日記

■2021年04月30日(金)  マクドナルドだからねえ
マクドナルド「トリプル肉厚ビーフ」 こういうのでいいんだよ、と言いたいが……
まあ、パティが一枚増えて+150円というのは、マクドナルドとしてはちょっと割高感はあるかもしれませんね。というか、550円くらいならそんなもので済ましていたでしょうが、さすがに640円となるともう少し工夫が欲しい気はします。さすがにパティ三枚となると組み立てるのも大変そうなので、そのあたりかなと思わないでもないのですが、それならそれで演出で値ごろ感を出す手もあるはずです。

■2021年04月30日(金)  解熱剤を処方して症状の慢性化を招く類ではないのだろうか
自粛要請を拒否して外出しよう、大型連休を楽しもう
なにしろ疫学的調査自体がここ数年のものしかなく、他の病気との類推で判断するしかないのですが。
まあ流行自体、過去の感染症の大流行と比べて大規模なものと言える気はあまりしないわけです。とはいえ、ここ少なくとも50年ほどは(そろそろインフルエンザ百年ですかねえ)、広範囲で大規模な流行というのを経験していないわけで、感染症を抑え込む技術は進歩した代わりに感染症と対峙する能力が向上していない気がします。
記事の主張とも重なりますが、感染症と対峙する場合、とにかくパニックしないことが求められます。薬品や器具の買占めや過度の対策要求、自粛警察などは、パニックの一種であり、逆に何でもないんだと過度に常識的な感染症対応に逆行する行動を取ることもパニックでしょう。感染症などだいたい、適度に手洗い(や呼吸器系の場合はうがい)をしっかりしていればそれなりに防げるものです。
その上で、社会現象としてこの騒動を考える場合、ゼロ・ディフェクトの希求と診療制度のフラジリティ、動員への過度の忌避感(それも動員を企画する側の)がパニックを発生させている気がします。
そして、パニックがすでに発生しているという前提に立ったうえでの鎮静化策兼対応策として、自粛は必ずしも悪いものではありません。パニック、特に集団的パニックというのは孤立させてしまえば収まるもので、また自粛というある意味単純な策を示すことで、オーソライズされた行動を明確にすることもできます。良く休止は事態を悪化させると言われますが、パニックを鎮静化するという意味では比較的堅牢で簡易な対処法で、休止による様々な悪影響(典型的には経済活動の阻害)は後日の対応と組み合わせて正当化できます。
そうした観点からして、記事のような主張は、現状においてあまり感心できません。もちろん落ち着いて平常の行動を取るのであれば(記事にしてもそう主張してはいます)問題ないですし、社会の特定機能についての集中的な動員(例えば記事の言う厚生労働省主導の動員や地域圏の連携による診療能力の確保)により事故(この場合は感染症患者の発生)に対応することも可能ですが、いずれも実現できていません。適当なガス抜きによる閉塞感の解消はもちろんパニックの鎮静化につながるのですが、その前提となるスタビライザー機能は少なくとも満足に機能していません。結局記事の主張する裏付けは今回の感染拡大は終息しつつあるという観測のみで、これではかえって不測の自粛からの解放感によるパニックと事態が(それこそ統計的に有為とならない範囲で)変動した時の恐怖によるパニックによる民心の混乱を引き起こすだけだと思います。

■2021年04月28日(水)  本人の同意があっても「売る」のはダメ…そりゃそうだ
アップル、アプリ開発者に「ユーザー追跡を許可したらお金あげる」禁止
なんだか、売血禁止運動や少女売買春禁止運動を思い起こしますね。まあ、アルバイト感覚、小遣い稼ぎ感覚であってもプライバシーを売り渡すことはあまり良いことだとは思いませんし、こんなアンケートに答えるとこれをあげます的なキャンペーンにも辟易はしているので、Appleの方針には反対しません。自分で何か作るにしても、そのあたりはちゃんとしたいと思っています。そして、追跡で利益を得るベンダーの主張も、売血で血液需要が充足されている面があるとか、貧乏人を救う最後の砦のひとつになっているとか自分の意思で小遣いをもらって男の人と仲良くして悪いのかといった話を思い起こさせます。
とはいえ、App Storeから排除されてしまうととにかくユーザーに訴求できなくなる(ブロックがかかってインストールができなくなる)という点は何とかしてもらいたいところです。アプリベンダーが安易に推奨することを否定できないため、ジェイルブレークの禁止を不当だと言うことが難しいのですが、Appleのプラットフォームを使うベンダーは事実上ポリシーへの同意を強要されます。ユーザーからすればApple製品とはそういうものだで済みますが、ベンダーとしては相応のシェアのプラットフォームを政策的な制約で使えないというのはうれしくないでしょう。ペナルティとしてApp Storeアプリをアンインストールする羽目になり、つまりアップデートもストアアプリの入手や使用もできなくなるくらいあってもよいので、ジェイルブレークを認めてもよいのではないかと思わないでもありません。ベンダー側は、ストアと別のプラットフォームで併売したって良いわけですから。

■2021年04月28日(水)  CPUを自社*製造*していないメーカーは完全なコンピューターメーカーとは言えない
大変革期に振り返る Macの歴史の大きな流れとCPUの変遷
「Macの歴史の中で初めてCPUまでも自社製とすることで、ようやく完全なコンピューターメーカーになろうという姿勢も感じられる。」
いやまあ、パソコンメーカーは一度として完全なコンピューターメーカーであったことはありませんからね。おそらく一番近かったのが一時期のNECで、CPUも自社製の8086互換だったわけですが、The PCが代表的であるものの、それ以前からパソコン、マイコンというのは他社の部品を組み合わせて組み立てるものでした。そもそもホビーストがIntel 8008や8080を使って作っていたのがパソコンの起こりです。一方完全なコンピューターメーカーというのは、主要な集積回路くらいは自分で作るものでした。これには演算用回路自体がコンピューター以外の需要がなく、制御用論理集積回路を組み合わせて自分で作るものだったという事情があります。集積回路が十分な規模を持ち、それなりのコンピューターに使える演算用回路をワンチップにパッケージできるようになったのは、それこそ1970年ごろです。そしてまともな半導体メーカーはもっと売れる集積回路を作る方が中心で、演算用集積回路など作ってくれませんでした(生産システムの問題もあり、あまりかけ離れたものを一つの工場で作るわけにもいかなかったようです)。このため、完全なコンピューターメーカーというのはCPUを作る工場くらいは持っているものだったのですが、CPUをデザインしていたコンピューターメーカーが1990年ごろまでに軒並み撤退、自前のCPUでパソコンを作っているメーカーは消滅しました。メモリを主体にメーカーの集約が進み、そうした製造請負業者が汎用演算素子にも進出、Intel以外ファブレスという状況になってしまいました。
Intelと並んでパソコンのCPUサプライヤーだったMotorolaもIBMとの協業の関係で半導体部門をフリースケールセミコンダクターとしてスピンアウト、そのフリースケールのCPU製造は末期には制御用コントローラーとしてになっていました。そのフリースケールがIBMの注文で作っていたのがPowerシリーズであり、その一種がPowerPCです。
AppleがIntel Macに切り替えたのは、この時点でパソコン用のCPUを大規模に設計して作れるメーカーがIntelしかなかったためです。アーキテクチャーとしてはいくつかあったわけですが、おそらくAppleの求める量を安定して供給し、さらに継続的に開発を続けていくことは困難だと判断したのでしょう。実際、商業的に86系CPUに比肩するところまでたどり着いたのは、それ以降に発展したARM系のアーキテクチャーだったわけです。
さすがのAppleも論理ベースのCPU設計はともかく製造工程まで獲得することは考えておらず、その意味では「完全なコンピューターメーカー」になることはあり得ません。というかそんな無駄なことはしません。外注すれば済む世の中なのですから。とはいえ、Apple SiliconがIntel製CPUとPCI/PCI-Eによってもたらされた開放性を捨てて68Mac時代の閉鎖的なシステム(PowerPCまでのMacintoshは拡張性が低いことで有名で、パソコンを使った制御はMS-DOSを使うのが普通であり、GUIが特殊な制御用ハードウェアを使う用途に進出したのは実質的にWindows 3.1以降です)へと回帰する契機にはなるのかもしれません。

■2021年04月28日(水)  キャリアショップでなければ別にいいんですけどね
携帯端末の単体販売を拒否する店、オンライン解約に否定的な通信会社も ── 総務省が覆面調査
まあ、キャリアが抜けられていないというか、販売店が特約店商売から抜けられていないというか。
本来、SIMフリー端末とSIMを組み合わせて売るというのであれば、少なくとも単体販売には対応しない店というのはあってよいわけです。しかしキャリアが特定地域での独占的な販売を認めたキャリアショップだと、展開地域内ではこのキャリアについては単体販売してもらえないという形になりかねません。また特約店商売の場合扱うキャリアを乗り換えるというのは難しいので、とにかくキャリアとの関係の範囲で利益が出る形を望むことになります。
総務省にしろ移動体通信の有識者にしろ雇用の問題など考えたくないので、とにかくきれいな形になる「競争的市場」、「キャリア直通ネット手続」に拘りがちですが、実際にはボリュームを売っているのは特約店であるため、調査では反対が多いだろうなとは思います。
だいたい、MNPなんて電話番号を総務省なり外郭団体なりが直接定額で配れば簡単に実現できた話で、それも合わせてとにかく方針だけ決めて今いる事業者に押し付けるのでは、改革話など進みません。サロンで政策だけ語っていれば楽しくて楽でしょうが、本来は実施の泥臭いところまで整えて進めるのが官庁の仕事です。政策論だけしているのなら定年制の官僚などいりませんので、総務省の方は自分の首に気を付けた方がいいと思います。

■2021年04月28日(水)  びっくりが続きます
みなさまへ
【訃報】和泉宏隆(pf)
ミュージシャンの和泉宏隆さんが死去 インストバンド「T-SQUARE」元メンバー、吹奏楽の鉄板「宝島」を手掛ける
元「T-SQUARE」キーボード 和泉宏隆さん死去
Squareはここ数年びっくりが続きますね。いやまあ、古手メンバーは皆さんそろそろいいお歳ではあるのですが、まだ引退とまではいかないですし。というか、最初に聞いたのが河野さんが倒れた話だもんな。退団公演が追悼公演になってしまったという点では、安藤さんも複雑な心境でしょう。
ちなみに和泉氏作曲のOmens of LoveとTAKARAJIMAはもちろん著名な曲であり、ベストアルバムを作るなら必ず入るべき曲なのですが、個人的にはSquareの代表曲というとTruth (安藤正容作曲、和泉氏はアレンジ)かと思います。
とはいえ、ご本人としては、最後までSquareとTAKARAJIMAで語られたことは納得のいかないものだったかもしれません。Squareでの活動期間は16年、TAKARAJIMAはその比較的初期の曲です。もはやSquareを離れてからの活動期間の方が長く、TAKARAJIMAは1986年、30前の曲ですから、気に入っていただろうとは言えいつまでもそればかり代表曲とされることは、作曲家としては心外だったでしょう。Omens of Loveなどその前です。まあ、この二曲は吹奏楽アレンジの方が有名なのですが。Squareの管楽器プレイヤーも色々な機会に特にTAKARAJIMAを吹奏楽団と、あるいは吹奏楽アレンジに沿う形で演奏していますが、スクエアな形ではありません。近年はアコースティックピアノに専念していたこともあり、そちらの曲があまりピックアップされないのは残念なことです。ジャズピアニスト和泉宏隆氏没と、クレジットして欲しかったのではないかなと、思わないでもありません。
ともあれ、惜しい方を亡くしました。まだまだ活躍できる方だっただけに残念です。ご冥福をお祈りします。
そして河野啓三さん、ご養生ください。まだ亡くなられては困ります。

才能にありがとう スクエア伊東たけし、和泉宏隆を悼む
ツアーをフォローする形で伊東さんのインタビューが出ました。ご本人が抵抗感がないとはいえフィジカルトレーニングを欠かさない人のようなので、ぷくぷく太った人が倒れて緊急入院とかそのまま死亡とかには言いたいことはあると思います。
「辞めるだけなら、馬鹿野郎とか言って、始められるけど。」ということは、やったんでしょうか。まあ、弄られても仕方ないとは思いますけどね。安藤さん。
ただまあ、伊東さんも思うところはあるでしょうけど、安藤さんの脱退で一番振り回されているのは坂東さんだと思います。会社のボスと一緒になってそれを支えるのは大変でしょうが、自分がアメリカ西海岸に修行に行った代わりのフォローだと思うしかないと思います。
個性として替えがきかないとはいえ和泉さんが意識していたメロディー中心のゴージャスなサウンドという路線はスクエアのスタイルとして根付いているわけで、客受けがいいとは限らないながらもバラード系の曲も和泉さんの退団以降のものにも入っていますし、インタビューなどを見る限り河野さんや坂東さんも意識している様子がうかがえます。せっかくなので、ライブでは観客をしっかり泣かせて最後に湿っぽいのを吹き飛ばしてほしいです。

■2021年04月28日(水)  研究ポストの方が足りてないでしょうが
京大が25億円基金新設 研究志す経済苦の学生に奨学金
いや、もちろんこういう制度自体は望ましいものなのですが。
まず京大だからまだましだとして、これ以上博士を作ってどうすんだと。それと返済不要とのことですが、博士課程に進学する場合、ほぼ確実に一種奨学金は取れるうえに卒業後はまず確実に免除職です。というか、免除職以外の職は極めて乏しいと思います。せいぜい、技術系の事業を起業するくらいでしょうか。
もちろん博士課程の学生は大学研究室や付置研究所にとって貴重な下働きの戦力なので、人数を確保するために支援措置を作る動機も理解できます。とはいえ、それならもう少し、普通の就職向けの履歴書に書ける内容にできないものですかね。あるいは、受けたら学位取得後京大でのポスドク扱いで支援企業で一定期間働けるとか。経済的な部分もそうですが、経歴を繋いでいくことも大変なので、入り口ばかり広げていないでそこはちゃんとやって欲しいと思います。女性研究者だと、それ以上のハードルが待ち受けてはいますけどね。

■2021年04月28日(水)  減るほどの需要が函館〜札幌間にあったというのが驚き
並行在来線は年40億円超の赤字 新幹線札幌延伸で試算
赤字も何も、そもそも新幹線に移るような需要があったのでしょうか。それとも新幹線との並行区間だけ独立することによる効率低下、経営悪化でしょうか。
停車駅の設定によっても事情が随分変わるはずで、それこそ新幹線は函館新北斗以降小樽と札幌にしか止まらない、在来線の需要は在来線の改善で対応するという形ではまた違ってくるはずです。函館〜札幌間の新幹線の乗降需要はさほどないはずで、航空便や客船対抗なら停車駅は極力減らすことが望ましいでしょう。その上で、現地への観光についてはハブである函館、小樽、札幌(函館〜小樽だと長すぎるので長万部と季節によってニセコあたりに停車でしょうか)からアクセス便をしっかり出せば済む話です。もちろん函館〜札幌間の特急の需要というのは減るわけですが、飛行機じゃないんですかね…と思ったら、新千歳と札幌のアクセスが悪いのと、便数がないのですね。それで、北斗が新幹線に置き換えられると函館〜長万部間の需要が減るのかな。在来線をまるっと規格アップして長万部から先の在来線(室蘭本線)を切り離すという手もありそうですが(貨物については苫小牧まで三線軌条方式とし、道東、道北からの貨物は苫小牧で積み替える)、新幹線として運航するのは路線の規格上厳しいのでしょうかね。
まあ、北海道で新幹線と在来線で需要を分割するという発想には無理はあるので、分割が前提だと、どっちも赤字を前提としたうえでどこまで需要喚起で傷を少なくできるかなという話になってしまうと思います。特に在来線は、各駅の頻繁運転がないとそもそも観光客の利用が見込めないうえに地元の利便性が悪化するので、普通列車の運行を確保できないようならバス転換はあり得るでしょう。とはいえバス転換すると需要増に対応しにくいわけで、設備の維持が問題ならBRTで二連バスとかですかね。
まあ、問題はむしろ、新幹線も赤字なんじゃないかということなんですけど。

■2021年04月28日(水)  裁量を濫用したら人権問題だ
わいせつ教員の免許再交付、教委に拒否裁量 与党が素案
診断基準も確立していないのに裁量って、どうやって責任を取らせるつもりなのでしょうか。もちろん不服申し立てなり処分撤回の訴訟なりはあり得るわけですが、そもそも不当な裁量を行使した場合人権問題、それこそ個人の「小児性愛を克服した」という声望を害する名誉棄損にもなりかねません。教育委員会に妥当な調査や評価ができるのかどうかも含めて、入り口規制ばかりを求めすぎている観があります。
自分の子供にいかがわしい執着をするような人が教員をやっているかもしれないというのが忌避されることは理解しますし、私だってよいとは思いませんが、排除すればよいという発想はそろそろおかしいと思います。むしろ直接的な接触をなくす方向を考える方が建設的ではないでしょうか。
もちろん、保護者が個別に自身の責任の下で教師を選定するという考え方もあり得ますが、ナショナルミニマムの普通教育制度としての学校制度にはなじまない気がします。
いやもちろん、普通教育まで親が行えばいいだけなんですけどね。全部家庭に返しますか?

■2021年04月27日(火)  ようやく適正水準になったという感じです
看護師派遣、医療機関への補助額を1.5倍増に 厚労省
まあ、看護師ならこの額もありかもしれません。半分くらいは派遣で負担が増える病院が貰うべきでしょうし。でも、この2/3、つまり5520円はありませんからね。強制徴募して給料を払うというならともかく、本来の雇用主側の経費補助も含めて時給5000円は酷いです。経費補助分をカットして時給二千円〜三千円って、学生アルバイトの塾講師じゃないんですから。
でまあ、時給五千円と見て、夜勤込み18時間勤務18時間休みで36時間、1勤務10万円と見て、三日で二勤務ですから月12勤務として120万円です。というか、病院勤務の看護師さんがそんなに休んでいるとも思えないのですが、これで年収600万かそこらって、時給いくらだって話ですね。

河野太郎行革相 ワクチン接種で医師へ「支援金」検討
で、これを見て驚いたのですが、ひょっとして開業医の医院での接種というのは進めていなかったということでしょうか。確かに会場に呼びつけて摂取する話しか聞いていなかった気がしますし、その方が効率が良いことは確かなのですが、少なくとも都市部でそれだけはないでしょう。会場としての医院もそうですし、医師自身も休診日に接種に協力してもらったっていいのです。看護師もつれてきてもらえば、研修医の何人かもつけて一会場任せられるでしょう。なんというか、動員って何だと思っているのでしょうか。それこそ戦前も含めて過去の事情に学んでほしいものです。

■2021年04月27日(火)  工事責任をJRTTに移行して10兆円出しませんか?
リニア、品川〜名古屋の工事費1.5兆円増 計7兆円に
日本の年間防衛予算レベルですがね。
東海道新幹線がほぼ平野を走っており、開発済みの田んぼを買い占めただけであるのに対して、リニアは神奈川北部から山梨、長野南部、岐阜東部と山間部をトンネルを抜いて走ります。1950年代ならまだしも地下水の環境への影響が広範に認められるようになった現在では環境影響評価や環境保護施策の負担も大きく(その知見を得たのが東北、信越、長野新幹線や脊梁山脈をぶち抜く列島横断高速自動車道の敷設からだったわけですが: ちなみに現在、JR東海様は原子力を目論む電力会社と並ぶ地質調査・環境調査業界の上得意です)、名古屋までの総工費7兆円ではむしろ安上がりというか、地元に変な負担を押し付けてないだろうなと疑ってしまいます。経済効果では、どう見積もっても隊員25万人の人件費をみてさえ防衛費二年分よりもリニアの方が上でしょう。山岳貫通鉄道の十分な施工技術の開発ができればスイスやラオス、インドネシアあたりにも売れるかもしれないわけで、国が余計な口を出すなら、10兆円程度は出す価値があるのではないでしょうか。運ぶのが農産物と海産物で(鉱物資源は終わった)、高品質とはいえさほど単価が見込めない第二青函トンネル〜北海道高速鉄道構想とはそこが違います。いやまあ、あそこはあそこで、それこそ本土の部隊を十勝で演習させたり北方領土武力奪還のために九州の歩兵部隊を一気に根室に移動するとなれば強いはずですけど。なにしろ熊本で乗船して民間船より高速とはいえ輸送艦で根室まで移動したら50時間はかかります。鉄道なら装備込みで20時間を切ります。飛行機だと羽田経由ですら6時間ですが、さすがに師団級の人員装備を輸送するコストは馬鹿になりません。グローブマスターIII100機をピストンで回すような根性は日本にはないでしょう。とはいえ産業的には、高速道路を苫小牧までしっかり引いてフェリーで千葉の太平洋岸か相模湾あたりに移動して高速道路を突っ走った方が採算は取りやすいだろうと思います。アメリカの長距離貨物列車みたいなのを定時で一日5本走らせられるというなら別でしょうが、20ft冷蔵コンテナが100個くらいでは採算が取れません。北海道の経済的発展を考えるならば、採算度外視でもやる価値はあるとは思うのですが。それはそれとして、国策として観光旅行も出張も抑えるというのでなければ、品川〜名古屋間10兆円、大阪まで15兆円くらいは出したってよいと思います。いや、法律で三都接続高速輸送事業院を特別会計付きの国務大臣を主任として50年国債で設立して、地方自治法も含めて他の法律を全部バイパスしてもかまいませんけど。どうせ20年もしたら国債の残りを株式化して民営化すればいいんですし。

■2021年04月27日(火)  いつまでも松下幸之助伝とプロジェクトXをまねているだけでは、報道ではなく表現ですが
利益は惜しみなく社員へ配ります
「20年ほど昔のことですが、わたくし、大企業の春闘取材をかじりました。」と書いてあるのに記事のヘッダーに署名がないのは何なのでしょうか。魂とか何とか、言葉の比重は1kg毎立方メートルより軽いようです。
でまあ、経営方針は良いので、だいたいオフィス内装など経費はほぼ人件費でしょうから、ある程度運転資金を確保してあれば従業員に手厚く払うことには十分合理性があります。それこそその分、経営が厳しいときに我慢してもらえば済むのですから。そこまで割り切ったものではないにせよ、事業を維持するという目的であれば従業員への支払い自体は悪いことではありません。
一方で、設備投資が必要な事業で利払いがかさむ、あるいは長期にわたる投資の財源が必要という場合は、余裕資金を確保しておくことは必要です。仕事がなくなったから利子を払えない、不況だから新規の設備投資ができないでは、そもそも事業が成り立たない場合だってあるのです。
経営者はそこのバランスを取って事業を成立させることに責任を負っている(投資家に対しても被用者に対しても)ので、心情論から表面的な労働分配率だけ云々しても仕方ありません。どこぞのITプラットフォーマーみたいに配当も出さず賃金も上げずストックオプションを充実するのだって、経営としては合理性があります。株価が上がり続けている限り、市場のプレイヤーの資金で配当や賃金を支払えているのですから(まあ、付和雷同する零細投資家やファンドマネージャーが運用する貯金に頼る小市民を搾取していると言うならその通りでしょうけど: でも彼らだって、夢の分配は受けているわけですしね)。
非常に冷たい言い方ですが、経営のボラティリティの上昇に伴う賃金の下方硬直性や投資による資金固定による財務・利益率悪化懸念への対応策として、どんな方策を取るかというだけのことです。
もちろんその判断には、自らが経営している事業がどのような特性を持っているかへの理解が不可欠です。あるいはそれが将来どのように推移していくかへの見通しもでしょうか。そこをすっ飛ばして積立資金だけ増やして表面的な財務健全性を装い、経営体力をつけるようなやり方は、まあ、会社は潰れないでしょうけどブラック化します。最悪の事態は人手不足倒産でしょうか。あるいは増資のやりすぎで投資家に見放されて資金ショートかもしれません。もちろんタコ配や過度の労働分配を行った場合も財務悪化により経営難に陥ります。倒産とはそのような失策をした経営者を排除する現象であり、企業再建とはとりあえず資産(や労働)を買い叩くことで、適切な資本利益率で事業を再開するためのものです。そのために出資者は排除されますし、必要なら以前の経営者も債権者も排除されます。そしてこの際の労働とはモノです。
通常中小企業の方が制度的硬直性は小さく、迅速な対応も柔軟な対処もしやすいため、財務的なバッファが必要十分に効いた状態では破滅的な事態には陥りにくいでしょう。可能ならば業態や業種を変えてしまえばよいわけですから。そう考えると、大企業は制度的硬直性が大きくなりがちであるため、定款のあいまい化や職種の流動化、事業の多角化によって、大きな財務的バッファと組み合わせての経営の柔軟性を確保し、企業組織の保全を図っているとも言えるのだと思いますが、それはともかく。
「企業」や「産業」に安全の確保を求める思想はいい加減にしませんか?地中海希少品交易事業がもはやないように、バルト海ニシン漁業がもはや成り立たないように、燃料や還元剤としての石炭採掘業がもはや高コストでは成り立たないように、産業は消長するものであり、事業はその経営単位であり、企業は事業を実施するための財的人的組織です。無くなるものであり、潰れるものであり、潰してよいものです。確かに人は生きていかないといけませんが、そのためにゾンビ産業、ゾンビ事業を維持しないといけないというものではありませんし、まして企業の経営者を小学生向けの伝記みたいに褒めたたえていれば済むというものでもありません。個々の経営をバイアス付きで物語として紹介するのは、日本経済新聞と週刊ダイヤモンド、後は週刊東洋経済にでも任せておけばよいことです。もう少しまじめに、生活の安全について取材した方がよいと思います。だいたい新聞記者なんて、会社の保証がついているだけでYouTuberとやっていること、社会的存在意義は変わらないでしょうに

■2021年04月27日(火)  FacebookはATTを踏み台に成長できるのか?かな
アップルCEO、Facebookザッカーバーグに個人情報の削除を勧めたとの噂
「ザッカーバーグ氏はクック氏にCA問題をどう対処すべきか尋ねたところ、クック氏はFacebookがコアアプリ(Facebook本体アプリを除くアプリ)以外で収集した個人情報はすべて削除すべきだと刺々しく応えた。」
余計なことを訊いたとは思いますが、この答えに唖然とするのはわかります。記事に書いてある通り、Facebookのビジネスモデルを否定するものですし、それこそ独占禁止政策対応について問われてAppleに「ハードウェアをPCベースのオープンアーキテクチャとし、MacOSとiOSをサポートライブラリや使用策定権も含めて第三者の規格団体に譲渡すればよい」とでも言うようなものですから。もちろんザッカーバーグ氏としては投資銀行の手前もあってFacebookのビジネスモデルを前提にあなたならどうするかと訊いたのでしょうが、クック氏があえて自分の正論を突き付けた形です。
今頃になってこの手のうわさが出てくるのは、それだけATTの発効に注目が集まっているということではあるのでしょうが。
とはいえ、最近出たうわさとはいえ二年前のことを昨日あったことのように持ち出したタイトルは、感心しません。分析もないのに疑問形のタイトルよりはましだとは思いますけどね。

■2021年04月27日(火)  レイズできるときにレイズするのは当然でしょう
バッハIOC会長はオリンピック・マフィアなのか
あれは炎上する類の発言だとは思いますが、契約は契約でしょう。それがわかって誘致などした以上、契約通り開催することは当然です。IOCとしてそういう圧力をかけることは全くおかしくない。それがオリンピックマフィアだというなら、それはそうなのでしょう。世の中というのはそういうものです。またあの発言によって、IOCはひっくり返して中止を決断したときの恩の値段を釣り上げたと見ることもできます。
ただまあ、日本側主体にしろIOC主体にしろオリンピック中止が菅政権にとって痛手になるかどうかはわからないと思います。結局中止の演出とタイミング次第のところがあるので、開催の努力をしたが断腸の思いで中止を決断した決断力ある政治家、その困難な状況で落としどころに落した実力ある政治家という演出をする余地はまだ残っています。なので自民党の意向で二階発言になったというよりは、菅首相周りからの観測気球という気がします。
もっとも、適当なところでブチ切れて決断力とやらを発揮しそうなのがむしろ東京都知事ではあるでしょう。先に切れられて内閣が引っ張りまわされて倒壊する可能性は低くありません。昔の知事の決定など知らないでも、事情が変わったでも、弁解のしようはいくらでもあります。
でもってするかどうかを「決める」という時点で決める立場にない野党側はイニシアティブを失っているわけで、イニシアティブを作り出す力量があったらともかく、今の様子を見ていると状況に振り回されて終わるんじゃないでしょうかね。中止するにしても、条件を詰める立場にも、条件を設定できる立場にもないわけなので。うっかり倒壊した政権の後釜になどつくと、IOCからの違約金請求や外交関係の再構築で右往左往する羽目になりかねないわけで、国内世論が〜などと能天気なことを言っていると多分馬鹿を見ますよ。もちろん言うだけであれば責任は問われないので、あまり心配する必要はないでしょうけど。

■2021年04月27日(火)  話し合いができなかったのかとは思いますが、あれは既存の議員の受けは悪いでしょうね
「議会HPに覆面写真を」 レスラー市議が仮処分申請
アイデンティティーって何でしょうかね。
本当は、こういう問題を、規則を決めた本質に立ち返ってちゃんと話し合うというのが、議会に求められることなのですけど。多分、ここで覆面をかぶっている人は、覆面が議会という場、他の議員などを冒涜しているとは思っていないわけです。そもそも覆面姿自体が周知のもので、おそらく自らにとっての誇りでもあるでしょうし、それをおろそかに真似る人が出てきたらそれこそ名誉棄損として強く反発するでしょう。とはいえ、顔を曝して偽ることなく礼儀正しく議論するというのも議会という集会の歴史的原則ではあるわけで(まあ、覆面が前提の集会もありますけどね)、そこに独特のものといえども覆面をして参加するというのは、他の人が覆面をかぶってたらわからないじゃないか、だいたいこっちを馬鹿にしているのか、顔も見せないのかという話になる。双方の事情をお互い冷静に了解した上で、選挙での十分な得票という実績を持った同僚議員を規則に違反したからと排除してよいのかという話になるのでしょう。
正直、その姿で選挙に出た議員をその服装が議院規則に違反した程度で排除してよいとも思えません。その規則を定める議会にとってたかが規則であり、議員として議場の秩序を乱す意図もおそらくないのですから、次の選挙までの暫定的な例外として、この議員についてはこういう手続の下で覆面の着用を認めるとでもしておけば済むことです。それで衆目を集めるために仮装した候補者が叢生するようなら、選挙の時点でのポスターや選挙公報での服装規定でも決めれば済むでしょう。まして現段階では議場では覆面を外しているわけで、別に議場での人定手段でもない議員紹介に覆面で写っていようが些細な問題だと思います。同僚を罷免するかどうかも議会の権限ではありますが、選挙で正当に当選したという事実をひっくり返すことはそれなりに重いことだという認識は、持って欲しいと思います。そして、罷免しないのであれば一定の寛容は必要でしょう。

レスラー市議の覆面姿「掲載認めず」 大分市議会が方針
いや、掲載を認めないなら、そもそも選挙無効の反訴をしたらよいでしょう。議会への登院が認められないような仮装でもって選挙に出馬することは違法であり、当選は無効だと主張すべきです。選挙には出られるのに当選しても登院はさせないというのはばかげています。議会は議員を除名することも理屈上はできますが、この件を理由として議会から除名するなら、議員側は当然除名決議の無効と地位確認の訴訟を起こすでしょう。そこでそのような規則の是非が問われることになりますし、正直今時覆面ごときで議員除名が認められるとも思えません。

■2021年04月27日(火)  まあ、自動車や路面電車が危険なのは仕方がないのですが、事故は残念です
江ノ電、小3はねられ意識不明 ゴミ出しで線路を渡る?
形式的には江ノ電が非をならされるのは仕方がないのだと思います。事故が起こる可能性を低くすることも含めて、安全管理を行う鉄道事業者の責任です。トンネルや跨線橋、高架鉄道化も含めて安全に資するような対処をしていなかった点もマイナス要因です。
とはいえ、江ノ電の収支はともかくとして、あの鉄道事業者と住民のお互いの了解の上に立った、「気を付ければいいよね」式の風情が、江ノ島に独特の風情をもたらし、観光における集客要素の一つとなっていたことは否定できません。
この点を警察や安全規制当局が斟酌すべきかどうかについては、難しい部分があります。形式的に危険があり、かつ客観的にはそれが放置されていたことは事実だからです。まして事故で被害を受けた女の子や家族にとっては、「どうして」、「こうしてあれば」と思わざるを得ないだろうことは想像に難くありません。そのような悲劇の再発を防止し、交通事業の適切な発展を図るのが規制当局である以上、事業者に改善せよと言わざるを得ないことは明らかです。
このような事故の発生を、大変残念に思います。

■2021年04月27日(火)  わけのわからないアウトプットというのはよくあること
無観客開催要請に戸惑う遊園地 都は「ロケ地ならOK」
これは確かに訳が分からないですね。一定の統計上の業務分類を元に一律に要請を出したというならまあ、わからないでもないのですが、今時遊園地とゴルフ場を一緒にはしても、遊園地と劇場や興行用運動競技場を一緒にして、しかも「無観客での開催」を要請するものでしょうか。もしかして大型イベント施設に気を使ったために、変な形になったのかもしれませんが…辻褄の合わなさに東京都の担当職員の苦心の跡がうかがえないでもないのですが、さすがに受け取った方は困ったことでしょう。だいたい決めた人が持ってきたならともかく、持ってきた人はそのあたりの事情など承知していないでしょうから、説明しろと言ってもしてもらえないですしね。
説明などしなくてもわかる、わかってしかるべきという明快さが、お役所仕事における基本原則とされているはずなのですが(でも理念だけで、実際的には原則とはされていないかもしれない - 構築の経緯を承知している人にとっては、複雑怪奇な話だって明快なものですからね)、えてして最終的に訳の分からないものが出力されがちです。レビューにはそれを防ぐ役割もあるのですが、最後の最後にちゃぶ台を返すような仕組みはまあ、通用しにくいです。
ところで、人間でできた組織でもこの体たらくであるわけですが、ブラックボックスという点ではまさに中身がわからないAIが妥当な判断を出すと、何か本気で信じているわけでしょうか。

■2021年04月27日(火)  メスというよりとりあえずロースっぽい部分にチェーンソー?
政府、巨大ITのネット広告にメス 情報開示を要求へ
いやこれ、逆転してるんじゃないかなあと思うことがしばしばあります。社会に大きな影響があるから規制するというのはまあ、わかります。とはいえそこで規制側に恣意を許してはならない、規制とは公正かつ透明性をもって行われないといけないというのがむしろ常識でしょう。規制制度をデザインする際に、その常識を考慮に入れないとおかしいはずです。それが、「巨大IT」の定義すらできない(意図的にしていないのかもしれませんが)、それは中身も含めて法案作成作業待ち、国会の審議待ちでは、何のために最低でも事務局予算をかけて会議などしたのかわかりません。
巨大ITとかプラットフォーマーと言いますけども、その事業や組織形態はさまざまです。プラットフォーマーというなら日本証券取引所グループあたりだってプラットフォーマーです。巨大かどうかわかりませんしITでは多分ないですが、地方の卸売市場だってプラットフォーマーでしょう(というかこっちの方が原型に近い)。コミケット実行委員会だってプラットフォーマーでしょうし、街角に設置された掲示板の管理者だってプラットフォーマーとも言えます。プラットフォーム自体が自生的なものである以上、様態による具体的な規制というのは困難ですし、規模で規制を設けてしまえば程度の差はあれ規制逃れを生むことになります。またネット上での役務提供を地域で規制するというのも難しい面があり(規制がネットに寄るべきか、ネットが規制に寄るべきかは問題ではあるでしょう)、事業が海外で完結するような形の場合にそれが日本で大きな影響を持った場合の規制をどうするかというのは、それこそネットが絡まない形であってもいまだに未解決の問題ではあります。逆にそのような未解決のニッチに規制逃れの場を求めて進出し、そのニッチが拡大することで無視できなくなったのが現在のいわゆる「巨大IT」、「プラットフォーマー」ということになるでしょう。規制の構築というのはその中で規制対象、対象を決めるルールを確定していく作業でもあるはずで、法文や監督機関による「指定」というのは、最低最悪、最後の手段です(まあ、軍国主義に加担した財閥の解体のように悪をあえて行う場合だってありますが)。なんか定義しにくいしとりあえずそうだと思われてるものってことで指定しちゃおっかあ、後で定義を考えていけばいいじゃんというのは、少なくとも日本の国情には合わないと思います。

政府、巨大ITのネット広告にメス 情報開示を要求へ
正直法人や団体について個人情報保護法関連の報告を詳細にさせればよいだけだと思うのですが。本来個人の事業についても同様なのですが、さすがに内輪向けと事業向けの区別をつけるのが大変で、機能しなさそうです。
プライシングについても、正直あんなのの販売代理業をする方やそこにものを頼む方が悪いと思うんですけどね。ほっとけば広告掲載申し込みサイトくらい作りますよ。それをデザインから一括して請け負ってフレームワークを再販しようなどと思うから、プラットフォーマーに馬鹿にされてたかられるんじゃないですか。本来プライシングが不透明だとか価格対費用効果がないと思えば代替手段を探せばよいわけで、それをちゃんと組み立てて売るのが本来の広告業者でしょう。仕組みの部分を外部に頼り切り、しかもその仕組みを提供する側は仕組みの中に直販すら入れられるとなれば、中抜き業者の声など聞いてもらえないと思います。
そもそも懐を探られたくないと思えば事業を上手に分ければ済む話で、検索機能を提供しデータを管理する部門とその解析済みデータを利用して広告表示をする部門とに分けて、枠代、機能代という形で後者が前者に収入を移転する形にでもしてしまえば、前者からデータを買って自前で広告表示ができる業者以外は開示の仕組みから締め出されてしまいかねません。

「監視されてる?」ターゲティング広告の不安、解消は
プロファイリングの規制は?デジタル法案、参院委で審議
でまあ、これは無理でしょう。もちろん登録してある住所や連絡先は漏れていると思った方がよいと思いますし、メールの内容も解析されてその結果が出ている可能性はあります(文章自体は出さないでしょうし出しても意味がありません)。購買の傾向はAmazonや楽天ならきっちり解析したうえで売っていて不思議ではありません。Googleも検索の傾向からある程度判断はできるでしょうし、SNSについてはメッセージにしろ踏み跡にしろ公開データです。プラットフォーマーを批判している業界としてはむしろこういうデータをプラットフォームからただで引っ張り出して好きに活用したい(つまりプロファイルを徹底的に活用したい)わけで、何を出しているという情報は出てくるかもしれませんが出さないようにはできないと思います。つまり監視されていることはわかるかもしれませんが、監視を止めることはできないと思います。
この意味で、プロファイリングを規制という話は内閣側からは出てきにくいはずです。広告事業自体がプロファイリングが行われるという事実(それが有効かどうかはともかく)に依存してしまっている(効率的に行われるようになってきただけで、個人単位でプロファイリングを行い、そのプロファイルに適合した宣伝を行うという考え方自体はDMのころからあった)ということを除いても、訴求性の高い広告は内需を活性化しコロナ後の経済の回復にも有効だ、という話にはなるでしょう。
まあ、方法論としてはAppleのように、あるいはGDPRのように個人情報の収集に際して徹底的に本人の許可を求めさせ、広告機会を管理するか、行政機関以外での個人情報の統合を原則禁止するか、あたりでしょうか。正直、プロファイリングを前提に、必要ならそれを妨害する行動を取れるようにした方がよいと思いますけど。それこそ個人情報の欺瞞やプロファイリングに使われるデータを欺瞞かく乱する技術的手段を奪いえない個人の権利として全面的に合法化するあたりですね。

■2021年04月27日(火)  こういう言い方をするとヒューレットとパッカード、ジョブズとウォズニアックがゲイに見えるんですけど
パートナーシップ制導入、賛成6割 鹿児島市のパブコメ
いや、他に簡便な言葉がないという事情は理解するのですが、こういう使い方をしたら「有限責任パートナーシップ」とか「投資パートナーシップ」なんかを説明する時に困るでしょうが。まだしも連帯契約とでもした方がましでしょう。せめて「世帯パートナーシップ」、「生活パートナーシップ」と修飾語を付けるべきです。本来は家族パートナーシップとするべきですが、さすがにこれをやると保守的家族像と衝突しかねません。
そもそもLGBT界隈にしたところで本来パートナーシップとは契約概念であって、何人かでこれを一緒にやるというというのが本義です。「これ」が何であるかは概念の核にはありません。「生活を共にする、生計を共にする」という意味を無条件に付けたらおかしいのです。界隈での問題意識にしても、核家族に類する生活共同体を形成する際のパートナーシップを公に認める仕組みにおいて男女カップルの婚姻のみが絶対視され、他の形でのパートナーシップが認められていないというものです。界隈で議論をするときにはコンテキストで修飾語がつくので、家族を形成するためのという部分が省略されるだけのことです。それを修飾語を省いた形で持ってきたらおかしいのです。
まあ、世帯パートナーシップ制度が普及することでパートナーシップにおけるパススルー課税が認知を得るようになると嬉しい人もいるかもしれませんけどね。概念を逆に引っ張ってきて、どっちもパートナーシップには変わらないじゃない、だったら世帯パートナーシップ制度の下でパートナーが個別に課税を受けるのと同じで、投資パートナーシップも持ち分に応じて利益を分配したうえでパススルー課税するものでしょうっていうね。

