日記

■2019年08月31日(土)  カメラを使うためにまずエクササイズから
1億画素の衝撃! 富士フイルム「GFX100」を試す
著者はあまりこういった特殊な機材を扱うイメージはなかったのですが、まあ、GFXの最上級機と言えばある意味写真マニアのあこがれです。ちゃんとした人が撮ってよくとれているのは当然ですが、操作感が一眼レフというか35mmミラーレスに近づいていることもよくわかりました。
とはいえ、問題は重さです。いえ、1.3kgというのはまだ軽くなった方ではあるのです。何しろ一昔前のデジタル一眼レフがこの重さなんですから。しかし、このカメラと数本のレンズ、そしてサブのカメラシステムを持ち歩くとなると、おそらく携行重量はカメラ関係だけで10kgを超えます。米の大袋を背負って山道や海辺を歩き回ったりするわけです。まあ、陸上自衛隊の標準は20kgだと聞いた覚えがありますが、10kgだって訓練していない人が持って1kmも歩いたらダウンしかねず、筋肉痛確定です。つまり、値段もそうですが、このカメラはまず持ち歩けるだけの体力を要求する高嶺の花なのです。

■2019年08月30日(金)  ここでガルパンネタですか
魔法使いの印刷所(3) もちんち&深山靖宙 電撃コミックスNEXT
冒頭の呪文でネタにしているのは明らかでしたが、15話でミカが召喚されたのはローアライで少々グロテスクだが食べるとおいしい暗黒王が取れる…いや、呼び出したのは明らかにあんこうチームの皆さんと生徒会長(角谷杏)ですよね。国の名前、旧式戦車にミホンの出身地やミカを探してうっかり料理番組を投影してしまった呪文など、ネタが突っ込んであります。廃村告知をしているのは文部科学省学園艦教育局長でしょうか。ミホンの紹介コマの右下で左側でミホンを慰めているのはゆかりさんですが、その右の子は大洗には該当しそうなキャラがいません。茶髪で雰囲気が若干違いますが、アヒルさんチームなら磯辺さん、後はうさぎさんチームの優季ちゃんか、大穴で風紀委員でしょうか。58ページ左下のコマにはみほ以外のあんこうチームが勢ぞろいしています。60ページ最初のコマは海楽フェスタと鮟鱇祭りのもじり…なんでしょうね。ちなみに大洗を含む関東北部太平洋岸は、20世紀後半は冬場の鮟鱇料理目当ての団体ツアーと夏場の海水浴の家族連れでにぎわいました。
ところで余白ページの禁止生物を召喚して追放されるミホンだけ、よくわかる現代魔法ネタのような気がするのですが、召喚魔法でやらかした罰として追放処分というと、川に転落した戦車の乗員を助けに行くために担当の戦車の指揮を放り出して、フラッグ車だったために撃破されて試合終了というのはだめだったんだろうな。

■2019年08月30日(金)  もの好きは使うかもしれませんが
1日1本ドリンクを受け取れる。日本初の自販機サブスクサービス「every pass」10月1日開始
アイデア自体は悪くないと思うのです。駅の自販機を受け取りに使うのも合理的ですし、一日1本というのも、まあ駅で買うという状況を考えればそんなものではあるでしょう。生活にリズムを与える習慣的なトリガーの提供と思えば、納得できなくもありません。
とはいえ、なんでまたQRコード?JR東日本にはSUICAという普及した決済プラットフォームがすでにあるでしょう。駅の自販機なんて普通交通系ICカード対応なんですから、SUICAの付加サービスにして端末側で処理すればいいだけではないかと思います。新規顧客にしても、それこそSUICAの付加サービスにすればSUICAのさらなる普及もあり得るでしょう(十分普及していると思いますが)。そもそもユーザーの選択に合わせて決済枠を調整するといった処理はソフトウェアの十八番です。
SUICAといえば、交通系ICカードがほぼ全国で使えることは十分には知られていないようです。改札でSUICAを睨んで悩む姿が…近距離切符はたいていどこの交通系ICカードでも買えるんですよ。まあ、乗り降りする駅にカード対応券売機や自動改札機があるとは限りませんけどね。

■2019年08月30日(金)  手続での来店不要に需要はあるか
ドコモショップの来店予約で「解約」だと枠がない? ドコモ「そのような運用は強要していない」
まあ、そのうち携帯電話評論家の石川氏あたりのコメントが出てくると思いますが…
とにかく何をどう手続すればよいかわからないから店舗に行く人とか、サイト側で本人確認の仕組みが整っていないので店舗で本人確認をせざるを得ない状況などもあると思うのですが。ソフトウェア的な認証というのはまだ慣れていない人が結構いるように思いますし、端末が使えているからではさすがに杜撰でしょう。カメラ機能をうまく利用するあたりですかね…
とはいえ、短期的には改善は難しいでしょうし、そこで予約制度などという一方的に入り口を絞る仕組みだけ導入しても仕方ないと思います。

■2019年08月29日(木)  場所代だけは取ると言われても
新幹線に「特大荷物置き場」 席とセットで事前予約
新幹線への大きな荷物の持ち込みが予約制に 東海道・山陽・九州
あまり大きな荷物を旅客輸送用の車両に持ち込まれても困るので、場所を作るから予約して欲しいという理屈自体はわからないでもないのですが。
正直これならば、そもそも全車指定席にするべきだと思います。昔は、そもそも車両が足りず指定席だけでは輸送量を確保できないとか、席指定のコストといった事情があったので、自由席より料金の高い指定席が成り立つ事情があったわけですが、今時、駆け込み客でもなければ駅に着いたところで直近の列車の指定席を携帯から予約するくらいの行動はするでしょう。そもそも新幹線なんて特急券がなければ入場すらできないわけですから、全車指定席とし、各車両に荷物置き場を十分設ける程度のことは可能だと思うのですが。お座敷列車のような事前に十分な調整をするものや特殊な企画切符ならともかく、とにかく切符を買って乗り込む使い方であれば、変にオプションを付けず、単純な形にするのが使いやすいと思います。

■2019年08月29日(木)  生産を増やしても増えませんよね?
消費を増やせばGDPが増える?
生産活動や消費活動がどのようにして経済指標に影響してくるかについては解明されていない部分が多いというのは理解しますが、特に景気動向の調整について、金融市場の調節が大きな役割を果たすという点については、現時点で議論の余地は少ないと思うのですが。少なくとも、生産が大きな役割を果たすといったリカード派的な議論やマルクス的な議論が時代遅れであることは明らかでしょう。消費と生産のバランスが景況や価格動向を左右し、かつ需要が先に来るというのが、普通の理解ではないかと思います。その意味で、需要に見合った生産を行うことでGDPが増えること、また少なくとも現代経済においては生産過大の傾向があり、消費の増大が少なくとも名目GDPを増やす一方で、消費の縮小は実質GDPの縮小、つまり不況を招くことも異論は少ないはずです。
債務の累積については基本的には名目貨幣価値が問題になるわけですから、名目GDPが増えていれば債務負担自体は実質的に軽減されるという論にはおかしなところはないでしょう。実質GDPが増えなければ名目貨幣価値で表示される資産が実質的に減価するわけですが、それを是とすればインフレ政策になるし、否とすれば金本位制的な政策になります。インフレ政策における政策面での配慮としては、貨幣資産の減価の暴走の抑止、つまりハイパーインフレの抑止になります。現物資産を持っていた方が減価せず、有利になるわけですから、資産市場には貨幣を手放して現物資産に替える動機が生まれることになります。ただしこれには、とくに発達した金融市場のある地域には、一定の制約があるというのが一般的な見解でしょう。つまり、流動性と利子を考慮した場合、名目貨幣価値であらわされた金融商品で持っておくことが都合がよいということです。インフレ時、この種の商品の価値は減価していきますが(特にインフレ率が実質経済成長率を上回る場合インフレ補正をした後の価値はマイナスになります)、債券の名目価格は上昇するわけですから金融市場に貨幣がだぶつき、実質的に貨幣量を増やすことになるはずです。そこまでくればそもそもインフレ政策を行う動機が消えるし、発行時よりも貨幣がだぶついている以上返済額の全貨幣量に対する比率、つまり債務負担の影響は小さくなる。これは、債務が名目貨幣価値であらわされる以上妥当な結論だと思います。
問題は、インフレ下での金融資産が地域内の資産ではなく他地域の金融資産や貨幣に替えられた場合、つまり資産の域外脱出で、この場合資産売りによって金融資産の名目価格が下落し債務負担が増加、一方で貨幣自体はだぶつくので脱出先との為替レートが開くのだと思います。とはいえ輸入や他地域からの借り入れが大きくない限り制御可能だという説には一定の妥当性があるように思います。
負債というのは本質的に貨幣的なものであり、貨幣の供給、つまり消費の増大によって解決しうるという意見は、そう否定したものでもないと思います。とはいえ、不況となると話は違いますし、貨幣価値で見た市場規模のトレンドだけを見た議論は危ういというのも適切な指摘だとも思いますが。

■2019年08月28日(水)  とりあえずは物珍しさかな
KFCの偽肉チキン、たったの5時間で完売。Popcorn Chickenの週間販売量に相当
とりあえずは物珍しさなのだろうと思います。他の地域へのパイロット販売の拡大も含めて、クリスマスシーズンに本格販売を始められれば良いくらいのスケジュール感かと思います。
近所で売り始めたら…とりあえず買ってみるかな?

■2019年08月28日(水)  査証を水際で取り消すというのは…よほどの理由がないと人権侵害じゃないのかな
レバノンから来たハーバード新入生が強制送還。SNS上の友人の「米国反対の視点」投稿が根拠
適正に査証を取ってあるのに到着地で追い返されるというのはうれしくはないですよね。とはいえ査証自体は相当の理由があれば取り消しができるのも確かです。留学生の受け入れはアメリカの大学にとっては大きな収入源のはずですが、査証発行の際に国務省と大学とで十分すり合わせを行うことと、できるだけ水際での入国拒否にならないような見通しの効く制度にすることが望ましいと思います。
ハーバード合格の難民、一転入国認められる 無事入学へ とりあえず前に進んだようですが、逆にこの手の判断の取り消しが相次ぐと、今度は現場のモラルが下がっていく懸念があります。 9/3

■2019年08月27日(火)  そっくりさん
「スティーブ・ジョブスがエジプトにいた…」激似だと話題になっていた写真がこちら
場所はエジプトだそうですが、彼は元々ヒッピーですから、この手のエジプトの民族衣装を着ても違和感はないかもしれませんね。着る機会があったとしたら作務衣なんかも好んだのではないかと思います。

■2019年08月27日(火)  権力の犬だって大変ですよね
出口見えぬ香港 怒る警官の妻ら「市民と政府の板挟み」
板挟みになる警官やとばっちりで被害を受けるその関係者には同情を禁じえませんが、そもそも警察というのは香港において市民のものだったことがあるのでしょうか。まあ、「還」というのは理念上正当なところに移転するという意味もあるので、警察というのが本来市民の治安維持機関だと思えば用語上の問題はないわけですが、この手の市民自治の概念は近年相当揺らいでいると思うのですが。
そもそも集団示威行動というのは傍から見ると非常に迷惑で、治安を乱していると言われても仕方ない部分があります。治安維持機関がそれを取り締まる、あるいはせめて示威以外の行動に走らないよう規制するというのは、やむを得ない話でしょう。集団示威行動を起こされるような統治に問題があることはもちろんですが、正直警察に迷惑をかけるような抗議運動はいい加減卒業した方が良いのではないかと思わないでもありません。究極の政治行動として、市民の集団が実力で共産党政府を追放することがありうる点は認めますけども。

