日記

■2018年04月30日(月)09:12  デグレチャフ中佐は実はグルメ
幼女戦記食堂
「なぜかごはんスピンオフが爆誕!!!」とあおりに書かれていますが、不思議なことは何もないでしょう。デグレチャフ中佐は結構食事の質を気にしていますし、コーヒーや紅茶の質にも不満を漏らしたり、まともなものが出てきたら喜んだり、後方にいるときはレストラン巡りをしたりしています。そもそもデグレチャフ中佐は現代日本の中流階級ですから、オフに知人と居酒屋やレストランで会食、平日はカフェでビジネスランチ、自宅では少なくともジャンクフード、あるいは近所の食堂を制覇するかちょっと凝った食材やお酒を買って楽しむといった生活をしてきた人です。それが黒パンとコーヒーだけの食事(ふつうはスープやシチューを添えるとか、ハムやチーズ、ソーセージ、ジャムなどをつけます: 作中ではレルゲン大佐の朝食みたいな感じですね)とか、あまつさえk-brotに代用コーヒーだけ、グーラッシュさえまともに出てこないのでは、我慢はできても反動は出るでしょう。特に時系列に沿った作品ではなく、付けられるところにエピソードを付けている感じですが、この場合本編中でターニャは(孤児院→士官学校→北方戦線で士官見習い→)少尉(北方戦線→エレニウム工廠→ライン戦線)→中尉に昇進して軍大学学生→大尉に昇進して編制官(首都近郊)→少佐に昇進して大隊長(ダキア国境付近で大隊錬成→ダキア紛争→北方戦線→ライン戦線→南方戦線)→中佐に昇進して戦闘団を率いて東部戦線、ヴィーシャも幼年学校学生→伍長としてライン戦線に赴任、デグレチャフ少尉指揮下→部内将校養成課程→少尉に任官してターニャの副官(ターニャの大尉〜少佐時代)→中尉に昇進(ターニャの中佐昇進と同時期)と肩書や任地が変わっていますので、登場人物や肩書が矛盾しないことを祈るばかりです。この巻では1章がターニャが少佐、ヴィーシャが少尉、ヴァイスが中尉なのでダキア紛争〜南方戦線の時期、明らかにドイツ料理なのでダキア紛争後ノルデンに行く前あたりのベアリン近郊駐屯中かないしはライン戦線の駐屯地でのエピソードでしょう。2章はゼートゥーアが准将ですから大隊編制前(本編1巻終わり、大隊の編制を完結したのとほぼ同時期に少将に昇進しています)のはずですが、肩書が参謀本部次長、ターニャの階級が少佐になっています。これは肩書が参謀本部戦務局次長、ターニャの階級が大尉の間違いか、ゼートゥーアが少将の間違いかです。参謀本部次長というのもそのままとれば中将のポスト(参謀本部総長が大将の場合)ですから、想定される時期にはせいぜい少将のゼートゥーアは戦務局長ないしは次長ということになります。実際ターニャが作戦行動の報告書を持ってきているのでダキア後〜ノルデンくらいの時期でしょう(大隊編制上の問題点を相談に来ていたのであれば大尉時代ですが)。この場合ゼートゥーアの階級は少将です。3章はレルゲンが作戦局にいて中佐、ターニャが首都駐屯ですので、やはりノルデンあたりの時期です。レルゲンは203魔導大隊編制のあたりから頻繁にターニャと会う羽目になりますが、ターニャが基本的に基地駐屯であるため、基地まで出向いて命令を伝えるといった会い方をします。ターニャが首都にいて参謀本部に出入りしている時期は、相当限られるのです。おそらくダキアでやらかした後始末とノルデンでの作戦の準備に追われていたのか、ノルデンの後始末に頭を痛めていたのでしょう。4章の回想シーンはエーリャがいるので幼年学校時代、おそらく卒業間近です。どの時点での回想かはわかりませんが、5章と合わせてライン戦線あたりの時期でしょうか。6章もライン戦線での出来事と思われます。7章は明らかにノルデン後のライン戦線です(塹壕戦などやっているのはここくらいです)。ダキアは空から一方的に攻撃、ノルデンには塹壕で糧食の悪化を嘆くほどおらず、南方は兵力が少なすぎて塹壕にこもっていられず、東部に行くころにはターニャは中佐になっていました。さすがに時期的にカレーヴルストあたりは出てこないと思いますが、時代設定から見て、割と粗食とみなされているらしいレルゲン中佐の日々の食事も、比較的上等な、中産階級らしい食事です。ハムと目玉焼きのサンドイッチが出てきますが、目玉焼きはオットー・フォン・ビスマルクの好物だったことで有名です。庶民まであのレベルの食事ができるようになったのは戦後高度成長期以降の西ドイツくらいで、20世紀前半は都市でも朝食は抜きか黒パンとコーヒー、第2の朝食は職場で集まってビスケットとコーヒー、昼食は食堂でグーラッシュ、夕食は黒パンか茹でたジャガイモとチーズにビールというあたりが一般的と思われます。これでも、それこそビスマルクさんやビューローさん、エーベルトさんをはじめとするSPD政権などの下で改善したのですが。農業労働者なら朝食は抜き、午前10時くらいにビスケット、昼食はチーズを挟んだパン、午後3時くらいにビスケット、夕食にシチューとビールあたりでしょうか。温かい食事が夜に来るのは、職場の食堂やレストランで取るため昼に温かい食事を出しやすい都市部と、午後にご近所みんなで夕食の準備をしておく農村部らしいです。つまり温かい食事というのは基本的に外食で、庶民の自宅ではお湯を沸かすくらいがせいぜい、平日に自宅で料理などしないそうです。独身者なのに休日でもないのにジャガイモを茹でていたレルゲンさんは、割とまめということになります(缶詰やチーズの買い置きくらいしておくべきではありますが、激務が続いて、商店が開いているときに買い物をし損ねたのでしょうね - 食料品店で缶詰と堅パンを買い込んでいるレルゲンさんというのもかわいい感じです)。