日記

■2018年01月31日(水)  投機と投資は違うのですが
価格差で儲けようというのは投機と言います
仮想通貨が不当に入手した鍵で出金されて問題になっていますが、どちらかというと、「絶対上がると思ったので」という被害者のコメントの方が気になります。投機と投資ははっきり違います。投資は資金を供給して運用益の分配を受ける行為ですが、投機は時間的空間的な価格差を利用して鞘を取る行為です。そもそも仮想通貨というのは決済手段なのですから、運用益などというものは発生しません。実需は、決済のためのもののみとなります。ついでに仮想通貨のウォレットというのはタンス預金みたいなもので、誰かが勝手に運用して利子を分配してくれるわけでもないです。そんなものが値上がりするわけがありません。値上がりするとしたら、決済需要が流通量に比べて増すか、投機需要が発生した場合です。たしかにここ数年で決済需要は増してきてはいますが、ある被害者が図らずも述べた如く、投機により対円需要が増大し、仮想通貨高になったというのが真相ではないでしょうか。こういう、資産市場に投機目的で現金が流入することによって資産価格が暴騰することを、バブルというのではないかと思うのですけどね。

■2018年01月22日(月)08:35  ProArt PQ22UCはモバイルディスプレイか
これがモバイルでなくて、なにがモバイルか
山田祥平氏の病気がまた出ました。2 kgの21インチ液晶モニタはモバイルか。まず、氏の留保している「高価で壊れやすいものはモバイルではないという意見は認める」という点ですが、40万程する壊れやすいノートパソコンを手荷物で飛行機に持ち込むのがモバイルである以上、1500ドルで壊れやすい液晶モニタであっても、モバイルたり得ると思います。クッションのしっかり入った専用キャリングケースが出てくれば問題ないでしょう。どうしてもこだわるなら、近所の町工場にでも頼んでスーツケースに入るサイズの運搬用固定具を作ってもらえばよいのです。しかし、個人的には壁のコンセントにつないで使うものをモバイルとは認めません。モバイルの評価基準は幅があり、例えば陸上自衛隊の行軍装備一式だって立派にモバイルですが、一般文民としてはせめて喫茶店なりファミレスなりのテーブルで広げて使えるものをモバイルというのであって、でかいキャリングケースを持って入ってきた客がおもむろにテーブルに21インチ液晶モニタを設置して作業を始めたら、店員が止めるでしょう。携帯電話の充電用のコンセントを液晶モニタの電源に使うのは、いささか提供の意図を外れているのではないでしょうか。仮に手提げケースにPS4と21インチHDMIポート付き液晶モニタを入れてファミレスで対戦ゲームをやったとして、モバイルというでしょうか。21インチ液晶モニタは、携行装備ではありうるが、モバイルではありえない。それが私の意見です。