小池都知事、パートナーシップ制度導入の検討表明
これもそうなわけで、戸籍上の家族なり届け出によって戸籍を同じくする一組の異性という形なりに限らない従来その中で論じられてきた家族的機能を果たすパートナーシップの制度的な整備と言うべきです。

■2021年04月26日(月)  この状況で撮り鉄を含めた観光客を集めてどうするのやら
列車撮影巡りトラブルか ホームで中学生投げられ頭骨折
痛ましい事案だとは思うのですが、正直その前に、なんでまたこの状況で大藤まつりなどという人を集めるようなイベントを行い、JR東日本がそれに関連した臨時快速を運行したのかの方が問題だと思います。この状況で人を集めたらまずいんだよというのはわかりきっていることですし、イベント列車を運行すれば撮影場所の取り合いにもなります。予定されていたこととはいえ都に緊急事態宣言が下令されている状態ですら近隣県でイベント中止の判断ができず、臨時列車もそのまま運航というのは危機感がないにもほどがあります。ワクチン接種促進策の事務費4000万よりもよほど問題ではないでしょうか。
まあ、警察発表記事なのですが。

ホームで投げられ中学生重傷、19歳男を傷害容疑で逮捕
容疑者が確保されたようなのですが、確保後ずいぶんと急いで発表されたようです。午後8時ごろの確保で記事が上がったのが午後8時46分となっています。そのためか内容が妙で、名前と会社員であることはわかっているのに住所不詳となっています。警察発表で出頭を企図していたということなのですが、もしかして逮捕の正当性を主張するために住所不詳なんじゃなかろうなと疑えてしまいます。本人が逃亡する気がないのなら、それこそ任意同行で、とりあえず身元と概要を聞いて家に帰して28日以降任意で取り調べでもよいはずです。逮捕したとなると、ともかく一晩留め置いて聞き取りを進めるためでしょうか。まさか、逮捕でもしないと聞き取り担当者の残業の手配ができないなんて理由ではないと思うのですが。
でもって、感染症蔓延防止への協力を怠った現地自治体、イベント関係者、JR東日本はお咎めなしですかね。

■2021年04月26日(月)  文科省のペーパーをそのまま載せた方がよいのじゃないでしょうか
紙であるべき?効果疑問? デジタル教科書に慎重論多数


ところでこの記事の図版ですが、文部科学省の看板のかかった建物の写真に「スポーツ庁の入る中央合同庁舎7号館=東京・霞が関、飯塚晋一撮影 東京・霞が関の文部科学省」とキャプションがついています。点以降はおそらく正しいキャプションですが、その前は、この記事の内容からしてスポーツ庁が出てくる理由がわかりません。もちろん文部科学省の入るビルにスポーツ庁も入っていることは、テレビのニュースなどで流れる画像からも知られていることですが、当然文部科学省だって入っているわけです。この場合対象は文部科学省なので、文部科学省の入る中央合同庁舎7号館であるべきではないかと思うのですが、まあ、過去記事から写真を発掘して、キャプションを直さずに貼り付けたんですかね。間抜けは人間である以上止むを得ないことですが、プロとして恥ずかしくないのでしょうか。まあ、役人が法案の誤記に気づかない時代なので、別に恥ずかしくもなんともないのかもしれませんね。

■2021年04月26日(月)  そりゃ管理のできるところで練習しないとだめですね
黒板にZoomのID オンラインの授業、中学校で練習
まあ、教えなきゃ使えるかどうかわからないわけですから、これは仕方ないですね。
とはいえ、正しく教えたのだろうかというのが不安になる点は、今の学校を信用できなくなっているということかもしれません。いつまで昔のことをという話もありますが、学校というのは生徒の登録したメールアドレスをToに並べて一斉通知を出したりした前科があるわけで(最低限bccを使うか、専用の発送システムで個別のメールアドレスが記録に残らないようにするもの)、特に慌ててあり物のサービスを導入した場合にどんなポカをやるやら分かったものではない気がします。まあ、学校専用のアカウントで、決済が関わるようなサービスとは一切つながりがないのならよいようなものですが。

■2021年04月26日(月)  こういうのは価値の低いドキュメントだよなあ
捨てる海藻でプラスチック、「脱炭素」へ トヨタ系研究
いやまあ、石油を使うよりはよほどましではあるのですが…海藻を微生物に食わせて合成樹脂の原料を生産というのは結構前に聞いた覚えがありますが、ほっとけば分解されるものを回収再利用して合成樹脂の生産に使うというのを「脱炭素」というのはどうなんでしょうか。脱石油ならまあ、当たっていると思います。実際昔聞いたときは、石油の枯渇にも絡んで、ガソリンや重油などの燃料油だけでなく石油合成製品での需要も減らそうという話だった記憶があります。しかし、廃プラスチックを種類を問わず特定の原料に変化させて再利用というならまだしも、捨てるものとはいえ天然原料を間接的にプラスチックに加工してしまえば、本来リサイクルに入る炭素を工業原料として固定することになりますし、適当な時間で分解されるかも怪しいものです。まあ、海藻が二酸化炭素を固定して成長するわけですから、成長速度としてもバイオ燃料程度の効果はあるのだと思いますが。
もちろん合成繊維の素材としての性能は捨てがたいのだと思いますが、繊維産業なら、合成繊維にするのでなく、セルロース系廃棄物や植物の繊維をとにかく漉きあげて紡いで、ハロゲンやケイ素化合物と反応させることで繊維製品として利用するくらいになりませんかねえ。脱炭素でなく、脱資源生産で。
もちろん研究成果を発表する研究者・研究機関が時宜を得た効果を唱えることはもっともだと思うのですが、それをキャッチフレーズ込みでそのまま流してしまう報道機関というのは、正直退化している気がします。というか、和文の変な記事が検索に引っかかるよりは機関のリリースや英文の報告論文、技術報告書が見つかる方がありがたいわけで、テレビやラジオならともかく、新聞はこの手の分野からは撤退してはいかがでしょうか。どうせグーグル様にお伺いを立てればいいことですし、それでソースに近いドキュメントにヒットするに越したことはないのですから。

■2021年04月26日(月)  ドコモに何かが足りないのではなくあなたにリテラシーがないだけだ
「料金」「通信速度」「ネットワーク」には満足だが…… ドコモの5Gに“足りない”モノとは?
石川さん、こーゆーのをこそ、リテラシーがないと言うんだと思うのですけど。プランがどうこうとかいうのはどうでもとまでは言いませんがどうせすぐ変わるのでその場で調べればよく、ブリッジとルーターは別のものだという信念、全部入りWi-Fiモバイルアクセスルーターなんか知ってる人として死んでも使うもんか、ちゃんとルーターとゲートウェイとスイッチングハブを置いて部屋ごとにWi-Fiアクセスポイントを設置、有線で済む機材は有線で済ます、特にネットワーク家電は有線で済まし、つながるのはサンドボックスのネットワークとするという精神こそが、リテラシーを作るのです。
ワンルームマンション住まいの単身者ならともかく、今時の家庭のネットワーク機器の台数がWi-Fiアクセスポイントひとつで収容できるはずがありません。またインターネットへのアクセスはキャッシュを利用してでも極力抑え、高速な内部でのデータ通信を中心にするというのが正しい在り方です。今後需要が増えるであろう単身高齢者向け集合住宅でもあるまいし、ラストワンマイルどころか全端末基地局直結では、どうみても7Gくらいに一気にジャンプしないと飽和します。そして境界での安全確保が消滅するため、ZTNどころか端末単位のセキュリティの実装にすら失敗しているインターネット家電、クラウドサービス端末が各家庭に漏れなくセキュリティホールを設けます。

■2021年04月26日(月)  市場に行けば売っているという発想しかしなくなったからねえ
半導体を自国で生産しても、供給不足の解消とはならない
ひょっとしてTSMCの日本進出話をディスっているのでしょうか。それとも「工場だけ」作る話が他にもあるのでしょうか。
アメリカの例を見ていればわかる通り、全工程を一貫して持ち、かつ大口需要家や流通まで備えているから、地政学的観点および雇用確保という観点からでも国内製造拠点の整備が有効であるわけで、その点は福田氏の書く通りです。そして、日本だって上流工程もあれば比較的マイナーとはいえ流通もあります。もちろん需要もあり、かつ自動車産業あたりが回復して国内回帰するのであれば大口需要もあるでしょう。コスト面で見合うのであれば国内製造拠点の整備自体は成り立つ可能性があります。
その上で、とにかく工場さえあればよいというのが、供給の観点から見てナンセンスであること、半導体供給不足がそういう問題ではないことは、福田氏の主張に賛同するしかありません。本来なら材料と労働力、生産設備の供給から製造、エネルギー、そして需要や流通までが一貫してあって常時稼働して初めて、ローカルなサプライチェーンが成り立ちます。製造工程の一部だけ持ってきても、産業の点でも民間ベースのアプリケーションへの部品供給の点でも意味がありません。
もっとも、日本の商売の感覚は、良くも悪しくも小市民的です。実際にその商売の現場に入ればともかく、しっかりロードマップを作って一気に製造し、大量にさばくような発想には縁がありません。むしろ単価が高くとも、必要数づつ短納期で買っていく、在庫を持たない、しかも発注ごとに仕様詳細が変わる発想と親和的です。あるいは、長期にわたって通用する仕様をじっくり考えるくらいならあり物で間に合わせようとします。だからこそカスタム発注のようなマニア向け商売に強いのだと思いますが、その一方でBTOレベルが限界で、一品物というとあまり得意ではありません。というか、需要家が一品物を調達するコストに耐えきれませんし、選定においても自力で仕様を起こす能力を持ちません。まあ、もしかして1980年以前は違ったのかもしれませんが、1980年代に多品種少量生産ブームが起きて以降は、どちらの能力も喪失しています。これでは、ソフトウェアと同様、上流のコストが極めて高く、かつ単位生産コストも高いため、単一品目を量産して数をさばくか資本力のある中間流通を通さないと売り買いできない商品への勘はやしなえません。生産技術はともかく、産業としては不得意なのです。そこは、わかっている人がちゃんと啓蒙しないといけません。頑張ってくださいね>福田さん。
まあ、防衛省が潜水艦調達並みの長期にわたる生産能力維持策を取るのでなければ、自給主義は難しいでしょうね。

■2021年04月25日(日)  とっくに結論が出ている問題を道具の無責任なユーザーの免責のために持ち出す愚行
自動運転車の事故は誰の責任? 数学者が迫るAIと意識
正直、問題設定がおかしいというか、法技術上の問題と「ヒトでない人格」に対する通念の問題を混同しています。
まず法技術上は、モノに法人格、つまり民事的な責任能力を負わせることは可能です。私たちは会社を含めて社団や財団、組合に民事的な責任能力を負わせています。もっとも、AIが責任を負えるかどうかは別問題です。何しろ民事的な責任能力を負わせるということは、AIに契約の自由や財産権を認めるということです。未成年が限定された責任能力しか持たないのと同じで、契約の自由や財産権を認められていないのであれば、その自由や財産を管理している人に責任を負わせるものです。保護者責任や使用人の使用者責任の法理ですが、自動運転車が事故を起こした場合、まず運転者が運転の管理責任の範囲で責任を負い、その車の所有者が責任を負い、その上で車を製造販売したメーカーが、所有者にリスクを負わせられない部分について責任を負います。もちろん自動運転機構がブラックボックスであるだけに、自動運転機構を作り込んだメーカーに相当の責任がかかることはあり得ますし、自動運転機構の不完全性や管理責任について認識がない場合など、運転者や所有者の責任が限定されることもあり得ます。とはいえ雇っているドライバーが業務中に事故を起こせば使用者も責任を追及されるのと同じで、運転者や所有者が自動運転だから事故に責任はないと言って完全に通るわけはありません。むしろモノに責任能力を認めることは、人の不当な免責を企図するものと言えます。
刑事責任については、今のところ一部の商業規制や環境規制を除いてモノに行政処分以上の責任を負わせる制度はありません。会社が詐欺を行った場合でも、刑事責任は実施を担当した従業員や指示を行った管理者、経営者について問われるのであって、会社自体が刑事訴追され、場合によっては有罪判決や刑事罰を受けるわけではありません。飼い犬が他人に危害を加えた場合でも、刑事罰は飼い主なり管理の責任を負うべき者が受けます。AIも同じですが、この場合メーカーが犯罪の発生を防ぐための妥当な措置を講じなかった時には運転者や所有者の責任が軽減され、別途メーカー、通常は会社に行政処分が科されることになるでしょう。飼い犬にも意識があるかもしれませんが、責任が飼い主や管理責任者にあるのと同じで、AIに意識があったとしても所有者や管理責任者に責任があります。
つまり、法技術的にはAIに意識があるかどうかは全く問題とならず、責任の有無については生物学上のヒトであるかどうかで形式的に判断できます。むしろ生物学的にはヒトでありながら法技術上の問題となる例として、胎児や行方不明者、意識喪失者があります。
その上で、そのような制度を変えていくかどうかを判断する際に問題になるのが、ヒト以外の意識を持つ存在をどのように扱うかについての社会通念です。家畜の飼い主は家畜に意識があることを当然視しているかもしれませんし、その「人格」を傷つけるような行為には断固抗議するかもしれませんが、社会通念としては家畜はモノです。モノは責任を取れず、責任を追及されず、金銭などで取引できます。人身売買は禁止されていますが、会社の売買は可能ですし、家畜の売買も可能です。家畜を殺した場合に適用されうるのは、刑法の傷害や殺人の条項ではなく、器物損壊なり動物愛護法違反なりです。また殺したとして処罰を免れるべき状況も殺人よりはよほど広くなっています。これは、意識のあるなしではなく、ヒトであるかどうかが問題になっています。意識がなかろうが人を死に至らしめれば殺人ですし、意識があろうが家畜を殺しても器物損壊です。もっとも、現代的な価値問題として動物に人格権を認める主張が現れており、社会通念が変わっていく可能性はあります。まあ、仮に組織培養だとしても肉食とどう線引きするのかという話はあるわけで、AIについてもそのような議論が行われる可能性は、もちろんあるわけです。まあ、サイエンスフィクションのクリシェでもありますね。人造人間の人格権という話だってあります。
もちろん、数学という道具を使ってなにがしかの判断基準なり判断手続なりを組み立てることはありえます。数学とは言えないですが、チューリングテストなど古典的なアイデアです。とはいえ、そのような基準や手続が構築できたとして、それが社会に受容されるかどうかは全く別です。というか、下手に受容してしまうと、ではその基準なり手続を人に適用するべきかどうかという問題が生じます。もちろんそこも社会通念の問題ではありますが、ヒトであるのに人でない存在を原則として認めないというのは奴隷制の禁止という法原則における前提であり、基準なり手続なりをヒトに適用して意識がない、人格的存在ではない、したがって法律上の人ではないなどと主張すれば相当グロテスクな主張ということになるでしょう。
人とはなんであるかというのは哲学上大変古くからある問題で、個別の時代の社会通念を反映する形で議論が積み重ねられています。当然学者もその議論は参照しているはずですし、文筆の徒である新聞記者であれば、理学部出身であろうが工学部出身であろうが、もしかして学歴が中学校卒業であろうが、当然それを踏まえて記事を書くことが想定されています。その前提で、このタイトルは何なのかと問わざるを得ません。意図的に「責任」の語義をあいまいにしており、取材対象の主張に即したものだとしても、そもそもこの種の哲学的問題の取材に際してあってしかるべき対象との議論をちゃんとしたのか、それを反映してなおかつこの問題設定か、お前はひょっとして高等学校で現代社会をちゃんと履修していないのではないかと、問います。価値や社会通念の問題領域について、数学だから、理系の道具だからという免責の理屈は通りません。18世紀ならともかく、現代はその種の問題についても哲学的、法的議論を相当に積み上げています。AIという側面から、高度な自動化がなされようとしているという状況への問題意識の下でこのような記事を企画したとしても(正直すでに古びた議論に見えるのですが)、改めて問題を設定する際に前提となる誠実な検討が、この記事には見られません。
そもそもが、応用技術としての数式というのは通常現象の記述や情報の縮約の手段です。個人的には人の意識であっても知性であっても何らかの数式として記述・縮約が可能であることは確信していますが、それを法的な、あるいは倫理的な責任論と結びつけることは、むしろ人権概念の棄損に当たると思います。問題が数式として再現された意識や知性の社会的人格概念への包含であるにせよ、現代の法が人のための法であることの恣意性への認識や人とモノの境をあいまいにすることへの真摯な哲学的挑戦性の認識を欠いた問題設定は、「今さらそれか」の一言で廃棄されるべきです。
ええ、こう言いますとも。お前はバカか。

■2021年04月25日(日)  民事裁判で負けるんじゃないの?
ワクチン接種者に商品券2千円計画…事務費4千万円
いや、この書き方はないと思いますが…これでは反対運動を煽っているようにしか見えません。
もちろん妥当かどうかは最終的には市民が総体として判断することであり、その情報提供のための報道は必要です。その意味で本文において実施費用の構成として事務費の額に触れることは妥当でしょう。この点で本文はまあ穏健と言えます。とはいえ、このタイトルは「今時ワクチン接種促進のために商品券を配布して事務費4000万円ってどうなの?」と書いているようにしか読めません。こういうことを主張するなら、羽曳野市の財政規模や、おそらく感染症対策の影響で財務的に苦境に陥っているであろう地元商業の状況も含めて論じないと不公平です。しかも実施費用総額二億円ではなく事務費です。問題にするなら、せめて事務処理の不効率なり、あるいは地元商工会が負担すべき筋であるなり、主張をはっきりさせるべきです。それをせずにタイトルだけこうなので、スポーツ新聞や週刊報道誌並みの偏向報道を醸し出しています。「いいね」操作並みの問題のある表現なので、「良識ある新聞社」としては少なくとも出稿を認めた編集部の判断を精査すべきだと思います。

■2021年04月25日(日)  問題にしたい点は明確に
「いいね」水増しは違法 中国がライブコマース規制強化
そりゃまあ、日本で言えば不正競争防止法や景品表示法、健康増進法といった法律で規制されている内容なわけで、作為により評価を誤認させることを規制するのがおかしいとは思いません。それがソーシャルレーティングの「いいね」であっても同じことです。
不思議なのは、それが「ライブコマース」に限定されているように読めることです。一般的なメディアでの広告だろうが公共の場や訪問しての実演販売であろうがネット広告であろうがネットでの動画配信やライブ配信であろうが、消費者の誤認を誘うことを意図して不当な表示や公正と見做される評価の操作を行うことは問題です。現に日本では、少なくともメディアを問わず、手段を問わず、そのような行為は処罰の対象となります。そのような操作を行った、あるいは行おうとした者は罰せられます。日本と中国では法文化が違いますが、さすがに新聞広告での規制をライブコマースに及ぼすことができないなどという話はないでしょう。
ライブコマースを名指しするのだとしたら、ライブコマースにおいて取引の手段を提供している、あるいは広告動画を配信するプラットフォーマーに不正行為の責任の一端を負わせるのだと思われます。つまり、実質的にはライブコマース規制ではなくプラットフォーマー規制なのでしょう。
そして、記事のタイトルからはそれが読み取れません。つまり、「「いいね」水増し許したら違法 中国がライブコマース規制強化」と書かないといけないのではないでしょうか。

■2021年04月25日(日)  やりたければ報道テロリズムではなく公明正大な方法でやって欲しい
五輪で差別への抗議、どこまでOK?海外専門家の見方は
正直専門家と言っても見方は分かれると思います。
とはいえ、近代オリンピックは国家間の相互理解を目指した融和の場ではありえても(もちろん現実には国家の威信を背負った勝ち負けを競う場になっていますが)、代表選手団や選手の自己主張の場にはなりえません。せいぜい、開催国の政治的見解を主張する場、あるいは代表選手団の派遣あるいはその拒否を通じて参加国の政治的主張を行う場です。あるいは、選手団への参加や拒否を通じてなら、選手自身の政治的見解の主張の場ではありうるかもしれません。いくら差別の排除が国や地位の別なく広範に共有されるべき価値観と主張されているとしても、選手団や開催団体の認める範囲を超えての主張は選手のわがままと見做すしかありません。法律論上の見解はそうなると思います。また会場での過度の主張が侮辱を構成するとしてもおかしくありません。大会の構成や規則の是非、関係団体の運営における差別の禁止と競技会場における(差別に反対する)行為とは、同一視はし難いと思います。会場における亡命は話が別です。
その上で、個人的には、差別に反対する選手には、所属するべき選手団や競技を担当する競技団体、大会組織委員会などに差別への態度を公に問いただしてほしいと思います。そして、その対応が満足のいかないものであれば、参加を拒否して欲しいと思います。通常雇用と見做されるオリンピック派遣選手団への参加について、異議があれば拒否する権利はあると思います。もちろん、大きなプレッシャーはかかるでしょう。ファンの期待に背き、パトロンの期待に背き、国によっては公的な費用で育成されたにも関わらず、その威信を示す場であるオリンピック競技への参加を政治的主張によって拒否することは、人生を左右しかねない重大な決断です。立場によっては犯罪になりかねません。とはいえ、競技会場での無差別テロ的な主張よりはよほど穏健です。競技会場での無差別テロ的な主張ができる立場であり、することで大きな反応を期待できるのだとしても、それによって組織委員会を含む多くの人々への負担を発生させることになります。それに対する反応が大会での選手の自己主張の規制となることは容易に予想できますし、法的対応の応酬というどう見ても無駄なコストが発生します。やるなら他人の負担が少ない方法でというのは、公認された競技会に出場する運動競技選手(別に学会発表をする研究者でも音楽祭に出演する演奏家でもよいですが)がわきまえているべき、良識ではないでしょうか。

■2021年04月24日(土)  いいこと言ったつもりだろうけど例が悪いよ
中国外相、民主巡り米国批判「同じ味のコーラではない」
ではペプシでもヴィタでもドクターペッパーでもルートビアの炭酸割でもどうぞ。貴国の国民がそれぞれどれを好むかは知りませんし、どれを飲むかを選べるのが民主というか選択の権利だと思いますけど。
と言うんじゃないですかね。確かにコカ・コーラは味を決める原料液の調整について米国の本社が独占していますが、コーラがそれしかないというわけでも、消費者に選択の余地が与えられていないわけでもありません。中国共産党の政権を認めなければ逃亡も許されないというのは、民主のバリエーションではないと思います。

グーグル「もっと安全に」 プライバシー批判にCEO
いや、確かに個人を特定する情報自体はあまり重要性は高くないでしょうけど、できるだけ高い確率で購入してもらえる宣伝にするためにはプライベートなフットプリントがある方が望ましく、また購入につながるアクションを(それこそだましてでも)してもらう必要があるわけで、そこに訪問販売とかテレホンアポイントメントの意味があるわけでしょう。必要事項記入済みの購入フォームにクレカの番号を入れてサブミットしてもらうためには、個々人をターゲットにすることが望ましいと思います。もっとも、グーグルのはマスメディア経由の広告のリーチ確率を上げるという方向性なので、そういう商売ではないのだと言い張ること自体は可能だとは思いますし、それだけに変な交渉をしてくる仲介業者を排除したいのかもしれませんけど。
「例えば、だれかが車を売ろうとしているときに、車を購入する人がだれなのか、その人の名前は何なのかを知る必要はない」
えーと、アメリカやインドではそういうものなのでしょうか。普通、車の売買は、身元確認をして行うものですが。なにしろ身元不明の相手に売っていい加減な手続で使われた日には、税金や保険料、事故ったときの賠償責任も降りかかってきかねません。

■2021年04月24日(土)  ダメな小市民の苦情
「まるで禁酒法」 酒類提供の自粛要請、バー店主は呆然
別にスーパーだろうが酒屋だろうが酒は売れますし、酒造免許さえ持っていればそれに適合した酒造りはできますがね。
だいたい日本は業態に拘り過ぎで、バーだったら読み方をバールに変えてエスプレッソを商ったってよいはずです。そしてバールならアイスクリームを商おうがサンドイッチを商おうが業態としては問題ない。それこそバルだと主張すれば大皿の軽食を商ってもよいし、バーだって薬や雑貨を商ったって良いわけです(薬の取り扱いには免許が必要ですが)。
もちろんそう簡単に業態の転換などできるわけがないのですが、実はその必要が生じてから一年経っている。じゃあその一年何をしていたのかというと、とにかく今我慢をしておけばすぐに旧態に復すると言って、何も考えずに資金や事業を繋ぐことに専念してきた。その結果がこれです。昨年の4月時点であれば予想していないでも済んだでしょうが、もはや先の見通しを誤っていると言うべきレベルでしょう。特定事業のマニアや店員としてならともかく、事業組織の経営者としては落第です。
事業が継続しがたいときは、本来その事業は終了させるしかない。その上で、組織の経営者として組織をどう処理するかが問われる。新しい事業に転換してもよし、事業と一緒に終了してもよしです。会社というのはそこは本来硬直的で、事業とそのための資本が主体になっています。ですから、本来事業が終了したら会社も終了するものです。そこを、社員総会(従業員はどうでもよいので出資者、持ち分を持っている人が集まる総会)を開いて事業内容や目的を変更することで、人や資本の組織を保存する便法があると考えないといけません。法律上は、組合でも社団でも財団でも目的ありきとされているので、これはしかたがない。明確な目的もなく人が集まって作っている(ことになっている)社団なんて、国と地方自治体くらいのものです。事情が事情とはいえ外的要因によって事業を継続しがたい事態は普通に起こりうるわけでから、そこでごちゃごちゃ苦情を言うのは経営者としてはダメなのです。
ついでに言えば、特定の文化を普及するべき社会運動家としては、制約に即したありかたに改めるか、制約自体を否認するかですが、現状制約を全面的に否認してしまえば感染症の蔓延を仕方のないこと、せいぜい必要悪、それよりもこの文化の方が大事だと肯定することになります。あるいはうちでは感染しない、だから元の業態で開店したっていいんだと言うなら、それをちゃんと立証しないといけない。人が会わなければ、互いに声を掛け合う距離に入らなければ、感染が起こらないというのは明白な事実ですから、今の規制はそれに基づいている。シールドやマスクというのは便法です。そうでなくてもよいのだというなら、それを客観的事実をもって適正な手続で、自己の負担において立証しないといけません。もちろん禁酒法であっても、酒類の製造や摂取、あるいは酒類の摂取を媒介とした交流が大事な文化であって、禁酒法を成立させている動機と比べて重要なものであることを、客観的事実をもって適正な手続で、自己の負担において立証しないといけません。そこでごちゃごちゃと苦情を言ってアクションを取らないのは社会活動家としてダメなのです。
まあ、ポポロ・ミヌートがだめだとまでは言いませんが、日本語で小市民というともっと別のダメな印象が加わるところは、言葉が成立した時期特有のイメージでしょうか。

文化施設休業すべきか 協力金2万円「香典のつもりか」
「判断するにも、協力というあいまいな形のしんどさがある。なおかつ協力金として1日2万円。香典のつもりか」
でまあ、苦情としてこういうのはありです。つまり、関係者に事業ができないと説明するにしても自己判断、自己責任で大変だし、かといって協力金は涙金、これではすでにお亡くなりになった方の遺族の気持ちに寄り添う香典だと思うしかない、文化事業に対する香典かというのは、立派に風刺的な問いとして成り立っています。とはいえ苦情を言っているだけでは済まないので、「断腸の思いで」休業するにしても自己責任だから卵を投げつける相手がいない、責任回避だという気分はまあ、よくわかる。とはいえ事業というのは自由ではありますが保証はされていないので、香典を貰っちゃった以上葬儀をやって埋葬して、後のことを考えるしかないですねということになるのだと思いますけど。映画館の葬式、劇場や演劇鑑賞の葬式をオンラインでにぎにぎしくやって、心機一転巻き直す、そのくらいの余裕があるとよいのですけどね。

■2021年04月24日(土)  雑誌のサヨナラセール
2021年4月23日
書泉グランデ、何という煽り文句で売ったもんだか。
雑誌という媒体自体はWebに侵されやすいとは思うので、方向性だけでもうまく復活すると面白いのですけどね。

■2021年04月24日(土)  これで腕がなくてもシャッターが切れる?
富士フイルム、PCリモート制御用のSDKを公開。GFX100S/X-Pro3/X-T4などに対応
いや、たいしたことをやってるはずはないのですが、USBだとSDKが必要になるんですよね。もちろん間にアナライザーを挟んで解析してもよいのですが、そもそもリモート制御をやってくれるアプリケーションがないと解析のしようもないですし、アプリケーションがあるならSDKのニーズはほぼないですしね。
もちろん、SDKの公開というのはありがたい話であるわけで、それこそこれが対象製品を使う妙な画像系ソフトウェアの出現につながればいいなとか、それで会社の売り上げが伸びるといいなとは思うのですが。でもRAWの現像機能はないとして、RAWを読み込んで少なくとも画像として扱える形に解析する部分は入っているのでしょうか。さすがにJPEG前提は悲しい気がします。
とはいえ、インターバルタイマーになるアール・田中一郎人形なんてものは多分出ないだろうなあ。

■2021年04月24日(土)  でも液晶モニタとデータ通信代は経費申告したいな
在宅で働いて出勤で遊ぶ
「その世界を知らずに、毎日苦労しながら在宅勤務は効率が悪いと愚痴っている多くのエンドユーザーは、すぐにでもそこに投資することを考えてほしい。」
これはそう思いますが、同時にその場合給与所得についても必要経費を認めてほしいと思います。モニタにしろネット環境にしろテレカン用のカメラやマイクもタダではありません。ソフトなどはタダが増えてきました(それが何を意味するかはともかく - タダより高い物はないなどとも言いますからね)。しかし、ライターさんのような自営業や副業でもない限り、いいモニタを買ったからと言って源泉徴収の所得税が安くなるわけでもなく、むしろ給料から機材を買って仕事の効率を上げた分を雇い主に返しているような話になります。当然オフィスだってそんな機材があれば効率は上がったはずで、雇い主の投資の不備をポケットマネーで補っているとすら言えるでしょう。通勤していたころはスーツ一式さえあれば給料を丸々使えた(通勤手当も出た)のに、設備投資も通信費も電気代もかかるのです(ちなみにスーツは必要経費ではないという判決が出ているわけですが、どうも近年ひっくり返ったようです)。設備負担が毎年出るものではないにしても通信費などとのトータルで10万円はかかると見れば、経費として控除されれば下手をすると所得税の階級が一つ変わるかもしれません。この冬は電気代が高かったですから、在宅ワーク分家事案分すると、暖房費と合わせて相当額になる可能性もあります。
「人と人とのつながりのすばらしさ」
いやまあ、日本の新卒や新入生をテレカンのみでほっぽらかしというのはさすがにまずいわけですけどね。「オフラインコミュニケーションのすばらしさを知っていてこそ、オンラインの便利さを最大限に享受できるはず」というのはその通りだと思いますし。ただ、日本の場合少し人と人とのつながりは切れた方がよいのではないかとは思います。仕事全般がそれに頼り過ぎだと思うので。顔を合わせていないと心配で、だからこそ、とにかくテレカンでもやって顔を合わせる、何がなくても自治会総会をやるわけでしょう。そこは冷たくなるのではなく、上手にドライにすることをおぼえた方がよいとは思います。Communication is wonderful!はまかり間違うとCommunism is excellent!になりかねないので、アナーキストやリバータリアンとしては気を付けるべきでしょう。

■2021年04月22日(木)  いかに信頼できるかではないのでね
AirTagは『ヒト』を追跡できない。Appleが実現したプライバシー保護の仕組みを解説
アップル「AirTag」子どもに持たせられない理由
うん、石川さん、Appleの太鼓持ち状態ですね。
まあ、今のAppleがプライバシーやパーソナルセキュリティを重視しないはずがないわけで、相当によく考えられた仕組みになっているでしょうし、それこそサードパーティーに迂闊な使い方をされないようなラッピングがなされていることでしょう。正直国内電子機器メーカーのどこであっても、そこまでの信頼はできません。最近のNTT系なんかかえって疑わしい。もちろんKDDIやSoftbank、楽天ならば、まず流用を疑うでしょう。
とはいえ、他人の端末を経由する、他人のオペレーションが自分の端末を経由するというのが、そもそも胡散臭いのです。ネットワークパケットのルーティングみたいにそもそも秘匿性はない、欲しければコンテナとして実装しろという発想ならともかく、ブラックボックスで提供されて信じてくださいと言われても、気持ち悪いものは気持ち悪いです。そもそもそんなことをするのなら、通信自体端末経由にすればよいではありませんか。それなりの端末の密度が期待できるなら、基地局などというハブに直結するよりも端末間を転送させた方がパケットの到達可能性は高くなる気がします。応答性がシビアな音声通信ならまだしも、データ通信なら問題ないでしょう。

ところでふと思ったのですが、「携帯電話を忘れてきて、どこにあるかわからないので鳴らしたら…」というネタが世の中にはあるわけですが、「ぽつんと置かれていたバッグからいきなりピーピー音がし始めてびっくり」とか「客の忘れ物がいきなりピーピー鳴り出して…」などというネタが今後出てくるのでしょうか。忘れ物というのは非常に普遍的な失敗なので、対応のアイデアというのが色々出てくることはわかるのですが、何でもかんでも携帯電話やポケベルのようにピーピー鳴り出すというのは、あまり普遍化して欲しくないような気もします。
あ、でももしかして、学校お仕着せのタブレットとかが普及すると、サボって部屋で寝ているといきなりタブレットから担任の声がして驚かされるネタがあり得るのか?今時のコンピューターって、タイマーや外部入力でスリープから復帰するから、バッテリーを空にしておくか少し面倒な手順でちゃんと電源を切っておかないと割り込みを受け付けかねないもんな。で、電源を切ると、帰宅後ちゃんと充電しておかないことを翌日叱られるとか。こちらは、携帯電話のバッテリーが切れていてつながらずに怒られるネタですね。

AirTagが示した「巨大メッシュネットワーク」の時代
ええ、そうですよ。ネットワークとしてはごく普通の在り方です。通信技術としての問題も大してないでしょう。
ただし、現在のスマートホンというのは、過去のメッシュネットワークシステムのどのノードよりもセンシティブな情報を蓄えています。少なくともP2Pネットワークにつないだパソコンよりもひどいでしょう。それを使ってメッシュネットワークを形成するというのは、気持ちは良くないのです。まあ、使う分には自分が余計な情報を入れなければよいだけの話なのですが、仕組みとしてはやはり気持ちが良くないのです。

■2021年04月22日(木)  Apple好きなら全部てんこ盛りで買って当然
新iPad Pro全盛り約28万円、M1拡充でアップルは製品ジャンルの垣根をどう考えるのか?
「昨年登場したM1搭載のMacBook Pro、MacBook Air、Mac Miniに関しては中身は爆速で使い勝手がいいものの、従来通りのデザインテイストを踏襲していたため、目新しさに欠けちょっとつまらない存在であった。」
言わんとするところはわかるのですが、MacBookはともかく、Mac miniはあまり薄くなっても小さくなっても困るかな…と。それこそUSB Type-Cが六つくらい並んで、ディスクサーバーですとかいう運用ができるとか、モニタが8つくらいつながるとか、怪しい拡張キットで計算サーバーにできるとかいう方向性を希望します。モニタが別売りということにも意味があるわけなので。
まあ、壁掛けMac miniというのもありかもしれませんけどね。

「「迷ったときは両方買う」のが正義」
その通りです。それがまさにAppleの望む行為です。そして自分に合った使い分けを見つけるのです。もちろんAppleとしてはそれぞれの製品に特性付けをしているはずですが、その特性付けはLook'n'feelなどまで含めたものです。性能的・価格的には似たようなレンジでもMacOS系とiOS系は違うというのだって、特性の違いでしょう。MacBook AirとiPad Proだと性能面の違いはあまりない可能性もありますが、とりあえず今使っているアプリが正面に出てくるiOSと複数のアプリケーションがウインドウの位置やあるなしに関わらず並行動作しているMacOSでは操作感は全く違うでしょう。またファイルの扱いも違うはずです。いやまあ、コンソールでファイルタイプを無視してバイトストリームをがりがり加工するようなことをするかどうかは存じませんけども、それでなくても、どこにあるファイルでも開けるMacOSとアプリから見えるファイルしか開けないiOSでは使い方は変わるはずです。

■2021年04月22日(木)  筐体の色を再現してどうする…いやまあ、ネタグッズとしてはありか
PC-9821の色を再現した同人塗料「日電式国民標準機 九八弐壱色(ツヤ消し)」が入荷、状態の良いAp2で調色
まあ、この手のネタグッズに残念認定も何もないのですが、タイトルを見て一瞬、純正CRTモニタの16色を再現した塗料かと思ってしまったのは私だけですかね。それと、国民機というのはPC-9801であって、PC-9821のようなVGAとIDEに日和った機種ではありません。メインのRAMが640KB、余ったRAMはLIM-EMS、640x400の16色、フロッピーディスクドライブ2台にSCSIハードディスクにPC-PR201というのが国民機です。サウンドはFM音源でしょう。
まあ、レトロ感を出すためにPC-9821カラーの色を塗るというのは、ナツ系同人グッズではありだとは思います。ただしそれなら「日本電気株式会社監修・公認」までやるべきで、現物で調色しましたというのはサークルが即売会で売っているならともかく店が仕入れるものとしては残念認定です。

■2021年04月22日(木)  コレジャナイんじゃないだろうか
Windows 10プレビューでついにLinuxのGUIアプリが動作。オーディオやGPUも対応
いや、なんか実装間違ってませんかね?Linuxのグラフィカルなアプリと言えば通常Xクライアントです。つまりWindowsのウインドウマネージャーがXプロトコルに対応していればそれで済んだはずです(まあ、統合環境部分が動かない、なんかWindowsのウインドウにプリミティブなXアプリケーションが表示されている状況にはなる)。それがなんで、Linux環境とWindows環境をAlt+Tabで切り替えないといけないのでしょうか。

■2021年04月22日(木)  今時ケチだけつけてるのが一番反感を買うからね
菅首相と枝野氏、好感度がより低いのは… 朝日世論調査
まあ、妥当な結果でしょう。いや、立憲民主党や枝野氏の評価が低いことが妥当というのではなくて、まっとうに調査をやったら今はそういう結果になるだろうなという意味ですけど。
菅首相や内閣は確かに色々問題は出ていますが、一応物事は進んではいます。とりあえずワクチンの接種は始まっていますし、経済も止まっているというほどではない。ご近所のアパートに住んでいる人が自宅待機で給料が出ないと言っているけど、自分は退勤が定時になったくらいでちゃんと基本給は出ている。保育所や小学校は閉まっていたり子供をさっさと家に帰してきたりするけど、通勤電車は本数は減っても運航してる。それにしてもさっさと終わらせて、普通に暮らせるようにしてくれないかなというのが一般の雰囲気でしょう。それに対して国会は、なんかケチをつけて建設的なことをしてるように見えない。菅さんもあれだけど、枝野さんは別に好感も持てない顔でしかめ面してぎゃあぎゃあケチばかりつけてる。税金から給料貰って難癖をつけるようなおしゃべりしかしないってのはどういうことだと。デモをしてる人だって、こっちが働いてるのに仕事もせずに叫び声をあげて道路や広場を占拠して、いい気なもんだ、場所を塞いでうるさい、邪魔なだけじゃないかという話でしょう。おそらく御社、つまり朝日新聞社も、好感度で言えば-だと思いますよ。そのあたりが小市民の感覚です。
もちろん平穏無事に食べていける、子供が普通に中学校を出て高校に行って大学に行って、将来の心配のないところに就職して住宅ローンで二世代住宅を建ててくれればいいなという話ではあるわけですが、さすがに感染症自体が自民党政権が起こしたものではないことくらいはみんなわかる。となるととにかく対策を打って行く、打っているように見えるというのが大事です。年度末くらいまでは危なかったわけですが、ワクチンの供給も始まり、とりあえず政権の評価としては落ち着いている状況だと思います。公正がどうこうというのは、事態が落ち着いてから出てくる話でしょう。もちろん政治家の個人的な関係者が私腹を肥やしてよいとはたいていの人は思わないし、あるのを知らなかったような諮問機関でも一方的に脅されているというのはよろしくないと思うでしょうけど、他人事よりは補助金を出してワクチンの接種を進めてくれる方がありがたい。補助金だって、分け隔てなく配って額が減ったり税金が上がったりするよりは、自分に関係ない、健全とも思えないところは省いて欲しい。だいたいそういう判断をするために公務員に給料を払ってるんでしょうというね。
そういう意味では、政権の評価が有利になるというのは仕方がないのです。むしろマイナスになっているという点で、やはり評価は低いと言わざるを得ません。
そして、口ばかりで役に立っているように見えない野党の評価が低いのも仕方がありません。とにかく国会で議案を通すという時点でそもそも多数を握っている与党の得点になるわけで、そこで野党が議論で目立ってしまえば悪目立ちで余計評価が下がるということになります。むしろ、そういう状況であることを分かったうえで野党がああいう行動をしているのかを問うべきでしょう。