■2019年08月27日(火)  区分所有法自体が失敗だったのではないかと思うのですが
タワマントラブル増加中!大規模修繕で住民側と施工会社がモメる理由
理由というか、まあ、入居者は賃貸集合住宅の延長の気分でしょうし、施工業者も素人を相手にする経験などあまりないでしょうから、揉めはするでしょうね。
というか、そもそもいわゆるマンション(区分所有による集合住宅)の発想自体に無理があった、政策として失敗だったという結論が出たということではないでしょうか。そもそも都市開発において大規模集合住宅を開発業者の資産として維持していくことが難しいという課題があり、持ち家政策に名を借りて集合住宅を住民が共有し、個別住居の部分を住民個人の所有とする、集合住宅の運営は住民が組合として行うという制度で、開発業者が不動産所有のリスクとコストを分譲段階で移転することが可能になったわけです。もちろん、リスクはともかくコストは住民や入居者組合が負担できるわけではありませんから、住宅ローンという形で金融業者が肩代わりする、その際に無担保というわけにはいかないので、個人所有部分を作り、担保価値を与えたことになります。どちらも、大規模な住宅開発に必要な現金を事業者も住民も持っていないために、金融という形でお金を増やす仕組みです。つまり資産価値を与える部分は当時の金融制度において無理のない仕組みになっていますが、それ以外の部分は、トラブルが出ている(それこそ入居者組合の正当性から建物の管理、開発業者や施工業者の責任に至るまで)ことからすると、無理があった、もしくはないがしろにされたということになると思います。自治会制度が揺らいでいる今日、地縁というのは相当ドラスティックに、それこそ地縁に関わるのは地方税と地方選挙の投票権だけかもしれないという程度まで、再検討される必要があるでしょう。それこそ地縁など知ったことではない大規模開発業者が行う分譲という手続において地縁に基づく組合が成立するという擬制は、法理論としては可能でも実施においては無理があったと言えるのではないかと思います。それこそ戸建ての分譲団地とも共通する問題です。
それこそ金(金融資産)が余って不況になるような状況ですから、区分所有法を廃止し、数年かけて区分所有に関わる関係を整理することも可能ではないかと思います。どうせ銀行口座の残高を適宜書き換えるだけのことで、そもそも集合住宅の物件自体が担保として機能するわけですから、個人所有部分の権利についての感傷以外はあまり問題にならないでしょう。その上で、どうしても整理したくないという組合については、物件全体を住民の設立する組合なり運営会社なりの財産とし、その組合なり運営会社なりの内部の規則として個別住居部分の管理を入居者に委ねればよいはずです。住宅ローンについても、それこそ後顧の憂いはないわけですから、経過措置として一定の優遇措置を講じる余地があります。つまり、組合なり運営会社なりの出資として住宅ローン付きの区分所有権を認め、かつ分譲時価格をもって出資額とし、退去時に出資額分の払い戻しを受ける形とし、まとめられた住宅ローンの清算について原資の調達や清算の条件に優遇措置を設けたうえで、元の住宅ローンの返済条件相当(もしくは金利減免)で入居者の分割出資を認めるといった仕組みあたりです。区分所有権を売却して不動産購入の元本にしようと考えていた向きにはいささか厳しい話になりますが、出資額払い戻しなり住宅ローン残債の免除なりでバランスはとれるでしょう。集合住宅の解体に伴って組合や運営会社が赤字清算することもあり得ますが、それこそ誤った政策の責任ですから、設立時の出資の段階で解決策を講じておき、政府なり金融業者なりが負担すべきです。開発業者が自己資産として集合住宅を運営する制度を基本として、経過措置として講じるのですから、当然制度の適用を前提とした新規の集合住宅の開発は認められません。
集合住宅の維持についてノウハウを蓄積するというのも一案ではありますが、そもそも住民の共有という時点で継続性(というか永続性)に乏しいわけで、専門家の育成はまだしも受益者へのノウハウの蓄積の点では無理があると思います。そもそも区分所有自体がただの仕組みにすぎない(それも熟慮の上でできたとは言えないその場しのぎ)わけですから、専門家の手配はそもそも現在は十分な資力があるはずの不動産開発業者が行うこととし、長期のコストを含む入居者のリスクの除去を目標として制度自体を改める方が良いのではないかと思います。

■2019年08月27日(火)  建築基準上の問題はないのだと思いたいですが
国重文をIT人材の育成拠点に 辰野金吾設計の旧社屋
民間で持て余している物件を自治体が回収して再利用する、あるいは利用希望者への斡旋を行うというのは、むやみに市場を意識しない限りにおいて有効な政策だと思います。まあ、度が過ぎると民業圧迫の誹りを受けることにもなるかもしれませんが、市場で消化できないがゆえに塩漬けになるよりはましではないかと思いますがね。
とはいえ、この手の古い建物を再利用する場合に気になるのが安全性です。文化的価値はあるがそれこそ安全基準の面からはどうしようもないがために普通の使い方ができない建物もあるわけで、壊さないためにどうするかというのは大変難しい話だと思います。

■2019年08月27日(火)  ブロックしたけりゃ飼い犬のハプニングでも投稿しておけばよいのです
米トランプ大統領、「Twitterブロックは違憲」判決に再審理を求める
トランプ氏の気持ちはわかりますが、大統領が公的事実や意見を流すのに使っているのに公論の場でないとするのはさすがに牽強付会でしょう。「単なる私人のアカウントが米企業に「命令」できませんしね」というコメントは適切と思います。
逆に言えば、何らかの意味で公的な立場にある人(私企業の関係者や個人事業主であっても)が公的な話をすることについて、貴重な判例が積み重ねられているとも言えます。「個人アカウント上で公職に関する発言をした公務員は、そのアカウントでの全ての言動が憲法の監視を受ける公的行動として扱われるリスクを背負う」という司法省のコメントは、まさにそうあるべきであって、回避されるべきものではないでしょう。それこそ有権者という立場であれ、公職にあるということは、その権限内の事柄について適正な手続に基づいて発言する義務を負い、権限に含まれない事柄についても十分な配慮をもって発言する義務を負うということです。議論のある事柄について聴取や反論の場を封ずるというのは、「配慮がない」と言われても仕方がないでしょう。反対者に聞かれたくなければ、あるいは反論されたくなければ発言しなければよいのです。逆に、公人として、それこそ場合によっては心ならずも、一定の発言をしなければならないこともありますが、だからこそたいていの公的立場は放棄することも可能なのだと思います。
もちろん、反論が許されるからと言って、非国民には天誅だなどと言い出してよいわけはありませんけどね。

■2019年08月27日(火)  「利用者」に対して「提供」ですから
料金プラン、早めの発表を。総務省が楽天に指導
「発表」とは違うという解釈もできるように思います。楽天としては限られたユーザーにまずサービスを提供するとしているわけですから、当面の利用者は想定される限られたユーザーでしょう。もちろん、楽天側が対象と想定する相手がサービスを利用するかどうかを時間的余裕をもって決定するためにも、サービス内容についての早急な情報提供は望ましいことです。とはいえ、それがいわゆる「発表」に相当する形をとるかどうかは、記事中の「下記3項目」には含まれていないように思います。それこそ、既存の楽天のMVNOサービスのユーザーに限定されたサービスとする場合など、情報提供の範囲を相当制限することも可能だからです。いずれにせよ、9月上旬予定の発表であれば、演出はともかく内容はすでに決まっているはずで、発表に関する指導には実質的な意味はないという気がします。
総務省の指導自体は、3項目の他の条項はサービスインの前提条件と工程を明確化せよというだけです。さすがにベータ相当とはいえサービスインの1か月前にこのレベルの話が未確定のはずもないでしょうし(未確定の場合最悪今後のスケジュールが達成不可能になりかねないわけで、総務省としてもむしろそこをきちんと押さえたかったのでしょう)、この段階で下手にスケジュールを前倒しにすると混乱を招きかねないわけですから、楽天としては監督官庁にしっかり説明や根回しをしたうえで粛々と進めるというところではないでしょうか。監督官庁から指導すればスケジュールを前倒しできるなどと思う頭の悪い役人も、今時そうはいないと思います。

■2019年08月27日(火)  この発想はもう笑うしかないです
五輪ボランティアの終電→夜通し待機案に「ブラックだ」
これ、思いついてしまった人の思考回路も非難した人の気持ちもわかります。思いついてしまった人としては、とにかく自分の手持ちの権限の中で「早朝に行われるマラソンなどを担当するボランティアは公共交通機関の始発では間に合わない」問題を解決するためにそういう発想をしてしまったのだと思います。実際、午前中の仕事に間に合わせるために深夜に前乗りすることはよくありますし、ボランティアともなれば宿泊施設を手当てできず、それこそテントに雑魚寝で交流会を称することも少なからずあるでしょう。とはいえ、これはこのあたりと同じで、悪い意味での現場主義というべきでしょう。追い詰められた状況で何とか悪化を押さえる現場担当者の機転は称されてしかるべきですが、管理者や常設の運営委員会がこのレベルの発想をすることや、この種の機転をルール化することは、まさに「社会を蝕む“ジジイの壁”」(河合薫氏)だと思います。
そして、このレベルの話が検討委員会に案として持ち出されているというのは、笑うしかありません。事務局レベルで出て「さすがにまずいだろう」と却下されたのが漏れたというならともかく、文書化されたり、議事録が残る委員会で誰かが発言するというのは、現場の発想を乗り越えられていないという意味で経営者の資格のない人間が文書化や委員会に関わっているということです。大学を出ていればその手の常識はあるのが当然と思われるご時世に、呆れた話ではあります。

■2019年08月27日(火)  便利と安全(と費用)を天秤にかけてはいけないとは思いませんが
「キャッシュレス決済では便利と安全を天秤にかけてはいけない」マカフィーに聞く
タイトルはこうなっていますが、「天秤にかけてはいけない」とまでは言っていない感じです。ただ、知らないでいることは許されませんし、知らせないでおくことも許されないとは言えるでしょう。例えばデイビス氏の発言のように、セキュリティ上のリスクを認識している決済手段でも、残高が高が知れているものであれば何かあっても被害は少ないわけです。挙げられている中では一番怖いのがクレジットカードからの自動チャージを設定しているケースでしょう。とはいえ、そのあたりまで考えてどの決済サービスを使うかを決めるのは本来決済システムのユーザー、つまり売り手と買い手であり、それこそ現金の使用まで含めて検討するわけです。これは決済サービス提供者に免罪符を与えるものではないですが。
とはいえ、デイビス氏のように何種類もの決済方法を使い分けること自体には、異論もあります。それこそ財布がカードと硬貨で太っているのが不満な人、あるいはスマホのデスクトップが決済サービスのアイコンだらけで困っている人、決済サービスごとに残高が分散するのが嫌な人にとっては、特定の「安全性の高いキャッシュレス決済」に一本化されることが望ましいはずです。青木氏の「日本ではこのあたりの線引きがはっきりとせず、一様に「キャッシュレス」の安全性はどうなのか、という議論になりがちです。」というのは、このあたりが意図的に線引きをなくしている面もありそうな気がします。
基本的には、現金を落としたり掏られたりする危険性よりは確率が低いとはいえ、電子的セキュリティには脆弱性があり、かつ顕在化した場合被害が容易に大規模化するため、アプリケーションの開発者やユーザーも含めた対応が必須だということでしょうか。VPNの使用もそうですが、ネットワーク経由で何かをする機能を実装する場合初めからセキュリティの確保を盛り込んでおくべきです。とはいえ、今のSSLや電子証明書の在り方は良くないと思うのですが…

■2019年08月26日(月)  EU以外のどこから買っても同じな気はしますが
トランプ氏は上機嫌、トウモロコシの商談 日米貿易交渉
そもそも余るような状況にしたのはトランプ氏ですよね。
アメ車と石炭の輸入枠を押し付けられるよりはよほどましだとは思いますが、買い付け費用はだれが負担するのかという話になるのでしょうかね。穀物商社も、ノルマを指定されたら国内での買取を保証して欲しいくらいは言うでしょうし。またどちらかと言えば、安全基準との適合性の方が問題でしょうか。
米産トウモロコシ大量輸入、害虫被害が理由 菅氏説明 ちゃんと予算枠を取ってあるのだったら、米国の反応は無視して国内向けにしっかり説明しておけばいいのじゃないですかね。余っているものを買うことになったという経緯自体は間違っていませんし、喜んでくれるだけなら実害はないわけですし、実態がちゃんとしているなら、あの時譲歩したじゃないかなどと言われても反論するだけです。韓国政府にあれだけ強気に出られるなら、大丈夫でしょう。というか、米国側は下手に譲歩させたなどと宣伝すると後で大変な目にあう可能性もあると思うのですが、大丈夫なんでしょうか。8/27

