日記

■2020年04月30日(木)  パッケージの再利用かい!
地元の防犯協会の看板に見たような婦警さんが二人写っているので気になっていたのですが…「逮捕しちゃうぞ!」のパッケージの流用ですか。ミニパトの所属だけ、警視庁から防犯実働隊に変えてあるという…交通課なのに公務で問題を起こし私用で交通違反をしまくる始末書の鬼の問題警官を起用してよいのかという気もしますが、そもそも防犯だったら警備課や地域課の管轄でしょう。それにこの二人は巡査なので、東京都の地方公務員で、それがなんで宮城県の看板にいるのやら。本来宮城県警管轄地域の広報なら宮城県警の制服になるはずですが、シャツの袖章もオリジナルのままですね。

■2020年04月30日(木)  12GBでぎりぎり
モバイル通信契約の高速通信枠は、結構切りつめても12GBでぎりぎりのようで、昨日までは枠内でしたが今日から速度制限がかかりました。まあ、画像や音声データでもやり取りしない限り問題はないので、1日くらいは我慢できるのですが。電子書籍を買わなければ、それと画像のやり取りがなければもう少し持ったのですかね。まあ、PL3を買ったせいもあるとは思います。
とはいえ、アップデートだけで10GB位はいっていると思われます。OS、ウイルスチェッカー、経路検索ソフトのデータで等分としても、それぞれDVD1枚くらいはいっているわけで、もはや容量制限がある通信回線契約では実用的ではないのでしょう。回線速度としては、高品位の動画再生を行わない限りは良好なADSLレベルでもよいのですけどね。
それでも、ルーターのDHCPの設定を変えて、DNSクエリーが落ちなくなっただけでも随分快適です。

■2020年04月29日(水)  家に居にくい事情というのもありそうです
「怖いと思いながら打ってる」パチンコ、相次ぐ店名公表
まあ、経営側が業種を問わない対策を打ち出せない役所に不信を抱くのはわかります。店を開ければとにかくまだお金が入ってくるわけですから、休業要請に協力するほど思い切れないのは仕方ないでしょう。とはいえ迷惑であることは変わりないのですが。
問題は、「週1回程度通っている客の男性(72)は「いつもより人が多い」。持参したウェットティッシュで持ち手を拭いてから打ち始めた。「怖いと思いながら打っている。家にいても一人なので、つまらない」」というほうで、この状況でつまらないからと言って人の集まるところに遊びに行く発想がおかしいですし、一人がつまらないから小博打に行くというのもどうかと思います。どうせリスクを負うなら社交でもやった方がまだしも健康的でしょうし、一人で安上がりにできる暇潰しなど、一日二千円程度かけてよいのであればいくらでもあります。時間を潰したいのであれば部屋の徹底的な掃除を毎日やったって良いでしょう。愛車を徹底的に手で磨き上げるというのもよいかと思います。疫病終息を神仏に祈って写経一千巻をしたって良いでしょう。創造的な一人遊びができないならば、とにかく単純作業にでも没頭してしまえばパチンコに沈み込んでいるのと変わりません。
どちらかというと、問題は家族がいる場合ではないかと思います。男性(72)だと家族からはたまには外に行ってほしいと思われている可能性があり、その場合パチンコ店くらいしか行く先がないというのは斟酌すべき事情ではないかと思います。

■2020年04月29日(水)18:43  サンドイッチの悲鳴というだけであればよいのですが
広告主、グーグル・ヤフーに不満 「契約内容が一律的」
「「契約内容が一律的になっており、自社の意向をふまえた変更ができない」とする理由が最多だった」らしいのですが、まあ、単純に、クライアントが希望を出して仲介業者が板挟みになっているというだけなら、たいした問題ではないのですよね。クライアントを説得するのは大変だろうとは思いますが、何とかしたければGoogleが聞く耳を持つだけのお金を払えばよいわけで、均一の条件で広く薄くがモットーのプラットフォーマーにとっては数億円程度の契約で特別扱いなどできないでしょう。お金を払っているのは広告主ですが、お金を払う理由はユーザーが多いために広告の訴求効果があると見られているからで、細やかなサービスとやらで広告主をもてなしたところでコストがかかって不透明感が増してユーザーの疑念を呼ぶだけで、メリットがないでしょう。しかし、仲介業者が都合の良い条件を交渉したがっているとすれば問題です。そもそもプラットフォーマーを利用した広告自体は仲介業者を排除する方向こそが望ましいはずです。条件をできる限り単純にし、プラットフォームとリテラシーの高いクライアントを直接結び付けることがデジタルプラットフォーマーの理想でしょう。商流を不透明にし中抜きを図る仲介業者はプラットフォームの寄生虫という姿勢こそ、リバタリアン趣味のテック企業のメンタリティです。ぜひともこれを堅持して欲しいものです。

■2020年04月28日(火)  作業の人手が足りないのはわかります
新型コロナ影響続くなら「5G」拡大も計画達成困難に──ドコモ吉澤社長
先手を打って言い訳ですか、ドコモさん。
まあ、作業の人手が足りないというのはわかります。とはいえ、メインキャリアで基地局を融通しあえば済む程度ではないかという気もします。

■2020年04月28日(火)  テレワークっていうのでしょうか、これ
NHKがテレワークでドラマを制作、小日向文世や柴咲コウなどが出演
あえて役者もスタッフも集まらないで済む設定で製作するという趣旨は興味深いですが、言うほど奇をてらってるわけじゃないですよね、これ。まさか凡作を放映する言い訳ではないと思いたいです。

■2020年04月28日(火)  せめてインフレ目標に達するくらいはね
コロナ対策で世界の財政は崩壊しない
こちらの方が正統的な見方だと思います。まあ、会計システム的に破産がありえないというだけで、ドーピング経済になることはあるのですけどね。とはいえそもそもインフレ目標自体達成できていないわけで、突っ込んだお金がどこかで滞留してしまっている、その一方で金融市場だけは乱高下しつつも20年ぶりの高値といった話が出ています。有効求人倍率が上昇し時給も上がり、失業率は下がっているとは言いつつも、おそらく平均収入は下がっていると思います。まあ、手当の類が減ってるのでしょう。消費が落ち込んだ状態で投資ばかりやったら、結果は赤字ローカル線や農道空港のような不良資産の山です。あまり投資とか償還とか気負わずに、消費マインド喚起のためのドーピングと割り切って赤字にしてしまった方がいいのではないでしょうか。金融機関と違って、慈善団体や個人であれば、リスク性の強いというか償還を前提としない資金提供にも対応しやすいでしょうし。

■2020年04月28日(火)  こういう表現重視なら大歓迎ですが
“超”マクロ撮影を小型軽量レンズで…「LAOWA 65mm f/2.8 2x Ultra Macro APO」で春の花を撮る
LAOWAは変なレンズが多いですね。面白そうではあるのですが、だいたい手持ちのレンズと被るため、面白そうなだけでは手を出しにくい状況です。まあ、これから夏なので、マクロというのはありかもしれません。でもトキナーのレフレックスで十分という話もありますね。
レビューをしている方は、写真の体系的な教育を受けたことがなく、またカメラを使い始めたのが比較的最近で、メーカー純正品だけを使ってきたのではないかと思います。というのは、マクロレンズというのはもともと、短距離撮影でただでさえ狭い被写界深度のためと像の歪曲を押さえるためだと思いますが、F値が4以上と暗いのが普通だからです。明るいマクロレンズが出てきたのは21世紀になってからか20世紀も最後の時期でしょう。またサードパーティーのレンズメーカーで電子制御に対応している製品を出しているところはいくらでもあります。職業写真家の養成を旨とするような写真学校や学校の写真部などでは、それこそ銀塩写真も含めて様々な機材を使いこなす訓練を行うはずで、マクロレンズについて「開放F値が明るいレンズが多いので、絞りを開放にすると花の前後がやわらかくボケて、ふわふわのなかに花が浮かんでいるようなファンタジックな写真が撮れます。」という解説が出てくることは考えにくいのです。ついでに言えば、65mmとはいえ単焦点でF2.8は現在では決して明るくありません。
ソニーのAマウントレンズのマクロはなぜか全てF2.8で(まあ、明るい分には絞ればよいわけで、歪曲さえ少ないなら問題はないのです)、本製品の特徴としては2倍マクロだということになるかと思います(もっとも本製品はEマウントですが)。もっともAPS-Cだと35mmよりは高倍率というか表示したときのでかい像が実現しやすいはずで、等倍マクロであっても見た目は1.5倍くらいに見えるはずです。ということは2倍マクロを使ったら3倍相当くらいに見えるはずで、それだけでインパクトのある絵になるでしょう。実際作例が、狭い被写界深度もあってなかなか面白い絵になっています。とはいえ、2倍の撮影倍率のところで触れているように、撮影にはそれなりに手間がかかり、注意も必要でしょう。値段も純正品の同等クラスとさして変わりません。つまり徹底的に寄っての接写を活用するのでない限り純正品の方がいろいろ楽ということになります。明確な目的意識を要求するレンズですね。
ボケ具合がどうとかいう表現重視の批評は鼻につくことも多いですが、このレンズは光学機材としての性能は十分正統派のようです。そのうえで表現の幅を広げるために明るいF値や高い撮影倍率を実現しているのであれば、これはまっとうな製品と言えます。まあ、LAOWAは光学設計の面では正統派で、電子制御の便利さを捨ててかかっているところが変なのですけどね(でもそれならコシナだって変だ)。こういう表現重視であれば、私だってケチは付けません。

■2020年04月28日(火)  政治色というか道徳観念ですかね
「マスクを外せ」叫ぶ人々、自宅待機に反対 米国の現場
まあ、感染してもよいので普通の生活がしたいという気持ちを尊重したくはあるのですが、それこそ本当に出歩かざるを得ない人が迷惑しかねないので、自重して欲しいとは思います。それに、仕事がしたいのであれば自宅でなく仕事場に一人でこもって電話をしていればよいわけでしょう。外出禁止と言ったって、外に出なきゃいいだけなんですから。自宅から保存食を大量に持ち込んで仕事場で籠城したらいかがでしょうか。もちろん、従業員を含めて他人を呼び込まないことが前提になりますけど。
だいたい、必要な仕事なんてそんなにないですよ。変な自尊心ばかり強い人って手に負えないですね。

■2020年04月28日(火)  家に籠るのってそんなにつらいですか?
ガラガラ首都高、ルーレット族が暴走 バトルに見物客も
まあ、善良な観光地住民に迷惑をかけていないことは評価しますが…そんなに家なりにこもっているのってつらいのでしょうか。いや、自宅にいるのがつらいというのは、それこそ独り暮らしでもなければわからないでもないですが、車を持っているのならポリタンクに水でも大量に積み込んで、人気のないところに行ってお茶でも飲んでぼうっとしていればいいと思うのですよね。爆音が聞きたいのであればポータブルミュージックプレイヤーでも持って行ってヘッドフォンで聞くとか、周りに家などないことを確信できるのであれば車のシガーソケットから電源でも取ってオーディオシステムを鳴らしたっていいわけです。なにも車で道路を周回する必要はないでしょうし、正直行った先で集団で踊り狂ったり歌ったりというのも理解しかねます。無為に時間を潰すことを問題視されているというなら車を転がしてくるという理由をつけることも無理はありませんが、今はむしろ独りで無為に過ごすことが奨励されているのです。
見物に行くというのはさらに理解できません。そもそも演技を見物する趣味がないからかもしれませんが、授業もアルバイトもなくて暇なら勉強でもしていればよいでしょうに。もちろん、芝居を見に行くのが好きなのに見に行けないとか、ショッピングが好きなのに行けない、だからつらいというならそれはわかります。だからといって、他人のいるところにわざわざ出かけて行って観覧というのは、危機感がないのでしょうか。小学生、というか今時小学生でももう少しものがわかりますかね、幼稚園児でもあるまいし。

■2020年04月27日(月)  施設にとっては迷惑ですよね
さまよう「テレワーク難民」クラスター懸念、休止施設も
「テレワーク難民」さんには近所のビジネスホテルでも取っていただくとして、カフェやファミレスあたりがむしろ災難ですよね。静かに仕事をして一時間につき二千円くらいの注文をしてくれるならまだしもですが、電話はかかってくる、注文はせいぜいコーヒーというのでは、他の客の居心地を悪くし、席の回転率を下げる邪魔者でしかありません。まして今時、居座る客は感染に関わりかねません。
人が集まるとクラスターが発生しかねないから職場に集まることを禁止しているわけで、自宅が仕事に向かないという主張自体は理解できるにせよ、それでカフェのような不特定多数が出入りし、消毒などのコントロールが効きにくい場所を作業に選ぶというのは、仕事における機密の確保やこの状況でのテレワークの意味を理解していないと言わざるを得ません。せめて個室を確保できるところを探すべきです。

■2020年04月27日(月)  知事は余計なことを言わずに自分でやるべきことをやって欲しい
「家賃支援、できないなら国会議員意味ない」 吉村知事
こういうことを言うあなたには公職に選出される資格がありません。
確かに家賃支援や債権の執行猶予などは緊急の課題ですし、国会が対応するならばそれが望ましいですが、少なくとも家賃支援は地方公共団体でもできますし、債務の保証や買取ならやはり地方公共団体でもできます。市井の評論家ではなく公職者、それも執行部門の元締めなのですから、他人の資質を云々している暇があったら自分でやるべきことをやって欲しいものです。むしろ現状において家賃支援や債務の買取も含めた総合的な支援策を実施できないのであれば、大阪府の方が無用ということではないでしょうか。これができなければだめなどというのは、安易に口にすべきことではありません。

■2020年04月27日(月)  視察に行ったのですよね?
「上から目線で威圧的」 女性支援団体、自民視察に憤り
保護対象として見ること自体は、受け入れ団体の意図とはそぐわないにせよ、ありそうなことだと思いますが、それ以前に視察と称して訪問してボランティア気取りで何かやったわけですか。それは迷惑でしょうね。視察には視察のマナーというものがあるわけで、受け入れ可能枠以上の人数での訪問にしろ事前打ち合わせをしていない作業への参加にしろ、マナー違反です。もちろん視察などしている暇があったら手を動かせという人もいることは理解しますが、それならばまず、視察名目ではなく作業協力として申し込むべきですし、当然どんな作業をどのように行うかという事前打ち合わせを十分に行うのが筋です。その場で作業に参加して事故でも起きたら、協力した側ではなく受け入れ側が責任を問われます。であれば受け入れ側の指示に従い、齟齬が生じないようにするのが、協力側として当然の義務です。それができなかったのであれば、受け入れ側から業務妨害で訴えられても仕方ないでしょう。上から目線で踏みつけにすること自体は好意を持たれることでこそないにせよ禁止される筋合いの行為ではありませんが、業務妨害や危険行為はいただけません。
これだから善意はしばしば悪意よりも手に負えないと言うのです。
ところでこの記事、視察団が勝手をしたことよりも視察団に視察を受けた側への共感がないことを問題視しているように読めるのですが、取材された側の意図がそうなのでしょうか。活動の趣旨はともかく、外部の人にその趣旨への共感を強要することもやはり感心できません。もちろん視察を申し入れる以上視察中は活動の趣旨をある程度尊重することが前提にはなりますが、視察の結果視察団側の立場で共感に欠ける視察報告を出すこともありうるわけで、それはそれで正当な行為です。何を見ていきやがったと怒るのは勝手ですが、謝れとまでは言えません。あるいは視察中に心無い質問をすることもあるかもしれませんが、それが理にかなわない行動とまでは言えません。された側がいかに不愉快であったとしてもです。それを歓迎しないなら、視察を受け入れる際に禁止事項、受け入れ条件として明示しておくべきです。また、少なくとも新聞が公器だなどと言いたいのであれば、特定の価値観にそぐわない言動をしたことをもって公人の資質を云々すべきではありません。識者のコメントとはいえ、そうしたコメントを出すような識者を選んだことも含めて、記者と編集部の責任です。
「善意の手伝い、思い違いだった」馳氏らがHPに回答書
これ、たぶん善意でお手伝いすること自体が問題があるという認識はないのでしょうね。

