることは理解できます。ただしそれは、経済政策として本質的な部分なのでしょうか。
たとえば次のような形を考えることはできないのでしょうか。マイナンバーと紐付ける形で、日本銀行に納税予備口座を、国民一人に一つ作り、これについては上限なしの当座貸し越しを比較的高い利率で認めるものとします。またこの口座については日銀が少額決済も含めた決済システムを手数料なしで提供します。つまり、○○ペイを日銀の決済システムで置き換えるわけです。また法人も届け出によってこの口座を利用できるものとし、当座貸し越しも認められますが、貸し越し発生後10年以内に返済を完了するものとします。つまり買い物をしたいが現金がないときはこの口座から貸し越しを受けて支払いをすればよいわけで、いちいち配らなくても日銀での帳簿管理で支給ができます。これで、それこそ事業を企む野心家が貸し越しで生産手段を調達するといったことも可能になります。また海外での決済のような事情がない限り、保険も不要になります。医療費の決済で不足が出るなどということはありませんし、もちろん高額医療費だからといって払えないなどということは起こりません。これが市中銀行の場合そうやって無分別に無限に貸し込んでいくと現金準備が不足して経営が立ちいかなくなりますが、通貨を発行できる日銀が破綻することはあり得ません。これは、月十万円という枠内に限られた形ではなく、額に関わらず必要なものを買うという(必要がないものも買ってしまうかもしれませんが)、経済学的によりましな購買行動を呼び起こすことになります。月十万円ではコメ10キログラム、携帯電話の回線契約月一万円といったレベルの購買になりますが、無限貸し越しであれば3Dプリンター50万円、デジタルカメラ交換レンズ3本付き200万円といった購買になります。もしかすると集積回路製造工場二十兆円、ロケットの打ち上げ百億円といった購買をする猛者も出るかもしれません。ニーズはあるが実現しにくい事業について、ニーズの実現を円滑化することになります。地方公共団体だって、まとまった財政需要があるときに、財源論などせずとも、総務省にお伺いなど立てずとも、口座から引き出せば、例えば感染症対策で閉店してもらう店舗への協力金を迅速に支払うことができます。もちろん、政策の実施である以上、議会で財政支出について決定が行われることは当然です。財源がないからこの程度で止めておけなどという無意味な議論をしないで済むというだけのことです。またこれによって決済の連鎖が破綻する可能性が低下し、経済が安定化します。何しろ支払い不能になど理論的にならない日銀の無限貸し越し口座ですから、存在する口座での決済は必ず成功します。何らかの理由により存在しなくなった口座での決済は失敗しますが、それで取り立てが遅れたところで、つなぎ資金のあてはあるのですから、事業が破綻したり支払いに困ったりすることはありません。口座の清算は名義人の死亡・清算、もしくは法人名義口座の貸越に10年を超えたものができた場合の強制清算で発生します。この場合、日銀の貸越債権は租税公課に次いで最優先で処理されるものとします。賃金債務より上なのは、一応賃金不払いでも債権者側に現金不足は生じない形になるためです。また賃労働者に不当な労働条件下での就労を拒否する余地を与える点は、BIと同じです。一方で、消費者側に実態として需要があるわけですから、過剰投資が発生したとしてもそれは適切な清算によって減価された状態で再利用されるか、廃棄されることになります。資金がショートして事業が止まることはなくなりますが、人員不足で事業が止まることはあり、そこで日銀が管理する形で通貨が縮小することになります。

■2021年05月05日(水)  文学部、少なくとも哲学科は廃止した方がよいもしれない
少々機会があって「生まれてこない方がよかったのか?−−生命の哲学へ!」を読んでいるのですが、大変残念で、1300円払って哲学者とやらのレベルを再確認する羽目になった思いです。まあ、今時の文系などこんなものということでしょうか。もちろん理系でも専門における能力とは別にとんでもなくあほな思考をする人というのはいて、かえってそれが新聞記者あたりの琴線に触れたりするらしいのですが(マッドサイエンティスト信仰の一種なんですかねえ)、私の知っている理系の研究者というのは皆さん専門の研究の方に熱心で、ブラック企業の経営者はともかくナチストやオカルティストはいませんでした。せいぜいが、理論系や数理解析系の研究者でもう実験はいらない、シミュレーションで十分だと豪語するくらいでしょうか。まあ、どうもそれは私の専門が応用数学や化学に近いためで、どうも理論物理や純粋数学、あるいは生物学のほうではその手のトンデモ系科学者がいるらしいのですが。
ネチネチと考えるのは愛知の基本であり、別に悪いことではないのですが、今時回顧の意識もなくカントだのショーペンハウアーだのと論じているようではいけません。かいつまんだ上でオカルトと考えすぎと切って捨てるくらいでちょうどよいはずです。まだしも経済学の回顧の方がましでしょう。フロイトはかいつまんだ程度で済ませていますが(それでも出てくる述語のぶっ飛び具合に辟易したのは、正直自分がオカルト系娯楽作家の文章に頭が侵されているためだと思いたいくらいです)、いくら思想の源流をたどるための重要なランドマークとはいえ、ショーペンハウアーについて「しかし私は思うのだが、ショーペンハウアーのテキストから離れて、現代の倫理学としてその路線の考え方(ウパニシャッド哲学の「汝はそれである」を共同性の倫理学に接続する考え方)を構想することは不可能ではないはずだ。」