■2018年01月21日(日)22:50  電子書籍の検索機能
本を何冊お持ちですか
本に埋もれて暮らしています。辛うじて足の踏み場もないというわけではないのですが、本棚では追い付かず、床の上に積みあがっている状態が2DKの全体に広がっています。もっともこんなのはかわいい方でして、一戸建ての廊下にまで本の山が進出した人、部屋がいくつか本で埋まって取り出すことすらできない人もいます。おそらく、図書館並みの蔵書を誇る人もいることでしょう。そもそも公共図書館というのは近代に復活した制度で、近世までは基本的に個人や私的な団体の蔵書だったのです。その代わり、所蔵者の許可さえとれば筆写は自由でしたが。さて、電子書籍も随分普及しました。電子書籍というとアマゾンとかがやっているあれを思い浮かべる人が多いと思いますが、電子化が一番進んでいるのはおそらく学術論文です。紙の冊子をコピー機でコピーするなどという情景は、もはやなかなか見られません。大半の雑誌が論文単位で電子版を用意しており(もともと論文は抜き刷りと言って、特定の論文だけを刷った冊子を著者が配る慣習がありました)、閲覧もダウンロードも可能です。出版社としても、図書館に一括ライセンスしてコントロールできない状態でコピーされるよりは、自社サイトで数千円払ってコピーしてもらった方が儲かると踏んでいるのでしょう。さて、そうやって入手した抜き刷りですが、何しろ論文というのは毎年大量に刊行され、それが積みあがっています。私の手元にあるだけでも軽く200を超えます。というか、学生が自分のテーマに関連しそうな論文をたどっていくと三桁になるというのは珍しくもありません。そんな論文を管理するのが、ノートと文献カードないしは台帳です。論文を書くための下調べとして、下敷きにする論文の必要な部分を拾い上げてコメント付きでノートに書きつけておく。また一定の単位でまとめて収納しておき、収納場所と論文の著者、発行年、タイトル、関係するキーワードなどを書いたカードや台帳を作る。大学で最初に習う実用的な研究手法です。カードや台帳を作る理由は、毎回全部読んでいたら効率が悪いからです。1990年くらいにカード型データベースソフトウェアが流行りましたが、あれで文献台帳を作っていた研究者は結構いたのではないでしょうか。また1行1レコードのテキストファイルの台帳を作り、grepするというのも有力な派閥でした。これを売り出したのが各分野の文献データベースで、データベースだけで数十万円、とても学生に買える額ではなく、その割には自分テーマに近い論文が載っていないことがままあるという代物でした。現在Webで検索できるデータベースにも、このころのものを基礎にしたものがあります。方向性が変わってきたのは、全文検索が実用的になってきたころ、2000年くらいです。テキストになってさえいれば、実用的な時間で手持ちの蔵書全体を検索できるようになりました。問題はテキストにするという部分です。現在主流の電子書籍の形式はPDFとEPUB、このいずれも印刷でできる程度の表現ができることを目指しており、したがってデータに大量の制御コードを含みます。また、古い文献の中には印面をスキャンしたものを冊子としてまとめて電子版としているものもあり、こういうものはそもそも検索できるテキストを含んでいません。つまり、原理的に全文検索には限界があるのです。とにかくフォルダに突っ込んでいって、必要な時はキーワードを指定して検索すれば該当する文献がリストになって出てくるという理想には届きません。このあたりを改善するのが文献管理ソフトウェアで、ソフトウェアにもよりますが文献の登録から全文検索用インデックスの作成、書誌情報を抜き出した台帳の作成、検索と表示、そして特定の雑誌の指定様式に従った引用文献一覧の作成までやってくれます。くれるはずです。なのですが、なかなかフルセットのソフトウェアというのがありません。今のところ決定版とされているのはEndNoteですが、これは表示ができません。もともと参照したい論文の一覧を作っておき、引用文献一覧を整形出力するためのソフトウェアなんですね。論文を書くときは非常に便利ですが、下調べに使えるかというと疑問符が付きます。その特徴である引用文献一覧の整形済み出力も、医学・生理学系の英文紙は充実しているものの、他分野、英語以外の言語の雑誌となると網羅性に欠けます。そしてけしてお安くないこと。オフィススィート程度の値段になるため、気軽に買うというわけにはいきません。では一般の電子書籍ビューアーはどうかというと、管理・検索機能がしょぼすぎます。タイトルの検索機能が付いていればよい方で、キーワードなどまずサポートしていません。かといって、検索機能の充実している出版社サイトは論文自体は見つけてくれるものの、いったんダウンロードしたファイルのどれがそれなのかまでは関知してくれません。このあたり、何とかできないかなあというのがここ10年くらいの悩みです。

■2018年01月20日(土)11:17  うえのはつのやこうれっしゃならボックスシートか電車二段式B寝台
一発ネタだと思っていたら続刊が出た
「クローバーズリグレット」ですが、今回はテーマパーク風旅情ホラーサスペンスドラマ風味だそうです。たぶん突っ込みどころだとわかってやっているのだと思いますが、江戸の町風で渋谷駅や新宿駅はあり得ません。江戸当時、あそこは近郊農村と宿場町です。新宿など甲州道中の宿場ですから、ただの通過地点です。町の背景を1820年代の江戸とした場合、おそらく甲府行の特急(つまりはかいじですが)は新宿を通過していたことでしょう。上野が辛うじて近郊別荘地兼寺社参り目的の観光地なくらいで、これも目的地ではあっても出発地点ではないしょう。とはいえ、上野発品川行の路面電車というのは江戸的にありだと思います。

