日記

2019年02月26日(火) 
アマゾン、出品者負担のポイント還元 「公取委調査を」
あいかわらず新聞の見出しはひどいものですが、「アマゾン、出品者負担のポイント還元 世耕大臣「公取委調査を」」というあたりでしょうか。
おそらくテナント方式の商業ビルや商店街での前例があると思いますが、まあ、優越的地位の濫用に当たる気配が濃厚ではあります。出店者団体があって、そことプラットフォームとの間で調整が行われたのであればともかく、一方的に負担を告知したというのは筋が良くありません。アップルやマイクロソフトならともかくアマゾンで優越的地位と言えるかどうかが問題ですが、立場の頑健性はともかく、個々の出店者との関係ではアマゾンが有利だろうとは思います。
とはいえ、ポイント還元の原資として実質的に取扱手数料を引き上げることが出店者にとっての著しい不利益と言えるかどうか。もちろん事情を十分に検討するべきですが、出品者としてはアマゾンでの価格をポイント分上げてもよいわけです。しかも今回の場合出品価格の1%ですから、比較的容易に出品者間の価格の比較ができるとは言っても「著しい不利益」になるのかどうか。

■2019年02月26日(火)  「移民(のようなもの)」を餌にした、狡猾(こうかつ)な、外国人労働者の労働力搾取戦略 ―― ブラック国家戦略…うまくいけばね
外国人就労拡大で際立つ日本の「ブラック国家ぶり」
うん、ブラックですよね。夕方のニュースを見なくなった原因のひとつでもあります。
とはいえ、「野党やマスコミのいう「今回の出入国管理法改正案(略称・改正入管法)は、事実上の「移民法」である」 ―― という見解は、私の検討からは出てきませんでした。」というのはもしかすると検討の方向性が間違っていて、移民法への突破口を開くものである可能性はあります。江端氏の主張するように日本に定住するほどの魅力がないとすれば、強制徴募でもしない限り移民政策にはなりようがありません。また現政府は「帰国が前提」とも主張しています。こうした立論である以上、定住が進むという検討結果は得られません。とはいえ、まずこれまでの歴史からは、出稼ぎ外国人労働者は一定数が定住し、かつ市民権を主張すると言えます。日本人も例外ではなく、ペルーでは移民の家系から大統領まで出ていますし、アメリカ合衆国でも第二次世界大戦以前の出稼ぎ移民の定住者から連邦議会の議員や州知事が出ています。オーストラリアの中国系移民問題や、マレー半島で揉めている華人系とマレー系の対立もあります。また、日本にも第二次大戦期の政策的外国人労働者の導入が今の在日外国人につながった歴史があります。アメリカ合衆国のいわゆるドリーマーに見られるように、幼少期に家族呼び寄せで入国、ないしは日本で出生し、日本の教育制度で育てば、本人の認識としては日本社会の一員であって不思議はありません。制度的には定住にハードルがあっても、それこそ2060年くらいに特定技能2号一期生の子供が救済申し立てをするようなことが起きたら、その時の日本政府は拒否できるでしょうか。
まあ、日本で育ったのだから日本人として扱えと言ってもらえるほど愛着を持ってもらえるならまだましとも言えるのですが。

■2019年02月25日(月)  「カメラ」というのは一般的ではなくなるんだろうな
カメラの掟
まあ、スマホで取れる写真を撮るための専用機というのは、ニッチにはなっていくのだと思います。正直EVFというかファインダーについては用途によって評価が異なるので、個人的にはさっさと悪条件でもちゃんと見える高精細の背面モニターを開発してほしいものですが(部品構成としてはEVFも背面モニターもあまり変わらないでしょう)、現状遮光の面でファインダーがないと厳しいということはあると思います。イメージプロセッシングについては、スマホとカメラでどれだけプロセッサが違うかという疑問を感じます。カメラと言っても相当部分は光学系とイメージセンサー、そしてバッテリーであるわけで、下手をすると数が出ない分スマホ用の汎用チップにカメラ用の専用プロセッサがコスト・性能ともに負ける可能性もあります。一方でエントリーレベルのスマホのカメラ機能がコンパクトカメラであれ専用機を上回ることは相当困難でしょう。ハイエンド機は光学系やセンサーに十分お金をかけているから写りが良いわけで、画像処理だけで画質が向上するわけではありません。もちろん収差はソフトウェアで補正すると割り切ってしまえば光学設計は相当に簡略化できるはずですが、高解像度のセンサーを生かせるレベルの像を得るためにはそれなりの光学系ではある必要があります。とはいえコンパクトさではスマホに適わないわけですから、山田氏の言う画像処理も含めて、ハイエンドスマホと比べて個性が出せる程度に尖った存在にならないと、コンパクトカメラの生き残りは厳しいように思います。
少なくとも各社のハイエンドコンパクトカメラは、個性化に一定程度舵を切りつつあると思います。倍率の大きいズームもそうですし、マクロモードもそうです。スペースの制約が緩い分光学設計の上でも余裕があり、複数のレンズを積むなどということをせずとも十分な性能が得られてもいます。あえて単焦点にしてその分携帯性と画質を追求した機種もありますし、おそらく今後広角側の開拓もさらに進むでしょう。レンズと一体である分レンズ交換式のような無駄をそぎ落とすこともできます。ハイエンドスマホから一歩進んだ表現の道具という位置づけであれば、ユーザーへの訴求の余地はありそうにも思います。
もっとも、その一歩進んだあたりがどの程度の市場規模があるのかというのは問題ではあるのですが。レンズ交換式のような高級感や直接的な面白さに欠ける部分があることは確かですし、そのレンズ交換式ですらフルサイズや一眼レフのブランドイメージとの接続に動いています。誰もが持っている普及機から、玄人のセカンド機材というニッチな位置付けに変わりつつある可能性は高いですし、適応に失敗してジャンルごと消滅という事態がないとは言えません。