■2020年04月27日(月)  そこまでして営業しますかね
飲食店にロッカー、店員と対面せず持ち帰りOK モバイルオーダーと連携
正直そこまでして外食したいですかという気がします。炊飯器と米、もしくはパックご飯と、ふりかけとインスタントの味噌汁を通信販売で買えば済むことでしょう。
もちろんこの商品のターゲットは外食産業の顧客ではなく外食産業の方ですが、何を売りたいのか、そこまでして調理済みの食品を供給するのかというのも疑問です。役所が補助金を出すのに名目が必要というのはまあわかりますが、いくら貧民向けの簡易食堂から発展したという事情は共通しているとはいえ、大衆食堂とテイクアウトやデリバリーというのは別の業態です。メニューを変えずにピックアップに対応して済むというものでもないでしょう。商品にしても補助金にしても、アイデア段階で誰か突っ込まなかったのでしょうか。

■2020年04月27日(月)  つなぐ本数を減らしたいのはわかります
【特別編】あらゆる機器がつながるハブディスプレイを指向するデルの新製品
方向性はわかります。確かにノートパソコンをデスクに持ってきたときに、あれもこれもつながないといけないというのは不便です。だからといって無線LANにすればよいというわけにもいかないこともあるでしょうし、せっかく机に向かうのであれば広いディスプレイくらいは使いたいでしょう。どのみちType-Cでディスプレイをつなぐのであれば、ノートパソコンへの充電からネットワーク接続、外付けのキーボードやマウスまで、全部一本のケーブルで済ませたいというのは合理的です。
とはいえ、ディスプレイというのは外付けデバイスの中でおそらくもっとも大容量の通信回線を必要とします。マウスやキーボードの要求する通信容量などたいしたことはありませんし、ネットワークや外付けディスクドライブの通信は一時的です。映像信号の伝送に他の信号がかぶさったからといってたいしたことはないと考えるか、かぶさって映像が乱れたりしたらたまったものではないと考えるか、難しいところでしょう。少なくとも外付けディスクドライブが無線LAN経由のアクセスで済むのであれば、映像信号以外の信号は無線でやり取りすべきであるような気がします(さすがに電源供給は現状有線が一番確実でしょう)。
本来ディスプレイ以外はBlueToothあたりが使えるとよいのですが、高速モードで24Mbpsでは話になりません。まだしも無線LANの方がましです。

■2020年04月27日(月)  先を見通して戦略を立てることは常に望ましい
コロナウイルス―社会活動再開の明確な戦略が必要
「感染者数の拡大に歯止めがかかったところで、徐々に社会活動の規制を緩め、重篤者の集中医療と抗体検査を進めながら、状況に応じた措置を講じるという戦略が必要である。」
少なくとも日本では歯止めがかかっていませんが、指摘しているような社会活動を再開するステージに入ることを見据えて、円滑な実施のための戦略を練っておくべきという点で、完全に同意します。実施のタイミングとしては早ければ夏前の時点であろうと思います。また規制を解けば勝手に再開するなどと甘い見通しを持たず、また一気に再開させるような無茶も目論まず、それこそ金融などは十分手当てしてから最後に動かすくらいの周到さを持って事に当たるべきでしょう。資産家の資産が凍結されても死人は出ませんが、貧乏人に一気に請求が来たら生活は容易に破綻します。
また、そのためにも現状の把握に意を用いるべきです。もっともこれは、政府は実施して当然ですが、研究者のレベルでも総合的な調査や分析は可能です。というか、日頃そういうデータを集めておくというのが社会調査系の研究の責務ですし、研究機関や教育機関、学術団体において培ったコネクションはこういう時のためのものです。
「それぞれの専門家がそれぞれの狭い専門領域の中でさまざまな結論を下すのではなく、広く社会研究者の参加を得て、全体的な構図を得ることが必要である。」という提言は結構なのですが、盛田氏はむしろ実施に当たるべき立場にいます。役所が金を出してくれない、組織をしてくれないなどと言わずに、役所など放っておいて調査チームを組織し、所属機関のアドミ屋さんのコネでも使って成果の活用をねじ込むべきではないでしょうか。

■2020年04月27日(月)  文化イベントは文化的生活の前提ではない
「健康で文化的最低限の生活」と山鉾巡行の中止
まず、文化産業従事者への救済措置はあってしかるべきです。この点は諸外国を見習うべき点が数多くあるでしょう。もっとも、お金の支給がどこまで適切かは疑問です。お金というのは他人との間の決済に使うもので、他人との交渉が制限された状況では意味がありません。状況が安定した後で文化産業を再起させるための施策は別途講じる必要がありますが(イベント自粛の施策が解除されたからと言ってすぐに会場などを確保できるわけではありませんし、イベント収入を見込んでの債務の取り扱いも問題です)、これは債権の執行さえ猶予しておけば先延ばしできます。現状は人が集まらないようにすることが大事なのですから、お金のような人とやり取りするための道具の利用は避けた方が良いでしょう。とはいえ、この場合文化産業従事者に限定すべきではありません。小売商という現段階では最悪の流通手段を回避して生活必需品を供給する施策の一環であるべきです。
しかし、文化イベントの実施を文化的生活と結びつけることは理解に苦しみます。イベントによる厄災除けなどという野蛮な時代の発想はさておき、今時文化的な生活がリアルな場に限られると言わんばかりの論調は、それこそ500年前のヨーロッパの知識人が聞いたら呆れるのではないでしょうか。ペスト禍において田舎に避難したというのがデカメロンの背景であることは言うまでもありません。登場人物たちが文化的生活をしていないなどとは言えないでしょう。まして今や電子的文化商品はいくらでも手に入り、議論のやり取りも電子メールで瞬時に届きます。この際だから自宅で映像作品に浸りまくってもよいでしょう。貸出施設になど行かなくても、相当の作品がネットで配信されています。イベントについて、これができないのは残念だというのはもっともですが、できないことには問題がある、できないのは文化的でないなどというのは妄言でしかありません。氏の個人的な話であれば、スポーツジムなど行かずに深夜にでも20kmほど走ってはいかがでしょうか。博物館や図書館に行かずとも自分の蔵書のチェックはできますし、公刊されている専門書籍の相当部分は電子媒体になっています。ライブだけは代替手段がありませんが、むしろ後日ライブ三昧するための根回しでもされてはいかがでしょうか。有志を募るくらいネットでもできます。
子供のように遊具がないと遊ぶことすらできないというならともかく、バーチャルに遊ぶことは文明人の基本です。文化財のバーチャルな享受の発達こそが文明のバロメーターと言ってもよいでしょう。サートゥルナーリア祭に関わらずに本を読んでいた小プリニウスにこそ、私としては共感を覚えます。

■2020年04月26日(日)  ブラックな感性ですね
市税猶予書類に「滞納太郎」 コロナで減収の事業者向け
やった人は笑えると思ったんだろうな。面白みがない方がましだと思うけど。
正直、この手の問題が起こるたびに管理コストが増えていくので、愛想がなくてもいいから冗談禁止、職場と窓口対応に潤いなしの方が良いのではないでしょうか。こういう人に限って企画部門ではやり手だったりして。

■2020年04月26日(日)  サービスの提供自体は行政の保証するものではないと思うのですが
認可保育所、職員一斉に辞め廃園 監督する行政の責任は
市場に任せるというのはそういうことでしょう。財務上の問題であれ労働争議であれ、基準を満たしていてもサービスを提供できなくなる事態というのはあり得ます。逆に何が何でも営業を続けないといけないという方が無理があります。
もちろん、行政がそうした事態を統制できない制度でよいのかという議論はあり得るわけですが、その場合保育所を完全に公営にしたうえで同一基準で運営し、入園を割り当て制とし、コストを公的費用として賄っていくという話になります。民間の参入を認める場合、市場から退出する自由がないようでは参入のリスクが大きすぎますし、そのリスクを補填すれば親方日の丸になります。保育士を職場に縛り付けるのが論外なのは明らかでしょう。
行政が行うべきなのは、こうした事態が起こったときに園児の行き先を迅速に確保することで、保育の条件が変わるとか環境が変わるとかは考慮する必要がない、そこにこだわるのであれば自分で探すか自宅で保育せよというのが今の制度です。保護者の感覚はともかく、保育というのはオプショナルなサービスなのです。あまり安易に監督責任を論じることは感心しません。

■2020年04月26日(日)  今やるべきことって物を流すことですよね
コロナの軽症者に「自宅療養セット」支給 東京・足立区
まあ、これが正攻法でしょうね。金だけ流しても使う場がないと仕方ないのだから。逆に、この状況だから、現金や金融は止まってもよいのです。下手にお金があると使えるところに出向く人が出てくるしね。
まあ、閉じこめを食らうとストレスで荒れる人が出てくるという問題はありますが(正直引き籠りで荒れるなんて心の安定に問題があるのじゃないかとは思いますけど)、店のような狭い閉鎖空間に不特定多数が集まるのでなければリスクは相当減るはずで、空いている時間に近所の公園を散歩する程度であれば問題は出にくいはずです。問題があるとしたら群れて遊ぶ子供と井戸端会議でしょうが、保護者による管理と自制心で何とかなる話でしょう。流通も、それこそ出荷できなくて困るものというのは日持ちのしない生鮮食料品が多いわけですから、短期間なら統制しても問題ないと思うのですけどね。
もちろん、せいぜい5月いっぱいくらいで経済の再建と蔓延の収束策を講じるのが前提ではあるのですが。さすがに梅雨時まで持ち越したら無策に過ぎると思います。

■2020年04月26日(日)  こういうことを言うからリベラルが威信を失うという気がする
「人文知」軽視の政権は失敗する 藤原辰史さん寄稿
物的裏付けを持たない人文知では失敗するどころかものの役に立たないというのも、歴史の示すところだと思いますが。
人文知と言ったときに参照すべき共通の枠組みというのは実はないのですが、(アメリカン)リベラルのスタンスで発言している方の共通認識として、例えばファシズムは(ここ30年くらいはコミュニズムも)人文知ではないという点があるように思えます。実際ファシズムには反知性主義の側面がありますし、コミュニズムが科学を標榜していたことも確かです。しかし、人文知というカテゴリーを用いた二分法を用いる場合、ファシズムにしろコミュニズムにしろ、むしろ人文知に分類されるのではないでしょうか。総合性、全体性などというのは、むしろ伝統的政治哲学を通して20世紀前半の全体主義思想にも流れ込んでいるものだと思います。1980-90年代の道具的数理経済技術万能主義が良いというつもりは全くありませんが、19世紀ドイツ歴史学派がプロイセン主導のドイツ帝政や官僚・参謀本部専制を経てナチズムへの迎合勢力を生み出していくありさまなど、人文知が反知性主義なり観念主義なりと結合したときに起こる事態のいい例でしょう(同時期の知的潮流も、19世紀の道具・技術礼賛の風潮への反動から、人文的教養や総合を重視する一方で反知性主義のスタンスを持った観念主義でしたし)。
物的合理主義をもって人文知を裏付けなければならないというのが、19世紀が残した重要な知的遺産と言うべきで、流れとか、言葉とか思考とかいうのは、この知的遺産の反面とも言える合理的神秘主義、というか近代オカルティズムですかね、あるいは20世紀オカルト趣味でもよいですが、そのあたりを連想させる、むしろ「言葉と思考」の弱さを示すような胡散臭い言葉です。オカルト雑誌やネットの掲示板で趣味的に耽溺している分には問題ありませんが、真面目に語られると非常に迷惑です。

■2020年04月26日(日)  メリケンはやらないとも言えないからなあ
トランプ大統領、コロナウイルス対策に光の体内照射や消毒液の注射を提案 (※ダメです)
これが理由で集団殺戮を招いたりしたらある意味伝説に残るだろうという気がしますが、アメリカ人だとあり得ないとまでは言えないところが怖いです。なにしろ専門家のコメントよりも、影響力のある門外漢の提案する民間療法や身近な売り手のセールストークを信じるほどに、知的専門家の威信が低いところですからね。まあ、専門家のコメントと言ったって耳に入るのが売り手のフィルターがかかったものばかりになることも多く、それでは何を信じるべきか判断などつかないだろうとは思いますけど。
まあ、そこで引っかかるような人たちが引っ掛かるのは、ある意味悪いことではないと言えないこともないような気がしないでもありませんが。
新型コロナ感染症対応で国際協力に害悪(上)米国民の支持は低下
トランプ氏は子供じみたところがあるので、元々本人としてはさほどこだわっていた問題ではない場合でも、否定されると意固地になって主張を繰り返すのではないかという気がしないでもないです。そういうところが庶民的な共感を呼んだ可能性を考慮しつつも、対応する方は大変だとは思います。まあ、せいぜい後5年なので、近寄らないで済むように工夫した方が建設的ではないでしょうか。元々アメリカへの一極集中自体は問題視されていたわけですし。もちろんそれが、中国への一極集中になってしまうと変えた意味がないでしょうけどね。

■2020年04月26日(日)  もはやモノを作るビジネスじゃないのですね
HUAWEI P40 Pro 海外版レビュー:50倍ズームカメラはもはやコンデジキラーの域
カメラを褒めている部分はまあ、どうでもよいわけですが、スマホとしては物足りない理由がストアの状況だというのが、もはやスマホビジネスはモノづくりではないのだなと思わせられます。アプリなんて、好きなものをダウンロードしてインストールすればよいはずなんですけどね。とはいえインストールしてセキュリティ上の問題が生じたりすると嫌なわけで、ストアという仕組みも含めたサービスを(Googleの代理も含めて)売っていること、その意味で製品の独自性を訴える場合に制約が生じうること(Appleみたいに全部自前でできてしまえば制約はないわけですが)を改めて認識させる話だと思います。

■2020年04月26日(日)  ちゃんと動きさえすれば不透明でも構わない
“無制限ルーター”のトラブルはなぜ起きた? サービスの仕組みと障害の原因に迫る
「どのキャリアにつながるのかはもちろん、それぞれのスループットや無制限で利用できる仕組みなど、本来であれば知りたい情報がブラックボックスの中にある。」「知りたい」ですか?知りたいのは、性能と何らかの制限があるかどうかであって、どこを通っていくかは本来個別のユーザーにとってはどうでもよいはずです。また、データをデータとして差別せず運ぶ、フィルタリングなどはしないというのが本来の通信回線の透明性であって(それでこそエンドツーエンドでの通信が成り立つ)、本来見えないはずの間の回線を意識させられるというのがむしろおかしいのです。
とはいえ、回線部分を知らなければ、それこそトラブルが起きたときに原因すらわからないというのは事実です。本来トラブルが起きたらそこを迂回するというのがIPの発想ですが、アクセス回線を迂回することは困難です(DSDSなんてそのための仕組みでもありますけどね)。また、現在の仕組みにおいて、加入者の端末はまず契約している回線事業者のアクセス回線に接続しなければなりません(この条件を緩和するのがローミングです)。契約している回線事業者が現在いるエリアでネットワークを展開しているかどうかを知っている必要があります。
技術的には、こうした制約は必須ではないと思います。個人的には、アプリケーションレベルでは完全に透明な通信回線を場所に関わらず必要なだけ利用できるようになって欲しいと思います。