■2021年04月22日(木)  高速を使った方が速いんじゃないの?
福島の鮮魚、特急「ひたち」で東京へ輸送 県漁連が実施
17kgでは仕方がないですね。というか、漁連の職員がクーラーボックスでハンドキャリーするレベルの話で、別にJR東日本と企画するレベルじゃないでしょう。列車を走らせたにしても常磐道を乗用車で運んだって良い話で、漁連とJR東日本が組んだというよりは、出荷先も含めてJR東日本が話を持ち込んだのでしょう。それをどう取材すればこういう書き方になるのかわかりませんが、経緯は正確に書くべきですし、もし漁連が主体の話ならなんでまたそんな話をJR東日本に持ち込んだのかについてもう少し説明が必要だと思います。

■2021年04月22日(木)  そりゃ二段階認証は口座の不正登録を防ぐ仕組みじゃないもん
不正防ぐはずが…現れた認証代行 格安スマホが温床に?
そりゃ捨てアカくらい欲しいですもん。千円かそこらで曝さずに済むなら使うでしょうよ。リモート決済であっても現金の利便性だって欲しいわけですし。ダフ屋や登録代行みたいな隙間商売は絶対出てきます。
それと不正利用と言いますけど、確かに本人以外の名義で利用してはいるでしょうが、他人のアカウントを本人の承諾なく使っているわけではないと思います。その意味で二段階認証だろうが何だろうが防ぎようはないのであって、口座名義人の意図しない形での他人の利用を防ぐための認証手順と一緒にするのは書き方が間違っています。田内さん、山口さん、記事を書くときは正しく書いてください。
そもそも携帯電話の契約ができる人じゃないと決済ができないなどという制度の方がおかしいわけで、警察や入管から逃げ隠れしている人であろうが銀行口座にとりあえず入れる一万円すら用意できない、あるいは住民登録がなくて届け出る住所の証明すらできないような人だろうが参加できることが汎用的な決済の前提条件です。それを登録時は必ず本人確認なんて言い出す方がおかしいのです。
取引当事者を全ての取引について明らかにするなどというのは、そういう需要に反した無理をしようとしているのであって、「格安スマホが不正登録の温床」というよりは「警察と決済業者の監視網早くも破綻」というのが正しいのです。だいたいそれでSIMの登録料なりデポジットなりとして100万円くらい取ったら、確かに数を頼んだ不正登録事業は消えるかもしれませんけど、そもそもスマホの利用自体ができなくなるじゃないですか。それとも本人名義の確認済み電話番号で一人一口座しか登録できなくします?会社使って名義貸しするところが出てくるだけの話だと思いますけど。

■2021年04月21日(水)  iPadとMacの違いは意図的に出しているのではないかと
アップル春の新製品「M1」体験広がる
パソコンと板の「エクスペリエンスー」を一緒にしようとしてMicrosoftもAppleも手酷く失敗したのはまだ記憶に新しいと思うので、境界は意図的に際立たせている、つまりMacもiPadも買ってくださいということだと思いますけどね。
まあ、私も職場の人にLet's noteの画面にタッチされた(というかピンチしようとされた)ことがあるので、タッチ操作できないのが直感に反するという感覚自体は理解できないこともないのですが、正直タッチ派の方々には悪いのですが、タッチしたいという発想は全く共有できません。これが50インチ以上の大画面に会議室でプレゼンテーションを表示しているとか、プロジェクターで投影しているというならまあ、表示された絵を指でつつきたくなるのはわかります。しかしiMacは個人用のワークステーションであり、画面は24インチです。汚い手などで触ってよいものとは全く思えません。タッチされたときだって、なるほど対面プレゼンはiPad Proでするべきだなとは思いましたが、ツーインワンのタッチモデルにすべきとは思いませんでした。
辛うじてつつきたくなるのが、他人のPCでドキュメントを見せてもらっている時です。自分で操作しているわけではないのでマウスカーソルで「これ!」とやるわけにもいかず、画面のこことつつくわけです。まあ、それでタッチと見做されてイベントが発生したらたぶん困るので、やはりタッチ液晶は、家族を持ってリビングを活用する覚悟を固めるまでは買わないと思います。

■2021年04月21日(水)  マルウェア扱いされるに一票
iPhoneユーザーの多い日本だからこそ、探せる「AirTag」に期待大
確かにユーザーは多いですし、ごちゃごちゃ設定しないで使う人も多いですが、正直不特定多数のユーザーの端末を利用するサービスというのはあまり感心できません。一部のセキュリティオタクにマルウェア扱いされて燃え上がった挙句にサービス中断後ひっそり消えていくオチではなかろうかと、思わないでもありません。Webサイトにコインマイニングコードを仕込んで問題になったのはさほど昔とは言えませんし、個人の計算機を他人が(それがメーカーでも)不用意に利用するという点では変わらないと思います。
というか、匿名性を破ることにはないにしろ、Appleらしくない迂闊な実装だと思います。

■2021年04月21日(水)  このレベルが有識者で通じるとはさすがに思いたくないですね
「Apple M1」によってMacとiPadのハードウェア的境界がなくなりつつある
こういう馬鹿なことを書くのはバークレー在住だかのM氏か香港在住だかのY氏かと思ったらこっちでした。
たしかにiPadはiPhoneに比べればMac寄りかもしれませんが、Macとハンディデバイスでは目指すものが全く違います。もちろんCPU周りは共通性を高められるでしょう。表示周りもそうかもしれません。しかしストレージやメモリ、それらを支えるバスに要求されるものは全く異なるのです。iPadがどれほど強力でも所詮は端末であるのに対して、iMacやMacBookはともかく、Mac ProやMac miniは高負荷のバックグラウンドアプリケーションをぶん回すことも想定される機材です。写真や動画の処理は確かに重いでしょうが、数テラバイトのデータベースを下手すると複数実用的な時間で処理するというのは負荷のかかる部分も処理の考え方も違います。マルチウインドウ、マルチタスク、業務用のバックグラウンド処理というのはそういうものです。「基本構成のパーツを共通化すれば」という話の趣旨にもよりますが、MacとiPadのパーツなど、USBコントローラーくらいしか共通化できません。というか、できるならばAppleはiMacを廃止してiPadを壁にかけてキーボードを繋ぐよう求めるでしょう。UMPCだって、それならiPadとキーボードでいいでしょうというのがAppleのメンタリティであって、イラレとフォトショを同時にマルチウインドウで動かしたら止まりそうなMacなど、Appleは作るとは思えません。
気になるとしたら、MacからPCI-Eがなくなるかもしれないということでしょうか。現状PCI-E経由で拡張できるのはMac Proだけですが、CPUの仕様として、Mac系ではデバイス接続用バスとしてはPCI-Eが使われていたと思われます(その先にUSBなりThunderboltなりがついている)。Apple Siliconベースの設計だと全てのデバイスがAHBでつなげるはずで、USBなどと同じくPCI-Eはオプショナルなものとなります。となると、サードパーティー製のPCI-E拡張デバイスを排除したいと思えばそもそもバス自体なくしてしまえばよいわけで、Mac Pro用の拡張バススロットが独自仕様になる可能性があります。
批評屋は結構ですが、ご自身の見当違いの馬鹿な妄想を垂れ流す程度で済まさず、iPadとMacBookとiMacとMac miniが併売されているというのはどういうことなのかくらいは、ちゃんと考えてください。レンジがかぶっている製品を併売するほど、Appleは間抜けではないのです。
というか、それこそ政府の有識者会議などを見ても評判がたいそう悪いことがあり、有識者というものの重みがどんどん減っている気がするのですが、さすがにこれはないと思います。ASCII.jpも悪乗りする方のメディアですが、一緒にされる他のライターさんがかわいそうです。もし編集部が個別の記事の企画にコミットしているなら、もっと無難な方向性に調整してあげていただけないでしょうかね。iMacの色の話とか、色々あるでしょう。

アップル新型「iMac」に驚かされたがミニLED版も期待してしまう
少なくともM氏はまともな記事でした。上記と一緒にしてしまって申し訳ありません。

■2021年04月21日(水)  学校の入学試験ならともかく企業の採用試験でですか
コロナで課題の「なりすまし受験」 AIで防止するWeb学力検査が登場
下らない心配してるなあ。いや、学校の入学試験や公的な資格試験だと色々影響が大きいのでなりすましの排除を含めた厳密性が求められるのはわかりますが、企業の採用試験の学力試験というのはそこまで気にすることでしょうか。採用して学力不足で業務に耐えないとなったら試用期間中に解雇すればよいわけで、むしろ本人であれ親であれ替え玉を見つけて雇えるということは、実際の業務において無理をさせることができる(本人の能力に見合わない仕事を押し付けても能力の高いアシスタントや外注パートナーを見つけてきてこなせる、業務実施において経費で足が出ても本人が埋め合わせてくれるなど)ということかもしれませんよ?
もちろん韓国あたりの優良企業だと、学力試験をいい加減にやってばれると大規模な抗議行動が起こりかねないと思いますが、日本はむしろ、手段はどうでも入って実績を上げた人が偉いという風土でしょう。一点掛けなどせず似たようなレベルで似たような業種や違っていてもやって不満がなさそうなところを掛け持ちするのが普通で、学力試験の替え玉受験のせいで落とされたなどと言って恨むのは学力だと合格水準ぎりぎりの、取っても落としてもいい人か、高めを狙いすぎてどこも受からない人でしょう。

■2021年04月21日(水)  オブジェクトロード時のロジック間違ってんじゃないの?
Lazarus APTが検出回避技術を開発か PNGにzlibオブジェクトをBMPとして埋め込む
いや、そもそもWordやExcel、後はPDFの動的オブジェクトもそうですが、とにかくロード後に実行されるオブジェクトというのは危険ではあるのですけどね。
で、PNGはコンテナですから、BMPを示すタグでzlibを埋め込めるのもまあ、わかります。それがWordマクロだろうが何だろうが同じでしょう。
とはいえ、PNGを開いた時点でコンテンツはBMPと判断されるはずです。タグがそうなのだから当たり前です。ならばBMPとして解釈されるのが普通であって、それがなんで実行されないといけないのか。もちろん静的オブジェクトに見せかけてコードをメモリに読み込ませて実行する手段はあるわけですが、普通はそんなことにならないようにメモリ保護であるとかサイズのチェックであるとかをしているわけです。つまり読み込んだアプリケーションが静的オブジェクトをコードと勘違いして実行していることになるわけで、それは作り方が間違っているでしょう。たしかにPNGのタグはロードが完了すればなくなるのでしょうし、そうするとBMPとして展開されたオブジェクトが残るのでしょうけど、それにはアプリケーションの側でBMPというか表示できる形式の画像だというタグをつけるものなのであって、オブジェクト自体をいきなり読んでヘッダがマクロだから実行するのだとしたらそれは実装上の欠陥です。2000年くらいのメモリが乏しい時代だったらともかく、2010年くらいにデータフォーマットが大きく変わった時点で、メモリに展開されたオブジェクトにはその程度の管理情報がついていて当然でしょう。

■2021年04月21日(水)  コールセンターでも入っているのでしょうか
セブン-イレブン、ロボットでビル内に商品配送 1人でエレベーターにも乗れる
どうやってエレベーターを操作するんだろうと思ったのは私だけではないと思うのですが…まあ、特定のビルでの実験のようですし、エレベーターがリモート管理されていて、コンソールとは別の経路で操作できるのだとすれば、むしろ独りで乗れるのは当たり前なのですが。
しかし、そんなに机の前を離れたくないですか?自動販売機や売店に行くのって、息抜きのひとつだと思うんですけど。もしかしてコールセンターでも入っていて、とにかく席を立てないからデリバリーなんでしょうか。

■2021年04月21日(水)  なんというかバグも最先端?
Android版COCOA、1日1回再起動が必要な不具合を修正。ただし特定の端末で引き続き発現
なんというか、タイマー周りでバグるなんて今時すごいですよね。タイマーを使ったアプリケーションはそれなりに作りましたけど、こんな現象は一度も出してないのですが。というか、定期的に何かをやるアプリというのは、メールビューアーをはじめとして結構あると思うのですが、この現象は聞いたことがありません。どう実装するとこんなことになるのか、むしろ教えてほしいくらいです。

■2021年04月21日(水)  いっそOAKあたりが買いませんかね
NVIDIAのArm買収に英国政府が介入。国家安全保障に影響の恐れ
あ、まだ完了してなかったんだ。
というか、国家安全保障というよりも、あそこまで広範な顧客のいる設計会社をNVIDIAというプレイヤーに握らせるのは、競争政策上も問題はあるでしょう。正直SOFTBANKだってよくクレームがつかなかったと思うくらいです。何か競争法上の取り扱いが難しい部分があって、国家安全保障を持ち出したのでしょうか。NVIDIAへの出資に怪しい部分でもあったのでしょうか。
リスク投資として低コストで投資を受け入れる手段が株式会社であることはわかりますが、そろそろ弊害の方が大きくなっていると思います。持ち分として経営に干渉させる代わり利子を払えなくても文句を言うなという制度は、そろそろ再設計した方がよいのではないでしょうか。

■2021年04月21日(水)  異なると言えるかどうかは議論がありそうだしぎりぎりの擬制としてはありだと思う
元慰安婦の請求却下 韓国地裁、1月の判決と異なる判断
韓国地裁、日本政府の資産差し押さえ認めず 慰安婦訴訟
まあ、賠償請求を認めることと強制執行は違うという話はあるのではないでしょうか。もちろん強制執行が可能でないと民事裁判を起こす意味が薄れるのですが、この件の場合日本帝国政府が人員を徴発して性的慰安行為を強制したことの不当性やすでに交わした条約によってこの点の補償が完了したわけではない、また外国政府の行為であるからといって責任の免除は認められないという判断を司法側として確定するという意義もあるわけで、請求権はあるが強制執行は確立した国際法や慣習に反するのでできないというのは、いささかアクロバティックではありますがひとつのやり方ではあると思います。例えば当分ないとは思いますが日本の護衛艦が韓国に寄港したとして、債権の強制執行と称してそれを拿捕したら、明らかに主権を侵害する行為です。
とはいえ、日韓両政府が容易に身動きできない状況に陥ってしまっていることは確かで、その意味であの賠償責任を認める判決は大変迷惑ではあります。内容として不当だとは思わないのですけどね。被告に責任のある欠席裁判とはいえ、外国政府が否認している内容に関わる外交問題を、こう言っては何ですが形式的に処理した(被告が欠席した裁判で原告の主張に沿った判決を下すというのはそういうことです)判事の安易な姿勢が大変残念です。

■2021年04月21日(水)  まあ、日本の職業学者なんてこんなものか
学術会議、拒否された6人の任命求める声明案 総会開催
無視されたら面子が潰れると思うんだけど、いいのかなあ。
だいたい予算を最終的に決めるのは国会なのですから、議員単位で国会を抱き込むくらいはしてしかるべきで、内閣に押されている状況で、自主資金運営もできないのに拒否された人事を内閣に主張することしかしないというのはみっともないです。

■2021年04月21日(水)  何でもかんでもただでやるわけではない点は要注意
弁護士の法知識、無償提供します 大手事務所も取り組み
本来、プロフェッショナルというのはこの手の活動をするべきです。弁護士に限らず、大学教授や公認会計士、税理士なんかもそうです。およそ個人に資格が発行される専門職や教員はそうあるべきで、アメリカで見かけたのが、市の鉄道局や近在の鉄道会社に勤める運転士がボランティアで路面電車やケーブルカーを運転しているところですね。バスの運転士が地元のスポーツクラブの移動で運転をするあたりも含まれるでしょう。アメリカの弁護士も、よく教会の集会で信徒仲間の法律相談に乗ったり、非営利団体にボランティアとして参加するようです。もちろんボランティアでの相談や団体メンバーとしての活動ならともかく代理人行為をすると非弁行為とみなされるので、こういう風にすればいいはずだからこのあたりの書類を揃えて後日事務所に正式に相談に来たらどうかとか(この場合営業活動も兼ねてますね)、上司と交渉して事務所で格安で業務を請け負ったりするわけです。そのあたりを事務所として推奨・支援するかどうかは事務所の経営判断になりますが、評判の問題もありますし、仕事に支障を来していないのなら止めはしないのが普通です。正直日本だと、兼業届など出そうものなら嫌がらせを兼ねて尋問されそうで、やる気が失せたりするわけですが、そのあたりは本人の自信と勤務先との信頼関係なのでしょう。
もちろん、頼む側としては場や関係をわきまえることも大事で、知り合いだからタダでやって当然なんて態度を取ったら距離を取られても仕方ありません。よくある、スマホやパソコンについて知っていそうな知り合いにとにかく何でも相談を持って行くなんてことをすると、スマホ教室やパソコン教室のチラシを渡されて、ここに行けば教えてもらえるからもう来るななどと言われたりするわけです。

■2021年04月21日(水)  こういうところは対応のうまい下手が出る
慰安婦訴訟の賠償却下判決、官房長官「内容を精査する」
まあ、正直余計なことを訊くなという感じなんですが。「精査する」はまだましな回答ですが、何をどう言っても問題しか起こらない。もちろん「賠償すべしとの判決に誠実に対応する」などと言っても問題が起こります。少なくとも賠償措置を盛り込んだ予算案は国会で大揉めになるでしょう。もちろん、揉めると面白いからではなく、現内閣の方針を報道するためにも質問するというのはわかるのですけどね。でもこじれさせて楽しいかとは思います。
とはいえ、政府の立場などをコメントしたのは、余計なことを言った感じではあります。主張は在日韓国大使なり駐韓大使を通して先方の外交担当者なりに言えばよいのであって、新聞記者なんぞに言っても物事がこじれるだけです。さっさと別の話題に移した方がよかったのではないでしょうか。外務大臣ならともかく内閣官房長官の会見なのですから、無難なネタはいくらでもあるはずです。

■2021年04月21日(水)  変態は止めないから自制だけはして欲しい
「レアだから撮った」小学校教諭、児童の着替え盗撮容疑
あちゃあ。まあ、もしかして勤務外でのみ収集したのであれば一応の抑制は効いていたということにはなるのでしょうが、どうであってもさすがに外聞は悪いですね。
児童の裸や着替えの写真なんて、そもそも家族以外が撮ったら犯罪になる事案なので、レアなのは理解します。ただし、レアだから頑張って入手しようなどと思うのは良くなかったですね。せいぜい知り合いの絵師さんにそれげな絵を描いてもらって部屋に飾っておくくらいならまだ弁解ができそうなものですが、実物を撮っちゃったらダメです。性的嗜好自体はプライバシーや内心の自由の問題だと思いますが、どんな形でも他人を巻き込んではいけないのです。だいたい、同僚の先生も含めて、困ってしまうではないですか。子供の裸にハアハアするのは内心の自由で曝して責めたらハラスメントだけど、子供を誘って脱がせたり写真を撮ったりしたら犯罪だよなんて、学校で教えるのは大変でしょう。まだしも児童に性的欲望を感じること自体が悪だとでも教える方が楽ですが、これをすると全体主義的統制や思想や内心の供述の強要になりかねないのです。そして小学校あたりで行く着くところは児童の間での吊し上げといじめです。だいたいカメラやカメラ付きスマホを買うときに変な宣誓(私は未成年を性的対象として見ていませんとか)を強要されるような状況だって情けないじゃないですか。

■2021年04月21日(水)  婚姻制度だけの問題じゃないと思う
婚姻制度は誰のために しないと守れないものがある?
この手の議論はこれまでも書いたように違和感を感じさせるわけで、例えばこの記事で出てきている「親族」の問題は、実は婚姻制度の問題ではないわけです。病院でも生命保険会社でもいいですが、ある個人の関係者とそれ以外を区別する必要がある。それこそこのどちらも、本人が法的能力を失った状態でなにがしかの処置、対応をしなければならない。その時に、任意に本人の代理を行うことのできる人が必要になるわけです。内規としてその範疇に親族であることと定めているというだけの話で、病院なり生命保険会社なりを納得させられれば、親族ではない関係者というのもあり得るはずです。もちろん一般的には「ご親族以外はお断りします」という対応をされるわけで、親族でないとだめなのか、親族とそれ以外の事実上の関係者で法的に扱いが違うのだなと思ってしまうことは仕方ないのですが、単に便利な既成の枠組みとして使っているだけで、そんなことは全くない。
もちろん親族に優先権が与えられていることというのはあって、例えば相続や公的な扶助権の認定がそうであるわけです。相続で法的な裏付けのない同居人が親族に対抗するのは、遺言状があってすら難しいですし、本人が能力を喪失した状態で扶助権を争うような事態になった場合、公的な判定はどうしても法律上扶助の義務を持つ人に有利になるでしょう。あるいは健康保険の被扶養者認定あたりもそうで、主たる被保険者との関係が問われることがあります。
しかしこれらのいずれも、便利な既成品として親族の枠組みを使っているだけであり、運用だけで対応するというならともかく、同性婚や別姓婚のような法律自体を変えるような対応であれば、親族以外の枠組みを取り込むのでもさして変わりません。もちろん、親族とそれとは別の枠組みに属する関係者とで対立が起きたらどうするかという話はありますが、それは同性婚、別姓婚でも同じですし、そもそも親族内で対立が起きることもあるのです。枠組みの設計時に親族の関与も含めて一定の要件を定めておき、その上でこれまでの親族と同等の資格で扱われるようにしておけば済むことです。
逆に本人の意向によっては、親族を排除しないといけない場合だってあり得ます。例えば親族の反対を押し切って親族外の保証だけで婚姻手続を行った場合に、おそらく当事者は配偶者とその配偶者との子以外の親族が関与してくることを望まないでしょう。あるいは親はともかく兄弟とは仲が悪いということだってあり得ます。独身だって、親族とは交流がなく、なにがしかの「他人」との関係の中で生きている人というのもいるわけです。
個人が誰を自分が能力を喪失した場合の代理人と指定するかというのは、本来本人の意思が優先しなければなりません。しかし、現在の制度では本人の意思というのが極めて確認しにくくなっています。というか、安易に本人の意思を主張できてしまうため、相矛盾する本人の意思の間の調停や、本人の利益を害しかねないような本人の意思の扱いを想定しないといけない。なにしろ本人の意思というのは簡単に変わりえます。遺言状において、自筆遺言状よりも公正証書遺言の地位が高いのはそのためで、公正証書の作成という手続を強制することで法的安定性を確保しようとしています。とはいえわざわざそういった意思を客観的に確定するようなことをしてくれるかどうか、あるいは必要が生じたときにそれが間に合うかどうかはわからない。そこで、運用レベルで親族という枠組みをはめることで、法的な安定性を確保している、ありていに言えばごまかしているわけです。もっとも法制度というのはこの手のどうしようもない事態まで想定しなければならないので、適当なところに落してごまかしていることはよくあります。
ついでに言えば、ちゃんとした代理人を定めずに本人が能力を失ってしまうこともあるわけで(というより人間は法的には能力を失った状態で生まれてきます)、その時に少なくとも裁判所が代理人の選定に困らないようにしないといけない。そのための両親や配偶者の代理権であり、そういった人たちが責任を全うしない場合に、役所が責任を押し付ける先としてそれ以外の親族が想定されているわけです。
そのあたりをちゃんと議論せずに、関係の事実があるの、果ては愛こそが大事だの、ロマンチックなことを言われても、それこそ10年で変わるような愛に根拠を置けるかというと不安がある。婚姻などその矛盾の最たるもので、愛が冷めた時、愛の対象が変わったときの判例が積み重なっているわけです。
関係者の定義であれ何であれ、法制度を変えようとするならば、そのあたりを相当しっかり議論する必要があります。情熱は大事ですし、必要は考慮されてしかるべきですが、少なくとも何が問題になってそんな頑迷固陋な仕組みを作ってきたのかを冷静に理解し、必要との落としどころを探るのでなければいけません。愛だ不便だだけでは、反対者を説得できないどころか、制度化したら混乱を招きかねません。
もっとも、個人的には家族制度、親族という枠組みはむしろ解体すべきだとは思っているわけです。二親等遡ると交渉もないことだってあり、住んでいる場所の自治体が処理した方がよほどましな場合が普通です。役場とすれば扶養だ保護だ財産処理だというのが面倒でコストもかかるというのはわかりますし、引き受ける関係者がいるのであればそちらに全部押し付け、諸費用もつけまわしたい、というか無理矢理にでもつけまわす相手を設定しておきたいというのは、理解できます。顔を見たこともない祖父母やいとこと比べても、自治体で役場を回している人たちにしろ多くの自治体の住民にしろ、問題を起こした当人とは無関係です。係累に押し付けておけというのはわかるわけです。まして、全部済んだ後になって関係者とやらが出てきてなんでこんなことをしてくれたなんて詰め寄ってくるリスクを考えると、そんな面倒なことに関わりたくないというのはその通りでしょう。とはいえ地雷が埋まっているかどうかを確認するために親戚付き合いを嫌々ながらするよりは、住所地の最寄りの役所がデフォルトで定型の処理を行うことにし、それが嫌なら実態に合わせた住所地の更新や関係者の指定も含めて届出をちゃんとしておけという方が健全ではないかと思います。もっともこれをやると、今度は住民登録の際に窓口担当者が関係者の指定を強要し、適当な連絡先を書いて何かあったときに揉めるという事態になりそうですけどね。実際不動産の賃貸では、貸主が緊急連絡先の記入を強要しますし、入院でも保証人なしでは拒否されたりします。まあ、それで、緊急連絡先や保証人が親族でないと難色を示されて揉めるという話になるわけですが。
また、それこそ婚姻制度自体は廃止して社団法人に回収してしまうという形もあり得るでしょう。適当な名前の無限責任社団法人を婚姻程度の手続で準則主義で設立できるようにし、成員は社団法人と連帯して責任を負うことにする。まあ、ある種のパートナーシップです。重複して設立することはまずいわけですが、昔ならともかく今はマイナンバーがあります。重みを加えるために、法人設立時に一定の財産を設定させてもよいでしょう。一人当たりGDPの三ヶ月分を成員の人数分というところでしょうか。法人の成員が何かをしでかして公共団体が処理をしなければならなくなったときに、とりあえずその資産から費用を充当するわけです。もちろん事情の変化によって不足が生じた場合は補填する責任が法人にあり、管理を行うところが補填を求めて合理的な期間内に補填されない場合は法的な手段をとることになります。成員に関しては、まず設立時に二名以上の成員がなければなりません。この成員は対等の関係とし、相互に扶助の義務を負います。そして成員の変更事由は四つ、まず成員の死亡。次に法人の成人した成員全員の後見で未成年を加入させる場合。いわゆる子で、出生届や養子縁組に当たります。後見を受けるわけですからこの人たちは成員と言っても完全な権利義務を持つわけではありません。次に解散によって成員は法人の成員としての資格を失います。未成年の子の処理については、デフォルトを定めておくべきでしょう。また成年の成員が一人もいなくなった法人は強制的に解散ということにすべきでしょう。最後に子の離脱。成人に達した子は強制的に、あるいは任意に法人を離脱します。もちろん子の意思により別のこの種の法人を設立する場合も、現在属している法人からは離脱することになります。もちろん性的交渉による子の出生に絡む問題はあり、「親子」の性交渉や近親婚の問題は法人設立の際の制約要因になりえます。もちろん後見する「子」と成人である成員との間の性交渉は、被保護者に対する性的暴行として刑法犯とするべきでしょう。このあたりは刑法を含めた制度の設計上の問題であり、正直何とでもできます。二人を超える成人の成員を認めるかどうかは議論すべきです。道徳の問題もありますし、子が成人したときに法人の成員と認めるのか、それとも強制的に法人から離脱させるのか。成員と認める場合、状況によっては世代を超えて法人が引き継がれることになります。もちろん最後に残った成員が別の人と法人を設立した場合、この法人は手続的に、あるいは成員を失って自動的に、解散することになります。ただし別の法人を設立せずに未成年を被後見人として加入させた場合、その被後見人が成人することで法人が引き継がれ、法人が多世代にわたって存続します。つまり古典的な養子による家の相続と同じ現象が起きるわけですが、出生による子はそれに先立って新規の法人が設立されるために「家」を相続できません。このあたりをどう設計するか、まあ、子が成人した時点で法人を改組、つまり子が離脱して家を出るなりいったん解散したうえで新規の成員により設立しなおして相続処理をするなりしてしまうのが良いのだと思いますけどね。

■2021年04月20日(火)  吉田元首相や東郷元外相あたりならDon't panic!と一喝したのではないでしょうか
丸刈りになり原発処理水放出に抗議 ソウルの大使館前
まあ、アピールですしね。ストリーキングをやられるよりは丸刈りの方がましなんじゃないでしょうか。
むしろ韓国政府に抗議したらしい日本政府の対応の方が大人げないでしょう。警察が出張って警告をしていた以上通常の対処はしているわけで、引っこ抜きをして解散させろなどと言えば韓国国民の公論の自由を侵害することになりかねません。どうせ嫌味を言うなら、どうも大使館周辺の治安が悪いようなので警備のために軽機関銃装備の陸上自衛隊を一個大隊配置したい、航空自衛隊機と陸上自衛隊の兵員輸送車による移動も含めて許可して欲しいとでも言ったらよいのです。だいたい韓国の方というのは大変理性的で、大使館の門前に嫌味な(どうも日本政府としてはそうだったらしい)人形を飾ろうとはしても、大使館に突入してバリケードを張ろうなどとはしていないわけです。せいぜい門前にバリケードを張って閉じ込めるくらいでしょうが、それはさすがに現地警察が排除するでしょう。別に在外公館の安寧は侵されてはいないわけですから、門衛を増強して訪問者を抗議の人たちから守るくらいで、平常の業務をしたらよいと思います。

■2021年04月20日(火)  せっかくの高価な大型バイクが…せっかくの限定解除の免許が…
時速230キロでバイク暴走容疑 「トイレ行きたくて」
いやまあ、死者が出なくてよかったですね。
時速230kmというと風圧も相当だと思うのですが、出力はともかくよくそこまで速度を持っていけたものです。時速100kmを超えた場合、それこそオープンカーでもかなり怖いのではないでしょうか。
そして、互いに接触して大怪我をするような状況だとどう見ても安くはないであろう車両を大破させているような気がします。そんな危険行為をやっておいて保険も下りないでしょうし、馬鹿をやるなよとは思いますが、お気の毒なことです。当然せっかく取った限定解除の自動二輪免許も取り消しになるわけで、まずもって金銭的にお高くついてます。

■2021年04月20日(火)  日本政府の為すべき努力というのは
ミャンマーで拘束の邦人記者、望月衣塑子さんら解放要求
まあ、日本の一民間人有志の希望など、ミャンマー軍事政権が聞く理由もないわけですが。もちろん別に配慮したってかまわない。主導権は軍事政権にあります。
一方で、日本政府は十分な行動を取っていないというのはどういう筋の話なのか。もちろん支障なく通行を許されるべき日本国民が外国官憲に拘束されているのですから、問い合わせくらいはしてしかるべきでしょう。しかし、その日本国民は、軍事政権が出した暫定的なものであれ、現地の法を犯したとして拘束されています。それに根拠がある場合に、日本政府は現地の法を無視してでも日本国民を拘束から解き、まあ日本政府の官憲に引き渡せとでも言うべきかどうか。まさか解放してそのまま活動を続けさせろとは、言うのは構いませんがミャンマー政府側としては聞きたくもないでしょう。滞在させておくとろくなことをしない人物として、母国にお帰りいただく、以後入国禁止というのが穏当なところです。そして、我が国の法を犯したのだから裁判にかけ、容疑が認められれば服役するのが筋だと言ってきた場合、どう対応するのか。そもそもミャンマー軍事政権は日本政府にとって適切な交渉相手なのか。そしてとにかく日本国民を拘束したから金融制裁というのは、日本政府としてミャンマー軍事政権を敵視するという表明になります。それが極端な場合に何を引き起こすかは、それこそロシアと一部の国がやり合っている外交官追放合戦を見ればわかることです。それであえて、制裁措置をと主張するのでしょうか。それで、制裁措置を取っても解放に応じられなかった場合どうするのでしょうか。国連なり国際裁判所なりに提訴しますか?おそらくミャンマー軍事政権は管轄権を否定するでしょうし、そもそも誰がミャンマーを代表する政府なのかが不透明です。では陸上自衛隊の部隊でも派遣して、実力でもって拘束されている日本国民を回収しますか?今の自衛隊の実力なら、できない話ではないでしょう。海岸から100km程度、一個装甲戦闘団を上陸させれば、損害も被害も出しつつも目標は達成できるでしょう。タイ王国あたりに話を付けてエアカバーを提供したり、事前に進撃路や上陸地点を空爆しておけばなお確実です(さすがに米国のように自力でそのすべてを海上からする能力はありません)。穏便に特殊部隊を空路や陸路で侵入させて奪回するというのは、リスクが大きいというか、それで奪回させてくれるほどミャンマー国軍が間抜けだとは思えません。防空警戒くらいはしているはずで、数で押し切ってしまう方が簡単でしょう。で、その引き金を引くつもりでしょうか。
「要求」は簡単ですが、実効性のある対応策の実施を求めた場合、結果を重視するとエスカレートしかねません。解放を要求したうえで、「我々報道人は逮捕には屈しない。彼が拘束されても、我々はミャンマーで何が起きているかを報道し続ける。」とでも言っておくところではないでしょうか。

■2021年04月20日(火)  AIには責任は取れない
医師が自らAI作れるソフト開発 国がんと富士フイルム
いや、RADツールというのはそういう面はあるわけですが…そもそもAIがおかしな出来になった場合にどう判断するんですかね?専門家ですら、何がどうなっているのかを解くほぐして検証するのに苦労しているはずで、それを写真をドロップするだけのユーザーに検証できるはずもない。なんかおかしいなあと思ったときに、では自分の判断、感覚を信じるか、それともなんかブラックボックスな診断システムを信じるかという話になります。医療の在り方からすれば、これは当然医師が自分の感覚を信じてAIの示唆を無視するわけですが、それが変なエヴィデンス主義と一緒になると、AIという客観的な仕組みの示唆を無視するというのはどういうことかという話になりかねない。誤診が疑われた場合に、簡易AI構築環境で構築した診断AIを使ってました、ではその判断はどうで、どのように扱いましたかという話になります。なんか変だと思ったので無視しましたと言った場合、あるいは逆にAIがそう言ったのでそう判断しましたと言った場合に、責任をどう考えるのか。医師の責任、ではユーザーがあまりにかわいそうでしょう。ブラックボックスなのですから。
これが、健康診断のX線画像から異常を検出するというレベルの話なら、見落とし何パーセントでいいよねという考え方ができます。どうせ人間だって見落とすのですし、逆に誤検出を許す設定にしておいて、人間が見てこれは誤検出だろうというものを除外したって良いわけです。健康診断というのは、異常を一定以上の確率で検出できればよいという思想なので、自動判定も含めて向上策が取れます。
しかし診療となると話が別で、見落としたのそうでないのという話において、医師が自分で一定の確信を持って判断できたかということが問題になります。ブラックボックスのご託宣に頼るというのは、その意味で大きな問題があります。
作る方は便利だろう、現場の負荷を緩和したいという善意で作るわけですが(それで儲けたいのだってかまわないのです)、判断の責任が医師にかかってくるシステムにおいて、判断の基準、根拠を医師が把握しにくくなる道具というのは、使い方によっては破滅的な影響をもたらします。制度的なコンサルティングや推論過程の検証を含めて相当のサポートと一緒に提供しないといけないと思いますし、もしかすると責任を構築環境の提供元に転嫁する法的な仕組みも必要かもしれません(自動運転で、事故を起こしたときの責任が運行責任者にあるか自動運転機構のメーカーにあるかというようなものです)。そんなものを「AIの民主化だ」などと称するのは、ただの技術馬鹿や企画屋でなければ現場勘を失った「元」医師です。

■2021年04月20日(火)  一転はしていないというか、したらまずいんじゃないかな
宗教史から日本を見直す 「消滅すべきもの」から一転
宗教や信仰が時代遅れで消滅すべきものであることは、変わらないと思います。
とはいえ文化全般に深くかかわってきた社会現象であり、歴史的現象として注目すべき理由は十分にあります。マルクスの宗教についての言及は、いかに宗教が文化の全般において影響を持っているかについての、それは克服すべきものであるという視点からであるにしても、マルクス自身のため息と読むこともできるでしょう(ため息ではなく悲鳴かもしれませんが)。そもそもマルクス自身の理論にしても、キリスト教やユダヤ教の救済概念からの影響を指摘する人もいたと思います。
19世紀以降のオカルティックな抽象思想にも見られるように、人間はともすれば事物現象に抽象的な論理関係を幻視します。それが物理法則であろうと神の摂理だろうと同じことです。物理法則の場合対応する何らかの関係性がある蓋然性はそれなりに高いわけですが、推し量って幻視しているという点では違いはありません。過去の人々がどのように、どんな神の摂理を幻視し、共有していたのかには、それを「人格的」存在と見做すことや、共有のシステムも含めて、知る価値があります。
そして日本も含めて近代の社会制度にも、宗教の影響は強く刻印されています。儀礼のような世俗的・習俗的な部分だけでなく、民法や刑法にも影響が見られますし、江戸時代の神祇崇拝(それこそお伊勢さんなんか有名ですね)や寺社制度が明治期に神道や仏教として、一部は国家の強制によって、あるいは自律的に整理され、さらにGHQの指導に基づく改革の影響を受けた宗教法人制度、あるいは文化財制度、墓地造成・整理、宗教関係者による教育機関などと絡んでどのように変化してきたか、あるいはそこから漏れた地蔵崇拝や道祖神崇拝のような土俗的な信仰、新宗教、新新宗教ブーム、オカルトブームなどは、宗教を歴史的に語ることなしには語りえません。現代の宗教的習俗や宗教的施設の観光を含めて、歴史的な視点から俯瞰することには意味があります。
もちろん、そこを見誤って、歴史的視点からではなくアクチュアルな有効性の視点から宗教を語る弊を犯している場合は、オカルト娯楽雑誌同然の悪書ということになります。まあ、さすがにこれはないと思いますけど。

■2021年04月20日(火)  職業ジャーナリストはSNSでの攻撃くらい自分で何とかすべき
報道の自由度、67位 「菅氏は改善へ何もしていない」
商業報道については、とりあえず特に対応する必要はないと思います。警察がつけまわしているとか政府機関の取材から排除されているとでも言うなら問題ですし、政権批判をすると大手テレビ局(場合によっては国営報道機関)がニュース番組などで叩きまくるとでも言うなら抗弁するための制度について考える余地がありますが、SNSという本来大変私的な場(例え政府機関や企業、公人が使っていようと所詮ただの個人のつぶやき)で人身攻撃されたからといって、制度的な対処が必要とも思えません。プライベートの度が高い私人への人身攻撃については、細民のできることには限界があるという点で救済措置が必要かもしれませんが(というか法的な対応に出る前提で制度を整備しておかないと切れて身元を調べた挙句に電凸をするような輩が出かねない)、職業ジャーナリストは十分公人です。適切な対応方法についても、職業上訓練されていてしかるべきです。
もちろん、SNSで炎上したのを大手報道機関が安易に「ネットでは〜」と悪乗りするといった問題は別です。これは、悪乗りする部分について、商業報道として持つべき倫理の面から検証されるべきです。
とはいえこれって日本の商業報道に固有の悪癖かと思っていたのですが、もしかして違うのでしょうか。もし世界的なそういう傾向があって、それでSNSでの悪評について評価をしているのだとしたら、人間というのは相当情けないですね。

■2021年04月20日(火)  金属資源を消耗品扱いするのはどうなんでしょうか
マグネシウム洗濯で汚れは落ちるか検証してみた
前田さん、写真の写りが悪くて違いが判りません。ライティングを工夫した方がよいと思います。もしかして便利ネタ系ブログでよくある話を意図してディスってますか?
それはともかくとして。単純に油汚れ、調味料汚れを落としたいのであれば、重曹を溶かして煮ればよいわけです。布巾や白の綿のハンカチなどきれいにシミが落ちます。ただし色物や柄物、絹、ウール、化繊などを迂闊にアルカリで煮ると劣化するわけで(ウールは、生成りだったら煮てよいはずです)、それで洗濯法が問題になる、のですが。
アルカリ性にするのはよいのですが、マグネシウムといえども資源です。洗濯で消耗するのはどうかと思います。ナトリウムくらいならそれなりに加工しやすい形で無尽蔵にあるのでよいのですが、やはりできれば炭素と酸素と水素、後は塩素あたりだけにして欲しいものです。まして金属マグネシウムは材料の状態からそれなりの加工が必要です。いくら海塩や岩塩の精製の副産物としても出るからと言って、それは炭酸塩や塩化物などとしてであって、金属にするには手間もエネルギーもかかります。pHを調整するだけなら水酸化カルシウムあたりでもよいので、こちらは貝殻を粉砕して得られる園芸用品として売られていますし、製造も簡易ですから、そのあたりを使った方がよいのではないでしょうか。