2026年には豪華な列車と上野から出発する旅情が両立しているのでしょうか
とはいえ、昭和の旅情としては上野発の魅力は捨てがたいものがあります。そしてその飢野の駅から夜行列車が出ているらしいのですが(怪談と某有名演歌をかけた洒落です)、どうも瑞風風の豪華列車食堂車付きのようです。四季島が上野発ですね。登場人物が「飢野発の夜行列車か」とつぶやいていますが、このネタを出すのであれば少々こだわりが足りません。上野発の夜行列車と聞いて出てくるのははくつると津軽、八甲田でしょう。新しめであれば北斗星ですが、時代が違います。列車の外見ははくつるがベースのようです。とはいえ津軽と八甲田は背もたれ固定のボックスシートであり、風情はあれども豪華とはいいがたいものでしたし、はくつるも電車二段式寝台なので、A寝台といえども豪華という表現とは程遠いものです。北斗星のロイヤル個室でビジネスホテルレベルです。まあ、時代として外泊自体が贅沢と評されうるという意味では、寝台列車自体が豪勢な体験ではありましたが。増して一等客車時代の長距離列車ともなれば、クロスとクッションが上等なくらいで、今から見ればこれで一晩明かすのかとため息をつきたくなるような貧乏くさい設備です(銀河鉄道999のイメージですね)。飛行機のビジネスクラスの方がよほど上等です。上野からそれに乗るとなれば、まさに「都落ち」というのがふさわしい風情であったことでしょう。それが2015年ごろ風の豪華列車では、風情がありません。豪華列車と「上野発の夜行列車」というフレーズが結び付くには相当の意識の転換が必要ではないかと思いますが、2020年代後半ともなるとそうなっているのでしょうか。都心から2時間の観光地という設定自体は旅マニアならこだわっておかしくない設定ですが(ちなみに東武日光線が東武浅草駅から1時間48分、小田急箱根湯本が新宿駅から1時間28分です)、江戸市街から鉄道で日帰り観光ないし温泉に一泊旅行ならば新橋駅もしくは東武浅草駅を発車するのがふさわしいように思います。

ネタを突っ込みまくっているのはわかるのですが、大正旅ロマンなのか、70年代演歌なのか、80年代サスペンスなのか、90年代ゴシックホラーなのか、顔の見えない車掌さんが出てくる星間旅行ものなのか、テーマパーク設定なのですから筋を通してほしいところです。まあ、バブル時代風リゾート開発ものならごった煮もありですが(アスカエンパイアの運営による企画にはこうした印象を受けます: もふもふ天国でその一端が明らかになりましたが)、あの時代は鉄道の旅というといささか貧乏くさいもの(ビジネスマンが新幹線で颯爽と移動するか、貧乏学生がボックスシートを占領してスキーに行くか、新幹線で修学旅行か、家族連れがやはりボックスシートを占領して温泉に行くか、いずれも豪華や快適とは程遠いですね)でした。豪華というなら大型セダンかスポーティーな車に乗ってリゾートホテル、もしくは一等船室で船旅です。色々視察してきた挙句にまとまりのない行楽地を作ってしまうか、色々な意味でこだわりすぎて赤字の垂れ流しになる日本の新興リゾート開発をネタにしているのでしょうけど…しかし、運営の有志の皆さん、リアルで休暇の取れない怨念を仮想空間に突っ込むのはいいのですが、いくら移動時間が省略できるとは言っても一泊できるかどうかの状況で豪華温泉ホテルというのは、空しくならなかったんでしょうかね。もちろん、承認手続を踏まないでいい実装の楽しみはわかるのですが。もしかして、部屋ごとに様々な温泉地が楽しめるといったギミックがあったりするのでしょうか。お釜を望む絶景の隣の部屋に別府八湯があったりして。娯楽小説の舞台としては、巨大リゾートホテルというのはネタにしやすいように思えますが、短編や寄り道エピソードで何度か出てきそうです。