■2020年04月26日(日)  タイルでマルチタスク
スーツケースに入らない大きなディスプレイの世界観
大きなディスプレイをつないでわかったコンピュータはこんなに便利
二回で43UN700-Bの試用記を書いています。
今週の回を読んでいて、そういえば出た当初のMS-Windowsはタイル表示が基本だったなあと思いだしました。Macintoshは全画面を切り替えるスタイルだったはずで、どちらもオーバーラップトウインドウではなかったのです。広い画面に複数のウインドウを並べて並行作業するというのが、最初にWindowsの開発者が想定していた状態だったわけで、今考えると、せいぜい17インチくらいの画面でよくタイル表示なんかする気になれたなと思います。とはいえ、複数のタスクの結果を見渡しつつプロセスを切り替えながらメインの作業を進めるという発想からは、タイル表示は自然に出てきます。
ウインドウ内でタイル状にとにかく詰め込めるだけの情報を詰め込むソフトウェアもあるので、そういったソフトウェアのメインウインドウは全画面で使い、さらにサブのモニタにツールウインドウでも表示する方が楽でしょう(私の場合、シーケンサやRAW現像ソフト、IDEがこれに当たります)。しかし、リモートシェル用のコンソールやWebブラウザを全画面にする必要は必ずしもありません。
「少なくとも言えることは、設置に無理がない限界まで大きなディスプレイを選ぼうということだ。」というコメントには全面的に同意できます。少なくともメインの画面はデカい方が良いのです。もちろん解像度は4kで。その上で、1台で済ますか、2台並べるか、2台目はサブにするかあたりは自分の作業スタイルで決めればよいのです。人間というのはそれこそ学校の教室の壁いっぱいくらいは一人で使うことができてしまうので(アイデア出しで、とにかく広い平面にメモを貼り、メモ同士の間の関係をつないでいくなんて方法は一度くらいはやったことがあるのではないでしょうか)、当分どれだけでかいモニタを使っても飽和することはありません。集中して眺める範囲が狭いことは高い解像度が補ってくれます。

■2020年04月24日(金)  足切りのチャンスでもあるかな、と
NTTドコモはiPhone SEをオンラインのみで販売――営業短縮要請のダブルパンチでキャリアショップは淘汰の危機
キャリアショップの営業縮小はショップの運営者にとってもユーザーにとっても有り難くないわけですが、逆に言えばキャリアショップに頼りきりでスマホを使っているユーザーの足切りのチャンスではあるかと思います。キャリアショップが毎日夜まで開いていないと困ってしまうようなユーザーがハードルを乗り越えてオンライン販売に移行するか(そして買ったはいいもののお手上げになって、有給休暇を取ってキャリアショップに駆け込み、厳しい現実を思い知らされるか)、安全策に走って得体の知れない新製品から遠ざかるか、いずれにしても、本来そうあるべき層がそうなるという意味でよいことではあると思います。またキャリアの看板を掲げていればなんとかなるような商売を淘汰できるのであれば、それもよしでしょう。それこそわけのわからない契約を窓口の高度なテクニックで売りさばくシステムよりは、一見して理解に苦しむような内容の契約が販売店レベルで拒否されるシステムの方がましとは言えるでしょう。本当は、コンビニでプリペイドSIMやチャージカードを買って端末機に装着すれば済むほうが嬉しいですけどね。

■2020年04月23日(木)  10日で10G枯れるではないですか
主要なテレカンツールのデータ通信量ってどのくらい?
テレカンの通信量が多いことは予想していましたが…ちょっとこれではモバイルワークというわけにはいかないですね。最低でも天上なしの定額の回線が必須です。一時間当たり1GB、Bが1024単位のbitなのかByteなのか判然としませんが、前者の場合でも10時間、後者の場合1時間で10Gbit吹っ飛んでいきます。さすがにテレカンを使うこと自体は一日平均1〜2時間だと思いますが、1時間でも20日で20Gbitの枠を使い切ってしまうわけで、一般的な携帯電話回線契約でのデータ定額枠だと非常に不安です。回線速度自体は光が必須とまでは言えないですが。

■2020年04月23日(木)  いいものはデカい
ストレスフルな在宅保育+在宅勤務を環境改善グッズとアナログなおもちゃで乗り越えろ
著者については「ほんとにそう思ってる?」系の記事を見かけることが多いのですが、この記事は非常に共感できます。というか、この「買い物山脈」シリーズがどうもコロナ騒ぎに入って在宅ワークの実践報告になってきていて、それこそ日がな一日顔を合わせる家族への対応とか、休校への対応とか、買い物をめぐる家族とのやり取りとか、なかなかいいネタが出てきています。もちろんそもそもが「買ってよかった」系のシリーズなので、悲しいオチというのはないですし。
まあ、今時の高性能無線LANルーターはデカいですよね。個人的には無線LANルーターというのは信用していなくて、必ずルーターに無線LANアクセスポイントをつなぎ(ちなみにアップリンクもルーターにできればブリッジモードのモデムをつなぐ)、無線LANアクセスポイントをつないだポートにパケットフィルタをかける口ですが、そもそもルーター機能ではなくアンテナとチューナーがデカいわけで、省スペースには絶対なりません。「こんな大きいルーターどこに置くの!」と小言を言う奥さんの気持ちはよくわかります。これからの家には天井近くのコンセントと無線LANルーターを壁掛けする金具が必須かもしれません。
そして、かまってちゃんな同居人の気を引き付けるグッズが必須となることも、それを選ぶ際にはメーカーのセールストークではなく同居人の趣味嗜好が問題になることも、その通りと思います。かまってちゃんな同居人は子供だったり奥さんだったり旦那さんだったり猫だったり犬だったりしますが、在宅ワークの作業中にかまってモードに入られると非常に迷惑なのです。そこも含めて家族だとは思いますが、外出できない状況で、さして広くない家の中でこれまで以上に顔を突き合わせることによるストレスも考えれば、お互い心地よい距離を取る工夫というのはしてしかるべきです。

■2020年04月23日(木)  マスク2枚で誠心誠意を主張されてもねえ
アベノマスク、なぜ不評か 「安倍政権の議論も換気を」
政策が妥協の産物であることは決して悪くないと思います。民主主義にしても、話し合いでプランがブラッシュアップされるなどというのは建設的な議論ばかりしている学者の妄言であって、話し合いなどというのは利害の対立からくる決裂を避けようと思えば妥協しかないのです。ただし、それだけに話し合いをプロデュースする側としては、落としどころを用意しての演出、そしてテーマについてここだけは譲れないというポリシーが不可欠です。譲れないところは、別に対応策で有権者やご意見番の評価を損なうことは避けたいというのでも構わないわけで、そこからどこを落としどころにするかが決まってきます。マスク2枚というのは、安倍政権として譲れないところが見えないというのが、評判の悪い一因ではないかと思います。とにかくマスクをしてでも経済を回すというのであれば2枚はないでしょうし、蔓延を防止したいというのであればマスクなどより外出禁止令でしょう。いくら流通に限界があるからと言って、巡回する警察官の分くらいは十分あるでしょうし。とにかく財政出動は避けたいというのであれば何もしないほうがましです。
突っ込み役が十分機能していないというのはあるかもしれません。それぞれ利害を主張したところで決着はしないわけで、落としどころを用意する意味もそこにあります。「突っ込み」という場合相手のボケをちゃんととらえてやることになるわけで、事前の振り付けも含めてボケとの協力が前提になります。レビューという意味でも話し合いを前に進めるという意味でも、建設的な突っ込みは大事だと思います。

■2020年04月22日(水)  PL3の異常
過去の画像をPhotoLab3で確認していたところ、一部の写真で自動補正後画像データの生成に失敗し、画像が崩れていました。OLYMPUS Viewerで見ると問題ないので、PL3側の問題のようです。オリジナルのファイルをコピーしたうえで一度画像を削除し(このときオリジナルのファイルは消滅しました)、PL3の画像リストから消えたのを確認したうえで、コピーしてあったものを書き戻したところ、一瞬正常な画像が表示されたものの全く同じ異常が再現しました。もしかしてキャッシュでもしていて、キャッシュデータが再利用されてしまったのかと思ってキャッシュクリア機能を探したのですが、見当たりません。
仕方ないので、DxOのサポートに連絡したところ、異常の出るRAW画像ファイルをアップロードして欲しいとのこと。さっそくアップロードの手順を試したところ、ファイルをリストに登録することができませんでした。ローカル側で選択するところまではできているので、フラッシュプログラムがサーバーと通信するところで昨今のDNSミスヒット的な問題でも起きているのか、そもそもフラッシュプログラムの実行に問題があるのか、そんなところでしょう。まあ、今更フラッシュという話もあります(Edgeのエラーから見るにどうもフラッシュだけの対応ではなく、HTML5などもあったようなのですが、おそらく判定の部分でフラッシュに引っ掛かってしまったのでしょう)。このため、とりあえず異常に気付いたRAW画像ファイル三つをZIPアーカイブし、メール添付でサポートに提出しました。
まあ、再現性があるかどうかまではわかるでしょうし、再現しなかった場合、こういうことをしてみてくれという指示くらいはもらえると思います。
メール添付では届かなかったようで、手元のWebブラウザをいくつか試して、Internet Explorerで成功しました(Edgeはダメでした)。まあ、サイトが特定されている限りは問題ないでしょう。
画像が正常に表示されない現象は先方でも再現したようです。他に発生しなかったことから見て相当レアな条件に引っかかったものと思われ、またNASにあるデータ特有というわけでもないようです。プログラムをするものとして、なかなか怖い話です。
DxOのサポートから、送った画像をフォトショで開こうとすると予想もつかないところでEOFが検出されるというエラーが出る旨報告がありました。EOFマークなのかファイルが途中で切れているのかわかりませんが、OLYMPUS Viewerで正常に表示されるということはファイルが途中で切れているということはないと思います。サポートとしてはメーカーに問い合わせてほしいということだったので、オリンパスイメージングに問い合わせをかけました。自動返信は来たものの、とっくにサポートが終了しているハードウェアであり、かつオリンパス製品の環境では何ら問題が出ていないため、どこまで対応してもらえるかという気はします。まあ、フォトショで問題が出るようだとプロからクレームが出かねない話ではあるので、それこそすでにカメラのファームウェアアップデートで対応されていても不思議はないのですが、異常を検出したりデータを補修する方法がないのもおかしな話ですし、同時期の数百枚の写真の中で3枚だけ問題が出るということで、問い合わせるだけの理由はあるかなとは思います。
オリンパスイメージングからはサードパーティー製ソフトウェアでの問題は対応していないとのことでしたが、同様の報告が出ていないか確認を依頼してみました。またもしかしてと思いOLYMPUS Viewer 3で異常の出る画像を現像してみたところ、JPEGでは異常が見えました。つまり、そもそもファイルに異常があり、ソフト内で表示している場合だけその異常が見えないということになります。とはいえサムネールだけ正常に表示されるというわけではなく、それこそ等倍に拡大しても正常に表示されるため、表示の部分では異常が補正されているが、現像では異常が異常として見えているということになります。まあ、どちらかでデータの扱いがおかしいのでしょう。なお、印刷しようとした場合でも、プレビューで異常が見えました。必要がない限り現像や印刷はしないので、気付かなかったようです。いずれにせよこれはカメラかOLYMPUS Viewer 3の問題というべきだったようです。できれば正常に見えるように補正したデータを取り出せるとよいのですが(おそらく正常なデータ自体はファイルには記録されています)、無理かもしれません。

■2020年04月21日(火)  それこそ民営化か廃止した方が世間のためだったのでは
「東京都立大学」が9年ぶりに復活
都立大にも首都大にも知人がそれなりにいるので、あまりこういうことを言うのは良くないのかもしれませんが、そもそも東京都が大学を持つ、つまり都立である必要性があるのでしょうか。東京はそれこそ理系や公共政策系も含めて大学がいくらでもあるわけで、都立大で引き受けないといけない課題も学生もないでしょう。私立大学冬の時代などと言われ、一部の有力大学以外は先行きが危ぶまれているのですから、民間と競合する事業は率先して人員削減の対象にした方が良かったのではないかと思います。旧都立大にしろ首都大にしろ教員には優秀な方が多かったので、少なくとも理系は再就職先の心配もさほどありませんし。まあ、石原さんはあれで文人肌ですから、大学に何か思い入れがあったのかもしれませんけど。経済系や公共政策系だけなら、大学ではなくシンクタンクにでもしてしまった方が、後腐れがなく前向きの(と言いつつももしかするとある意味軽薄な)人材が集まりやすいと思うのですけどね。

■2020年04月21日(火)  先行きが見えない状況でリスク性の資金調達仲介の手数料が稼ぎにくいのはわかります
Kickstarterのプロジェクトが前年比35%減少。レイオフの可能性も
見事なまでに人件費がボラタイルですね。向こう1年堪えればちゃんと活性化すると思いますが、薄利で回すとこうなることは仕方ないのかもしれません。とはいえ、将来性があるのですから、それこそ株主に社債なりを割り当てるなどしてでも乗り切るべきと思います。レイオフでデメリットが生じるとは思いませんが、雇用を維持することで生じるメリットはあるでしょう。

■2020年04月21日(火)  結局自社ネットワークの販促でしかないということですか
公衆網から自営網への切り替えを5秒以下に短縮
NTTはいろいろとアプリケーションの開発が取りざたされていますが、この話には噛んでいないようです。本来、自営ネットワークも含めたサードパーティーセルとの切り替えは、5Gの普及の上で重要な課題だと思うのですが。さすがに5秒はIoT以外は実用に堪えないと思いますが、これが100ミリ秒以下になると、携帯網の上下切り離しにも実現性が出てくる気がするのですが。

■2020年04月21日(火)  P2Pじゃない分怪しげです
「シン・テレワークシステム」 NTT東とIPAが緊急開発 無料・登録不要のVPN 筑波大や角川など協力
なんかうさん臭いです。そもそもVPNというのは設置側の十分な管理に基づいて導入すべきもので、通信が特定の回線を通るように設計されたサードパーティーのVPNソフトウェアなんて危なくて使えるわけがありません。そんなものを使うくらいなら、覗き見されてもかまわないと開き直る方がまだましです。急場しのぎでやってよいことと悪いことがあるわけで、セキュリティマターをバイパスするような施策は評価できません。

■2020年04月21日(火)  これを機にマンションの面積単価が下がらないものでしょうか
1日7時間以上も向き合うディスプレイだから、2台買った話
いや、換気扇をつけっぱなしにして、適宜窓を開けましょうよ。炭酸ガス濃度計なんて言ってないで。確かに昨今の集合住宅は、気密性だけは良いらしいですけどね。
なんだか買っては奥さんに召し上げられるネタの連載記事になっていますが、「真の男はファブ(工場)を持つ(Real men have fabs)」、「ものの高い安いなどは、経済的合理性があるかどうかだけの話なのだ。」、いい言葉です。しかし、いい加減設備よりも敷地の問題が出てきているように思われるのですが、大丈夫でしょうか。いくらなんでもダイニングでテーブルに店を広げっぱなしになどしたら、顰蹙を買いますよ。
そして危機感溢れる締めくくりです。こんな記事を書いているくらいなので引き落としの危機は乗り切ったのだと思いますが。

■2020年04月21日(火)  集中拠点のネットワークが混雑したらそりゃ止まるよね
シャープのマスク通販サイトへの殺到で同社IoT機器にも影響
まあ、クラウドサーバーを使ったIoTなんてそんなものだと思います。家電IoTみたいなけったいなものはどうでもよいですが、基幹システムとして使う場合は、インターネットを経由すべきではないでしょうね。IPを使うのと、通信経路がインターネットを経由しているのとは別の問題ですから。

■2020年04月21日(火)  頑張れ運輸
郵便局員にコロナ感染が相次ぎ、一部地域で業務停止や引受停止。配達に遅れも
まあ、都市部で郵便局の一つや二つ止まっても大きな問題にはならないとは言えますけどね。窓口部門は大変だと思います。最寄りの郵便局も頑張って除菌作業をしていましたが…がんばれ運輸。

■2020年04月21日(火)  謹慎ムードのところに消費促進とはこれいかに
「週1の1杯が酪農救う」 農水省、牛乳の消費呼びかけ
これは…生産が止まらないのはわからないでもないですが、政策の辻褄があっていないと言わざるを得ないのではないでしょうか。それこそ12月時点の価格で買い取って配給すればよいだけのことでしょう。消費を抑制しておいて個人で買ってくれと販売促進をするのはおかしいと思います。