はないと思います(ショーペンハウアーとして可能であったはずだというならわかりますが)。哲学史、過去の歴史的に重要な思索としてウパニシャッド哲学に触れ、あるいはそれがどのようなもの、どのような成り立ちであるか解剖するのであればともかく、それを現代の倫理学に接続して共同性の倫理学を(知的遊戯としてでも)構築するという発想はアナクロニズムでしょう。こんな妄想をしている人に払う給料はないので、もしこの手合いがマジョリティなのだとしたら、少なくとも哲学科、あるいは文学部自体、廃止することに賛成せざるを得ません。「近代の超克」以来進歩していないように見えます。それとも、その後カウンターカルチャーから一周回ってこういう風潮なんでしょうかね。哲学趣味の高校生くらいならともかく、本来教師や職業研究者である人が洒落た知的遊戯ではなくてこんな思弁性に塗れた発想をすることは害悪です。「ブンケー!」と叫ぶ人たちに感心できたことはあまりありませんが、過去の思想書の読み込みとその思弁の再構成に執着するのも、理解できてもいない数式や数学理論を振り回していい加減な思弁的議論を繰り広げるのも、どちらも文系特有の退廃でしょう。

■2021年05月05日(水)  この頃巷に流行るもの…貧乏人の自虐ネタ
ソニー「α1」で猫撮影・最終章! これは動物を撮影する人には危険なカメラだ
「連写速度と画素数は半分でいいので、廉価版でないかしら。」
赤城さんもそうですが、あなたライターでしょうが。メーカーが高価な機材を出したらそれを買えるような仕事を取ってくる、それが買えるくらいに原稿料を釣り上げるのが筋であって、「高くて買えませ〜ん」などと自虐ネタに走るのは、そろそろ情けなくなってきた気がします。ライカをモデルチェンジのたびにシステム一新できる程度の購買力なくして評論家など務めてもらっては困ります。そもそもこんなことを言うのなら他の記事でも「連写速度や画素数、シャッタースピードなどは本質的な性能ではない!!!」と言い切らないといけないのであって(個人的には瞳認識を含めた - 手振れ防止以外の - 撮影支援システムと内蔵現像機能こそ要りませんけど)、あほな35mm信仰こそ打破すべき愚劣な旧弊の筆頭のはずです(いやまあ、その前に手振れの主因と言っていいクイックリターンミラーとフォーカルプレーンシャッターが来るか)。
この手の貧乏を茶飯のトッピングにして客に出してしまう芸風自体は編集や広告主の指示した方向性に迎合する頭の悪い芸風よりは好みなのですが、文芸、それも評論となると一定の誠実性を装うことは必要になりますし、過度の弱者アピールも鼻につきかねません。価格設定に問題があるというなら「こんな値段で誰が(SONYのカメラなど)買うのか、メーカーは十分検討したのだろうか」くらい言ったらよいのであって、フラッグシップ機がうらやましいではとさかさんや鰯水君を羨む浅野と岸田です。

■2021年05月05日(水)  ディベートの作例集としては面白いと思うのですが
日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか
民放は確かに俳優の売り出し主体のあれなドラマの制作に血道を上げている部分がありますが、しかしそれなら、「著作・製作NHK」なアニメやドラマが世界でちゃんと売れているのは何なのでしょうかね。もちろん最近の鬼滅のような大ヒットではありませんが、ガンダムやエヴァあたり程度の売れ方はナディアだってちゃんとしているわけです。ドラマでもNHKの朝の連続ドラマには海外の評価も高い作品があります。もちろん'70s〜'90sのNHKの娯楽作品の制作姿勢はずいぶんと理解のあるものでしたし、売り方であるNHKエンタープライズが海外へのコンテンツ販売に妙に積極的だったということもあるでしょう。とはいえ親方日の丸では民放の比ではない(でも広告主による視聴率の厳しい評価とは縁がなかった)日本放送協会がそのような実績を上げているというのは、民放制作ドラマの低迷が単純に親方日の丸的業界構造や「数字を持っているタレント」を管理する大手芸能事務所や、視聴率を求める大手スポンサーへの「忖度(そんたく)」が強くなる構造から来たものとすることへの反証ではあると思います。どちらもNHKを含めた放送業界の根深い問題ではありますけどね。
まあ、シリーズタイトルが「スピン経済の歩き方」なので、こういう論説にかぶれて「既得権益反対!」などと叫ぶと馬鹿だと思われますよ、ディベートではこんな組み立て方をするのですよという趣旨なのだとは思うのですが、正直それなら記事のヘッダか末尾に種明かしを書いておいて欲しいもので、何も書かずにシリーズタイトルで示唆するだけというのはなかなか高度な読み込みを要求する所業ですので、ITMediaのような意識の高いワナビー向けの媒体ではもう少しわかりやすい形を心がけた方がよいように思います。演説をぶっておいて最後に落すという形は、受け入れられると思いますから。

■2021年05月04日(火)  店主としては再開を期して一時閉店という選択肢だってあり得たはずですが
「コロナのクソ野郎に」限界のライブハウス界 新展開も
出演しているアーティストがこれを言うならわかります。閉店してしまえばパフォーマンスの場が減ってしまいます。コロナ騒動が収拾されるまで活動休止と言っても難しいでしょうし、代替手段だって限界はあります。どうかすると、代替手段に乗ることによって方向性が変わってしまいかねません。