■2018年01月20日(土)08:22  端末補助廃止だけでどうにかなるものではないわけですが
端末補助廃止だけでどうにかなるものではないわけですが
「端末購入補助」は“悪者”なのか、総務省の方針に疑問」によるとアメリカ合衆国のシンクタンクが主催したシンポジウムがあったそうです。主催者側のマイケル・マンデル氏の提言は「端末補助の廃止は高度な端末への買い替えの抑制により技術革新が阻害される」というものだったようです。しかし、端末メーカーならともかく土管屋と回線リセラーが端末購入補助金を出している現状は問題があると思います。もちろんその背景には土管屋と回線リセラーによる客単価の向上を目的としたサービスの開発提供があるわけで、「上下分離ができていない」(そもそも事業者にその気がない)以上、端末購入補助金であれ長期割引制度であれ、懲罰的な禁止の対象となるのは仕方ないのではないでしょうか。端末メーカーやサードパーティー(それこそ金融機関を含む)によるサービスの提供は、誰も禁止する気はないと思います。その意味では「ユーザーの流動性がどんどんなくなっている。総務省の意図と逆の効果がでているのでは」という石川氏の指摘は、事実ではあろうと思いますが、それだけでは何のために回線契約者の流動性が求められたのかを踏まえていないと言わざるを得ないでしょう。長期割引制度は長期契約者への還元制度ではありますが、契約者の流動性を下げるという効果があることは事実です。とはいえ、むしろ「契約者への還元」策というのが、全面一律の料金引き下げ(=固定的なキャリア利益の低下)ではなく、端末購入補助にせよ長期契約者割引にせよ、一定の契約者類型に対するオプションとなっていることを問題視するべきではないかと思います。その意味で、「値引きというメリットの減少分を補うだけのユーザー還元が行われているかどうかは分からなかった」という福永氏の指摘は非常に表面的な指摘というべきで、煩瑣なオプションの提供で訳が分からなくなっているというべきでしょう。本来の総務省の意図は、契約者の流動性の促進自体ではなく、流動化することによってよりコストパフォーマンスの高い回線事業者が選択される状況を作り出し、事業運営の効率化を促すというものだったはずです。石川氏にせよ福永氏にせよ、回線事業者の効率化(=回線提供費用の削減)と上下分離によるネットワーク中立性の保証という前提を踏まえてほしいと思います。なお、もう一つ論の立て方があって、上下分離やネットワーク中立性がそもそも発展を阻害するものではないかという議論もあり得ます。土管屋がサービスを開発したがるのは、土管の運用だけではもうからないからでしょう。もしかすると土管としての能力を維持していくために必要な費用の工面さえおぼつかないかもしれません。回線事業者の効率性のベンチマークの設定も含めて、このあたりを評価するには、回線設備投資と設備開発について、相当綿密な研究が必要かもしれません。

1/26補足
パネリストだった石川氏がコラムを書きました。前述の通り、私は携帯電話キャリアへの規制は寡占事業者に対するものだと考えていますので、氏の立論には賛成できない部分が少なからずあります。少なくとも回線単価を自由化した場合にMVNOによるバーゲニングが可能かどうかについては、氏の見解には同意できません。むしろMNOが回線単価の吊り上げに掛かると思います。また仮にMVNOがMNOに対する割引要求を出したとして、MVNOは要求が通らなかった場合に契約先のMNOを変更することが可能でしょうか。まずもってSIMの変更が必要になりますし、ユーザーとしても違和感を感じると思います。最悪、昨日はつながったのに今日はつながらないということになりかねません。むしろ、MNOのエンドユーザーとの契約やMVNO子会社の設立・運営を禁止し、MVNOが均一の接続単価の下で競争する方が現実的だと思います。当然端末のSIMロックは禁止です。MNOに対しては、末端販売設備や金融に投資した額から超過コストを計算し、回線単価は規制価格とします。MVNOによる端末価格割引および割賦販売は、当面は禁止されるべきでしょう。価格の構成を透明化することが重要です。ただし、端末価格の割引は最終的には自由化されてよいと思います。高い端末を割引する代わり契約期間を縛るMVNOと端末も契約も縛りがないMVNOは両立しうるからです。回線事業者による端末の割賦販売は、回線契約と紐つかない形、つまりリース業者・割賦販売業者との契約を回線事業者が斡旋し、回線事業者はリース業者・割賦販売業者からリベートを受け取って回線価格の低減に回し、ユーザーはリース業者・割賦販売業者への支払いさえ続ければ回線契約自体は変更できる形が望ましいでしょう。