■2019年02月25日(月)  まあ、本来社交の一環ですしね
懐石料理と会席料理…?
今時はそれこそ家族でちょっと高級なレストランに食事に行ったりしますが、会席料理の場合はいわゆるパーティーですし、懐石料理に至っては茶の湯の一部ですので、招待されてフルセットの茶事に出ることが前提であり、それなりのコネがないと招いてすらもらえません。もちろん出た場合の作法を知っていることは望ましいのですが、日常的に料亭や茶会を社交の場にする人でもない限り、あまり縁がないでしょう。
おそらく会席料理であれば、普通に料亭に電話して予約を取って、お金を払えば食べられるはずですが、高級レストランに相当するだけに、色々ハードルが出てくることはあるようです。まず一見さんお断り。常連顧客の紹介がないと予約すらできないパターンです。仕事上の接待であれば、相手に招かれるなら招待主が常連である場合が多いですし、自分が席を設けるにしても、コネを活用しうる状況でしょうから、普通はここはクリアーできます。次にドレスコード。店によっては、カジュアルな服装だと入店を拒否されることがあります。ただし服装以外は問題ないことがわかっているお得意様であるとか、招待主から店側に事前説明があった場合などは適用されないことがあります。そして振る舞い。非常識なふるまいをすると退去を求められることがありますし、そこまでいかずとも出入り禁止を申し渡されることがあります。この種の扱いは、料亭が食事の場というよりは食事会の場であること、つまり雰囲気も売り物であり、客がマナーに即した行動をすることも含めてトータルに社交を楽しむ場と考えるからでしょう。したがって、店側と強い関係を結べれば融通もきかせてもらえることになります。
懐石料理も、しかるべきお茶の先生にコネがあればよいわけですし、懐石風の料理ならそれだけ楽しめるレストランはあるかもしれません。あるいは、予約をすれば茶事を開いてもらえるようなサービスもありそうです。こちらの場合、それこそドレスコードなど亭主の指定次第ですから、ティーシャツにジーパンという趣向もあってよいはずですし、力関係次第では、突如作業着姿で現れてもかまわないこともあります。というか、お茶をたしなむ人であれば、突然の訪問者へも十全の対応をすることが、精神論としては求められます。

■2019年02月24日(日)  模様替え
週末は、先週の43インチディスプレイ設置に続き自宅の模様替えをしていました。寝室でアクセス不能になっていたコーナーデスクをLD部屋に移動し、LD部屋に置いていた座り机を寝室に移したのですが、まず床に積み上げてある本と各机の上の機材を邪魔にならないところに移して、さらにネットワークケーブルを引き直さないといけないのです。ほとんどガベージコレクションのありさまでした。ポータブルオーディオプレーヤーがなければめげていた可能性が高いです。
なんとか机の位置替えは完了、アクティブな機材も復旧しました。とはいえ、まずコーナーデスクの機材用のハブのアップリンクケーブルが仮設状態のため、引き直す必要がありますが、そのためにはかなり大規模にLD部屋の家具を一時的によける必要があります。というか、43インチディスプレイを置いた結果元置いていた場所からあふれた本が玉突きで別の本を押し出し、LD部屋の床に積まれているので、それを何とかしないとプリンタやブロードバンドルーターにアクセスすることすらできません。また使用していない機材もそのあたりにおいてあったり、本が座り机に積んであったりするので、これも何とかしないといけません。本当はもう一本本棚を買った方がよいと思うのですが、本棚は買うと受け取りが大変なんですよね。
また、椅子も新調した方がよさそうです。ダイニング用の木製折りたたみ椅子なので、高さ調節ができません。それでも座り机よりは腕や肩にきませんが。