ドイツの朝が早いのは特に夏は事実で、中産階級(商店主や士業、ホワイトカラー)なら朝5時くらいに朝食を取り、7時くらいには出勤、普通の会社員なら午後5時で退勤して6時くらいに夕食を取り、趣味に精を出して午前0時前後に就寝するらしいです。趣味に気合が入っているのもドイツ中産階級の特徴で、出張の多い軍人ということでクラインガルテンはなかなかないでしょうが、夕食後にバイオリンを奏でるゼートゥーアさんや詩作に励むルーデルドルフさん、休日にここぞとばかり模型製作にいそしむレルゲンさんなどを想像するのも楽しそうです。軍人や官僚、上級ホワイトカラーであれば残業で午後10時くらいに帰宅といったこともあるでしょう。おそらく残業止む無しとなった時点で、午後4時くらいにチョコレートでもつまんでいることでしょう。アルプスから北の地域はフォーマルな食事会と普段の食事の差が激しく、お客を迎えての食事会なら内容はともかく昼食でも1〜2時間食べながら歓談、ワインも出ますが、通常の食事は機内食が豪勢に見えるくらいということです。おかげで、郷土料理なら温かいものや肉料理が多いですが、家庭料理となるとポテトとベーコンやソーセージのスープとかポテトサラダとかザワークラウトとか。スープだってベーコンやソーセージでだしを取っているそうで、味付けは塩や酢だそうです。料理をしているターニャというのはあまり想像できませんが、別に孤児院育ちで勉強ばかりしていたから料理ができないのではなく、基本は日本のエリート会社員ですから、スープくらいは作れるはず。背が低いためにそもそも台所を使えないのかもしれません。なお、味も食感も悪いことで有名なkパン、本来パンは焼いてその日のうちに食べ終えるもので(このためパン屋のない農村部では平日の朝食は抜くことが多かった)、工場や駐屯地の窯でまとめて焼いて塹壕の部隊に配給していた軍隊用の野戦糧食がおいしくないのはむしろ当たり前です。というか、塹壕で食べるような野戦糧食としては堅焼きビスケット、つまり堅パンが普通で、kパンであれ普通のパンは出ません。203魔導大隊は航空部隊ですから、駐屯地にいれば基本野営の歩兵部隊より食糧事情はよかったと思われますが、スクランブルに備えて塹壕での警戒を強いられたのが航空機と異なり滑走路のいらない航空魔導士。こうなると堅パンと水かスープという、近世の軍艦を彷彿とさせる食事が供されたのでしょう。また後述の流通技術の未発達から都市庶民の食糧事情はそれほど良くなかったはずで、ヴィーシャはkパンを平然と食べていますが、都市の庶民階級(軍の士官や役人、会社員はこの当時けして庶民ではなく、都市の庶民と言えば工場労働者)の感覚はこんなものだった可能性があります。また7章で大量のkパンが届いていますが、本来はジャガイモ粉(と言ったってジャガイモでんぷんと言えば現代日本の片栗粉ですから、品質さえまともなら味も食感も悪くなるはずがありません - 解説にもある通りまともではなかったらしいですが)混じりのライ麦粉・小麦粉が届き、駐屯地や野戦給食機材で焼きます。この小麦粉が、それこそ補給拠点での数回の保管を経て月に数回というレベルで届くわけで、現代の流通業者の倉庫とは比べ物にならない設備の悪い倉庫で、挽いてから長期間保存されることになります。いわば、台所の棚の中で開封後一か月放っておかれた小麦粉でパンを焼くようなもの。戦時中の(ひょっとすると平時でも)都市の食糧事情も似たようなもので、よほど工夫しないとおいしくなりません。物流も含めた兵站を管轄するゼートゥーア中将やウーガ中佐の責任は重大です。もちろん、お金のある市民階級、つまりフランスで言うブルジョワは平時は上質のものを食べており、kパンやdede肉ごときで不平を言うのはこの層でしょう。庶民の不満はより深刻で、スープの肉や野菜が腐っていた、そもそも食料がないといった話になるようです。作戦前に増加食が配られていますが、おそらく少量の上質な材料が運ばれてきて、駐屯地で準備されたわけで、駐屯地の兵站将校や給食担当者は事情を知っていたのでしょう。当然このあたりから情報が漏れることもあったはずで、ターニャの上申は当を得たものでした。なお日本軍での増加食はあんこやカロリーブロックなどの保存のきく甘味が中心で、ヨーロッパの陸軍でもチョコレートのような保存のきくものが相場。普段は悪いパンの質が良くなるということはなく、普段のスープは乾燥魚肉のかけらしか入っていなかったのに今日はソーセージが入っていたとか、夕食に板チョコがついていたといった感じが実際のところでしょう。本編も含めて参謀本部食堂の料理のまずさが強調されていますが、この悪評は参謀本部に勤めるような高級軍人は中流以上の出身で口が奢っていたこと、そしてターニャが指摘するように調理法が良くないことが原因と思われます。ドイツ参謀本部の将校はユンカーと都市中間層が主体と言われるように、そもそも士官養成課程に進むほどの教養を学べること自体が20世紀前半までのヨーロッパでは特権でした。当然、生活水準も都市庶民層や農業労働者とは異なります。孤児とはいえ前世の記憶に基づく高度な教養のあったターニャは別格として、魔導の才能のある庶民(もっともヴィーシャは難民出身とはいえ副官が務まる程度の基礎教養を持っていたようですから、共産革命によってモスコーから離れたことと合わせて、本質的には都市市民階級に近い、知的訓練に重きを置く家庭の出身だったのでしょう)を徴兵して幼年学校に放り込み、下士官(伍長)として配属、能力が認められれば最初の任地からでも士官に取り立てた帝国陸軍は、20世紀前半までのヨーロッパをモデルにしたものとしては格別に平等性の強い組織と言えます。