■2019年08月26日(月)  かかるのがハードウェアの費用だけではなかったりもしますし
小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」16号
西田の論壇
5年は前からこの話がありますが、正直データのバックアップも取りにくくなっていると感じますし(OSのバージョンごとにデータの置き場所が変わるようですから)、少なくともマイクロソフトストアを使わない限りアプリケーションの再インストールは面倒極まりありません。ストアにしても、どうにもこなれていない感があります。また新規のハードウェアにインストールすると別途ライセンス料金がかかるソフトウェアもあるわけで、さすがに2年で償却しようとすると結構大変ではないでしょうか。
文中では触れられていませんが、実際価格がどの程度になるかというのも大事な要素です。個人的には1台・1年あたり本体とOSで10万円程度は許せる範囲内ですが、勤め先の場合3年リースでデスクトップにモニタ込みで合計15万円程度が目安になっており、この場合年単価5万円程度になります。もちろん、平均してどの程度の性能を要求するかで変わってくるわけですが、時事コラムなのですし、はっきり書いてしまってもよかったのではないかという気がします。私個人としては、年単価5万円は最低レベル、8万円程度は欲しいのではないかと思います。
バックアップがらみは、結局ネットワーク上のストレージの扱いの問題でしょうね。とにかく安定しないことが前提になるので、ネットワークストレージであろうとクラウドストレージであろうと、触ろうとすると普段とは違う操作をしなければならない、そこに問題があるように思います。また、ハードウェア固有のデータと異なるハードウェアの間で持ち越せるデータがきっちり分かれていことが望ましいですが、アプリケーションを設計する上では分ける方が面倒です(たぶんOSの設計でもそうでしょう)。この問題は、正直ストレージ容量の拡大とデバイスドライバのダイナミックローディングでハードウェアに関わらず同じディスクイメージを使えるようにならないものかと思ったこともありますが、まあ、難しいのでしょうね。
小寺の余談
まあ、「演技」のあたりを飲み込んじゃうのが大人になることではあるのですが。
しかし、先生よりも保護者の方が社会的スキルが上というのは、どうなんでしょうか。悪いというわけではありませんが、学校教員という職業が必要とする社会的スキルの点でそれこそ採用時点から他の職業と共通する要素が少ないのだとしたら、生徒は何をしに学校に通うのかということになりかねません。
一方で、採用希望者の「御社の〜」という演技が雇い主にとって有益なのかどうかが、疑問ではあります。そもそも日本の新卒採用は雇い主が雇った人に何をさせたいのかさっぱりわからないというのは昭和後期から指摘されてきた話ですが(というか、企業インターンでもこの傾向があると個人的には思いますが)、長期の安定雇用と柔軟な人員配置に貢献してきた面はあるとしても、人員配置における初期コストの増大や本来社会的に共通化されてしかるべきスキルの個別化に貢献してしまった面もあると思います。その結果が、学校を含む他の組織で培われたスキルを評価できないことによる面接での人格評価に重点を置いた採用基準や、そもそも学校のカリキュラム担当者が何を教えるべきか認識できず、「好きとか嫌いとか、何かに役立つとか役立たないとか関係なく、目の前のやるべき課題に向き合い、進めていく力です。」などという道徳の授業のような信仰告白を招いているのではないでしょうか。この種の信仰と就職活動における全ての当事者によるわかっていてやっている演技は同じ根を持つと思います。
西田の対談
言わんとすることはわかるような気がします。商品というか、道具でしょうかね、これに対する基準が厳しい、あるいは独特であること、このために商品をいろいろと比べてしまうことと、好き嫌いとは、別のくくりではあるでしょうね。どちらにしても、関心を持っているとは言えるでしょうが。あえて言うならこだわりでしょうか。
とはいえ、道具に対するこだわりから道具を自作してしまうところに至る人はそれなりにいるわけで、商品企画という流れができるまで既存の商品を比較することしかしなかったというのは、こだわりとしてはどうなのかという気はします。まあ、一般的な機械のようにこだわりだすと百億円単位の金がかかるという場合は仕方ないのですが。

■2019年08月26日(月)  そういういたずらをするための道具ではないかと
米連邦航空局(FAA)「ドローンを武装するのは違法」と国民に警告。「違反すれば多額の罰金」も
いや、ドローンは水入りコップを上空でひっくり返して他人を驚かすくらいのいたずらをするための道具ですよね?
というのは冗談ですが、「こうした警告が必要になるほど浅はかな考えでドローンに武器を取り付ける人がたくさんいるのかは、われわれ日本人の感覚からはわからないものの」などということは絶対にありません。この場合武器といっても花火なども含むので、ばれたらまずいと思っているからいたずらレベルでやる人が少ないだけで、ばれないと思ってやる人は確実にいます。
購入時の注意をはじめとした対策を、地道に講じていく必要があるでしょう。

■2019年08月25日(日)  頼むから在日韓国人に対する迫害なんか起こしてくれるなよ
ソウルで男が日本人女性の髪つかむ 韓国内から批判殺到
こういう話が出てくる限りは、なんだか大丈夫な気がします。まあ、日本企業の一部は大日本帝国の一部とみなされているので、窓くらいは割られるかもしれませんけどね。
心配なのはむしろ日本で、韓国からの観光客や在日韓国人に直接的な嫌がらせをする人が出ないことを願います。

■2019年08月25日(日)  プリッツのラージはご当地モデルだけ?
お土産にもらったプリッツのラージサイズご当地モデルが、太くて長いのが一本づつラッピングされており、1本がお茶請けにちょうどよかったわけですが。どうもあれはご当地モデルだけのようで、グリコのサイトにすら記載されていませんでした。以前食べたときの記憶通り(というかなんか記憶より細いような)、普通の製品では細いのがごチャッと大きいパックに入っています。あまり食べすぎると健康上問題がありそうなのですが、1パックの分量は明らかにラージサイズの1本分より多いのです。密閉用チャックがついているわけでもなく、開封すると長時間放置すれば湿気てしまうはずで、名古屋あたりに行って名古屋駅ででもご当地バージョンを買ってくるしかないかもしれません。とりあえず、開封後はタッパに入れてしのいでいます。

■2019年08月24日(土)  アップル製品というのは高くてもいいから買うものだった気がするのですが
総務省の新政策にAppleが猛反発 「競争の抑制につながる」「差別的な対応」
流通で割引しないと売れないようなものを作るなという気はしますけど。
とはいえ、1995年くらいまでですかね、アップル製品というと競合他社に比べて高いのが当たり前だったんですよね。安いエントリーモデルが出てきて、それこそiPhoneなどみんな割引価格でiPhoneを持っているような状況になったわけですが、高くても納得できるような製品を作る会社というイメージはまだあると思います。もちろん、キャリアの割引で稼いだシェアがガタ落ちするのはうれしくはないでしょうけど、そもそも赤字で端末を供給しないと普及しないというなら、それはコストの設定が間違っています。規制の枠内で妥当な価格で製品を提供するのがメーカーの役割であり、割引規制に苦情を言う方がおかしいですし、そもそもキャリアルートでの販売における契約と抱き合わせの割引の規制なのですから、アップルが割引原資を負担できないとしても、アップルが売っている製品とキャリアルートで流れている製品は別の製品だというような抜け道はありそうなものです。
アップル、総務省の「iPhone潰し」に猛反発 まあ、こう言うでしょうね。とはいえ、「消費者のためになるのか」と言うのは短絡的ではないかと思うわけで、アップルをはじめとしたメーカーには容易に取りうる手段がいくらでもあります。そもそも回線までパッケージで考えて費用を分配しようという発想が公衆通信事業民営化後としてはおかしいというのが根幹のはずで、正直散々抜け道探しに血道を上げてきた基幹キャリアやアップルを含むいくつかの端末メーカーこそ利己的な販売方針を改めるべきです。8/26

■2019年08月24日(土)  昔はほかのプロセスのデータも丸見えだったものですが
Google、Intel、Microsoftらが処理中データの保護を目的とした業界団体を設立
現状でも主記憶は他のプロセスに対して保護されているわけですが、スーパーバイザーであれば覗けてしまうこと、また処理において他のプロセスの領域にコピーされることがあることは、確かです。まあ、最小限にしよう、そのためにシステムコールやライブラリを整備しようというところでしょうか。とはいえ、あまりがちがちにやると効率が落ちるでしょうし、そのためにセキュリティシステムを回避するようなコーディングやスタックが普及してしまうと良くないわけですが。

■2019年08月23日(金)  信義則に敏感なことは経営者の重要な資質だとは思いますが
繰り返される「のぞき見採用」 リクナビ問題に透ける新卒採用の“勘違い”
ええと、そこまで採用に比重を置くというのは企業経営としてどうかという気がするのですが。まず覗き見がまずいかどうかですが、確かに個人情報やライフログはセンシティブな情報ではありますが、勤めてしまえばほぼ自動的に(それこそ収入や家族の状況まで)収集されるものでもあります。エントリーという手続きがあるわけですから、採用選考手続に関わる個人情報の収集は合意されていると考えていいはずです。ただし、目的に対して合理的な範囲に留まるわけですから、関係のないところに漏らしたり、採用選考手続終了後に特に不採用だった人の情報を保持することは問題。そのあたりが基本ではないかと思います。次に、覗き見の範囲ですが、河合氏の意見では採用選考手続は今後一緒に働いていく人を選ぶことにあります。記事を読む限りでは、意欲や人柄の見極めを問題にしている印象があります。しかし、人柄というのは、センシティブな情報ではないのでしょうか。また、経営者が全従業員を個人的に知っているような事業体ならともかく、一度に百人以上を採用するような事業体では客観的なデータによる候補者の絞り込みが必要になります。そこで人柄の類を問題にするとすれば、経歴を含む情報に基づく何らかのスコア比較を使わざるを得ないでしょう。就職活動サイトの閲覧履歴に基づく絞り込み自体は、採用側からすれば一定の合理性を持つように思われます。この意味では、リクルートが提供したデータの使用自体は、経営者の個人面接と同程度には合理的な話でしょう。問題は就活生の気分とデータの受け渡しの手続にあるのであり、杜撰さこそ経営者の資質に欠ける要素ではあるにせよ、興味本位に目的に照らして必要のない情報を収集したという意味での覗き見ではありません。
もちろん、就活生としてはそんなデータの使い方にはリクルートに同意していないし、自分の知らないところで集められたライフログ的なデータで採否を判断されかねないとなれば、信義に悖るとは思うでしょう。そのあたりの感覚が麻痺していたとなれば、褒められたものではありません。とはいえ、従業員の採否において相性や人柄を問題にすることこそ、その種の感覚の麻痺を引き起こす大きな原因ではないかと思います。採用後の問題の発生を極力抑制し、いわば採用の歩留まりを良くすることを目指す結果としてのセンシティブな情報の収集ですから、事業体の発展と他人同士の関係における信義則を天秤にかけ、おそらくは最終的に身内になるのだからという理解もあって前者を取るのではないでしょうか。それが時代遅れのそれこそ企業家族説だとして、経営者が人柄を見極めるというのはそれとどこが違うのか、疑問です。単なるターゲットとしての気持ちの悪さではなく、企業の発展という基準で結果が出ているからといってプライバシーや一般的な信義則をないがしろにしてはならないというのが、おそらく従業員の個人情報の取扱いにおける倫理だと思うのですが。河合氏の議論はそこがぶれているように思われます。
リクナビ「内定辞退率」のデータ提供、プロファイリングの法的解釈は? 弁護士が解説 解釈は考えていたことと一致していました。
ただし上述の論点とは関係ありませんが、GDPRへの抵触については、この記事はいささか不親切なコメントと思います。募集サイトを見たEU域内にいる人が応募してきた場合、そのまま処理してしまうとGDPRに抵触する可能性があったわけですが、募集サイトを設置すること自体がGDPRの適用を招くかどうかは議論があると思います。もちろん理想論としてはEU域内が起点と判断されるアクセスについてはGDPRに即した警告を出すことが望ましいわけですが、EU域内の居住者を利用者として想定しているかどうかはもう少し柔軟に判断されるのではないでしょうか。これは他の外国での個人情報保護制度への抵触についても同じと思います。