■2019年02月23日(土)  ケータイは社用というのもありなのではないかと
販売代理店が「完全分離プラン」の導入に強い危機感――サポート拠点としてのキャリアショップは生き残れるか
「じゃそんな端末誰が買うの」(小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」Vol.210 対談(西田) 石川温さんに聞く「4G→5G時代の虚実」(2)) 石川氏
完全分離プランで端末価格が正価だけになってしまうととても一般ユーザーが買えるものではなくなってしまい、端末の販売を軸にしてきたエコシステムにも悪影響を及ぼすという主張です。
実際10万円の端末なんて、実用目的では買いません。低価格パソコンのアプリケーションを高級スマホが置き換えるとしても(年賀状の印刷さえできるようになれば全く問題ない気がします)、買い替えサイクルの長期化は懸念されます。今ですらマイクロソフトが4年前のPCは使えば使うほど損などとキャンペーンを張る状況です(これは中小企業がターゲットですが、家庭用だって同じようなものです)。どちらにせよ、端末販売自体は悪影響を被るでしょう。
とはいえ、だから完全分離プランは良くないというのもおかしいと思います。まずもって価格構造の透明化、端末販売と回線契約の分離という「構造改革」が完全分離プランの趣旨で、その上で生きていく策を考えろということです。構造改革で業界が焼け野原になったらどうするというのは、それこそ国鉄清算事業団あたりと同じで、もう仕方がない、というのが構造改革派の主張でしょう。まあ、回線料金の引き下げ圧力や通信技術の標準化とこんがらがってだいぶひどいことになってはいますが。
トリレンマというほど単純ではないでしょうが、少なくとも価格構造の透明化と端末市場規模の維持と移動通信の総コストの低減のすべてを成立させるのは難しいということですから、優先順位を付けないといけません。まず棚上げにすべきは移動通信総コストの低減でしょう。一番強いプレイヤー、つまりキャリアがデータの流れも情報の流れも金の流れも牛耳っている状況を何とかしたいのに、価格構造を透明化すると弱い販売窓口や端末メーカーから倒れていくわけですから、電電公社時代のような通信事業の一貫サービスに戻りたいのでなければ、エンドユーザー価格は構造改革の結果として安くなるとしておくほかありません。金と情報の流れを押さえられる立場にいるのは、販売窓口です。当面はここを軸にお金が廻る状況を作るしかないでしょう。一方で、いざというとき一番潰しやすいのもここです。キャリアを潰すと最悪ネットワークが動かなくなりますし、端末メーカーを潰すと端末が開発されなくなりますが、販売窓口を潰したところで単に契約が宙に浮くだけです。移行先と適当な移行期間さえ確保しておけば、エンドユーザーにコストを押し付けることになるものの、移行自体に問題は生じません。シームレスであることを前提にしたサービスは展開しにくくなるでしょうが(例えば回線使用料の徴収システムに相乗りした決済サービスとか)、端末や回線と同様に回線契約も透明な媒介物にするわけですから、それでよいのです。一方で、自力で開発費を調達できないメーカーが販売窓口の支配下に置かれることは容認せざるを得ないでしょう。特定の販売チャンネルでしか買えないモデルが出てくるということです。ことに最新技術を使用した端末については、メーカーが自力で費用調達も販売もできず、販社負担でキャンペーン価格で売ってもらわないといけない場合は、この傾向が強まるでしょう。逆に言えば、メーカーがコストカットやダンピングで競争力のある価格で卸せるのであれば、そして販売チャンネルを開拓できるのであれば、SIMの規格を維持し、ロックを禁止するだけで、参入障壁は相当低くなります。
また高級端末の販売方法としては、リースもありうるでしょう。これもキャリアが端末も契約も売らない形への移行が前提ですが、リース会社が回線と端末を一括して一定期間貸し出すわけです。ただし、これをやるとリース切れで電話番号の変更が発生することになりかねません。回避策としては、端末への接続を代表番号経由とする、つまり内線の端末にしてしまう形があるでしょう。当然一般消費者には利用できず、社用端末専用になります。一方で社用端末であればローエンドの汎用コンピューターとして売り込むことも可能でしょうから、単価20万円でも売りようがあります。

■2019年02月19日(火)  出所の怪しいRCAケーブルでもつながるのだなと
本日ヘッドフォンアンプというかUSB DACのAI-301DA-SPが届きました。手持ちの、映像信号用に買ったRCAジャック付き同軸ケーブルを使ってBDプレーヤーとつなぎましたが、音声出力フォーマットの設定をPCMにする必要があったものの、問題なくつながりました。PCとも問題なく接続できたので、ソースによってヘッドフォンをかけかえる状況からは解放されたことになります。もっとも、アンプのソース選択を忘れて音が出ないというポカはやりそうですが。
どうにも音源に対してオーバースペックな気がするのですが、聞いた感じ合奏を聞いた場合のパートの分離がはっきりした気がするので、少なくともディスプレイのライン出力よりは音の分解が良いのだと思います。後は、PCの内蔵音源に比べて高音域がはっきり聞こえるようになったようです。といっても、パーカス系のシャンシャン音がうるさく感じるようになったというあまりうれしくない効果で…まあ、曲の問題でしょうけど。

■2019年02月16日(土)  アンプも買わないといけないという
43インチディスプレイの設置はとりあえず完了しました。BDプレーヤーもつないだので、普通に見られる状態にはなっています。4kのコンテンツは手持ちにないので、生かし切れているとは言えないのですが。
ただし、ヘッドフォン出力がありませんでした。ディスプレイだけに当たり前と言えば言えますが、その割にスピーカーはついています。ライン出力やS/PDIF出力はついているので、ヘッドフォンをつなぐならアンプ経由でということなのでしょう。

