■2019年09月24日(火)
絵も音もいいのに
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ロードエルメロイ二世の事件簿 ええと、フェイカーの動機が違いますね。あれじゃ無知ゆえにあり得ない目標を設定してユーラシアを半分踏破する羽目になったことに拗ねた感じです。イスカンダルに愛想をつかしたからアイオニオン・ヘタイロイに出てこなかったということになります。 ドクターハートレスがフェイカーを呼び出した動機が不明なのは、この時点では仕方ありません。終わり方からして次回に列車の件だけでも収拾するはずで、順当に行けば次作の予告があるでしょう。順当に行けば、ですが。 話をいろいろかいつまんでしまっているのは、もう仕方がないのですが、やはり前半はない方が良かったのではないかと思います。ドクターハートレスの暗躍事例につながるとはいえ、それこそロードエルメロイ二世の解説で触れるだけだって良い話です。理想で言えば特番で出した方が良かったでしょうが、さすがに特番3本はいろいろと厳しいでしょう。どうせルヴィアゼリッタにせよ迷惑コンビにせよ、この話には直接絡んでこないのですから、2シーズン目が確定した時点で入れるのでもよかったはずです。むしろ今回のエピソードを2話くらいかけるべきです。オルガマリーちゃんの出番が減ったのはまあいいとして、魔眼大投射の描写があっさりしすぎているのが残念でなりません。機関車の変形シーンも、ひょっとすると本来もっとコマがあったのにだいぶ削ったのかもしれません。絵や音、デザインといったパーツの部分では十分よくできていると思うので、流れを端折ってしまっているのが非常に残念です。いや、話の筋やエピソードはあれでもいいから、フリューゲルや清玄やハイネでなくてもいいから、例えばドクターハートレスに、アインナッシュの仔を回収して保管していたというセリフくらいは言わせてあげて欲しいです(「解放した」の一言で済まされちゃってます)。 ところで、トーコトラベルで到着したライネスちゃん、相当ひどい状態になっていたはずですが、そういえば小説でも、一緒に飛んできたカウレス君は平然としていましたね。さすがに登場前に化粧直しでもしたのでしょうか。元ネタは蒼崎のお姉さんの方ですが、あの人は準備をしっかりする方だと思うので、本来の術としては飛行者の保護機能があるはずです。とはいえ魔女が箒で音速を突破したという設定もどうかと思うので、実力不足で保護機能が働かないということはあり得るでしょう。また、アニメではアシストをしていますが、あれは本来魔女の飛行術なので、「飛行者とリンクしたものを目的地に持ち込む」というのが仕込みで(今回の場合ライネスが渡した口座のカードだって良いのです)、移動可能な状態でリンクを活性化させれば勝手に引っ張られる(ので飛行の軟膏でいっちゃってる状態でもどこにあるとも知れない目標に到達できる)ということで、実施の際にはアシストはいらないはずです。むしろ多忙なライネスちゃんは膏薬作りに手伝いを雇っていそうですが、まあ、エルメロイ家ともなればストックはあるのでしょう。とはいえ、魔女術であり、女性しか飛べないという程度の制約はあるので、ルヴィや後見役の獅子劫はともかく迷惑コンビのアシストは無用だと思うのですけどね。 | | |