新機種開発の価値
マンデル氏にせよ石川氏にせよ、少なくともアーリーアダプター層だけでなくボリュームゾーンのユーザーが1〜2年で端末を新機種に買い替えることを当然視しているように思われます。中古市場云々を語る識者もそうかもしれません。しかし、なぜ携帯電話なぞを2年に一度も買い換えないといけないのでしょうか。評論家の皆さんは新機種に追随していく必要があるでしょう。新機種と聞けば財布の紐が緩む人もいるかもしれません。前期のモデルなんて恥ずかしくて使えない人もいるでしょう。しかし、だいたいの人にとっては新機種のどこが前機種と違うのかわからないのではないでしょうか。むしろそのまま使い続けられるならその方がよいのではないかと思います(もちろん、買い替えを真剣に検討するレベルで使いにくい端末も存在します)。高額の投資をして開発した新機種が市場に浸透していかないとメーカーは困るでしょうし、チップセットも半年もすれば次世代に切り替わるため新機種の開発を強いられる面があることもわかるのですけどね。使い方が変わるわけでもないのに新しい機材を買うのって、罪悪感があります。

2/2補足
ふと思いつきましたが、携帯電話は機能を増やす、できることを増やす方向で変化してきましたけれども、個人的には単機能化し、IPルーターになってほしいです。今や電話だってIP上のアプリケーションなのですから、携帯電話をルーターないしはブリッジとしてテザリングするのではなく、IP電話端末がIPルーターにつながっているというのがあるべき姿です。そうすれば、通信部分はルーターとして小型化、単機能化したうえで、今でもついている無線LAN接続を有効利用できます。NECがLTEにWAN側通信機能を絞った携帯型無線LANルーターを出しましたが、どうせ通話もLINEあたりでするのであれば、これでいいと思うのですが(まあ、開通時の認証をSMSに頼っているので、そのあたりは改善されないといけないですね)。これだったら鞄の中に突っ込んでおいても、電話アプリの載った無線LAN対応情報端末さえ身に着けておけばよいわけですし、帰宅したらルーターの電源さえ切っておけば、ギガも減りません。電話番号が変わるとなると色々と面倒ですが、ルーターが変わるだけなら旅行先でルーターをレンタルするのも難しくありません。SIMロックなど議論する必要もなくなります。通信会社も、電話などというアプリケーションを気にしなくてもよくなり、設備の実装も軽くなるでしょう。でもまあ、これでは土管化なんでしょうけど。それに、無線LANの競合も問題にはなるでしょう。

■2018年01月18日(木)14:31  LAN内DoS攻撃
なんとなくロジックは想像できますが
Wi-Fiルーターのネット接続をGoogle HomeやChromecastが遮断、Googleが不具合を修正へ」これではLAN内でDoS攻撃をされているわけで、そりゃルーターも落ちるでしょうね。例えばRTCから前のサイクルで得られた基準値を引いて、得られた差を規定値以下になるまでカウントダウンしながらパケットを投げるといったロジックにした場合、プロトコルの設計次第ではこういうことが起きるでしょうが、リリース前のチェックで発覚しなかったということは、処理能力の高いAPを使っていて、ネットワークトラフィックの確認など考えもしなかったということでしょうか。おそらくほぼ瞬間的な現象で、送られてきたパケットを流してしまうことさえできれば、あるいは溢れたパケットを捨ててしまえば、単に瞬間的な大トラフィックが起こるだけです。