■2021年04月20日(火)  つづり損ねてますがね
ブログ作成ツール「tDiary」20周年 「みなさんの人生を綴る日記帳であり続ける」
とりあえずめでたいのですけどね。
でも、レンタルサーバーのrubyとバージョンが合わなくなって動かなくなったんですけど。古い版に戻そうにも手に入らないんですけど。テストのために自宅のPCで古いrubyを動かそうとするとコンパイルできないんですけど。
まあ、運営会社的にはPHP押しみたいですからね。そのわりには、バージョンが古いんですけど。最新版でなくてもいいから安定して使いたい需要には良いのですが、手元に環境をデュプリケートしたいと思うと問題が出ます。かといってどんどん最新版にアップデートしていくようなサーバーでもついていくのは大変なわけで、悩ましいものです。結局レンタルするよりは自前でやる方が楽と言えば楽なんだなあ。

■2021年04月20日(火)  日本の会社で管理職なんてやってるのが悪いと思う
離職率と人の育て方の関係
IT大作戦じゃないじゃん。
まあ、思うところもありそうですし、時宜を踏まえた良いネタだとは思います。中身はジジイの回顧談ですが、それを意図して嫌味なく書く筆力は素晴らしいと思います。
なお、人手不足と言いますが、単純に人ばかり動かしていて人を減らす努力をしていないだけのことです。単価を下げて仕事をどんどん取ってくれば、顧客には喜ばれるかもしれませんが、それは人なんか育ちませんし、安上がりに人を駆り集めてやっつけるような仕事ばかりになって、現場が過負荷にならない形で真面目に人を減らすような頭をじっくり使う話にはなりません。人件費削減と言ったって、役務購入費に付け替えて派遣や委託を買い叩いているだけです。業界が成長期でどんどん人が入ってきている時期ならともかく、他に稼ぐ手段がそれなりにある状況では、人手が払底するのは当たり前です。
だいたいこのメディアでもビジネスコンサル系の方が時々書いていますが、日本の会社では管理職に人事の権限が全くありません。外注を除けば、人事担当部門が集めてきた人員を頭数で押し付けられるだけです。しかも管理職と言っても肩書がついて裁量ができるようになるだけで、人や仕事を管理するという部分での研修ができている職場はまずありません。つまり管理職も新人さんです。仕事の仕方を教えてもらえず、自分も部下に指示すべき仕事を体系として理解していないのでは、他人に教えられるわけもないでしょう。制作会社のディレクターさんは、そもそも自分がそうやって教えられていたから、新人に教えることができていたのではないでしょうか。
小寺氏の記事もべからず集みたいになっていますが、正直今の日本の組織で管理職が必要な規模を回すのがそもそも無理があると思います。さっさと固定客をつかんで、独立して親方になり、自分の甲羅に合わせた規模で仕事を回せるようになった方がよいのではないかと思います。親方なら、ハラスメントはともかく、仕事は見てして覚えろで済みますし、新人研修的な部分は外注すれば済みます。そもそも人手も個人的なコネで持ってこられます。現場仕事で凝り固まった頭には理解できない人事管理のノウハウやら人員育成の定石やらも覚えずに済みます。自分が全責任を持つと色々と肌で感じ取ってしまう部分というのもあるようで、仕事や人員の規模もそのようです。これ以上増えると怖い、自分では取り廻せない、だからなんとかして管理可能な範囲に、制約してでも分割してでも収めよう、と思うのだそうです。会社の規模というのもその傾向があり、日本の企業は単体だと一定以上に規模が増えず、子会社を作ったり外注したりする傾向にあると読んだことがあります。
そういう意味では、管理職をやって苦労するというのは自業自得です。向かない仕事を避ける自由は宮仕えにはないので、退職金を満額貰える年齢まで勤める期待とさっさと割り切る部下を育てる羅針盤のない苦行を天秤にかけ、自分が親方をやっていけるかどうか顧みるしかないのではないでしょうか。まあ、しょせん失敗しても、最悪会社が潰れて失業保険を貰うだけです。親方みたいに借金を背負い込んで破産手続を模索するようなことにはなりません。気楽にやったらよいと思います。

■2021年04月20日(火)  というかM型はファインダーはともかくレンジファインダーでの焦点合わせにこだわる必要があるのでしょうか
私は如何にして心配するのを止めて35mmを愛するようになったか
相変わらずいい味を出しています。
まあ、ライカが何の変哲もないように見えるカタログスペックのレンズで高度な設計・製造と一緒に超高価格をぶち込んでくるのはいつものことで、どこぞの会社の真っ白けの大三元レンズみたいなものです。買えるほどの仕事がもらえるとよいですね。
35mm好きは世に結構いるようで、知り合いにも一人いますが、個人的にはフィルム末期の単焦点コンパクトカメラのレンズの焦点距離として覚えています。半端な感じがするので個人的には使っていませんが、ピーキーなスペックのやつなら買ってみたいとは思います。写る範囲は広いものの過度に広角じみたところがないというのは無難でいいんですけどね。50mmは別格として、好きなのは24mmあたりです。それこそたまに分厚いとんかつが無性に食べたくなるように、対角魚眼で撮りまくることもないではありません。このへんがレンズ交換式に復帰したときに買いまくった類で、今でも愛用しています。買ったはいいけどいまいち出番がないのが90mmです。もちろん200mmとか600mmとかも被写体によっては使います。90mmよりも600mmの出番がはるかに多いのはなんででしょうかね。
「今回ポートレートは撮影できずでしたから、古い洋品店のマネキンで我慢してください。」
もちろん普通マネキンというと人形ですが、本来は服飾業界でモデルさんのことです。ちゃんとマヌカンが写っているのですから、これは立派なポートレートです。ってのは強弁かなあ。
でもこのレンズだと、人物ポートレートなんか撮ったらモデルの粗が見えてしまうんじゃないでしょうか。こう、もっとソフトな写りのレンズで、きれいなボケは百難隠すとかね。
「ライカM10-Rと組み合わせた時には総計200万円コースとなります。うちのクルマよりもはるかに高額です。この組み合わせで、飼い猫や路地裏の汚い塀を撮るのは法律で禁止されていますので念のため。」
だめですかね?なんか、そういう組み合わせで小汚い路地裏を撮って芸術写真として発表していた写真家もいたような気がするのですが。もちろんその写真は、いかにもさりげなく日常を切り取ったようでありながら深みを感じさせる、芸術写真でした。
いちばん撮ってはいけないものは、ファミリーフォトでしょう。近所の公園を走り回る子供のピンボケ写真など撮った日には、パルナック氏が墓から出てきて肉切り包丁をかかげて追い回すことでしょう。せめて着飾った家族の集合写真をきっちりピントを合わせて丹精した戸建ての自宅の庭で撮らないといけません。
せっかくこんなコメントが出ましたので、こんどは荻窪氏あたりに自宅の飼い猫をテーマにこのセットで記事を依頼するってのはどうでしょうか、デジカメウォッチ編集部様。

■2021年04月20日(火)  コレジャナイ
パナソニック、USB Type-Cを新搭載した「埋込[充電用]USBコンセント」
パナソニック、USB Type-C搭載の埋込型USBコンセント発売へ 8580円から
これ、山田祥平さんに批評していただきたいものですが、なんで埋め込みで18Wなんでしょうか(ITMedia記事の最大100WはUSB-PDという規格の最大定格です)。壁にUSB Type-Cがあれば、ノートパソコンをつなぐ人が出るに決まっているでしょうに。まあ、ファストフード店の客席の仕切りあたりを想定しているのでしょうが、それだって繋ぐ人は繋ぎます。自宅の、自室のコンセントが何であろうが自分がわかっていればいいようなものですが、独身貴族で一軒家を持てる、あるいは戸建てを事務所として持てる、客などオンラインでしか来ない人ならともかく、訪ねてきた友人や親戚に入学祝を貰った子供がおもむろにノートパソコンを繋いで「充電されないよー?」と声を上げたときにサポートする羽目になることくらい、想像がつくはずです。どう見ても、製品として、設計レベルの欠陥品です。まあ、オーバースペックで価格が高騰するのもあれですので(と言ってもこんなもの、とにかくすべての部屋につけるという類でもないと思うのですが)、18Wと60Wの二種類用意するとかはできなかったのでしょうか。
残念認定です。

■2021年04月20日(火)  何でも使えるならネゴシエーションなんかあるわけないでしょうが
新品購入は何年ぶりか!? 高性能でコンパクトな「ThinkPad X1 Nano」を買ってみた!
「USB PDってそういうこと? モバイル運用で大失敗」
これ、みんな引っかかるんでしょうかね。そもそもUSB-PDの仕様を漠然とでも理解していれば簡単にわかることで、充電されるデバイスによって要求する出力が違うからネゴシエーション機能が要求されるのです。電源機器に想定以上の負荷がかかれば、電圧が降下して停電状態になります。こんなことは高校物理の初歩です。まあ、発電機や電圧制御回路だと電圧降下くらいで済むのですが、供給側に余力のある(通常商用電源は容量無限大と仮定してよい)トランスだったりすると、最悪燃えます。だからこそ、サーキットブレーカーなんてものもあるわけです(別に契約容量以上の送電を抑止するためだけにあるのではないのです)。一応電子機器のライターをやっているのですから、工業デザインあたりだけでなく電気工学や電子工学もかじっておいていただきたいものです。

■2021年04月20日(火)  偽名でレンタルサーバー契約すると犯罪ですか
JAXAへサイバー攻撃関与か 中国共産党員を書類送検
何を疑ったかはともかくとして、嫌な容疑での送検ですね。なんで身元を隠してレンタルサーバーを契約したことで私電磁的記録不正作出・同供用などと言われないといけないのでしょうか。ひょっとしてペンネームで懸賞に応募したら私文書偽造ですか?

■2021年04月20日(火)  国家総動員や内務省の出先じゃないんだから
河野氏、高齢者の接種「年またぎ」否定 予約混乱を陳謝
「指示不足」って、自治体関係者はこういう手下呼ばわりされて平気なんでしょうかね。管轄の問題はあるでしょうけど、地方自治体の役場というのは国の政府の出先機関というわけでは必ずしもありません。筋から言えば「調整」と言うべきではないでしょうか。指示だというなら、陸上自衛隊でも動員して全部国でやったらよいのです。
まあ、いくら不手際があったとしても、もう動いている案件が、せいぜい数千万人の高齢者の接種を終えるのに年をまたぐというのは酷い話で、上手に調整して欲しいものだと思います。作業だけなら、普通の予防接種とさほど変わらないはずなのですから。

新型コロナワクチンの接種、自治体の約半数が「年内に終わらず」 JX通信社調べ
その後こんな記事が出てちょっとびっくりしたのですが、16歳以上ならまあ、そうでしょうね。
正直18〜65歳は宴会に出ずにリモートワークでもやっていればよいので、何をどうやっても集めざるを得ない65歳以上と18歳以下の接種を優先するべきだと思います。もちろん、高校は再開せざるを得ないでしょう?リモート授業で全部済ますというなら別ですけど。大学は、だいたい計算機センターと教員用のネットワークの整備が済んでいることもあってリモート授業に対応できているようですが、高校以下はそもそもアクセス回線がADSL、ネットワークが引かれているのは職員室とLR、IT実習室だけとかいうレベルです。気合と金で5Gで全部済ますというなら別ですが、それだって光ファイバーは必要なわけですし、メディアの敷設を待っているくらいならさっさとワクチンをうって授業を再開する方がましでしょう。

■2021年04月20日(火)  福家さん、ちゃんと専門誌に倣ってください
ブルートレイン車両が遍路宿へ うどん店主が移設し修繕
鉄道がテーマの記事がこういう書き方をされるというのは、客車寝台特急、いわゆるブルートレインというのももはや歴史上の存在だということなんですかね。
ブルートレインというのはマニアのジャーゴンであり、日本国有鉄道が牽引式寝台特急の専用客車を青色で塗装したためにマニアが「青い列車」ブルートレインと呼び始めたことによります。「寝台特急「ブルートレイン」」などという書き方はおかしいのです(せめて「寝台特急(ブルートレイン)「なは」」として欲しいものです)。また、日本国有鉄道のこだわりでしょうか、同型の寝台車両が複数の列車に使われたことはあるものの、寝台車両は特定の編成の専用であり、マニア的には「この列車に使われた寝台車両」と書かれないといけないものです。ブルートレイン(この語自体歴史的用語となっていると認識しているのであれば寝台特急: 厳密には客車牽引式寝台特急・急行)の車両というのは導入部では仕方ありませんが、そこでどの列車に使われていたものか、この記事であれば1991年以降の「なは」に使われていたものであることが、まず記述されないといけません。客車二段式B寝台は寝台列車草創期から編成に含まれていましたし、「デュエット」、つまり二人個室B寝台は1980年代末から多くの寝台特急(電車式も含む)に用意されています。つまりブルートレインのデュエット寝台車などと説明したらマニアに馬鹿にされるのであって、「寝台特急「なは」に使用されていたデュエットを含むB寝台車」とでも書かないといけないのです(マニア的には「オハネフ25 2209」と書くべき: ちなみに記事にて報じられた内容も含めて全てWikipedia 国鉄24系客車の保存車両の項にあり、もう一台が「オハネフ25 206」であることもわかる)。
もちろん新聞記事が過度にマニア向けである必要はないのですが、歴史的に日本国有鉄道の車両を論じるために築き上げられてきた書き方というものがあり、この記事がそれを全く踏まえていない点は、大変残念に思います。

■2021年04月20日(火)  インターンとして三ヶ月無休で奉仕した人だけ採用とかいうのは問題ですけど
インターン「採用目的OKに」 経団連と大学が報告書
まあ、インターンが無給の職業体験である以上、採用において自社でのインターンシップ参加が前提になるというのなら(労働搾取という意味合いで)問題でしょうが、合理的な採用基準に照らした選考の範囲内でオプションとしてインターンをしたときの印象を利用することには問題はないような気がします。
まあ、あれも制度としてどうなんだという気はするのですが。学校に所属した状態で、つまり学校の保護を受けつつ就業体験をするという趣旨なんだとは思うのですけど、そもそも従業員をどう働かせようが勝手だなどとほざいている雇用者のところに立場のあいまいな人を研修生として送り込んでまともに機能するものなのか。一応何度か関わりはしましたが、あまり良い印象がありません。

■2021年04月20日(火)  選択性の問題か何かですかね
100年以上のなぞを解明 目の水晶体が透明なわけ
膜構造というのは脂質とタンパク質の複合体であることが普通なので、脂質分解酵素を生成する遺伝子が関わっていること自体は不思議ではないですね。オートファジーがタンパク質分解主体なのに対して、脂質の分解を行う過程がピックアップされてきたのは面白いことです。
なぜオートファジーとは別の過程なのかというのは気になります。発生の経緯ということもあるのでしょうが、分解する対象を選択する関係でその過程が残ったのでしょうか。

■2021年04月20日(火)  あれは組織論的には株式会社じゃないからねえ
荒唐無稽か理想か 「みんな取締役」サイボウズの挑戦
いやまあ、IT系ベンチャーにとっては理想なのだと思いますよ。取締役というとまだあれで、本当は合同会社の社員として主体的に事業に関わっていく、株主の委任を受けた取締役や、会社に雇われて決まった業務をこなす被用者ではなく、人的会社のメンバーとしてあってほしい、ありたいというのがああいうところのメンタリティですから。設立や資金調達の都合で株式会社ですが、資本面でのモデルとしては従業員全員が社員の合同会社が常設の債権者集会への参加権付のハイリスクの社債を発行しているという方が適切でしょう。ですから、全員が取締役程度の権限を担当業務について持っていておかしくない。少なくともチーム単位では持っている方が当然だろうと思います。
その意味では会社法というのはもう少し手を入れる必要があって、個人が家政から事業を分離し、資本を集めるための仕組みとしての会社だけでなく、またやはり資本の束を作るための事業組合だけでなく、一般社団法人的な営利事業体を準則主義で設立し、公的に評価できる会計システムを持ったものとして整備できるようになるべきでしょう。もちろん会計システム云々というのは、銀行が融資の対象として認める、あるいは発行する社債が投資の対象として認められるためのものです。また合同会社というのには意味があって、もちろん無限責任社員の存在に立脚した合資会社や合名会社でなく、有限責任社員のみから成る事業体でないといけないわけですが、同時に株式会社と同様に社員が任意に参加・離脱できないといけません。その意味で、現時点では有限責任で持ち分の清算により社員が離脱し、あるいは新規の出資により新しい社員が参加できる合同会社ということになります。ただし本来は、事業体への参加は出資とは切り離して考えることが望ましいわけです。もちろん会計状況を評価するための基準としての資本金はあるべきでしょうが、事業に関わる立場としては資本金との関係は問われるべきではありません。事業体全体として、融資者・投資者に対して適切に設定した資本金の充実義務は負うが、持ち分だ投票権だという話にはしないわけです。
その意味では、いずれ株式会社という制度とは矛盾を来すことになるわけで、サイボウズという事業が生き延びていけば、順応するにせよより適した制度に移行するにせよ、なにがしかの対応をしていくことになるのでしょう。

■2021年04月19日(月)  機能面から見ると足りてないのですが
議員の人件費、あの大臣は年8千万 人数答えぬケースも
よく8千万円も出せるものだとも思いますが、政策立案スタッフをまともに雇えば全く足りません。何しろ一定の分野に通じていることはもちろん、政策関連の法律に通じているというだけで法律事務所で上級アシスタントくらいは務まります。さらにアイデアを政策というパッケージにまとめ上げ、プレゼンテーションの準備も整えないといけない。そんな人を10人も雇えば人件費は一億円を超えるでしょう。さらにそのスタッフのためのアシスタントだって必要です。もちろん狭義の秘書、つまり活動のマネジメントや事務、地元との付き合いなどを扱う担当者も必要なことは言うまでもありません(まあ、何人必要かは別の話ですが)。その費用を共有するために政党・政治団体なりシンクタンクなりが必要になるわけですが、この場合共有してしまうと色々な意味で浅くなるうえに、その組織の方に自分が縛られてしまうのが問題ではあります。
さらに、こうした費用が出る割に政治活動というのはそれ自体では収入が得られません。政策提案レポートを一本書いて200万円で売りつけるなんてのはスタッフのやることであって、国会に法案を提出したところで印税なんかもらえないわけです。もちろん議員の歳費や活動費はありますが、政党交付金も含めて議員一人当たり一億円といったところです。まず確実に赤字です。もちろん年に一億円使い果たすだけの仕事をしているのかという批判はあってもかまいませんが、議員としての収入だけではまっとうな政治活動が財務的に赤字になるという事実はあるのです。もちろん自分で必死に勉強したって良いわけですし、政治家になる前のキャリアで学んだことを活かしたって良いわけですが、正直現時点では、それではどうしても視野が狭くなりますし、情報も古くなりがちです。政策立案に資するためもあって、官庁などが様々な調査を行い、結果をレポートにまとめているわけですが、国民の選良たるべき国会議員ならば、そのレポートが妥当なものかどうかを疑うところから始めないといけません。おなじ分野について官庁の間で評価が違っていることなどよくあることですし、都合の悪いデータを無視して取り繕っていることだってあります。また支持者や活動家が政策陳情を行う際にニーズや根拠を示すレポートを出してきますが、これだって都合のよいことばかり書いてあるものです。鵜呑みにしてよいわけがありません。そんな活動をまじめにやったところで得られるのは一億円固定、さらに議員としての立場を保つためにも様々なことをしないといけません。汚職背任に走るのも、充分なお金と抱き合わせで送りこまれた政策を代弁するのも、理解できてしまいます。また国会審議の相当部分が特定議員や閣僚の身辺問題を論うものになっていることも、安上がりで効果が見込めるとなれば仕方ないのでしょう。
ただしそういうものだではすまなくなっていることでもあるので、どういう仕組みにすると筋が通りそうかということは考えないといけないと思います。

■2021年04月19日(月)  バイデン大統領の三つ上にすぎないのですが…PostScriptを世に出した功績は称賛に十分値します
Adobe共同創設者チャールズ・ゲシキ氏死去。PDFなど開発
Adobe PostScriptを発明、DTPに革命もたらしたチャールズ・ゲシキ氏逝去
タイトルとしてはImpress PC Watchの方が適切だと思います。PDFは確かに実用的な唯一の選択肢になっていますけども、もはやモデルとして時代遅れの感が出ていることも否定できません(ここ数年のAdobeの売り込みは無駄な努力の天然色見本と言うべきでしょう)。一方PostScriptは、Encapsulated PostScriptを経てPDFに発展する基本ともなり、またページを柔軟にプログラムとして記述するというモデルを実用化することで、PC本体でラスタライズを行う低価格プリンタから電算写植印刷原盤作成機までのスケーラブルで柔軟な紙への出力環境を作り上げるきっかけとなりました。それこそPostScriptなくしてApple LaserWriterがあり得ず、GhostScriptも出てこなかったという時点で、そして当初のLaserWriterフォント内蔵モデル(このフォントを格納していたハードディスクがよく不調になりました)からWindowsのフォントまでページデータにパッケージして送りつけるプリントデバイスモデル(おかげで高解像度プリンタを使おうとするとしばしばメモリが溢れました)まで柔軟に対応し続けたという点で、PostScriptのモデルは非常に頑健で汎用性のあるものだったと言うことができます。それを開発したというのは大きな功績ですし、氏一人のものではなく、当時のXeroxのパロアルトリサーチセンターが現在の実用コンピューティングに与えた広範で大きな影響を見て取ることができます。まあ、それでジョブズにゼロックスのパクリじゃんと言いたくなることも多々あるのですが。まあでも、パッケージングの才能は大変高い人でしたからね。パクリと言っても十分付加価値を付けています。逆にXeroxはそれを全くと言ってよいほど活用できなかったわけで、その点で残念な会社呼ばわりされてしまうのは仕方がないでしょう。自分は儲けずに広範な利用を促したとも言えるわけで、営利企業としてはともかく研究開発はこうありたいものだと思います。
ともあれ3D表示がごく普通の環境になるまで(もしかしたらその後も相当期間)、PostScriptやそのモデルは有効であり続けるでしょう。そのような素晴らしい貢献をした方を称賛するとともに、ご逝去に当たりご冥福を祈りたいと思います。

■2021年04月19日(月)  Appleは、世の規制当局が同じような苦労をしていることを理解すべきです
子供向けゲームに偽装した詐欺カジノアプリがApp Storeで数か月も公開か
「アップルはサードパーティ製アプリストアを認めないのは「セキュリティとプライバシーに影響を与える恐れがある」からだと主張していましたが、その言葉を誠実に守ることが求められそうです。」
誠実にというか…なんかチャージが現在の30%から70%に上がりそうな感じですね。もちろんFacebookやEPIC Gamesと同じで、Appleのプラットフォームを都合よく利用してユーザーを引き付けようという輩はたくさんいるのだと思いますし、こういう手の込んだ(とはいえ仕込む手間はそれほどかかるわけでもなさそうな)やり口はどんどん出てくるのだと思います。ギャンブル詐欺サイトの部分はともかく(トルコだと判定すると違う動作するなんて、想定してなきゃ気付かないでしょう)、該当しない地域では「骨組みだけで、非常に貧弱なデザイン」だったのが審査がいい加減だ、裏を疑うべきだと問題視されているのだと思いますが、記事に書いてはいないもののおそらくダウンロード自体は無償で、むやみに広告を出していないかとか正常に動作するかどうかの確認はともかく、無償アプリを徹底的に審査するというのはコスト面でなかなか大変ではあるでしょう。AppleにはApple Siliconのテクノロジーを最大限に生かした先端的でローコストな自動レビューシステムを開発することを望みます。

■2021年04月19日(月)  まあ、テレビ芸人のけなし芸みたいなもんではあるのですが
タイヤ交換はクールでセクシーに
おまわりさん、ここに変態がいます。
まあ、変態行為自体は一人でやって他人に迷惑をかけない限り問題ではないのですが、そしてそういう連載だというのもわかってはいるのですが、このサイトのいくつかの連載と同じように、変なものを趣味に任せて買って家族(主に奥さん)に弁解するために原稿料を稼いでいるのではないかと思えてなりません。車趣味というなら20世紀前半までのクラシックカーでも買ってビス一本までばらしていればよいのであって、実用車のタイヤ交換にハアハアするのは違うでしょう。趣味は実益を兼ねるという話かもしれませんが、はっきり言って趣味にまい進することを認めてもらえるほど稼げていないので実用品でさりげなく遊ぶことで気持ちを慰めている、あるいは家庭用品(例えばふかふかのタオル)を買って領収書を経費として税理士に回しているといった感じの貧乏臭さが、今回妙に色濃く漂っています。世の中のロマン派既婚者の共感は得られるかもしれませんが、芸としては適当なところでやめておいた方がよいような気がします。

■2021年04月19日(月)  他人に任せるというのは危険なことですがね
忘れたころに「バカッター事件」が繰り返される理由 企業の対策は?
いやまあ、他人を使わなければ済むことだと思いますけどね?
この手のインモラル行為は、それこそ非常識なふるまいをネットで曝すものから、不適切な会計手法を用い、顧客や仕入れ元、規制当局に不適切な説明を行い、あるいはハイリスクな金融商品を会社のお金で購入することまで、日常的に起きています。いずれも、顕在化すれば事業の一つや二つ簡単に吹っ飛ぶものばかりです。それを経営責任者がわかってやらせているならまだ救いがあるのですが、だいたいまあ、「知りませんでした」という話になります。昔話として会計担当者が巨額の資金をねこばばしていたなんて話がありますが(いまでもありますかね)、もちろんやった人は問題ですし、それに気づかない経営者も問題ですが、そもそも他人に任せなければ起きない話です。逆に、他人を使う、他人に任せるというのはそれだけリスクのある行為なのです。外部の専門職への委任であればまだしも独立して委任を受けた業務を行う際の管理責任、誠実義務という縛りが(専門家育成時の教育にしろ複数の顧客をもって受託業務を経営していく際の評判の確保にしろ)ありますが、雇用にしろパートナーシップにしろその手の制約は全くないわけですから、何をどうやってもリスクは減らない、消えないと思わないといけません。千分の一にしろ万分の一にしろ、顕在化を引き当ててしまったらそれで終わりです。人と組む、人に任せるというのはそれだけの事態を覚悟してすることなのです。

■2021年04月19日(月)  外部ストレージに使用などつなぎ以外になると思うのでしょうか
「microSD」が使えないAndroidスマホ 内蔵ストレージ不足にどう対処する?
素直に容量が倍のモデルに買い替えるべきです。
もっとも、シリーズのハイエンドモデルで用意されている容量が少なく、拡張手段もないモデルの場合、メーカーはクラウドサービスの利用を前提に設計しているのだと思います。使い方を改めるか、急速充電バッテリーでも何でも使って稼働時間を確保するしかありません。もちろん、回線の契約を容量無制限プランにするのは基本中の基本です。
デスクトップパソコンであれば、外付けのストレージというのは適切な解決策です。今ならNASだってよいわけです。しかし、ノートパソコンにしろタブレットやスマホにしろ、紐がついた状態でしか使えないようでは使い物になりません。とりあえず買い替えるまでの間のつなぎというならまだしも、一週間以上外付けストレージに頼ることは考えてはいけません。特にスマホの場合、常時つながっているストレージにデータがあることが前提になっているアプリが普通だと思います。起動したら「データフォルダが見つかりません」などと表示されるのは、大変情けないことなので、それが起こるような使い方はするべきではありません。

■2021年04月19日(月)  遅過ぎて拙速に過ぎる
大阪・吉村知事、緊急事態宣言要請へ 感染拡大止まらず
もっと前、聖火リレーが大阪を走る前に要請して、リレー自体を拒否したのなら評価しますけどね。しかも要請済ではなく、これから要請することを会議にかける段階です。否決されるとは思えませんが、議会ならまだしも実務者会合なら決定後にしゃべれば十分ですし、そもそも実務者会合での決定が必要なら政府もまだ動けないわけです。府民に予想して対応して欲しいならもっと早い段階で行動を求める必要がありますし、要請すると言って会議の決定待ちでは府民の心証は良くならないと思います。いやまあ、大阪市民だったらどうかは知りませんけど。

■2021年04月19日(月)  どう見ても傍聴人は置いてけぼりになるのが正しいと思いますけど
傍聴人のみなさまへ 「儀式」の最高裁弁論、変化の兆し
儀式であることには変わりはありませんが。
そもそも証拠や主張を書面で提出するようになった時点で、裁判での弁論というのは儀式でしかなくなったのです。弁論というのは双方の演説ですが、書面という裏付けなく生の言葉のみを語る(騙る)からこそ、演説には意味がありました。証拠が不十分かもしれない状況で、エモーショナルで説得的な言葉によって裁判官なり陪審員なりの判断を望ましい結論に傾けようとするものだったのです。しかし、今日主張の本質は書面で提出されるようになりました。その主張が当事者にとって真なるものであるのかどうか、嘘をついていないかどうかをその場の反応で判断するための審尋は事実審理の一環として相変わらず重要ですし、そこで自分の側にとって都合の良い反応を引き出す技術としての尋問技術も重要性を失っていませんが、当事者が主張を述べる弁論は、本来陳述書と証拠で尽くされているものを改めて上演するにすぎません。裁判としては、弁論ではなく、あくまでも書面に基づいて熟慮の上判断を下すのが筋です。
それが、儀式化がおかしいというのは、ただの懐旧でしかありません。傍聴人も、審理を見守る者ではありますが、審理に関わる者ではありません。弁論を聞いてその影響を面にあらわすような類は法廷の秩序を乱す者として叩き出されても仕方ありません。もちろん、あれだけ上手な弁論だったのだからそれが真実に違いないなどと言ったら、今時馬鹿にされます。
もちろん、裁判という名目で演説会というエンターテイメントを提供したいなら話は別です。客である傍聴人を楽しませる、少なくとも飽きさせないことは、出演者である判事や弁論担当者の義務とすら言えます。
あるいは陪審員裁判で、傍聴人の反応をもって陪審員の心証を計ろうとするならそれもあってよいかもしれません。地味な証拠と陳述を精密に検める訓練を受けている裁判官と異なり、陪審員は印象を元に判断を下すことを期待された素人です。証拠と陳述だけでは見誤る可能性があるからこそ印象を大事にするわけで、弁論の巧拙は印象を作り上げる大事な一部ではあるでしょう。しかし、上級審での弁論はそういうものではありません。

■2021年04月19日(月)  ドイツ人、見本市が好きだなあ
IFA 2021はオフラインで開催予定
オフラインでやるという漢っぷりはともかく、ベルリンで家電のマーケットや展示会をやるのならIFAではなくIKAではないかと思うのですが。いやもちろん、起源としてはIFAの方が古いのですが、それは放送機器展示会だったからで、ラジオ受信機やテレビジョン受信機、そしてカメラや携帯電話端末からコンシューマーエレクトロニクスに傾いていったのでしょうけど、戦後は西ベルリン由来とはいえオストドイッチュラントでやる以上は、土着の商売に敬意は払うべきでしょう。それこそ東西融和の象徴にもなるはずです。
とはいえ、ドイツでエレクトロニクスというと、「ドイツ帝国(IIでもIIIでも)の科学力は世界一ぃー!」という印象で、戦後はフランスやイタリアよりはまし、スイスの下という感じしかしないんですけどね。ドイツと言えばフランクフルトやハノーファー、ライプツィヒあたりでも見本市をやっていたはずですが、そういうのが好きなんでしょうか。キャッチセールスみたいな感じで連絡先を要求されるので、個人的にはそういうカタログサイトと並んであまり好きではありません。みぃーてーるーだーけーです。

■2021年04月19日(月)  日々帳簿を確認しておかしな状況になっていないか調べるのは経営者が最低限やるべきことのひとつだと思うのですが
雇調金1.6億円、休業手当にせず利益に 西武ハイヤー
記事にちゃんと書いていないのですが、決算でなんか利益が出ているのに気付いて精査して自分で届け出たというなら過失で済むでしょうが、外部から指摘されていた場合は悪質です。だいたいこのレベルのフローバランスは日々の会計報告で気づいてしかるべきで、雇調金が入ってきた時点で実際に支払った額と突き合わせないといけないし、なんか予想外の余りが出ていることくらい気付かないといけないのです。それに気づかないということは、不正受給以前に、会計報告で予想外の収入や支出(経営に影響を及ぼす事態であることが多い)があっても気づかないということで、言い換えれば経営者がまじめに帳簿を見ていないということです。これでは経営者失格です。

■2021年04月19日(月)  トレニタリアがやるならもっとましな施策であるべきだと思う
イタリアに「コロナ・フリー」列車 乗客は陰性の人だけ
いやまあ、フレッチャロッサならありかもしれませんが…そういうきめ細かいサービスに見えて実は発想が貧乏くさいことはむしろイタロに任せておくべきでしょうに。トレニタリアがやるならもうちょっとましなこと、例えば各コンパートメント買い切りとして1グループしか入れないとかであるべきです。もちろん貧乏に徹底的に寄って、オープンで詰込みだけど安くて誰でも乗れる平等な列車です、お互い移し合わないように、マスクをして乗車し、乗車中はおしゃべりをしないでくださいね、しゃべっていたら車掌が列車から叩き出しますなんてのもありでしょう。

■2021年04月18日(日)  本来労働組合への所属は任意であってはいけないし、むしろ労働組合の紹介で企業に行くのでないといけない
記者サロンで学ぶクミアイ たむらけんじさんも考えた
これはこれでおかしな認識の気もしますけどね。
「同じ働く人たちが、同じ思いを持って団結している場所。正しい働き方や働く環境、働く権利などを労働者の人たちが得られる場所。それを得るための仲間たち、という感じですかね」
これは基本的に正しい認識です。ただし、一般的には「同じ働く人たち」というのが雇用されてその職場にいる人たちという意味になってしまっています。本筋から言えばこれはおかしく、地域、あるいは職種、産業の単位で賃労働に従事する人たちが団結することが前提になっています。最近同一労働同一賃金という言葉がクローズアップされていますけれども、これは元々労働運動と労働管理の双方から出てきた概念で、雇用者ごとに労働条件が違うのでは待遇を比較することができない、あるいは労働者ごとに業務や処遇が違っているのでは労働や成果を合理的に比較することができない、だから業務と処遇の両方を平準化、規格化しようという話なのです。これは個別企業でやっても意味はなく、むしろ地域(全国を含む)ユニオンで職種ごとに団結した労働者が、どの雇用者の下でもこの業務ならこの額が当然だと要求するものです。産別ユニオンと企業の労働協約の一部でもありますから、待遇はもちろん、雇用者が勝手に業務の内容や区分を変えようとした場合、労働争議になりえます。あるいは日本の職業安定法にも労働組合の労働者供給事業の規定があります。例えば米国の産別ユニオンに組織されている業界では、賃労働をしようとする人はまずつきたい職種を扱うユニオンの支部に行き、組合に加入します。そうすると、技能レベルなども確認しながら、組合が募集をしている企業に送りこむわけです。なお、ここで組合が人を出してこないからと言って組合に属していない人を雇った場合、通常労働協約違反になります。つまり、雇い主と労働者個人の契約で雇用を行うのではなく、それこそ労働者派遣事業のように、まず組合(労働者派遣事業の場合は労働者派遣事業を行う企業)に加入してそこから企業に派遣されることを前提にした制度なのです。日本の戦後の労働法制が前提とした就職制度はこういうものです。
こうした、労働基準の整備や労働者の入り口での組織化と職能組合の編成を、ありていに言えば戦後日本の労働組合はサボりました。サボった分は、まず労働基準の整備は企業側の労働品質管理という形で整備され、入り口部分は雇用者の学卒者募集と職安、職業紹介事業や労働者派遣事業によって整備されました。本来なら、職能組合が、職種の設定にしろ待遇の設定にしろ求職者のリクルートにしろイニシアティブをとらないといけなかったのに、職場組合が職場単位の労働条件改善を利己的に追及している間にそのあたりは無視され、会社が採用した人が組合に入り会社が組合員を解雇したら組合も除名するなどという情けないことになっているのです。
あるべき姿は、地域の職能別組合のみが労働者を企業に供給する形でしょう。賃労働者は特定の技能者を希望して組合に加入し(就職です)、そこから企業に供給されます。労働協約に定められた職能や技能水準に照らして業務指示が行われますが、明らかに担当のジョブでないことは断ってよいし、断らないといけません。解雇された場合も、組合も合意した労働調整の場合は組合が別の職場に出してくれますし、勝手に解雇すれば労働争議です。仕事の内容を変えたい場合は、雇用者は労働者を供給している組合に相談して、希望を織り込む形で労働協約を改定しないといけません。また事業者は、地域の適切な労働組合と労働協約を締結することなく、労働者を雇い入れることはできません。当然、競合する別の事業も同じ労働組合から労働者の供給を受けているという状況が発生します。

■2021年04月18日(日)  直営はないと思いますし、そもそも券売機自体ないんじゃないですかね
JR北海道、東風連駅を移設・改称 - 駅と鉄道の再生へ前向きな解決
「定期券うりばを兼ねたコンビニを開業してはいかがだろうか。目の前の高校生にきっぷだけしか売らないなんてもったいない。」
いやまあ、市から再委託か場所貸しを受けた業者がやるんじゃないですかね。定期券発行は名寄駅に集約する方が安上がりな気がしますし。そんなところに人件費をかけるくらいなら、乗車券販売機も廃止して無人駅にした方がましでしょう。どうせ乗客のほとんどは定期券利用者なのでしょうし、場合によっては列車を快速扱いにして、通学時間帯以外は需要のない駅をとばしてしまうことだってあり得ます。いまや「普通」の方が優等列車より少ない路線など、珍しくもないのです。搬入に使えるほど頻繁に列車が止まるならともかく、おそらく商品の搬入はトラックになるでしょう。JRがやる意味がありません。
考えてみれば、日本の鉄道事業者というのは全社共通の距離制運賃にこだわりすぎだと思います。どうせ電算処理するのですから、路線ごとに運賃制度が変わっていたってかまいません。そう思ってしまえば、当日発行は路線内もしくは主要駅間均一運賃、予定を立てて乗る人は前売りの区間切符、特定駅間を頻繁に行き来する人は期間切符(区間一日券、定期券など)、都市近郊路線はICカードでよいわけです。車掌は端末で切符をチェックすれば種類からわかりますし、改札機だって通してよい切符といけない切符の判別はつきます。どの駅でも買えるのは定額の均一下車前途無効切符のみだって良いわけです。これなら、検札で使用済み処理をすれば区間内のどこで降りたってかまいません(さすがに無人駅とワンマン検札無し列車の合わせ技をする剛毅な鉄道事業者はいないと思いますが)。切符を駅員なり車掌なりが見ることでしか判定ができなかった時代ならともかく、今なら携帯端末と無線通信がリアルタイムで情報を提供してくれます。無線通信と言ったって電動車であれば架線なり線路脇に立てたアンテナなりまでは有線でもよいわけですし、相当部分は移動体通信網、いわゆる携帯電話基地局ネットワークがカバーしてくれます。また改札がらみの情報は駅停車時に情報を自動更新すれば済むことで、走行中は運転状況のやり取りくらいでよいわけです。切符のIDが発行済みのものか、不正なものかくらいは十分判定できるはずです。その切符だってIDさえちゃんと管理できていれば特注台紙である必要もないわけで、Webサイトでクレカで区間人数指定で買ってプリントアウトしたものでも、スマホに表示させるのでもよいわけです。コンビニ端末機で発行したって良い…とは思いますが、地域によってはそもそもコンビニ自体駅まで行かないとないこともありますからね。都市近郊の住人は思い立ったその場で駅に行ってICカードでタッチで乗れないと不便に感じるかもしれませんが、元々の住人は慣れます。旅行者用には乗り放題の一日券でも提供しておけばよく、あるいは乗車区間全体の運賃を計算する時に降車駅情報をIDに対応させて書き込んでおいたって良いわけです。ITの活用というのは、そういうことを言うのだと思いますけどね。