■2018年04月29日(日)09:20  ならコンテンツ商売は切り離すべき
ドコモ吉澤社長、「海賊版サイトはビジネスの発展を阻害する」
コンテンツビジネスをしている側として海賊版対策に前向きになるのはわかりますが、そもそも海賊版を配布しているサイトだからといってブロックすることは通信事業者として妥当なのかが問題になっているわけで、率直に言って通信事業とコンテンツ事業は利益相反なので兼営を止めるべきだと思います。携帯電話料金徴収システムを利用した決済なら、内部で抱き合わせ販売するよりは決済システムを外部から利用できるようにする方が透明性が高いでしょう。通信事業の公益性や、それが本質的に無差別接続の原則を含むことは広く認められていると思いますし、ならば公益性に応じた制約を受けることは当然です。兼営事業が公益性と対立するなら、兼営は認められるべきではありません。

■2018年04月28日(土)11:20  できれば入国時に安価な掛け捨て保険がかけられるといいかも
医療費未払い外国人、入国拒否も 自民PTが政府提言へ
入国拒否はともかく(保険者や病院に代わって国が居住国での請求でもすればいいだけですから)、医療費の支払い手段を整備することは望ましいですね。クレジットカードからの現金借り入れも整備されてきましたが、入院でもすれば、本人が身動きが取れないのに誰が引き出しに行くのかという問題もあります。海外旅行時は旅行保険に医療を受けた場合の医療費保険が含まれていることが普通ですが、保険の適用を申請するには窓口に電話をかけなければなりませんし、保険金をどう引き出すかも問題です。ホテルの電話ならともかく、海外で公衆電話をまともにかけるというのはそれなりにスキルと運が必要です(日本は運試しにはならないと思いたいですが…かけようと思ったら財布の中に10円玉と100円玉がないとかはありそうです)。携帯電話のローミングや日本国内で通用するSIMの入手も一般的になってきたので、ハードルは低くなってきているとは思いますが、できれば日本人が通常利用している健康保険と同様に医療機関窓口で処理できる医療保険、それも原則どこの医療機関でも受け付けるもので、入国時に滞在一日あたり100円くらいの掛け金(できれば15日くらいで掛け金が上がらなくなる)で入国時に加入できるものがあるとよいと思います。

■2018年04月26日(木)  国外向けサービスだと取り締まれない?
ブロッキング対象、なぜ「漫画村」「Anitube」「MioMio」なのか 権利者団体・CODAに聞く
ジオブロッキングというのはもちろん知っていましたが(はまったこともありますが)、こんな利用法があるのですね。租税回避地というのがありますが、こういうのは海賊版アジールとでも呼ぶのでしょうか。とはいえ現地法の整備を求めていくのが筋とは思います。そういえば、日本の著作権法の整備も、外圧の結果ではなかったでしょうか。