■2019年08月23日(金)  似てるけどちょっとだけ違う
ありがちのType-C、まさかのType-C
なんでもUSBにつなげるというのは便利で気楽ではあるのですが、大電力での充電やディスプレイのような複数のデバイスの接続に制約のあるものの場合ややこしいことになるのは仕方ない、とはいえ慣れるまで訳が分からないということにもなりがちです。増して選定においては、相当細かいところまで仕様を読み込まないと違いが判らないこともあるでしょう。マニュアルが公開されている場合は、そこからわかることもあるのですが。
理想としては、どのポートにでも、どんなデバイスでもつなげることです。ユーザーにとっては、またメーカーにとっても、その方が楽です。とはいえ、それを許さない現実がある以上、ポートの形くらい違っていた方が、まだしもわかりやすいのではないかと思うのですが、そうでもないのでしょうかね。まあ、USB前にもシリアルポートとプリンタポートとディスプレイポートの区別がつかないという人はいましたしね。

■2019年08月22日(木)  政府も落ちぶれたものです
Twitter「国が管理する報道機関」からのプロモツイートを禁止。香港デモ隊非難広告きっかけ
政府が市民監視に利用か、主要ブラウザがカザフスタンの証明書をブロック
メディア企業が政府との取引を拒否とか、政府が保証する証明書を民間企業が拒否するとか、見方によっては独占企業がやりたい放題という見方もできるのではないでしょうか。傲然たる振る舞いについて、アメリカ合衆国議会は速やかに代表者を証人喚問し、その上で議会侮辱罪を課すべきでしょう。
というか、民間企業が政府の保証する証明書をブロックできてしまうというのは、非常に問題があります。戸籍謄本や居住地証明、会社登記といった制度が無意味になりかねません。なにしろ、存在証明自体を証明書発行事業者とその証明書をデフォルトで承認するソフトウェアサプライヤーに握られてしまうことになります。ブロックされてしまうと、良くても証明書をユーザーが承認してインストールするまで警告が出続ける、悪ければ証明書のインストール自体がブロックされるか、承認しても警告が止まらないということになります。現在、この手の証明書は安くない発行手数料と証明書類の取得費用を払って証明書発行機関から買うことになりますが、電子証明を普及するのであれば、政府が発行するのが筋です(実際e-Tax用の電子証明書であれば役所の窓口で取得できます)。しかし、その証明書をブロックできるということは、ある日突然、実装者の都合(しかも今回の場合サプライヤーの信条にすぎない)で電子証明が使えなくなるかもしれないということです。こんな脆弱な基盤の上に、電子政府など築けるわけがありません。ちなみに上記はSSL用の電子証明書の話と思われますが、例えばMicrosoftやAppleは(確認していませんがGoogleも)、電子証明書で署名され、一定の基準にパスしたもの以外、実行ファイルの起動を阻止、あるいは警告を出しています。つまり、政府発行の電子証明書を否認された場合、そもそも電子政府に関わるクライアントを起動できなくなる可能性があるのです。
もっとも、電子証明書を取得する場面において、政府は実に軽く扱われています。登記事項証明は政府が法人について行うものですが、世界的に通用する電子証明書の取得においては帝国データバンク、東京商工リサーチといった調査会社の登録コードの方が重視されます。連絡先電話番号も、登記書記載のものではなく、調査会社が認証したものが要求されます。
民間人としては悪質な情報収集行為に証明書を利用した政府を膺懲した正義の民間企業に快哉を叫んでいればよいかもしれませんが、政府がそのレベルで見ているとしたら危機感がないとしか言いようがありません。国内で販売・頒布される情報システムについて、自国政府の発行する電子証明書を承認するよう、法律で定め、違反には罰則をもって応じるべきです。

■2019年08月22日(木)  ひょっとして一種のジョークグッズのつもりでしょうか
チタン製Apple Cardをきれいに保つ方法指南ページ公開。「汚れはアルコールで優しく拭って」
本気で使ってほしいと思っているとは思えないというか、本来は店頭でiPhoneを取り出して使えないと言われて肩をすくめて買い物をキャンセルしたい人のためのカード情報伝達用特別メディアなんだけど、どうしても普通のクレジットカードとして使いたい人は特段の注意をもって扱ってくださいと言いたいように見えます。まあ、MacbookやiPadも割と取扱注意ですけどね。

■2019年08月22日(木)  誰だ、メモリをディスクで置き換えられるとか言ったのは
PCIeの高速化と3D NANDの低速化による性能ギャップがSSDで顕在化
検証は必要でしょうし改善も見込まれはするでしょうが、これはちょっとひどい。ハードディスクよりは速いわけですが、PCIeより遅いとなると結局ハードディスクと変わらない運用をせざるを得なくなります。PCIeにやたらとデバイスがぶら下がっているデスクトップならともかく、サーバー用ではほぼディスクとネットワークで占有するのに、そのディスクがバスを使い切れないとなると、複数のディスクデバイスを挿して負荷分散という話も出てくるでしょう。システムの先祖返りです。しかも大容量で高価なデバイスでの負荷分散です。
64bitシステムと高速の不揮発メモリによって、メモリとディスクを区別する必要のない超大名プログラミングが実用化するかもと思っていたのですが、まだ道は遠いようです。

■2019年08月22日(木)  こういうのは職権乱用でしょう - たとえ国会が承認しても
京アニへの寄付「税制上の特例措置検討」 世耕経産相
これが「京都アニメーション」の寄付金収入および同社への寄付者にのみ適用されるのであれば、職権乱用と思います。放火によって社屋や従業員、幹部社員が被害を受けた企業は過去にも存在しますが、このような措置が取られた例はなかったと思います。もちろん、これを契機に被害者に対する寄付金一般に対する税法上の特例措置を設立するなら別ですが(脱税に使う輩が出そうですけども)、この件のみについて特別扱いを実施するのであれば、一私企業に対する優遇措置であり、国家を私する行為です。
京都府知事の要望というのは報道を見逃していたようですが、ろくでもないことを要望したものです。課税負担の回避だけであれば、いくらでも方法があるでしょうに。
京アニ寄付の税軽減、災害義援金やふるさと納税活用で 政府検討 これって政府が検討するようなことですか?このあたりをしっかり使っていくために、税理士という専門家がいるのでは?税理士で対応できないなら、そもそも「活用」ではなくて法改正のレベルでしょう(あるいは政令あたりで定めている基準の調整かもしれませんが)。やり方によっては禍根を残すかもしれません。 8/30

■2019年08月22日(木)  スタック制限16KB
文字列を扱うには厳しい制限です。というか、スタックは一時期ヒープよりも管理されているという話もあったのですが、ブロックスコープを超える寿命のオブジェクトの自動割り当てとガベージコレクションが主流になってヒープ全盛になりましたね。CPUの機能としては、スタックに4GB割り当てることも可能なはずですが(つまりデータセグメントの一部を使用するヒープより大きくできる)、プロセスモデルとしてはDS=SS=ES(=CS)で合計4GBだか2GBだかだと思います(64bitメモリモデルのサポートはそれなりに工夫が…)。
まあ、リンクオプションでスタックサイズを設定してもよいわけですが、再帰的にコールするとどんどん消費量が増えるため、スタックサイズの見積もりというのはそれなりに難しいです。
無難に済まそうとするなら、再入を管理してブロックスコープのstaticで入ったときに強制的に初期化するんですかね。
もちろん、参照がなくなったら自動的に回収されるオブジェクトを使うのが一番良いのでしょうが。

■2019年08月22日(木)  ビジネスは戦争ではないでしょうに
ファーウェイ「会社存亡の機」 社員に戦時の覚悟要求
この種の発想は先進国では絶滅したと思っていましたが、中華人民共和国では仕方がないですかね。政治に追い込まれている状況は気の毒に思いますが、それこそ競合他社に圧倒されつつあるといった状況でもこういう物言いをするのでしょうか。野蛮人呼ばわりされても故なしとは言えないでしょう。

■2019年08月21日(水)  個人的にはキャリアショップこそなくなって欲しい
アップルがSIMフリーiPhoneを量販店で売ることに期待
他紙にも記事がありましたが、まあ、ユーザーに分解を許すかどうかが問題なのかなという気がします。とはいえ、キャリアショップでなくても、またアップルストアでなくても、アップルの通販ストアのユーザーでなくても、iPadを買えるというのは良いことだと思います。
とはいえ、10万円では買えないという人は、そもそもポイントがなかなか貯まらないのではないかという気もします。私のようにステーショナリーやサプライ、カメラ関連製品をやたら買うとでも言うなら別ですが、奥さんが洗濯機や冷蔵庫を買ったポイントでご主人がiPadを買ったら奥さんは怒るのではないでしょうか。
これを機にキャリアショップで買うと結局高いという状況になって欲しいと思います。設定代行にしても量販店でできないものではないはずですし、契約に関する説明も量販店で済む程度に簡潔になってしかるべきでしょう。
もっとも、うちは隣の市に行かないとそもそも量販店がないのですが。キャリアショップはあるんですけどね。とはいえ大規模な売り場を拠点に集中して設け、コストを削減するというのが量販店のモデルであり、ある意味こちらが安くなるのが本道ではあるのです(バイイングパワーを行使して買い叩くのはあまりやって欲しくないですが)。どのみちソフトウェアの導入で通販のお世話にはなるわけですが、その通販で高級機やカスタムモデルを買う呼び水としてでも、エントリーモデルくらいは量販店で売るべきと思います。

■2019年08月21日(水)  そんな金あるの?
「グリーンランド買いたい」トランプ氏、拒まれ会談延期
何というかまた唐突な。
まあ、グリーンランドをデンマークが確保できているとも思えないので、交渉次第では租借なり売却なりもなくはないかもしれませんが、ロマノフ家やナポレオン一世でもあるまいし、頭越しにやって応じてもらえる話でもないと思いますけどね。それこそ、デンマークなら相当吹っ掛けてくると思うのですが、議会はそんなお金を出すのでしょうか。もちろん埋蔵資源の利権である程度釣れはするでしょうが、下手をすると国内への投資をないがしろにして極寒の開発至難の地を買おうとしていると、アラスカの時もあったような非難を浴びますけど。

■2019年08月21日(水)  間口を広げるのはわかりますが、意味はあるのかどうか
手のひらに金融を LINE証券、1株数百円からの始動
一株単位で取引できるのは良いことだと思うのですが、資産形成になるかどうかは疑問です。
まず市場価格ベースの配当利回りは、本日現在で上位で10%あるかどうかです。つまり数百円の株式を買ったところで、利子は数十円程度にしかなりません。買うことに慣れたところで買い増していく前提とは思いますが、それなりの収入を配当から得るためには、現在の最も楽観的な配当利回りでも数千万円の持ち高が必要になります。またこういう施策は株式市場の活性化、ひいては市場での取引価格の上昇を期待してのものと思われますが、株式市場への資金流入が増加した結果株価が上昇した場合、通常実質利回りは減少すると思われます。まあ、さすがに無配転落は、上場株式の場合そうそう起こらないと思いますし、起こった場合でも数年程度の期間で済むでしょうが。とはいえ、配当が変わらずに株式価格が現在の2倍になった場合(バブル期の水準になります)、実質配当利率は半分に低下するわけで、新規投資の効率もまた半分に低下することになります。
次に株式の場合売却するか会社が清算されるまで配当以外支払い原資にはなりません。つまり、これから積み上げた資産を取り崩すというときに売却しないといけないわけですが(投信の場合満期があるものは満期時点で清算されるはずです)、売りが確定するまでいくらになるかわからないわけです。配当だけで必要額を確保できるならともかく、取り崩しを考えた場合資産価値は相当割り引いて考える必要があります。
こうした意味で、株式投資人口の拡大が個人の資産形成につながるかどうかは必ずしも明らかではないと思います。というか、小口取引を始めて買い増していこうと思ったら株価が上がっていたというのは、少々悲しい状況ですが、提供側の思惑通りだとありうるという点で警戒すべきですし、報道は企業価値の増大による株価上昇と資金流入による、いわばインフレじみた株価上昇は区別して評価すべきでしょう。