とはいえ、店主としては同情の余地はありません。客が一年程度寄り付かないというのはサービス業ではあっておかしくない事態ですし、悪い気配がしたらとりあえず閉店して損害を最小限に抑え、大事な事業なら後日の再建を期すくらいでないと経営者としては失格です。それがずるずると縮小営業を続けた挙句に財務上の問題で閉店では、関係者に深くお詫びしないといけない類です。

■2021年05月04日(火)  商業社会の暗部というか
「血も滴る偽肉」のImpossible Foods、肉味再現の決め手成分認可への異議申立てを下す
まあ、本来であれば使った水にトリチウムが入っていようがフグを処理せずに調理しようが、消費者がそれを認識していれば問題ないはずなんですよね。それを承知で買った以上それが原因で問題、例えば健康被害が発生したとしても、それは本人の責任だという話になるわけです。
ただし、まず流通している食品に対する詳細な知識というのは、現実には消費者には期待できません。流通業者から情報提供を受けても、それこそそれが何を意味するか分からないということにもなります。またそもそも選択肢がないことも少なくありません。供給チャンネルや流通価格の問題でそれしか選択肢がないのに、選択の自由はある、どれを選ぶかは自己責任だと言っても意味がないのです。その意味で、食品の安全性評価というのは公平で厳密に行われないといけません。
そのあたりの隙間を突いたのがこの種の「新食品」商売で、商売、それも一般の消費者が買える価格での大量販売を意図するだけに実に胡散臭いです。合成肉だって、個人が自家製造して自家消費している限りは問題はないわけです。植物由来の素材だからと言ってそれを食べる人を菜食主義者と認定してよいかどうかは疑問があると思いますが、家畜を殺さずに肉(っぽいもの)を食べるという意味では動物保護に賛同する方々ではあるのでしょう。自家製造・自家消費に留まる限りは何の問題もありません。問題は公的な認可を取得して不特定の第三者に売りさばくという部分です。それでも、大変高価で物好きな金持ちしか食べられないというならまだしもなのですが、事業としては最終的に大規模な市場供給を目論んでいるわけです。積極的な根拠があるわけではありませんが、何か胡散臭い。正直、食品としての流通を許可するのは構いませんが、通常の肉の10倍程度にはなるように税金でもかけた方がいいのではないかという気がします。

■2021年05月04日(火)  こたつと並ぶ凶悪さ
人をダメにする家電「ふとん乾燥機」のマジックみたいな威力
確かにダメにするかもしれませんね。ついでに言えば、晴れた日に「布団を干す」という苦行からも解放されてしまいます。まあ、花粉症持ちが迂闊に布団を干すと花粉だらけの布団で寝るに寝れなくなるので、そういう方にとっては布団乾燥機は必需品と言えます。しかし、前世代に「気持ちよくなるんだからちゃんとお布団を干しなさい!」と強要されて、その反動で煎餅布団がすっかり板についてしまった人も、朝になるとあのお小言が思い出されて嫌な思いで布団をベランダにかけ、天気まで気になってしまう難儀な人も、布団乾燥機さえ使えばぬくぬくした寝心地を、嫌な思いをすることなく獲得できます。最近の布団乾燥機にはダニ対策機能もありますしね。エコでないと言われても堕落せざるを得ないと思います。
とはいえ、床から熱が逃げていくとあっという間に冷めてしまいますし、温度設定が高すぎると蒸し暑くて寝るに寝られないことになりますので、注意は必要です。また独身者用賃貸集合住宅住まいの人が高性能パソコン数台やエアコン、レーザープリンターなどと一緒に使った場合、ブレーカーが落ちることがあります。

■2021年05月04日(火)  そりゃパネルを置くよりも事務所や住宅として貸し出した方が儲かるもの
見えた太陽光発電の「生態」 脱炭素と里山保全の両立は
まあこれはその通りなんで、田舎の開けた平地や南向き斜面に休耕地や林にしておくよりは儲かるからと建てられているのを、都市部に覆いをかけてその上に設置するようにすれば、環境破壊は防げるわけです。都市というのは電力消費地でもあるので、電力の地産地消になりますし、配電コストも下がるはずです。その代わりに、都市住民の日照権は奪われますし、面倒な権利調整や少なくとも支柱の敷地コストが必要になりますが。もう一つは海ですが、こちらは航路や漁業権との調整が必要になります。まあ、海面を完全に発電パネルで覆ってしまった場合に何が起こるかは、あまり真面目に考えた人はいないのではないかと思いますので、影響は未知数とも言えます。
というか、それこそ原発もそうですが、これまで電源開発というのは、それなりに立地条件に理由のあった水力と地熱を除けば基本的にNIMBYとして、固定資産税収入などを歓迎する都市外に建てられてきました。火力だけは現在燃料を運ばずに済む大型港の近辺に建てられ、周囲が工業地帯になっていますが、それこそ下北沢を再開発して火力発電所を立てるなどと言えば大騒動になるでしょう。つまり都市の外に立地しがちな再生可能電力も現在のところ原子力のたどった路線を忠実になぞっているわけです。そのままで行けばその末路は、さほど違ったものにはならないように思います。
都市外の地域の経済的振興はともかくとして、都市に必要なNIMBYをどうやって都市に立地させるかというのは、政策論として重要だと思います。
とはいえ太陽光発電の場合結局表面積なので、小さなフットプリントに高さ方向に設備が分布する都市部だけに立地させると発電量に明確なキャップができるというのが、問題ではあります。

■2021年05月03日(月)  単位間違ってませんか
2021年春の半導体会議で判明した新情報 AIプロセッサーの昨今