■2018年04月24日(火)  構造の説明はある程度同意できるけどそこで記者クラブが出てくるのはわからない
福田次官のセクハラ騒動で、まだ語られていない本質的な問題
取材対象と取材者の間にある構造的な問題自体は説得力があります。官庁という強大な売り手との交渉において、取材者が取材対象にすり寄っていく構造的な問題が背景にあることは確かでしょう。しかし、これを「そろそろ記者クラブというまったく今の時代にマッチしない「ムラ社会的なキャバクラ」のあり方を見直すべきではないか。」とくくることには強い違和感を感じます。正直、記者クラブ制度がなくなっても、この手の構造は残ると思います。むしろ問題の本質は、「相手との関係を個人的なものと扱いがちなムラ社会」にあるのではないでしょうか。取引は外から見て妥当なものであることが求められるというのが、「開かれた社会」でしょう。取引において取引以外の個人的関係が考慮されるというのは、あまり妥当とは言えません(その手の関係性が「相手をそれなりに知っている」という意味で信頼性に絡んでくることもあるのが厄介ではありますが)。しかし、少なくとも日本社会の相当部分で、取引においては個人的関係が考慮されます。だからこそビジネスパーソンは年賀状やクリスマスカードを交換し、お歳暮やお中元をやり取りするのだと思います。取材者が取材対象と、それこそ深夜に私宅を訪ねても拒否されないような個人的な関係を築こうとする(何なら信頼を得ると言い換えてもかまいません)のも、取材対象が「君だから教えるけど」と情報提供が公的なものでないことを示唆し、後になって「ああいう使い方をされるとは思わなかった」などと言い放つのも、同じ構図です。見直されるべきはこの構図であって、記者クラブ制度ではありません(情報を垂れ流しにすべきという立場なら別ですが、官庁と大手報道の主導であれ緊張感を持った報道の統制が可能な点から見れば、記者クラブはむしろ有用かもしれません)。何をもって論旨と認めるかにもよりますが、本質的な構図ではなく形式的な制度をあげつらうと下品になる、この記事は典型例のひとつだと思います。

■2018年04月21日(土)  広告斡旋を規制するというのは確かに有効そうで
「漫画村問題」を3つの観点で考える(小寺・西田の金曜ランチビュッフェvol. 169論壇)
広告収入で運営しているのだからそのハブになっている広告代理店を規制するとよいというのは説得力があります。後は、地道に検索エンジン対策あたりでしょうか。(コミック版Netflix・Spotifyには)問題の本質はないというのは、個人的に共感できます。サービス登録(してアプリをインストール)するところにハードルがあるわけで、増して有料サービスを大手を振って利用できるのは大学生以上だと思うのですが。身元と支払い手段を登録させて閲覧ごとにサーバーにつないでライセンス確認なんてことをやっていると、裾野が狭くなりますよ。

専用アプリは何とかしてほしい
BOOK WALKERがPC版アプリの提供を終了しましたが、この、読んだり聞いたりするのに専用アプリが必要というのを何とかしてほしいです。だからといって、Web版リーダーは使い勝手が悪いので試し読み以外では使う気になりません。好きなビューアーやプレイヤーくらい選ばせてほしいものです。個人的には定額サービスを含む楽曲データ販売を使う気になれません。別にディスクにこだわりがあるわけではなく、プレイヤーを制約されたりデータをNASに置くと文句を言われそうな気がして嫌だからです。

■2018年04月21日(土)  C言語についての誤解?
世界標準MIT教科書Python言語によるプログラミングイントロダクション 第2版データサイエンスとアプリケーション
p.16
他の多くのプログラミング言語は、括弧記号を用いてコードブロックの境界を定義する。例えば、C言語の場合中括弧{}で囲む。
正しくは「定義する。例えば、C言語の場合複数の文を一つのコードブロックとして扱う場合は中括弧で囲む。」単独の文の場合、例えばif (x%2 == 0) puts("Even"); else puts("Odd");という文では、x%2の値が0の時はputs("Even");が、それ以外の時はputs("Odd");が実行される。中括弧は必要ない。

■2018年04月20日(金)  光通信
光通信インターフェースボードというものはない
みつかるのが、ボード上にFPGAが載ったワンボードコンピューターもどきみたいなのばかりなんですね。でなければ、拡張ボードケースと本体の接続用とか。10GBase-T対応ネットワークインターフェースはそれなりにあるはずなんですが、あまり引っかかってきません。

■2018年04月20日(金)  ユーザーにリテラシーを要求する家電は間違っている
子どものスマホ「フィルタリングやりっぱなし」67.5%の落とし穴
「ここで、フィルタリングをしっかり設定しよう……と話を終わらせてはいけない。」ええ、そうでしょうとも。スマホというのはそういう機材です。しかし、そうまでして使うものですか?しかもアプリのインストールではなく、セキュリティ設定です。中身が何をやっているかなんて、親の方もわかりません。だからこそ、親が怪しげなリンクを踏んで詐欺に引っかかりそうになるなんて事例が出るわけです。そろそろ、「わからない」ことを前提にセキュリティ製品を構築するべきではないでしょうか。とにかく入れておけば危険にさらされることだけはない(不便だけど)というのもありではないかと思うのです。もちろん不便になる以上は宣伝と端末メーカー、アプリのサプライヤーや通信会社の協力が必要です。自分でロックを外せる方以外はこのくらいがちがちにすることをお勧めしてるんですよーとカウンターの店員が言うくらいでないといけないように思います。プロユースじゃないんですから、勉強しないで使うとケガをするという方がおかしくないですか?