■2019年08月21日(水)  こういうのは威力業務妨害ではないのだろうか
暴行容疑の幸手市長、辞職へ 「役所業務に支障」と説明
この意味で電話というか音声通話システムというのはもはやオワコンなのではないかと思えるのですけどね。DoSアタックですよ。まあ、抗議に知らんぷりできるというのも問題ではありますが、本来そのために、議員への陳情手続やリコールの手続なんかがあるわけです。電突だの大衆示威行動だの犯罪まがいの行為などやっていないで、しかるべき手段に訴えてほしいものです。

■2019年08月20日(火)  オルガマリーちゃん出てきた
魔眼収集列車
あ、オルガマリーちゃん出てきた。ちょっと年がいってる感じだけど。見た目がライネスと同年代というか、グレイの方が年下に見えます。いや、もともとオルガマリーちゃんは背伸びしている子ではあるのですけどね。
カラボーさんは目玉商品の提供者なので出さないわけにはいかず、おそらくメルヴィンもそのうち乗ってくるわけですが、何か余計なのが色々乗っています。ジャンマリオさんらしき人は見当たりませんが、基本的にあの人は乗客Aなので、都合が合えば出てくるでしょう。都合が合わなければ無視されると思われます。
ロードの乗車の動機は、ここにきて合わせてきました(前回の引きくらいでもいい話だと思うのだけど)。というか、筋の辻褄を合わせるためにいささか無理をして詰め込んでいる感じです。というか、カラボーさんの魔眼ネタをここで曝すのか。
この流れだと、おそらくアインナッシュの仔ネタは出てくるのだと思いますが、これがラスボスになってしまうかもしれません。とはいえ化野さんが伏線を張っていたので、何かは出てくると思います。筋を合わせるとするとカウレス君に化けている誰かということになりますが、まさか彼が魔眼を狙う怪人20面相になってしまうのでしょうか。書籍での彼の目的はイスカンダル王の影武者をサーバントとして召喚するための触媒の奪取で(つまり本来の目的は話が始まった時点で達成済み)、魔眼収集列車にちょっかいをかけたのはそれこそ状況を混乱させるためのついでとかサーバントがロードにちょっかいをかけたかったからでしかないのですが、そこに持って行くと続刊の冠位決議の内容に踏み込むことになります。引っ張って来シーズンでアトラスネタというかブラックウェルネタと冠位決議の筋というかハートレスの野望を扱うという流れはあり得ますが(今のところフラットとスヴィンは何しに出てきたのかわかりませんし)、イノライさんのキャラが薄くなってしまいそうなことと、蒼崎所長が唐突に出てくることになりかねないことが気にかかります。とはいえ魔眼ネタだけで話を収拾してしまうとイヴェットは何しに出てきたということにもなりかねないわけで、まあ、ロードを標的にした陰謀の黒幕くらいは出てくるのでしょう。さすがに連続殺人事件の隠匿のために法政科がイヴェットを抱き込みカウレスの替え玉を送り込んだ、よって化野菱理が黒幕というのはないだろうと思います。
フリューの代わりがししごうさんとして、せいげんさんの代わりは…まあ、いなくてもいいか。
やはり前半6話は余計だったのではないかという気がします。

■2019年08月19日(月)  なぜに金曜ランチビュッフェの219号?
小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」Vol.015 Kindle版
いつまでこの状態かわかりませんが、本日現在でサムネイル、というか表紙が金曜ランチビュッフェ219号のものになっています。おそらく先日のWindowsのアップデートの影響と思いますが、PrtScキーではスクリーンショットが取れません。まあ、表紙だとすると今更差し替えるのも面倒だと思うので、ずっとこのままかもしれません(直ったようです: 8/20)。というか西田さんですか?忙しくてうっかりやっちゃった感じですかね。
今号は比較的読みやすい記事が入っていますが、まずは西田さんの論壇。お金の額だけの問題ではないというのはその通りだと思いますが、サプライヤーとしての制作方針とともに、スポンサーシップの在り方もあるのではないかという気がします。いわゆる商用放送は基本的に番組スポンサーのシステムです。特にゴールデンタイムの番組は放送局とも製作者とも関係ない外部のスポンサーが入っています。一方深夜枠は、キー局や制作者の自費製作が多かったと記憶しています。ケーブルやネット配信の場合、さらにこの方向を強めているはずです。このあたりの違いも、特にドラマのような形には影響があるのではないかと思います。それこそ、ソープオペラやおもちゃとのタイアップを前提にした番組制作など、今更挙げるも愚かでしょう(もちろん、逆手を取って突き抜けた表現をした映像作家もいるわけですが)。一応言っておくと、縛りの少ないお金をかけたからと言っていい作品ができるわけではないのですが、そこは論評の前提になっているはずです。
次に小寺氏の余談。ええと、ぶっ壊したいですか?というのが正直な感想ですが、前述のスポンサーシップの問題もあり、相応の規模の公共放送局自体は表現面においても製作・配信技術の面においてもいまだ有益でしょう。とはいえ、スポーツ中継みたいな、公共性もなければ撮影・配信技術しか問われないコンテンツをいまさらNHKが扱うのかというのは、あるのかもしれません。公共性の高いコンテンツについては後日の参照も要求されることが多いですから、それこそ積極的に公的機関のネット配信に移行していく可能性もあります。そもそもテレビなんか見るのかと、そういう立ち位置もあるでしょう。しかし、NHKをぶっ壊せなどという議論が、次の衆議院議員総選挙でも有効でありうるのかどうか。まあ、政論分析の専門家ではないので手は出しにくいでしょうが、そちらの方が問題ではないかと思います。
そして西田氏の対談ですが、面白いのですけども、そもそも商品企画というシステムの中の感性である点には引っ掛かりました。いしたに氏の「こだわり」といっても量産品の中でどれを買ったという話でしかない。なんかネスカフェゴールドブレンドみたい、というのは厳しすぎでしょうか。かばんなんて、たぶん100万円も出せばフルオーダーできるわけです。「そこそこかばんが好きで」と言う割にはそこまで行っちゃってる感じがどうも見えない。もちろん西田氏の関心は大衆消費の枠組みの中での、例えばファッションの形成にあるわけで、テーマからは間違ってはいないのですが、じゃあネスカフェの新フレーバーを作る話なのかと言うと、そうとも見えない。じゃあ前世紀末から流行の主婦の便利グッズ的な商品開発の話なのかと言うと、ちょっと違う気もします。対談なので最後を見るまで流れはわからないのだと思いますが、どうなるのでしょうかね。

■2019年08月19日(月)  こういうところで接待されるというのはいい身分でしょうが
東京・大手町のオフィス街に温泉宿!? 星野リゾート「星のや東京」で究極の非日常を体験!
おかしいとは思わないのですが、わざわざ大手町で一泊10万円も払う気にはならないかな…と。他人におごってもらうのならありだと思うのですけどね。もちろん高級宿泊施設に一泊10万円はふつうにありなのですが、大手町で非日常を金で買う、しかも一泊単位というところに、半端な成金趣味というか粋(というか洒落でしょうか)の域に達しきれないダサさを感じます。そう、時代劇で越後屋が雄藩の江戸屋敷の勘定方を接待しているような…
まあ、おごる機会もあったら楽しいと思います。

■2019年08月18日(日)  商売敵の分析の意図
「Apple Cardの収益性は他社に比べかなり低い」野村證券分析。景気後退が起こればゴールドマン側に損失も
野村証券がどういう意図でこういう分析を発表したかの方が問題のような気がします。
Appleは別に金融サービスをやりたいわけではなく、顧客に直接アクセスする一環として決済方面から個人金融に手を出してきているだけですし、ゴールドマンサックスも経営戦略についてはそれなりに経験も知見もありますから、リスクはそれなりに見込んでいるはずですし、収益性の低さも織り込み済みのはずです。逆に、他で儲けるからApple Card自体はもうからなくても、少なくとも短期的には赤字だってかまわないと思っている可能性もあります。数年くらいの大損失で会社が傾くような事業設計はしていないのではないでしょうか。
それを、いわばゴールドマンサックスの同業である野村證券が、ある意味けなすようなレポートを発表しているわけです。間抜けなアナリストが目先のネタに踊らされて底の浅いレポートを発表しているだけとも思えません。

■2019年08月16日(金)  反政府活動などやって欲しくはないでしょうが
イスラエル、米議員2人の入国拒否 トランプ氏に同調か
まあ、好ましからざる人物である気がしますが、例えば「南京大虐殺の実在を肯定する人物は入国禁止」の類だと思うと肯定は致しかねますね。とはいえ、外国人の入国が必ずしも自由ではないのは確かで、例えば中国などは政治的な背景に基づいて入国を拒否された事例がありますし、インドあたりも運用はさておき法律としては相当に規制がかかっているようです。
その手の活動に神経質になっているという時点で政府の基盤が盤石でないという弱みを露呈しているようなものだと思いますし、そこまで正直でなくてもよいのではないかという気はします。たしか、「反政府活動に同調する人物は国内でリンチに合う可能性があり、安全を保障できない」と嫌味を言った例があったような気がしますが、どうだったでしょうか。

■2019年08月16日(金)  というか、むしろ攻撃しやすそうですよね
デジタルカメラがランサムウェアに感染する可能性が指摘される
うん、どちらかというと今まで報告がなかったことの方が驚きです。むしろ、無線・有線に関わらず、ネットワークに接続する機材はすべからく感染の可能性があるというのが、正しい理解でしょう。そういう意味でIoTというのは非常に気持ちが悪いわけですが、かと言って数時間に一回アップデートチェックのためにネットにつなごうとしてエラーを出す家電製品というのも、いささか迷惑ではないかと思います。アップデートに失敗して動作不能になる例も後を絶ちませんし、商品企画担当者は熟考すべきではないかと思います。

■2019年08月16日(金)  維持に苦労はしているのですが
話の続きはメールでしよう
メールアドレスというのはネットワーク上のサーバーの位置情報とユーザーアカウントの識別子の組み合わせで、それこそICAANとプロバイダーの一存で変わります。例えばシステム管理者がDNSの定義を変えただけでメールアドレスが変わってしまうこともあり得ます。この点で、永続的な連絡先とは言えないでしょう。
個人的にも、とにかく変わってしまう可能性のあるメールアドレスでは立場に関わらない連絡を取らないという方針で、それなりに苦労して維持しています。gmailは(他もそうですが)、とかく迷惑メール送信元の嫌疑をかけられやすいこともあって、それこそよほど親しい間柄でもないと実用に堪えません。gmail.comに合致するメールは全て迷惑メール扱いするサーバーもあるくらいです。まあ、biglobe.ne.jpもその傾向があるのですが。
とはいえ、それ以前に、一生特定されてしまう連絡先などまっぴらごめんというのが正直なところでしょう。メリットがあるから連絡を維持するのであって、それこそ同窓会だのユーザー会だの町内会だのというのは、用がなくなれば連絡を切るものです。連絡を取りたいというのは、一方的な、かなり迷惑な要望だと思います。
まあ、それこそ小寺氏も、先日公的な件での住所変更の手続が面倒くさいと愚痴をこぼしていましたけどね。それでも、それこそ税務署なぞきっちり転居先まで調べて追いかけてくるわけですから、連絡を取りたい側の根性の問題だという話もあるかと思います。