「他のシステムと比較すると、例えばNVIDIA A100の理論ピーク性能が78Flops/19.5Flops/9.7Flops(FP16/FP32/FP64)なので、これと比べても11倍〜89倍高速ということになる。」
いやこれ、TFlopsの間違いでしょうかね。さすがにたかが78Flopsということはないでしょう。

■2021年05月03日(月)  別に何なら石炭燃料の蒸気自動車でも原子力自動車でも復活させてくださってもかまいませんけども
内燃機関から撤退? そんな説明でいいのかホンダ
まあ、ホンダの記者会見に対する指摘は理解できますけどね。
「そしてもっと悪いのは政府である。」
そうでしょうか。政策として、「化石燃料なり炭素化合物なりを燃やすような運送機器は日本ではこの時期までに禁止する。」というは、トータルの環境整備が伴うのであれば、立派な政策だと思います。その上で、それに対応できない事業者は日本では製品を販売できない、つまり日本で事業をしたければ内燃機関から卒業しないといけない、そうでなければ輸出専門か廃業というのだってありです。例えば、化学合成産業であろうとエンドユーザーであろうと、水銀や水銀化合物、有機鉛化合物などは原則として排出できません。そもそも国内では相当の手続をしないと売れませんし買えません。しかし水銀にしろ鉛にしろ、過去にはそれなりに需要の高い資源でしたし、鉱山をはじめとして供給も国内にありました。それが政策的に抑え込まれて現状となっているわけです。政府が所与として国内に規制を敷くこと自体は、原則論として悪いとは言えません。電気のコストが高いとしても、政策レベルであれば、自動車税なり燃料税なりを原資として電気自動車の充電コストに対して補填を行うといった方法で見かけ上低価格化することはできます。
もちろん、その過程で発生する摩擦的失業をどうするか(廃業も含めての話です)、あるいはノスタルジックなマニアをどうするかという問題はあります。後者など、お題目をかかげたところで全員は新技術に乗り換えてはくれない、ではそれはユーザーレベルで禁止し摘発するのか、それとも一定の条件下で運用を認めるのかという政策判断は、旧技術の趣味的な運用が注目されるに至ったがための現代的な政策課題でしょう。もちろん、燃料を燃やすような車両の承認自体を止めてしまい、発行済みのナンバーも取り上げる、当然公道など走行すれば違法行為という考え方だってできます。そこまでちゃんとパッケージにして政策として提示するのは政府の責任ですし、あるいは規制するのならそこはどうするのかと迫っていくのは、ジャーナリストなり自動車産業労組なり文化団体なりの役割ではあるでしょう。もちろん、カーボンニュートラルなど実現せずとも指摘されているような問題(例えば地球温暖化による気候変動や陸域減少)は起きない、あるいは別の原因なのでカーボンニュートラルなど実現しても意味がないという論考だって、根拠がちゃんとあれば発表することは自由ではあるわけです。しかし、原則論として、事業者に規制がきつすぎて対応できないから緩めてくれなどと言う権利はありません。
別にホンダだろうがトヨタだろうが、潰れてくれてまったくかまわないのです。またあくまで技術や文化を重視するなら、石炭を燃料とする蒸気自動車や、原子力自動車だって推進するのがむしろ当然でしょう。いかに広く使われているとはいえ、内燃機関だけ優遇する理由がありません。
その上で、国内産業の育成への影響はどうなのかという話は、してもよいでしょうけどね。

■2021年05月01日(土)  ca vaは鯖ではない、いい加減にして欲しい
焼きサバ×チョコの狂気スイーツ爆誕 ヘルシアに一番合う(?)謎ショコラ食べてみたら想像以上にサバだった
別に焼き魚にスィートチョコレートを組み合わせて、悪いとまでは思わないのですが、でも名前は悪いです。この駄洒落、もう何回目だというフランス語履修者にとってのおやじギャグであり、ロシア語でcabaが鯖でないように、フランス語のca vaだって鯖ではないのです。せめてCa va, Chocolatte?とでもして意味が通るようにしていただきたい。まあ、こういう表現は今時差別表現かもしれませんけど。

■2021年05月01日(土)  あ、美術か
古今東西の美術品が集まる展示即売会「ザ・美術骨董ショー2021」に写真ジャンルで山岸伸さんが参加。刺青作品で挑む
見ていて最初、「なんで骨董ショーに写真で現代ものなんだろう、刺青部分が骨董なんだろうか」と思ったのですが、考えてみれば美術「と」骨董「の」ショーなんですね。つまり美術であるわけです。それならわかります。
とはいえ、もちろん芸術性や表現としての質は理解するのですが、ちょっと攻め込み過ぎじゃないのかな。もう少し無難なテーマがありませんでしたかね。それとも、こういうショーに集まる人というのは、前衛的な表現も含めて理解のある人ばかりなのでしょうか。

■2021年05月01日(土)  「普通のスマートウォッチ」ってなんでしょう
バンドでもないウォッチでもない普通のウェアラブルデバイスが欲しい
「各社の製品を使ってみて感じるのは、ウォッチやバンドがスマホから独立する傾向にあるということだ。」
このあたりは考え方の問題で、特定の機種のスマホとの組み合わせしかできないというのだと売りにくいという判断があって、単独で成り立つ製品にしている気がします。またサービスとの連携はまだ売りにしにくいし、メーカーとして独自性を出しにくいという判断が、それこそ大手ほどありそうな気はします。