■2020年04月21日(火)  そのための法律ですよね?
休業しないパチンコ店に「使用制限」検討 西村担当相
まあ、状況からするとむしろ稼ぎ時とでも思っていても不思議ではないわけですが…正直そのための法律ではないのかと思います。慎重は結構ですが、事ここに及んで実施をためらうのは、政治的反対派を弾圧して百年の汚名を着るよりもなお悪いと思いますが。

■2020年04月21日(火)  急激な需要に対応させようとする方がよほど無茶です
「人命よりEU離脱優先」 初動遅れた英国、死者が急増
協調調達に懐疑的である点は必ずしも非難できない気がします。規格の運用もあるでしょうが(つまり石頭の検査役人が平常運転でリジェクトをした可能性も否定できませんが)、製造や流通というのはそれなりにノウハウを必要とするのであり、号令一下で増産などというわけにはいかないのです。増して医療器具などという本来厳格な審査の下で認可されるべき機材を製造したこともない企業が手掛けるなどと聞いてトラブルを懸念しない役人がいるとしたら、それこそ資質に問題ありでしょう。さすがに、どうせ不況で労働需要が減るのだからり患した人の人命よりも制度の方が大事などというのは人道上問題がありますが、だからといって医療器材の審査をすっ飛ばすのは問題が大きいと考えます。ブリュッセルの官僚が事情を甘く見ているのではないか、なけりゃ市場に行って買って来ればよいとでも思っているのではないかという見方だってあっておかしくありません。
ダイソン、10日間で開発の人工呼吸器「用なし」に。英国政府が契約解除
というか、そもそも承認が得られていないものを購入しても仕方がないでしょう。そこのリスクを提供側が負担することは、現行の制度であれば全く当たり前だと思います。というか、ダイソン側としては短期的に売れそうだから開発したというものでもないのではないかとは思います。ダイソン氏も医療機器を売る際に問題となる規制については認識しているはずで、バイパスする方法を模索はするかもしれませんが、普通にやったらどうなるかも踏まえて、その上でビジネスを構築しているはずです。需要はあるのだから作れば売れるだろうなどという馬鹿げた発想を押し通すほど、ものを考えない人だとは思えません。こうした状況を含めて、2000万ポンドがそれこそ5000万ポンドになる程度であれば最終的には回収できると思ってやっていると見ます。

■2020年04月21日(火)  事業を止めなければ、ではないでしょうか
「資金繰り、半年しかもたない」中小企業経営者は危機感
現状で資金繰りの道を探っている企業経営者は大変だと思いますが、そもそも資金需要の中心は何なのでしょう。人件費だとしたら、そもそも事業自体を最低限まで縮減したうえで、人件費分の救済措置があれば、一時的に支払があってももつはずです。また水道光熱費は今年分の過去分と事業を止めた状態での最低限の分を提供事業者が支払い猶予をすればやはりかなりもつはずです。租税公課についても政府が対応するべきことでしょう。地代についても対策の打ちようはあります。返済や金利の支払いもそうです。これがエネルギー供給や運輸などのどうしても止められない事業であれば別ですが、この手の分野で資金ショートを懸念しないといけないほどの中小企業はそれこそプロパンガスとガソリン、運輸くらいのはずです。後は小売ですが、それこそ配給ステーションにして人件費分持てばよいでしょう。もちろん中小企業が中心の分相対的に数は多いですが、どのみち受注や卸の面で大手につながっているわけですから、組織の強い業界でもあるでしょう。
そもそもBCPなんて話が出ていたのはもう10年以上前の話で、東日本大震災を機に一気にブームにもなったと思っていたのですが、経営余力のない個人事業者がそのあたりをパスしていたことは仕方ないとして(もっとも個人事業者というのは経営の柔軟性が高いので、場当たりの対策で何とかなったりもするのですが)、仮にも会社が事業を止められない、資金が続かないと泣き言を言うなど、経営者と労働組合幹部はやるべきことをやっていなかったことについて恥を知るべきです。経営に困難が生じたときにどうやって事業体なり組合員なりを守るかちゃんと決めておくというのは、経営者や組合幹部の存在意義でしょう。失業保険があるから問題ないとかとにかく雇用を維持して給料払えとかいうのは、問題が起きたときの方策について合意を取っておかなかったとしか思えず、契約の前提になる信頼を損ねるものです。
正直マスクを作らせている暇があったら工場を休止させた方がましだと思うのですがね。

■2020年04月20日(月)  皮の値段はさほど高くないのでは?
46万円の本革高級スマホが登場、5G対応で1億画素の写真も撮れる
こういうタイトルだと外装だけの見掛け倒し製品に見えますが、メモリとストレージはかなり張り込んでいます。つまりある意味値段にふさわしい高スペック製品です。まあ、スマホの低速バスに1TBのSSDをつないだところでもっさりするだけという声もありそうですが、電子書籍などのコンテンツを大量にストックする場合大きなストレージは頼もしいですし、やはり大型化が進んでいるコンテンツを再生する上ではメモリ容量は大きいに越したことはないでしょう。46万円というスマホどころかタブレットもぶっちぎり、ハイスペックのノートパソコンと同レベルの価格帯ですが、キーボードをつなぐ人が出るのではないかと思える程度には魅力的な製品だと思います。皮の外装というのはなかなかインパクトがありますが、意外に本体のスペックにお金がかかっている可能性があります。
というか、皮仕上げなどという品のない部分がむしろマイナスポイントになっている気がするのですが、中国の富裕層はこういう外装がマッチするようなファッションをしているのでしょうか。よほどどっしりしたファッションでまとめていないと安っぽく見えてしまうのではないかと気になります。わりと品のいい、横浜出身のボンボンの教授の崩したフォーマル系ファッションが、本革のポーチで台無しになっていた記憶があります。

■2020年04月20日(月)  道具は表現の手段ではない
「時代の流れとともにくっきりシャープにという描写が求められていき、描写性能もコーティングも進化していきましたが、僕からすると、果たして本当によいことなのか、と感じるんです。」(宮原夢画, レンズの時間, 玄光社, 2015)
表現する人としては理解できる言葉です。しかし、写真機のレンズという道具に求めるべきものとして、こういう主張は間違っていると思います。
写真機というのはイメージングセンサー(銀塩感光剤を塗布した板、フィルムなども含む)に像を結ばせる機械、道具です。レンズというのは、外部の映像を光として取り入れ、イメージングセンサーの上に像を結ばせる、この機械の心臓部とも言える道具です。像を結ばせる道具である以上、その理想は明瞭な像をセンサーの全体にわたって得られることです。収差や像の癖というのはあってはいけません。「くっきりシャープに」というのはそういうことです。まあ、理想がパンフォーカスだからと言って絞りまくったレンズが良いかというとそんなことはないのですが。
表現であれば、道具の癖まで活用して求める結果を得るのは当然ですし、自分の好む表現と親和する一定の癖を持つ道具を求めること自体は理解できるのですが、道具の理想としてそうした癖を一般化することは、道具に求める内容を逸脱しています。どうしても特定の癖が必要なのであれば、それこそ自分でガラスを磨いて望む道具を作ればよいわけで、その点芸術家というのは道具作りが達者であることも少なくありません。自分では作れないのであれば、相当変なものでも、百億も出せばレンズメーカーが望む品を作ってくれるでしょう。既存の製品のチューニングで実現できる内容であれば、一千万も出せば使っているボディに適合したものをテストやチューニングも含めて用意してもらえるかもしれません。絵描きや書家が筆と紙にこだわり、茶人が茶道具にこだわるというのはそういうことで、既製品に妙な好き嫌いをするような成り上がりじみた振る舞いではないのです。もちろん、要求を満足する既製品があるのであれば、それを使うことは当然です。オールドレンズにこだわり、中古カメラ店通いをすることは嗜みのひとつの形でしょう(もっとも、写真機材の中古というのは骨董というよりはセコハンというべきでしょうが)。とはいえ、レンズの癖というのは設計された時代の制約の中で生まれたものでしかないわけで、その癖への好悪を基準として量産品を批評することはナンセンスです。「私はこれが好きだ。」というのと「この製品は良いものだ。」というのは違うのです。
どうも最近この種のノスタルジックというか感傷的な批評が目につきます。それだけ様々なものが表現のためのスタイルとして認識されるようになったということなのだと思いますが、例えば書家が手書きを絶対視するようなことを工業製品に求められても困ります。漫画を手書きしたいのであればスクリーントーンが売っていないなどと愚痴をこぼさず、印刷屋やフィルム製品メーカーと交渉して希望の機材を手に入れるべきです。結果としてパソコンとソフトウェアを買うよりはるかに高価につくかもしれませんが、それがこだわりというものです。
個人的には、ある時期以降の工業デザインもそうだと思います。人間工学はまだ認めますが、サイズや重さ、持ちやすさ、機能を詰め込む容積などの客観的な要件からはどう見ても外れた、デザイナーの趣味でしかないようなデザインの製品がカタログに掲載されています。特注で趣味に走ったデザインを求めることは全く構いませんが、量産する工業製品である以上、デザイナーの自己主張を垂れ流しているような外見の製品を見せられても、「個性」などと評する気にはなれません。没個性の方がまだましというものです。
もちろん、一見懐古的に見えても、合理的な批判というのはあります。写真で言えば、オートフォーカスや自動露出制御への批判がそうです。顔認識ソフトウェアがあろうがAIがピントを合わせるべき点を判定しようが、ユーザーが希望する座標にピントが合うかどうかはわかりません。というか、私の場合ほぼ確実に合いません。私が変なところにピントを合わせたがるとか、フレーミングがおかしいと言われればそれは認めますが、オートフォーカスというのはユーザーの希望するところにピントを合わせる機能であって、機械が勝手にピントを合わせるべき場所を決めてよいわけではないはずです。自動露出制御もそうで、少なくとも今のソフトウェアは、ユーザーの要求(適正露出であるべき被写体、白飛びや潰れを許すかどうか、被写界深度、最低限必要なシャッタースピード、シャッターのモードなど)を全て了解して露出を制御してくれるわけではありません。ユーザーは自分のスタイルと適合する露出制御方式を、自分で選択しないといけません。私の場合それが絞り優先露出制御とEV調整です。なんでマニュアルフォーカスのレンズで絞り優先露出なんか使うのか(シャッターボタン以外にいろいろいじらないといけないから面倒くさいだろう)と言われても、そうしないと希望の場所というか範囲にピントの合った適正露出の画像を得られないからそうするのです(私だって、測距点や測光点の指定で対応できるならそうしたいのですが)。ピンボケ写真を撮ってしまうようなカメラが理想的でないことは明白でしょう。
とはいえ、ボケ癖が自分の表現に必要だからというのは、ボケというのがレンズの理想から外れたものである以上、合理的とは言えません。自分は収差のあるレンズが好きだというのは、個人の好き嫌いの問題ですけどね。
もっともこう言っている本人がオールドレンズやコシナのフォクトレンターノクトンを使っていたりするわけで、そのあたりが製品に求められる理想と使う道具の好みの違いだと思っています。

■2020年04月19日(日)  DxO PhotoLab 3
DxO PhotoLab 3
いわゆるRAW現像ソフトウェアというやつで、もともと画像データにアクセントをつけるためにFilmPackを使用していて、やはりもっとゴリゴリと色々な項目を補正したいと思って導入しました。
おそらく、メーカー純正の画像データ処理ソフトウェアしか使ったことがない人は、違和感がほとんどないと思います。うっかり補正設定タブを押してしまわない限り、RAW現像ソフトウェアらしい部分はほぼありません。ただし、この状態でもRAW現像ソフトウェアとしての機能は働いています。つまり、自動処理が前提なのです。メーカー純正ソフトウェアの場合、カメラとレンズ、撮影時設定の組み合わせで画像に自動的に補正が行われますが、PhotoLabもこれと同じことを、DxO光学モジュールというフィルタを通すことで行います。DxO光学モジュールはカメラとレンズの組み合わせごとに用意されており、初めてフォルダを開いたときなどにDxO光学モジュールのダウンロードについての問い合わせが開きます。以後は、補正をオフにしない限り、自動的に補正が行われます。すなわち画像のリストが開いた時点(というかリストから画像を選んで開いた時点)で基本的な処理が終わっていて、後は細かい調整をして最終出力に書き出すだけというフローで、これはメーカー純正ソフトウェアのほとんどと同じです(少なくともオリンパスとニコンのソフトウェアはこのフローです)。
細かい調整を行うには、補正設定タブを押します。これで画面右側に補正ペーンが開き、補正パラメーターを指定できるようになります。もっともDxO光学モジュールがない場合を除きたいして補正を加える必要はなく、せいぜいホワイトバランス、色彩強調、コントラストをいじるくらいでしょう。DxO光学モジュールがない場合でも補正が行われないだけで、普通に画像を開くことも、マニュアルでの補正を行うこともできます。補正を適用した後でも「元に戻す」ボタンで初期の状態に戻せるほか、おそらく設定ファイルを削除することでも素の画像にDxO光学モジュールでの補正を加えた状態に戻ります。
モジュールがある場合の補正はかなり強烈で、例えば広角レンズの周辺像歪みをまっすぐにしてしまいます(さすがにこれをデフォルトで適用するソフトウェアはあまり見たことがありません)。魚眼レンズで直線がまっすぐになった画像を見て驚かされました。補正をオフにすることもできます。もっとも、慣れてしまえば手動での補正の必要は感じないでしょう。
マニュアルでの補正の多くが強度をスライダーで指定する形になっており、つまり補正の上限と下限が存在します。これらに達してしまうと、さらに強く補正したくてもできなくなってしまいます。
画像データの書き出しは少々特殊です。ファイル名は元の画像データのファイル名から自動生成されます。エンコーディングの設定はプリセット項目を作って項目ごとに指定します。つまり、書き出しに際して細かい調整をすることは想定されていません。定型的な処理をしていくには便利ですが、例外的な条件を設定する場合、うっかり既存のプリセット項目の設定内容を変更してしまうと次回以降もその設定が適用されてしまいます。
NASの扱いはよくできている感じです。カメラメーカー純正ソフトだと、NASにあるフォルダへのアクセスが非常にもっさりしていたのですが(しかもRAID5のNASに比べて通常のNASへのアクセスにもたつく)、このソフトだと、確かに最初のインデックス作成には時間がかかるようですが(それでもネットワークでノードを探してもたつく程度でしかない)、一度インデックスができてしまうとアクセスは快適です。ただし、インデックス作成後にフォルダに変更があるとなかなか反映されません。というか、NASに限らず、インデックスを作った後にディレクトリ構造が変わった場合、変更があったフォルダについてリフレッシュを行わないといけないようです。この操作があまり直感的でないというか、気付くまでしばらく試行錯誤しました。
とにかくひたすら楽なソフトウェアです。メーカーの違う複数のデジタルカメラのデータをまとめて管理したいが画像ごとに手動で補正をかけるような作業はできれば避けたいといった場合には、適切なソフトウェアだと思います。勝手に機能をフル活用して補正を行ってくれるという点で、たぶんですが、LightRoomあたりよりは初心者向けだと思います。一方で、とにかく画像ごとに細かく補正を追い込みたい、部分補正をかけまくるような場合には、あまり向いている気がしません。もちろん手動の補正も機能を一通り持っているのですが、デフォルトがカメラ・レンズの組で決まる一定の補正が効いた状態であり、無補正の状態がわからず、一見何を補正すべきかわからないというのはモチベーションを削ぎます。メーカー純正ソフトウェアの自由度に不満を感じてRAW現像ソフトウェアの導入を考えている場合、他のソフトウェアを検討した方が良いかもしれません。

■2020年04月19日(日)  さすがにいくら増えても軽貨物で一便は埋まらないか
コロナで航空貨物の運賃高騰、3倍に その意外な理由
貨物便をフルに使っても旅客便の貨物輸送の運賃にまで下がらないのでしょうか。それとも軽貨物だと嵩が小さいので貨物便をコンスタントに運航できる量にならないのでしょうか。
まあ、ここしばらく商社は輸送を運輸業者に頼りすぎた感があるので、一便というかせめて20ftコンテナ一個を一杯にするだけの貨物を集めて効率よく輸送する工夫を頑張ってみるとよいのではないでしょうか。100年前はみんなそうしていたわけですし(船だけど)。小口の混載貨物の迅速輸送なんて、本来計画的にできるものではなかったのですから。