■2018年01月14日(日)11:42  小型三脚が届きました
サンウェイフォトT1A20アルミ三脚
サンウェイフォトT1A20アルミ三脚が届きました。11/28に発注したものの、代理店の直売サイトが在庫なしになっていたので嫌な予感はしたんですよね。製造終了でなくてよかったと思います。バックパックに入るサイズの三脚を探していまして、レビューで見て発注しました。高さが最高46 cmなので見通しの悪いところで地面に置くには向かないのですが、バックパックを背負った行動でそんなところで地面にしか三脚を置けないということはないと思うので、まあ、大丈夫でしょう。メッセンジャーバッグでよい場面では、通常の三脚を使えます。耐荷重25 kgだけあってしっかりしています。雲台が3/8インチねじでないといけません。いまのところ3/8インチというとジッツオのなんですが、あれはステージが広いのでE-P1だとレンズが引っ掛かるんですよね。コンパクト化した予想外の弊害です。

■2018年01月06日(土)  マイクロソフトはどういう使い方を想定しているのでしょうか
電源を入れている間に更新して再起動していいとか、どういう使い方なのか
まだ今月は一週目だと思うのですが、更新がかかったようです。問題があってパッチが出るのは正しいことだと思いますし、いい加減あきらめモードではあるのですが、正直邪魔であるのも確かです。「アクティブ時間」にしても、普通使い終わったら電源を切るのではないでしょうか。いや、私は切りませんが、世の中働き方改革のために勤務時間が終わったらパソコンの電源を勝手に切ろうなどという動きまで出ているし、パソコンの部品も本来つけっぱなしは想定していません。電源が入っているパソコンを有無を言わせず再起動するというのは、ユーザーの作業を邪魔しているのです。日本の公共交通機関の決まり文句ではありませんが、「お客様にご不便をおかけしまして、誠に申し訳ありません」という筋合いでしょう。自然現象として劣化が進行する実物と異なり、ソフトウェアというのは論理的な構築物であって、セキュリティホールがあったならそれは作成者が意図せずにせよ作りこんだのです。この意味で明白に製造物責任が存在するのであって、パッチを当てなければならないとしたらそれは欠陥商品だということです(もちろん、製造当時予測しえなかった欠陥というのはあり得ますが、欠陥があることは事実です)。毎月必ず欠陥が明らかになる商品、そういう商品を作り出してしまう職業専門家たち、欠陥是正のため顧客にコストをかけさせて(パッチを適用して再起動する時間は機会損失ですし、通信費用だってただじゃないんですよ)恥じない販売業者(いや、恥じてはいるのかもしれませんが、正直誠意は感じられません)、まあパソコンくらいだから不満で済みますが、正直月1で冷蔵庫が止まったらシャレにならないので、ネット家電などというのは是非止めていただきたい。