もちろん単体を前提にすると操作性にしろ機能にしろしょぼくなってしまうので、クラウドサービスなりスマホの標準アプリなりと連携して使えるべきだという発想も、業界人としては自然なので、機会があればちゃんと言っていくと変わってくるかもしれません。
「さらに、ウォッチフェイスはアナログ表示やデジタル表示のものが何十、何百と用意されているのだが、時刻と曜日を含んだ現在日時(できれば西暦年号も)をシンプルにはっきり大きく表示してくれるものが本当に見当たらない。」
正直これはその通りというか、小なりとはいえコンピューターなので、設定に合わせて表示を切り替えるくらいはできてもいいと思います。
でまあ、外すと時計じゃなくなるというのは、そりゃまあ、トリガーにする気持ちも時計じゃないと思う気持ちもわかるよなあというところですね。でも、今時の人は腕時計じゃなくてスマホを枕元に置くんじゃないのかな。
「このままでは普通のスマートウォッチがなくなってしまいかねない。」
普通のスマートウォッチというのがなんなのかの方が問題ですけど。一般的なSFガジェットとしてのスマートリストバンドデバイスはリストバンド型の端末、つまりデバイスのサイズを除けば今のスマートフォンそのものです。身体に接触しているという特徴によってバイタルセンサーや死活監視も兼ねている場合が多いのは、SF的設定において必要だからでしょう。むしろ母艦としての板の方がSF的発想とは別のところから出てきたデバイスです。そう考えれば、独立して動作し、必要ならクラウドと連携して個人に強く結びついたインターフェースになるという現在の志向は、おかしいとは言えません。
もちろん現状リストバンド型では操作性が極めて悪く表示もしょぼいので、スマホと組で運用したい、あるいはスマホを拡張するウェアラブルデバイスであって欲しいという発想はあり得ます。とはいえそれが「普通のスマートウォッチ」かと言うと、むしろそちらの方が、母艦としての板に依存する形で生じた亜形という気もしないではありません。

■2021年05月01日(土)  キャノンが出てこない
カメラはじめてもいいですか2
しろさん、何かこだわりなのかもしれませんが、そろそろちゃんとしたモニタかプリントで出しましょうよ。撮り合いくらいなら背面液晶でよくても、コスプレポートレートとかは解像度が高くてでかい寸法で見た方がいいですし、今時のカメラなら最悪HDMIミニケーブルで自宅のテレビにつながると思うのですが。チサトさんや、別作品ですがほのかちゃん、そしてナギさんちのバックヤードにはあってもおかしくないですし、今回初登場のアカネさんも部屋にパソコンの一台くらいはあるはずです。チサトさんやナギさんの家パソコンならカラーチューニングされたものがプリンターと込みであってもおかしくありません。デジタルフォトを使った創作の基本ですから。まあ、チサトさんは大学のを使っているかもしれませんが。背面液晶というのはあくまでも撮れた写真をその場で確認するためのものなのであって、スマホカメラから入ってきた人には再生用なのかもしれませんが、カメラメーカーの意図としては撮れた写真は最終的にはパソコンのモニターなりプリントという形なりで見ることが前提だと思います。だいたいカメラの内蔵ストレージなんてどう奢っても5000枚くらいが限界なんで、4時間もあれば100枚取れてしまうことを考えると、一ヶ月少しで満杯になってしまいます。ほのかちゃんが背面液晶で写真を選んでいましたが、本来はパソコンのストレージや外付けストレージ、フォトフレームなどに移動するものです。だからこそ、カメラにデータ処理用ソフトが一緒についてくるわけです。
アカネさんのカメラはα7cです。お家の普段使いはNikon COOLPIX A1000ですが、ニコンのレンズ交換式は黒歴史になった1を除いて皆ごついので、美意識に合わなかったのでしょう。となるとレンジファインダーかミラーレスになりますが、さすがにここでライカ様にご降臨いただくほど非常識ではなかったようです。ミラーレスでもスマートなレンジファインダー風のデザインとなると機種が限られ、OLYMPUS E-PLシリーズ、Panasonic Lumix GXおよびGFシリーズ、フジフィルムXEおよびXAシリーズ、そしてSONYのα7cになります。カタログスペック優先であれば35mmセンサー搭載のα7c一択でしょう。まあ、もはやNikonがカジュアルなレンズ交換式を作っても似合わないということなんですかね。そして26万円。ミドルレンジなのですが、安くありません。親御さんの渋い顔も納得です。なにしろお父さんが仕事で使うパソコンですら、モニタ込みでそこまで高くないことが多いのです。お母さんに至っては、そんな値段は車と免許と家、後は娘の学費くらいじゃないでしょうか(国立大学の半期の授業料がこんなもの)。そしてレンズがSEL85F18。ポートレートの鉄板とも言える画角ですが、慣れない画角でみとちゃん相当てこずったんじゃないでしょうか。広角慣れしているとうっかり被写体に寄ってしまうので、ポートレート撮影の場合ファインダーを覗くとはみ出ていてぎょっとします。また絞りを開けてしまうため、被写界深度が浅く意図しないピンボケも発生しやすく、画角が狭いので手振れに弱いこともあって、広角レンズ(いわゆる35mmクラス)とは操作感がかなり違うのです。それをいきなり食堂の机越しという近距離で扱わされては、いきなり視野一杯の顔を見る羽目になってさぞ驚いたのではないでしょうか。アカネさん、無茶振りです。