■2018年04月20日(金)08:28  働かせ方改革
働き方って変えられるのか、変えるべきなのか
雑感なんでしょうが、似合わないことを書くとぼろが出ますよという感じですね。いわゆる「働き方改革」には大きく二つの側面があります。一つは「働かせ方改革」と言ってよい、拘束を緩める方向性。もう一つが、「生き方改革」と言ってよい、生じた余暇時間を使って個人消費を増やす方向性です。「働かせ方改革」は基本的にフリーランスの人には関係なく、被用者を働かせるなら無理のない範囲に留めなさいということです。労働基準法による規制を守らないといけないということもそうですし、また普通の職場では、案件を取ってくる人と案件を進める人は別ですから、普通の就業時間で消化できないほどの案件を取ってきたり、それを追加人員の手配なしに消化しようとしたりしてはいけませんよということでもあります。山田さんも、アシスタントでも雇うことになれば、アシスタントとしての仕事が就業時間内に終わるように配分しないといけないのです。とはいえIT技術を直接適用できるのはこの側面で、効率の向上によって仕事に必要な人員を減らす、あるいは人がやらなければならない仕事自体を減らすわけですね。エキスパートシステムなどこの面での効果が期待されているものです。一方「生き方改革」は全ての勤労者に関わる話で、余暇時間を作り出して消費しましょうということです。経済効果ですね。月に一度くらいは早めに帰宅してイベントに出かけましょうとか、まとまった休暇を取って観光に行きましょうとか、そういうことです。ただ、「働かせ方改革」にせよ「生き方改革」にせよ、議論がかみ合わない原因の一つは、「働く」という意識にあると思います。政策実施上問題となる大部分の勤労者は、「働いている」というよりは「働かされて」います。こなすべき仕事の量や内容を自分で決められない、休む日と働く日を自分で決められない、全部雇い主が指示してくることです。これが労働法の前提です。自分は仕事を選んでいる、就職先を決める際に考えたという人はもちろんいるでしょうが、アサインされてくる仕事は拒否できないし、下手をすると配転もあるわけですから、勤労について自己決定ができているとは言えません。フリーランスは本来この点が異なるはずで、どの仕事をするかは自由に決められるはずです。それが、仕事あたりの報酬の減少や仲介人による管理の強化によって自由に決められなくなっている節があるので、それも問題になっているわけですが。「働いている」意識の人にとって、「働かされている」ことが前提の議論はピンとこないでしょう。むしろ、ごちゃごちゃと働き方に規制を設けないでくれということになるかもしれません。使用者に働かされる枠の中で働いていくのか、働き方における裁量の獲得を目指すのかも含めて、働き方を考えることも大事ですが、少なくとも雇われるということは働かされることという視点で、なんならどんな働かせ方なら自分はフェアだと思うかという観点で、考えてみるというのが、「働き方改革」の基礎ではないかと思います。

■2018年04月19日(木)  結局OTGかと
タブレットのWindows Updateでしばらく画面が表示されなくなる事態が発生しました。一瞬適用で異常が発生したかと思ったわけですが、無事適用されたようなのでそれはよいのです。しかし、やはり万が一の時のリカバリー手段は用意しておかないといけません。が、このタブレット、USBポートは1つしかありませんし、電源兼用です。Windows 10のリカバリーには回復ドライブとシステムドライブのバックアップの二つが必要です。引っ張り出すのは当分先かと思っていたのですが、Route USB2.0 OTG 4PORT HUBの再度の出番と相成りました。

■2018年04月18日(水)10:48  見直さないといけないのは労働基準法よりも労働組合法でしょう
ルネサス子会社の過労死事件から読み解く、「労働基準法」の病理
罰則規定として6月未満の懲役というのはそれなりに重い方です。罰金の額が少ないのは、なんとなくインフレを反映していないだけのような気がします。労働基準法による労働条件の制限には、どうしても限界があります。基本的には人員を増やすなど長期的な解決策を取ることが望ましく、適用した結果職場を潰してしまうというのは通常望ましくないでしょう。そこも含めて36協定という緩和措置が設けられていると思います。本来であれば、異常な労働条件が続くようなら、労働組合が団交なり争議なりで改善を要求することが前提であるわけです。もはや労働組合には期待できないので労働基準法と労働基準監督署による統制を強めるというのも、一案ではあるでしょう。しかし、合理的な労働条件設定というのは、それこそ部署毎に異なります。さらに言えば、現代は裁量権が下に降りてくる傾向があります。標準労働を確定したうえで人員の配置を行っていた工場労働と異なり、「仕事」としてパッケージされたものが、所要労働時間の検討もなしに降ってくるわけです。そうした状況で、監督官に適切な規制ができるのでしょうか。結局、使用者にも労働者にも抜け穴探しをさせてしまう結果になるような気がします。本来なら、産別労組が基準を盛り込んだ労使協定の締結を行うべきところで、それが及んでいないという時点で、日本の労働運動家の怠慢と言わざるを得ません。とはいえ単産の支部ではなく単組の連合としての単産の立場が強いとも思えませんし、いっそ法律で産別クローズドショップを義務付けるのが良いかと思わないでもありません。

■2018年04月17日(火)12:06  箔がついたと思えばよいのではないかと
タイトルに「エロ」の書籍、相次ぎ有害指定 研究書も
禁書指定なら問題ですが、有害指定くらいならむしろ胸を張ってよいのではないかという気もします。確かに書店での扱いは悪くなるでしょうが、今時書店の店頭ばかりが読者にリーチする場ではありません。研究書なら教養市民がターゲットのはずで、存在さえ知らせれば、興味は持ってもらえるでしょう。真面目なエロの本などいくらでもありますから、自治体はしっかり「これは子供には読ませられません」と指定すればよいし、著者や出版社は「エロい内容ですけど大人が読むに堪えるものです」と宣伝すればよいと思います。強いて言えば公立図書館での購入が難しくなりそうですが…