■2019年02月16日(土)  靴や手袋とアクセサリーを一緒にしないでください
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」Vol. 209余談にて西田氏がWANNA KICKSというのを紹介していますが、まあVRで試着という発想自体は良いとして、「衣服にとってサイズは重要だ。一方でサイズよりも「実際につけてみるとどうなのか」がまず重要なものもある。靴やアクセサリーは、画像認識による位置合わせも比較的簡単だし、「今の自分に合わせて、感じを確かめる」だけでも大きな価値がある。スマホで全身を撮るのは意外と大変だが、足や手を取るだけならすぐに、誰でもできる。」
ちょっと違うと思います。靴や手袋だって、履き心地は重要です。VRが接触感まで伝えてくれるか、あるいは靴の形状モデルと足の形状モデルを比較してフィットの状況を示してくれる(こっちは、工夫次第で今の技術でもできそうな気がします)なら別ですが、色が合い、形が気に入ったから買うでは済まないことは明らかです。アクセサリーと一緒にしないでいただきたい。
とはいえ、サイズに幅をとった吊るしの服などであれば、VRでフィッティングというのはできると色々ありがたい気がします。ZoZoスーツみたいに大掛かりになると萎えますが、例えば見え方をチェックしたうえでMなのかLなのかがわかるだけでよいなら、実現できそうな気がします。

■2019年02月15日(金)  まあ、あそこは真面目なフリが評価されるところですから
韓国政府、アダルトサイトを11日から遮断…「独裁時代か」の声も
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」Vol. 209のニュースクリップの西田セレクトに挙がっていて知りましたが、そもそも韓国は以前からネットコンテンツに対して検閲・規制を行っています(例えばWikipedia日本語版韓国のインターネット 技術面・政策面)。アダルトコンテンツへの規制も含めて、今になって出てきたものではありません。記事冒頭に「この遮断方式は以前より強力なウェブサイト遮断技術。」とあるのはそういうことです。その意味で、小寺氏のコメント中の「これはまた香ばしいというか、エラい事になったなと。」というのは少々おかしいでしょう。
正直、一般論として、アダルトコンテンツの規制を端緒に言論規制が始まるというのもわかりますし、一方でなんでもかんでも表現の自由・言論の自由ではないという主張も一定の説得力を持ちます。アダルトサイト天国とかアングラコンテンツのセーフハーバーなどと呼ばれることを許容するかどうかは、カジノ同様経済政策として議論すると反感を買うのではないでしょうか。

■2019年02月14日(木)  OM-Dは嫌
オリンパス「PEN-F」がディスコン扱いに
なにやら不穏なと思っていたら、とうとう生産終了扱いになってしまいました。2021年初はカタログにいた気がするのですが。E-PLは薄すぎて合わない感があるので、LUMIX GF10あたりになるんですかね。OM-Dは、いくら性能が良くても嫌です。おなじ豚さんを買うなら、子豚ではなくZ7やZ9でも買います。
PLよりもFの方がE-P1の後継機らしい気がするのですが、マニアは基本、EVF付きで性能てんこ盛りのOM-Dに行くのでしょうし、ごついレンズとの相性も良いはずです。エントリーモデルでパナソニックに敵う気がしないので、とりあえず会社の体制を立て直すための住み分けかもしれません。さすがにエントリーモデルのない系列など消費者は誰も入ってこないわけですが、LUMIX GがあるならOLYMPUSは当面ハイエンドに注力していてもよいという話はあると思います。同じブランドの中でのハイエンドはSシリーズですが、マウントが変わってしまい、レンズの互換性がなくなるので、ブランドを跨ってもレンズを使い続けられるOM-Dに来る目があるという発想になります。その場合、復活できたらE-P復活の目もあるのでしょうかね。

■2019年02月13日(水)  ディスプレイが届いたのですが
さすがに43インチはデカかった
本日ディスプレイが届きましたが、重さは予想通りさほどではないのですが、コーナー置きのテレビ台に置くには幅が広すぎました。もともと模様替えはするつもりだったのですが、そもそも模様替えをしないと置くことすらできません。というか、足が台からはみ出そうな気もします。週末までお預けです。