ナギさん、なぜにそこでFE2を出しますか。あなた何歳ですか、私が高校生だったころに現役のカメラですけど。もちろんいいカメラだと思います。学生時代は常に持って歩きました。ニコンの中でもお手頃価格で、子供の財布にも優しかったのです。うちの場合は父がペンタックスでした。なんでまたSPなんか買ったのか、もちろんよいカメラですし、買えないものでもないのですが、物置から発掘したときは標準レンズしかありませんでした。それならコンパクトでよいし、実際コンパクトからスマホに流れるようなユーザーなんですけどね。そういえばほのかちゃんの親御さんかおじいさんも妙なカメラ持ってたなあ。なお、三代続けてニコン派は結構います。キャノンもそろそろ三代目が買う頃でしょうか。ただしニコン派と違い、キャノン派は代ごとにマウントが異なっている可能性があり、つまりおじいちゃんのレンズを孫が使うのは難しくなっています。そして、ニコン派の場合、爪がついていないレンズを買ってはいけない、絞りリングのついてないレンズを買ってはいけないといった妙な家訓があることがあるようです。
ボディストラップ、これも沼ですね。凝り始めるとあっという間にいくつも集まると聞きます。メーカーロゴ入りのほかに、サードパーティー品も色々あります。ファッション性だけでなく、ギミックに凝ったストラップもあります。もっとも個人的にはストラップでカメラをぶら下げるなどあるまじき行為なので、ストラップは滑落防止に手首に巻いています。なかなか長さにちょうどよいものがありません。
スマホカメラ、現場写真は完全にこれと、証拠用のポラや修正保護付きデジタルカメラに置き換わった感があります。実際作業の現場では他の工具も大量に持ち歩くため、関係ない道具は少ないほどよいものです。通信機能と撮影機能を持つカメラ付携帯電話やスマートフォンは最適で、薄くて狭い場所にも入れやすいこともあり(これが原因で節を曲げてタブレットの内蔵カメラで撮ったこともあります)、うるさく言われない状況での撮影は完全にこれです。個人的にはスマホきらいなので(コンピューターとしてのスマートフォンは嫌いではないのですが)、コンパクトカメラを持ち歩いていますが、正直スマホカメラの方が使いやすかったりします。そんなスマホカメラ、「沼より」に書かれているようにスペックはどんどん良くなっています。センサーが小さいことによる画像の粗さも処理ソフトが向上しており、現在単体のカメラに劣る唯一の性能は、被写界深度の深さでしょう(もちろん超広角や超望遠などは別ですが)。これは、昔は深いのが良いとされましたし、コンパクトカメラ的な記録用途では深いに越したことはないのですが、現在は適度に浅いことが望まれます。つまり、スマホの写真を適度にぼかすことはむずかしいのです。これはセンサーサイズが小さいためにレンズの焦点距離が短くなり、被写界深度が深くなってしまうことによります。光学系を明るくして画素サイズを小さくすることで浅くできるのですが、限界というのはあります。カメラに対して絶対的に優位なのは、表示です。そもそも鑑賞目的で絵を表示するための高精細画面ですし、カメラ自体もそこでの再生に合うようにチューニングされています。正直スマホ似の操作感や連携機能などどうでもよいので(もちろん良くない人もいることは承知していますが)、単体カメラにもスマホ並みの背面液晶を付けてほしいものです。もっともそうすると、レンズ交換式アンドロイドスマホみたいになりそうですが。ただし、スマホカメラユーザーであっても、自分のイメージ通りの写真を「展示」するには、印刷が不可欠です(まあ、撮るのに使ったスマホごと展示してしまう手もあるのですが、それでも液晶の特性に起因する視野角のような問題はつきまといます)。他の機種で見た画像というのは、イメージが全く変わってしまうこともあり得ます。おなじ絵を見てもらうには、紙に自分のイメージ通りの絵を印刷して、それを見てもらうしかないのです。そのためには、少なくともプリンターを自分のスマホの表示特性と同じになるようにチューニングする必要があります。そのあたりの手間は、結局パソコンの方が楽だったりします。まあ、iPhoneユーザーの方はMacBook Proを買って、それで自分のイメージ通りになるように画像を調整(現像)し、MacBook Proの画面に合わせたプリンターで印刷するのが良いでしょう。プリンターのメーカーは何でもよいですが、こだわるならキャノンしかありえません。なにしろ過去のApple純正プリンターはキャノンが供給していたからです。
スナップは、偉くあっさり流されてますが、現在受難の時代です。ストリートフォトなどもこの流れですが、肖像権やプライバシーの考え方が浸透し、さらに製作者側でも公開先が読者の限られた雑誌のような媒体だけでなく、報道やネットも含まれるようになったため、「写真を撮る場」での撮影は許されても、本格的なスナップフォトは日本国内ではしにくくなっています。もともとそれなりに場所を選ぶスタイルであり、日本では米軍基地くらいですが、海外だと写真など撮ろうものなら警備員が怖い顔で寄ってくるところもあります(当然スパイ疑惑で「何撮ってんだ!」)。日本の米軍基地でも見られてはまずいところ(玄関とか: 偉い人が居たり構造を詳細に検められるとテロに使われかねないため)を警備している人は結構まじめで、だいたい怒られます。そのわりにどうでもいいところを警備している人、写真を撮るのが想定されている場ではポーズを取ってくれたりしますけどね。また店頭のディスプレイなどでも、警備員が飛んでくることがあります。とはいえこれもコミュニケーションの機会と考えれば別で、こういう趣旨で様子を撮影させてほしいとお願いすれば、させてもらえることは結構あります(まあ、風体が怪しいと断られかねないのですが)。