地方都市の鉄道も「上下分離」 支援なしでは厳しい経営
そもそも世界的には一体経営の鉄道が減ってきています。国有鉄道の民営化に伴って上下分離した例も少なくありません(イギリス、イタリアなど)。またヨーロッパの国際列車にしろ日本の私鉄・地下鉄系複数路線直通列車にしろ、あるいはJR貨物にしろ、いわゆる乗り入れ運転であり、ある意味上下分離と言えます。ドイツのS-Bahnは自治体ベースの公共交通事業体が設備を保有しDBが列車を運行していることがあります。また新幹線も路線によっては鉄道建設・運輸施設整備支援機構から設備を借り入れています。「過疎地で採り入れるケースが多かった」というのは、1990年ごろまでならともかく現在はいささか見当違いの感覚でしょう。
鉄道というのは一種の特権事業ですので、設備部分は政府が運営し、その上を運航会社が列車を走らせるのは、一定の合理性があります。19世紀は政府の財政調達力が低かったため私企業が多く、20世紀は私企業が長期リスクに耐えられなくなったこともあって国有企業が中心になります。21世紀は列車部分は短期でサービスを調整していく必要が出てきたものの、設備自体は短期の経営ではどうにもならないため、上下分離が中心になっている気がします。列車自体も、車両は数年で償却できるものではないため、運航会社が必要な時期に借りる形が出てきています。その意味で、設備・運航の分離は決しておかしな状況ではないのです。

■2021年04月18日(日)  ハイブリッド動力って
ただのガソリンエレクトリックなりディーゼルエレクトリックなりタービンエレクトリックなりじゃないのかという気がしていたのですが。というか、ハイブリッドというなら二種類以上を上手に混成しているもののはずで、それこそ船舶のCODLAGなんかはハイブリッドの類でしょう。しかし、内燃機関で発電機を回して、間に蓄電池を挟んでその電気で電動機を回すというのは、ハイブリッドじゃなくてただの電動式じゃないかと。使い勝手としては充電するのではなくて内燃機関用の燃料を供給するわけですが、ハイブリッドと言うほどではなく、実際それをやっている(昔はディーゼルと電動機の切り替え方式のハイブリッドだったはずですが、今は効率の問題からディーゼルエンジンで発電機を回して蓄電池を充電、その電気を使うディーゼルエレクトリックが主流だと思います)通常動力潜水艦はハイブリッドとは呼ばないはずです。ちなみにロサンゼルス級原子力潜水艦は、原子炉を蒸気源とした蒸気タービンエンジンと電動機のハイブリッドです。普通は蒸気タービンエンジンで行動するわけですが、必要があれば補助用の電動機での駆動に切り替えられます。で、リゾートしらかみの現用車両HB-E300がハイブリッドカーだというのに引っかかったわけですが。
でまあ、こういう定義があるようです。パラレル方式がわたしの考えるハイブリッド方式そのもので、特性でエンジンと電動機を使い分けるものです。で、シリーズ方式ですが…いや、バッテリーのあるなしという区別は無理があるでしょう。
だいたいガソリンエンジンで発電機を駆動する必要がそもそもないのであって、ディーゼルオイルなり灯油なりでディーゼルエンジンやガスタービンを回して発電した方がましなのじゃないかと思えるのですが、どうせ既存のガソリンカーとの互換性を重視して、ガソリンエレクトリックなんですよね。さすがにガスタービン用の専用燃料はそこらのガソリンスタンドでは扱っていないと思いますが、大型車用のディーゼル燃料(軽油)ならそんなに問題はないと思うのですけど。

■2021年04月18日(日)  ときどきふっと思い出す曲
ふと思いついたので

白地に朝日は日本の印 24時間闘えますか
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
アタッシュケースに勇気の印 はるか世界で戦えますか
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

役職手当に希望を乗せて 北京、モスクワ、パリ、ニューヨーク
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
格付けアップに期待をかけて カイロ、ロンドン、イスタンブール
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

プリンートーアウトをメガネで睨み 朝焼け空に微笑みますか
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
スパナーと金槌ベルトに下げて 櫓に炎輝きますか
リーゲイーン、リーゲイーン 三共のリーゲイーン

ノーパソ開いて電卓叩き 24時間闘えますか
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
衛星電話の向こうを信じ はるか世界で戦えますか
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

無期限雇用に希望を乗せて ヤンゴン、ジャカルタ、バンコク、ハノイ
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
定年延長に希望を乗せて ジブチ、モガディシュ、ディリ、シュバ、サマワ
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

<短調に転調>
無配解消希望をかけて 24時間闘えますか
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
東証復帰に期待をかけて はるか世界で戦えますか
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

<長調に戻る>
スーツの襟に会社の印 24時間闘えますか
リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン
菊のー御紋を高く掲げて はるか世界で戦えますか
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン
ビジネスマーン、ビジネスマーン ジャーパニーイズー、ビジネスマーン

■2021年04月17日(土)  ベーシックインカムの導入以外はやらないというならともかく
日本維新、衆院選の公約に「ベーシックインカムの実現」
いや、ベーシックインカムはともかく、日本維新の会にいる人たちに国政を白紙委任する気にはならないな、というね…結局少数の目玉政策を押し立てて白紙委任を獲得するというのが現在の日本の選挙で、昔の有識者・人格者政治のころならそれでも良かったのでしょうけど、もはや何をやるのか信用できない他人に白紙委任などできません。そのあたりが、現状の代議制民主主義や選挙制政務官制度の行き詰まりだとは思います。
まあ、だからといって広場での集会に戻るというわけにもいかないでしょうけどね。

■2021年04月17日(土)  月一回バグるコンピューターでは教育現場がかわいそう
「日本の教育を全方位でサポートする」 日本マイクロソフトが教育関連の取り組みを発表
企画のぶち上げもいいですが、その前にアップデートのたびに何かしら問題が起きるのを何とかしてください。まさか、小さいころからそういうトラブルに触れさせて、コンピューターとはそういうものだと慣れさせようなどと考えているわけではないでしょうね?課題をやろうとしたらアップデートがかかって動作がおかしいなんてのは論外なんですよ?
だいたい半年毎に操作感が変わっていくなんてのだって日本の教育現場ではありえないレベルです。クラブ活動ならともかく普通教育全般への導入を図るなら、マニアだけが使うわけではないのですから、とにかく安定性を第一にして欲しいものです。これは仕様も同じで、バージョンが上がったらメニューの構造がガラッと変わったオフィスなんてのはしゃれにもなりません。

■2021年04月17日(土)  そりゃカタログから選んで内装とペイントを指定するだけの方が楽ではあるんですけどね
早くから盛り上がっていたはずの「軽商用車のEV化」はなぜ失速?
まあ、売れると思えないとメーカーとしては取り組めませんよね。本来なら物流業界というのはローンチカスタマーになれるはずなのですが、がっつりした仕様を提案して実現してもらうような余力を失っているのでしょうか。既製品の内装とペイントをいじるだけで限界というのは、いささか寂しい話です。もっともこれは旅客自動車業界も同じで、バス会社が既製品の内装だけいじって使うようになってもうだいぶ経ちます。
でまあ、都市内の配達について電気自動車を使うというのは都市の環境保護の面からもよいのですが、できればそろそろ、都市内については共同事業に切り替えてもらえないでしょうか。都市内での道路交通の飽和が指摘されて久しいですし、大容量輸送については高架道路を用いた郊外拠点への移動も進んでいます。軽トラばかりが運送業者ごとにうろうろしているわけです。引越で2tトラックや4tトラックを使うというならともかく、軽トラを自前で運行するというのは、運転手の確保や配達頻度の向上の面からも無駄でしょう。利用の便利から言ってもいっぱいに積んだ状態で狭い地域を高頻度で回るというのが理想のはずで、もちろん配送システムや積み替え拠点、代金引換などの付加サービスの都合もあるとは思うのですが、迅速配達は軽車両や二輪車、小型車を用いた高単価の個別貨物輸送に譲って、都市内の車の数の減少にも協力すべきだと思います。Uber Eatsもそうですが、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便の配達車が非常に目立ちます。郵政民営化の前は難しかったかもしれませんが、いまなら日本郵便だって民間会社なのですから、信書は従来通りバイクで配達すればよく、ゆうパックの配達は都市内貨物輸送公共組合にでも譲ってはいかがでしょうか。

■2021年04月17日(土)  マルチウインドウができるんだ
PCみたいにマルチウィンドウ化できるAndroidタブレット「NEC T1195/BAS」を使ってみた
プロダクティヴィティモードなんてのがあるんですね。
アンドロタブ(iOSもそうだけど)の欠点のひとつがせいぜい2ウインドウのスプリットタイルだと思っていたのですが、何をどうやってマルチウインドウを実装しているのでしょう。間の抜けたソフトウェアキーボードはともかくとして、興味深いものです。

■2021年04月17日(土)  落としどころは24VDCでUPSかなあ
超ミニモバイルデスクトップパソコンの足を引っ張るACアダプタ
まあ、悩ましいところではあるんですよね。USB-PDが良いかどうかはともかくとして、ACアダプターは邪魔です。しかもPC側の規格が機器によって違ってるから、基本的には対応するものを使わないといけないし。
一つの考え方として、とにかく電源入力は24V直流にするというのはありうると思います。これはサーバー用のブレードPCなどで採用例があるはずですが、大電流供給の実績もあり、電源機器も比較的入手しやすいはずです。またこの規格であればUPSが市販されており、USB-PD電源などとは比べ物にならない信頼性を確保できます。まあ、ディジーチェーンでつないでいくというわけにはいかず、UPSからたこ足で電源ケーブルが延びることになってしまうのですが。とはいえ、ACアダプタの変換部がごろごろしていて邪魔なのよりはよいと思うんですよね。
もう一つ、PCの電源部に大容量のセラミックコンデンサなりフィルムコンデンサなりを仕込む手はあるかもしれません。近年電気自動車がらみで大容量で取り扱いの容易なコンデンサが比較的安価かつ潤沢に供給されるようになっており、数分程度なら電源が落ちても対応できると思われます。もちろん、10分間無電源駆動して自動シャットダウンするセーフティPCなんてのもありだとは思います。UPSと連携させると今でもできるわけですが、本体に内蔵してしまえば実装は容易でしょう。もちろん、イベントに対応しないアプリケーションは強制的に落とされてしまうのですが。サスペンドできればそれに越したことはないでしょうが、大容量のバッテリーがない以上限界はあるでしょう。
あのPC裏のケーブルの惨状は、とにかく部屋を模様替えする気がなくなるので、解決できるならするに越したことはないことには同意します。まあ、昔みたいにとにかくパソコンにつながないとデバイスをいじれないなどということはなくて、イーサネット対応のプリンタ複合機とNASをイーサネットでつなぐ、計測デバイスもイーサネット対応なんて時代なので(無線LANを使うかどうかは気分の問題です)、SCSIカードや拡張バススロットからいくつもデバイスがつながっているなんてことにはならない点は、便利になったものだとは思います。

■2021年04月17日(土)  「国内初」とかいうような話かね?
横浜に「国内初の都市型」ロープウェー 22日に開業
まあロンドンにもあることですし、ありだとは思うのですが。
しかし、都市型とか何とか言いますが、ただの遊覧交通機関に見えますけどね。都市索道としてよく知られているロンドンのテムズ川横断ロープウェイ(ていうかこれ、絶対エアラインとエア・ラインをかけてるよね)はテムズ川を横切ってグリニッジとドックランズを結び、テムズ川に架かる橋の交通渋滞を緩和するものだと思います。もちろん観光要素はありますが、川の両岸を行き来するというのは、両岸にわたって広がってしまったグレーターロンドンのような都市では大変重要かつ悩ましいものです。しかしYOKOHAMA AIR CABINについては、汽車道630mにそれだけの交通経済上の必然性があるような印象がありません。遊園地内の交通機関みたいです。まだしもYNPの横浜駅東口〜山下ふ頭索道構想の方が理屈に合っている気がします。
もちろん儲かるのであれば問題視する筋合いはないですし、一人で乗れるようになったら乗ってみたいものですが、ぶち上げたのと実態が合わない気がするのと、しりすぼみで事業廃止になんかならないといいなと思います。

まるでアトラクション! 桜木町駅と新港エリアを結ぶ都市型循環式ロープウェイが運行開始
あれ?と思いましたけど今日からですね。タイムスタンプが18:10なのは、まさか横浜だけに夕方以降運航だからというわけではないと思いますが(ちゃんと10-22時)、どちらかというと日が落ちるくらいからのほうが景色がきれいではないかという気がします。
そして掲載図版が残念なことに日中のものなので、どなたかカメラ系か観光系のライターさんが夕方の写真を含む記事を出してくれることを期待します。いや、何しろ現時点ではおひとり様は断られる可能性があるので。ちゃんと取材として申し込むなら乗せてもらえるでしょうし、なんなら担当編集者とアシスタントを含めて5人くらいのグループで行けば大丈夫でしょう。ゴンドラは8人乗りのようですが、8000円払ったらおひとり様でも乗せてくれるかな?
いつまで運行が続くかわからないので、観覧車を上空から眺めたい人は早めに乗りに行くべきです。

■2021年04月17日(土)  技術開発・検証としてはよくても広報としては落第
東電が原発処理水で魚を飼育へ 風評対策に役立てる狙い
まあ、飼うだけでなく、適当な期間飼育したところでそれを毎日食べてもらわないといけないのですが。できれば食物連鎖まで再現することが望ましいでしょう。水産養殖のいい実験になりそうなので、無駄遣いなどとは言いません。関連する学術研究支援の財団などがあるのであれば、地元の水産研究機関とも協力して十分な資金を手配して欲しいと思います。
しかし、よりによって反対している人の毛を逆なでするようなことをやらないでもよいと思うのですが。どう見ても、「ほうら、だから問題ないでしょう?」と言わんがための事業に見えます。また、そんな金があるのならもっと使い道があるだろうという話にもなりかねません。もうちょっとパブリックリレーションというものをちゃんと勉強した方がよいと思うのですが、いまだに「信頼と信用の電力会社」などと思い込んでいるのでしょうか。電力供給においてそれにふさわしい実績を上げてきたこと自体は評価するにしても、それを引き下げるようなこともやっている点は自覚すべきです。評価としては年金記録の紛失が騒がれた時期の厚生労働省や関連機関の年金担当者並みであることを前提に、行動して欲しいものです。

■2021年04月17日(土)  今度はちゃんと手数料を払っているのでしょうかね
au PAYで東京都税が支払い可能に、Pontaポイントも還元
宮城の片田舎でも使えるようになるらしいので、おそらく自治体とつながりのある決済代行業者が噛んでいる、つまり東京都独自の施策ではないと思うのですが、相変わらずそのあたりの突込みが全くないですね。
もっとも、大昔は納税というのはなかなか大変で、例えば東京都に納税しようとすれば都の窓口か東京都と取引のある金融機関でしかできませんでした。全国のコンビニでできるようになったときは、大変感心したものです。
今考えればあれが走りで、今などおそらく決済代行業者の関わらない収受は、銀行引き落としくらいではないでしょうか。どうも窓口に至っては、現金収受を回避しようとしているようにすら見えます。クレジットカード払いなども、自治体が契約しているというよりは決済代行業者がやっているのでしょう。おかげで知人のところに妙な手続案内が来て振り回されたことがありますが、お任せでやってもらえるのなら、まあ、定員削減でも新しい政策でもできますからね。
もっとも、そういうところに中国なりどこぞの怪しげな投資屋なりが出資してくれないかなと、思わないでもありません。LINEの中国子会社であれでは、お金の出納を一手に引き受ける決済代行会社に中国資本が入ればどうなるか、見てみたくはあります。
ところでいつぞ、自治体の出納業務から一部銀行が撤退していることが報道されましたが、その際に手数料を払っていないことも出ていました。税金・公共料金の支払いができるというのは集客のメリットにはなるわけですが、だからといって手数料をケチったりしていないことを望みます。民間企業ならともかく、役所が手数料を負けてもらうというのは、今時癒着です。

■2021年04月16日(金)  少なくともただのてっちゃんの記事ではない
西武ゆうえんちの準備は整った しかし、足りない要素が2つある
言いたいことは最後の2ページだけです。そこを読みたい人、西武園ゆうえんちのことなどとっくに承知している人は6ページに飛ぶべきです。
しかし、その前の延々5ページに及ぶ前振りも、ちゃんと充実しています。西武園ゆうえんちがどんなものとして誕生し、リニューアルに当たってどのようなアイデアが採用されたのかをレビューしています。紹介を主眼としつつも氏の独自の視点に立脚して丁寧に解説されているので、パンフレットを読んでいるような印象は受けません。また遊園地からテーマパークへという常設型行楽施設の傾向の変遷もおさえられています。
で、アクセスラインとホテルが必要という主張は、東京ディズニーなんちゃら、ユニバーサルスタジオジャパン、ハウステンボスという三大テーマパークを知っている人なら容易に納得できると思います。まあ、現代ロサンゼルスを再現する都市テーマパークだというならアクセスラインを自家用車にして渋滞まで再現するというのもアトラクションかもしれませんが、収益力は入場者規模で決まる、その規模は東京をハブとした遠隔地からの来場者に依存するとなれば、バスでも鉄道でも(西東京ではありえませんが船でも)アクセスラインは必須ですし、何らかの演出もあると楽しいでしょう。もちろん近所に泊まって日数をかけて堪能するコースを用意すれば歩留まりもよくなります。西武鉄道としては新宿に泊まって西武園ゆうえんち駅まで一時間を往復して欲しいという発想もありでしょうが、運賃377円から606円はともかく、さすがにそれでは取り逃すターゲットが出るでしょうし、まして西武新宿から萩山と多摩湖で乗り換え二回というのは面倒です(なお国分寺が起点の多摩湖線や西武園線は論外です)。せめて幹線とそこからは場内とも思えるアクセスラインの乗り換え一回にして欲しいですし、どっぷり楽しむならやはり場内からは出たくないでしょう。もちろん、日帰り客向けに直通もあってよいですが、さすがに直通をピストンさせて輸送するというのは、西部新宿の他の需要を考えても無理があると思います。アトラクションの一部とも思える高価格帯からお手頃なファミリーホテル、インまで、それなりの施設があるべきというのは筋です。値段は、中価格帯以上は新宿を基準にしたって良いわけですから。まあ、貧乏な遊園地マニア向け(いや、いるんですよ、私の狭い知り合いにも数人いるくらいで)に5000円を切るくらいの価格帯もあるとよいとは思いますが、こういうのは供給もサービスも限られていてよいわけです。ファミリー向け、三カ月前に思い立ってゴールデンウィークや秋の行楽シーズンのプランを決める人向けは(なお、慎重に貧乏旅行をするマニアは、必要なら一年前には宿をおさえます)、なんか高いけど払えなくはないよねと泊まって、値段以上の価値があったね、泊ってよかったねと評価してもらえればよいわけですから。西部新宿からの往復とホテル代と入場料がパッケージになったチケットなんてのも、あってよいと思います。まあ、マニア向けに入場料(+新宿からのアクセスの割引?)だけの年間パスもあるとよいですね(そしてそれを買うようなマニアは念入りに計画を立てて安宿に泊まるか思い立ったが吉日と新宿に宿を取って二泊、中日に一日日帰りで遊ぶ)。
もっとも、自分がそういうテーマパークで遊ぶかというと、個人的にはそんなことはしないわけで、純粋に経営や事業の観点からの興味なのですが。

■2021年04月16日(金)  改善以前に今まではミスはなかったのかという気がしますが
入試採点ミス相次いだ茨城県 マークシート導入を検討
まあ、機械でできることは機械に任せられるようにすれば人間の負担は軽くなるわけで、その意味では間違ってはいないわけですが。
とはいえ、それこそ入試を学校単位でやっている時点で、短時間に大量の採点を行う負担自体は軽減しがたいと思います。マークシートだって例えば不適切な筆記具で記入したなどのミスを排除できるわけではありませんし、マークシートで回答できるような問題と記述式の比率をどの程度にするかでも負担は変わってきます。上位校であればマークシートで回答できるような問題ではほとんど差がつかないのが普通で、記述式の扱いが重要になります。もちろん過去の教員は採点をこなしていたわけで、学年あたりの定員や受験者数、問題の数などが変わっていないのであれば、負担でミスが出るというのは、教員側の能力の問題か、些細なミスが問題とされるような状況での過剰な批判ということになります。
解決策としては、個別の学力試験を取りやめ、県立高校についてでも統一学力評価試験を行い、それこそ共通テストのような感じで受験し、その成績をもって各校が評価を行う形もあるかもしれません。これなら受験が一回で済むわけで、当然採点も一回で済みますし、また採点を外注するなり、先生がするにしろ県内からとにかく駆り集めて分担すれば済みます。一校でするよりは楽にはなるでしょう。想定される学力水準の層の中で差をつけることはむずかしくなりますが、工夫のしようはありそうな気がします。あるいは学校によって統一的な学力試験では対応能力を測ることができないような教育方針の違いがあるなら、そこに的を絞って個別入学試験をやってもよいでしょうし、その場合も対応作業自体は楽にはなるか、充実したものになるでしょう。もっとも、受験者にとって不公平にはなるかもしれませんし、学力試験以外の評価においては、評価基準によってはエキセントリックだが有為な候補者を落とすことで機会を奪ってしまうこともありえます。学力試験も、単純回答式であれ記述式であれ、けして公平なものではない、十全なふるい分けの道具ではないことは、証明済みですけどね。また、その成績分布によって中学校の評価がなされてしまうという可能性は杞憂とは言えません。実際にはそういった差は学校のシステムや教員の能力の問題とは必ずしも言えないことがほとんどですが。
あるいは、事前に中学校の成績や内申評価などで足切りをしてしまってもよいでしょう。定員の1.2倍程度までに減らせれば、採点は相当楽になるでしょう。もちろんこれは、評価側として中学校の評価を単純に受け入れることが難しい以上、学校単位で重みを付けての評価になる可能性があります。また数が少ないにせよ中学校から直接受験するのではない人にとっては、不利になる恐れがあります。加えて足切りをして本試験の受験の可否を連絡する時点で、落ちる人の評価が確定してしまいます。悪いことではないはずですが、不公平な、あるいは受験者を粗略に扱う印象を与えるであろうことは否定できません。
ラディカルには、学校単位での選抜を止め、科目ごとに行うこともあり得ます。総体として高等学校卒業を認定するために必要な科目を指定しておき、生徒の方で科目ごとにこの先生のこの授業を受けるというのを希望するわけです。もちろん先生のほうでは自分の授業についてこれないであろう希望者は落とすわけですが、希望者はとにかくこの先生のこの数学IIを修了することが例えばこの大学のこの学部、学科、研究室への進学に重要だと思うなら合格するまでトライして頑張って通えばよいですし、単純に卒業資格の認定だけとれればいいなら合格水準が低くてついていけそうなものを選べばよいのです。代替選択肢は十分にできるわけですから不公平な選抜基準だろうが厳しい足切りだろうがたいした問題にはなりませんし、選抜も変な拘りがなければルーチンとして過度の負荷がかからない形にできるでしょう。もっとも、先生の方は経済的に成り立たなくなる可能性があります。

■2021年04月16日(金)  変ではあるだろうけど、そんなに変かなあ
変わっている人…?
母語が通じないところに好んで住むような人は、確かに変わった人ではあるでしょうね。もっとも、いい意味で、でしょうけど。
とはいえ、むしろ日本の生活習慣がヨーロッパ的なものとはだいぶ違っていて、それに馴染んで定住できてしまえる人というのは、ヨーロッパ文化の人としては変だというニュアンスなのでしょうか。まあ、日本じゃリゾートビーチやプール以外で上半身脱いでいるような人は少なくなりましたし、戸建てと言いつつ集合住宅の占有区画を切り出したみたいな、客も招けないような住宅ばかりだったりしますけど。フォークとナイフを使うようなメニューでも割りばしが一緒に出てきたりしますし、電車は定時に来るし、30秒遅れるとお詫びの放送が入るし、12歳以降18歳までの人は学校ごとにお揃いの服を着てますけど。握手だって珍しくて、抱き着いて顔をすり合わせたりキスをしたりするような習慣はなく、距離を取ってお辞儀をするくらいですけど。でも満員電車なんてロンドンやパリやベルリン、ニューヨークあたりに行けばありますし、イングランドの都市部ではみんなちゃんと並んで順番を待っています。朝から晩までハードワークをするのだって、シティやウォールストリートやワシントンDCではそう珍しいものでもないでしょう。生魚の切り身をそのまま食べますけど、それは魚の鮮度が良いからで、ヨーロッパの標準的な生魚を基準にすれば、漬けか加熱調理して食べるものでしょう。
もちろん生魚の切り身を食べることにそこまでの情熱を傾けるというのは尋常ではありませんが、それを言うなら豚肉の燻製加工にヨーロッパ人のかける情熱だって尋常ではないでしょうし、乳固形分にカビを生やしてそのまま食べるなんてのも変だと思います。鰹節(枯節)はカビを生やしますが、あれはちゃんと乾燥しますからね。もちろん個人的にはベーコンもチーズも大好きですが。
もちろん、普段属しているのとは異なる集団に飛び込んだ時に、奇異な目で見られたり違和感を感じたりするのはよくあることですし、日本は都市であってもそれが比較的強い気はしますが、欧米系の都市でもアジア系は変な目で見られたりしますのでね。
気質からして集団から外れてしまう人というのは出るものですし、それが別の集団ではかえって馴染めるということもあるでしょう。違う場にいることで印象が変わる人もいますしね。

■2021年04月16日(金)  最後に愛は勝つ…では理屈は通らない
別姓だと夫婦じゃない? 想田監督が提訴の理由語る
こういうふわっとしたのが一番わかりにくいです。とにかく何か夫婦というものがあって、自分たちはそれである、認めてくれと言う。
社会生活上の支障があって、それを解消して欲しいというならわかりますし、その一環として法律上配偶関係を形成するものとして扱ってくれというなら理解のとっかかりがあります。その上で、例えば相方が病院に担ぎ込まれたときに、窓口に行って面会させてくれとか病状の説明なりをしてくれと言って、ご家族の方以外にはできませんと言われたときに「夫です」、「妻です」と言う。それでああそうなんですかと認めてもらえれば、いわゆる事実婚であろうが問題はないわけです。一方別姓での婚姻が認められたとして、では窓口で「でも苗字が違いますよね」と言われたときに、何をもって証明するのか。婚姻関係の証明というのは、それこそ戸籍謄本・抄本くらいしかないわけです。一般には同姓である異性が夫なり妻なりを称したときに暫定的に夫婦である事実が仮定されるわけで、そのあたりのシグナルがないのに夫婦だと認めて、後日間違っていたとなったらどうなるのか。もちろん、法的な処理をする場合に戸籍謄本を出せば関係者と認定されるというのはメリットです。とはいえ、パートナーシップの証明を戸籍制度と統合する必要というのは必ずしもないのであって、婚姻程度の第三者の保証をもってパートナーシップを証明する制度を別途設けて、これを示せば法的に関係者として扱われますよということだっていいはずです。あるいは別姓婚の場合子供が生まれたときの地位が問題になる、それが困るから戸籍を統合させろと言うならそれもわかります。これこそ別姓での婚姻を認めるべき唯一の理由かもしれません。ではその場合、そもそも子供ができることのない同性の婚姻は認めないのか。
まして、とにかく夫婦というものがあって、それが備える特性をパッケージで欲しい、だから別姓婚なり同性婚なりを認めろと言われても、先の窓口対応の例のように法律ではどうこうできない部分だってあるのです。米国法上も、婚姻とは様々なパートナーシップの一形態、契約の類型に過ぎません。日本のような戸籍だってないのであって、婚姻届で記録にこのカップルがいつ婚姻の契約を届け出たと書かれる形や、出生簿にいつどこで誰を父、誰を母として生まれたと記録される形のはずです。婚姻によって改姓(改名)した場合過去の記録や人間関係上の通称との間で本人の同定ができない場合がある、それこそペンネームなどの通称で仕事をしている場合でもそういうことが起こりうると思いますけども、確かに名前を変えると都合が悪いなら変えないで済むようにしておくことにはメリットがありますし、通常婚姻による改姓のデメリットが女性に課せられるというのも問題ですが、それはそれで姓が同じであることによる簡易な関係者認定ができないという不便とのバランスの中で、名前によって夫婦であると証明するのと過去にこういうことをしてきたこういう個人だということを証明するのとどっちがいいですかという話です。もちろん夫婦別姓については根本的にそういう話ですが、戸籍を一つにするかどうかというのはそれこそ関係ないはずでしょう。戸籍のメンバーは全部同姓で、別姓の配偶関係については別の証明方法があるのだって良いわけです。この場合、配偶者間に子が生まれたときは父か母かどちらかの戸籍に入るという形になるでしょう。それだって、個人の記載欄には父も母も書けるわけです。あるいは家族戸籍自体を廃止し、個人戸籍として、婚姻記録を別に作ってもいいわけです。そういう話を飛ばして、現在の戸籍制度や婚姻制度の中で何で夫婦別姓や同性婚という話になるのか。そのショートカットが全く理解できません。
そもそも法律上は婚姻と言い配偶者とお互いを称して、あるいは夫あるいは妻と言うのであって、夫婦などというものは法律上ほとんどないはずです。それこそ民法750条、752条くらいであって、セットで言うとしたらむしろ子との関係で、まとめて両親とか保護者と言うでしょう。夫婦というのは、それこそ関係者が夫婦と認めていればそれは夫婦ではあるはずです。それで、何かの拍子に姓が別であることがわかって、あれ、事実婚だったんだと。夫婦なんてその程度のものでしょう。公的な場面で「ご夫婦なんですよね?」とか「法律上の証明がないと困るのですが」などと言われて困るのは嫌だという話で、それならそれでそう整理して言えばよいことで、「愛し合っている二人を夫婦と認めるべきだ」なんて言われても、いじった場合の制度の不整合に困惑するだけです。問題提起は結構ですが、できればソリューションも一緒に出していただきたいです。
それと裁判というのは本来法律上の争いがある場合に一定の強制力を持った判断を仰ぐものなのであって、内閣なり国会なりはこういう制度を整備しなさいと指示して欲しいなどというのは馴染まないと思います。

■2021年04月16日(金)  「適切に」とは抱き込んだ第三者委員会の評価による最低限のということだと思われてますよ
処理水による風評被害「迅速かつ適切に賠償」 東電社長
いや、そこで東電経営者が「適切に」なんて言ったら信用されないでしょう。「最大限に、会社を潰してでも」と言わないといけない。福島で放射性物質の放出などという時点で誰か責任を取って辞めないといけないレベルの話ですし、どうせ、経営陣が「誤解を招く発言があった」と言って辞任すればなかったことになるのですから。
だいたい事後保証の「適切」で政府にしろ公的企業にしろ納得された試しがないでしょう。事前につかませる金より普通ははるかに高いわけですし、出し渋るのもわかりますが、収拾に失敗して少ない、納得がいかないと公的に不満を言われる状況で変に出し渋るから、信用できないだのなんだのと悪評が立つのです。挙句にこの30年は上場株式会社ばかり大金を投入して救済してきたなんて悪評まで立っているわけで(もちろん国内経済に与える影響を考えれば零細漁民や零細農民の経営とは重さがちがうのですが)、さらに根回ししてくれるボスの待遇ばかりよいなどという話まで持ち上がっている状況で「適切に」などと口に出すのは、値切りますと言っていると思われても仕方ありません。そういうところはちゃんと専門の宣伝屋さんに、差し障りのない表現を確認するものです。ついでに言えば、もっと前から「放出するとしたらどういう補償が必要ですか」と相談するものなので、決めてから補償もしますでは、静岡県知事でなくても怒るのは当たり前です。

■2021年04月16日(金)  友人に小田原都民の都職員がいますが
小池知事「都外の人は来ないで」 増える若い世代の感染
まず都が率先してやっていただきたいですね。都外在住の都職員も結構いるわけですから。また、できれば入学入社の前に宣言すべきでした。田舎者の都内入域を全面禁止する、よい機会でしたのにね。

■2021年04月16日(金)  製品よりもメーカーが懐かしい
25年前、PC Watchの歴史はこの緑電子「MDC-926Rs」からはじまった
懐かしいというか、緑電子が懐かしいです。というのは、この時期I/Oデータと並んで廉価なSCSIハードディスクドライブ/インターフェースカードの雄だったからで、PC-9801ではちょうどこのころ出たIDE内蔵ドライブの前は実質的にSCSIしか選択肢がありませんでした。その前のSASIのころはSCSIというと高根の花だったのですが、40MBを超える大容量(だったのです、この頃は)ハードディスクドライブをサポートするのはSCSIのみ、さらに1993年くらいでしょうか、CD-ROMが普通に使われるようになり、とにかくCD-ROMが読めないとフリーソフトウェアのインストールすらできない(まだインターネット接続は一般的ではなく、パソコン通信も低速だった)状況になってくると、SCSIで外付けCD-ROMドライブをつなぐのが普通になったわけです。そこでよく使われていたのがI/Oデータ、ICM、緑電子といった会社の製品です。もっとも私の使用機材はPC-9801NやThinkPadだったので、PCカードのSCSIインターフェースを出していたICMあたりを使っていたわけですが。ちなみに研究室のPC-9801はなんと純正の27カードを使っていたようです。それまではSASIだったのを、クラッシュを機に私の卒業同期が買い換えました。100MBがとてつもなく広く思えたものです。
PC-9821だとIDEハードディスクドライブとATAPI CD-ROMを内蔵できるので、SCSIカードなど買う必要がありません。一方で主としてAT互換機からの移植ゲームはグラフィックスの要求が厳しいため、グラボをまず買うことになってしまったのは仕方ないでしょう。このころになると、メインメモリ拡大とグラボ開発に乗り遅れた緑電子はかなり落ち目でした。
PC-9801ではグラボなど買っても仕方ありませんでしたし、メモリもOSのサポートがほぼないうえバンク切り替えになってしまうため、外付けドライブとプリンタに突っ込むのが普通でした。もっとも、プリンタと言ったってキャノンのバブルジェットプリンタが出るまでは感熱リボン式かドットインパクトかの選択だったのですが。企業ユーザーの場合、ネットワーク、といってもいわゆるLANに突っ込み、共有ディスクやネットワークプリンタで遊ぶという方向性があったのですが、NASなど一般向け商品ではありませんでしたし、ネットワーク自体も10BASE-2が普及品で、1990年に規格化された10BASE-Tが普及してくるのはハブやインターフェースが低価格化したそれこそ1996年くらいではないでしょうか。この頃はまだダムハブで、すぐに100Mbpsのスイッチングハブが出てきました。ADSLと組み合わせて個人がネットワークを満喫することができるようになった時期です。このボードはテレホの末期にアナログモデムやISDNのTAとSCSIドライブをつなぐ需要を考えたのでしょうが、10BASE-Tのポートの方がよかった気はしますね。もっとも緑電子はイーサネットもやっていませんでした。

■2021年04月16日(金)  あえてシンプルを狙うとこの場合いろいろと楽ですよね
アップル、温室効果ガス削減のための「再生基金」を発表。年間100万トンのCO2削減をめざす
効率の向上で対応できる、回収で対応できるっていう発想が前向きでうらやましいなあ。実際には、自動車200万台減らす方が簡単だと思うけど。でもって変なものを植えて現地の生態系を破壊とかいう話が出ると思うけど。
だいたい温室効果ガスなんて限定するのがおかしいので、エネルギー消費を1990年の半分以下にする、鉱物資源の採掘を1925年の水準まで落とすくらいのことは言えないのでしょうか。現代の技術をもってすれば、その程度で十分高い生活水準を実現することは可能でしょう。
せっかく感染症対策で自粛になっているのに経済開発なんてもったいない、とまでは言いませんが。

■2021年04月16日(金)  これだから大阪人はと言っていられればよいのですが
吉村大阪府知事は「政治=広報」と勘違いしているのではないか
マニュアルワーカーでもないのですから、ついていけない、USBカメラとマイクやヘッドホンを買えないというなら、現職をお辞めになってはいかがでしょうか。能力もないのにポストにしがみついているのはみっともないですよ。
とはいえ、確かに政治は広報だけではないのです。もっとも、何もできないときにせめて広報はやって取り繕っておくということは大事なので、アンダーコントロールでありますと言ってしらばっくれているよりはましでしょう。制約が生じているなんてやり方が下手なんじゃないのかという話は別として、制約が生じている場合に前進を取り繕っておくというのだって、民心の鎮静化のためには大事なことです。
問題を言うなら、急ごしらえのワクチンに過度に期待することだって問題でしょう。郵便ポストが赤いのは、とりあえず一年は経過していない菅政権の責任ではないのです。吉村知事は中期的な政策についていろいろ責任を問われてしかるべき時期に来ていますが、それこそ現状の感染症対策について立案や実施の上で強い制約が、ないとは誰も言えないでしょう。
それで現時点の担当者への支持が剥落したとして、何が出てくるかだってわかりません。だいたい現代政治というのは疲れきるまでは過激化する方向に行くので、よりろくでもないのだって出てくる可能性があるのです。
年寄りが希望だけ見て生きていくことを止めはしませんが、危機感と希望的観測を塗りたくった文章を曝すというのは、自称知的専門家としてどうなのでしょうかね。
と思えてしまうようなリベラルが世界的に蔓延していることが、一番怖いのですが。リベラル独裁から全体主義へのジェットコースターに乗っているのではないかと思えてしまいます。

■2021年04月16日(金)  別にミャンマーという国にこだわる必要はない
ミャンマー、人材流出の懸念高まる 90年代に逆戻りも
出て行ける人はどんどん出て行くとよいと思います。何も軍事政権に下に結集しないといけないわけでも、ミャンマーに結集して軍事政権を倒さないといけないわけでもありません。むしろ「人材」にそっぽを向かれるような施策をする政府、地域に問題があります。それが「移動の自由」というものです。もちろん政府の側にも当面問題があろうとも一緒にやっていける人材を育成していくという施策だってあり得るので、お互い変に期待したり拘束したりし合うのは良くありません。何世代か経ればまた事情も変わるでしょうしね。
雇ってくれと言われると困りますが、自己資産をもって、あるいは資金を集めて起業するならさほど問題はありませんし、地付きの人と競合しないような案件ならサービス業でもよいでしょう。集団で定着して、あるいは知り合いを頼りあってエスニックグループを作るようなことは問題がありますが、現地とうまくやっていけて、徐々に溶け込んでいくならそれはそれでよいのです。不法滞在問題が出るにしても、このような形で地付きのコミュニティに受け入れられていれば、その中での支援は受けられるでしょうし、定住権を得るにあたっても頭の固い役所以外の問題は出にくいはずです。
一番迷惑なのは、エスニックグループのコネを頼って賃労働をしに来るのと、人買いに買い集められてくるのです。どちらも、現地に溶け込まずに自生的なゲットーを仮想的にでも作ってしまい、さらに現地の賃労働や生活文化と競合するため、摩擦によって相互に差別の温床になります。隣の集落と山一つ隔てるような話ならまだしもですが、今そんな条件はないし、そもそもエスニックグループにしろ奴隷労働にしろ既存の生活公共基盤の上に接ぎ木する形で成立するため、ある程度密接な接触を避けられません。接ぎ木された地元コミュニティにしても、得体のしれない人がいつの間にか増えて不気味だ、住むのは仕方ないが定着して欲しくはない、あれは他人だという受け取り方になってしまいます。

■2021年04月15日(木)  自動再起動するなら最後まで責任を持って状態をリセットしろ
今朝起きたらPCが再起動していたのですが、それに伴ってまた日本語変換がおかしな動作をしました。変換操作で、二択が強要されるというか、第二候補に切り替わったところで変換操作では次候補が出てこなくなります。単語区切りを変更するなどして状態を変えてやると第一候補と第二候補だけは切り替えできるのですが、第三候補以降は何をどうやっても出てきません。最初はWebブラウザの問題かと思ったのですが、テキストエディタでも同じでした。
で、再起動しなおすと直りました。なんでまた、パッチが当たるたびに日本語変換に問題が出るのでしょうか。しかも自動再起動しておいて、さらに再起動が必要というのはどういうことか。必要ならもう一回自動で再起動すればよいでしょうに。やりかけのゲームデータを、寝落ちで吹っ飛ばされたのは根に持っていますけど、再起動というのはシステム全体のロードをやり直して状態をクリーンにするために行うわけで、それが再起動しても半端な状態だというのは、おかしいと思います。
パッチが当たらないスタンドアローンのWindows7が一番安定しているというのは、何か間違っていると思いますよ?
というか、更新終わってないじゃないですか。再起動したらログに「更新が途中でシャットダウンされました」って、時間からして明らかに手動で再起動した時点です。同一時期の更新くらい、せめて一括して当ててくれないかね。それとも、順番に当てないと問題が出るのでしょうか。まあ、順番に当てても問題は出たようですけど。

■2021年04月15日(木)  「生演奏が一番だよね」vs.「アムロの東京公演のS席が取れたんだぜ」
リモート演奏は「失敗」でいい
「やっぱりリモート演奏会では物足りない」というのも、立派な結果だと思います。エンターテイナーとしては、「なんだ、リモート演奏会で、動画配信で十分じゃないか」と言われてしまう方が怖いでしょう。その上で、演奏会ができないときにどうするか、演奏会に出てこれない人をどう掬い上げるかという議論は、この際だから具体的な実施例を元にしっかりするとよいと思います。それこそプラチナチケットだ、ダフ屋行為や転売ヤーがなんだという話は最近あったわけで、リモート演奏会でそこを処理できないかという話だって、あったっていいはずです。もっともそこで、演奏会のチケットを入手したこと自体に価値があるといった(つまりみんなが欲しがるチケットであることが大事で、演奏会自体はどうでもいいという)意見も正面から見つめてほしいと思いますが。貴重なエクスペリエンスを売っている、チートは許さないと言うだけでは済まない、近代的演奏会システムの暗部のひとつです。「いいものができたし、有料配信も実現したけど、やっぱり生演奏が一番だよね――とみんなでうなずきあいたい。この「やっぱり」にたどりつくためにいま、僕らは実験と失敗を重ねる時間を与えられている。そう、山田さんは思っている。」などという「声」を見ると、ショービジネスってそんなイノセントなものですかとは思います。

■2021年04月15日(木)  公式の発言をひっくり返すのって大変だと思うのですけど
性風俗「本質的に不健全」 給付金裁判で国が真っ向反論
すごいなあ。もちろん裁判での主張なんて都合がよければ白を黒と言ってもよい類ではあるのですが、21世紀になってもまだこういう論述をするんだ。逆に感心してしまいます。しかも給付金は「国民経済の発展の観点から行われている経済対策」ですか。正直接客を伴う飲食業なんてすべからく不健全だと思うのですが(特に日本の高度に発展を遂げた接客企画はほとんど性風俗と発想において共通しています: メイド喫茶が健全でデリヘルが不健全という理屈は、わたしは法律論の構成として理解はできても道徳論としてはおかしいと思います)、その接客を伴うサービス業に営業してもらっては感染対策上困るから、持続可給付金はまだしも家賃支援給付金を導入して業態の変更なり当面の休業なりをしてもらっているのだと思っているのですけどね。それでも足りずに、団扇で口元を隠して宴会をなんて言いだす地方政治家が出てくるわけですが。
もちろんディープポケットを武器に相手が力尽きるまで戦うのが悪いとまでは言いませんが、人権問題になった場合に引き処に困るようなことは、言わない方がいいと思います。

■2021年04月15日(木)  「環境に良い」商品を売るのも商社ではあるのですが
SDGs発信拠点、伝道師は冨永愛さん 伊藤忠が開設
まあ、ソフトウェアで付加価値を付けるのは商社のお家芸なわけですが…伊藤忠がSustainable Development Goals?Consumable Suppliers Organizationじゃないんですかね?