■2018年04月17日(火)08:37  こういう馬鹿が専門家を名乗るな
教師の“ブラック労働”が横行 その根源「給特法」の実態とは
ITmedia ビジネスオンラインは正直玉石混交なのですが、時々読者投稿かと目を疑うひどい記事が掲載されることがあります。教員の勤務のブラック労働化自体は疑いようのないことで、改善が必要なのですが、その主たる原因はいわゆる「給特法」とは言えません。この法律は単純に義務教育に関わる教員の給与計算について特例を定めたものです。際限のない勤務を定めるものではなく、第6条には時間外勤務をさせる場合「政令で定める基準に従い条例で定める場合に限」り、この政令や条例は「教育職員の健康と福祉を害することとならないよう勤務の実情について十分な配慮がされなければならない。」とあります。では政令はというと、読んでみればわかる通り、「原則として時間外勤務を命じないものとすること。」と書いてあります。法律上は政令記載の例外状況以外では残業は生じさせないこととされているわけです。素直に読めば、残業させてはいけない、つまり客観的な基準に基づいて残業が生じない程度の業務分担にとどめることが、教育委員会と校長・教頭に求められていることになります。当たり前ですが、「命令していないから残業は発生していない」というのは典型的なブラックの論理で(本文を読むとこういう言い訳をする管理者がいて怒っていることはわかります)、法律の趣旨は、教員は実習や行事の監督などで勤務時間が不定になることが予想されるのでその分給与を積み増すが、それ以外では残業させてはいけない、残業が発生しないように管理者は適切な配慮をしなさいというものです。つまり、教員が居残りをして仕事を片付けていたり、退勤後に学校の活動をしていたりすると、校長と教頭は無能の烙印を押されることになります。本来であれば休日と平日も7時以前や18時以降の学校設備の使用を禁止してでも教員の残業や休日出勤を阻止しなければならないわけですが、それができないどころか休日の課外活動、課外授業が横行しているのは、児童・生徒のためにすることだからよいことであるという誤った観念に原因があります。これは給特法の範疇ではなく、教育基本法や学校教育法、これらに基づく文科省や都道府県ないし市町村教育委員会の施策の問題で、「教師の使命感と善意に頼り切った運営を続けるべきではない」という指摘は全くその通りです。問題提起のベクトルは、時間外の施設への滞在が業務目的であることの検証と、そのような滞在が違法であることの指摘であるべきと思います。最終的な着陸地点は、学校としてのSLAの策定とそれに基づく適切な人員配置ということになるでしょう。

■2018年04月16日(月)20:17  いずれ均衡しますよ
デジタル市場に欠けている「新人発掘」の能力
まずもって、「出版界全体の成長を考える」という前提が間違っています。まずコミックを含む大衆向け出版はすでに「evergreen」であると思いますので、新規参入の余地がさほどあるとは思われません。文芸出版が「名作」を除いてはほぼ採算を取るのが精一杯になっているのと同様に、大衆向け出版も新規作品市場が縮小・前衛化し、旧作のリパッケージや翻案が中心となっていくのではないでしょうか(このあたりは岡田暁生氏「西洋音楽史」からの連想ですが)。それでも広告用や解説用としての新作市場は一定程度残ると思いますし、Webを含む同人誌市場も前衛化した新作の公開の場としてある程度発展していくでしょう。こうした場を通して、新人が商業出版に供給されていくことになるでしょう。ただしそのためには製作・出版の効率化が不可欠です。これはまさにIT技術の寄与するところでしょう。一時的には作品の洗練性が低下すると思われますが、そもそもリファレンスとして現在の出版物があるわけで、新作の投入サイクルの長期化、ないしは新作のボリュームの減少と引き換えに品質が回復していくように思います。商業出版は新人育成の最前線から撤退しますが、編集者の強い関与の下で描き飛ばす現在の制作手法に代わって、本来の意味で作家中心の作品制作が復活するとも言えそうに思います(現在の現場は桜坂洋氏曰「お前の削りかたは甘い!甘いんだよJ〇J〇〜。URYYYYYYYAH!(集英社風効果音)みたいな感じでゴリゴリと削られ、いやちょっとそれは削りすぎですよもったいないでしょこぼれるこぼれる、とっといてあとで使いましょうよ、などと言っているヒマもなく」(よくわかる現代魔法4あとがき)だそうです)。あるいは出版社の編集部門が編集プロダクションとして分化し、広告代理店のように実用作品市場への窓口や商業作品のマネジメント事業として機能するかもしれません。次に、成功者利得を保証しつつ出版・流通を通じて新人に芸術作品制作に専念する環境を与えるモデルは発展期だからこそ成立したものです。西田氏の指摘する流通における旧作重視の方針は、新作の配給を重視した従来の出版社や書籍配給事業者中心の流通モデルの破綻と、評価の定まった旧作をディスカウントして買い集めることのできる巨大小売りへのヘゲモニーの移行を示しているように思います。中小小売ですら「本物志向」の名の下に旧作を含めた独自性のある品揃えを志向し、それもできない小売りは淘汰されつつあるのが現状でしょう。一方で、成功した作者は権利主張を強め、売上高に対する取り分を増加させようとしている印象を受けます。今のところ海賊版対策で出版社と歩調を合わせていますが、すでに製作の方法論を確立させた成功者はいずれ出版社・編集からの自立性を強めていく可能性がありますし、追加利得を受けられる旧作を持つ作者は増刷に慎重な出版社から出版権を引き上げ、より有利な条件でリパッケージしてくれる出版元に供給する可能性もあります。消費者との利害対立は言わずもがなです。個人的には既刊の扱いについて芸術作品に限らず出版社に大いに文句を言いたいところで、参考文献に当たろうとするとどうしても国会図書館頼みになるという状況には思うところがあります。いずれにせよ、プロモーション中心のコストの高い出版社は体力のあるところを除き淘汰されていくのではないでしょうか。