もちろん、最後に撮った写真をちゃんと見せて、これは止めてくれと言われたら削除すべきですね。同行系のイベントフォトの場合、スナップ撮影の好機です。なので写真技術を学ぶ学校では通常スナップ写真の撮影技術も学びます。ナギさんは「本格的なカメラは注目浴びちゃうし」と言っていますが、特に保身が大事な場合、あえて目立つカメラで「スナップを撮ってますよ」というシグナルを周囲に送ると、撮られたくない人は逃げて行ってくれますし、最悪でも場所から追い出されたり警官に怒られてデータ全消去で済みます(とある写真家曰く「小さいカメラを持ってコソコソした態度をとっていたら、怪しまれてしまうこともあるこの時代」)。そして不意打ち方向に突き詰めたのがストリートフォトということになるようで、土門拳や木村伊兵衛の古典的なスナップはこちら系になるというか、撮影における彼らの思想を突き詰めたのがストリートフォトですね。この影響を受けた写真家は今でも結構います。とはいえ、色々な意味でパワーがない場合は、データ全消去も含めて引き際は心得ておくべきでしょう。なお海外など最悪機材没収、本人は連行されて尋問・拘禁となります。また大道芸人のスナップを撮っておひねりを出さなかった場合ご本人が怒りだすことがありますので、適正相場+α程度のおひねりは出しましょう。とはいえ彫像だと思って撮ったら大道芸だったこともあるので(撮ったところで動き出したので驚きましたが、写真を見せておひねりを払いました: 確かサンフランシスコかサンディエゴで、あの時のパフォーマーさん、ありがとうございました)、油断禁物です。常におひねりを払える程度の小銭・決済手段は持っておくべきです。ポーランドで道端でバイオリンを弾いていた女の子、かわいかったなあ。ちなみに「写真の原点とも言える」などと書かれていますが、確かに現代写真表現の原点のひとつではあるのですが、あえて原点を言うなら「据え物」、つまりスタジオ写真や集合写真、景観などこそ写真の原点です(というか、大昔は感度が低くて動くものは写真に写らなかった)。
水着写真っていうか、いや私は逃げ回っていたこともあって経験がないのですが、参加者がカメラを持ってお互いを撮るという状況ってあるのでしょうか。90ページのみとちゃんの絵の違和感が大変なことになっています。水着にラッシュガードにサンダルという軽装にごっついカメラがくっついてる。EOSとかDとかだとさらにすごいことになりそうです。ちなみに100ページあたりでアカネさんがやっているのは本来撮影者側がするべきことで、モデルさんにそんな気を使わせてしまったみとちゃんはいささか問題があります。まあ、初心者ですしね(というか話のテーマがそうなので)。ベテランモデルさんだと新人さんがこんな状況になることはあるとは聞いています(で、「沼から」にあるように慣れない同士だとお互いがちがちになるらしい)。
Z5、確かに高校生どころか大学生でも高根の花なのですが、これはあくまでもエントリーモデルです。せめてZ6にならないものでしょうか。というか、エントリーモデルに気合と根性で稼がないと買えない値段を設定するニコンさん、何か間違ってやしませんかね。Z7やZ9が高くてごついのはわかるのですが。またお値段が問題ならDXフォーマットのZ50に行ってくれというのもまあ、わからないでもないのですが(でかいセンサーは高いので)。でもセンサーサイズそれ自体はともかく、画角と被写界深度はAPS-Cと35mmでは互換性がありません。写真を主眼にした機材を売るメーカーなら、撮れ方を主眼としてシリーズにエントリーとハイエンドを用意して欲しいと思います。その上でエントリーモデルは子供の手が届く価格でお願いします。なんでもいいから撮りたいのでAPS-Cというのは、専用機メーカーとして感心できません。なおナギさん、Z5とZ6IIは違います。でまあ、押しメーカーのある人が張り合っちゃうのはよくあることですね。雑な信頼感はニコンの売りで、泥水の川に落としても壊れないとはよく言われるところです。もっともこれ、たしかFのエピソードなんで、DやZを川に落として壊れないかどうかは保証の限りではありません。
チェキのようなインスタントカメラと普通のフィルム撮影を一緒にしていただいては困ります。もちろんチェキにしろポラにしろあれはあれで楽しいですし、表現としてもありなのですが、焼き増しできない(デジタルだって厳密には撮り直しできない)というのはインスタントカメラでの撮影であり、フィルムはむしろ焼き付けにおいても技量を問われます。そして19世紀末から20世紀前半に「複製芸術」として美学論の大問題を引き起こしたのも、写真や映画、そしてレコードなのです。レコードでは同時に「放送」という聴取(ラジオなので)のあり方も問われました。ヴァルター・ベンヤミンなんかが論じてますね。コラージュのようなあえて対象、時間や空間をぶつ切りにした表現も問題でしたが、複製を作ることが前提になる(写真の場合そもそもネガですから)表現自体も問題だったのです。これに絡むのが、鑑賞の場所を設定できないという話ですね。もっとも、鑑賞の場所を議論するという点で、芸術が貴族の身の回りに普通にあるものではなく市民が特定の場所に行って鑑賞するものになってしまった19世紀の論点という気もします。