■2019年08月15日(木)  昔はイタリアでも甘いソースでパスタを煮たらしい
本場のイタリアンレストランをアメリカ人が酷評…その理由は「ケチャップが置いてない!」海外の反応
ケチャップをかけるかどうかというのは日本人として悩ましい部分がありますが(ナポリタンはロングパスタのケチャップ和えですから)、またアメリカの田舎ならともかくヨーロッパで星がつくような飲食店に子供を連れていくことはそもそもないのではないかという気もしますが(とはいえ、10代後半だとワインは飲めるはずで、その年齢でそれなりのグレードの飲食店で砂糖だのケチャップだのを要求するというのは…まさかドリンクにコーラも要求したのじゃなかろうか)、そもそもアメリカ人の味覚というのは、もしかして300年ほど先祖返りしているのではないでしょうか。どうも、15世紀から18世紀くらいの北地中海世界では、各種のパスタを砂糖とシナモンで味付けした牛乳とブイヨンで煮ていたようです。さすがにこの時点ではケチャップはなかったはずですが、何でもかんでも砂糖を突っ込む味覚には、共通するものを感じます。アメリカ系の缶入りソースもかなり甘いですし(といっても日系企業の製品だってあまり変わりませんが)。
もちろん、だからと言ってとにかく唐辛子を突っ込めばいいという主張には全く賛同しませんけども。
また、私は経験したことがないのですが、一週間ほど三食パンかパスタの生活をするとストレスがたまる日本人というのもいるのだそうで(二週間ほどサンディエゴからサンフランシスコを回ったことがありますが、外食ばかりで飽きたのはともかく、コメもそばもうどんも恋しくはなりませんでしたけど)、慣れ親しんだ食生活から隔離されると大変な人もいるのだと思います。とはいえ、じゃあマクドナルドにでも行けよというのはまあ、正論ではありますね。日本で寿司屋に行っていわゆるフレンチドレッシングが出てこないことに不満を言ったら顰蹙ものだろうというのは、理解できます。

■2019年08月15日(木)  1Lだと毎日届いてもよいかも
キリンの生ビールサブスクリプション「Home Tap」工場直送の美味しさにハマる
なかなか楽しそうですね。サービスインしたときもちょっと気になった記憶がありますが、会員募集を再開したのですね。
生ビールは通常5Lとか10Lの樽で届くようですが、このサービスでは1Lのペットボトル。5Lはまだしも10Lはさすがに個人宅での消費は難しいと思いますが、特大ジョッキ1つ分と思えば、1Lなら毎日届いてもよさそうです。生ビールだけに、基本的には開封当日飲み切るのが前提、おそらく未開封でもそう長くはもたないようなので、時折の贅沢として届いてから数日以内に消費するというところでしょうか。それでも1世帯でガロン瓶くらいは消費できそうな気がするのですが、実際石川氏も「ペットボトルが1リットルであるためすぐに飲みきってしまう」と書いています。炭酸飲料の2Lや3Lのペットボトルというのはあるはずなので、使用時に炭酸ガスで圧力をかけるために強度が必要で、ペットボトルだと大型化しにくいのか、単身宅の場合1Lでちょうどよいという判断なのか、気になるところです。
値段が高いのはある意味当たり前、缶や瓶と違って出荷や流通の余裕もないところで供給単位が1/10に小さくなるわけですから、ボトル代や輸送費などのコストの割合は大きくなります。
ビールサーバーはイベント会場などでも見かけますが、取り扱いはそれなりに大変で、サーバー自体をある程度冷やしてからビールを入れないと、おそらく1L分くらいは飲めたものではなくなってしまいます。そのあたりは工夫がされているのでしょう。
とはいえ、個人的には自宅で頑張ってまで飲みたいものかという…なかなか飲みに行くのも難しいというのはわかるのですが、会員になってまで自宅で飲むほどのモチベーションは持てそうにないです。まあ、そもそも酒は好きでも晩酌はしなくても気にならない時点で、この手のサービスには縁がないのでしょう。

■2019年08月14日(水)  ライネス、お前だな
魔眼収集列車の6話ではグレイが、たぶん19世紀の召使風の格好なんでしょうかね、その割にはスカートが短いですが、まあ、そんな恰好をしています。普段の日本の女子高生的な格好はまだしも、今回は誰かが遊んでいるとしか思えません。というか、まあ、ライネスなんでしょうね。ロードじゃなさそうだし。グレイにふっくらヴィクトリア風パジャマを着せてハアハアしているロードというのもいささか斬新な解釈ですが、さすがにそこまで突き抜けてはいないでしょう。
その割に、ライネスがお出かけなのにおめかししていません。普段着でも十分上等ではあるのですが、グレイにあの格好をさせるなら、本人も19世紀お嬢様風の外出着を着るか、あるいはグレイの衣装が先端的な趣味のお嬢様のコンセプトなら付き人風の外出着を着るのが筋でしょう。
そもそも、いわゆるお約束はともかくとして、グレイとロード以外一張羅なのはいただけません。むしろロードが一張羅であるべきなのですが、この人は本来Tシャツとハーフパンツないしジーンズでゲームをしている設定なので、状況に応じて衣装が変わるのは仕方ないのでしょう。それ以外は、貧乏なライネスでも貧乏の意味が庶民とは違うレベルなので、一度着た服は二度と着ないと言い放っても許される類です。もちろん、服装が魔術的な意味を持っているので同じデザインの服ばかり揃えている、あるいは着ているのが魔術霊装という設定はあり得ますが(小説版ではコートを上にはおったりロングスカートをはいたりしているようです)、ファッションに興味のない男性会社員じゃあるまいし、買い物客としてデパートに行くのに普段と同じスーツというのは、セーターとジーンズしか持っていないというわけではない十代女子としてどうにもかわいそうです。

■2019年08月13日(火)  もう少し整理した方が良いような気はしますが
「7pay」撤退で考える電子マネーの未来
電子マネーと暗号通貨の区別がついていない人が結構いそうな気がするのは私だけでしょうか。
それはともかく、電子マネーという場合、電子的な手段で通知される口座情報(と取引情報)に基づく決済手段ということになるのでしょうか。無記名の定額プリペイドであれ、それこそクレジットカードのカード番号であれ、決済事業者の管理する口座という形でいわゆる残高が保持され、決済の際には口座を特定する情報が買い手から提示されます。前田氏も書いている通り、支払自体は(そのように見えるにもかかわらず)直接行われるのではなく、買い手が決済事業者に対して残高分の請求権を持ち、それを指定額分売り手に譲渡し、決済事業者はどの買い手がどの売り手にいくらの請求権を譲渡したかを記録しておき、締め日に決済事業者が複数の取引をまとめて売り手に支払います。これは、手形やクレジットカードと同じ構造ですが、取引全体が電子的に行われるわけです。売り手側の処理としてはクレジットカードと同じ、買い手側の取引の承認の部分を工夫したという感じになります。仕組み的にはPOSレジスターとクレジットカード決済の組み合わせとあまり変わりません。
手段の信用という点では、クレジットカード決済よりも売り手の裁量がなくなるはずなので、取引の捏造はしにくくなるはずですが、一方で口座名義の詐称が問題になっています。今のところ本人確認を確実に行う技術に焦点が当たっていますが、そもそもある意味信用取引の一種でしかないので、取引の際の不便とのトレードオフになります。現金や名義なしのプリペイドカードの類なら使わせたければその分だけその人に渡せば済みますが(その代わり盗まれた場合行使を防止できません)、さすがにクレジットカードや手形用紙の類(オートチャージ手続済みの電子マネーカードや携帯電話決済系の取引承認用端末も同様です)はおいそれと渡せません。
将来便利になるかどうかについては、難しいところです。支払い準備と決済事業者間の交換の問題がある以上、現金や銀行預金口座を完全に代替するのは難しいのではないかと思います。電子マネー間の交換ができたとしても、現在の外国為替のような、それこそ窓口業者によって交換率が異なる状況になるかもしれません。

■2019年08月12日(月)  隠したと言われても仕方ないですね
ノートルダム大聖堂、再建が中断 火事で飛散の鉛に不安
まあ、周辺地区の立ち入り禁止の住民避難のということになったらいやなのはわかりますが、環境中の鉛の検出なんぞ一週間もあれば必要な精度でできるわけで、パリなら多少の料金上積みで特急作業のできるところはいくらでもあるでしょう。こんな話、それこそどこぞの大学教授が怪しいと思って調べたら数か月でばれるわけですから、隠そうとする方が無理です。
とはいえでは除去が早急にできるかというと難しいと思いますし、放置した責任はともかく対応は悩ましいでしょう。この点は広範な飛散の事実をオープンにしていても変わりません。しかし都合が悪いから隠したなどと思われたら、できることはやっているという同情さえ失うようにも思います。ただでさえマクロンさんは庶民に冷たいなどという評判が出ているわけですから、ここで作業者の安全を無視した、周辺住民の安全を無視したと言われるのは、少々痛い失敗ではないでしょうか。

■2019年08月12日(月)  サンマのペースト
再挑戦したイワシとさんまの油漬けですが、前回塩の量を一桁間違えていたことに気づきまして、増やしたところ、一晩塩水につけたせいもあるかとは思いますが、がっちり塩味がつきました。そのまま食べるには少々きついので(味付けなしのポテトサラダとでも混ぜればちょうどよいですかね)、もう少し調整が必要なようです。今回は温度高めで5時間ほど加熱しました。肉は堅めですが、骨は十分柔らかくなっています。
さんまの方は、骨を抜いて潰した後マヨネーズとオリーブオイルとバルサミコ酢と混ぜてペーストにして、トーストに塗ってみました。まあ、悪くないのではないかと思います。
前回作った二瓶のうち一瓶の蓋が、開きません。茹で汁の残りをかけたくらいでは緩まなかったので、沸かしたてのポット一つ分くらいをまともにかけないといけないようです。油は、懸濁物がすっかり落ちてきれいな色になっています。
ころっと忘れていましたが、うちにある蒸し器だと瓶が入りません。前回も寸胴に何かを突っ込んで蒸し器の代わりにしたのでした。鍋の中に入れるタイプの蒸し器を入手するべきでしょう。

■2019年08月10日(土)  取っ手がなくても蓋がついても…マグなんだろうな
サーモス真空断熱ケータイマグ(FJF-580)
一瞬、ただの魔法瓶じゃないのか?と思ったのですが、しばらく考えて、ああ、密閉型の断熱マグなんだな、と気づきました。密閉型ではなかったと思いますが、それこそサーモスの蓋付き保温カップは見たことがあります。とはいえ、マグというのは取っ手付きの円筒形のカップらしいので、どう見ても取っ手は付いていないこれをマグというのか、「直接口をつけて飲めるマグタイプ」というのは定義が違うのじゃないか、ボトルケージ用魔法瓶ではいけないのかというあたりが疑問ではあります。とはいえ、「マグ」もそもそも何か根拠があっての分類ではないですから、どこかでは取っ手なしの筒状の飲料容器をマグというのかもしれません。そのうち英語ネイティブに訊いてみたいものです。

■2019年08月10日(土)  デスクトップマスコット
ときどき置きたくなるのですが、余るほど巨大な画面を持っていたことがないため、挫折するんですよね。一応四隅にはスペースはあるのですが、マスコットが入るサイズだったことがありません。それこそ5インチくらいのサブディスプレイにマスコットだけ表示するのでないと…
それで、出来心でLiplis WindowsというのをCF-J9に入れてみたのですが、「不明の発行元」警告が山ほど出た挙句に強制終了されます。フロントエンドは実行を許可したはずと思ったら、どこかのタイミングでliplisbroom.exeを起動しようとしてはまっているようです。Vectorから持ってきたバージョンだったのですが、作者のサイトに新しい版があり、そちらは問題が起きないようです。よくしゃべるのですが、前の版にあった話題フィルターがなくなっていました。負荷軽減策でしょうか。時々サーバー側の処理でフィルタリングしきれなかったらしいタグやクレジットが入るのは変わっていませんが、そもそもサーバー側の問題でしょうし、取り除く処理も簡単ではないのでしょう。というか、ニュースをしゃべっていたのがいきなり「権利者の許可なく複製することを禁止します by ニュース配信元」としゃべるのはある意味かわいいとも言えます。