■2018年04月16日(月)15:51  プッシュメッセージングだけはいまだになじめません
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」デジタルガバメントはどこへ向かうべきか
Adobeはデジタルガバメント(や下手すると公共機関の保持する個人データの目的外利用)を推進する側なので、資料や説明内容にもバイアスがかかっていると思うべきですが、正直第2段階以降は慎重であるべきではないかと思います。まず行政内部でのデータ連携について、もちろん行政の部署分け自体は恣意的なもので、部署間、あるいは公共事業体も含めた公共サービスの各部門でデータベースが分断されることを全面的に肯定するわけではありません。とはいえ、どのような手続を誰がしているかを名寄せできてしまうというのは、特に公共サービスの少なからぬ部分を民営ないし公設民営としている状況では、あまり気持ちよくありません。今でさえ、「電力会社から委託されて割引プランのご紹介をしています」なんていう怪しげな電話がかかってくるわけで、利便性優先でワンストップ化すれば包括的な利用データが余計なところに出回ることは避けられないと思います。ワンストップ化のメリットもリスクも併せて十分議論することが必要と思います。例えば「それが行なわれれば民間事業者がどんどんニーズを形にしていく。」という発想とは逆になりますが、少なくとも知らせるべきことの基準が厳しい(逆に言えば知らせるべきことをちゃんと知らせていないことも往々にしてある)という点について公共機関は信用されていると思いますが、インフラも含めて公共的サービスの窓口を自治体に集約し、例えば自治体が電気を発電事業者なり電力流通事業者なりから買って消費者に再販する、つまり個々の消費者のデータは供給側に回らないような形も、ひとつの落としどころではないかと思います。こうした見地からすると、第3段階というのはさらに筋が良くない話で、政府発スパムメッセージの誹りを受けかねません。もちろん行政サービスの紹介に留まっていれば害は少ないと思いますが、運営費を稼ぐために広告を入れるなんて話になれば一気に胡散臭くなります。それこそ、離婚すると結婚相談所から電話がかかってくるようなことになりかねません。正直言ってスパムメールやダイレクトメールというのはまだしも対応が楽なほうで、電話をかけてこられるのと戸別訪問が一番迷惑なんですけどね。この手の活動をする側にとって、行政の持つライフログは大きな価値があると思います。もっともらしいタイミングでの「市役所の方から来ました」式訪問を発生させないためには、ライフログを供給しないことが一番ではないでしょうか。民間によるニーズの掘り起こしがともすれば押し売りにつながる点は問題視されてよいし、役所の窓口に行くこと自体が難しい状況も少なからず想定される中で、どこまでの紹介・注意喚起ならば許されるのかも含めて、十分議論されなければならないと思います。正直、便利さを押し出すことでライフログ提供のハードルを下げ、法律によってすら規制されないビッグブラザーを作り上げようとしている懸念を払拭できません。そして、行政用電子システムのクラウド化ですが、そもそも昨今の公文書管理がらみの問題もあり、行政文書をローカルに保存せず、統一的に管理する形への移行は不可避と思います(「ないと回答した文書が把握していなかったところから出てきた」というのは、隠蔽を図った可能性があるという点のみならず、廃棄されていてしかるべき文書が廃棄されていなかったという点からも、恥ずかしい話です)。ローカルに保存しない以上ネットワーク上の何らかのサービスを利用することになるでしょうし、フロントエンドはともかく、インフラとバックエンドは最低でも国レベルまでまとめないと効率化を図ることは難しいでしょう。クラウドサービスを利用するというのも、一案かと思います: 小規模自治体では、法人向けクラウドサービスを使ってすらコスト的に維持できない、個人向けのサービスを使うか好事家の職員に頼らざるをえないという可能性も否定できませんが。ただし、規模が小さくなっていくということは効率化を支えるインフラもやせ細っていくことには注意が必要です。いくら携帯電話ネットワークがあっても、猟師が時々入るだけの山中まで維持することは難しいでしょう。規模縮小の過程で都市への集約が進めば別ですが、それこそ未舗装の道路しか外部との連絡手段がない集落が発生する可能性もあります。本来そのためのユニバーサルサービス制度ですが、通信規模が減っても設備コストはさほど減らない可能性がありますし、一方で余剰を生み出す都市の規模や数は小さくなるわけですから、回線費用が増大するか、制度自体が成り立たなくなるかです。