銀塩写真とデジタルの差異はその場でのフィードバック、加工の容易さを含めた取り扱いの容易さ(撮影枚数も含む)あたりですが、そもそもロールフィルム自体が連写に適したメディアで、36枚撮りや、30ftなり50ftなり100ftなりの缶入りロールフィルムを自分で切ってパトローネに詰めて48枚撮りとか(72もあったな)を一日何十本と使う(プロはこれが当たり前)のであれば、現在のデジタル写真的な、たくさん撮って良いやつを使うような使い方もしました。商業写真はむしろそちら中心で、自動巻き上げ機、つまりモータードライブなんてオプションもあったわけです。現在のデジタルカメラの連写性能はこのあたりに根っこがあります。まあ、本来映画用なんで、30fpsで回しても切れたりはしないわけです。現代の銀塩写真は、撮影時点ではそもそもメディア上の像を確認できないという使い勝手と時代の制約(非常に単純化するとコンピューターが設計に使えなかった)による光学設計の甘さ、そして銀塩感光材の見え方を楽しむものでしょう。もちろん8x10のような大型シートフィルムを使った表現はいまだに銀塩感光材が主役です。ですが、そもそもシートフィルム自体の供給が細っているため、処理設備を持っている人でも難しくなっている方向性です。なおこの回の「沼より」は特に、文脈で修飾語が省略されているため、一般的な写真論からするとおかしな話が目につきます。
そしてアカネさん、校内放送での呼び出しは職権乱用です。まあ、学園コメディの常套手段ですが。それにしてもフライドポテトが安い気がするのですが、もしかしてダブルトリプルで600円に飲み物入れて漱石さん一枚とかもしてくれるのでしょうか。山盛りフライドポテトをたっぷり入れたロイヤルミルクティーかコカ・コーラのトールサイズでいただくのが好きなのですが。そういえば、みとちゃん、成績が悪くて家の近くの学校に行けずに一人暮らしと書かれていましたが、親の期待を背負ってそういう学校で生徒会長、学年首位をやっていてよいんでしょうかね、アカネさん。親の期待を背負った人はできるだけランクの高いところに行って牛後になるのが普通だと思うのですが。モバイルバッテリーはなかなか便利なのですが、大容量品を持っているというのは、アカネさん、なかなかこだわりの人です。下手すると高校生の小遣いが一ヶ月分吹っ飛びます。ちなみに「ヤマノススメ」イラスト入りのグッズもあります。もっともレンズ交換式カメラはたいていバッテリーチャージャーがオプションであるので、交換用バッテリーとバッテリーチャージャーを必要数買うのが吉です。撮影中に充電なんか待っていられないからで、使い切ったら交換して夜にチャージャーを並べて一気に充電します。
みとちゃんは、好きな色なのでチサトさん提案の水着のうち縦縞フリル付を選んだようなのですが、模様の傾向としては、もう一つの方がみとちゃんが選んだワンピースに近い気がします。選んだのは表紙によると紫に白の縦縞ですが、おそらくもう一方やワンピースは、白〜淡い黄色系に表紙のチサトさんの水着の模様に近いプリントではないかと思います。ワンピースでも淡い青系や緑系はあるはずで、それに比べると好きな色というには色の傾向が違う気がします。みとちゃんの体型からしてある程度シンプルな方が格好いいのは確かで、判断としては間違っていないとは思うのです。
151ページの「沼より」で関西カメラ女子部主催の方が寄稿していますが、この感覚はよく聞くものの、私はさっぱりわかりません。もちろんモアちゃんのセリフは私も好きですし、趣味語りの楽しみもまあわかるのですが、一人だとつまらないとか寂しいとかいうのは全くわかりません。気を使わない語りの場、共感してもらえる場というと、私はむしろ仕事関係の同業者の打ち合わせでしたが、偉い人もいるので気を使わないというのはやはり難しいものでした。
コスプレ撮影回、アカネさんの登場シーンの衣装はBLを買うのでカモフラージュにあえてダサいコーディネートにしたのか、それとも着替えやすいのでラフな服装にしたのか。セット付のスタジオブースのようなニッチな業態が成り立つところは、東京のいいところです。プロ用であればある程度セットや小道具も用意して待ち構えていてくれるはずですが、それにはオーダーも伝える必要がありますし、手間もかかっている分非常にお高くなります。その代わり撮影途中でセットを切り替えたりもでき、邪魔も入らないわけですが。それをありがちなシーンのセットをバリエーションとして用意して大勢の人に使ってもらうというのがこの回のスタジオで、相当数のニーズがあって安い単価で回しても元が取れるのでないと提供できません。背景から作り込むということで、スタジオ撮影はアマチュアにとっては憧れとも言えます。もっとも気合と根性で背景合成という手も今は使えるので、書き手としてフォトショも使うような自撮りレイヤーさんだとブルーバックを用意してそっちに走ってしまうかもしれません。
三菱デリカ、実は弟が社用車に使っています。時々乗せてもらうのですが、内部空間に余裕があり、乗せてもらっている分には楽です。とある漫画家さんが昔家族を乗せるためにデリカを買い、「西園寺デリカ」と呼んでいたとか。いかついなどと言いますが、所詮今風のデザインなので威嚇感はあまりなく、図体がデカいだけです。いかつさというなら、スズキのジムニーや三菱でもパジェロシリーズの方が上でしょう。普通自動車免許で乗れる車種の中では、取り扱いやすさとキャパシティが両立した良い車です。オフロードを走るなら別ですが、オンロード車でこれ以上というなら準中型免許を取るべきです。もっともチンクしか運転したことのない人がデリカを運転した場合、ほぼ確実に車両感覚の違いによる事故を起こすと思われます。

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