■2018年01月05日(金)  確かにパソコンの携帯性と性能は両立していませんが
そもそも問題の設定の仕方が違うのじゃないかなと
「2in1 PCの光と影」で、山田祥平氏は、パソコンの性能と携帯性はいまだ両立していない、ゆえに全てをノートパソコンで済ますことはできないのだと論じていますが、これはそういう問題設定でよいのでしょうか。これはメーカーがよく掲げる「なんでもこれ1台で済む」に対する主張と思いますが、この視点を敷衍していけば、例えばコンピューターシステムの仮想化とネットワークの遍在性が行きつくところまで行って、ウェアラブルな端末兼投影機さえあればホロキーボードとホロ画面でクラウド上の十分な性能を持った仮想マシンで作業ができるのであればそれでよいということになります。私としては、複数のパソコンを持つ意義はキーボードのタッチ感とかCPUの処理速度以外にあると思っています。例えばIoTインフラが整ったからといって携行設置型計測器のログを私物のスマホで取りたいとは思いません(クラウドにある仮想マシンインスタンスには送信するかもしれませんが)。パソコンが複数台あるというのは、むしろそうした観点、つまり複数である必要があるから複数持つというものだと思います。携帯性も含めて、氏の言う性能は、もちろん突き詰めていけばバランスのとり方を変えて複数持つという議論も出てきますが、目的に適うかどうかの問題です。年賀状を作る時くらいしか自宅のパソコンを使わないのであれば、複数持つ必要などありません。十分に軽くなれば、それこそ年末だけレンタルしてきてもいいでしょう。メールと動画ならスマホで十分と言われれば、それもありでしょう。手元にデータは置いておきたいが一定の性能が必要な作業(まあ、デコラティブなスライドをパワーポイントで作るあたりにしておきましょうか)のほとんどは出先でするというなら、十分な性能のノートパソコン1台で十分です。自宅というより拠点になるでしょうが、そこではアドビの動画編集ソフトが快適に動作する性能が必要というならノートパソコン1台で押し通すのは厳しいでしょうし、外出先でラフを作って会議にかけ、拠点に戻ってから会議の結果に基づいて本格的な編集をするのであれば、相応の性能のノートパソコンとがっちりしたデスクトップとの2台持ちが必要です。氏の言う性能が必要、携帯性とは両立していないとの主張は、こうした具体的なユースケースに基づくべきです。その意味で、当面解消の見込みのない携帯性と相反する性能を一つ挙げるなら、画面の広さでしょう。山田氏は昨年初、トランクに入れて持ち歩いていた24インチ液晶モニタが壊れたと騒いでいましたが、仮に50インチモニタが100gになったとしても、50インチモニタを持ち歩こうとは思わないでしょう(折りたためればともかく)。しかし50インチモニタが必要な状況はあります。それこそデジタル一眼レフを使う人であれば、撮った写真のチェックのために30インチ以上の高精細モニタを持っていてしかるべきです。このような場合に、50インチ(高精細)モニタを扱える性能を持ったパソコンを拠点に備えるという「2台目のパソコン」の主張は説得力があるでしょう(まあ、その前に奥さんに断固として高級コンデジへの格下げを飲まされるかもしれませんが: でも最近のコンデジってセンサーの解像度だけは一眼レフ並みなんですよね)。

ペンタプリズムとクイックリターンミラーはデッドウェイトだと思うけど
山田氏はコラム中でカメラマンの田中長徳氏のブログに触れていますが、確かに携帯性は重要ではあるにせよ(「余計な重さを持ち歩く必要は本来ないのです。」ついでに言えば、オートフォーカス・プログラムAEモードでズームレンズ1本しか使わないならコンデジでいいじゃん)、カメラの技術、あるいはデザインはコンデジで全て済むほどにはなっていません。これは35mmフルサイズであるとかAPS-Cであるとかとは別の問題で、F5.6の倍率の大きいズームレンズだけでは撮れないものもあるということです。携帯性だけが問題なら、それこそiPhoneだけでよいでしょう。別の記事でくさしているようなステータスの問題は別として(コンデジだと金が出ないというのは、記事の通りクライアントの見識が浅いと言えます)、重いカメラやレンズにも存在意義はあるのです。まあ、35mm一眼レフはミラーレスに置き換わって大判センサーと小型センサーに二極化していくと思っていたのが、未だにそうなっていないのは私の不見識だったのでしょうが、センサーサイズや作画の道具としてのレンズは、今でも重さ相応の価値を持っていると思います。カメラメーカーがデジタル一眼レフの高級機にありったけの技術を突っ込んでいるのは事実なので、ライカあたりが作っているような35mmフルサイズの高性能ミラーレスが増えてほしいと思います。ついでにライブビュー用の背面モニタも、EVFなみに高精細にしてほしいです。少なくとも撮影用センサーとpixel-to-pixelになる程度のものにしていただきたい。でなければ表示拡大用ボタンを用意していただきたい。コンデジに限界を感じる個人的な経験として、周囲から明確に分離できる被写体を撮るのでない限り(仕事で撮る写真はほとんど被写体が明確ですが)、オートフォーカスではピントがまともに合いません。そしてマニュアルフォーカスのコンデジというのはなかったと思います。オートフォーカス専用になるパンケーキレンズを持っていないのも、これが理由のひとつです。ちなみにコンデジへのもう一つの不満は、マニュアル絞りの操作が面倒なことです。ミラーレスのレンズも絞りの操作は不便なことが多いですが(本体側での操作になることが多い)、どうせマニュアルフォーカス・マニュアル絞りの単焦点レンズを使っているか、じっくり絵を作っているときは本体側で絞りを操作する余裕があることが多いので、気になりにくいのです。その場を切り取る即応性が求められるコンデジこそ、操作性を犠牲にしてまでコンパクトにするのではなく、十分快適なマニュアル操作をポケットに入れられる形で提供してほしいものです。どうせボタンを一個押すだけで思った通りの絵が切り取れるなどありえないのですから。