■2019年08月09日(金)  楽天のスロースタート
楽天の携帯参入、新たに判明した事実。関係者が右往左往
仕掛け人が楽天なので、安心してこう言えます: 「コメンテーターざまあみろ」
まあ、もう少しすると好意的な記事を書いてくれそうな報道関係者向けに特別プログラムでもアナウンスされるかもしれませんが、どちらにしろ楽天がイニシアティブを握っているのは確かです。年内くらいは振り回すつもりでいるのでしょう。

■2019年08月09日(金)  最低賃金の話とモチベーション向上策としての高給与を一緒にしますか
月13万円で生活できるか 賃金を上げられない日本企業が陥る悪循環
個人的には賃金が生活給であるべきとは思わないのですが、最低賃金だけは別です。基本的にはその地域で生活していける額であるべきだと思いますし、今時スマホの一台も持たないわけにはいかず、エアコンなしともなれば寝不足で体調を崩しかねず(近畿以北で冬場に暖房なしだってあり得ません)、内風呂だってあってしかるべきです。基準通りに働いて、その程度の生活が十分でき、老後に最低2000万円の貯金が必要と言われても困らない程度の水準が、最低賃金であるべきです。
一方で、「一方、高賃金で、安定した雇用形態では、労働者の責任感は高まり、自分の技術を磨くために勉強したり、自己投資をしたり、働きがいを感じたりすることができる。」というのは、事情によりけりだと思います。例えば、きっちりマニュアルを作り、それを叩き込んで、最低コストで使う、必要以上の責任感や向上心は必要ないという方針も否定はできません(責任感や向上心はやたらと要求するくせに研修もなければ就労環境も極めてブラックという職場が結構見られるのは問題ですが)。もっとも、そんな職場に長く勤めたいとは思わないでしょうし(経営者も長く勤めてほしいとは思わないでしょうが)、労働供給がひっ迫した時点で人手不足になりかねません。とはいえそこを考慮して自動化、従業員なし経営を図っていくというのも、経営の在り方です。逆に、責任感や向上心を持つ賃労働者と言われると、果たして賃労働者の本来のあり方なのかと違和感を感じます。もちろん19世紀以降、そういった人事思想があることはわかるのですが、賃労働というのはパートナーシップやメンバーシップではないはずで、いわば労働力の時間貸しで、職務遂行能力ないしはその期待に応じて時間単価がついているというのが近代の賃労働観の基本でしょう。でなければ、それこそ雇用主による思想調査を肯定することになりかねません。決められた条件で仕事をするなら雇用において差別をしてはならないというのが大前提だと思います。逆に言えば雇用がメンバーシップだとするなら、雇用に際しては事業への賛同を確認し、事業のメンバーとしての発言権を付与しなければいけません。近代法制度は企業制度の大衆化に当たってこのあたりをとにかく無視してきた感がありますが(例えば、株式市場で株を買う際に発行事業体の事業内容や経営方針を細かく調べる投資家はあまりいないはずです - 会社買収や長期保有を目的とする投資家は調べるでしょうけど)、会社の創設や非公開の会社の運営については、メンバーシップの概念が色濃く残っています。一方労働法制では、メンバーシップが考慮されてきたようには思えません。労働組合すら、クローズドショップや職能組合が一般的な制度として認知されることはなく(フリーランスの制度としては職能組合やその事業独占も存在しますが)、賃労働者は労働条件の確保以外の理由でメンバーシップを構成することは想定されていません。
もちろん社会的現象としての賃労働と法制度としての賃労働は同じではありません。社会の仕組みとしての雇用による労働(あえて賃労働と書かないわけですが)のあるべき姿が法制度としての賃労働と矛盾することもありえます。ただし、議論において現行の法制度としての賃労働の定義に無自覚であることは、許されないと思います。この点は、社会の仕組みとしての雇用による労働の理想として経営側から唱えられた雇用の柔軟化が労働運動側から単なる雇用不安定化・コストカット策として批判され、議論がかみ合うことなく事態が進行した挙句に、残念ながらその通りになってしまったことを踏まえれば、無抵抗に既得権を蹂躙されることなく強制力を持った議論をするためにも必要だと思います。

■2019年08月09日(金)  石炭灰って
韓国、日本へ事実上の対抗措置 石炭灰の輸入規制強める
ええと、いや、それってたぶん火発と製鉄所の産廃ですよね?買うって言うなら売るのはまあ構わないとは思いますが、セメントっていまだに石灰石の採掘が国内で採算に乗るほど需要があるはずなんですが、輸出というと妙にきな臭いように思えるのは気のせいでしょうか。検査をやっていると言うなら問題はないのだとは思うのですが、変なものを売ってないだろうな…
しかし、こっちが売りにくくするぞと嫌がらせをすると向こうが買いにくくするぞと応じてきたわけで、面白い話ではあります。当分はお互い差支えのない範囲でエスカレートさせつつ探り合いをするしかないわけで、これで韓国が食糧輸出の規制などと言い出すと生活に支障が出かねないわけですが、たぶん理由がつかないからしないだろうなと。そのあたり、まだお互い抑制されてはいますね。
韓国の放射性物質検査強化「好ましくない」 世耕経産相
あんたが言うか。どうしても輸出したいなら検査に補助金でも出せばよいだけでしょう。士業の振興にもなりますが。8/22

■2019年08月08日(木)  誰が貸してたお金の借り換えなんでしょうね?
中国に「8500億円貸して」借金頼みの南国、負の連鎖
借金頼み自体はさほど稀な話ではありませんし、歳入不足を改めるためにも一時的に借金が増えることは不思議ではないのですが、この話の場合借り換えだというのが疑問です。通常、国債というのは借り換えに支障は生じないものです。支障が生じたということは、国債を買っていた投資家が資金を引き揚げたことになります。もちろん財政基盤が弱体な国では、国債が投げ売り状態になることもあるわけですが、その場合普通は国際金融機関の支援が入ります。中国に融資を要請したことよりも、それによって資金供給のシェアがどう変わるのか(それによりどこが資金を引き揚げたのかわかるわけですが)、IMFなりが状況をどう見ているのかの方が大事だと思うのですが。
The Australianのサイトも見てはみたのですが、当たり前というか購読料を払わないと記事本文は見られないわけで、詳細はわかりません。ただし、いくつか評論の寄稿が出ており、タイトルを見る限り中国の影響力の拡大を論じているようです。考えてみればあの辺りはANZUSの影響が強いはずですが、まさか借り換えを拒否したのはオーストラリアじゃなかろうな?

■2019年08月08日(木)  シングルリード楽器が初心者向けといわれると違和感があります
ヤマハ、管楽器初心者でも気軽に楽しめるAlto Venovaが発表
タイトルの日本語が間違っていますが、それはさておき。
おそらくシングルリード楽器だと思うのですが(ヤマハの解説でも、材質はともかくリードは使っているようです)、エアリード楽器であるリコーダーのように鳴りやすいよう工夫してあるというならともかく、一般的にわりと鳴りにくいという印象があるのですが。指使いの問題だけじゃないと思うのですけど。初心者向けですか?

■2019年08月08日(木)  いっしょにすることでしょうか
「表現の自由」を企業がどこまで守るか 8chan、愛知芸術祭に見るリスクと責任
ホストとしてバランス感覚が大事というのはその通りです。表現の自由が万能の免罪符ではないというのもその通りでしょう。
とはいえ、まず不穏当な形で騒動を起こしたのはいずれも「野次馬」です。「野次馬」が騒ぐからこれはやらないというのは、継続企業としてはまっとうな判断でも、事業としては正しいありようとは言えないと思います。8chanにしても、「米国のコンテンツ配信ネットワーク大手CloudFlare(クラウドフレア)などに、「8chan」へのサービスを停止するよう求める声が寄せられた。」ということは、当事者でもない「善意の他人」が圧力をかけたわけです。もちろん、継続企業としては評判は大事であり、サービスの提供を中止すること自体は企業として健全な判断です。とはいえ、NTテクノロジーの事業方針のように非難を顧みず行うというのもまた事業ではあるのではないでしょうか。まして広範な芸術作品の展示など、問題作が含まれる方が当然、排除すればそれはそれで不公平ではあるわけで、安全策と言うなら最善策は「一切関わらない」でしょう。リスクを指摘して対処を求めることは大事ですが、個別の対処は退嬰につながりがちである点で違和感を感じる評論です。
そして、公的資金によるとはいえ芸術祭にジャーナリストとしてのバランス感覚を求めることには非常に違和感があります。そもそもジャーナリストとしてのバランス感覚なるもの自体が、英米の党派ジャーナリズムや地域を問わず見られる芸能ジャーナリズムに見られるようにずいぶんと胡散臭いものと思われるのですが、対象との適切な距離を示す技術というあたりかと思います。対象を批評することが目的の報道記事においてはありうべきことです。しかし、展示会の目的は作品の批評でしょうか。展示されるべき作品を選定する行為が批評に含まれるものだとしても、その行為は報道記事を書く場合とは違った基準で行われることが一般的ではないかと思います。
また、犯罪行為の呼びかけと、展示会における問題作の展示を同じ記事で扱っていることにも違和感があります。結果として似たような現象を引き起こしているにしても(そして関係者として対処すべきリスクが似ているにしても)、アクチュアルな事例の扱いとしては、バランス感覚に欠けるのではないかと思います。
表現の不自由展「自分なら開催認めない」 神奈川県知事 「政治的メッセージ」を「公金を使って後押しすることは県民のご理解を得られない」というのはナンセンスだと思います。作品に一定のメッセージが込められているにしても、そのメッセージを主眼としない展示は可能でしょう。今回の場合、メッセージを感じ取れれば韓国の市民団体が街頭に設置した意味が分かるか、あるいは日本側が撤去を求めた意味が分かるでしょうし、感じ取れなかったにしても作品のメッセージ性というのは作品自体よりも状況によるといった理解ができ、いずれも有益だと思います。そこが、「表現の不自由展」という企画の見るべき点でしょう。それを頭から政治的メッセージを前提に排斥してしまう態度は、不見識だと思います。
どちらかと言えば、芸術祭は独立採算で行うべきで県の容喙するべき問題ではないとか、テロ行為を招くようなイベントを警備費用を積んでまで開催する気はないとでもいう方が、理解はしやすいです。8/28

■2019年08月08日(木)  悪くはないんだけど押しどころがない製品
Hasselblad X1D II 50C(実写編)
レビューお疲れさまでした。
商業レビューであるからには基本的には褒めないといけないのですが、競合機種と比べてどこを褒めたらよいのかわからない、普通の子な製品がしばしばあります。総合的な使用感としてはよくできていたり、味があったりもするのですが、本機はそういう製品だったようです。まあ、中判なんて職業写真家やハイアマチュアがターゲットなので、製品が悪いはずもなく、少しづつコンセプトの違うモデルを多数用意する戦略も取りづらく、5000万画素ももはや普及価格帯の製品です(中判用は面積がデカい分そもそもコストが違いますが)。この製品の場合、無意味にエッジの立った機能に走らず手堅くまとめてきた点を評価するべきかもしれません。とはいえ、そういう製品はレビューを書きにくいだろうとは思います。