■2020年04月18日(土)  通貨論のトレンドくらいちゃんと解説して欲しい
右も左も一律現金給付要求の悲喜劇
どうしてこう、経済学者というのは文献調査をちゃんとやっていないのでしょうかね。政府債務自体が直接経済に悪影響を及ぼすとは言えないというのは、MMTの専売特許ではないのですが。むしろ政府債務自体が問題だと言っているのはがちがちの保守派だけでしょう。それこそMMT派の本にも同じ傾向がありましたが、非難する相手についての勘違いが目につきます。相手の論説をちゃんと読んでいるのか、それこそ経済学では大学の概論で学ぶような古典も含めて理解を間違っている例があるわけで、これではもはや論説とかエッセイとは言えません。
盛田氏は財政赤字の扱いをもってMMTを非難しているようですが、MMTというのは本来現代経済における通貨の成り立ちについての理論であり、そこから自前の通貨を発行している政府の自国通貨建て負債というのは理論的に財政破綻に至ることはない、あるのはせいぜいが自主的な償還の拒否であるし、その必要もないと主張している(外国通貨建ての債務については破綻の可能性が大きく、MMT派としては外国通貨建て債務は極力避けるべきと主張している)わけで、論旨には一貫性があると思います。もちろん現代の主権通貨制度から通貨の成り立ちを帰納している面はありますが、通貨自体を発行者の負債とすることは理屈が通っています。政府債務の扱いを論難するなら、MMTのどこが間違っていて政府債務は無害だという結論が出てきてしまうのか、通貨の性質と政府債務の有害性を兼ね備える理論はどんなものであるのかを明らかにするのが経済学者としての役目でしょう。9条改正派が憎けりゃ袈裟まで憎いというのは、文人としてはありでしょうが学者の態度ではありません。どうしてもそのスタンスで意見を述べたいなら、まず教授のポストと博士号を返上してからにすべきです。
もちろんEU主要国(というか主にドイツ)の銀行関係者のように財政赤字を蛇蝎のごとく嫌う専門家もいるわけですが、こういう人たちはそもそもが経済理論としては保守派系を信奉し、財政出動自体を問題としているはずです。盛田氏は財政出動自体については一定の条件下で肯定できるとしているようなので(何でも構わないという経済学者の方が少数派だと思いますが)、この点保守派とは意見を異にしているように思います。ちなみにMMTの教科書を書いているレイ氏も、著書の中で包括的な給付には反対しています(そしてレイ氏は社会主義の理解を実にアメリカ人らしい方向で誤っています)。個人的には、自国通貨建ての国家債務が貨幣的現象ではなく将来の経済資源の前借であるという盛田氏の主張の方が、理解に苦しみます。
正直MMT派やケインズ派系の経済学者、ベーシックインカム論者に、背景はともかく手法自体は正しいからアベノミクスを肯定するという傾向がみられるのは、私も気持ちが良くはありませんが、国家財政の再建や均衡財政を重視する意見が少なくとも短期的には厚生を犠牲にするという意見や、経済において消費が重要であり、経済政策は消費を縮小させないことを重点とすべきであるという意見自体には、現代経済への理解として合理性があると思います - 少なくとも政府投資と民間投資で経済を論じるよりは。
まさか、こういう学者が多いから人文系の大学教員に文系教養について危機感を強く抱く例が増えてきているというわけでもないのでしょうが。

■2020年04月18日(土)  ファンクションキーの有無でしょう
テレワークをする自宅ではキーボードくらい贅沢してもいいんだぞ
何か悟ってます。
それはさておき、HHKBと89キーや109キーの違いは、テンキー部分もありますがファンクションキーの有無でしょう。UNIXのttyではESCやAltとアルファベットキーの組み合わせが主でファンクションキーを使うことはほぼありませんが(起動時のBIOS/UEFI設定画面への突入くらいでしょうか)、そもそもIBMの汎用機用端末のキーボード配列が元になっているWindows用アプリケーションや業務用アプリケーションの場合、ファンクションキーをそれなりに使います。HHKBのようなファンクションキーのないキーボードが使えるかどうかは、そのあたりの問題かと思います。

■2020年04月15日(水)  軍用品にバックドアなんてのは検出できないほうが悪い
「中国のすさまじい軍拡を警戒せよ」―右派ジャーナリズムの見方
軍拡と覇権主義を警戒すべきという主張はわかります。
しかし、ファーウェイ話は正直ばかばかしいと思うのですよね。例えばクアルコムやノキアだからといって安心できる理由が何かあるのでしょうか。バックドアの存在が許されないなら徹底的に調べ、資料の不明点を追求すればよいわけで、民需品であっても懸念があるのであればその種の調査を行うのが軍や情報機関の責務でしょう。バックドアなんて探し当ててしまえば逆用すらできるわけで、あるとなればむしろ米軍あたりには都合がよさそうです。技術に疎い陰謀論者が引っ掛かるのは仕方がありませんが、その陰謀論者は米軍の謀略というのも大好きなはずで、その米軍がネットワーク機器のバックドアすら探知できないなどというのは、どうにも矛盾ではないですかね。まあ、陰謀論に整合性など求めても仕方ないのかもしれませんが。

■2020年04月15日(水)  これだけオフィスチェアの評価記事が出るのはいい意味で予想外
テレワークは快適なイスを使ったほうが、イッス
1990年ごろにもオフィスチェアブームがあった気がしますし、アーロンチェアなどそのころからのブランドと記憶しているのですが(逆にこの記事で取り上げている製品の製造元であるオカムラは、個人的には格安の低品質オフィスチェアの製造元といういささか悪い印象があったりします: いや、クッションがすぐ破れたり静電気が起きたりするような安いオフィス家具を使う職場が悪いのですが)、それにしても家具情報誌でもないのにここまでオフィスチェアの記事が出てくるというのは、それだけ皆さん腰痛とか肩こりとか痔に苦しんでいるということでしょうか。姿勢矯正椅子を知ったのは、当時の大学の教授が腰痛が防げると使っていたのがきっかけです。
個人的には、クッションや姿勢もさることながら、座面とデスクの天板の間隔が使いやすさの上で重要だと思っています。この点よくある引き出し付き天板の机というのは総じて落第で、天板が高すぎてキーボードを打っていると肩が凝ってくるか、引き出しに腿が当たってしまいます。椅子の方も高さ調節ができることが条件になります。また化繊のクロスは静電気の貯まり方がひどいことが良くあり、合成皮革でもよいので皮っぽい素材か軟質樹脂製のハードトップ、あるいは少なくとも静電気防止タイプにすべきです。立ち上がる時にバチバチいうとか、ジャケットを背もたれにかけておくと取り上げるときにびりッと来るなどというのは、よくあるだけに不満が募ります。

■2020年04月14日(火)  バランスボールに乗りながら仕事ができるのだろうか?
僕らのセルフ隔離生活。テレワークはアーロンチェアではない、バランスボールだ!の巻
単価で測るような仕事を人間にやらせているなどIT屋の風上にも置けない、自動化すべきだとか、それはテレワークというより内職だろうとか、突っ込むべき部分はいろいろありますが。
とはいえ、別荘に自主隔離したり、引きこもって仕事をして買い物が車頼みになると運動不足が問題だとかいうのは、全くその通りだと思います。バランスボールだろうが家中の雑巾がけだろうが、動かなくなる分の対処は必要でしょう。
とはいえ、「アーロンチェアよりバランスボール」というのはどうかと思います。バランスボールがいらないというのではなく、どちらも必要でしょう。アーロンチェアだって、体を守り、快適に仕事をするためには必要なのです(ぎっくり腰などになりたくなければ)。まさかバランスボールに乗った状態で仕事をするわけでもないでしょう。
バランスボールに乗ってエクササイズができるような家に住んでいる人ばかりではないという問題もありそうです。子供や猫が仕事の邪魔をしにくる以前にバランスボールに乗ってこけて家具を倒した、ケーブルを引っこ抜いたという6畳寝室での自宅勤務など、いかにもありそうです。

■2020年04月14日(火)  信念をもって布教するというあたりでしょうか
ノイズキャンセリングヘッドセットがリビングでの仕事に最適だった
「〜仕事道具は「買ってから怒られる」のがテレワークのコツだ!」
相談せずにマンションだか一戸建てだかを買って奥さん大激怒とかいうネタが昔あったような気がしますが。
椅子に引き続き大物買いが続きますが、まあ、共働きが両方自宅勤務したらノイズキャンセリングヘッドホンと高指向性マイク位はいりますよね。とはいえ雷を落とされる前提で行動するのは良いとして、それは雷を落とされても最終的には必要性をわかってもらえるという前提があればこそでしょう。そのあたりの見極めを失敗すると悲惨なことになると思われます。やはり勤め人には独り暮らしが一番なのですよ(あれ?)。
というか、いい加減ホワイトカラーの執務環境を防音の個室にして欲しいものです。部署内のコミュニケーションはともかく、他所との電話に支障があります。先方だって、他人が聞いているかもしれない状況で話すのは差支えがあることだってあるのです。というか、うっかりやばい話をされてしまって、これ周りの奴ら聞いてないだろうなとぎょっとすることが少なくありません。また、雑居部屋でそんな話をするなよ、まるっと聞こえてるよという経験も多数あります。それでポンプの騒音が激しく他人が入ってこない作業部屋に逃げ込む羽目になるのです。

■2020年04月13日(月)  パンとサーカスを供給できるならまだよいと思いますが
権力基盤の強化に利用される「非常事態」法
医療崩壊を懸念して早期の国境閉鎖と外出禁止措置を決めたというなら、少なくとも何が問題なのかはわかっているということでしょう。手を打てずにずるずると感染者を出すよりはましだと思います。
何しろEU圏でハンガリー、つまりドイツへの依存度が高い地域ではあるので、後がいろいろ怖そうではありますが、政権確保のためにちゃんと手を打てるなら独裁も持続性があるというのは、それこそ帝政ローマが証明しています。悪い例としては17〜18世紀の欧州貧乏王族どもの財政破綻があるわけですが、日本でも財政難で緊縮財政を敷いた結果領内の経済が崩壊、財政再建もままならなくなった例があります。どちらになるかは独裁者本人次第でしょう。独裁を許した有権者も含めて自己責任と言うべきですね。
逆に民主制ないしは合議制であるがゆえに政治と経済に混乱を来した例としては、ギリシャの民主制ポリスや共和制ローマ、一時期のフランス共和制などがあります。いずれも結果的に独裁者に仕切り直してもらって危機を脱出しています。まあ、ギリシャのように僭主制で混乱を収拾したは良いものの弱体化し、近隣諸国の草刈り場になった例もあるわけですが、緊急手術で治るものならともかく、状況をごまかして養生しつつ事態を改善していくしかない場合が多いので、非常事態法制がいけないとまではなかなか言いにくいと思います。
そうなる前に養生して健康維持を図れと言うのは簡単ですが、処方箋は存在しません。我慢すれば何とかなる見通しがあるならともかく、個々のプレイヤーのレベルで健全性を確保することはまず不可能です。よほどタフでなければバブルに乗り遅れれば事業破綻しかねないとなれば、後で不況が来ると思っていても止まるわけにいきません。それが現代の経済の怖いところでしょう。どこぞの哲学者が語ったような理想国家でもこけるときはこけるのです。本来それを避けるための計画経済だったわけですが、少なくとも盛田氏の主張ではそれは適切な処方箋ではありません。現在のところ、風邪をひいてしまったら栄養のあるものを食べてゆっくり休む(財政出動や給付をして景気が回復するのを待つ)しかないのです。
財政赤字は滅びの道などと言っていたら失血死しかねない、景気の過熱に水を差したらショック死しかねないという現代経済に何とかビルトインスタビライザーを備え付けられないかというのがアメリカンリベラルやヨーロッパ左派の経済学者の頭痛の種であり(ちなみに、不況など放っておけば不健全なプレイヤーが淘汰されてそのうち景気が良くなる、政府は財政出動などせず健全財政を心がけていればよいというのが保守派ないしはヨーロッパのリベラルです: そもそも規制も含めて政府など必要ないというのがネオリベです)、そもそも健全財政ごときで経済危機に対処できるなどというのが世迷言でしょう。「権力への監視を怠ってはならない。」、つまり「すべて政治が悪い。」で片づけるのは、氏がもしかしてリベラルを名乗っているが保守かヨーロッパのオールドリベラル(つまり銀行家の友)ではないか(さすがにネオリベということはなさそうですが)などと疑いたくなります。一応善意に取って、どちらかというと行き過ぎた性善説、人間とは善なるものだという思い込みだと思いますけどね。

■2020年04月13日(月)  旧式配電盤呪うべし
電気契約の容量をどうしようかという話になっているのですが、できれば自宅での工事は避けたいところです。それでふと、もしかして通販でブレーカーを買って交換したら契約変更手続だけで済まないかと思ったのですが、いや、無理だと思いますけど、配電盤を見たところ、メーカーのカタログで該当型番が見当たらず、端子台とブレーカーを分離できるのかどうか確認しようにも仕様が確認できません。電気工事の際作業者が感電するのはまずいわけで、給電側を変にいじることなくブレーカーを交換できるようになっているはずですが。ブレーカーが昭和54年製ではそもそもネットで互換品を調べられなくても致し方ないのかもしれませんが、そんなに古いのでしょうか、この家。おそらく子ブレーカーや漏電ブレーカーも古いのだと思いますが、正直古い配電盤やブレーカーにはいい印象がないので、配電盤ごと交換したものかどうかと思っています。いや、需要家にいじられないために分界点のブレーカーは安易に交換できないような仕様にしているのかもしれませんけど。

■2020年04月11日(土)  DMじゃわかりません
Instagram、WebブラウザからのDM機能を世界で提供開始
DMと言われても、ダイレクトメッセージなんだかダイレクトメールなんだかダイレクトマーケティングなんだかわかりません。しかもどれもWebブラウザからできることが売りになりそうですし、インスタグラムがやってもおかしくない気がします。ネタ元の記述がそうなっているとはいえ、いささか安易ではないかと思います。

■2020年04月11日(土)  操作は簡単になってませんよ
写真業界 温故知新 第5回:千代田路子さん(元タムロン顧問)
千代田氏「デジタルになってカメラの操作が簡単になったので、お子さんでも簡単に写真を楽しめるようになったという事が大きいですね。」
デジタルカメラになって楽になったのは、操作ではなく、写真フィルムという記録メディアの制約がなくなったからだと思います。例えば36x24判の24枚撮りで500円程度でフィルムを買って、それを現像・プリントするのに2000円ほどかかるわけです。さらに、大量に撮ろうと思うとその分のフィルムを持ち歩かないといけません。デジタルカメラであれば、高精細の画像ですら千枚以上の記録容量があります。とにかく電池以外は気にしないでシャッターを切ってよい、撮った写真はパソコンにつなげば見られるというのが、デジタルカメラで非常に楽になった点です。
確かに自動露出になり、オートフォーカスになり、便利になった面はありますが、測光範囲を気にしないと露出がおかしくなる、自動露出任せにすると想定外の被写界深度になり意図した絵にならない、あるいは極端にシャッタースピードが遅くなって手振れ補正が働いても手振れしてしまう、オートフォーカスで狙ったところにピントが合わないというのが実際のところで、カメラ側をごまかして意図した絵を作るには、露出モード、色温度設定、露出補正、AEロック、フォーカスロックなどを工夫しなければならず、点測光で絞り優先露出、マニュアルフォーカスの方が楽で速いというのが私の感想です。その上で、それこそ撮れた画像をその場で再生しながらどんどん撮っていけるようになったというのが非常に便利だと思うのです(もっともカメラで確認できる画像では問題点が見えてこないことが結構あり、パソコンで見て落胆することがそれなりにあるわけですが)。
スマホしかいじったことのない人がクラシックカメラを使って大変だと思うという話ならあるだろうなと思いますが、レンズメーカーとはいえ作り手側で長く活動されてきて、しかも自分で撮る人がこういう考えをするというのは、違和感を感じます。