■2018年01月02日(火)07:56  やはりお前かDIG-100M1002-PCI
DIG-100M1002-PCIを外したらログオンできました
まあ、これのドライバをインストールしておかしくなったんで、ドライバが最新のアップデートに対応していないんでしょうね。とりあえずLabViewがブロックされることはなく、インストールできました。ウイルスチェッカを入れ、USBハードディスクにディスクイメージを、USBメモリに回復キットを作り、OSメディアと一緒に箱に突っ込みました。これで余計なものをインストールせざるを得なくなった時も、今日のところまで戻せます(まあ、半年に一回更新しないといけないわけですが)。が、正直DIG-100M1002-PCIが使いたいのも事実なので、Windows 7を掘り起こしたらそちらに戻すかもしれません。

ネットワークが混んでるわけでもないのになんでこんなに遅いのかって
LabVIEW、作成したプログラムは普通にオンタイムで動きますし、動作中もCPU占有率1パーセント未満、メモリも16GB中使用分は2.6GB、イーサネットは送信60kbps、受信10kbps程度なのですが、ときどきディスク0のアクティブタイムが100パーセントになります。おそらくリクエストを出して帰ってくるまでの時間だと思うので、これはSSDが必要になるわけですね。しかし、Windows 7で使っていた時にここまで遅かった記憶がないのですが、メニューなどのリソースのロードだけでなく、バイナリのロードないしは実行管理も効率が悪くなっているのでしょうか。いかにSSDとは言ってもPCI-EやI/Oポートを介している時点でメモリより遅いので、メモリが潤沢にある場合とりあえずメモリに展開しておいて後で使っていないものをスワップアウトするものだと思うのですが、挙動を見る限り、ロード時には必要最小限のメモリを割り当て、アクセスしてページフォールトが発生した時点でディスクからロードしているように見えます。これだと、リソースのように実行時にアドレス解決の必要がないものは、初回アクセス時まで読み込まれません。

■2018年01月01日(月)09:38  結局上書きインストールできませんでした
上書きインストールを拒否されました
計測用バラックPCにWindows 10を入れようとしたのは昨日書いた通りですが、Windows 7への上書きインストールはインストーラーに拒否されました。結局ハードディスクを初期化してのインストールで、まあたいしたものは入っていなかったというしかありません。計測ボードをすべて外してインストールしたところ、時間はかかったもののインストールできました。これでLabViewのロックが外れなかったら厄介ですが…

ちょっともっさり感が
数年前のCore i5だけあって、さすがにもっさり感があります。とはいえどうも設定なりサブ機能なりを引っ張り出すときにやたら時間がかかっているように見えるので、むしろハードディスクの問題かもしれません。ログオンした後しばらく画面が真っ黒になります。

リモートデスクトップ
Windows 10からはリモート接続拒否がデフォルトなんですね。まあ、むしろ従来のデフォルトで接続可の方がおかしかったわけです。ただしこのあたりの機能はまだ設定に取り込まれていないようで、コントロールパネルのお世話になります。しかし、このレガシー機能の毎回呼び出し方が変わるのは何とかならないものでしょうか。

やはり計測ボードはダメなのか
ボードを取り付けて不明デバイスが表示されるところまでは行ったのですが、デバイスドライバをインストールして再起動するとログイン後画面が真っ黒になり、先に進みません。ひょっとしてリモートデスクトップのせいかと思ったのですが、ローカルでログインしても同じです。

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