■2021年04月15日(木)  歩道は止めてほしい
セグウェイ、電動キックボード…新ルールで歩道走れる?
時速6kmの重量物ですら危険極まりないのに、時速15kmで突っ走ってくる電動軽車両とか、やめてもらえませんかね。車道を狭めて重量物運搬用の低速電動台車と一緒にレーンを確保すればよいでしょう。
先進国の都市では車両と歩行者の分離が常識になっていると思うのですが、路肩と歩道の区別が原則としてないのが日本の道路です。むしろそこをきっちり決めた上で、都市内では車両は原動機なし車両と電動軽車両のみの使用を原則とし、道路の中央を、なんなら対面二車線にして車両通行用とし、自動車通行可能道路を十分な幅を持った道路に限定する方がよくはないでしょうか。

合法的にヘルメットなしで乗れる電動キックボードシェア「LUUP」を体験
いや、乗員の安全確保のためのヘルメットの着用免除くらいならまだしも、軽車両を人力で押したら歩行者扱いという規則こそ廃止してしかるべき、動かなくなったら軽車両でもレッカーかトラックというのが筋だと思いますけどね。もちろん装備重量は乗員の安全意識を高める効果があるので、できればプラスチックでよいので全身をプロテクターで防護すべきだとは思うのですが。もちろん普通自動車免許や普通二輪免許が、法定の講習を受けたことはともかく、運転技量や交通法規の知識、交通法規に対する遵法意識を保障するものでは全くないことは、周知の事実です。保険込みのデポジットとして一千万円くらい取って(あるいは貸して)、事故ったら、危険行為をしたら没収(つまり借りた場合は無事に戻したら債務額を消去ないしは減免、やっちゃったらそのまま借金として被る)にした方がよほど有効じゃないでしょうかね。
つまり、東京はもはや歩行者が安全に歩ける街ではなく、軽車両ですらも時速15kmで歩道から妙なものが飛び出てくることに怯えながら移動しないといけない、安全に移動したいならとにかく箱に籠って移動すべきということになったわけですね。最寄駅からタクシーで店の前に乗り付ける、店を出る際にカウンターでタクシーを呼ぶことが安全確保になったわけです。当然、タクシーのドアから店の扉までは、赤じゅうたんはともかく安全確保用のフェンスを設置すべきでしょう。手軽さから言うと、屈強なダークスーツの男女がずらっと壁状に並ぶサービスの方がよいかもしれません。

“現代版セグウェイ”はこれからのモビリティになるか ネックは時速制限?
だからちゃんと公共交通機関を整備しろと。人も車も使っているところで自走器など使ったら危なくて仕方がないです。まして時速24kmでは、歩行者を簡単に轢き殺せますよ?その割に記事中にある通り車に轢かれかねないわけで、現状の都市部の交通規制状況で軽車両を運用するのは致命的だと思います。ニーズはわかりますが、危険な機材である以上どう使うかを取り決めることは大事ですし、歩行者の安全確保と利便を最優先に自動車の外縁部への排除や公共交通機関を通すべき道路の拡幅を含めた都市交通政策を展開することなしにいい加減な機材レベルの技術開発をしても仕方ありません。
という程度のことは、とっくに交通政策の研究者が指摘していると思うのですが、どうして政策課題にならないのでしょうかね。

■2021年04月15日(木)  二等車はもういいから一等コンパートメント車を!
京王電鉄、5000系新造車両を導入 日本初の座席も
近郊電車のオープン席はもうロングシートのみでいいと思います。それよりも一等車を復活し、コンパートメント仕様としていただけないでしょうか。特急料金を取ってもいいですから。前席のリクライニングとか頭が見えるとか、非常にうれしくないので。コンパートメントにできないなら、リクライニングなんてしなくてもいいですから、全部立ち席の高頻度通勤列車ととにかく一秒でも早く目的地に着ける優等列車をきっちり分けてください。実は特急の方が本数が多いわりに列車の本数が一時間に5本もない、普通列車でも座れるけど取り逃すと15分待ちとか、優等列車なのにやたらと駅に止まるとか、クラス分けを馬鹿にしてないかと思えてしまうような列車の設定は止めましょう。

■2021年04月15日(木)  絞り切ったカリカリパンフォーカスでない風景写真を撮りたい人向け
現代風景写真表現 萩原兄弟が伝えたいコト
ずいぶんと堅苦しいメインタイトルですが、ハウツー本とは言えません。撮影やデータ処理の意図をキャプションとして書いた写真集という感じです。
意図があえて方向性として書いてあるため、事細かに操作を書かれるよりもわかりやすいかもしれません。ただし、方向性から自分の機材の操作に翻訳できる程度の知識は必要です。逆に、基本的な補正のやり方は覚えたがどう絵作りすればよいか見当がつかないといった人には良い本だと思います。
もっとも著者が書いている通り、いささか伝統的な風景写真表現とは異なっている部分があり(例えばナショナルジオグラフィック協会、モナチェッリプレス刊「Expressive Nature Photography」(日本語訳は日経ナショナルジオグラフィック刊)あたりとは写真の傾向がだいぶ違います)、そこが「現代風景写真表現」なのかもしれません。玄光社の企画ということもあるのでしょうが、オールドレンズやポートレート向けレンズであえて風景を撮ってみる人、NDフィルターを付けてでも絞らずに撮る人にも参考になるかと思います。

■2021年04月14日(水)  呪われているのは集権的制度
民主主義は呪われているか コロナ失策が問いかける
民主主義か独裁かという問いには意味がないのではないでしょうか。どのみち結論を他人に強制することには変わりがありません。むしろ、全体とか統制を極端に重視する集権的制度への過度の信頼が問題だと思います。もちろん、集権的制度はミニマムを実現し向上させていく上では効率的なものです。独裁と組み合わせれば資源の集中投入も容易で、レバレッジの利いた政策も実施できます。しかしいずれも、個人をないがしろにし、モラルハザードを招く点では、過渡的なものだと言えるのではないでしょうか。
コロナ失策と言いますが、為政者や政府の失策よりも、むしろ個人の「対策」への依存の方が問題です。密が問題とされているのに集まるところに出かけていき、自粛疲れするというのはそのよい例でしょう。それでいて、感染が収まらないと文句を言うわけです。15世紀のペストで郊外の別荘に逃げ出した資産家層の方がよほどまともです。逃げるすべもなかった下層の人たちの悲惨は問題ですし、それで結局集まってお祈りしたり儀式をしたりという点では全く今と変わらないわけですが、どうも人から人にうつるらしいと思ったら可能であれば人にあまり会わないところに逃げるというのは、感染が問題になっているのに会社に出勤し、出勤させ、顧客を訪問させる現代の経営者よりはよほどまっとうでしょう。まして人を集めてお金を払ってもらわないと破産するなどと言い張る商売人など、度し難いというしかありません。その上で政府は何とかしろ、平穏を取り戻せ、独裁は安心を損なう、民主的にやっていては間に合わないと言うだけ言うのは、個人をつなぎ合わせてまとめ過ぎた社会のモラルハザードだと思います。つながりを解くこともできない、かと言って個人ではどうにもできないから判断もできなければ責任も感じない、ならばせめてあきらめておとなしくしているのかと言うと、それもできないから「なんとかしろ!」です。政府の対策は腰が据わらないと言いますが、ああも色々言われてはそう簡単には腰を据えられないでしょうし、何より財政破綻、経済崩壊の危機感が強すぎます。それだって集権的秩序の維持に執着するが故でしょうが。

■2021年04月14日(水)  簡易に調理できる製品としては上手に売りやすいと思います
需要減の機内食、地上で人気 ANA通販は5分で完売も
機内食自体は、通常飛行機に搭乗しないと食べる機会がないということもあって人気が出るのはわかるのですが、正直言って、酷いところのは酷いんですよ。例えばルフトハンザや米系航空会社のマカロニやスパゲッティがそうで、とにかく火の通し具合が酷くてソフト麺状態にやはり間違った味のソースがかかっています。似たような付け合わせやメインでもジャガイモは悪くないですし、ルフトハンザは料理によっては非常にいけるので、とにかくパスタ系は避けるというのが手でしょう。日系のそばやうどんが立ち食いそば程度にはちゃんとしているのとは対照的です。また欧州の域内航路の機内食も、パン自体はいけるのですがとにかくスパルタンで、入手した場合軽くオーブンで焼いて、室温にしたバターをたっぷりと塗り、マグカップ入りのホットコーヒーでいただくことをお勧めします。間違って開けたままをミネラルウォーターで食べようものなら、日本のランチボックスの高いレベルに開眼すること間違いありません。パンもよく挟んであるチーズもしっかりしていて味もよいがために、かえって飲み物がしょぼいともそもそしていて、情けない気分になります。
まあ、この記事は日本発便用の機内食の話なので、パスタでなければそうひどいことはないと思うのですが。どの程度日持ちするのかわかりませんが、メインだけならパッケージ次第で一週間くらい持ちそうな気がしますし、もしそうならワンケース単位の販売でも家族向けにはありだと思います。またどこぞのふるさと納税返礼品のように、希少価値によるアピールもしやすいでしょう。

■2021年04月14日(水)  検証する方が危ないのですが
“自分は大丈夫”と思わないで!絶対に避けたい典型的な5つのネット詐欺
標語はその通りなのですが、「検証した後にのみ、信頼せよ」というのは間違っています。検証すること自体が危険な場合があるからです。検証する場合、だいたい検索エンジンにメールアドレスや社名を入れて検索することになると思われますが、送り主のサイトと思われるものがヒットした場合、そこにアクセスするだけで罠にかかることがあります。ブランクPCにサンドボックスとして仮想マシンまで構築し、できればネットワークを別にして専用のアクセスルーター経由でネット接続するような偏執的に慎重な人なら別ですが、ブラウザ、端末、ルーターのいずれもアクセスによって攻撃対象となります。
対策はひとつだけ、メールは信用しない、それのみです。Toの実効アドレスやヘッダのログの送信元アドレスを必ず確認し、名乗っている送信元との整合性を確認する、知り合いを名乗っているならメール以外の手段で確認してある電話なり手紙なり、確実に相手本人と確信できるインスタントメッセージ(というのが意外に難しいのですが)なりで内容を確認する、特にアクションを要求する内容であれば、よく知っている相手からの辻褄の合った内容で、かつ本人の確認が取れたものでなければ無視することです。また平文メールでそんな怪しい内容を連絡してくるような人とは、付き合いを断つべきでしょう。

■2021年04月14日(水)  ドローンの安全飛行など夢物語です
ドローン自動航行レベル4実現に向けた基盤となる「ドローン管制」とは?
これ、記事リストのタイトルが「今までなかったんだ!? ドローン管制システムでやっと空が安全に」なんですが。もちろん記事中のタイトルの方がよほどまともなのですが、編集部は何をやっているのでしょうか。
それはさておき、そもそも資格も不要で管制に従う必要もないからドローンがブレイクしたのであって、さすがにあそこまでうじゃうじゃ出てくると色々邪魔で仕方がないので、操縦資格だ管制だという話になっているわけです。おそらく当分、管制システムを出し抜くテクニックや(不法)改造と規制当局のいたちごっこが続くと思われます。また航空機と異なり多額の開発費や製造費、あるいは要員育成や安全システムを整備する費用をかけて安全性を確保するというわけにはいかないため、小型無人で高度な自立制御を実現しているというメリットはあるにせよ、墜落や接触、他の航空機の妨害といった事故は多発するでしょう。自宅にドローンが突っ込んできても事故なんだかテロなんだかわからないという話になると思います。比較的安価で製造も容易なだけに、裏取引も多発するでしょう。せめてまともに作ると小型自動車並みの値段になるなら規制もしやすいのですが、アメリカ合衆国の拳銃みたいなもので、十万と少しの定価では規制したところで密輸品がプレミアム付きで不正規品として売られるだけでしょう。実力と金力で規制できるところはともかく、今後空からの脅威は増していくと思われます。飛行タクシーがドローンに突っ込まれて事故を起こす日はさほど遠くないでしょう。

■2021年04月14日(水)  まず先生に見つからないヘッドホンの開発が必要かな
講談社現代新書をポッドキャストで配信 「耳のスキマ時間」で新規顧客狙う
これ、どんな層を想定しているのでしょうか。現代新書はビジネスマンを狙うほど新しい話題に敏感でもなく忙しいときに聞くほど定番の古典を揃えているわけでもないと思います。どうせ聞くなら、同じ講談社でも学術文庫あたりの方がよいと思うのですが。退屈な会議や通勤電車でこっそり聞いているのが現代新書では、様になりません。現代新書を聞くなら、高校生あたりが授業中の内職でではないかと思います。

■2021年04月14日(水)  言論をもって士大夫を殺さずとは言いますが
言論の自由を守ることが危険な行為に…勾留中の黎氏訴え
まあ、本来危険な行為ではありますね。余計なことを言って死んだ人はたくさんいるわけですし、名前が残っていない人だっているはずです。
とはいえ、言論の自由を守るために何をしてきたか、それを問われるのは仕方ないと思います。本来言論の自由というのは官憲や軍隊を実力で排除して守るもので、新聞を発行してアジテーションをしているだけで守れるものではありません。それに失敗して、逃げ時を見誤って収監されるのは、ある意味仕方ないと思いますし、その点を踏まえて粛然として身を持している様子には敬意を持てます。まあ、逃げても追いかけてきそうなことや、国外逃亡しても暗殺者くらい派遣してきそうなところが嫌な感じですが。
外国人を含めて国内の人を弾圧するのはどうにも否定できない政府の権限ですが、他所の国に逃げてきて保護されている人をどうこうするのは筋が違うと思うのですけどね。犯罪者だから引き渡せと言われて応じるかどうかは保護している側の判断ですし、それだけに仇やおろそかに犯罪者引き渡し条約など結ぶべきではないわけです。

■2021年04月14日(水)  なんかオライオンが復活してるし
DARPA、原子力推進宇宙船の開発でベゾスの宇宙企業Blue Originほか2社と契約
オライオン計画の立ち消えでスぺオペのギミックのみになったと思っていたのですが。正直この段階では、原子炉・核燃料関連企業か軍需企業の救済措置か何かにしか見えません。研究開発となれば、ある程度余裕を持った予算措置をすることもできますので。とはいえ、経済対策にしてももう少し意味のあるというか害のないプロジェクトを考えることはできなかったのかと思います。宇宙空間とはいえ、長寿命放射性核種をまき散らしてどうするつもりなのでしょうか。

■2021年04月13日(火)  制限と無条件のブロックは違うのです
アップルCEO「デジタル広告に反対してない」と発言。ただしトラッキングは断固制限
「つまりターゲティング広告には反対?」
いやだから、反対はしていないでしょうよ。「まず本人の許可を取ってくださいね」と言っているだけです。反対ならユーザーの諾否を問わずにブロックするでしょう。
もちろん広告業者が到底本人の了解など取れないようなことをしたい、あるいは無差別にデータをトロールして解析したい場合は別ですし、それには反対するのでしょう。
まあでも、本人の了解を前提にするとデフォルトが拒否に振れるのでしょうし、利用者に地雷原を歩いてもらうことで儲けてきた人たちが制限に反対することは理解はできます。ただし、正当性は認めません。「ならそんなプラットフォームを使わなきゃいいでしょう?使わない自由は当然ありますよ?」

■2021年04月13日(火)  窮すれば鈍すというか
授業や会議中、赤くなったら換気して ランプつく新装置
建築環境がご専門とのことなんですが、動的な換気と間歇的な換気の効果が違うことがわかっているのでしょうか。二酸化炭素濃度なり酸素濃度なりはこれ以上になったらまずいという考え方で、そうなるまでは空気が滞留していてもかまいません。つまり間歇的な換気で十分です。しかし、細菌やウイルスへの接触防止は、とにかく空気を外に排出することで防止しないといけません。これには連続換気が必要です。つまり、二酸化炭素濃度が上がったから窓を開けるというのは意味がなく、とにかく窓を開けっぱなしにして風を通さないといけません。
そのあたりの原理の違いを無視するのが、民間会社、特にベンチャーならまあありだと思うのですが、大学でこのレベルの話が出てくるというのは、周りはちゃんと指摘しなかったのでしょうか。どうも同僚の批評というのがちゃんと働いていないように見えます。

「密を見える化」CO2センサー増加 換気具合を数値に
いやね、「空気を入れかえると、センサーの数値が10〜15秒ほどで下がっていくのが目に見えてわかる」状態を継続して保たないといけないのですが。濃度が上がるということは空気が滞留しているので、ウイルスや細菌が室内にばらまかれて出て行かない状況になっています。そんな状況にしてはいけないという意味で、二酸化炭素濃度をモニターするのはよいのですが、間歇的な換気は意味がありません。
もっとも、意味がないにせよやっているという安心感はあるんでしょうね。ものを知らないというのは幸せなことだと思います。

換気「見える化」するCO2測定器 コロナ予防へと開発
これも「危険を可視化することができます」という意味ではその通りで、二酸化炭素濃度が増えも減りもしない状態を維持しないといけない、そうなるように換気システムを整備しないといけないという意味では、モニタリングの手段にはなります。
ただ、濃度が高くなったから窓を開けよう、ドアを開けようというのはおかしいので、高くなるようなら窓にしろドアにしろ開けっ放しにしないといけません。

■2021年04月13日(火)  道具と洗い方と言うなら
食器の「油汚れ」はどう落とす? 「道具」と「洗い方」をチェックしよう!
言っておきますが、油汚れを落とす絶対的に正しい方法は、水酸化ナトリウムの希薄水溶液を使って60℃程度で煮ることです。時間にもよりますが、まず確実に落ちます。もちろん水酸化ナトリウムが付着していると良くないので、煮終わった食器は流水、できれば温水でよくすすぎます。
もちろんラッカー塗りの木器をこの方法で処理するとラッカーや本体を痛めてしまう恐れがありますので、基本的には金属、陶磁器、ガラス、石器のみです。樹脂製品も一度試して確かめた方がよいでしょう。もっとも分析用の樹脂製容器をアルカリ処理することはあるので、素材によっては適用できます。

■2021年04月13日(火)  仕事もできない役所が文句を言う方がおかしい
英コロナ接触確認アプリ、位置追跡禁止違反でアップルとGoogleに更新却下
正直こういう問題って下らないわけで、接触確認アプリとやらの本質的な機能は何なのかを考えれば、単純に答えが出ると思います。感染拡大防止全般などと広く考えるからおかしいわけで、感染者と接触した人に警告を出すアプリだと考えるなら、追跡禁止には何も問題はありません。そして、アプリ使用者がアプリで使用されているユニークIDを利用してWebサイトに訪問先をアップロードする分には何も問題はないでしょう。そこをうまく使い分けられない保健省とやらの役人の頭が悪いのであって、AppleやGoogleが役所のビッグブラザー化を制約すること自体はなにもおかしくないわけです。
もしAppleやGoogleとうまく話ができないようであれば、監視について法制度を整備したうえで自分で端末を作って国民や滞在者に配り、携行を義務付ければ済むわけですから(外出中携行していなければ当然逮捕されます)、ぐちぐちと文句を言う方が間違っています。なんなら、不特定多数の滞在を許可する事業者全員に滞在者の身元確認簿の作成を日々義務付け、サボったら500万ポンドくらいの罰金でも課してはいかがですか。生産設備にしても、英国なら半導体部品やパッケージの試験的生産設備はいくらでも国有や公的経営の研究機関にあるはずですから、自由に徴用してはいかがでしょうか。

■2021年04月13日(火)  確かにそれはカルテルではあるのですが
中部電や関電などにカルテル疑い 公取委が立ち入り検査
まあ、状況証拠以上の証拠があったんでしょうね。もともと規制業種で、営業調整に忌避感はないでしょうし。
とはいえ高圧や特別高圧は事業向けであるだけに新規参入は大変でしょうし、事前調査にお金をかけられる顧客ばかりですから下手に競争環境を作ってしまうと短期での契約先の切り替えや過当競争が発生した挙句に給電に問題が出たら大騒動になりかねません(アメリカあたりでありませんでしたっけ?)。下手なメガソーラーや風力発電だと単独では供給できないということすら考えられるわけで、組織的に給電能力を整備してきた既存電力会社が有利なのは仕方ないと思います。逆に、自力で原発やダムを作れるような資金力のあるところだと、競争になるでしょうけどね。コンパクトな火発や自家発電の余剰電力でも不足でしょう。具体的に取り決めをやったのならカルテル行為ですが、自粛した程度だと立件はむずかしい気がします。

■2021年04月13日(火)  まず大学で経済学と通貨制度を学びなおせ
歓迎!米の増税論
「流石の日銀も引き受けられなくなって」
こういうことを書くから馬鹿と言われるのです。ちゃんと勉強していれば、こんなことを書くわけがない。ジャーナリストとはいえ老人なので、若い時の積み重ねでやってきて新しい勉強はしていませんというなら、それこそ現役は引退してジャーナリストと名乗るのも止めるべきでしょう。
まず政府支出が元々100兆円だったところが最終的に150兆円になったということは、50兆円分の想定外の需要があったということです。もちろん需要もないのに無駄遣いをした(それこそ広告代理店に支払ったり調査と称して木の数を数えたり穴を掘ったりするのに支払ったり)ということだってあり得ますが、少なくとも2020年度の場合はそうではない部分が大きいでしょう。だいたい「政府支出」なのですから、プライマリーには需要があったはずです。普通はそれで増えた民間収入がある程度、所得税なり事業税なりとして戻ってきます。税収が増えなかった、それどころか減りすらしたということは、増えた政府支出は前年相当の経済活動を埋め合わせたというかある程度埋め合わせたところで尽きてしまったということです。この効果が出るには、一つは民間の経済活動が縮退した場合と、生産力が飽和しているところに政府需要が増加したため民間需要分を食ってしまった場合とがありますが、後者の場合インフレーションが発生します。そして少なくとも実需においてインフレーションは発生していないはずです。つまりそもそも民間の経済活動が縮退しているということで、本来そこを補って経済を回すだけの貨幣を供給するというのが、管理通貨制度と中央銀行による国債引き受けによるケインズ的財政政策です。
そして管理通貨制度と積極財政を支持するというのが、ここ百年ほどのリベラルの定義のはずです。リベラルの思想基盤における財政均衡とは、このシステムにおいていかに通貨の循環を円滑にし、中央銀行の与信と政府調達を通じて流した通貨が準備預金への利払いや徴税とそれに伴う国債の償還でもって帰ってくるサイクルを整えるかという話で、政府債務が積みあがったの中央銀行がそれを引き受けないのなんのというのは、政府は警備だけやっていればいい、通貨発行も裁判も徴税も民間がやればいいという右派の議論に与するものです。あるいはオイコノミアの道徳をもってナショナルエコノミーの制度を語るおばかさんです。
もちろん徴税自体は通貨を政府や中央銀行に還流させる手段であり、かつ一部の学派によれば通貨に交換価値を与える手段でもあるわけですから、還流のシステムが成り立つように設計され、実施されるべきです。とはいえ、通貨循環システムの健全性の指示器ではなく、それ自体を目的として政府財政の均衡を主張することは、リベラルとしての見識に欠ける大変危険な言動ですし、日銀の通貨発行に資産との均衡という形で妙な錘を付けることは(日銀が政府債券を引き受けられなくなるというのはそういうことです)歴史に学ばない守旧派を自ら名乗っていることになります。

■2021年04月13日(火)  届くまで注文画面を表示させておかないといけないのでしょうか
米ドミノピザがロボットカー配送を開始。初の公道自律走行配送車でお届け
せめて玄関チャイムを押すところ(あるいはロボット配達を申し込んだら到着時点でスマホが鳴くところ)くらいまで実装しましょうよ。店屋物にワクワクする子供でもあるまいし、なんでまた配達状況を注文サイトで見守り、到着したら間髪入れず取りに出ないといけないのでしょうか。注文アプリを作れば済む話じゃないですか。

■2021年04月13日(火)  価値を付加するというのはこういう話ですね
ベルばらの夢みたい〜!
写真スタジオ業としてこういうのはありですね。まあ、開業する資本が相当要りますが、プロフェッショナルなイベントフォトの保護を言い立てている暇があったらちゃんとこういうビジネスを開業するべきです。なんなら古風な写りの演出も加えるとよいでしょう。デジタルデータの加工はもちろん、近代的な写真フィルムは衰退したとはいえ、草創期の感光材は環境規制と安全規制さえクリアすれば小規模でも用意できるものが多いので、工夫のしようがあると思います。
まあ、下手をするとだったらバーチャルでもいいじゃないかとなってしまいそうなのが怖いですが。

■2021年04月12日(月)  フェイスブックあたりはこの面の皮の厚さを見習うべきだろうなあ
東北メディカル・メガバンク機構
中身もひどいですが名前がさらにひどいと思うのですが。
理念の裏を返すと、高度医療を望まざるを得ない、あるいはそれを提供すると称する拠点しかめぼしい医療機関がないところまで追い込まれた患者からちゃんと許可を取って個人の生体情報をデータベース化し、テーラード医療の研究開発に利用しつつ、医療機関や医療に関わる企業と組んで高度利用しようというものに見えます。まあ、拠点配置にお金を引っ張り出す名目ということもあるのでしょうが、それこそ家賃を高めていって住宅ローンの契約書と抱き合わせで個人情報を曝す承諾書にサインさせる類に見えます。
そして、名前がその印象を増幅しています。メガバンクなんて、いかにも資産バブルの種を見つけて乗っかって投資を煽って貸し込んだ挙句に逃げ損ねた分についての公的資金注入と組み合わせて債権回収会社に債権を売り飛ばして逃げ出すような印象ではないですか。最近であれば、情報銀行とか称して個人情報を集めて高く売りつけようといったものを思い起こさせます。ついでにシステマティックな話に理解もせずに乗っかった挙句に問題を起こす(検収もできないのに外注したATMネットワークがこけるとか高度な金融技術を駆使した怪しげな金融商品に引っかかって損を出した挙句に規制当局に手入れされるとか)印象もあります。
この名前を考えた人は、そのあたりの印象をわかっていてやったのでしょうか。極力関わらないようにして、名が体を表すような結果になったら笑ってやろうと思っていますが、さすがに東北大学のようなモノポリックなところがやるとなると、選択肢が限られてしまうのでシャレになりません。広告屋に情報を売って稼いでいるようなところは、おそらくそれを見ていてトチ狂ったであろうこういう感性を改めて学ぶべきなのでしょう。

■2021年04月12日(月)  確かに残念な女神さまは昨今の流行りなのですが
デスマーチから始まる異世界狂想曲22
サトゥー…
諸国歴訪に至った事情もあり、Web版のエピソードがさらっと流されてしまっています。というか、観光副大臣としての諸国歴訪だとWeb版14章相当ですが、Web版16章で出てきた国が繰り上げで登場しています。その代わり、14章で訪れていた群小国家が省かれているようです。魔神様Loveな魔女さんは今回伏線が張られたようですが、そのうち出てくるのでしょうかね。その代わり観光要素が多めになっていますが、それ以前にカリオン様とウリオン様は人気が高かったのでしょうか。受肉してのご登場です。まあ、まともにクエストをこなすよりも食べ物で釣る方がサトゥーらしいとは言えるかもしれません。最近の神様は結構現代料理で釣れるみたいですし。とはいえあそこまで好き勝手が過ぎると残念神扱いになると思うのですが。テニオン様の威厳が台無しです。司っているものからは、テニオン様の方がアフロディーテ並みに残念そうなのですが。何しろ知恵や正義で女神というとアテナやテミスなので、あまり残念なエピソードの心当たりがないのです。取ってつけたような騒動といい…神の証ネタはWeb版16章の仕掛けです。そういえばテニオン様は証を押し付けに来られないのでしょうか。
ブルーメさんは変な登場の仕方をしましたが、シガ八剣をやっている息子さんといい、ジュレバーグ一門は戦闘氏族か何かでしょうか。傭兵のような感じで親族が色々なところで登場してきそうです。当初「親族」扱いだったブルーメさんが脈絡なく母親である話が出てきたことは見なかったことにします。Web版のこぼれ話で出てきた樹海迷宮も出てきました。
Web版にくらべて、登場人物の人間味が増した印象があります。迷宮都市編あたりからでしょうかね。サトゥー一行に比べて、ザーザリス法皇や賢者ソリジェーロ、あるいはアシネン侯爵夫人あたりがちゃんと動いています。Web版だとそこまでちゃんと動いたのはイタチ皇帝と王弟くらいでしょうか。
ところで、花の都がどうのこうのという話が出てきていますが、「華の都」ならともかく「花の都」ならパリでもフィレンツェでもなくアムステルダムでしょう。なにしろチューリップバブルが起きた現場です。パリと花と言えばジャガイモですからね。まあ、パリ伯の紋章は百合ではあるのですが。

■2021年04月12日(月)  正当性を客観的に立証することは不可能だと思う
性交罪の要件、不同意のみには「課題」 法務省検討会
正直、性行為一般を犯罪としたうえで、親告罪にするしかないと思うのですが。同意が成立していたかなど立証は困難で、ハードルは上がりますが親告罪とし、その代わり時効をなくして、告発があった時点で強制の成立を認めるくらいしかやりようがないでしょう。事前には同意のある場合も含めて性行為一般に高いリスクが発生することになりますが、後で同意をひっくり返されかねないような関係性において性行為を行うことが問題であり、それで告発すると脅されるのは理由を作った方が悪いと思います。
まあ、婚姻関係下での出産のように客観的には明らかに「犯罪」があったと推察できる事例を告発がない限り見逃すことになりますが、運用というのはそういうものだと思います。

■2021年04月12日(月)  大丈夫!年単位でならせば安くなってますから…とはなかなか言えないよなあ
卸電力が10倍高騰、消費者は悲鳴 自然電力の教訓
自然電力がどうこうと言うより、これまで大手が払ってきた電力価格安定化コストをケチって電力価格を下げたからでしょう。発電能力の余裕や需給調整用の設備もそうですし、短期の調達価格が上がった場合に補填するための保険もかけていたはずです。そういうコストを省けば安くなるのは当然ですし、その代わり保険が利いてくるような事態が発生すれば需給がひっ迫して短期市場価格は急騰します。また電力価格を下げれば送電ネットワークの更新や拡充も費用の捻出が難しくなって滞ります。半面無駄な設備投資が抑制されているわけですが。
もちろん、需要者の動向や自然電力特有の発電能力変動もあるかもしれません。大規模需要者であれば夜間電力の積極的な利用や電力利用の平準化の努力がコスト削減につながりますが、小規模需要者ではそのための設備投資のコストが削減できる電気代を上回ることになりかねません。また自然電力の多くは天候の悪化により発電能力が低下、あるいは発電の休止を余儀なくされます。
とはいえこれらはいずれも最初から分かっていたレベルのことです。おそらく新電力にしても、契約上は電力料金補填の義務などなかったでしょう。少なくとも提供側は、そうなる可能性を分かったうえでコストを削減していたはずです。ただし、売る際にそれをちゃんと説明したかどうか、買い手に理解してもらったかどうかには疑問はあります。レアケースを強調してしまえばお得感が薄れるでしょうし(つまり売れない)、かと言って通り一遍の説明でレアケースの生じる確率まで考慮できるのはそれこそ相当優秀な担当者を持つ大規模需要家だけです。
まあ、そのあたりのリスク見積もりも平易な説明もできない人が「改革〜」なんてやっていた必然的な結果ではあるわけで、均せば安くなってたんだから、たまに暴騰するくらいいいじゃないかという話なんですけどね。

■2021年04月11日(日)  お武家崩れが作った戸籍法だからねえ
姓と名の順自由、夫婦別姓OK でも家父長制的な国とは
そりゃまあ、名前の要素なんて文化によって違うわけで、同じ政体なのに時代によって変わっている例もあります。名は名だ、個人の識別子だとしか言いようがない。
日本の場合は、17世紀までに苗字を名乗る習慣が幅広く出来ていて、それが明治に武家崩れが作った戸籍制度に上手く当てはまっただけのことです。武家にとっては苗字を持っているのは当たり前で、四民平等なら苗字も名乗ってしかるべきだろう程度の気持ちで制度を作ったのでしょう。苗字を持っていなくて妙なものを役所に勝手に付けられたとか、近所のお坊さんにつけてもらったなんて例はたくさんあります。また女性が苗字を名乗ることも稀だったのではないでしょうか。苗字というのは自分はそこの領主だという主張だったわけで、そもそも土地相続権との結びつきが弱い武家の女性は父親の名をもって出自を名乗る方が普通だったのではないかと思います。ちなみに貴族に苗字という概念はなく、相続する邸宅の地名をもって家門を識別しています。また武家でも苗字以外のものを名乗って家門を主張している人も少なくありません。氏と官名による名乗りは結構あります。つまり戸籍法制定時点で「姓」に当たる名乗りはあいまいだけど家門を示すものという程度のものになっていて、それを改めて天皇から与え直すという形で姓を定めたのだと思います。何しろ8世紀の時点では姓は天皇が臣下に与えるものだったわけですから。これと武家の慣習で主君が家臣に苗字を許す、これは元々苗字によって示される本領を安堵するという意味合いだったはずですが、この慣習を一緒にしたのが戸籍の姓名の制度でしょう。当然天皇が畏くも下されたものを勝手に変えるのは不敬なので、民法で姓名を変えられるのは限られた理由がある時だけと決められていたわけです。
もちろん今はそんな背景は消滅しているわけで、一家一姓を主張する人でもそれが天皇から下されたものだから変えないのだなどと言う人はいない気がします。だったら姓と名などと区別しないでもよいわけで、ご自分で子供の名として姓に当たる部分をつける習慣を伝えていったらいいと思うのですが、そうは思わないらしいですね。

■2021年04月11日(日)  そりゃ色々仕組みをいじってれば値上がりくらいはするでしょうよ
共通テスト、大学からの手数料倍増へ 大幅赤字の予想で
そりゃあれだけごちゃごちゃ、それも手がかかる方にいじってれば値上げくらいするでしょう。ちなみに普通は大学入学試験のうち資格的な試験については、本人が実施団体に申請して受験し、大学の入学申し込みの際にその証明書を添付する形だと思うのですが、証明書の発行手数料がどうも調べが付きませんで、受験料だと例えばSATで$117-だそうです。これを上回るとは思えないので、発行手数料として1500円程度というのはさほど高い額とは言えない気がします。

文科相「学生に転嫁やめて」 共通テスト手数料の増加に
では値上げ分は政府が負担するということでしょうか。財源もないのに非政府の組織に対して余計なことを言うものではありません。そもそも大学入試センターのほうがこの件では政府側の機関であり、受験者の負担を増やしたくないというならちゃんと監督ができずに値上げを許してしまったことに問題があります。大学に要請するのではなく、大学入試センターに値上げの撤回を指示するのが筋です。

■2021年04月11日(日)  あれは親方日の丸ではないのだろうか
北極点に到達可能、新型砕氷船を建造へ 新航路の調査も
意欲的で結構だと思いますし、それこそ地球環境調査研究部門だけでなく極地海洋生命圏の調査の役にも立つと思うのですが、いくつか懸念があります。
まず、現在使っているみらいはどうするのでしょうか。もちろん老朽化したので廃止という選択肢はあり得ますが、その場合母港の関根浜港とむつ研究所はどうするのでしょうか。商船トンでも1万3千トンというと横須賀市夏島町の本部岸壁に入るサイズではありませんので、適当な港を母港として運用するのだと思いますが、関根浜港はアクセスが悪いことが部内で問題となっていたはずです。母港を変えるのだとすると、みらい引き取り時に締結した青森県などとの協定が浮きます。自治体側としては撤退はして欲しくないのではないかと思うのですが、ちゃんと合意できているのでしょうか。
そして、建造したとして運用できるのでしょうか。ちきゅうについても、要員や運用費の工面が大変問題になっていました。乗船研究者以外の人件費や定員は運用委託で外に飛ばし、運用受託者側で第三者機関から調査業務を受注して何とかしのいでいたほどです。だいたいこのグローバルサプライの時代に夏しか使えない北極圏航路を開拓するお金など誰が出すのでしょうか。引き渡しを受けるころには事情が変わって国土交通省の資金が出なくなっている気がします。外国だってあてにならず、ちきゅうだって、資金をあてにして作ったら就役後にアメリカの研究予算削減が大問題になったのです。
調査船を作るのはあそこの本能みたいなもので、ことに大型船を作ることを好む点で外部の研究者からの評判が今一つ良くない面があるのですが(大きすぎて使い勝手が良くない、運用資金を共同研究も含めて文科省からかっぱいでいくので海洋調査研究分野の研究資金を独り占めしているなど)、作っては持てあます技術企画部門の自己満足について自省した方がよいのではないかと思わないでもありません。もちろん、十分な調査能力を持っていないとそもそも事業が閉じられてしまいかねないというのはその通りなのですけどね。極地研究所と同じく、船はご近所さんの海上自衛隊に持ってもらうというわけにはいかないのでしょうか。
ついでに言えば、地球環境の調査に大型ディーゼルエンジンの船舶を投入するというのはブラックジョークの類ではないかと思うのですが、今さら原子力船にでもするのでしょうか。

■2021年04月11日(日)  おなじ相手の不買運動だからって
「H&M」不買、ベトナムでも HPの地図修正に反発
一緒にしてやるなよ…
地図というか、境界線の問題というのは厄介です。だからといって引かないとそれはそれでいちゃもんを付けられますし、一度問題になるとねちこく調べる輩が出ますから、国ごと、地域ごとに変えるといった姑息な策もおそらく通じません。
もっとも、不買運動なんてものを報道になるような規模でやってしまうのはもはや都会的センスとは言えない気がします。

■2021年04月11日(日)  毎年新しい教科書を買わせる日本の方がもったいないことをしていると思う
デジタル教科書導入、「所有から利用」で見過ごせぬ論点
「紙の教科書や参考書は何年たっても読み返すことができる。」
もちろん、教科書や参考書を「所有」するというのはローカルな習慣であって、「利用」している地域というのもあります。そういう地域では、学校の教科書を何年も経ってから読み返すという考え方自体がありません。まあ、何年も経つと内容が古くなってしまっており、読み返すよりは新しい参考書を買うべきだという話もあるわけですが。教科書は、どうも学校が回収してしまうようです。もちろん回収されるからといってきれいに扱われるわけではなく、少なくとも書き込みは習慣として認められているようです。また教授をやっているような方は学生時代からの蔵書が研究室と自宅にストックしてあるわけですが(もちろん私はその点で他人を非難する資格はないのですが)、たいていの地域において、教科書というのは学校を修了すると次のいずれかの形で処分されます: 1)捨てる(日本はほぼこの形: 類型として、学校に置いてくるというものがあります)、2)他人に譲る(古本屋に売る、学校や自治体が回収するというのもこの類型: 大学で使うような教科書だと、定番の教科書を古本屋で買うとうっかり著名人のサインの入った古本を買ってしまうことがあります)。ノートも含めて残らないのが普通で、学校で習った内容に後日アクセスするというのは、全然普通のことではないのです。まあ、本来習った内容は修了時点で全て身に付いているはずで、後で教科書やノートを読み直さないと思い出せないようでは卒業資格を返上しないといけないでしょう。転校する場合は…まあ、どうせ試験が終われば用済みなのですし、学期途中での転校は学校側も歓迎しません。おそらくこれはレアケースだと思いますし、難癖をつけるよりはフォローを考えた方が建設的だと思います。
デジタル端末とそこに登録されたコンテンツを借り出して利用し、返却するにしても、本人に帰属するデータは回収できるようにすること自体は可能ですし、本来そのあたりの整合性を確保することも、規制官庁の仕事ではあると思います。もちろん有識者として提案していくことは必要でしょう。