■2020年04月11日(土)  もちろん大きな高精細モニタは正義です
世界を見るには大きな窓が必要だ
山田氏の常日頃の主張通り、大きくて高精細のモニタというのは正義です。ただし、持ち歩くかどうかは議論の余地があると思いますが(スーツケースに24インチ液晶モニタを突っ込んで出かける人は多くないでしょう: 17インチモニタ搭載のノートパソコンですらでかい、重いという評価が普通です)。
それはさておき、記事において氏が主張している通り、テレワークというかモバイルコンピューティングという場合、どうやって快適な環境を持ち歩くかという視点こそが古典的であったと思います。オフィスの外、つまりサテライトオフィスや自宅という固定された場所でのリモートアクセスによる作業環境ばかりが取りざたされるというのは、違和感がある方が当然と言えます。
もっとも、フリーアドレスや通勤負担の軽減の方が理解しやすいことも事実です。モバイルでないといけないというのは、出先での作業が頻繁にある(というかそもそも固定した拠点を持たない)という点で一般的ではありません。記事のタイトルはこの意味で正しい視点と言えます。50V型2kモニタでは良くないのだ、4kにしようという点は重要です(誰ですか、どうせ見えないので200%に設定するなどと言っているのは)。

■2020年04月11日(土)  便利なんだかややこしいんだか - CUPS
CUPSを設定しています。古い資料だと、Webブラウザ経由でCUPSの設定にリモートホストからアクセスする場合、CUPSを設定するホストのアクセス権限設定の変更が必要などと書いてありますが、cupsctl一発でできるようになっているようです。まあ、Webサーバーがらみの設定はややこしいことが多いので、ありがたいことです。HTTPSであるのが嫌がらせのようですが、まあ、ちゃんと調べれば証明書のインストール方法もわかるのでしょう。自分で作った証明書をサーバーとクライアント(というかクライアントで使用しているWebブラウザ)の両方にインストールすればWebブラウザも文句を言わなくなるはずですし、まっとうな管理をしているサイトであれば、証明書の用意や配布に問題はないはずです(対外的に通用する証明書を買うかどうかはともかく)。
現時点での問題は、プリンターを追加しようとすると認証を求められ、かつ通常のユーザーアカウントでは認証に失敗することです。error_logの内容は「401 forbiddenでCUPS-Get-Devicesに失敗した」ことしかわかりませんし、access_logも401とか403というどうもエラーを返しているように見えるステータスながらsuccessful-okと書かれているという理解に苦しむ内容です。もちろんログというのは親切に書かれている必要はなく、それこそマニュアルを調べれば原因にたどり着けるのであればステータス番号だけでもよいくらいですが、挙動から調べるとpolkitがどうのメーカー作成のデバイスドライバがどうのという話が出てくるようでは、そもそもCUPSの動作について一定の理解に達していない限り手掛かりをつかむことにすら難儀しかねません。401 forbiddenというのはWebサーバーが認証で問題を報告する(典型的にはディレクトリのアクセス権限の認証に失敗した)ケースで、これだとCUPSの設定UIがエラーを出しているのか、CGIの下請け先がさらにHTTPでどこかにアクセスしようとして失敗したのかわかりません。ローカルにあるドライバリストなりサポートされているプリンター一覧なりにアクセスしようとして失敗しているならディレクトリやファイルのアクセス権限の設定をいじることになりますし、データベースサイトにあるリストを取得しようとして失敗しているならネットワークアクセス関係全般について調べることになります。
まあ、UNIXではソースコードを読みながら動作を追いかけていくのが正しいと言われればそれまでですが。
ところで、CUPS自体の設定にしろpolkitにしろ、専用のヘルパーが用意されているようなのですが、そもそもなんでヘルパーがないと難儀するようなデザインにするのでしょうか。もちろん細かい設定について無難な値を適用する部分をヘルパーにくくりだしているということはあり得ますが、UNIXでは恒久的な設定は設定ファイルをいじってSIGHUPするのが前提のはずで、ヘルパーでの操作が前提になるとしたら設計思想に問題があるでしょう。
それとArchWikiのCUPS関係の記述は少なくともpolkit周りが古いようです。現在の設定ファイルのディレクトリ構成は/etc/polkit-1/localauthority/がある形です。

■2020年04月09日(木)  人文科学系の大学が存在意義を問われているのは今に始まったことではないですが
それこそ、18世紀でもドイツで都市民が大学の設置に反対し、空理空論ばかりしている大学ではなく実用的な工業学校や商業学校を設置すべきだなんて言っているくらいですから。
タイトルからして危機感が溢れていますが、政策としていわゆる人文系高等教育機関、つまりは文明における高等教育機関の根源存在が廃止されるかどうかという話は措いておくとして、それが「人文知の危機!」、「理系的な知の体系にいかに伍していくか」、「人文学的体系知の価値」などという危機感になる流れが、どうにもわかりません。
歴史的には、そもそも学問と認められていなかった工学などの実学を除けば、理系と言えども人文学部を起源にしています。初めから文学部と理学部が分かれていて工学部まであったなどというのは発展途上国、いわば文明国ワナビーの野蛮人の近代モドキ社会の特徴であって、大学というのはそもそもが思想と政治というか行政の知的体系を扱うところです。理系の知的体系といったところで結局紀元前2世紀の中国の博物学や14世紀あたりからの中世ローマ帝国圏の博物学に16〜18世紀フランス・ドイツの観念論が組み合わさり、それに第三階級の実学志向がトッピングされたものであって、つまりは人文学から派生したものです。体験主義か観念論かなどという話はそれこそ思想の問題であって、建設的な議論にはなりえても結論など出そうにないし、何なら飯の種にでもなんでもすればよいと思いますが、理系的知と言ったところでせいぜいが鏡に映ったあなた方でしょうとは言わざるを得ません。人間だって物だ、動物だという思想自体が、人文学の範疇です。第三階級の実学志向の部分に危機感を感じるというのはわからないでもありませんが、それなら理学部も同類であって、Institute of Technologyの学界制覇をこそ懸念する筋です。また語り尽くせないところの人間性とか表現、文化、感情といったものは19世紀に行き詰った主知主義のアンチとして生まれてきたものであり、人文科学の伝統から見ても「学」ではなく対象ではないかと思います。対象を学の枠組みの中で扱っていくときに、論理や因果関係、機械論、確率論や統計学といった道具を使うことでは、理学、工学、人文学のいずれも異なるものではありません。というか、機械論までは19世紀までの哲学が打ち立ててきたものに他なりません(確率論と統計学だけは毛色が違いますが、そこは「学」の本質ではないと言っても、おそらく同意してもらえると思います)。つまり、せいぜいが古典的な思想の中での対象とアプローチの違いに過ぎないのです。もっとも、レトリックではなく法則としての弁証法などと言ったら私は馬鹿にしますけどね。また「テクストや人々の語りについて精密な読みを重ねるのを得意とする文系」と「数量化されたデータを大量に解析するのを得意とする理系」という二項対立だって、20世紀のむしろ異端的な在り方でしかありません。19世紀までの理系の原風景は、事物について精密な読みを重ねる方法論です。ガリレオやニュートンは数値化されたデータを大量に解析する手段を持ちませんでしたし、事象の精密な読み込み、事象の関連への洞察こそが、例えば彼らがアリストテレスやプトレマイオスあたりの世迷言を脱して力学という近代物理学の分野を開拓するために用いた道具でした。また数量化されたデータを大量に解析する技術を具現した計算機という分野を発達させた原動力は、弾道計算や光路計算のような物理学だけでなく、会計や、国勢調査といった社会調査です。もちろんそのあたりは踏まえた上で話をしているはず、そこを踏み外していると見なすほど私は刈谷氏や吉見氏を愚弄してはいませんが、なればこそ、なぜ上述のようなドグマティックな言い切りが出てくるのか、疑問に思います。いやまあ、お二人とも社会学畑だと思うので、あの界隈でここ50年くらい目立っている、とにかくデータを集めればよいのだろう的な社会調査や、昨今のディープラーニングですべて解析できる的な浅薄な意見に思うところがあるのかな、それでこういう計算機情報科学界隈をディスる言説になるのかなという程度の解釈はしているのですが、それで20世紀初めのトンデモ思想家や20世紀半ばの通俗神秘思想家、あるいは新興宗教の教祖みたいなことを主張されても、読み手としては困ってしまいます。
もちろんいわばリストラされかねない賃金労働者やプロフェッショナルという立場からの危機感はあって当然です。それこそ工学部でも機械工学あたりはソフトウェア制御の発達もあって似たような危機感を抱いていることでしょう。とはいえ、それを有用性の主張による訴求という手垢のついた宣伝手段に訴えて解消しようとするというのは、ラッダイトと言って悪ければ田舎の道徳教師の処世術に見えて、違和感を禁じえません。工学部人間工学科情報象徴学講座、社会工学講座で何が悪いのでしょうか。
また、グーグルではだめ、ウィキペディアではだめと、言いたくなる気持ちはわからないでもないのですが、それを「知の集積」がどうのという観念論から説かれたところで、知識人の民俗文化研究をやっているようにしか見えません。そういう浅薄な立論では説得力がありません。真面目に言っているのだとしたら、それこそ哲学の貧困、学者などと名乗らず腐れ儒者とでも名乗るべきでしょう。個人としてそういう感慨を抱くことは否定しませんし、私も眼前に知的集積の象徴を目の前にしたら大きな感動を抱きます。しかし、それは結局象徴でしかなく、私が意味を見出しているというだけのことです。そんなものはただの古い建物と紙の束である、ノスタルジーには共感できないと言われてしまえばそれまでです。だいたいウィキペディアや紙ベースでもよいので百科事典を見て人知の集積に感動できないとしたら、それこそ感性が磨滅していると言うべきでしょう。ピックアップされ、フィルターをかけられた知識ですらそれだけのボリュームになる、それを作り出した人知の大なることよと感動し、そこから漏れている事物に思いを致してこそ現代の文明人です。百科事典というのは結局レビューであり、そこから基本文献に分け入っていく入り口です。百科事典を引いて分かったような気になっていたら知的退廃を非難されても仕方ないでしょうが、それは図書館で開架書庫だけ見て歩いているのも同じことです。百科事典にまとめてあればそれでよし、それ以上深める必要はないなどという料簡は、百科全書派的社会統制思想であり、Encyclopedia Galacticaがそれはむしろ博物館と図書館だろうという方向性に至ったことに象徴されるように、典拠、証拠、資料に当たり、それを読み込まなければ知にはなりません。「検索エンジンで必要な情報がすぐ得られてしまったら、巨大な知の集積を見て恐れおののくこともありません。」などという言説はそれこそ知的集積によって立つ文明を馬鹿にするものですし、言った人が病的不感症であることを証明していると思います。隣にある資料に巡り合う偶然など、何とも安っぽい発見もあったものです。それだって誰かが作り上げ、そこに置いたものです。書庫を総ざらえしてインデックスを作り、自分の必要とする資料を見つけ出すことこそ文献収集家の真骨頂ですし、自らの知の体系としての資料インデックスを作り出すことこそ研究の前提となる資料調査ですし、他人の作ったインデックスを自らの目的に自在に活用することこそ資料調査技術の基本です。むしろこの種の不感症や調査における土俗信仰的運命論こそが、大学人文科学系文化人の知的病であると、それこそエンゲルスやホルクハイマーあたりなら言うのではないでしょうか。

■2020年04月09日(木)  非対称回線とベストエフォートの終わり?
新型コロナで検討、テレワークに最適なモバイル回線はどれか
本気でテレワークをするなら光ファイバーの専用線を引くべきでしょう。それでもインターネット経由だと十分な速度が出るかどうかは保証の範囲ではありませんが。
25年ほど前までですかね。通信回線というのは通信速度を含めた回線品質の保証があるのが一般的でした。電話もそうで、加入者電話というのは1200bpsあたりまでは確実に出ました。それが変わったのが、ADSLです。これによって上りと下りで回線品質が異なり、かつベストエフォート、つまり最悪通信が止まることもありうるという形態が一般化します。この時までは、アナログ電話にしろISDNにしろ、まだ実験的なものだった光電話回線にしろ、ベストエフォートなどという発想はありませんでした。
今では、光回線も、住宅向けや小規模事業者向けは局側設備の前でまとめられて共有になってしまうため、みんなが使うと通信速度がどんどん下がっていきます。もっとも、インターネット側やサーバーがさらに遅いのが一般的というか、その程度で済むように共有する加入者の数を調整しているのですが。それでも予想を超えた混雑が長時間(と言ったって秒単位)続くと、違和感が増していきます。昨今宅内設備では数百Mbpsでるのが普通ですから、宅内のネットワーク共有ストレージは普通に使えるのに外部との通信が遅いという形で余計に目立ちます。また光にしろ上りと下りでは回線速度が非対称なので、テレカンのような上りも下りも高速であることが前提のアプリケーションが多数走ると回線への負担が余計大きくなります。
もうそろそろ、下りの最高速度ばかりを売りにした貧乏くさい商売は卒業した方が良いのではないでしょうか。下りが重視されることは当分変わりないでしょうが、テレワークを普及するのであれば上りの比重が増していきます。引き込み部分が5Gになるならそれはそれでよいと思いますが、加入者線の上り通信速度が問題で性能を発揮できないというのは情けないでしょう。

■2020年04月09日(木)  さあ、キャンピングカーにクラスアップしましょう
共働きテレワーク「在車勤務」で集中できます
家では仕事にならないので車の中でというのはいささか気の毒な気がしないでもありませんが、駐禁で切符を切られない限りはありだとは思います。とはいえ、車の中はどうしても狭くて不便ではないでしょうか。ワンボックスを4人乗りに改造すればだいぶ快適になるはずですが、快適さでは、おそらく小型トラックの荷台に居住部分を載せたキャンピングカーが最もよいのではないかと思います。家族サービスにも向きますし。さらに、牽引式のキャンピングカーや中型トラック改造のものならより快適です。どうせ携帯電話網を使うのだったら、大型免許を取って、トレーラーに10ftコンテナ改造の居住設備を2つと発電機を載せて彷徨いながらテレワークというのも楽しいのではないでしょうか。

■2020年04月09日(木)  ヘッドセット付のタブレットとスマホに違いがあるのかというレベルの話ではありますが
買いそびれた「鈍器的な重量」Unihertz Titanを友人から衝動買い
でか。おも。
まあ、スマホとタブレットの境界線というのはあいまいだとは思うのですよね。強いて言えば、電話をかけることに対応しているかどうかですが、電話アプリを入れ、SIM内蔵モデルにヘッドセットでもつけてしまえば、でかくて重いスマホではあるはずです。というか、IPフォンアプリでも入れてしまえばSIMもいらないしね。とはいえ、300gとか600gの板をスマホと呼ぶ気になるかどうかは微妙なところではあります。
個人的には、重くても大きくてもよいので見やすく電話アプリがデフォルトで入っていないタブレットに軍配を上げます。とはいえスマホの手軽さも魅力ではあるわけで、やはりリナザウに無線LANがついているのがいいなあなどと思ったりもします。