■2019年02月12日(火)  別に定価で売らなくたってよい…のだけど
アマゾン書籍買い切り方式へ 年内に試行、値下げ販売も検討
書籍は再販売価格維持制度規制の例外である、というのは学校で習うことですが、色々誤解があるというか、わかりにくい部分があるように思います。
まず再販売価格維持制度、つまり出荷元が流通に指定の価格で売るよう求めることは、本来独占禁止法で規制されています。ただし、この規制を適用されない例外として、書籍があるわけです。これが学校で習う内容ですが、これ自体は再販売価格を指定しても独占禁止法違反で摘発されたり、価格指定が無効になったりしないということで、書籍であれば必ず定価を守らなければならないなどという法律はありません。
実際に再販売価格の維持を確保しているのは、出版社と取次や小売りとの再販売価格維持契約です。書籍というのは別に取り扱いについて資格などは要求されないため(出版社以外から書籍を買って第三者に売る古書販売については、買取について法規制があります)、普通に出版社から本を買って、それを他の人に売ることは可能です。ただし、出版社の直販部門が提示している価格と流通業者向けに提示している価格は違います。普通は流通業者向けの価格の方が安いわけです(卸値)。卸値で買おうとすると出版社が提示してくるのが、再販売価格維持契約を含む契約書ということになります。これを受け入れることで、出版社は卸値で製品を売り、流通はそれを出版社の指定の価格で転売するという合意をしたことになります。単なる約束ですから、破ったところで売買が無効になったりはしないでしょうが、違約金の請求ぐらいはあるでしょうし、約束を破った相手と商売を続けたりはしないでしょうし、同じような契約を求めてくる他の出版社も取引を拒否する可能性が出てくるので、流通としては致命的な状況になりえます。
ただし、再販売価格維持が当事者間の契約に基づく以上、当事者同士が別の契約をすれば定価以外での販売は可能です。このような契約自体が禁止されているなどということは一切なく、例えば百万部の一括買取を再販売価格維持契約抜きで小売りが申し入れ、出版社がそれに応じることはあり得るわけです。

■2019年02月09日(土)  Ohne euch gesund und reich
深めに焙煎した大麦を粉にして濃い目に入れ、ミルクと砂糖を入れた、麦茶ラテとでもいうのがふさわしいもの
え…これって、かの世界一の科学力を誇る大ドイツ帝国とか、わざわざジャワ島を攻めに行ったのに石油と一緒に輸入が途絶えた大日本帝国が生み出した「代用コーヒー」の一種じゃないの?(例えば、藤原辰史, カブラの冬, 2011, 人文書院; 伸井太一, ニセドイツ2, 2009, 社会批評社; 臼井隆一郎, コーヒーが廻り世界史が廻る, 1992, 中央公論社)
と、思ったら…こんなものが
麦のカフェ CEBADA(セバダ)ができるまで
コーヒーとお茶のあいだに“新しい飲み物”を 「麦のコーヒー」は定着するか
ITMediaの記事の方に「現地では砂糖やミルクを入れることが多いが」とあり、これは先の飲み物そのもののようですが…いや、情報が早い方ではないことは自覚していますが、もちろん20世紀前半に代用コーヒーとして飲まれていたものが最近健康食品としてリバイバルしているのは知っていましたが、この飲み物をこの宣伝はないんじゃないですかね。デカフェだって私は趣味が悪いと思いますが(カフェインが欲しくないならコーヒーや茶なんかそもそも飲まなければいいのであって)、ネット民に限らず何かを焦がしたものを煮た液体を代用コーヒーと呼んだことを知っている人はいるのであって、「コーヒーの製法を、そのまま麦で」とか「コーヒーに負けない味わい」なんて言ったら嫌でも代用だけど負けないと言い張った歴史を思い出すでしょう。コーヒーをうかがわせない売り方であればその筋の人たちがうわさにする「健康に良く香味豊かな麦茶風飲料」で済んだかもしれませんが。逆にあえてネタに走るならもっとあざとくいかないとだめですよ。「大麦には、きっと何かある!」ではなくて、「歴史が証明した確かな味を、スペインに根付いた方法を元に洗練しました」とか(ちゃんと規格も作られているので、嘘ではない: 臼井前掲書)。「代用コーヒーだと思ったら意外とおいしかった」、「麦茶のバリエーションならこれはあり」ならポジティブですけど、「コーヒーに負けない味わいって、飲んでみたらやっぱりコーヒーではない!」ではイメージが悪くなると思うなあ。まだ売ってるかな?

■2019年02月09日(土)  どうしても土管屋は嫌ですか
au TOM'S仕様の5G自動運転車が愛知県の住宅街を走行
愛知県が自動運転の公道走行実験について、手続をワンストップで進められるよう整備するのはまあ良いし(チェックは十分してほしいと思いますが)、高速データ通信を自動運転の管制に生かすことも、特に公共交通機関や運送業への応用を考えるうえで大事だろうとは思うのですが(とはいえ遠隔制御がないと操縦できないのは、道路を走る乗り物としてどうなんですかね)、KDDIがやっているというところに非常に引っ掛かりを感じます。わざわざLTEと比べるという時点でプロモーションの側面があることは明らかで、自動運転で5Gのプロモーションをするくらいなら人口カバー率を上げるか回線料金を下げろと言いたくなります。いや、別にLTEでキャパシティを上げてくれてもよいのですが。NTT系もSBもそうですが、民間企業だとでも思っているのでしょうか。免許事業なのに。