■2021年04月11日(日)  男性従業員に制服という発想はないわけね
女性の制服、窓口含め完全廃止 佐賀共栄銀行、変遷経て
というか、これも変な話であって、ジョブによっては制服があってもよい、はずなのです。窓口担当者がわかりやすいように制服を指定するならそれでよく、その代わり男性でも女性でも窓口担当者は制服を着るわけです。何か問題が起きたらその制服を着ている人に聞いてみればよく、逆に職員であっても、制服を着ていない人は違う担当なので聞いても仕方がない。そういうシステムはあり得るのです。
また筋から言えば銀行員、つまりバンカーというのは基幹職のジョブであって、ルーチンの窓口を担当するようなジョブではありません(もちろん人事や総務でもありません)。性別に関わらず、高額の取引や大事な顧客を取り扱う人のことです。バンカーが窓口で小口預金の収受をしているなどということはあり得ず、また日本の場合男性でも窓口業務に配属され、その後融資を含む業務に配転される場合は、事業目的の融資を任されるようになって初めて銀行員になったと言えます。制服を着て窓口に座っているか、スーツを着て用があると中から出てくるかというのは本来この違いだったはずで、それが歴史的な性別役割分担観念と相まって男性職員と女性職員の違いになっていたわけです。
ですから、制服の取り扱いについては方向性が二つありえて、ひとつは実際に行われたように従業員をジョブで分けず服装も全員私服、もうひとつがジョブごとに服装を定めるというものです。後者の場合、ジョブを変わると服装が変わるのでもよいわけですが、ジョブ型雇用やコース別採用であれば採用時点で制服を着るかどうかが分かれていることになり、そうであっても採用の際に性別で差を付けないという話になります。全員について服装指定を廃止したということは、基本的には佐賀共栄銀行はメンバーシップ雇用システムを維持し、ジョブ型雇用への移行やコース別採用の本格導入を捨てた、その中での性別処遇の撤廃の一環ということになると思います。まあ、実質的には関連会社からの派遣職員や関連会社への業務委託という形で差がついているのでしょうけど。
確か、地銀では横浜銀行が2010年ころに制服をなくしていたと思います。

■2021年04月10日(土)  馬鹿に付ける薬はない
「うちわ会食」、兵庫県が呼びかけ 32万本を配布へ
ばかか?ばかなのか?
まあ、会食でもしないと飲食店が厳しいというのはわかります。その上で感染を防止しないといけない。一応苦肉の策のつもりなのでしょう。
とはいえ、フェイスシールドだと密閉性に問題があるという話なのになぜに団扇?それならエラストマーで密閉するストロー穴のついた密閉型フェイスマスクでもしてスムージーのみのメニューで会食をすればよいでしょうに。それこそマスクに全身タイツで「仮面舞踏会〜」だってありでしょう。隔日で店を巡りながら県知事が仮面パーティーを企画し、そこで飲み物対応の特製マスクも配ればいい。それが何がどうなると団扇32万本配布なのでしょうか。
専門家だって、どうせ責任を取るのは知事なのですから、馬鹿だと思ったら素直に馬鹿と言えばよいのです。ブログに馬鹿と書くのは良くて会議で政務官に面と向かって言って悪い理由もないでしょう。

兵庫のうちわ会食「かえって危険」 配布やめてと神戸市
まあ、こうなるよなあ。

うちわの配布、一転中止 兵庫知事「行き過ぎだった」
まあ、そうなるよなあ。
いやもう、兵庫県内でお互いうつしあったらいいのじゃないでしょうか。宴会でも何でもして。そのかわり、人も物も外部とは一切やり取りしない。新幹線も兵庫県内には止まらない。飛行機も船も兵庫県の飛行場や港には寄らず、兵庫県内発の便は他都道府県の飛行場や港には着陸、入港しない。なんなら経済対策の一環として県境にフェンスでも張って。お金は、クレカと銀行送金と小切手でどうにでもなりますから。

覚えていますか?「うちわ会食」 配れなかった32万本は姿を変えて
フォロー記事ですね。
発注先が応じてくれたからよかったですが、顰蹙を買うようなことをする役所の方が勿論悪いわけです。別に団扇を納品してもらって県知事が私費で20パーセント割増しで買い取ってもよかったと思いますが、ポスターになったわけですね。

■2021年04月10日(土)  数年でSIMサイズが変わるよりは乗り換えしやすくなる気はします
総務省がeSIMを2021年夏までに義務化――eSIMは乗り換えを促進するための特効薬ではない
というか、せっかく総務省がやるので、端末仕様としてDSDSを義務付けた上で片方はeSIMも可にするとかでしょうか。上手にSIMロック廃止施策と組み合わせるとよい気がします。
まあ、ある意味特効薬だとは思うのです。何しろSIM、マイクロSIM、ナノSIMとサイズが小さくなっていくので、結局乗り換えようとすると再発行手数料がかかってしまいます。おそらく容量はこれからも増えていくので、ピコSIMやフェムトSIMも出てくるかもしれません。それならeSIMの方がましでしょう。
とはいえ、SIMというのは加入者情報+αでしかないわけで、記事にある通り問題はいろいろ起こりえます。そのうちこなれて問題がなくなっていくでしょうが、「そもそも、有識者の先生方はeSIMで契約した経験はあるのか。」というのは全くその通りだと思います。できればランダムに覆面で中古品も含めて機種もキャリアもたがえて数十台買ってきて、適当に契約したeSIMで総当たりで(もちろん有識者の方に)テストしてもらった方がいいのではないでしょうか。「ダウンロードに失敗する」だけでも、問題の認識が変わってくると思います。MVNOも含めてキャリアとしては一度契約したら乗り換えてなど欲しくないわけですから、SIMの付け替えや再ダウンロードをまじめにサポートする気にはならないでしょう。そこは規制当局が、規格レベルできっちり絞らないといけないと思います。

■2021年04月10日(土)  雇用者よりも不動産経営者に圧力をかけた方がよい気がします
在宅勤務時代のノートパソコン考
大画面軽量ノートパソコンは、ユーザーの利便以前に、メーカーの都合としてスマホやタブレットとの住み分けのためにも必須でしょう。なんかウインドウ-ズだと使い勝手に違和感を感じるらしいのでフルスクリーンの環境なりアンドロタブレットなりをやってみたものの、結局マルチタスク、マルチウインドウがタイルであれ必要という話になっているわけで(Metroは黒歴史です)、ではアンドロタブレットのタイル分割でよいか、スマホ流のタッチ操作でよいかというとそうじゃないだろうというのが、少なくとも前向きにWindowsノートパソコンを作っているメーカーの考えのはずです。しかし11インチではそれこそタイル表示すら生かせない。13インチでも厳しい。だからデスクトップモニタは最低でも19インチワイドになりました。14インチというのはモバイルでしかありません。それもスマホとの対比でタブが大画面化することを考えると、ノートパソコンはさらに大きくないといけません。
もちろんノートパソコンである以上携行性は考慮しないといけないので、かばんに入ることが前提になります。A4ファイルサイズというのは14インチ強になり、これが一つの基準になるのは合理的です。とはいえショルダーバッグにせよバックパックにせよB5からA4に大きくなった経緯もあるわけで、トートバッグのサイズを考えればまだ大きくはなるでしょう。またそれこそコロナ対策の影響で車両の席の幅が大きくなる可能性もあります。おそらく17インチですら過渡的なものであり、特にオールインワンでは19インチワイドがノートパソコンの基本になる可能性は低くないでしょう。もちろんその前に、サイズ固定の表示装置が他のものに置き換わる可能性もあります。
「学業が本分の学生諸君は、絶対に外付けの据置ディスプレイを手に入れたほうがいい。世界観が変わるはずだ。」
というか、映画やスポーツ中継を見るためとでも理由を付けてバイトするなり、それこそ学業のために大型画面が必要である(赴任後数年程度以降の准教授や助教に相談すれば、大画面は事程左様に効率的であると知恵をつけてくれるはずです: 余っていたテレビかモニタをくれるかもしれません)と親に泣きついて32インチ以上の4K液晶テレビを買いましょう。通常HDMIポートがついており、そこにノートパソコンをつなぐだけで世界が変わります。
とはいえ、少なくとも理工系の学生の勉強の場はどうしても大学の居室や実験室になりがちです。特に学生のうちは、図書館とオンラインジャーナルのサイトライセンスがないと話になりません(給料を貰うようになると資料の蓄積も進み自分のクレカでオンラインジャーナルも買えるようになるため、混んでいる大学のネットワークよりも自宅の光回線の方が便利になったりしますが)。そして大学の机は大型モニタを置くほど大きくもなく、据え置きできるとも限りません。自宅で大画面に慣れてしまうと、かえって勉強に支障を来すかもしれません。
リモートワークについてはむしろ、この際なので政府に住宅用不動産の規制強化を求めるべきでしょう。つまり、40インチ8Kモニタを共働き用に部屋ごとに合計2台設置することを前提に、それに満たない住宅用不動産の建築を建築基準として禁止、また既存の不動産には高い税金をかけるのです。住宅ローンや賃貸不動産用の助成も適用されなくします。規格としては子供のいない夫婦で一室8畳(19インチ以上のモニタを入れるためには最低でもこの程度は必要)で2LDK以上、子供二人で4〜6LDKとなるでしょう。一戸建てであれば通常この規格を満たしますが、分譲マンションでは高規格となるため、建築分野での建て替え、新築の需要を期待できます。というか、分譲や賃貸の大手のストック物件が不良資産と化すため、大きな資金需要と建築需要が発生します。もちろんテレカン対応のため寝室(というか仕事部屋)の防音も必要です。この場合国内の住宅用不動産はほぼ基準を満たさないことになります。リモートワーク前提ですからオフィス物件の規制は不要、住宅用不動産にきつい規制がかかるとなれば規制の少ない小規模オフィスに住宅地域のそれこそこれまで低規格の賃貸集合住宅が建っていたような物件が流れ、サテライトオフィスの需要を満たすかもしれません。土地があって部材さえ揃えば建物など三ヶ月もあれば建ちますから、さっさと規制をかければ来年度の引っ越しシーズンには物件が揃っているでしょう。

■2021年04月10日(土)  価値観の調査とはいえ下らない研究もあったもんだ
知的な女性を否定する人ほど「数学は男性的」のバイアス
数学は男性がやるものだというバイアスならともかく、男性的なんてバイアスがあるんでしょうか。女性は数学ができないとかですかね(女性のアシスタントに帳簿を付けて会計をやってもらってる人が言うことじゃないよな)。もちろん男性でも、数学どころか数式に拒否反応を示す人がたくさんいるわけですが、ああいうのは男性的じゃないんだ。
知的というか、数式や数字でもって論破してくるような女性だと男性が威圧感を感じる(したがってそういった威圧感を嫌う男性にもてない)ことはあるとは思いますが、理屈による威圧自体は男性だってやることです。理論武装なんて女々しいって話はありませんでしたっけ?知的であることを上手にアピールする人はいますが(18世紀くらいに大変数学のできる貴族女性がいた気がしますが、結婚も恋愛もできています)、知性第一主義者であることを強調すると魅力のアピールにはつながらないのは確かでしょうね。もちろん男性でも同じことです。
まあ、数学慣れは現代社会に適応するための基礎教養なので、性別なく習得するべきだと思います。微分方程式を理屈で扱えない人に被選挙権や市民的自由など与えるべきではないかもしれません。
その一方で、家庭が数学や科学にとって障害となるという信仰は確固としてあると思います。昔は嫁さん貰って子供作ってるような奴が学問で大成できるわけがないという話だったわけですが、今だと女性であっても学問の道に進むなら結婚や子供はあきらめるべきだという話になるんですかね。まあ、家庭や子供というのが仕事を妨害するものであることは様々な事例から見て明白なので、そのあたりを全面的に引き受けてくれるパートナー以外の形での婚姻というパートナーシップが学問の徒にとって望ましいものではないことは、現時点では認めざるを得ません。そういうパートナーシップが発生しかねないのでうちの研究室には女性(あるいは男性)は結婚したら支援をしてくれそうなアシスタントかパトロンとして以外はいらないという男子高や女子高みたいな発想は、まだ否定できていません。
とはいえ、なんでこんなばかばかしい調査にお金をつけるんでしょうか。「理系に女性が少ないことは個人の選択の問題ではなく、社会で作られたイメージによって抑制されていることだと考えられる。」という問題意識なのだろうと思いますが、性別分業論に基づく価値観のほとんどが「社会で作られたイメージ」で女性の非女性的とされる分野への進出を抑制しているというのはとっくに明らかなことで、金や手間をかけて調査や研究をする話ではもはやないと思います。

■2021年04月10日(土)  ラベル部分だけ半端に剥がれるのはまずいよね
本日ヨドバシドットコムからNod32 AntiVirusのライセンス更新パックが配達されたのですが、配達の証拠としてラベルを剥がす際に、糊のついているフィルム部分ではなく、その上にある紙だけ半端に剥がれて破れかけました。配達員の方が苦心しているのを見ていて、どうも紙から一部剥がれたフィルム部分が延びているようなので、そちらを引っ張って剥がしたら正解だったのですが、そもそもここが剥がれてはいけない、フィルムごとシュリンクラップなり台紙なりから剥がれないといけないわけで、そういう不良品が出るような剥離ラベルを使うのは良くないと思います。コスト削減も結構ですが、委託先の現場で発生する問題というのは見えにくいので、そこでの問題が検出できるように意図的に見ることを心がけてほしいものです。

■2021年04月10日(土)  報道業界だって「もうたくさん」
英サッカー、集団でボイコットや直訴 「もうたくさん」
「Enough!」と言えることは素晴らしいことであり、現代言論界の健全さを示すものだと思います。ネットメディア以前のマスコミだけではこうはならなかったでしょう。マスコミは抑圧的ではあれ、その分自制的でもあったわけですが、選択肢がある、これは気に入らないから関わらないと言えるという形ではありませんでした。
もちろん都合のいい領域への引き籠りを招く、統合を損なうという点で問題はありますが、くっついているのを良しとし、その手段としての相互の尊重を唱えるよりは健全だと思いますし、問題点を解消する方策を考える方が建設的でしょう。

■2021年04月10日(土)  ENAだけだと批判をごまかすためのスケープゴートでしかないかな
エリート批判に配慮 フランスが高級官僚養成校を廃止へ
フランスは元々グランゼコールに基礎を置いたエリート主義ではあるので、比較的新興のENAだけいじってもあまり変わらない気はします。というか、改編後の卒業後地方で勤務などというのは、日本の国家一種公務員の地方勤務と変わらないと思うのですが、どこまで意味があるのか疑問であるとともに、汚職の源泉になりかねない気がします。「やらないよりまし」どころか「かえって悪化した」なんてことにならないとよいのですけどね。

■2021年04月09日(金)  動物愛護法をベースとした動物飼育規制の徹底強化が必要だと思う
コロナ禍、癒やし求めてペット…数日で飼育放棄する実態
志だけで済む問題ではないですからね。
「命のある動物たちなのだから、責任を持って飼い続けてほしい」
そうは言われましてもね。変に頑張ってペットと飼い主が餓死したのを発見されるよりは、保護施設に引き取りを相談する方がよほどましではないでしょうか。そもそもその前の状態など「かわいがってください」とどこぞに置いてくるというものだったわけですし。
まあ、飼えもしない動物を飼おうとする時点で問題はあるわけですが、飼ってみないとわからないということもあるでしょう。そもそも飼育などが簡単にできてしまうこと、飼育を癒しや情操教育などと安易に勧めることが間違っていると思います。家畜と共倒れしてもみんなそんなものだと思っていた時代ならともかく、今は家畜として普通に飼育していても虐待だと非難されるような時代です(家畜を飼育すること自体虐待だろうという話は別として)。家畜、特に愛玩用家畜の飼育は大変リスクのある行為であるということを徹底的に普及し、仇やおろそかに飼育に手を出さないこと、手を出すなら少なくとも専門学校レベルの専門的な教育機関で数年の教育を受け、さらに飼育コストに応じた十分な引当金を信託として確保したうえで行うこと、それに反した場合は数年程度の懲役刑とすることが必要でしょう。もちろん、外国人が適切な資格なしにペットを連れ込んだら上陸地で即現行犯として検挙です。あるいは株式会社か学校法人でないとできないようにするというのも手かもしれません。商業的ないしは事業目的の飼育であれば、株式会社化は十分可能でしょうから。個人については、株式会社がレンタルサービスを供給して飼い主も含めて管理し、飼えなくなれば会社が引き取るという形なら、飼育放棄は減ると思われます。

■2021年04月09日(金)  フィリップ殿下薨去
英王室フィリップ殿下死去、99歳 エリザベス女王の夫
まずは冥福をお祈りします。王配という地位と、若くして妻が女王に即位したことで心労の多い人生であったようです。ヴィクトリア女王の王配であるアルバート公も心労が多かったようですが、それが祟ってか42歳の若さで薨去しているのに比べ、99歳の大往生ではありますね。一方で保守党というか、チャーチル元首相との関係が良くなかったようで、妻の女王即位の際に国事への関与を拒否されています。
ご本人はともかく、母の実家に当たるマウントバッテン家が問題が多かったようです。もともとドイツの王族系新興貴族バッテンバーグ家からイギリスに就職して爵位を与えられた家門のようですが、各国の王族との縁戚関係が強いとはいえ、ドイツ革命の煽りもあって経済的に困窮したこともあり、いささか風儀に問題があり、チャールズ皇太子あたりとは関係も良くないとも聞きます。フィリップ殿下は20世紀初めのギリシャ王家でデンマーク王家出身のグリュクスブルク家ですが、第二次世界大戦後の英国帰化(というかギリシャ国籍の放棄)に際して母方のマウントバッテン姓を名乗っています。
いろいろやった方ではありますが、評価が確定するのはこれからでしょう。失言もありますが、イギリス人のユーモアは相当に毒を含んでいるため、その範囲に留まるというか、イギリス要人の平均レベルではあると思います。イギリス王室のイメージを変えたことは確かではあるでしょう。

■2021年04月09日(金)  普通にその対応ならいいんですけどね
警部補、運転しながら缶チューハイ、ワイン 逮捕せず
まあ、揉み消さずに処理しただけいいのではないでしょうか。
警察官という立場でありながら飲酒運転を行ったことの問題もありますが、むしろ逃亡などの恐れがないので逮捕しなかったことのほうを、記事は問題としているように思われます。法規上は、現行犯であれ必要がなければ逮捕すべきではないわけで、その意味での問題はないのですが、おそらく飲酒運転を検挙した場合であればほぼ確実に逮捕拘禁され、引き続き取り調べが行われます。警部補だから、警察官だから忖度したのではないかと言っているわけですね。もちろん普段から不必要な逮捕は行っていない、取り調べ中にしばしば逃走が発生してそこで初めて逮捕拘禁する事態になっているが、不当逮捕の誹りだけは受けたことがないというならこんな言われ方はしないでしょうね。もちろん警部補であろうがなかろうが必要もない不当逮捕の犠牲になってはまずいわけで、そこはもう少し記事の書き方を考えるべきではないでしょうか。これでは不当逮捕を煽っています。

■2021年04月09日(金)  シャンシャンと進めて終わらせられるという発想に問題があるような

五輪反対プラカード、運営側が撤去要請 聖火コース付近
こういうのも、不思議に思えないことをむしろ気にするべきでしょうね。反対されて気持ちが良くない、しかも放映されかねない聖火リレーでされたらたまったものじゃないと思うこと自体はごく自然です。とはいえそれでは器が問われるのです。

■2021年04月09日(金)  ページ数の割には浅い気がしますが
デジタル一眼で「フィルムテイスト」の動画を撮るとはどういうことなのか
連載獲得おめでとうございます。
とはいえ、正直この記事に限っては、3ページ目だけ読めば十分です。ボディにしろ後処理ソフトにしろ、重点的に対応してきているのがまさにフィルムっぽいトーン(と質感)の再現だからです。まあ、フレームレートにしろ輝度のダイナミックレンジにしろ、記事の通り使い手が対応しないと使いこなせない(対応しようとしても限界があることすらある)類ですが、カラートーンであればプリセットしたフィルターで実現できるからです。凝りだすとシーンによってフィルターを切り替えるような話になると思いますが、シーンが変わる際ならフィルターの切り替えは現行機種でも可能なはずです(少なくとも静画の撮影ならできている)。
もっともどんな表示環境で見てもそれっぽく見えるほど派手に変わるのかというと、それこそスチルであればプリントする紙とインクの方が効くレベルだと思うのですが。アマチュアの映画上映のように、表示環境をそれなりにコントロールできるのであれば、使い勝手が良いのですけどね。
3ページ使うならもう少しそのあたりのティップスなり、製品のカタログやライターさんの製品紹介記事を読む際のコツなりを入れてほしかった気がします。次回以降に期待します。

■2021年04月09日(金)  文鎮ですらないね
フォードのEV「Mustang Mach-E」一部に巨大文鎮化問題。充電すると充電できず始動不能
よくあることと言えばそうなんですが…なんでテストで見逃すかなあ?
だいたい車のサイズと重さだと、ブリック、つまり煉瓦はまだしもありうるでしょうが文鎮ということはないでしょう。確かに、電源周りの問題で動かなくなった電子機器を日本ではよく文鎮と呼ぶわけですが、それはせいぜいノートパソコンサイズなのであって、いくら問題が同じでも長さ数メートル、重さ一トン以上の文鎮はないです。それともどこかの鉄工所か鋳物屋がネタで作ったことがあるのでしょうか。

■2021年04月08日(木)  誤認逮捕はできても土地の収用はできないとはこれまた
九州より広い「所有者不明土地」 解消の課題は「相続」
そもそもコストをかけて手続をする価値がない土地のために、活用の方策も持たない私人に行動を求める方が、間違っていると思います。放置されて環境面の問題が出ているというなら、土地の所有者として責任を果たしてもらうという考え方はできるかもしれませんが、所有者であることを否認するというなら宙に浮いたものを収公する筋ですし、再開発の都合であれば相応の手間をかけて収用してしまえばよいだけこのことです。積極的に否認させるために名義の確認が必要だとしても、その名義があいまいな場合そもそも登記と納税がなされていない(納税がなされているなら税負担者を所有権者と見做すことは可能なはず)土地所有は所有の要件を満たしていないと考えてもよいでしょう。その程度の問題についてまともなソリューションを提案できず、罰則を付けて所有者の行動に期待するような有識者とやらも呆れた話ですが、被相続人として相続の対象になる財産を整理しておく(漏れなくリストを作っておく)と言っても、死は必ず来るものだとしてもいつ来るかはわからないわけですから、矛盾はしていますよね。個人の努力でそれを繕うのだとしても、「デフォルト」で座礁するというのは仕組みとして間違っていると思います。
本来登記というのは財産権の側面からは他者の占有に対抗するためのもので(もちろん登記に基づいて財産権を保護する側の課税の都合であることも否定はできませんが)、占有に対して対抗措置がない場合は占有を根拠として所有が承認されると、それこそ民法にも書いてあります。権利保護のために政府による占有の事前手続が厳格化されてはいても、そもそも登記における権利者による対抗措置が発動されないのでは保護のしようがありませんし、占有する側で十分な手順を踏んでいれば、後日になって対抗措置が発動されても裁判での処理は可能なはずです。少なくとも、よほどの瑕疵がない限り対応できないような裁定は下りないでしょう。その十分な手続すら荷が重いというのであれば、そもそもそのプロジェクトにはそれだけの価値がないのです。
実力で占有してしまうような野蛮でないことは評価に値するにしても、自縄自縛で強制力を発動できないというのは、それこそ強制力行使の対象とされている犯罪被疑者が不公平を申し立てる類ではないでしょうか。
まあ、もしかして時限爆弾のように相続登記不備の罰金が科せられる事態を避けるために、相続という制度自体が無実化するというのであれば、それはそれでよいことだと思いますが。しかるべき部分を生前に譲渡したうえで相続時に相続人が相続を全面的に否認してしまえば、爆弾は発動しないのでしょうから。

■2021年04月08日(木)  指導役はゲッベルスでしょうか、それとも上祐さんあたりでしょうか
エヴァのコスプレで選挙活動「全ての人にオタク文化を」
これだから田舎は…男性受けを狙ったヒロインキャラの使用なんていうセクハラ選挙活動じゃなくて、できればゲンドーさんでやってくれませんかね?
まあ、商業コンテンツなんで許諾さえとればギャンブルマシンに使おうが独裁主義政党の宣伝に使おうが、近代オリンピックと同じで自由だとは思うのですが、目立つとか親近感はともかく見識を疑われませんか?だってエヴァですよ?まあ、ゴルゴを使う日本の外務省も同レベルではあるんですが、プロ志向のテロ屋や傭兵にテロ対策を聞くならそれなりに合理性はありますからね。アメリカンポップスやカントリーミュージック並みに宣伝手段として認められたということだとは思いますが、どうも誇る気にならないんだな…リスペクトのありようとして納得がいかないというか…
環境保護系ナショナリストの政治活動家がジブリ作品を使ってくれませんかね。何をやってるのかわかってちょうどよいと思うのですが。

■2021年04月07日(水)  あんな前世紀の遺物、関わって良いことなどありますか?
中国、米の五輪ボイコット言及に猛反発 日本の対応注視
いやもう、面倒くさいので、感染症蔓延の状況に鑑みて東京夏季五輪は中止、費用はJOC清算のスキームを用意して関係者・関係団体の資産を担保に補填、JOCは事業を終結して清算、日本は中止の責任を考慮して五輪から全面的に撤退するでいいと思うのですが。関わってよいことがありそうにないので、手を引くなら好機だと思うんですけどね。NHKの予算削減にもなりますよ?

「五輪開催の可否、第三者機関が検討を」 国民・玉木氏
でまあ、国民民主党では責任の取りようもないので、第三者機関に下駄を預けて責任回避を図ること自体は理解できないわけではありません。しかし、やるかやらないかというのはあくまでも政治決断です。やって大問題が起こればその責任を追及されますし、やるのを止めればここまで進めたのに責任をどうするという話になります。また仮に第三者機関が「五輪開催は感染症対策上問題を引き起こす可能性が高い」とか「開催コストに対してメリットが非常に小さい」といった結論を出したとして、その結論を採用するかどうかの判断をすること自体は政治決断ですし、第三者機関の提言に従ったからと言ってIOCにしろ広告効果を当て込んでいたスポンサーにしろ許してはくれないでしょうし、ここまで突っ込んだ金と手間の責任はだれが取るんだという話になります。詳しそうな人の意見を聞くというのは悪いことではありませんが、何でもかんでも第三者委員会に諮問すれば自分がクリティカルな意見を述べた責任を回避できると言わんばかりのコメントは、政治家として感心できません。

五輪「思考停止で開催に暴走、許されない」共産・志位氏
でまあ、個人的には中止するのが得策だと思いますが、思考停止してとにかく決めたことだから、国際的な約束だからやるのだというのはあまりよろしくないにしても、結果的に数千万人り患したり死亡したりしてもやった方がメリットがあるという考えはありうると思います。まあ、でも言えないだろうなあ。その意味で、むしろこの状況では、決定権がないことを前提に中止を求める方が安直であることは、忘れたくないとは思います。なんというか、国会に議席を持つ人が、記者会見で持論をぶち上げはしても、事後処理のパッケージを含めた中止の法案を提出はしないというのは、どうなんですかね。提出されれば、それを否決するのも審議に掛けずに店晒しにするのも、実施するという政治的決断ではあるでしょう。そこは過程と結論が出る中でどちらに与したかの責任を明らかにする部分だと思います。

■2021年04月07日(水)  バッタもの扱いな気がするなあ
M1 MacのRAMとSSDの自力交換成功報告。ただし難易度は非常に高め
いやまあ、保証切れ品の改造販売で留まる気がしますけどね?それに、型落ちのMacがメインメモリを増やしてSSDを付け替えただけでどこまで使えるかという話もあるわけで、出所が怪しくなることも考えると、実質的には選択肢にならない気がします。

■2021年04月07日(水)  集まらない企画であればなおよかったのですが
若者が集まれる場所を! ドコモショップ北千住店がarrows NX9 F-52Aとともにe-Sports教室開催!
若者を、集めるなんて、なんて反社会的な。しかも「スポーツイベント」がらみなんて。世が世なら警察が店の前に監視を置きますよ?
と言いつつ、若者に限らないですが、普通の人は集まらずに過ごすのが非常に下手なので、なにがしかイベントを企画して発散させることは不可欠だと思いますし、それをいろいろとスキルが必要なオンラインではない形で行うことは必要ではあるでしょう。それで儲ける機会になるのであれば、やってみるのはよいことなのだと思います。とはいえ、このご時世、できれば物理的に集まらない形でやっていただけませんかねえ。

■2021年04月07日(水)  近所に森でもあるんでしょうか
ひえぇぇぇ! 米スーパーの駐車場に1万5000匹のミツバチ襲来、クルマを占拠 養蜂家の消防士が保護
こりゃまた、巣を作られかけた車のオーナーはびっくりしたことでしょうし、いきなりミツバチの大群が襲来したスーパーマーケットもさぞ驚いたことでしょう。襲来して営巣を始めたという時点で、他の養蜂家の管理するミツバチではなかったのだと思いますが、野生のがスーパーマーケットに来襲するって、確かにスズメバチや熊蜂は建築物に営巣しますけどね。アメリカすごいなあ。

■2021年04月07日(水)  クレカなんか使う前にすることがあるんじゃないかなあ
Visaのタッチ決済とQRコードで改札を通過 南海鉄道の実証実験で見えたこと
まあ、鉄道事業者側にメリットがあるなら導入すればよいのだとは思います。
ただ、日本でロンドンあたりでのメリットを生かし切れるのかは疑問です。なにしろ、日本の場合交通系ICカードが発券機で資格審査なく入手できます。デポジットは安いとは言えませんが、移動に都市系公共交通機関を主として利用するなら当座の利用でもデポジット分を失ってもメリットはあると思います。また主だった交通系ICカードであれば運賃以外の支払いでも少額決済ではクレジットカード並みの利用が可能です。何が何でもクレジットカードしか使いたくないという人がどれだけでしょうかね。都市民ならプリペイドカードやチャージ、あるいはデイパスのような公共交通機関用決済手段には慣れているでしょうし、どうしてもクレジットカードがいいという田舎者なら、タクシーを使っていればよいわけです。あるいは旅行会社の企画で交通系ICカードとセットになったパスを作ってもよいでしょう。NFCというのはその程度の柔軟性はあるはずです。
もちろんクレジットカードというのは便利なのですが、発行に際して資格審査のある金融商品であること、広範に通用するブランドが非常に限られていることは欠点だと思います。クレジットカードに寄せていくのではなく、代替手段を開発する方が、メリットが大きいのではないでしょうか。

■2021年04月07日(水)  こういうケースこそ、アヤシイ金融商品の出番だと思うんですけどね
東芝、「奇策」にのるか もの言う株主との悩ましい関係
東芝に買収の提案 欧州系ファンド、2兆円超を提示か
東芝が英ファンドから約2兆3,000億円で買収提案
いやまあ、現在の株主の利益を確定させたうえで経営を整理できるという意味では悪い話ではないとは思うんですよね。特に東芝は、ここ10年ほど事業の整理ばかりしていて再建の目途が立っておらず、残った事業は売れないものばかりではないのかという話もあったくらいですし。
ただし経営陣として、買収によって経営の自主権を完全に失うという理解をして欲しいとは思います。もしどうしても自主権を確保したいならMBO/EBOを行うべきで、そのための費用をファンドから有利子負債として借り入れる交渉をするべきです。またこういうケースでこそ金融工学的な手管を最大限活用すべきで、一定期間での再建と再上場を前提として、期限付き株式転換権付き債券や再建のためのペーパーカンパニーといった方法論も検討してよいでしょう。上場したり素人に売りつけるのではないので、思う存分テクニカルな金融商品を作ることができるはずです。

東芝の買収価格「安過ぎ」 CVC提案に香港系オアシス
こういうのが出てくるのは当然なわけですが。一株40ポンドなんかどうでしょうか。ただし、満期1年のポンド建て社債との交換とします。

■2021年04月07日(水)  人材不足はその通りだと思うんですけどね
「社外取の人材市場、日本は育ってない」積水ハウス社長
同意はできますが、経営者が堂々と言うことかね。要は合理的な経営者がいないということでしょう。身内の管理しかできないボスしかいない。ソトの視点で組織を監査できる人がおらず、それを必要とも思っていない。
もちろん、合名会社土木建築○○組レベルならそれでもいいわけです。あるいは有限責任パートナーシップだってそれで良いでしょう。しかし、株式会社でそれはまずいと思います。せっかく専門家が人的会社と物的会社の概念を整理してくれたわけですから、こういう方針を出すならまず人的会社に組織形態を整理して欲しいものです。株式の上場廃止と株式の整理を伴う合同会社への組織改編です。さすがに有限責任の廃止は無理だと思いますが、上場株式会社がこの感覚では、投資の対象として不適格です。仲間でやりたいなら仲間相応で閉じこもっていただきたい。
できない話じゃないでしょう。

■2021年04月07日(水)  グローバルヴィレッジどころかただの農村的集産共同体だ
目的ない「雑談」減ると…ケンカしない技術が失われた今
で、逆にこっちは、アクチュアルな社会がそんなに脆弱でいいわけがないだろうという話になります。常に共に在ることでしか円滑に動かない組織や集合ならば、崩壊してしまった方がましでしょう。そこまでして人的結合を強制するのは時代遅れです。雑談を含めて拘束的な潤滑を必要としない、会ったこともない人同士が機会において共に何かを生み出し、また無関係の状態に戻れる、文明はそれを理想にしてきたと思います。まあ、何か先祖返りしたがっている人たちもいましたけどね。

オチはいらない、10秒でいいから雑談を 齋藤孝さん
したければすればよいと思いますが、した方がよいというのはばかばかしいと思います。意図的にする雑談など、仕事上は無駄ですし、生活においては余計なお世話です。少なくとも組織は、そういった形の潤滑なくして動かないといけないし、それで問題が出るようなら不適切な組織であると断言できます。

■2021年04月07日(水)  こういうのは文化とは言わないのかな
「回し飲み」やめ、拝観料見直し…奈良の寺院で進む改革
回し飲み廃止かあ…いや、市井の会食はなくなってもよいのですが、西大寺の儀礼ともなるとまさに一期一会、御仏の下で一椀を共にするという意味合いの象徴的なものなんですよね。今この時の仕儀としてはあってよいと思いますが、「改革」としてはどうなのか。回し飲みがまずいからと言って濃茶を別々の椀で飲んだら、それは意味合いが変わってしまうように思います。そういう意味での文化的儀礼における象徴性というのは、民俗的風習におけるそれとは異なる扱いであってしかるべきではないかと思います。もちろんそれを判断するのは主催者であるべきなのですが…ただの習俗だからと第三者が廃止を云々してよいとは思わないのです。ただ、行う際にそういった象徴性を意識しているかどうかというのは、行う人において問われてしかるべきだと思うのですが。
もちろん、現代的、世俗的なイベントにおける文化的象徴性というのも問われてしかるべきだと思います。しかし、変化の渦中にあるアクチュアルなイベントと、その意味合いを固定された儀礼とでは、後者において象徴的な要素を変えることに対して脆弱ではないかと思えてなりません。

回し飲みやめた大茶盛式 小ぶりでも巨大「一人一わん」
でまあ、フォロー記事であるわけですが。時節柄ということもありますし、やってみること自体は意味があるとは思うのですが。しかし、
「大阪市から来た会社員桑村真知子さん(42)は回し飲みに抵抗があったという。」
古代ローマで公衆浴場が廃れたのもこういう感覚からなんですかね。いや、私も抵抗が全くないというわけではないのですが、そもそも「同じ一つの器でたてたお茶を人々が飲むことで、「一味和合」の精神もあらわしていた」とあるように、一つの椀から茶を回し飲むというのは濃茶手前でも見られる「伝統文化」です。自宅で煎茶でも濃茶でも飲むときに回し飲みをする必要はありませんが、イベントとしては回し飲みをするのが正しい、そうすることで世俗の身分や立場を超越した一座の主客を演出している、少なくともそういう歴史的な背景があるということは理解するべきですし、そこにある象徴性はそれなりに尊重に値するとは思うのです。

■2021年04月07日(水)  さすがに使い捨てではないよなあ
ウィル・アイ・アム、HEPAフィルターやイヤホン付き「Xupermask」を約3万3000円で発売
買うかと言われると微妙ですが、プロダクトデザインとしては絶対ないといけないものだと思います。まあ、ちょっと中途半端というか、ホッケーマスクかストームトルーパーか、できればヘルメットを兼ねたフルフェイスマスクをギミックでゴテゴテに飾り立てるセンスが欲しいところです(もしかしてアイグラスの方もセットなのでしょうか)。もちろん格好だけスマートさを気取ることは現代のデザインにおいて必須です。
まあ、空気清浄機というのは洗うものではなく、汚れる部分を交換して使うものなので、そういう構造になっているんじゃないでしょうかね。多分HEPAやULPAを洗ったら機能が損なわれると思いますし。
もちろん299ドルで使い捨てという漢グッズならそれはそれでありですが。

ウィル・アイ・アム、HEPAフィルターやイヤホン付きガジェットマスク「Xupermask」予約開始
アップデート記事ですね。すでに売り切れで、増産分の予約開始でしょうか。どれだけ真面目に使う人がいるかはわかりませんけど。
それはよいのですが、本文ほとんど同じってのはどういうこっちゃ。「こちらで紹介しましたが」とリンクを張ればいいでしょうに。あるいは同じIDで追記したものに置き換えるか。まさか字数で原稿料に違いが出るくせに二重投稿規制がないとかいうオチじゃないでしょうね。

■2021年04月06日(火)  シャルロットのセリフがどうしても新井里美さんの声で聞こえる
精霊幻想記 19
ここしばらくの話で、ガルアーク王国王女のシャルロットというキャラクターが出てくるのですが、なぜかそのセリフが新井里美さんの声で脳内補完されてしまいます。迫り方が白井黒子に似ているんですかね。

そして、公式キャスティングでリーゼロッテが金剛カレンになってます。いや、演技なのでああなってはいないとは思うのですが。

■2021年04月06日(火)  技術革新も何もAPIの定義部分のようなのですが
米最高裁がGoogle支持。11年続いたGoogle/OracleのJavaコピー裁判
米最高裁、技術革新を重視する姿勢鮮明に グーグル勝訴
一応米国連邦最高裁の出している文書を斜め読みしてみたのですが、Googleがコピーしたコードはインターフェースを定義する部分だと書いてあるようです。つまり、形式的にコードをコピーしたから著作権侵害とするのではなく、互換性の確保を前提とした形式的な定義部分のコピーなので実質的にOracleに損害を与えておらず、フェアユースに当たるという判断ではないかと思われます。これはむしろ、本来利用者に対して公開されていてしかるべき公共財に近いインターフェース定義についての過剰な著作権者の権利主張をフェアユースの下で排除したと言うべきではないでしょうか。どのみち互換性を維持するためにはAPIの定義を統一せざるを得ないわけですから、コピーであろうが書き直したものであろうがオリジナリティを主張することには無理があります。そこでコピーや定義の利用を規制することは著作権の過剰な保護になるというのは正論でしょう。その上でAPIの機能を実現するための(再)実装部分こそがオリジナリティの帰属する部分で、おそらくそこをコピーしたら著作権の侵害と判断されます。
もちろんどのようなAPIを設定するかも設計としてオリジナリティの対象となりえるはずですが、それはコピーライトとして保護されるものではない、あるいは独占されてよいものではないと考えることも、ユーザーの利便を確保する上ではできますし、その点は再実装という形での利便性なり、あるいは技術革新なりの保護と考えることもできるとは思います。とはいえ、過度の独占をフェアユースの名の下に排除したと考える方が自然でしょう。もちろん保護期間の短い工業所有権に基づく主張だった場合は、別の判断はあり得たかもしれません。
ただし、この判定はGoogle自身にも諸刃の剣でありえます。AndroidのAPI自体も同じ話になるからです。まあ、わからないはずはないので、定義部分をコピーしての再実装を許すようなライセンスになっているのだと思います。