■2018年04月16日(月)15:43  ネコテロ炸裂!
新連載「ITネコしぐさ」:MacBook墜落とネコの白い素足
室内でペットを放し飼いするとだいたいやられますね。私は知人のネズミや猫を預かったくらいで、あまり被害にあった経験はないですが。でも人間の子供も似たようなものかも。そのうち、「在宅勤務のため子供を監禁、機材をいじられるのに困ったと供述」なんて報道が出るかもしれません。

■2018年04月14日(土)10:52  財産権を尊重しすぎるからこういう主張が出てくる
「美術品の転売、作者にも利益を」国際著作権団体が会見
知的財産権がらみの暴論はとどまるところを知らないようです。そもそも中間者が搾取をしているならば直接エンドユーザーにアクセスさせればよい、原画への過剰な投機を抑制したいなら低コストで複製できる手法を使えばよい、転売してほしくないなら売り渡し時に買い戻し特約を付けておけばよいというのが理屈でしょう。同業者組合なんぞ作っているくせに自力では流通まで掌握できない、自分自身のブランディングもできない、しかしプロデュースをしている画商や売れるものが塩漬けになるのを防いでいる競売業者に利益を持っていかれるのは避けたいなどと、わがままにもほどがあります。

■2018年04月11日(水)19:47  いや、これただの詐欺ですよね?
仮想通貨「相対取引」装い1.9億円詐取容疑、7人逮捕
さすがに2億円というのはどうかとは思いますが…マネロンは、現金というのはそもそもそのためのものですから、仕方ないでしょう。払ったお金に使った人の身元が残るというのは、警察と税務署にとってはありがたいでしょうが、決済手段としては問題があると思います。

■2018年04月10日(火)10:18  商売が成り立つことを前提にされてもね
漫画の海賊版サイト、問題の深刻さとブロッキングの是非  福井弁護士に聞く
こういう話は、既存の体制の護持という視点が透けて見えます。商業出版社や商業作家が食っていけないとして、そもそも商業的に作品を供給する制度自体が必要なのか、今のコスト構造しかないのか、疑ってみた方がよいような気がします。専業で食っていけないのではモチベーションが下がるという意見もあるでしょうが、そもそも芸術作品の作成を専業でやっていける仕事など、どれほどあるでしょうか。漫画の売り上げが下がっていると言いますが、そもそもそれだけ売れることの方がおかしいのではないでしょうか。商業作品が成り立たなくなることを嘆く前に、自分がなぜ描くのか、どうすれば描いていけるのか、どうすれば描いた作品が読み手に届くか、そこを根本から考えた方がいいのではないかという気がします。

■2018年04月09日(月)15:44  泊まるしか目的のないホテル
1泊約8,500万円。世界初の「宇宙ホテル」が2021年に営業開始
宇宙ホテルはよいのですが、こういうのもリゾートホテルと言うのでしょうかね。一回だけ発表準備で自主缶詰をしたことがありますが、泊まること自体が目的という経験はなかなかできなくて(だいたいは日中ルームクリーニングで追い出されますし)、値段とか宇宙とかいう前に、そこからどこに行くこともできない宿泊施設というのに困惑しました。

■2018年04月09日(月)15:17  同期しなくてよいので
People アプリは、アドレス帳とソーシャル アプリが一体になったものです。
アドレス帳を管理するよりメールを検索する方が楽だと思うのですが、どうしてこういうものをデフォルトで入れて、かつ常駐して複数のクライアントの間で同期を取るような設計にしますかね。いや、ステータスまでモニターする目的のものなのだとは思いますが、ならばまず宅配運送業者およびフードデリバリーとの連携を実装すべきでしょう。通信販売の荷物と出前のピザを受け取り損ねること以上の問題があるでしょうか。

■2018年04月09日(月)12:00  機能さえ整っていればCPUがなんであろうとよいのですが
「スマートフォンやタブレットと、パソコンのアプリをシームレスに連携させたいというのは、ベンダーや開発者が長らく抱えてきた夢だ。MacもWindowsも、その方向を競っている。」
そうですか?いや、「連携」させたい状況はそれなりにあると思いますが、それはソフトウェアスタックなりミドルウェアなりで解決することでしょう。CPUなどという最下層の部分は、もはやさほど関係ありません。むしろ「モバイルのソフトウェアもデスクトップのソフトウェアも同じように書きたい」という、それもOSコアの実装側の話ではないかと思います。アプリケーション開発者にとってはARMかx86かの違いよりもAndroidのバージョンのどれかの方が問題ですし、デバイスベンダーにとっては旧製品を切り捨てて新製品への切り替えを促せるという意味では福音でも、デバイスドライバが書き直しになるという点では悩ましいところでしょう。

■2018年04月03日(火)19:21  やはりこうなるんですね
警備ロボット(「Reborg-Χ」)
東京オリンピックへの投入が本決まりのようですが、「とある魔術の」を連想してしまったのはたぶん私だけではないと思うのですが。

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