■2019年02月09日(土)  これは洒落とは言わないと思う
ジャンク品の専門店「秋葉原最終処分場。」がオープン、無条件買い取りもあり
誰ですか、こういう悪趣味な名前を付けるのは。そもそも売ってる時点で最終処分場ではないだろうという野暮な突込みはともかく、ここまでのネットのノリを秋葉原とはいえリアルに持ち込んで、看板に掲げるというのは、悪ノリにもほどがあります。芸術家が風刺をこめた作品でもないわけで、質の悪いいたずら動画を動画サイトに上げるような振る舞いだと思います。

■2019年02月09日(土)  家族にはもはや特権はない
「産まない女が問題」麻生発言の陰で、増え続ける“未婚シングルマザー”
麻生氏の発言は呆れて言葉も失う類のものですが、逆になぜ、社会が、子供を産むことを歓迎しないといけないのでしょうか。というより、子育てを支援しないといけないのでしょうか。「育児」というよりは、子供を持つ親が周囲に及ぼす影響も含めた話です。例えば学校や育児施設は、NIMBY扱いすらされることがあります。もちろん生まれてきた子供に責任はありませんが、生んだ人については、「「彼女たちは独身でありながら、母親になることを選択した人。心身共に成熟した大人の女性であり、責任感にあふれている。そして、シングルマザーになったことについて、被害者意識をもつのではなく、むしろ力づけられたと思っている人たちである」」のだとしたら、なぜ選択の結果について社会の支援を受けないといけないのでしょうか。これはシングルマザーに限った話ではありません。婚姻に基づく家族であろうとも同じことです。なぜあなた方が子供を育てるために、雇い主がシフトを変え、国や地方自治体が保育施設を整えなければならないのでしょうか。子どもの権利を保障するというのであれば、そもそも自力で子供を育てることができない状態で子供を作った親に問題があるのではないでしょうか。「子供は親とともにあることが望ましい」というのは、「父親のいない子は一生苦労する」という陰口と何が違うのでしょうか。「未婚のシングルマザーでは、会社員失格」などとは全く思いませんが、「子育てのために時短勤務を要求するようでは会社員失格」ではありうるでしょう。子育ての物質的基礎を整えることなく子供を作ることが、無責任でないと、なぜ言えるのでしょうか。子供であること自体は選択の余地がありませんから、子供がいることを社会は許容すべきですが、子供の親であるあなたを許容することはそれほど自明ではありません。むしろ昨今の児童虐待の事例からすれば、結果的に親として責任を果たせないのであれば子供を取り上げられても仕方ないでしょう。
もちろん、私は「『産休も育休もあるじゃないか。未婚とか関係ないだろ? それともどうしても辞めたい理由があるのか?』」という方に基本的に賛成です。会社勤めして働くだけが人生ではないというのは、時々に応じて路線を乗り換えることができるという意味だけではなく、勤労とそれ以外とのバランスを状況に合わせて適切に選択することができるという意味でとらえられるべきです。「(年を)取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違っている。子どもを産まなかった方が問題なんだ。」などという悪者探しよりは、よほど望ましい話です。とはいえ、「子どもを産んでも歓迎しない社会が問題じゃん!」というのも、やはり悪者探しには違いはないでしょう。制度設計上の失策を選びようのない特定の立場に無責任に丸投げしているという意味で麻生氏の発言は「馬鹿じゃないの?」と言われてしかるべきですが(人口が増えるのを前提にして世代間所得移転型の老齢年金の制度を作っておいて、人口が増えないのが悪いというのは馬鹿の言うことでしょう)、厚生労働官僚あたりはともかく、こつこつ確定拠出年金と学資保険を積み立てている自分の負担が増えるのがうれしくない消極的伝統家族主義まで「ジジイの壁」呼ばわりされたらたまったものではありません。「未婚の母子家庭は死別・離別のひとり親に適用される寡婦控除を受けられないなど、税控除や行政の助成の対象から外されてしまう」って、そもそも寡婦控除は一人親を保護する目的ではなく、子供がいるが夫を失った妻を対象としています。ですから男親一人の家庭だって控除は受けられないはずです。制度や政策の不備を指摘することと、特定の政治的スタンスからレッテルを貼ることは区別すべきです。むしろ「寡婦控除」などというそれこそジジイ臭溢れる制度は廃止するべきでしょう。その分、未成年の被扶養者についての控除を拡充するのが筋です。
とはいえ、家族をあてにすることが色々な意味で限界にきているとは思います。出生率の向上を主張するなら(正直短期的な施策としては手遅れだとは思いますが)、親だけに制度的・経済的責任を負わせることは下策でしょう。婚外子とか貧乏人の子だくさんなどとジジ臭いことを言っている場合ではありません。職場の隣に自前の託児所を立てることもできない親や、子供への補助金頼みの親だとしても、必要なのは頭数であり、確保すべきは子供の育つ権利です。養育についても、子供の保護の観点からの介入を制度化しなければなりません。これは問題のある親への懲罰的介入だけでなく、親の不足するところを子供の必要に応じて支援する介入を含みます。正直パターナリスティックになりそうなところが気に入りませんが、ネグレクトあたりよりはましです。育児ノイローゼや育児放棄を責めても何も解決しません。DVよりは監視社会の方がまだしもましでしょう。うまくすれば妙な不安を抱えることなく、適切な支援を受けつつ子育てに当たれますし、最悪でも子供の虐待死だけは免れます。「うちの子」ではもはやないわけです。書いていて嫌になってきますが、家族による子供の出生数の増加や養育に不安がある以上仕方ないですし、家庭モデルは最低限守れます。「社会的関心」である以上、親を含めて、気づいた人が躊躇なく関係窓口に相談し、保護者も不足を自覚したら遠慮なく支援に頼ることができなければなりません。窓口がねちねちと相談者を責めたり、ましてやセクハラやストーキング行為に走るなどということはあってはなりません。保護者の権威は失墜するでしょうが、立場に基づく権威などというとそれこそ因循姑息というものでしょう。
ところでこの話に絡んで気になったのが「
発言したら嫌がらせに下着が届く 女性7人「屈しない」」という記事です。なんというか、どうしてこういう悪い意味で子供じみた嫌がらせをするのでしょうね?良識を持てとか他人への敬意とか被害者の気持ちを考えろとか言うだけ無駄、不正規戦の立案者やテロリストレベルの倫理観としか思えませんが、それにしても今時本気になれば充分摘発可能な嫌がらせ行為をするところが、救いようがありません。さらに昨今この手の便利なインフラの悪用への寛容が失われつつありますから、より組織的でろくでもない制度面での対応を招く可能性すらあります。実行しようと思っている方には、ぜひともしっかり後先を考えてほしいものです。まあ、出来心というよりはまともにやっても勝てそうにないからの苦肉の策でしょうが、現地官憲を抱き込んでいるのでもない限り、ばれると思うのです。相手と手段は慎重に択ばないといけないのではないでしょうか。