■2021年04月06日(火)  普通は一パーセントくらいはあるものです
雇調金の不正受給2.7億円 田村厚労相「許されない」
許されない、わけがないと思うのですが。そもそも「雇用調整助成金」という枠組み自体が状況に適合していないわけで、総合的な対策を打ったうえで適切な施策の窓口に案内するというのが、この場合の役所の基本的な仕事です。三兆円のうち三億円分申請に問題があったからと言っておだを上げている場合ではないのです。だいたい資格試験の勉強をしたわけでもない民間人が役所や自称専門家が適当にでっち上げた助成金の制度に精通しているわけがないので、間違った申請が四桁落ちる程度なら上出来でしょう。

■2021年04月06日(火)  そして誰もいなくなるかもしれない
外国での人権侵害「制裁の法制化を」 超党派議連が発足
国内の人権侵害についても、できれば外国からの指摘も含めて、制裁を発動するような形にして欲しいものですが。
どうみても天に唾する案件なんですけどね。まあ、お互い悪いところを指摘しあって直すのだという自覚があるならよいのかもしれませんが。

■2021年04月06日(火)  保安官から連絡が回るようにはなっていたわけだ
SpaceX、Falcon 9ロケットの「燃え残り」が農家に落下。回収チームを派遣
やっぱりか。
まあ、特に低高度で失敗したときに物が落ちてくるのはよくあることだと思うのですが(なのでだいたい漁業権を調整したうえで海に向かって打ち上げるのです)、ちゃんと回収チームを編成していたということは、当局も織り込み済み、対応も含めて体制が整備されているということでしょう。どこぞの「燃えがらが落ちてはいけないなんて聞いてない」話よりははるかにましです。
とはいえ、落ちたのがシベリアじゃなくてよかったですね。もちろんちゃんと計画してあったのでしょうけど、迂闊なところに迂闊なものを落とすと攻撃呼ばわりされることだってあります。ロシア連邦大統領やキューバ国家評議会議長はカリフォルニア州知事あたりよりははるかに厄介な相手だと思うので。

■2021年04月06日(火)  1.5倍の儲けを出すのに3倍働いてたら生産性は低いでしょうよ
こんなに頑張っているのに、なぜ日本だけGDPが回復しないのか
大変珍しいことに、まっとうな筋で記事が終わっています。大きなツッコミどころがありません。
ついでに言えば、「若い者」のせいにすることも近代日本の特徴なんですよね。正直生産性の低さについては1960年以前に生まれた年寄りがちゃんと働いてこなかったせいだと思うので、責任を取って根性で年金を返上して無償の非正規労働をしていただきたいものですが(大丈夫、根性さえあればできます、そうですよね?)。もちろん若い者にも問題は見えるのですが、年寄りの起こしてきた問題の方がより深刻です。若い者をくさすのは世界共通だなどと言っている場合ではないのです。そもそも儲かりもしないのに自転車操業してフローを確保しないと破産しかねないような事業構造を作ってきたのだって、年寄りの皆さんなのですから。こればかりは、若い時の流儀に従って自己批判していただきたいと思います。内ゲバしてくれれば年金財政も好転するかもしれませんし(その代わりサービス需要は減りそうですが)。

■2021年04月06日(火)  つっこみレディであることはわかりますが
中華コンデンサマイクは分解修理してからがスタートだった。こういうの嫌いではない
わたしもこういう趣向の記事は嫌いではないですけどね。
いや、普通は、到着して動作確認をして動作がおかしかったら返品するんですよ。分解して修理するのは普通じゃないですからね。普通は、分解した時点で返品も受け付けてくれなくなりますから。
まあ、この記事はそういう企画で、8000円払って分解して遊べるおもちゃを買ったという趣旨なんですけど。なんというか、ちゃんと元が取れる原稿料を貰っていることを祈ります。いやまあ、1万円なんてことはないか。もっと貰ってますよね。貰っていてください。

■2021年04月06日(火)  ペンで署名を書き込んだって署名にならないでしょうが
テレワーク時代の必須デバイスとなりつつある「ペン」をおさらい
いや、あのAdobeの間違ったデジタル署名を引き合いに出してペンを語られても困るのですが。印影と同じで、画像としていくらでもコピーして貼り込むことが可能である以上、あの形では署名や捺印としての役目を果たしません。やるなら、署名のイメージデータを鍵にして文書を暗号化し、対応する復号鍵を生成して相手に渡しておく(あるいは公証役場に登録しておく)くらいでないと意味がないのです。もちろん、ペンでの署名のストロークというのはそれなりにユニークなはずであり、電子署名の鍵のソースデータとしてはありうるとは思います。再現性があるかどうかは疑問なんですけどね。
使い勝手の印象が良くないとはいえ、カジュアルな入力手段としてはペンは実用性が出てくるはずとは思っているので、メーカーにはもっと頑張って欲しいものです。音声入力なんて後回しでいいのでね。

■2021年04月05日(月)  発表記事ならそう書いて欲しい
在留資格更新「会社側が怠った」 実習生、賠償求め提訴
そもそもパスポートや在留カードって、事務手続上の必要があるからって預かってよいものなのでしょうか?どちらも滞在中は携帯が義務付けられているはずで、迂闊に預かったら不当に拘束していることにもなりかねませんし、預けた場合少なくとも出歩いていて不携帯を指摘されたら問題になります。支援団体側の発表だとしても、預かり自体が不適切な扱いだというならともかく、どうも不思議に思えます。
もちろん、勘違いも含めてそういう不適切な行為をする受け入れ担当者は少なからずいるでしょうけどね。

■2021年04月05日(月)  何も自宅の住所を書かなくてもいいでしょうに
同性カップルの住所、県議がブログに公開 報道後に削除
いやまあ、議論をどうするかはともかく、公開質問状である以上封筒も含めて公開されるのは当然という気はしますね。本来、私的な住所を公開されないように、私書箱なり団体名義なりで出すものですから。質問した側や回答した側の身元も含めて公開で行うのが、公開質問状を使った議論です。身元と言ったって回答の連絡先が特定される程度でよいわけで、何も自宅の住所を書く必要はなく、筋論から言えば行きつけの喫茶店の住所だって良いわけですね(店の了解は必要ですけど)。
もっとも、受け取った方でも自宅と思しき住所が書いてあった時点で公開してよいのかどうか問い合わせる程度の配慮はしたいものです。そういうリテラシーが文筆家や社会活動家のような専門家に限られたものになって久しいので、公開されるのは中身だけだと思っている素人だっているのです。これが素人同士のやり取りならともかく、県会議員だったら明らかに素人に胸を貸す立場ですから、この情報はまずいんじゃなかろうかという程度の配慮をする見識や気持ちの余裕は持っておかないとまずいでしょう。少々後ろ暗い陳情をブログに曝しでもしたら大問題ですからね。
ちなみに、昔は一般向けの郵便というのは自宅に配達されるものではなく、コーヒーハウスやパブで投函し、またそこで受け取るものだったようです。どうせ平日なら一日一回はそこに行くので、手紙が届いているとマスターが「あんたに手紙が来てるよ!」と声をかけてくれたらしいです。当然、宛先もコーヒーハウスやパブ気付けです。もちろん、役所や各都市に出先事務所を持っているような大商人だと、自前の通信手段を持っており、こちらの方が出現は先です。また日本の飛脚も、金さえ払えば使えるという状況はごく限られていました。まあ、手紙を出すなんていう需要がそもそも少なかったわけですね。字を書ける人はそれなりにいましたが、自分で宛先まで届けるか、たまたま用があってそこに行く人に預けるのが普通でした。つまり手紙というよりは報告書や申請書だったわけです。その当時の人に「飛脚屋にチラシを刷って持ち込むと、村の全部の家に投げ込んでくれるんだぜ」なんて言っても信じてもらえないでしょう。

同性カップルの住所無断公開、三重県議「不適切だった」
「『僕らの移住生活』という団体の名前で送られてきたもので、個人情報とは思っていなかった。」
事実は確認できるはずですが、もし事実だとしたらふつう逆ですね。これは出した方も想定以上に不用意だった可能性があります。まあ、社団の所在地を自宅にすること自体はよくあることなのですが(銀行口座の名義の所在地としてだと私書箱は書けないはずですし)、連絡先としては私書箱を利用したほうがよかったと思います。

■2021年04月05日(月)  さあ、フジの放送免許も取り消しだ
フジHD、外資規制違反の疑い 社長認める「甘かった」
東北新社がああいう目にあったんですから、フジHDも放送免許取り消しですよね、当然。なんなら子会社もろとも取り消して、電波も取り上げればよいと思います。大丈夫、フジのコンテンツだったらネットでも売れますから。

「認定取り消しないと感触を」 フジHD社長の一問一答
せっかく放送事業者のほうで粗相をやってくれたわけですので、総務省が権限を発動すれば地上波の全国ネットでも放送事業免許の取り消しはできるのだという前例を確立しておくのは、悪いことではないと思いますが。とはいえ、NHKやTBSではなくフジだというのは問題かもしれませんね。

■2021年04月05日(月)  それオフィスじゃないでしょう
アバターを使ったクラウドオフィス「RISA」にて音声通話可能空間の細分化など大幅アップデート実施
現段階ではある意味妥当な取り組みだとは思うのですが、そもそも仕事をするところをすっ飛ばしてコミュニケーションのサポートに走るというのはどうなのかという気もするんですけどね。事務仕事とコミュニケーションがシームレスにできる仕切られた空間こそオッフィキオーではないかと思うのですが。コミュニケーションだけだったらフォルムでしょう。
アバターがどうとかいう話は本質ではなくて、執務環境があって、あるていど誰でも入れる場所で、そこに行けばその人に連絡が取れるというのがオフィスです。別にクラウドなのは、どうせ商人のオフィスなんてフォルムの周りの回廊部分の一角を賃借りして柱の間に天幕でも張った程度のものなのですからかまわないのですが、そこで帳簿もつけられないオフィスなどありえません。もちろん端末画面の隣にはエクセルのウインドウが開いているかもしれませんが、環境の内部でそこまでできて初めてオフィスなのです。コミュニケーションのために外をのぞいてみないといけないというのはフォルムの開けた部分なので、一緒にしないでください。

■2021年04月05日(月)  生活道路でヒヤリとするような人は車を転がすものじゃない
運転中にヒヤリとした場所、生活道路が圧倒的多数
もちろん予想外の擾乱が発生しやすい「生活道路」でヒヤリとさせられる事態が起こりやすいことは理解できます。しかし、生活道路を通行することは自動車運用上の大前提のはずです。専用施設での競技しかしないならともかく、一般的な自動車運転免許を取得するということは、日本全国の交通規則を知悉し、自動車の通行が許されているすべての道路において、取得した区分の範囲内であれ、公道を走行できる自動車として認定を受けたあらゆる自動車で安全な運転を行うことができる、何があっても事故など絶対起こさない、そのように訓練を受けたと認定されているわけです(随時変更される交通規則の情報をアップデートすることもできて当然です)。正直塀の陰から子供が飛び出してこようが林からカモシカが飛び出してこようが、事故を起こしたら全面的に運転者が悪いと思いますし、ヒヤリとしない程度の運転技術は持っていてしかるべきです。もちろん自信がないのであれば生活道路を通らないように工夫すれば済むことで、どうするかは運転者本人の問題です。

■2021年04月05日(月)  自分で責任を取れない銀行に銀行を名乗る資格はあるのか
地方銀行のスマホアプリが一斉にダウン データベースサーバの故障が原因か
うわあ、恥ずかしい。おそらく「独自でやるより安くて安心っすよ!」と言って売り込んだ挙句に落としたNTTデータも恥ずかしいけど、「詳しい原因はNTTデータの方で調査中」などと説明する羽目になった銀行も恥ずかしいです。銀行というのは信用を商売のネタにしているはずですが、自分で責任を取れないものを基幹設備にしているというのは信用に値するのでしょうか。これが他行との接続が切れたというならまだしも、自行のシステムだと言って顧客に勧めてきたものを、運用委託先のトラブルですとは、他に言いようもないのでしょうが、まずそれを自行のシステムとして展開するかどうかの根っこのところから考え直さないといけないのではないでしょうかね。みずほ銀行だって、散々失敗をしつつも、「自分の責任です」とは言えているわけです。
言い損ねたみたいですね。というか、単一機器の故障ごときで金融サービスに問題が出ること自体がおかしいわけで、ストレージを多重化するのなど基本中の基本です。特定相手方に機器運用を委託するのだって問題で、複数の相手方に分散させ、リスクを低減するのが原則です。回線だって、複数の線を張って物理的に直結させるものです。金融はインフラだなどと言うならその程度は基本中の基本でしょう。多重化したつもりなのにリカバリー手順が動作しなかった東証よりひどい話です。
正直そういった話はディザスターリカバリ―などと合わせてリスク評価の対象になるべきなのですが、自身の業務継続性に疑問を呈されている東京証券取引所では信頼に欠ける以上、金融庁あたりが評価資料の作成と公開を義務付けるしかない気がします。
もちろん、日銀が全国ネットワークを整備して市中銀行がそれにぶら下がるというなら、それはそれでいいですけどね。その場合、寡占化している都市銀行は支店単位で解体すべきでしょうけど。

■2021年04月05日(月)  評価の基準が間違ってないかい
COCOAに関係の企業、減らせず 委託先変更で7社に
これが数十社だというなら別でしょうが、10社に満たないならそう簡単には減らないでしょうね。開発能力のあるところと役所との折衝ができるところ、サービスとして運用できるところは別でしょうし。数え方次第ですが、クラウドサーバーを使う場合それだけで下請けが増えるということにもなると思います。当然厳格な個人情報管理を要求するならそれだけ対応できる事業者は少なくなるでしょう。またそのような事業者がCOCOAで使っている各種フレームワークやサービスに通じているとも限らないわけで、それこそ九州のどこかの自治体の事例だったと思いますが、役所の直営にしたうえで丸投げせずに適切に切り分けて発注した方が、孫請け防止にはよかった可能性もあります。あるいは、丸投げするならせめてプロジェクトごと国立感染症研究所あたりに投げるとかね。

■2021年04月05日(月)  間違いとおかしいは違うとは思います
「男勝り」は間違った表現 ジェンダーを縛る言葉の矛盾
性別という属性によるステロタイプな属性付けが染みついている言葉ではありますけど、語義として「間違っている」わけではないですけどね。
もっとも、この手の表現がおかしいという点については全く異論はありません。ある表現において本質的に性別が絡むものなのかという視点はあるべきだと思います。ただ、その上であえて使うこと自体を否定するかどうかは別の問題かもしれません。うっかり使うというのは窘められても仕方ないんですけどね。
なお、化粧をするのは女性というのも明治以降の日本特有(まあ、近代ヨーロッパや北米アングロサクソンもその傾向がありますが)の風習であり、薩摩や長州あたりの野蛮人どもが蛮風を吹かせたためにそれまでの都市部の洗練されたの化粧文化が廃れた面があります。まあ、化粧をするのが良いかどうかはまた別の問題ですが。性別がどうであろうが、ウェットケミのラボや食品の加工施設ではあればコンタミの原因ですからね。またヅカっぽい装いをするのが適切かどうかもTPOの問題だと思います。それこそ舞台芸人が化粧をする分には何の問題もありません。

■2021年04月05日(月)  モノトーンの直方体のデザイン自体は珍しくないですけど
マイクロソフト、Xbox Series X型ミニ冷蔵庫の製品化を約束
製品化というか、予約制で一回作って売りきって終わりですかね?
まあでも、冷蔵庫なら可愛いでしょう。筐体だけデザインして外注すればそんなに手間も費用もかからないでしょうし。とはいえ冷蔵庫呼ばわりされたコンピューターは結構あったような気がします。なにしろ縦型直方体で塗装がモノトーンで前面の蓋が開きそうに見えるならそれでよいわけで。実際には発熱しかしないというか、むしろ別の機械で冷やしてやらないといけないんですけどね。
洗濯機と呼ばれたハードディスクドライブもあったようです。動作音も似ていたらしいですね。アメリカではピザオーブンと呼ばれたとか。

■2021年04月05日(月)  ひょっとして平清水あたりも出るんでしょうか
夜の繁華街でイノシシ猛進4キロ 曲がったフェンスの跡
鉄砲町ですか。なんでそんなところに出たのやら。県庁あたりならまだわかるんですが。でまあ、そこから繁華街を抜けて、五日町というと線路を渡って駅の西側なんですが。もっとも道路が下を抜けていたと思うので、そこを通ったのでしょうけど。
もちろん山形市と言っても広いので、猪が出そうなところはあるのですが、鉄砲町あたりというと雉も出ないと思うんですがね。七日町や十日町ほどの繁華街ではないにせよ、家と事務所、工場ばかりだったと思います。

■2021年04月05日(月)  売れもしないのにいつまでもだらだらと続けているよりはいいわけですが
LG、スマホを含むモバイル事業からの撤退を正式発表
LG、スマホ市場から撤退
LG、スマホ事業から撤退 AIなど他分野にリソースを集中
LG、7月末までにスマホ事業から撤退 現行スマホは在庫分のみ販売
韓国LG電子、スマホ事業から撤退 6期連続の営業赤字
モバイルというよりは端末専用機から撤退ということでしょうか。通信機能を含む製品や部品レベルでは通信デバイスも含めて続ける感じですね。
まあ、自社製部品で自社製端末なんてのにこだわってずるずる続けるよりはよほどましですが、噂が立ってから決定までそれなりに時間がかかるというのはやはり大企業だからでしょうか。LGなら通信端末しかないというわけではないので、アップデートはともかく(でもどうせAndroidだから他の製品にも使ってるよなあ)サポートチャンネルがクローズするようなこともないでしょう。その意味では、最近流行りのファブレス家電メーカーよりは安心できると思います。アメリカのパソコンしかやってない企業が日本市場から撤退したときは偉いことになったものでしたが。
ちなみに山根氏が振り返り企画をやっています。

■2021年04月04日(日)  口が軽いのは禍の元じゃないかな
二階氏「不信任案出してきたら即解散」 野党を再び牽制
自民党の幹事長というのはこんな軽い職だったんでしょうか。
もちろん幹事長の役割は選挙対策であり、こう言うまでに選挙対策は万全だ、今解散しても野党に負けたりしないという自信の表れだと言えば言えるでしょう。内閣不信任決議案如き、票数に頼らないでも選挙での圧勝によって叩き潰せると言いたいのだとは思いますし、そこは否定する材料はありません。とはいえ造反でも出ない限り可決できない内閣不信任決議案に対してこういう物言いをするというのは、どうも党内の掌握に不安があるのではないかと邪推してしまいます。まともに本会議での投票にかけたら会派の所属通りの結果が出ない恐れがある、だから党本部の、例えば公認の裁量を強調することで党内の引き締めを図っている、と、思えないこともありません。だからこそ、過去の幹事長の方々は、衆議院の解散について「内閣の権限だ」と述べるに留めてきたのではないかと思います。
そう思えるような言動をしてしまうことからして、正直実務能力はともかく、この人は軽率に過ぎるのではないかと思えます。

立憲・安住氏が「解散権は我々にあるのか」 不信任案で
まあ、不信任案提出を息巻いている側がトリガーを握るということはあると思います。憲法上も、内閣不信任決議が可決されたりした場合に、内閣総辞職するか衆議院を解散するかは実質的に内閣の権限になっているわけですから。提出されただけで解散してよいかどうかは微妙ですが、解散権を限定しない立場であれば、別にそれを理由にしたって良いわけです。これで、法文上は天皇が衆議院の解散を拒否することができると面白いのですけどね。そんなことはありません。
ただし、与党の幹事長が内閣の助言と承認に基づき天皇が行う行為についてどうこう言うことは感心できません。確かに内閣とのつながりは強いでしょうが、与党幹事長は内閣の一員ではないのです。野党から投げられたボールを投げ返してよいのは内閣のメンバーだけでしょう。

■2021年04月04日(日)  何ができるわけではないにせよ、終わったことだでは済まないよなあ
5.33億人のFacebookユーザーの電話番号を含む個人情報、犯罪フォーラムで公開
まあ、対応済みの脆弱性だという主張はわかります(でも流出した可能性があるなら判明した時点でユーザーに通知するべきだし、その場合2019年半ばの時点で騒ぎになったような気がするのですが)。とはいえ、問題はそこではないですよね?Facebookが電話番号を含む個人情報を登録させており、かつそのデータが漏出したということが問題であるわけです。二度と漏出させないように手を打つことは最低限必要な対応ですが、では漏出してしまったデータはどうするのか。漏出させたデータを「意味のないもの」にするために、Facebookには打つ手は全くありません。取り返しがつかないという時点で、本来賠償どころでは済まない話なのです。
データを無価値なものとするためには、ユーザー自身がそのデータと現在の情報との対応を消滅させるように行動するとともに、電話番号を付与している電話会社やその電話番号で本人確認を行っているだろう金融機関などの対応が必要です。Facebookで個人情報が漏れたからと言って電話を契約しなおせば費用が掛かりますし、付き合いのある相手に連絡も必要になります。そういった手間を極力小さくすることが、漏れた個人情報を正当に利用している側ができる対応でしょう。
そして、Facebookはそうした情報を保管することを止めるか、あるいは登録したデータは全て公開する仕様とするべきです。保管していなければ、当然漏れようがありません。一方公開されるものだと理解されていれば、ユーザーは他人に知られたくない情報を登録するようなサービスを使おうとは思わないでしょう。できもしない約束をしてユーザーの信頼をつなぎとめようとするのが最悪の対応です。もちろん個人情報が曝されるからと言ってFacebookの利用を止めることはできないという状況もありうるでしょう。本来であれば個人情報の登録は任意とするべきです。しかし、Facebookというサービスは、登録された個人情報が真実であり、サービス上で個人を特定できることにあるていど本質を持っています。つまり任意にしてしまうと用をなさない可能性があります。ならば、本質的なリスクを認識させ、使わざるを得ない場合でも危険を承知させることは、サービスプロバイダーができる最低限の対応でしょう。Facebookを使えば退会後転居でもしない限りはストーカーから逃げられなくなることをたばこのパッケージの危険性についてのアナウンス並みに徹底的に知らしめることが、最低限の義務です。

フェイスブックから個人情報流出か 5億3300万人分
で、なぜか一日遅れて新聞屋が追加情報もなく報道しているわけですが。当事者のコメントを待っていたのでしょうか。

電話番号含む5億人超のFacebookアカウント情報がネットで公開される
そしてやはりのんびりしたImpress PC Watchの記事ですね。

■2021年04月03日(土)  ゼロックスってまだ言うのかな?
「ゼロックス」なくてもブランド浸透?社名変えて再出発
まあ、米国ゼロックス社の買収には失敗してしまったわけなので、社名変更は仕方ないのですが、この際ですので、「ゼロックス(する)」という言葉は普通名詞およびその派生サ変動詞であり、乾式複写機および乾式複写については商標は無効であるということを、キヤノンやリコー、コニカミノルタあたりといっしょになって主張してはいかがでしょうか。そして、乾式複写機や派生機材を取り扱うメーカーとして、富士フイルムゼロックス製造販売(株)あたりを名乗る。
いやまあ、もう機械での複写やコピー機のことをゼロックスなんて言わないと思うんですけどね。青焼きコピー(湿式複写)に対してゼロックスコピー(乾式複写)だったわけですが、青焼きはあくまでも特殊用途に留まったので、普通コピー機といえば乾式です。というか、青焼きで作られたコピーを見たことはあるのですが、青焼きの機材自体は見たことないですし。

■2021年04月03日(土)  かほどに略語は罪深い
「まん防」って言わないで 海沿いのあの市、報道に要請
風評被害という話なのでしょうが、さすがに音で一緒にする人はあまりいないと思うのですけどね。でも「まんぼう」と言われたときに最初に思い出すのが「まん延防止等重点措置」になってしまうと印象が良くないというのは同意できます。安易な略語や、それを生むような舌を噛みそうな正式名称は控えてほしいものです。
マンボウへの風評被害としては、「家の裏でマンボウが死んでる」などというマンボウの印象を悪くしかねない楽曲もあるのですが。
ところで、この記事に「新型コロナ情報」のバナーを貼るのはどうなんですかね?朝日新聞さん。

マンボウが疫病退散? 再々展示に「いいね」1万6千件
こういうネタもあるわけですね。まあ、この方向で悪乗りする方が健全というか笑顔になれそうな気はします。「まんぼう君ポスター」とか?
ちなみにこの記事にはバナーがついていないのですが、なんなのでしょうか。

■2021年04月03日(土)  微笑ましいけどアクシデントですからね
高速道路に巨大ドリルの落とし物 千葉北の料金所付近
固縛がしっかりしていなかったんですね。あるいはワイヤーロープが切れたか。「現場にいたトラックの運転手」がこの落とし物とどういう関係かはっきりしませんが、もし運搬していた貨物車両の運転手だったのだとすると、荷台から落下したのに気付いて停止したもののトラックだけでは積みなおしができなかったのでしょう。もちろん荷台から重量物が落下するなどということはあってはならず、落とした車両の運転手も含めた現場のミスです。サイズから見て一応それだけを積んでいたのだと思うので、回収のための重機を手配して待っていたのでしょうか。もっとも、そういうことが起きた場合本来運転者自身が警察に連絡しないといけません。「落下物がある」といった他人事のような通報ではいけないのです。おそらく複数いる現場関係者(社)全員に、警察と国土交通省、厚生労働省(重量物の固縛不良だと労働安全も絡むため)から厳重注意というところでしょうか。

■2021年04月03日(土)  人を雇ってタダで済むと思う方がおかしい
コロナ禍での解雇「無効」 バス会社に賃金支払い命じる
こういうのも、「雇用」という形で賃労働を調達するリスクになります。もちろん偽装請負だろうがフランチャイズだろうが、実態として雇用と見做されれば相応のリスクを負います。このリスクが無視できるほど低い賃労働(と言えるかどうか怪しいですが)は、自律性の高い資格制専門職への業務委託と会社経営者の選任だけでしょう。これまでも裁判で確認されてきたように、単純に解雇という形で事業を整理し、経営者の都合を押し通すことは、実質的に不可能だと考えるべきです。
おそらく唯一可能な一方的事業整理は、事業自体の清算と会社組織の解散でしょう。必要なら経営者と出資者の責任で債権債務を清算し、資産を換金して分配し、会社の解散を登記し、法的に事業を終結するわけです。それでこそ、雇用を維持し事業を続けたいなら自分で経営から担えと、被用者に要求できます。もちろん解散に当たっては不正な行為はあってはなりません。会社資産を別会社に不正に移転して雇用だけ整理するような行為は厳禁です。公正に整理を行い、その上で信頼できる人たちと新たに事業を起こす形でなければ、偽装清算を指摘されるでしょう。また株式会社であれば、被用者側が会社の買取を申し出た場合まっとうに対応しないといけません。配慮したような値段で売り払う必要はありませんが、充分な値付けがされているなら、例え競合になるのであろうと売り払わないといけません。何が何でも解散するなどというのも論外です。
それを、雇用を大前提に、事業整理ができないようでは経営などおぼつかないと主張してきたのがここ40年の財界、経営者業界です。本来雇用にリスクがあるなら雇用という形を全面的に排除した事業形態を模索するべきだったのに、有象無象が大規模に集まった組織形態の温存ばかり考えて姑息な雇用形態の整備に努めてきました。裁判所が事あるごとに解雇の要件を打ち出してくる、よほど制度面での備えがないと解雇権の乱用と判断してくる、雇用ではないと装えば実質的には雇用だと追い詰めてくるのは仕方がないのです。雇用を同志を集める手段だと勘違いしているベンチャー系経営者の方がまだしも純真無垢でかわいいと言えるでしょう(まあ、手酷い勘違いですし、個人的な経験もあって正直法務顧問あたりがその手の勘違いを煽っているのではないかと疑っていますが)。
とはいえ現在の(それこそ「戦後」の)労働法制がいろいろおかしいことも否定しがたいと思います。基本的には市町村程度を単位とした産別労組に基づくクローズドショップ制とし、その単位での労使協約を前提とする雇用制度を強制すべきだと思います。労使協約を破棄する場合、使用者側はその市町村から雇用において撤退することになります。また配転は本人だけでなく労組側の了解なしにはできない、労組の担当地域を超える場合は現任地と配転後の任地の両方の労組の了解が必要ということになります。雇用手続が煩瑣で硬直的になることも含め、効率は悪化しますが、本来雇用というのは面倒で効率も悪いのだと思うしかないでしょう。それで人の自動機械への置き換えが進み、機械で代替できる労働から労働力が解放されるなら、それも悪くないのではないでしょうか。また被用者にとっても面倒で融通の利かない制度になりますが、好き勝手にしたいなら賃労働などすべきではないのです。全体の問題として間違いを防ぐためには、何人もの人によるチェックが不可欠なのですから。それを避けたいのなら、自分の手に収まる範囲で行動すべきなのです。賃労働などという、他人に影響を与えずにはすまないことをする方が間違っています。

JALのCAが鮮魚販売 自ら買いつけ、福岡空港で試み
そして、雇用や事業が吹っ飛びそうだからと言ってこんなことをするなと。会社もさせるなと。もちろん会社を辞めて鮮魚販売事業を立ち上げ、それを以前の雇用主に支援してもらうことは構いませんが(もちろん空港での営業権の手配や資金面での保証も含めて)、組織を変えないままでとにかく給料分を稼がないといけないからと無節操なことをするのは、事業における責任をあいまいにしてしまいます。この種の融通無碍な手法は日本の企業組織の得意技ではありますが、会社というのはあくまでも制度なので、ルールを損なうようなことをしてはいけません。
ということを中学や高校で社会科で学ぶはずなのですが、日本の学校はそういう面では全く教育に不熱心なんですよね。むしろ組織保存ばかり教え込んでいます。

■2021年04月03日(土)  あなたが言うのは文書の一般形ではない
このコラムがおもしろくないとしたら、それはアプリのせいだ……
山田さん、前から「印刷などしないのに印刷前提のレイアウトはおかしい」と言っていますが、それをいうならそもそも印刷前提のデコレーションをするワードプロセッサーを使うのがおかしいでしょう。それに私たちはいまだに一定のサイズの紙に書かれた文書という文化から自由になってはいません。いわゆるルビだって、印刷なり紙に書くなりという文化の中で発達してきた装飾であって、電子文書であればつつくとポップアップウインドウに表示されるかもしれません。そしてそのルビを転用したのが添え字ですよね。記号類がみな添え字前提になっているものだから、ルビや添え字の機能のない表示環境では元素記号すら書けません。まして数式など、サイズはともかく二次元の広がりの中で自由に記号を書くことが前提になっています。「一定サイズの記号列」、「バイトストリーム」などというレベルではないわけです。ワードプロセッサーにしろHTMLにしろバイトストリームとして表現された文字列+修飾という前提なのであって、それだけを文書などと思う方だっておかしいでしょう。論じるならワードが数式が書けないからTeXに走った、一太郎では数式サポートがなかったからワードに移行する羽目になったという経緯は踏まえてほしいものです。
その意味でワードプロセッサーやテキスト文書というのは非常に中途半端で歪んでいるのであって、そのためにTeX(あるいはその前のroff)などというエディタで出来上がりを「想像」(創造)しながらプログラムとして書くツールができた。オーサリングツールだって本来ページレイアウトを行うソフトウェアだったし、ドローソフトだってフライヤーを書くのが元来の姿です。CADも、比較的拡大縮小が自由であるとはいえ、B0なりの紙に図面を書くドラフターの代わりです。「文書」というものを素直に拡張するなら、フローティングレイアウトではなく、上下左右に無限に広がる平面以外ありえません。それを、画面サイズとも勘案して拡大縮小やスクロールをしながら眺めていくのです。表示機材について理想を言うなら、建築図面を実寸で表示できるべきでしょう。それは現在のスマホでもタブレットでも、もちろんパソコンでもないわけです。
面白くないコラムだなどとは言いませんが、論点が間違っていて腹が立ちます。粘土板あたりに始まる「文書」を近代日本式原稿用紙のマス目に入る定寸記号列、あるいはパンチカード用コーディングシートに書かれたFORTRANかCOBOLのプログラムに矮小化しないでいただきたい。

■2021年04月03日(土)  別にリアル店舗である必要もないのでは?
米Amazon、売れ残り品をさばくディスカウントストア設置を計画していたとの報
これ、何か発想の方向性が間違っていませんかね?もちろんリアル店舗も持つ方向性自体はありではあるのですが、別にディスカウント品の取り扱い自体はリアル店舗ありきではないでしょう。福袋なり合計金額が一定以上になる場合に割り引くなり、やりようはいくらでもあると思います。Amazonでそのあたりの機微を学ばないといけないのはコンピューターとユーザーであって、邪魔な店員や指示されたものを箱に詰めるだけのパッケージングオペレーターではないでのですから。

■2021年04月02日(金)  もうちょっと要領よくできないものですかね
IIJmio、ギガプランへの変更は待って ── Twitterで呼びかけ
なんかこの前ドコモも似たようなことを言っていたような…いい加減サービス開始時の恒例行事と化しつつある負荷集中ですが、もうちょっとこう、要領よくできないものでしょうか。せっかくこう、クラウドサーバーなんてものもある時代なわけですし、即時契約変更手続を適用しないといけないというわけでもないようですから、とにかく申請を受理して内容をチェックして変更手続に回す部分を十分なボリュームで用意しておく程度のことが、なぜできないのでしょうか。どこかで集中が起きることは当然想定すべきであり、それをこなすだけの容量を用意しておけばよいだけのことでしょう。それを期間中均等にアクセスしてくれるなんて想定をするのは、ユーザーを舐め切っています。

■2021年04月02日(金)  JR西の発表だけで出したんだろうなあ
緊急列車停止装置、作動しない状態で走行 JR西日本
緊急列車停止装置も含めて、運転士の状態を監視する装置は、技術上の制約から運転手に操作上の負担を強いるものとなっていることがあり、また操作の習慣化もあって事実上機能しない状態になっている場合が見られると聞いたことはあります。
それを前提にしたうえで、いや、これは機器故障ですよね。確定ではないのでしょうが、JR西の発表であるにせよ、こういう書き方をすると乗務員が不正操作をやって装置がちゃんと動いていなかった可能性を指摘しているように見えます。乗務員の判断で列車の運行を一時停止したにせよ(5分後に運航再開: それに伴い後続の列車を含めて遅延が出たものと思います)、どうも実際に事故があったわけでもないようですし、別の車両を手配して乗客を移すといった事情があった様子でもありません。この程度の話なら、裏取りをしてある程度詳細な情報を出す方がよい気がします。ちなみに異常が報告されたのが9:25、記事が上がっているのが11:08で、この間に事態の確認と列車運転終了後の検査、機器の交換、そしてJR西の発表が発生しているわけですが、一時間半も経って列車の運行も再開しているなら速報性はなく、夕方までにもう少し調べてから出してもよかったのではないかなあと、それは過度な期待なんですかね。

■2021年04月02日(金)  「太閤園」を「創価学会」が買うのかあ
「太閤園」の買い手、創価学会と判明 藤田観光から3月
まあ、江戸から明治以降の庭園だと、洗練はされていてもアクセスが悪いとか希少価値がないことは多いので、経営不振にしろ売却にしろ仕方ないと思います。創価学会あたりなら文化財の保護にも理解があるので、悪いようにはならないのではないでしょうか。
とはいえ創価学会と言えば時代がまったく違うとはいえ日蓮宗系の在家団体であり、一向宗とは折り合いが良くなかった(本願寺と対立していた)尾張織田家臣下の太閤の名を冠した施設を買い取るというのは、多分ないだろうとは思っても因縁を感じてしまいます。何しろ織田信長が石山本願寺を攻めて籠っていた一向宗勢力を退去させ、その後その跡地に大阪城を築いたのが豊臣秀吉、太閤です。
藤田伝三郎と言えば明治期の大阪財界をリードした政商の一人であり、また立志伝中の人物でもあって、その大阪本邸を起源とするということで太閤園などという名前を付けたのでしょうが(本人の命名ではないようです)、名前が悪いような気もしますね。

大阪の「太閤園」、跡地に創価学会が講堂建設へ
ええと、創価学会の布教施設のことを講堂というのか、それとも普通に講堂なのかわかりませんが、多分敷地一杯に建物を建てるような暴挙を創価学会はしないと思うので、庭にしろ建物にしろそれなりに残りそうな気はします。もっとも2万平米というと150m四方くらいなので、建物と駐車場でいっぱいになってしまうかもしれませんね。
ところで、創価学会が大阪での拠点を確保するならやはり大阪城公園だと思うのですが、買えなかったんでしょうか。

■2021年04月01日(木)  その前に新型コロナウイルス感染症総合対策院を設置してください
「こども庁」の創設、首相が検討指示 衆院選の目玉狙う
こどもに関する諸課題は確かに長期的な重要政策だと思いますが、日本の官庁制度はアメリカ合衆国あたりと違って時限立法の期限が切れたから自動的に廃止という形になっていないので、政策課題ごとの官庁設置というのは無理があります。高校を出ているというのなら、その程度の制度についての理解は持って欲しいのですが。
そもそも政策課題ごとに官庁を設置して支障が生じないというなら、まずは新型コロナウイルス感染症対策を統括指揮する組織を設置するべきでしょう。緊急事態の宣言などもそこが管轄するべきで、当然内閣からは分離し、対策の立案や実施に関して内閣に優越する権限を持つべきです。また国会からは広範な立法上の委任を受けるべきでしょう。企画院あたりに倣って新型コロナウイルス感染症総合対策院とでもするあたりでしょうか。その代わり、5年の時限立法とし、国会の議決による延長を認めつつも期限が切れれば解散するものとします(職員は原則解雇とします)。何分感染症対策ですから、せいぜい一回の延長でけりがつくでしょう。

■2021年04月01日(木)  日付えらんでるよね?
「サザン」ら所属アミューズ本社 渋谷から富士山麓へ
ええと、四月馬鹿じゃないんですよね?いや、タイミングといい場所といい内容といい、どっちもありそうなんで。
まあ、宿泊も含めて必要な設備を自前で揃えられるなら、そして隙間で要員を確保するのではなくある程度まとまった時間、まとまった要員を揃えられるなら、東京である必要はないとは言えます。隙間を狙って入っていかないといけないタレントは東京を中心に活動すればよいわけですし、イベントもその時だけホールにいればすみますから、司令部機能が東京にある必要はありません。アンテナさえ張っておけば、渋谷と東京の情報共有に支障もないでしょう。
ただ、芸能事務所が東京という流行の発信地から離れることには、それなりにリスクはあるように思います。発信でなく受信、つまり流行の発端を掴む機能に問題が出かねないからです。IT技術ならともかく、流行り廃りというのはネットの上にだけあるものではありませんから、渋谷かどうかはともかく、肌で流行を感じるという手法はいまだ有効ではないかという気はします。もちろんタレントは東京をうろうろすることも多いでしょうし、富士に引きこもるというのはそれなりに理由があってのことになるでしょう。むしろ企画担当の人員が富士に詰めることで問題が出る可能性があるような気がするのですが、まあ、そのあたりはちゃんと考えているのでしょう。

■2021年04月01日(木)  そう珍しい話でもない
王妃の車列に三本指立てると罪? タイの活動家を起訴
そりゃまあ、国家の威信に対して侮蔑的なジェスチャーをしたら、少なからぬ地域で問題になるでしょうよ。日本だって、処罰こそされないものの、報道は天皇家に対して及び腰でしょうが。皇室動静に「天皇徳仁が」と日常的に書いてるようなところなら、あるいは「文仁の懲りない行状」なんて記事が日常的に載ってるところならともかく、お上品に敬語なんか使ってるところが他国に「王室侮辱で刑罰!信じられない!」なんて書く権利があるとも思えませんがね。

■2021年04月01日(木)  カーボンニュートラルは辻褄合わせだしクリーンエナジーだって全然クリーンじゃない
アップル、製品の製造に用いる電力を100%クリーンエネルギーに置き換えると約束
いやこれね、他でも出てますけど、志低くないですか?カーボンニュートラルなどと言わず、事業で消費するエネルギーをJベースで年率5パーセントで減らすとか、素材は事業所敷地内の木材以外はリサイクル素材のみ使うとか、エコ〜とか言うならもっとまじめにやっていただきたい。
だいたい地球温暖化が〜二酸化炭素が〜とか言いますが、環境問題ならシリコンやアルミ、そのほかの鉱物素材の方がひどいですし、そのリサイクルだって採掘の方が安いものだからなかなか確立しないわけです。まあ、リサイクルだって環境問題は引き起こしますけどね。また排気にしてもNOxやSOxあたりの方が直接的な問題を起こします。単純に排気から除去できる、それに比べて二酸化炭素の除去はできないという話に過ぎません。
せっかく4/1なんですし、画期的な炭酸ガス固定法を開発!これでもう排気ガスは出ない!固定した炭酸ガスは肥料として活用くらい言ってみてはいかがでしょうか。

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