■2020年04月09日(木)  別に低価格の端末を出すこと自体は規制されていないのですが
5Gスマートフォンを安価に売るためのカギは? ミリ波対応が難しいのはなぜ?
皆さん値引き規制がどうのとおっしゃいますが、別に定価から極端な値引きを行うことが規制されているだけであって、定価自体が低い分には問題はないはずです。そして、値段というのは、必ずしもコストの積み上げではありません。もちろん売って儲けが出る値段であることが望ましいとは思いますが、赤字の値段設定自体が絶対ダメというわけではないのです(総務省ではなくて公正取引委員会がケチをつけてくる可能性はありますが)。端末メーカーやMVNOはともかく、MNOはそれなりに体力のある企業体ばかりですから、十分な性能で低価格のキャリアモデルを用意すること自体は不可能ではないと思います。SIMフリーモデルを買う人というのはハイエンド品を選ぶだけのモチベーションを持っていることが多いと思うので、低価格品がキャリアモデルと法人用モデルしかないというのは大きな問題にはならない気がします。
むしろミリ波への対応の方が難しいでしょう。そもそも電波が通らないことが問題になっているわけで、法人モデルに特化というシャープとソニーモバイルの方向性は理解できます。おそらく施設への基地局設置も含めて、コンサルティング込みで売っていくのだと思います。とはいえそれでよいのかという話もありますけど。

■2020年04月09日(木)  そこまでドラスティックにシステムを変えて需要があるか
AIで論文を自動分類 筑波大ベンチャーが無料の論文投稿サイトを公開
自動分類は良いのですが、公開後のディスカッションで査読の代わりになるかという点が気になります。要はコメントなのだと思いますが、かえってエディターやモデレーターが大変になるような気がします。
もっとも、AIで査読できるのではないかと思えるようなレベルの雑誌もなくはないわけで、決して意味がないわけでもないわけですから、研究評価システムの対応次第では実用にならないでもないかもしれません。

■2020年04月09日(木)  まさか緊急事態宣言が違憲無効だと言いたいわけでもないでしょうが
与党、新型コロナで憲法論議呼びかけ 野党は「不急」
そういう議論は特措法の審議過程でやったのではないのでしょうか。まさか、特措法は違憲無効であって、適切な対応を取るためには憲法の改正が必要だと、与党が言い出したというわけでもないでしょう。進行中の事態を拙速に取り上げたところで、制度構築の議論に良い影響があるとも思えません。
もっとも、とにかく憲法審での議論には応じないという姿勢が建設的かどうかは、評価が難しいとは思います。特定の改正ありきの議論や、とにかく問題点を列挙して印象付けての現行憲法には問題があるという印象操作につながることを懸念するのはわかります。結論ありきの審議、パフォーマンスというのは、自由民主党だけでなく皆さん得意で好むところのようですし。相互不信は仕方ないことだと思います。とはいえ、審議を断固拒否などと言っていると、強行突破を図ろうとするところも皆さんそっくりで、印象悪化のみならず、とにかく手段を択ばなくてもよいのだなどという好ましくない手本を国民の選良として見せつけているのが実情ではないでしょうか。

■2020年04月08日(水)  さすがに臨時のテレワークに20万はないなあ
テレワーク用PCが今すぐ必要! メーカーにオススメ即納モデルを聞いてみた その1
テレワーク用に今すぐ必要! 即納PCを紹介 その2
テレワーク用に今すぐ必要! 即納PCを紹介 その3
さすがにAppleとドスパラ、NEC、VAIOの推奨機材はないのではないでしょうか。いえ、悪い機材だとは全く思わないのですが、高価であり、かつおそらくオーバースペックです。ツクモやHPのがどうかといわれると大丈夫なのか心配にはなりますが、まあ、テレカンやコンテンツ制作が主体というのでもない限りはそう問題は起きないと思います。
パナソニックは別の意味でオーバースペックです。値段も凶悪ですが、そもそもテレワークにあそこまでの信頼性は必要ありません。マシンに高い信頼性や安定性を要求し、減価償却期間一杯の長期運用を求める職場なら、お金を払う価値があります。
テレカンで必要な打ち合わせができ、かつ普段使っているアプリケーションが動くということで、WordとExcel程度であれば税込み12万程度の製品であれば問題は起きにくいだろうと思います。パワポが入るとドスパラのおすすめあたりは欲しくなるかもしれません。
もちろん、オフィスで使っているものより値段の高い製品を使うことで、値段相応に効率が良くなることに気づくといったことはあると思います。とはいえ、それこそ固定資産税がらみの事務処理やコストとパフォーマンスのバランスという面もあるわけで、すでに使いこなしている人以外は「13インチMacBook Pro」はあり得ないと思うのですよね。また「レッツノートQV8」もしれっとお勧めする製品ではありません。

■2020年04月08日(水)  責任があると述べるだけでは無意味でしょう
首相「政治判断の責任は自分に」 会見翌日、文書で回答
責任というのは、どうやったらとったことになるのか不明な状態でとると言ったところで意味がないと思いますけどね。そもそも「責任を取って辞職」などというのは責任を取ったことにならないのです。粗相をしでかすような不適当な人物を地位から追っただけのことで、責任があるなら粗相によって発生した損害を補償するのが筋です。その意味では、役人というのは肝心な部分で責任の取りようがありません。失敗についての後悔や自責も、本人の心情でしかありません。謹慎しようが挽回しようが別の功を立てようが、自己満足です。言い換えれば、役人というのはいるだけで責任を果たしているとも言えます。誰かがその地位について一定のことをしなければならないと法律で決められているわけで、法律上行うべき行為さえしていれば、そして行うべきでない行為をしていなければ、結果について責任を負う必要はありません。つまり、ルールに従った権限の行使によって他人に損害を発生させようが、担当した役人が賠償させられたり罪に問われたりはしません。請求されるのは機関の方です。もっとも、裁量事項の判断があまりに不適切とされた場合、不適任と見做されて解任されはするでしょうし、権限の行使の仕方がルールを逸脱していればその責任は追及されるでしょう。
どうしても責任を云々したいなら、職務上の行為(大臣などによる政策実施上の判断を含む)についての賠償責任を公務員本人に負わせる法律を成立させるべきです。その上で、この場合は、感染によって発生した損害や慰謝料、患者が出たことで発生した費用、感染拡大を阻止する過程で発生した損害や費用等を内閣のメンバーとして補償して、それで初めて負った責任を果たしたことになります。
これはそれこそ企業経営でも同じで、「責任を痛感しております」などと言うのなら、少なくとも出た損失分を会社なり株主なりに賠償するのが筋です。ただし株主の同意を得てやったことについては賠償責任を強制されないというのがルールであり、同意を得ずに損失を出した場合、それこそ株主代表訴訟という形で責任を追及され、株主の意向を無視して損害を出したのかどうかを裁判官が判断します。これは、経営者の解職、つまり株主からの委任の撤回とは別です。

■2020年04月08日(水)  集会の規制自体が不当だとは思わないのですが
総選挙は間近か、緊急事態宣言と緊急経済対策の打ち出しで都知事選同時選挙の可能性高まる
観測自体は否定できません。とはいえこういう思惑で行動すること自体は、ポリティシャンとして妥当な行為でしょう。道義的な非難はともかく、行為としては名分が立っているかどうかの問題でしかありません。
そして、名分自体はそれなりに立っていると思います。少なくともこの段階で、結社はさておき集会の自由は包括的に規制されても仕方ありませんし、規制の評価は恣意的であるかどうかだけの問題だと思います。私的事業の統制についてある程度のフリーハンド(もちろん最低限後日の評価検証の対象にはなる)を得られるだけでも、行政担当者としては意味があります。政策研究家には十分な観察と検証を行ってもらいたいですし、国会も検証が可能な記録を残すように仕組みを整備していってほしいものです。

■2020年04月08日(水)  第二弾だ
自宅を楽天モバイルのエリアにする小型基地局「Casa」実質0円で配布
たしか公的機関にも似たような提案をしていた気がしますが、現段階での立ち上げ中のキャリアとしては非常にまっとうな施策だと思います。もっとも、そのためにわざわざ楽天の固定光回線を導入したいかどうかは全く別ではあります。パッケージでそれこそサブの回線として使える程度の額でv6であれ固定IPアドレスとセットだというのであれば、回線多重化の選択肢くらいにはなれると思うのですが、それしかないとなるとどうも信用に欠けます。

■2020年04月08日(水)  現場の経営者はちゃんと考えつくのですね
緊急事態宣言で居酒屋はどうなる? ワタミ渡邉美樹会長がブログで“緊急提言”を発表、その内容とは
「中小店舗を対象に、全ての支払いを猶予する“徳政令”」
なぜこれが真っ先に出てこないのかが大変不思議なのですが、従業員の給与ばかりは誰かが払わないと仕方ないとして、それこそ借り入れの返済や金利払いをはじめとして店舗の維持費や光熱費、材料の代金など、受け取り側に十分な余裕があるがゆえに(それこそ飲食店が電気代を遅らせたところで電力会社が潰れるわけがありません)支払いを猶予するだけで十分効果があるはずなのです。補助金補助金と騒いでいるというのは、そもそもニーズをちゃんと把握していないだけではないかと言わざるを得ません。渡邊氏自身は必ずしも評価できる人ではないですが、この提言自体は氏の現場感覚から出てきたものではないかと思います。

■2020年04月08日(水)  五輪組織委員会から金をとって補償すればよい気がしますが
東京ビッグサイトの利用制限が長引くと「1年で1.5兆円の損失」 五輪延期を受け、日本展示会協会が懸念の声
定例の展示会などであれば、会場の運営側と話を通していたり、予約済みだったりすることも多いはずで、五輪組織委員会からちゃんと十分な使用料をプレミアム付きで取り、使えなかった、あるいはキャンセルされる羽目になった展示会事務局に補償をすればよいのではないかという気がします。まあ、それだけで東京五輪2020が赤字になる事態もあり得ますが、当然ですよね。

■2020年04月08日(水)  自習するならまず教科書から
緊急事態宣言、在宅でできる教科学習サービスまとめ
サードパーティーの教材も結構ですが、まずは学校で使っている教科書と副読本を徹底的に繰り返し読むべきでしょう。さっと一読しただけで理解できてしまう人は、それこそ関連する大学一般教養レベルの教科書でも読むべきですが、それは授業を聞いているだけで一学年200人以上の学校で学年上位10番までの成績を主要全教科とれる、あるいは教科書を読むだけで全国模試で上位10%の順位が取れる人(まあ、宿題くらいは - 提出 - しないと素行の点でまずいので家庭学習が必要ないわけではないですが)が言うことであり、一日数時間予習復習や受験用問題集をする人まで含めて、まずは手元の教科書を完全にマスターすべきです。そういう意味で、妙な補習サービスなど使わずとも、必要な教材はすでに手元にあると思うのですけどね。

■2020年04月08日(水)  でかいモニタは正義です
テレワークのために画面比32:9の49型5Kディスプレイを導入してみた
でかいモニタ、幅広のモニタは正義ではあります。それこそ大昔のMacintoshの縦長モニタのような、あるいは最近でもタスクバー分高さがあるようなモニタを勧める向きもありますが、結局ウインドウは横に並べた方が収まりが良いと思います。つまり、でかくて高解像度で幅の広いモニタの方が使いやすいのではないでしょうか。
とはいえ、記事中に指摘されているように、解決すべき問題点はあります。まずでかくて机に載らない。さすがに昨今オフィスデスクで幅が1mしかないものというのは少なくなったと思いますが、家庭用のデスクの場合1mに達しないものもよくあります。大型モニタを導入するのであれば、デスクの大きさは一畳を基準とすべきでしょう。次に重くて机では支えられない。昨今のモニタはブラウン管ほどは重くないですが、それでも20kgというとそれなりの強度のデスクでないと天板がたわみますし、簡易なテーブルの場合支えきれずにひっくり返る可能性もあります。また床も相応の強度がないと、沈みます(まあ、こちらは大型テレビを置ける程度の床であればよいのですが)。そして、PCのモニタ出力が対応していない。さすがにデスクトップでそこまでスペックが低いものは珍しくなったはずですが、旧機種や安いノートパソコンの場合2kまでしか対応していないことがあります。またメインメモリをグラフィックメモリとして使っている場合など、さすがに昔のようにメモリ不足で表示できないということはないはずですが、バスの帯域が足りないのか、ちらついたり表示が崩れたりすることがあります。
さすがに16万円出せるかという問題はありますが、性能が落ちてもよいなら32インチクラスの4kであれば手ごろなものも増えてきました。
リモートワークというと昔はノマド的な話が多かったですが、さすがに20インチ以上のモニタを使うとなると、重量や電源の観点から拠点を特定する必要が出てくるのも難しい問題です(持ち歩く人もいるのですが)。時間借りのオフィスも便利ではあるのですが、大型モニタの類が確実にある施設という意味で、ビジネスホテルやカラオケボックスの方が便利(カラオケのモニタにPCをつないでしまう人も結構いるらしい)という評価もありうるでしょう。シェアオフィスやサテライトオフィスの場合、この種の機材が用意されているかどうかで評価が分かれることもあり得ます。

■2020年04月06日(月)  消費の下支え自体には意味がないことには同意しますが
現金や商品券の一律給付は行うべきではない
自国通貨建ての国家債務を国民の負債扱いしているとか、そもそもデフォルトのリスクがない債務を不良債務扱いしているとか、国家資金を投入しての企業救済とか、あいかわらずおかしな部分はありますけれども、そもそも供給のところにボトルネックが生じている状態で需要側に給付をしても仕方がない、資金のデッドストック(経済学における貯金というのはそういう意味: 預金として金融機関が預かり、融資に回るなら問題ない)になるだけという点はその通りだと思います。まずは債務について一定期間の保証を付け(できれば地代などを含めて保証するとよい)、回収や利払いを猶予したうえで、その間の金融機関の運転資金について日銀が対応すれば当座をしのげますが、これであればさほどの資金投入を必要とせずに相当の効果が見込め、売上分を補填するよりは事態収拾後の副作用も少ないはずです。その上で、中小企業というよりは腐るものを出荷している(つまり製品を保管しておいて後で売ることができない)事業者と残念ながら出てしまった失業への対応が望まれます(この部分は本来内部留保資金で対応すべきですが、それができない自転車操業事業には対応せざるを得ないでしょう)。こちらについては財政出動をせざるを得ません。ただし、少なくとも感染拡大が終息するまで、給付はともかく公共事業はするべきではありません。財政状態がどうこう言う以前に、そもそも需要を喚起した結果仕事に出られては困るのです。
その上で、需要を抑制している間にサービス消費やリーン経営に傾いた経済を仕組みの面で立て直すことを考えた方が良いと思います。本来サービス業などボラティリティが高いわけで、レバレッジを上げてよいはずがありません。在庫の極小化も同じです。予測というのは一定の確率で外れるわけですから、業務部分をリーンにした分レバレッジを下げないと、リスクが高くなるのは当然です。経済全体のリスクが上がっていたわけですから、リスクが実現すれば連鎖的に破綻が起きるというものです。
過度の資金投入も課税も悪手でしょう。金融リスクや投資リスク*だけ*低減するような金融工学部分への課税を含めたペナルティは必要ですが、課税は本質的に景気に水をぶっかけることになるので景気減速時にやることではありませんし、「逆に国の債務を野放図に増やさないために、救済資金を確保する特別税を導入し、負担できる法人や個人から徴税する仕組みを考えるべきだ。」などと言って短期的な移転ばかりやっていると、財源にされた側のモチベーションを下げ、あるいは頑張っている自分たちがなぜ失敗した連中の救済に金を出さないといけないのだという話になりかねません。どのみち長期的には何かの形で(外国為替の下落かインフレか、あるいはその両方)バランスが取れてしまうのですから、それなら課税によるデフレの加速よりはインフレによる現金資産の目減りの方がましでしょう。さらに、すでに儲けてしまった資産の徴発など税制に無理が出るだけであり、リスク資産への資金流入の抑制(つまり加入者リスクの年金保険の廃止や金融取引税などによる素人デイトレーディングを含めた投機的金融取引のコスト増加)と低利の国債増発によるリスク資産からの引き上げ資金の吸収(株価下落はともかく資金のだぶつきだけは避けないといけないので)とより発行側と引き受け側のリスクを限定するような投資の仕組みの整備(優待販売型のクラウドファンディングのような償還や利払いを前提としない仕組みも一案でしょう: さすがに株式のような有限責任支配証券と有利子社債と融資だけでは事業の制約が大きい割にリスクまで増大しがちで、投資側の見通しが短期に偏りかつ事業の不確実性が増している状況では問題があるでしょう)、解雇リスクを前提にした雇用システムの再設計を行ったうえで、1960年代以降の投機取引で水膨れした資産はインフレで減資させる方が良いと思います。
ユーロペッグでMプレイすることを選んだハンガリーあたりと一緒にして欲しくありません。