■2019年02月09日(土)  気にいっていたコンテンツが消えると悲しくなります
聴き放題、読み放題サービスの功罪
ランキングは必要か? コンテンツ配信の「反響」と「新しさ」
レコメンドは一度自分でフィルターを通さないと外れが相当の確率で入ってくる…アマゾン、なんで「この製品を除く」をなくしてしまったのでしょうか。
見放題、聞き放題のサービスを信用できない理由の一つに、「コンテンツが消えてしまう」ことがあります。自前で製作しているところはさておき、よそからコンテンツを買っている(ライセンスしている)ところは、供給元との契約が切れれば作品が提供されなくなってしまいます。またYouTubeでそれこそグレーな動画がアクセスできなくなっていた経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。記憶媒体が劣化すれば、あるいは記録フォーマットがサポートされなくなればコンテンツを再生できなくなる、あるいは著作権保護ソフトウェアのサポートが切れただけで先週まで再生できていたデータが再生できなくなる以上、レンタルや配信のシステムでもさほどリスクは変わらないとも言えますが…
一方で「名作と新作の戦いの激化」というのは知っている人にとっては何をいまさらと思えてしまう観点ですが、目の前に名作と新作が並んで置かれてしまうという点で厳しい状況になっているとは言えるでしょう。とはいえ、それはレンタルビデオ店の棚と何が違うのかという気もします。「「売れる、見られるのは新しい作品であって過去のものではない」というのが、これまでの常識だった。」というのは相当偏った意見であり、むしろ宣伝の仕方の問題(いままで名作を多額の宣伝費をかけて観客に薦めようなどとは誰も考えなかった)ではないかと思います。新作市場が実用作品にシュリンクしてしまっても、個人的には不思議に思いません。
その点を留保し、「「新しさは主観的なもので、制作年度に拠らない」というNetflixなどの主張」を当然視したうえで、観客に今まで見ていない作品を薦め、「ヒットしつつある作品をプロモーション」し、「「ファンに支持された」「面白いと思ってもらえた」という手応え」を妥当な形で作り出す方法を「改善」していくこと、その際に観客からの反応を適切に動員していくことは、労を割く価値のあることだと思います。
また、「「新しさは主観的なもので、制作年度に拠らない」というNetflixなどの主張」を当然視する以上、コンテンツが消えるようなことはあってはなりません。この点は、制作・提供側の善処を強く求めます。「あなたの作品ではあってもあなたのものではありません」。

■2019年02月05日(火)  JN-IPS4300TUHD
JN-IPS4300TUHD
JN-IPS4300TUHD
43型で5万円を切る4K液晶ディスプレー「JN-IPS4300TUHD」を見てぽちっとしました。2/13以降の出荷です。ちなみにこの記事、なんということもなく値段とスペックが書いてありますが、チューナーが内蔵されていないだけで、コントローラーがテレビ用です(上記のカタログにちゃんと書いてあります)。カタログにパソコンをつないでも文字が鮮明に映ると書いてある以上、それなりに映るのだと思いますが、パソコンをつないだら鮮明感に欠けるということも考えられます。BDプレイヤー用と思って買ったので私は良いのですが(というかHDCP対応でチューナーのないモニタが欲しかった)、一言あった方が良かったと思います。ちなみにアマゾンログインだと直販サイトに会員登録をしないでも買えます。
とりあえず今使っている24型テレビと置き換えです。チューナーとB-CASカードがついているとなんとなく放送も見ないといけないような気がしてしまうのですが、正直天気予報以外はNHKオンデマンドでよいので、しばらく試してみてその方がよいなら、テレビ全廃も考えます。
8kgなのでテレビ台の上でこけるとは思わないのですが…大丈夫かな。