■2019年08月08日(木)  これは魔眼蒐集列車-Grace note-ではありません
ロード・エルメロイII世の事件簿 魔眼蒐集列車-Grace note-5話
ロード・エルメロイII世がRail Zeppelinに向かう動機が書籍と全く異なることが明白になりました。当然、ストーリー自体全く異なるものとなるはずです。ロード・エルメロイII世、ライネス・エルメロイ・アーチゾルデ、グレイ、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、化野菱理ら、そしてRail Zeppelinという仕掛けが登場する全く異なる物語ということになります。
まあ、三田氏が話に決着をつけてしまったので、そこに別の話を継ぐわけにもいかなかったのでしょうが、だったらアドラやイゼルマを思わせぶりに出さなくてもいいような気はします。Fateはそもそもキャラクターと設定を使っていかに遊ぶかという路線なのですから、もっと徹底的に別の話にしてもよかったというか、なまじ共通するエピソードがあるだけに今の話の流れが気持ち悪いです。もちろんグレイを引っ張ってくるエピソードとか第4次聖杯戦争とかは踏まえてしかるべきですが、アドラやイゼルマ、魔眼蒐集列車はそれこそ本質的な部分ではないですから。その意味ではむしろ「アトラスの契約」の内容こそがキャラ遊びの根幹にかかわるエピソードなのですが、まあ、ドクターハートレスが変に絡む関係で使えなかったのか(出さないとアトラス院院長の動機が一部意味不明になる)、Rail Zeppelinを出したかったのか。まあ、蒸気機関車を書きたかったんだろうな。
とにかく違うんだということで。グレイが妙にかわいいのも、三田氏が書くとフラットが格好良くなってしまう(成田氏が書いているようなトチ狂った感じが消えている)のと同じだということで。ロードが全く成長していないのもこっちのロードはそういうものだということで。
とはいえ、1話30分の1クールものには向かなかったんじゃないですかね。2時間特番×3回くらいの方が、雰囲気の重みを生かせたのではないかという気がします。この作品は、それこそホームズの映像作品のような中途半端な軽薄さになってしまっています。逆に時計塔という因循姑息を軽薄に笑いのめす路線なら、おそらく化野菱理が不気味すぎます。意味ありげに出てくるのは構わないのですが、それこそ3話の路線で序盤に脈絡なく絡める感じでしょう。もう、この人何しに出てきたの?くらいで。その場合、時計塔系にブチ切れた魔術師とロードが対決するんだけども結局グレイに助けられた挙句にどつかれて、最後はアッドとライネスに冷やかされて終わる一話完結のコメディ路線。これなら30分を12話で行けると思います。ミステリも何もあったもんじゃありませんが、パロディとしてなら過去に例があったように思います。

■2019年08月07日(水)  BDプレイヤーが壊れました
トレーが出てこなくなりました。機構的な故障も考えられますが、少し前に出てきたとたんに戻っていくという症状も出ていたため、回路周りかもしれません。

■2019年08月07日(水)  ファッションというのも難しいもので
タトゥー客拒否は「不適切」 政府通知に悩む温泉業界
法的根拠がなかったというのが驚きですが、まあ、タトゥーをした人と一緒にお風呂に入りたいかと言うと、個人的にはなしですかね。
ジャケットとネクタイ着用程度の正当性はあるとは思いますし、監督官庁による指導である以上、観光庁が「不適切」と指導することが妥当かどうか、疑問ではあります。ファッションということは意図してそのようにしているわけですから、明示されていればそのファッションを拒否されることは想定されてしかるべきです。
とはいえ、公衆入浴施設を観光の目玉の一つにするのであれば、利用のハードルは下げておくべきでしょう。

■2019年08月06日(火)  作品を扱うということ
小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」Vol.014 02余談 小寺
「アートを扱うなら、「金は出すが口は出さない」が基本であろう。」
今時そこまで牧歌的なのでしょうか。というか、そんな認識が普通になったことはあったのでしょうか。
好事家主体の有志が集まって展示会をするならともかく、今時の大規模展示会というのはイベントプロデューサーや広告業者に寄ったものでしょう。また、何を展示するかというのは展示会の目的に沿って決められるはずです。出資者や事前の寄付金を取りまとめてきた人物が、展示会の目的なり展示物の選定なりに口を出さないという方がおかしいように思います。むしろ、目的や展示物の選定基準を共有できる金主を選ぶことがプロモーターがまずするべきことであり、あるいはプロモーターの任につく際に了解事項を取り決めておくのが筋でしょう。この点で、あいちトリエンナーレの運営について、津田氏なり愛知県なりにはいずれも非難されるべき事情があると思います。

■2019年08月06日(火)  つまり河村市長はゲルニカを展示してはいけないとおっしゃりたい
「日本人の心を踏みにじるようなもの」河村市長一問一答
名古屋市ではこういうことなんですね。気を付けることにしましょう。
本来表現の自由それ自体に対する制約というのは、非常に抑制的なものです。表現の手段自体が妥当でない場合(人を虐待するような表現手段などの場合)や作品を公開することによって非常に重大な不利益が発生するといった場合ならともかく、名誉が損なわれるとか見た人を不快にさせる程度では、表現の自由の方がある程度優先されます。「これは日本人の心を踏みにじるようなものだ。」としても、作品を作っていけない理由にも、作品を不特定多数の目に触れる場に公示してはいけない理由にもなりません。もちろん、公道や公園のような場所への設置は別の議論があるとは思いますが、展示会という場であれば、およそいかなる表現でも許されると言ってよいでしょう。むしろ、日本人の心を踏みにじるような表現は許されないという思想自体が表現の自由を踏みにじるものです。

■2019年08月06日(火)  サンマの油煮
近所のスーパーでサンマが見切り品で売っていたので、先日のオイルサーディンをベースにサンマの油煮を作ってみました。オイルサーディンでは瓶を使いましたが、サンマは大きすぎて瓶には入らないため、タッパーに入れます。まあ、数日漬け込んだらさっさと食べてしまうつもりではいます。出来が良かったら、容器を検討するつもりです。
オイルサーディンでは、規定の時間が経つ前に油(というか魚の中の水分)が煮えてしまったわけですが、今回はどうなるか。
8/7 大きいせいか、2時間では足りず、3時間ほど煮ないといけませんでした。2時間煮たのですがその状態では骨が硬く、さらに一時間ほど煮たところ柔らかくなりました。あるいは火加減もあるかもしれません。

■2019年08月04日(日)  アラカルトなら一人でも入れるんでしょうかね
Osteria L'AURA
接待でコースディナーをとりました。あまり詳しくない場合、一見してイタリア料理に見えないかもしれません(トマトと葉物野菜とニンニクと唐辛子をひたすらぶち込む庶民的な印象はありません)。季節ごとにコースメニューを変えるのだそうで、ちょうど今週から変わったのだと思いますが、ここ半年ほどのコースの傾向は北部料理で、ピアチェンツァ、ミラノ(ロンバルディア)、エミリア、ロマーニャ、ベネト、トスカナあたりの、肉料理がメインのようです。今回は、ベネトとロマーニャでしたが、味付けにパルミジャーノではなくモッツァレラを使っているのが、北部料理ベースのイタリア料理ということだと思います。ワイン2杯込みで一人7000円ならたまにはいいかと思うのですが、コースディナーは残念ながら二人からです。おごりにしても誘うのが面倒です。
ランチかアラカルトだと一人でも大丈夫なのでしょうか。

■2019年08月04日(日)  たかが芸術作品になんて恥ずかしい
「表現の不自由展」中止に 少女像作品めぐり抗議が殺到
極論すれば社会不適応者が作った恥ずかしい想念の垂れ流しを囲われた地域に展示しただけのことなのですが、それに実行委員会が展示の中止を決断するほどの抗議というか、脅迫がかかるというのが恥ずかしいです。もちろん興味のある人は入場して展示物を見られるわけですが、それこそ嫌なら入場しなければよいだけのことで、広場にでも置かれて否応なく目に入るというのとはよほど事情が違うでしょう。つまり抗議をした人はそういう作品があること自体が許せないと言っているのだと思うのですが、公に掲示したというならともかく、作品それ自体が存在することを否定するというのは、他人が見るに堪えない作品を作ることよりもよほど恥ずかしいことだと思います。ましてそういう意見を表明し、展示会という限定された場における展示すら妨害しようというのは、知的な野蛮人としか評価のしようがないでしょう。正直、この類と一緒にされたくはないものです。
8/6 「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届
被害者としてはまっとうな話だと思いますが、こういうのを出さざるを得ないというのも残念な話です。もちろん刑法犯ではあるわけですが、どう見ても犯罪だろうというおバカなやり口も、ひょっとして無記名のファックスなら身元を隠せるとでも思っているかもしれない安易さも、もしかすると犯罪者扱いされても仕方ないと思っている子供っぽさも、そしてそういう相手のそういう行為に対して刑事罰による威嚇をもって対処せざるを得ないことも、情けない話です。
8/8 表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕
愛知県警はちゃんと仕事をしたようです。送信にコンビニの機材を使ったところがなんとも即席で情けないというか…本当にばれないとでも思ったのでしょうか?

たかが展示会に実務担当者の警護が必要になるような社会情勢を非常に残念に思います。テロリズムの実施をもっての脅迫を受けた実行委員会に同情するとともに、治安上のトラブル発生を避けるために中止を決断した実行委員会の英断を称賛します。
それと、どうもこの手の抗議を実行委員会宛にすることを表現の自由だと言った馬鹿がいるようなのですが、表現の自由というのは公論を提起するようなやり方で行うものであって(ですから、掲示板や言論紙上などで実行委員会の偏向を非難する言動自体は表現の自由です)、実施担当者に脅迫をもって一定の行動を強要することは該当しないと思います。というか、身の危険を感じさせたとしたら、あるいは事務局の機能をマヒさせたとしたらむしろ刑法犯罪でしょう。実行委員会に投げ文なり電話なりをするしか意見の表明のしようがなかった百年前ならともかく、公的な意見表明ならツイッターにしろコメント欄のジャックにしろ、簡便な方法があるのですから。

8/8 いくつか展示再開を求める動きがあるようですが、現状ではリスキーではないかと思います。それこそトリエンナーレの会場全体に相当厳重な警備、巡回と入場時のボディチェックを導入するなら別でしょうが。
もちろん、展示再開の要望を表明すること自体は言論の自由ですが、ホスト側は安全を確保できないとして展示中止を決めたわけで、脅迫行為への非難はともかく、具体的な対策なく展示再開を求めることは無責任ではあると思います。
とはいえ、そんなリスクを考慮しないといけないというのはつくづく情けない話ですが。

■2019年08月03日(土)  感動する理由がよくわからない
スマホが壊れても、たった3時間で交換機が届くドコモの「ケータイ補償」に感動
ええと…SIMを取り出してAmazonの即日配達で代替機を買えばいいだけだと思うのですが…これが、どんな山の中でも交換部品を修理サービス付きで届けるとかいう車についてどこかで聞いたようなサービスなら別ですが、保険の内容としてはただの在庫品との交換ですよね?まあ、10万円のスマホが保険料と低額の一時金で交換できるということなんでしょうけど…まあ、日本の一般向け故障対応は評判が良くないからかなあ。

■2019年08月03日(土)  1日10tを確実に定期輸送する方がよほど重要だと思うのですが
空からサザエがやってくる! ドローンを使ってBBQ用の食材を配送する実証実験を見てきた:旅人目線のデジタルレポ 中山智
えーと、くだらないというか、別にサザエやバーベキューはいいんですよ。手ぶらで来てバーベキューをやりたくなること自体は不自然ではないですし、そこでサザエを焼くのだって良いと思います。くだらないのは、6.4km離れた倉庫から空輸するという部分です。しかもドローンである以上、微風の晴天下限定でしょう。つまりさんざん手間をかけて、公園管理事務所の倉庫にストックを持っておけばよい程度の話をしているわけで、実証実験とはいえもっと意味のあることをして欲しいものです。例えば、全天候において最寄りの市場から10t程度の食料を1日5往復空輸できるというのであれば、船便にしろ空輸にしろ天候の影響で途切れがちな離島の輸送事情を大きく改善するでしょう。どうせバーベキューの材料を空輸するのであれば、見通しがきかないとはいえ視程がクリアで地形も単純な海上、沿岸ではなく、本格的な山の山小屋にでもしてみたらよいと思います。
まあ、たぶんより本格的な輸送システムの実証実験に進むための前段階で、広報も兼ねてこんなことをやったのでしょうが、できて当たり前のことをやって遊んでいるようにしか見えません。

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