■2020年04月06日(月)  いやでもそれノキアじゃないよね
「ノキアのスマホ」が復権、ようやく黒字化。市場をにぎわす存在へ
HMD Globalがやっている事業をノキア端末の復活と言われても、いささか腑に落ちない部分があります。資本としては鴻海が入っているわけで、ある意味台湾資本ですし(それを言ったらヨーロッパ資本の大企業というのはほとんどなく、EUに本拠地のある国際企業のほとんどはアラブと中国、インドあたりの資本ですが)。まあ、いまだにLenovoのThinkPadと言われて違和感を感じるくらいですしね。
HMD Global自体はフィンランドが本社ですが、デザインはともかく、開発・生産のほとんどは台湾、部品にしろ技術にしろノキアのものではないように思います。ブランド価値を認めてのことだとは思いますが(つまりFoxconnでは売れないと判断している)、Microsoft時代を含めて中身としては全く違ったものになっている以上、新規にブランドを立ち上げてほしかった気がします。

■2020年04月06日(月)  最悪旅客便は止まってもいいのですよ
もしロックダウンになったら鉄道は止まるのか?
旅客便は止まってもよいのですよ。貨物列車さえ止まらなければ。逆に言えば、航空、海上、鉄道、長距離トラックのいずれも、貨物便はよほどのことがない限り止まらず、ロックダウンになってもなったところを迂回して輸送が行われるでしょう。大都市向け貨物輸送は止まりかねませんが、全国的な物流は、向こう半年程度なら維持されるはずです。

■2020年04月06日(月)  お気に入りだったんですけどね
アプリ開発が容易だったLinux搭載PDA「ザウルスSL-C1000」
私が持っていたのは3000の方ですが、後でハードディスクをSSDに置き換えて使っていました。性能的には今のスマホのエントリーモデルの方がよほどよいはずですが、使い心地は良かったです。フルキーボードがついているということで、外国の方も興味を持っていました。まあ、コンパクトフラッシュのPHSデータ通信カードを取り付けていたとはいえ、遊びのほかには音楽プレーヤーくらいにしか使わなかったのですが(絶対電話が着信しないのを気に入っていたともいう)。1つでよいので、USBポートがついているとなおよかったです。

■2020年04月06日(月)  取り上げられるほど評価が高かったのならまあ良いのではないかと
テレワーク初心者よ、今すぐいい椅子を買え
嫁さんの隙をついて買ったというのに嫁さんに取り上げられたというのが涙を誘いますが、逆に言えば反対していた人に価値を十分認めてもらえたということでしょう。椅子に10万円というのは、安っぽいものですら数万円というオフィスチェアの値段を知っていないとショックを受けかねませんが、むしろまともなものが10万円で買えるならお得とも言えます。
ところで、在宅ワークをするような人というのはだいたいフローリングの家に住んでいるのでしょうか。自宅にオフィスチェアを入れる場合、問題になるのが接地圧がどうしても高くなるキャスター部分で、車輪は良いのですが、畳だと確実に、フローリングでも柔らかいものだと(必ずしも安物でないのが嫌なところですが)、床の表面がへこみます。まあ、四点支持であっても幅1mmくらいの接地部分に10kg以上かかるわけで、そりゃ凹みますよね。キャスターのない椅子の場合、接地面積は足一本当たり1cmsqくらいはあるわけですから。椅子だけと言わず、ぜひともカーペットかラグを敷くことをお勧めします。でないと、座ったときに感触が悪かったり、移動したときにごつんと変な感触がするのみならず、借家の場合退去時に原状回復費用を請求されかねません。畳の場合、椅子の下に合板のラグを敷くだけでも座り心地が違います。

■2020年04月06日(月)  出版社も商売ですからね
論文の掲載、時に1本50万円必要 研究者「高すぎる」
問題ですよね。
とはいえ、出版社にしても商売でやっているわけで、部数のでない学術誌、しかも個人購読が減ってボリュームディスカウントでもしないとなかなか買ってもらえないのでは、投稿者からお金を取るしかありません。インパクトファクターの関係で間口の広いマイナーなタイトルは不利ですし、しかもジャンルがどんどんニッチになっているので、タイトルを増やさないと寄稿が伸びないし、当然購読者数もさらに減るわけです。学術雑誌の発行コストなんてほとんど人件費、しかもオープンアクセスの雑誌なら電子媒体ですから、数万部出るタイトルだろうが千部出るかどうか怪しいタイトルだろうがコストは変わりません。広告媒体としての効果も怪しくなってきていますから、おそらくそれで、雑誌に広告を出しているところがあまり変わり映えしなくなっています。電子媒体だとそもそも別刷り単位の販売で、広告料が入りません。別刷り一部に5000円も出して広告まで入っていたらまあ、購読者は怒るでしょう。
査読8年なんて話も先日出ましたが、学術論文1本が掲載されるまでの手間はずいぶんと大きいです。編集にしろ査読者にしろボランティアが多いとはいえ、投稿規定通りの体裁であるかどうかから投稿論文にふさわしい文体であるかどうか、内容がおかしくないかまでチェックするわけで、アクセプトやリジェクトならともかく要訂正となればそれを何度も行うことになります。査読者を探す編集の手間だって少なくありません。ジャンルがニッチになっているということは査読ができる人の数も減るわけで、大規模な研究チームの成果だと利害関係者を避けて査読者を探すのに苦労することもままあります。出版社にしてもそうした手続や発行業務をハンドリングする手間はあるわけで、出版のマネージメントにはいろいろコストがかかるのです。もちろん、投稿のしがいのない詐欺のような雑誌もあるわけですが、全体としては投稿者と購読者から非難を浴びつつも利益を上げるのに苦労しているというのが正直なところでしょう。
 とはいえ、投稿料だけで予算オーバー、そこまではいかないまでも頑張って取った競争的資金の半分を持って行かれるなどというのは洒落にならないのも事実です。資金を出す側としても、出版社に補助金を出しているつもりはない程度は思うでしょう。研究資金の獲得やそれにつながる研究の評価が論文数とインパクトファクターで決まることが、ジャンルがニッチになったり投稿本数が増えたりする原因になっている面もあり(もちろん現代の学術研究が精密化し、論文一本にかかる手間やチームの人数が増えているということもありますが)、そのあたりは評価側の制度改善が望まれます。

■2020年04月04日(土)  電車通そうよ
線路上に20基の鳥居がずらり! 山口・長門市駅に現れた真っ赤な鳥居のトンネルが話題に、JR西日本に詳細を聞いた
ネタとしてわからなくはないのですが、ならば電車を通すところまでこだわろうよと思ってしまいます。通してしまうと乗降に支障が生じるとか、ホームに置けなくなるということだとは思うのですが(線路に降りて撮る人も出そうですしね)、駅側がこういう遊びをする程度の利用者数なら、渡り通路がないとしても安全なところに撮影用の塔を建てたって良いでしょう。

■2020年04月04日(土)  呪縛してるのはDじゃないですよね
Dの呪縛
速写する場合は、どうしてもEVFの遅延はまだ気になるのでしょうね。PC側での補正処理だって一瞬遅れるわけで、画素数が少ないとはいえEVFに送り込むまでの処理はそれなりに時間がかかるのでしょう。
とはいえ、「光学ファインダー」に呪縛されているわけで、確かにニコンで光学ファインダーを備えた機種というとDになりますけど、別にEOSだってよいわけです。
それと、おそらくDXフォーマット用レンズをFXフォーマット用レンズに買い替えるのにお金がかかるという話だと思いますが、そもそもZシリーズ自体はマウントアダプター経由でFマウントレンズを取り付けできます。接点の変換までこなすだけあって純正のマウントアダプターは高めですが、常用するレンズの本数分くらいは買えなくもないでしょう(使い方から言って、まさか10本以上日常的に持ち歩いているなんてことはないと思います)。確かにZシリーズのレンズの性能は魅力的ですが、普通に使うならFマウントレンズで十分でしょう。「少なくとも現時点ではFXボディとDXレンズの組み合わせは、ミラーレスの長所を堪能するための最適解ではないかと判断した。」という評価は正しいと思います。
D50で物足りないというのは、まあ、ニコンの手落ちですよね。そもそもDXフォーマットではせっかくでかくしたマウント径を活かせない、FXフォーマットで撮って欲しいというのはまあ、わかりますが、センサー系以外の部分まで露骨にエントリー層向けのスペックになってしまっている点はいただけません。DXフォーマットを過去の過ち、センサーが調達できなかった頃の黒歴史だと自己批判するにしても、DXフォーマット用のボディを出すならせめてZ6と比べられる程度の性能は欲しいところです。価格面で厳しい部分があるにせよ、DXフォーマットを見捨てるならあくまでもFXフォーマットで低価格のボディを出すべきだし、たとえ義務感であれDXフォーマットをサポートするなら安かろう悪かろうに走るべきではありません。これがZ7の時なら最初の機種だから仕方ないで済みますが、Z50はセンサー系がDXフォーマットなだけです。ハイエンド機とローエンド機の二機種を同時に出すことは難しくなかったでしょう。まあ、売れたかどうかまではわからないですが…それでも「だが、実際に手に持って試してみると、レスポンスの点で物足りない。Z一桁に対して1年のアドバンテージがあるのに、Micro USBというのも萎える。イメージセンサークリーニング機能がないというも不安だ。」などと言われることは避けられたでしょう。「おそらくDXのフラグシップ機というのは出てこないだろうとも考えられる。」となる可能性は低くありませんが、その場合DXフォーマット用のZシリーズレンズというのがそもそも出てこないわけで(現時点でのDXフォーマット用レンズ2本は明らかにキット用のお手頃価格品です)、否応なしにFXフォーマットに移行することになるのだと思います。

■2020年04月03日(金)  消費にはつながらないわけですが
オンライン飲み会ブーム到来?「Zoom飲み」を試したらすこぶる楽しかった
ブームなんですか?まあ、惰性で飲み会を企画するわけにいかないのでオンラインに流れた向きがあるのでしょう。「かかったコストは安ものロゼワイン580円と発泡酒1本150円程度。あとは適当に冷蔵庫からつまみを持ってきたぐらいですから、1000円とかかっていません。」というのはある意味当然で、というか酒必要ですか?
問題は、こういうDIYだと消費はさっぱり上向かないことでしょうね。

■2020年04月03日(金)  自転車操業でないというのはこういうことでしょう
アップルは5G iPhone発売が遅れても焦らない
アップルの売り上げがなくなっているわけではないとはいえ、「売れなかった」ならともかく「そもそも消費が妙な原因で急減速した」程度なら耐えられる、次を考える余裕があるというのは、事業経営の大原則なんですけどね。屋台なら別ですが、半年程度客足が止まったくらいで(この先回復はほぼ確実にあるのに)経営が揺らぐというのは、賃労働者並みの自転車操業です。とはいえ、そういう事業が少なくないのですけどね。そんなことで、それこそ景気が悪化したら、事業の環境が変わったらどうするのだろうと思うのですけど。

■2020年04月03日(金)  イベントそれ自体はともかく、イベントをやる主体は継続するとよいのですが
「コミケは滅びぬ。何度でもよみがえるさ」──有志が挑む「バーチャルコミケ」の道
現在のテレカンでは対応できないイベントとして、同人誌即売会は典型と言ってよいでしょう(ちなみに学会の懇親会というのもテレカンではできないわけですが)。売ることよりも、売り手同士や売り手と買い手が顔を合わせることが大事なイベントです。単に作品の頒布だけなら環境がいろいろ整っていますが、リアルで物を作って買ってもらうしかない時代にできたとはいえ、その場だけの売り買いではなく、全国のマニア同士が集まって騒ぐ祭りです。観光イベントやショー、あるいは地元の祭りなどとは違うのです。
オリンピックに合わせて夏コミの時期をずらし、はては中止というのは、実に英断だと思いますが、このイベントを続けているコミックマーケット組織自体は続いてほしいものです。もしかするとそのうちバーチャルになるかもしれませんし、同人活動というのは慣性もそうですが対応力も高いでしょうから(実際個人としては電子書籍などに進出している作家さんも少なからずいます)、紙本前提の商業出版社よりも変化は早いかもしれません。リアルとバーチャルの合わせ技もありうるでしょう。しかし、集まることに意義を見出す人たちが集まる場という部分は残るでしょうし、残していってほしいと思います。
ほらやった。まあ、定着するかどうかは未知数ですけどね。

■2020年04月03日(金)  設定大丈夫なんですかね
政府、小中学生の家庭にモバイルルーター配布へ
一ヶ月遅いだろうというのはともかく、配るのは良いとしてセキュリティ設定とか大丈夫なんでしょうかね。
というか、100億円だとざっと100万世帯程度への配布を見込んでいるのだと思いますが(調査費や諸経費はあるはずなので、機材費が半額としても50万世帯)、親が携帯電話のデータ通信契約をしておらず、かつ小中学生のいる世帯というのがその程度あるという見込みなのでしょうか。それとも親の回線とは別に常時接続が前提なのでしょうか。自習課題程度ならともかく、動画やオンラインミーティングまでとなると、月間20〜30GB程度は必要だと思うのですが。回線業者のサポート施策が前提ですかね。

ドコモ
ソフトバンク系
au

■2020年04月02日(木)  昔はチェーン店を組織していましたが
新製品の的外れな口コミにメーカーはWeb直販で対抗する
まあ、口コミ対策も含めて売り方の統制ですよね。あまりにも意図と外れた売り方、評価をされたくないということでしょう。電気屋のナショナルショップとかは本来そうした意味合いもあったのだろうと思います。売って終わり、他店よりも安ければよいというのは、良い意味で日本の耐久消費財の売り方ではなかったと思います。
もっとも、それこそ裏技も含めて下調べしてしまう、あるいは使いながら見つけ出してしまうようなユーザーにとっては、メーカー販売員や代理店のぬるいサポートなどいらないというかかえって邪魔で、ぽちっとすればよい通信販売というのは少なくともそういう買い手にとっては購入手段の改善ではあります。いや、業務知識のみならず商品知識の豊富なユーザーと、建設的なディスカッションをしたいとか、そういう人に鍛えてほしいとか、ののしられるのが快感とかいう販売員もいるのかもしれませんけど。ディスカッション以外はユーザーにとってはいささか迷惑です。玄人志向なんかは本来そういうニーズへの対応だったわけでしょう。もっとも、Web直販にしても、最近はぽちっとできず、販売窓口による(アンケートやメールによる)コンサルティングを介しないといけないこともあります。担当者の出来が悪いとユーザーの印象が悪くなることもあるわけで、「下らないアンケートよりもデータシートを充実しろ!」という評価は玄人にとっての真実のひとつだと思います。

■2020年04月01日(水)  親密さを装うサービスというのは日本独特なのでしょうか
敬称の不思議
まあ、あれは最初びっくりするでしょうね。というか、誰ですか、ちゃんと説明しないで連れてったのは。まさかメイド喫茶(というかこの場合は妹喫茶?)に一人でふらっと入ることはないと思うのですが。
お客を「あにさん」などと呼んで親密さを演出するのは日本ではそれこそ江戸時代まで確実にさかのぼれるサービスですが、日本独特なのでしょうか。それこそ友人を装ってすりや詐欺、あるいはぼったくりを仕掛ける手管はどの国にもありそうな気もするのですが(少なくともギリシャはあったな: 旅行ガイド本の定番の注意事項だし)。まあ、ファミレスなども含めて(あの接客担当女性従業員の恥ずかしい制服にもかかわらず)日なたのサービス業ではまずやりませんけどね。馴れ馴れしいと評価される可能性もありますし。

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