■2019年02月04日(月)  スマホに10万出す方が変だとは思いますが
「キャリアでスマホを買う」時代は終わる?
高額iPhoneどう売れば キャリア悩む
いや、売れなくても困らないなら悩む必要なくないですか?
それはよいとして、利幅の大きい端末が売れなくなって端末メーカーが困るのは当然ですが、正直実質値上げ程度で売れ行きが落ちるなら、端末自体にそこまでの需要や魅力がないということだと思います。実際下位モデルは売れていることは石川氏も述べているわけで、アップルのブランドなりシステムなりはまだ毀損していないということでしょう。おそらくですが、Android系の端末でも上位モデルの売れ行きが落ちているのだと思います。手のひらサイズの携帯情報端末、それも発売後2年もすれば買い換えることが前提のものに、10万円の値札をつけることの是非は問われてよいでしょう。50万円出しても最新技術を惜しみなくつぎ込んだ端末が欲しい人はいてもかまいませんが(というか、量産前提のもので市場規模が収縮したら、単価はこれでは済まないかもしれません)、それをボリュームゾーンに売らないと商売が立ち行かないのであれば、商売としては間違っている気がします。
5G端末が普及しない可能性は…まあ普及を阻害して政策としては間抜けだったということになりそうな気がしますが、そもそも想定される価格で売り物にできる機能なのか。どうも回転速度を速めて実質的な需要を維持・拡大しようという意図と価格の透明化を図るという(総務省あたりの)意図が相反してしまっているように思いますが(というか他にも色々思惑が絡みすぎて混乱を来している気がします)、少なくとも回線速度が遅いとか通話要求が多すぎて処理が飽和するなどということは、相当極端な状況でしか起きていないはずで、端末市場自体が飽和していることもあり、5Gネットワークになっても電話機的な利便性は向上しないのではないでしょうか。ラストワンマイルや放送の置き換え、よりリッチなコンテンツの利用という拡大策はあり得ますが、さほどまともな需要とも思えません。むしろ組み込み用途(同時接続端末数の拡大)の方が有望でしょうし、それなら別に携帯電話会社が一体のネットワークとしてやらなくてもよいでしょう。複数のネットワークを維持するコストが問題だとして、それを実際の利用者ではなく、既存の(4Gで不便を感じていない)利用者の負担にするのはおかしい、あるいはそれならそれで明言すべきだと思います。

■2019年02月03日(日)  軽くて薄くて広いのは正義です
軽さは正義、広さも正義
重さは軽いが好し、厚さは薄いが好し、画面は広いが好し。飛行機や新幹線の座席で広げるのでなければそういうものです。
17インチの問題は、鞄に入るかどうかということでしょう。少し重いのは置いておいて、17インチモニタの入る鞄というと、絵描きさんの卵が持って歩く画材入れ用の鞄クラスになるのではないでしょうか。込み合った公共交通機関においてはおそらくいささか邪魔だろうと思います。ノマドワーカーなら自家用車で済むでしょうが、たいていはそうもいかないでしょう(ノマドワーカーでもロードバイク派やマウンテンバイク派、小径車派の人は苦労しそうです)。

■2019年02月03日(日)  こういうのも教化主義というのでしょうかね
改正入管法で浮き彫りに 日本語学校の“知られざる”役割
アメリカの大学での各国からの留学生への対応というのも聞いたことがありますが、結構手厚いもののようです(そうでないとトラブルを起こしやすいかららしいのですが)。いずれの国であっても、こうした入り口のところで応対をしている方々には頭が下がります。
とはいえ、外国人がそれなりに本格的に(数年以上特に期限なく)定住する場合の対応というのは、難しい部分があります。本来入国査証をとって入国管理窓口で入国を認められた時点で、査証有効期間内の日本での行動は特に規制されない建前です。橋本氏が指摘しているような「日本での生活力を付けるための日本語学校」というのはそもそも、外国人定住者受け入れの大きな部分を占めるとはいえ一部でしかありません。日本に来て「日本の本質」を学んでから日本社会に出ていくことが望ましいというのは、外国人定住者受け入れの制度としてはそうとう奇妙なものです。そこが問題ならまず査証の発行段階で発行要件を整備すべきでしょう。もちろん、就学査証の、日本で学んで国に帰って生かしてくださいという前提を取り去り、留学後数年、職探しを含めて日本にいることを前提とした運用をするといった整備は必要でしょう。とはいえ本来手持ちのお金で数年つなぎつつ就学する前提の就学査証を重視するというのは、正直教育関係者にありがちな主客転倒だと思います。

過去ログ 2012年04月 
2016年05月 06月 07月 08月 09月 10月 12月 
2017年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2018年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2019年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2020年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2021年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2022年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2023年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 
2024年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月